結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2017年12月21日(木曜日)

Wal-Mart「Store No.8」と日経電子版基調講演録のITスピード

アメリカのネットサイト「Recode」
このRecodeの報道。

商人舎流通SuperNews。
ウォルマートnews|
子会社コード・エイトで「キャッシャーのいない店」実験

ウォルマートが、
「a store with no cashiers」実験を始めた。
つまりAmazon Goに似た試みだ。
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今年初めにウォルマートは、
「Store No.8」を立ち上げた。

これは「テクノロジー・インキュベーター」。
つまり新技術を開発する孵化器となる店。

その一つが「プロジェクト・ケプラー」

いわく「キャッシャーのいない店」。

AmazonGoのうたい文句は、
「チェックスタンドのない店」

しかしウォルマートは、
「キャッシャーのいない店」

コンピューター・ビジョンなど、
最新テクノロジーを駆使する。

このプロジェクトを率いるのは、
マイク・ハンラハン。
ジェット・コムの共同創業者で、
元最高技術責任者(CTO)。

ウォルマートはジェット・コムを、
30億ドルで傘下に収めた。

ジェットはAmazonの目の上のたん瘤。
急速成長したeコマースだが、
その創業者マーク・ロアは、
ウォルマートeコマースのトップとなった。

ハンラハンはロアの相棒。

このプロジェクトのオフィスは、
ニュージャージー州ホーボーケンにある。
ジェット・コムの本拠地。

ウォルマートはこの地に、
新子会社を立ち上げた。
名称は「コード・エイト(Code Eight)」

これからのウォルマートのeコマースは、
コード・エイトとウォルマートラボの、
両機能によって、
アマゾンを意識しつつ、
急速に転換していく。

2018年はいよいよ、
本格的な開発競争時代となる。

日経電子版ビジネスフォーラムに、
「流通業向けAI活用最前線」のタイトルで、
私の基調講演録が、
ダイジェストされている。
「リテール情報革命を実現するカギは
ITやAIによる現場の課題解決にあり」
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この講演でも私は冒頭で、
AmazonとWal-Martのことを語った。

それがまた、どんどん進んでいて、
私たちも立ち止まっていると、
すぐに置いていかれる。

さて今日は、朝から千葉県幕張。
イオンタワーアネックス。

イオンリテール副社長の西松正人さん。DSCN2122.JPG7
今年、アメリカにご一緒した。

それからアメリカ同窓会のようになった。
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本来の目的は、
石塚幸男さんのインタビュー。
専務執行役員人事・総務本部長。DSCN9377.JPG7
ありがとうございました。

イオンの考え方がよく分かった。

その後、横浜商人舎オフィスに、
とんぼ返り。

オール日本スーパーマーケット協会の面々。DSCN8160.JPG7
私の右が前田伸司常務理事。

それから席を暖める間もなく、
中目黒へ。

高野保男さんと熱談。
元サミット(株)取締役で、
現在、日本のLSPの最高権威。
レイバースケジューリングプログラム。

その後、目黒川沿い。
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春は桜の名所。
年末はイルミネーションの名所。IMG_3916.JPG7

桜の木がかわいそうなくらいに、
まるで満艦飾のようなイルミネーション。
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その後、渋谷ヒカリエ。
カイルア・ウィークエンドは、
ハワイ風のレストラン。

ここで大久保恒夫さんと、
望年会。
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(株)リテールサイエンス会長。
前セブン&アイ・ホールディングス取締役。

今年は共同セミナーを開催した。
「小売業の情報技術革新」2017-7-20--448x485

當仲寛哲さんと三人。DSCN9418-7

私も語った。
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大久保さんも講演した。
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そういったことが、
どんどん実現していく。

このスピード感こそ、
2018年の本質だと思う。

最後に「折々のことば」
もちろん朝日新聞。
鷲田清一さん編著。
人生は、
手遅れのくり返しです。
(ある僧侶)

鷲田さん。
「あの時はわからなかったけど
今だったらわかるということが、
人生にはよくある」

きっと2017年末もやがて、
「ああ、そうだった」と、
わかるときがくる。

鷲田さん。
「自分のしたことが、
他人に思いも寄らぬ仕方で
受けとめられ戸惑う」

あるある。

「他人の人生に、
意図せぬ屈折や傷を与えてしまい、
そのことも後になってようやっと知る。
気づいた時はもう取り返しがつかない」

「経験というのは、
たいていそんなふうに起こる」

だから人生は、
手遅れの繰り返し。

しかし何度も手遅れをくり返しつつ、
少しずつわかってくる。

考えてみると、
コンピュータとは、
その手遅れの繰り返しを、
想像を絶するスピードで、
片端から演算していく機械だ。

そのスピード感こそ、
今の時代である。

〈結城義晴〉

2017年12月20日(水曜日)

