結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2009年11月11日(水曜日)

コーネル・ジャパン第二期[贅沢版]川野・横山・荒井・結城連続講義

10月の「景気ウォッチャー調査」。  
2カ月ぶりに下落。

全国約1800人の商店主・中小企業経営者の「街角の景況感」を、
指標化して、景気の現状を示す。

販売側が低価格志向を強めると同時に、
購買側も家計支出を節約し、
街角景気は売上げ減を訴える。

製造業は業績が持ち直してきたといわれるが、
そこでも、価格競争は激化している。

11月、12月と、年末に向けて、
「景気のいい話」は聞かれない。

しかし、今こそ必要なのは、
「長い目」で見ること。  
景況も消費も、自分の商売も。

近視眼ではいけない。

さて、昨日からコーネル大学RMPジャパン。
RMPはリテール・マネジメント・プログラムの略。

その第二期の第2回11月講義が始まった。
東京・市ヶ谷の法政大学キャンパス。

午後12時15分から、講座ナンバー9。
「商業の理念と現代化の思想」  
講師は、副学長の結城義晴。
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まずは、第1回講義のレポートに関して。
明日の最終講義で7人の発表者を指名。

それから講義。

商業近代化の歴史から始まって、
世界の中の小売業の位置。
そして「働きたい企業ランキング」と、
顧客満足・従業員満足。
さらに日本標準産業分類と、
「戸籍のない産業スーパーマーケット」。  
この話になると私、興奮してくる。
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最新商業統計と業態のライフサイクル。
最後に商業の理念としての『商売十訓』と、
「商業界50年宣言」。  

商業の現代化のためには、
まず理念が不可欠だと思う。
それが『商売十訓』に凝縮されている。

一 損得より先きに善悪を考えよう
二 創意を尊びつつ良い事は真似ろ
三 お客に有利な商いを毎日続けよ
四 愛と真実で適正利潤を確保せよ
五 欠損は社会の為にも不善と悟れ
六 お互いに知恵と力を合せて働け
七 店の発展を社会の幸福と信ぜよ
八 公正で公平な社会的活動を行え
九 文化のために経営を合理化せよ
十 正しく生きる商人に誇りを持て  

これは商業の近代化を推進した理念だが、
現代化の中でも貫徹されねばならない哲学だ。

その上で、現代化のために何をくみ上げるか。

私は、「知識商人」の養成であると考えている。
なぜなら、ポスト・インダストリアル社会は、
知識社会であり、その時、
知識商人こそが、主役になると信じているからだ。

31名の第二期生は、全員が熱心に聞いてくれた。
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第二番目の講座ナンバー10は、
ヤオコー会長の川野幸夫さん。
日本スーパーマーケット協会会長。
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タイトルは「『何屋』になるか」  
流通革命に触発されてこの世界に入り、
企業理念こそが経営にとってまず大事であると認識。
その上で「商売のコンセプト」を明確にする。
理念とコンセプトは、ぶれてはいけない。

マーケティングは、
十人一色から十人十色へ、
そして一人十色へ。
だから、どんな商売も専門店化の発想が必要。

ヤオコーは、ライフスタイルアソートメントストアを目指し、
そのために「個店経営」と「全員参加」の商売を構築した。
堺屋太一の「大変な時代」の果てに、
「生産者主権から生活者主権への転換」がやってきている。
生活者主権の時代こそ、小売業の出番がやってくる。
そんなストーリー。
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「お陰様で」の気持ちを会社全体で持ち続けること。
「生活者主権の、私たちの時代が来る」
川野さんの数々の言葉が印象に残った。
とりわけ理念と商売のコンセプトを貫くことの大切さが、
強調された。

講義終了後、講師控室で写真。
ありがとうございました。
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そして大塚明さんと中間徳子さん。
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大塚さんは、日本スーパーマーケット協会専務理事で、
コーネル・ジャパン講師でもある。
中間さんはFMIジャパン事務局長。

第三番目の講座番号11は、横山清さん。
アークス社長にして日本セルフ・サービス協会会長。
タイトルは「私の経営哲学 八ヶ岳連峰経営」  
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パワーポイントを駆使しての講義は、
資料もふんだんに入っていて、
アークスと横山さん自身の歴史と現状が十二分に理解できた。
そして将来への強い意志が感じられた。
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八ヶ岳連峰経営とは、
経営資源を一か所に集中