コンビニ顧客画像活用ルールと「寛容さん」に出会った運の良さ

今日の商人舎流通SuperNews。
セブン‐イレブンnews|
2018「恵方巻」ビュッフェスタイルの提案が新機軸

2月3日の恵方巻は、
今やコンビニだけでなく、
スーパーマーケットや総合スーパー、
百貨店やドラッグストアまで、
オール小売業態で展開される。

もう節分の風物詩となったが、
セブン-イレブンは1月4日から、
予約受付を始める。

早仕掛け。
しかし、際の勝負。

流通SuperNewsでは、
そのコンビニの恵方巻を最初に始めたのは
ファミリーマートとしている。

1983年に大阪府と兵庫県で発売した。

その後、1998年に、
セブン-イレブンが全国販売。
そこからブレークし始めるから、
まあ、セブンによって風物詩となった、
といってよいだろう。

誰が一番最初に始めたかよりも、
誰が一番顧客に喜ばれるかが大事だ。

そのセブン-イレブンは今回、
新機軸「ビュッフェスタイル」を打ち出す。
果たして成果はいかに。

昨日の日経新聞に、
「コンビニ客分析 画像活用ルール」

経済産業省がルールをつくる。
「コンビニなどに設置されたカメラで、
常連客の購買行動を継続的に観測する」
これを「リピート分析」と呼ぶらしいが、
そのカメラ画像の活用指針を改定する。

何よりもプライバシーを侵害しないこと。
だから撮影した画像を、
できるだけ早く廃棄する。
そのうえで画像から抽出したデータを、
個人情報ではない形に加工する。

そのルールを決定する。

アマゾン・コムなどeコマースが、
顧客購買履歴データを活用するが、
スーパーマーケットやドラッグストアでも
ID-POSデータから、
「リピート率」を導き出して、
分析し活用している。

それに対してコンビニでは、
顧客の画像データを活用する。

改定指針は、
「初来店時に撮影した顔画像から、
顔の特徴データを抽出して
店内での動線や購買履歴などと、
合わせて保存。
次の来店時に、
取得した特徴データと照合する」

しかし顔の特徴を抽出して、
それをデータ化した情報は、
現行の個人情報保護法では、
「個人情報」扱いになる。

当然のことだ。

そのため今回のルールでは、
「企業グループ内での活用」にとどめる。

しかし、これもきわどい話だ。

さらに本人の同意なしで、
ポイントカードなどと紐づけしない。

これもいかに同意をとるか。

カメラで撮影していることを、
店の入り口などに掲示して、
顧客にわかりやすく説明する。

この新たなルールをふまえて、
コンビニのトップチェーンが、
リピート分析を導入する。

店に入ると顔の映像を撮られる。
それが商売に利用される。

もうすでに顔の撮影は行われているから、
特別に変わったことをするわけではない。

しかし犯罪などの場合の利用ならば当然、
許されるだろうが、
ちょっと気持ちのいいものではない。

もちろんアメリカのAmazon Goなど、
これ以上の完璧な体制で撮影し、
録音するわけだから、
この程度のことを四の五の言うのも、
古い感覚なのかもしれないけれど。

さて、12月20日。
青い空に白い雲。
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あと2週間で2018年。
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横浜の浅間下から岡野町を望む。
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ランドマークタワーも美しい。
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今日は一日、商人舎オフィス。
月刊商人舎12月号の編集仕事。

さて、糸井重里の「ほぼ日」
巻頭言は「今日のダーリン」

今日は特に同感することばかり。

「毎日、いろんな人に会って、
いろんな話を聞いて、
いろんなものを見たり聴いたりしていて、
『いやだなぁ』とか『つまらない』と、
思うことがない」

同感。

「これは、若いときから
けっこう長い間、ずっとそうだ」

「ごく若い勤め人のときには、
たまには会わされたかな。
でも、フリーになってからは、
ほぼ、ない」

同感。

「ひょっとしたら、ぼくのほうが勝手に、
なにかいやなことがありそうだという人を
うまいこと避けているのかもしれない」

同感。

「怖いと言われている人だとか、
口うるさい人だとかは、
いやな人とはぜんぜんちがう。
怖くておもしろい人や、
うるさくておもしろい人も、
けっこういるものなので、
大事な人たちだ」

故渥美俊一先生など、
こんな人だった。

「いちばん苦手なのが、
いばりたがる人なのだが、
『いばる仲にも礼儀あり』
みたいなところもあって、
『そんなにいばらなくても』
とか言い返せる人なら、
ちっともいやな人にはならない」

これも同感。

「ぼくには嫌いな人もちゃんといるし、
そういう人に会ったこともなくはない。
ただただ、いやな人に会わずに
済んできたというだけだ。
それが運だというには、
運がよすぎるようにも思える」

これも、同感だ。

「やっぱり、ぼくなりの
判別法があるんじゃないか
‥‥と考えて、もしかしたら、
と思いついたのが、
なにより『寛容』に思える人にばかり
会ってきたこと」

「逆に言えば、
『不寛容』そうな人を
敬遠している」

ん~、鋭い。

「これは『ユーモア』の
あるなしにも近いのだけれど、
真面目一本の堅物でも、
『寛容』な人はいるんだよな」

「『不寛容さん』に会わなくても、
なんとかなってきた、
というのは、やっぱり
運もよかったのかな」

同感。

「あと、ぼくを嫌いな人は、
ぼくに会いたがらないですしね」

これも、同感。

これまでお会いしてきたみなさん、
ほんとうにありがとう。

しかしコンビニ画像利用は、
どうみても人に「寛容」ではなさそうだ。

〈結城義晴〉

2017年12月19日(火曜日)

第一屋製パン役員会と商人舎Web会議の韓非子「訓令・命令・号令」

日経新聞電子版の「経営者ブログ」
鈴木幸一さん。
日本のインターネットの草分け。

上海を訪れて、
スターバックス宮殿へ。
世界最大のスターバックス。
300人くらいの行列。
一度に1000人がコーヒーを飲める。
そんな2フロアの広い空間。

そこで鈴木さんの述懐。
「いずれ、世界中が、
デジタル決済の方向に
進むことだけは
間違いない」

貴重な発言だ。

「ブレトンウッズ体制の崩壊、
オイルショックといった
70年代の苦境に際し、
あれだけの構造改革を実現した日本が、
仮想通貨から決済に至るまでの
デジタル化の流れに対応した
構造改革の施策を
実現できないはずはないと思う」

しかし、
「こと、IT(情報技術)化を前提とした
仕組みごとの構造改革に対しては、
いつまでも世界の対応に比べ、
後れをとり続けていることは、
深刻な事態だと危惧している」

「それは国の施策ばかりでなく、
IT化を前提とした対応について、
企業経営者の危機感が薄いことに、
驚くのである」

世界中が、
デジタル決済の方向に
進む。

これだけは間違いない。

さて中国の法家・韓非の著書「韓非子」
「かんぴし」と読むが、
内容は春秋戦国時代の思想の集大成。

蜀漢の丞相の、あの諸葛亮が、
幼帝劉禅の教材として、
韓非子を献上した。

その韓非子によると、
「指示」には3種類ある。

⑴訓令
⑵命令
⑶号令

前にこのブログで書いたはずなのだが、
検索しても出てこないから、
勘違いなのだろう。

第一の訓令は、
指示を出す者の考え方は分かるが、
具体的な任務が示されない。

第二の命令は、
指示を出す者の意図や狙い・目的が明確で
なおかつ任務や手順も明示される。

そして第三の号令は、
具体的な任務や行動・手順は示されるが、
意図や狙いや目的は明示されない。

短くすると、
訓令は考え方を述べる。
号令は動き方を示す。
命令は考え方と動き方を伝える。

あなたはどのタイプだろう。

もちろん時と場合によって、
あるいは相手によって、
三つの支持の仕方は使い分けられる。

時間があるときには命令。
緊急の時には号令。
自分で考察させるときには訓令。

これが逆になったり、
TPOを外したりすると、
マネジメントにならない。

訓令すべき人に号令すると、
興味を失って辞めていくしまう。

号令の必要な者に訓令すると、
指示がないと不平・不満を抱く。

できれば考え方と動き方を、
丁寧に納得させるのがいいのだが、
訓令でいい場合も、
号令のほうがいい時もある。

ケン・ブランチャードの、
4つのスタイルにも関係してくる。
スタイル1は指示型、
スタイル2はコーチ型、
スタイル3は援助型、
スタイル4は委任型。

訓令、命令、号令。
韓非子の言葉遣いだが、
その本質を知ってほしい。

さて今日は朝から東京・小平。
午前中は第一屋製パン(株)の取締役会。

それが終わってからランチ忘年会。
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草門去来荘。
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和食と鰻の専門店。

経営は際コーポレーション(株)。
そう、あの中島武さんの会社。
2016年10月決算で年商317億円、
KIWAグループ店舗は、
国内375店、海外8店舗で、
総計は383店舗となった。

そのたった1店のフォーマットが、
この草門去来荘。

大きな暖簾をかき分けて門を入ると、
見事な竹林が現れる。
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その中に古民家風の店がある。
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古い建物が気分を安らかにしてくれる。
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イタリアンレストランが併設されている。IMG_3877.JPG7

シンプルな懐石のフルコースで、
メインはとろとろ鰻丼。IMG_3873.JPG7
美味を堪能。

新小平から横浜に戻ると、
商人舎オフィスでは、
商人舎Web magazine会議中。

それに途中から加わって、
今年の総括と来年の改革方針を語り合う。

大胆なイノベーションを図ります。

ご期待ください。

そのあと、今日二度目の忘年会。

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場所はもう商人舎御用達の「魚盛」。

今日は河豚鍋。
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野菜もたっぷり。
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河豚を堪能して、
最後は当然ながら雑炊。
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今夜は酒は控えめに。
しかし、確かな望年会となった。

モノを考える会議では、
私は訓令することが多い。

今日は訓令が多かった。

しかし食べ過ぎの欲求には、
自分に向けた号令しかない。
本当に。

〈結城義晴〉

2017年12月18日(月曜日)

スマートワーク経営の「能力・使命・利益」とブルーチップ忘年会

Everybody! Good Monday!
[2017vol51]

2017年も第51週。
そして12月の第4週。

あと2週で今年も終わり。

1年間、ありがとうございました。
まだ2週間あるけれど。

訃報です。
今年10月に、
竹内憲太郎さんが亡くなった。
(株)リブネット取締役。
コーネル大学RMPジャパン伝説の1期生。

父上の竹内憲治さんからの、
喪中葉書で知った。

私が最後に会ったのは、今年2月、
スーパーマーケットトレードショー。
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39歳。

率直で誠実で真摯で、
これからの人だった。
ほんとうに残念だ。

心からご冥福を祈りたい。

来た道を真つ直ぐに見る冬の空    
〈朝日俳壇より 鴻巣市・佐久間 正城〉

さて日経新聞の月曜日の一面トップ。
「働きやすさ」収益に直結

わが意を得たりの記事だ。

上場企業・有力企業602社に対する、
「スマートワーク経営」調査をまとめた。

「スマートワーク経営」の定義。

⑴多様で柔軟な働き方の実現
⑵新規事業などを生み出す体制
⑶市場を開拓する力
この3要素によって、
組織のパフォーマンスを、
最大化させる取組み。

ちょっとわかりにくいが。

「この調査では、
コーポレートガバナンスなどの、
経営基盤も加えて、
各社の総得点を算出し、格付けした」

この総得点の偏差値で65以上の40社。
アサヒグループホールディングス、
イオン、花王、資生堂、ソニー、
それにNTTドコモなどが名を連ねる。

記事では、その40社のうちの、
「26社が今期の純利益で増益を見込む。
17社は過去最高を更新する見通し」

つまり40社のスマートワーク経営企業が、
純利益もよいという結び付け。

「人手不足が深刻になるなか、
社員の生産性を高める働き方改革が
急務となっている。
上位企業はいずれも
長時間労働の是正や多様な働き方で
社員の能力を高めて、
収益向上につなげている」

偏差値65以上にイオンが入り、
60以上にセブン&アイ・ホールディングス
ファーストリテイリングが入る。

なんだ、日本小売業ランキングの、
ベスト3が順に入っているんだ。

そんな感じもするが。

このスマートワーク経営調査に、
批判の声もある。

その根拠は、この調査の3要素が、
「同じ階層(レイヤー)に並んでいる」点だ。

同じレイヤーではないとすると、
「多様で柔軟な働き方の実現」
⇒「市場を開拓する力」
⇒「新規事業を生み出す」
⇒「最高利益」

この方向に進んでいると理解できるか。

しかしこの逆も考えることができる。

「新規事業の創出」
⇒「利益」
⇒「多様で柔軟な働き方」

同様に、
「市場開拓力」
⇒「最高利益」
⇒「多様で柔軟な働き方」

あるコンサルタントは、こう考える。
「好業績になる」⇒「働き方を変えられる」

「働き方を変える」⇒「好業績につながる」
のではないという。

さて、どっちだろう。

私の考え方は、
「能力開発⇒社会的使命
⇒利益⇒能力開発」

つまり社会的使命と、
利益、能力開発。
三者は循環する。

これは細谷泰雄先生の理論であり、
荒井伸也先生の考え方。
そして私の思想。

先のコンサルタントは、
レイヤーと言ったが、
循環とは考えていない。

日経の「スマートワーク経営」調査は、
スマートワークという能力開発が、
最高利益に結び付いたとするが、
これにも社会的使命の概念がない。

社会的使命を果たす。
だから利益が生まれる。
その利益を能力開発に振り向ける。
だから社会的使命を果たすことができる。
だから利益が増大する。

わが意を得たり、といったのは、
循環ではないが、
スマートワークが利益に結び付くことを、
日経が月曜日の一面トップで、
わざわざ取り上げたからだ。

品格を問うて無言や冬の月
〈同 いわき市・星野 みつ子〉
(大串章選評)貴乃花親方の顔が思い浮かぶ。

さて、今日は、
夕方から忘年会。

品川茶寮。
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ブルーチップ(株)主催で、
ご覧の面々が参集。
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左から金田正勝さん、土橋和人さん、
宮本洋一さん、中野茂さん、
そして松井康彦さん。

右は奥から白石純一郎さん、
鈴木國朗さん、新谷千里さん。

宮本さんが代表取締役社長。
中野さんと土橋さんは常務取締役。
中野さんは営業本部長兼東日本支社長
兼とくし丸営業部役員管掌。
土橋さんはマーケティング本部長
兼新ビジネス事業部長。
金田さんはビーコミュニケーションズグループ㈱取締役財務部長。

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うまい酒とうまい料理に、
話は弾んだ。
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左がアイダスグループ鈴木國朗社長、
右がサミットリテイリングセンター新谷千里社長。

最新動向などを情報交換し、
議論して、あっという間に終わった。

全員で「ようこそ2018年」
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宮本洋一社長とグー。
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新谷さんには商人舎magazineで、
毎月、Monthly連載
「お客と社員に支持される生産性向上策」
を執筆中。IMG_4399

(株)白石社長の白石純一郎さんも、
熊本から上京して参加してくれた。IMG_4406

しかし、竹内憲太郎さん、
本当に惜しかった。

能力が使命を果たし、
利益を生み出す。
そして循環する。

その肝心の使命を担う人が、
早世してしまった。
再び、合掌。

しかし、みなさん、今週も、
Good Monday!

〈結城義晴〉

2017年12月17日(日曜日)

日曜版【猫の目博物誌 その54】蕪(カブ)

猫の目で見る博物誌――。
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冬の野菜。
みんなおいしい。
一番好きなのは蕪です。

おく霜の一味付けし蕪(かぶら)かな
〈小林一茶〉
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霜が降りるごとに、
一味ずつうまくなる蕪。

カブ(蕪)はアブラナ科アブラナ属、
ラパ種の越年草。

アブラナ属はBrassica、
ラパ種はrapa。
学名はBrassica rapa。
英語ではTurnip。

日本語では「蕪」、
カブラ、カブナ、カブラナ、
ホウサイ(豊菜)、ダイトウナ(大頭菜)など、
各地に様々な呼び名がある。

スズナ(鈴菜)は、
春の七草のひとつに数えられ、
カブの葉の部分のこと。

「カブ」の語源は、
頭の意味の「かぶり」、
根を意味する「株」など、
諸説ある。

頭のような形をした根、
そんな感じでとらえてもいいだろう。
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カブは世界中で栽培されている。
地中海沿岸原産のヨーロッパ系は、
学名Brassica rapa L. var. rapa、
アフガニスタン原産のアジア系は、
学名Brassica rapa L. var. glabra。

日本でも古くからある野菜で、
古事記に記述される「吉備の菘菜(あおな)」、
日本書紀では持統天皇が栽培を推奨した。

だから京野菜などでもカブは、
とても重要な位置を占める。

肥大した球形の根の部分を食べるが、
このカブの可食部分は、
実は「胚軸」と呼ばれる部位。

本当の根は、その下に、
ひげ状に伸びている。
通常はこのひげは切り捨てる。

根の部分の栄養素はビタミンCに富むし、
鉄分・リン・カルシウムなど。
ダイコンとほぼ同じ。

葉にはカロテン、ビタミンC、
そして食物繊維が含まれる。

ダイコンはアブラナ科ダイコン属。
カブはアブラナ科アブラナ属。

品種改良の結果、
ハクサイ・チンゲンサイ、
さらにコマツナなどが生まれ、
これらはカブの仲間。
広義にはカブ菜類。

日本では全国に、
約80品種のカブが栽培されている。
冬の朝の蕪の味噌汁。
いいなあ。
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金町小かぶは最も生産量が多い代表品種。
聖護院かぶは日本で最も大きい。
京都名物千枚漬けに使われる。
天王寺かぶは西日本で代表的な中型種。
大野紅かぶは江戸時代から、
北海道で栽培された。

温海かぶは山形県鶴岡市温海地区の特産。
日野菜かぶは滋賀県特産で、
ダイコンのように細長く、首が赤い。
金沢青かぶは石川県の伝統野菜。
今市かぶは奈良県の早生小カブ。

日本国内で生産される欧米種は、
ゴールデンボール、パープルトップなど。

「かぶらライン」は、
カブの品種を日本の東西に分ける線。
東がヨーロッパ系、西がアジア系。

そのかぶらラインは関ケ原付近になる。

大阪府立大学の中尾佐助名誉教授が、
「かぶらライン」と名づけた。

ロシアの民話・童話に、
「おおきなかぶ」がある。

ロシア語で「Репка」。
内田莉莎子再話・佐藤忠良画の絵本はいい。
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おじいさんが あまいかぶを
うえました。
「あまい あまい かぶになれ。
大きな おおきな かぶになれ」

あまい げんきのよい
とてつもなく おおきな
かぶが できました。
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おじいさんは
かぶを ぬこうと しました。
うんとこしょ どっこいしょ
ところが かぶは ぬけません。

おじいさんは おばあさんを
よんできました。
おばあさんが おじいさんを ひっぱって
おじいさんが かぶを ひっぱって――
うんとこしょ どっこいしょ
それでも かぶは ぬけません。

おばあさんは まごを よんできました。

まごが おばあさんを ひっぱって
おばあさんが おじいさんを ひっぱって
おじいさんが かぶを ひっぱって――
うんとこしょ どっこいしょ
まだまだ かぶは ぬけません。
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まごは いぬを よんできました。

いぬが まごを ひっぱって
まごが おばあさんを ひっぱって
おばあさんが おじいさんを ひっぱって
おじいさんが かぶを ひっぱって――
うんとこしょ どっこいしょ
まだ まだ まだ まだ ぬけません。
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いぬは ねこを よんできました。

ねこが いぬを ひっぱって
いぬが まごを ひっぱって
まごが おばあさんを ひっぱって
おばあさんが おじいさんを ひっぱって
おじいさんが かぶを ひっぱって――
うんとこしょ どっこいしょ
それでも かぶは ぬけません。

ねこは ねずみを よんできました。
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ねずみが ねこを ひっぱって
ねこが いぬを ひっぱって
いぬが まごを ひっぱって
まごが おばあさんを ひっぱって
おばあさんが おじいさんを ひっぱって
おじいさんが かぶを ひっぱって――
うんとこしょ どっこいしょ

やっと、
かぶは ぬけました。
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かぶがぬけて、
よかった、よかった。

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「うんとこしょ どっこいしょ」

かぶはいい野菜ですね。

(『猫の目博物誌』〈未刊〉より by yuuki)

2017年12月16日(土曜日)

平和堂フレンドマート秦荘店の「言葉とプレゼンテーション」

今週水曜日のほぼ日。
巻頭の今日のダーリン。

「ことば」について。

ずっと心に残っていた。

「学校の勉強が、
よくできているかどうかは、
試験というもので測られます。
試験は、主にというか、
ほとんどは、『ことば』という
道具を使って行われます」

そうですね。
こどものころからずっと、
そうでした。

糸井重里さんは、
ずっと「ことば」とひらがなを使います。
しかしこのあとは、
漢字の「言葉」に代えて続けます。

「言葉という道具を、
うまく使えるかどうかは、
なにかを理解しているか、
表現できているかをみるのに、
とても重要な役割をしています」

「よく言われることですが、
なにを勉強するにしても、
『国語』ができることが
大変有利になるのは、
これはもうその通りではあると思います」

このあとが糸井流。

「そして、そういう言葉を使う
試験のようなことは、
ぼくらの生きている
日々のあらゆる場面で、
ひっきりなしに行われています」

「うまく言葉を使えることが、
人として優れていることのように
評価されやすかったり、
言葉という道具で、
さまざまな競争に
勝ちやすくなっていたり、
ときには、真実を言葉によって
練り上げることも、
できてしまったりすることだって
あります」

そうです。

だから私も拙著『Message』に書いた。
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タイトルはそのまま、
「言葉」

言葉で仕事し、
言葉で思索し、
言葉で成長する。

新人諸君、先輩諸氏。
社長も部長も店長も。
モノを言わぬ者は、去れ。

評論家も、コンサルタントも。
識者も、学者も、編集者も。
考えぬ者は滅びることを知れ。

糸井さんも言う。
「言葉はすごいものです。
善いも悪いも、美しいか醜いかも、
言葉が決めてしまうことが、
いくらでもあります」

だから糸井さんも、
かつて冗談っぽく言った。
「ペンは剣よりも強し。
だから、武器よさらば。」

ただし、それにも疑問を抱く。
それがまた、糸井流。
「言葉によって、
理解し、表現し、伝え、交わる。
このことに、重きを
おきすぎているんじゃないか。
言葉を使う仕事をし、
言葉で遊びながら、
ぼくは、ずっと
思ってきたような気がしています。
言葉でないものを、
もっと感じたいです」

半分賛成で、半分反対。

(株)平和堂のフレンドマート秦荘店。24058704_1602926506434355_2279733850316698342_n
12月1日にリニューアルオープンした。

1986年(昭和61年)、
スーパーフレンド秦荘店として開店。
「はたしょう」と読む。

2003年6月18日に、
スクラップ&ビルドして、
フレンドマート秦荘店として、
近隣に売場面積約3倍でオープン。
その売場は1636㎡だった。

それからまた14年。

今年12月1日に、
リニューアルオープン。24210550_1602926749767664_5329254625410667487_o

平和堂のスーパーマーケット。
商品力はもともと磨いていた。
その上最近は陳列が素晴らしい。24291788_1602926856434320_3989124689529902515_o

青果部門のプレゼンテーション。
現場の一人ひとりが自信を持っている。24291845_1602926919767647_3995244090148516513_o

カラーコントロール。
隙間のない並べ方。
顧客の目線に顔が向けられる。24254753_1602927016434304_7674342852873453806_o

鮮魚のコーナーもスキがない。24254964_1602927199767619_2172593047193156099_o

ロースステーキも。24273457_1602927429767596_4641951795252499169_o

知識商人も、
「言葉によって、
理解し、表現し、
伝え、交わる」

しかし陳列は、言葉を超える。

「Presentation」は、
英語で「表現」「提示」「紹介」を意味する。

広告業界では「プレゼン」と略語を使う。

自らの意思を他者に伝達するために、
表現・提示すること。

流通用語では、
「商品をわかりやすく見せること。
その陳列や演出や宣伝で、
商品や売場の良さを説明すること」

言葉とPresentation。
やはり両方、必須の能力だ。

〈結城義晴〉

2017年12月15日(金曜日)

パック寿司の「裏ワザ」と「コンビニ限界論の限界」

「ふたご座流星群」が、
「極大」を迎えた。
昨日の晩のこと。
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〈NAOJ(国立天文台)ニュースより倉敷科学センター・三島和久学芸員提供〉

ふたご座流星群の学名 はGeminids。
ふたご座アルファ星「カストル」付近を、
放射点として出現する流星群。

12月5日ごろから12月20日ごろ出現。

流星群の「極大」とは、観察場所や時刻、
月の条件などは考慮せず、
流星群自体の活動が最も活発になること、
またはその時期。

「三大流星群」はほかに、
毎年1月初旬のしぶんぎ座流星群と、
7月下旬~8月下旬のペルセウス座流星群。

今年最後のふたご座流星群、
この日曜日くらいまで続く。

忙しくとも、
冬の夜空くらいは見上げてみよう。

横浜は寒気団に覆われ、
ちらりと雪が舞った。
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商人舎のそばの相鉄本社ビルの彫刻。IMG_3843.JPG7

堀内正和の1988年の作「動きだす球」
抽象彫刻の先駆者。
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しかし関ケ原のあたりはこの程度。25189036_1565342110213094_2208861552968979796_o.jpg7
日本海側には大雪。
北朝鮮の漁船群にも、
雪は降りかかる。

さて、面白いブログ。
「味博士の研究所」

スーパーのパック寿司が
「お店の味」になる裏ワザを
味覚センサーで検証!

寿司屋で出てくる握りたての寿司と、
スーパーマーケットのパック寿司は、
味が異なる、劣る。
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この「味博士の研究所」が、
「裏ワザ」を教えてくれる。

その裏ワザとは、「レンジでチン」。
500Wで20秒温めるだけで、
寿司屋の味に近づけることができる。

どのくらい味が変わるのか。

冷たい寿司と温めた寿司の2つを、
味覚センサーレオを使って検証する。

ここからAISSY(株)の宣伝。
鈴木 隆一代表取締役社長。
慶應義塾大学理工学部卒業、
同大大学院理工学研究科修了の科学者。

味には基本5味がある。
甘味・旨味・苦味・酸味・塩味。

「基本5味のうち、
甘味と旨味に有意な差があることが
わかった」

「有意な差」――学者のことばだ。

「甘味は約60%の人がわかる差、
旨味は約90%の人がわかる差で、
温めた寿司のほうが強くなっている」

それだけではない。

「コクも高くなっている」
約60%の人がわかる差。
味覚のバランスが良いほど、
コクは強くなる。
温めた寿司のほうが、
深い味わいを楽しめる。

「これ以上チンするとネタが逝きますし、
あまりに温かいと違和感のあまり
気持ち悪いと感じる恐れもあります。
自宅の電子レンジが強めだったり、
冷たいお寿司のほうが好きという方は、
チンする秒数を減らしてみても
いいかもしれません」

「魚屋の寿司」と称して、
鮮魚部門で寿司を売る。
本当に売れているのか。

ネタの鮮度はいいかもしれないが、
甘味や旨味、コクは劣る。

鮮魚部門の保冷庫の温度と、
総菜部門の温度。

その温度差によって、
提供する寿司の温度も変わってくる。

持ち帰ってすぐに食べてもらう寿司は、
ちょっと高い温度で、
管理したほうがいいだろう。

そしてPOPで提案するのがいい。
「500W20秒、レンジでチン!」

ただし自社、自店の寿司の温度にもよる。
実験してみて、一番いい条件を提示する。

試してみてほしい。

さて日経新聞電子版。
「ニュースこう読む」
編集委員の田中陽さん。
「コンビニ、成長の限界」の限界論

「コンビニの販売統計は、
10月まで既存店舗の来店客数が、
20カ月連続でマイナスを記録」

「セブン-イレブンの既存店舗の売上高は、
前年実績プラスの記録が10月に、
62カ月連続でストップした」

さらにファミリーマートの沢田貴司社長。
日経ビジネスのインタビューで、
「コンビニは飽和」と発言した。

「業界の内外で『成長の限界』が、
ささやかれることとなった」

月刊商人舎12月号でも、
商人舎流通SuperNewsでも、
「コンビニの飽和や限界」を指摘した。

そこにSmall Supermarket Ageを見た。

そんなタイミングで、
ファミマのコインランドリー併設。
セブンの自転車シェアリングサービス
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「コンビニの総店舗数は約5万5000店、
売上高は年間10兆円超。
巨大なスペース産業に
飽和、限界が迫っているのだろうか」

「大きな町には小さな店を。」
Invitation or winter's card Merry Christmas and Happy New Year. Template flat design vector illustration. City life and urban landscape under the snow. Train rides around the mountains. Winter market

田中さんはそんな風潮に反論する。

「1990年代前半にもコンビニ全体の、
店舗数と売上高の伸びが鈍化した」

「しかし、そんな指摘を撥ねのけて、
コンビニは成長し続けた」

「理由は簡単だ」

「既存の小売業やサービス業から
市場を取り込むだけでなく、
おにぎりのように、
家庭で作っていたものまで
商品にしてしまう力だ。
コンビニは何でものみ込む力がある」

田中さんの視点は、
「何でものみ込む力」

「酒類や医薬品の販売は規制緩和によって、
コンビニの店頭に並べることができた。
一方、たばこのように自販機の
成人識別カード「タスポ」導入の規制強化で
コンビニでたばこを買う成人が急増した」

これは政治・行政による規制の問題だ。

酒類や医薬品の規制は、
スーパーマーケットものみ込んだ。

しかし医薬品は緩和されて、
奪い取られる側にいるはずの、
ドラッグストアが伸び続けている。

これは薬局・薬店から、
顧客をとっているからだ。

「100円の淹れたてコーヒーは、
ファストフードや喫茶店から顧客を奪った」

これは正しい指摘だ。

「急激に品揃えを強化している冷凍食品は
スーパーの顧客をとるためだ」

これはスーパーマーケット側の努力不足。
メーカーに任せっぱなしではいけない。

製造業と協力して、
コンビニを超える商品開発に挑むべきだ。

「コンビニATMの登場は
銀行に行く頻度を減らした」

しかしセブン銀行に対して、
イオン銀行も成長し続ける。

「行政サービスすら代行する」

「店舗数の多さと精緻な情報システムが
新たなイノベーションを繰り返し、
生活者にとって
身近で便利な存在となり続けている」

商品やサービスを、
行政や他の小売りサービス業から、
奪い取る。

奪い取る業態と、
奪い取られる業種業態。

私は言い続けている。
「既存の市場が大きければ大きいほど、
それにとって代わる新マーケットの
市場サイズは大きくなる。
既存勢力の衰退のスピードが
速ければ速いほど、
とって代わる新勢力の
成長のスピードは速い」

コンビニはこれまで、
常に奪い取る側だった。

それがいま、
奪い取られる側に、
回ろうとしている。

私はそう思う。

田中さん。
「とはいうものの、さすがのコンビニも、
ネット事業を取り込むことには
苦労している」

その通りだ。

イオン岡田元也さんの「2020年計画」でも、
本格的なマーケットプレイスへの挑戦が、
一番大きなテーマなのだと思う。

田中さんの提言。
「『成長の限界』といってしまえば
そこで思考が停止をしてしまい、
コンビニに求められる商品やサービスとは
何かという本質にはたどり着けない」

「コンビニに限界論はない。
スペースは無限と考えるべきだ」
これはコンビニ業態に対する、
強いエールだろう。

しかし、それはコンビニに限らない。
すべてのビジネスに限界論はない。

「スペースは無限と考えるべきだ」
だから、これには同感。

パック寿司も、
立ちの寿司屋や回転寿司から、
顧客を奪い取るために、
彼らから学ばねばならない。

〈結城義晴〉

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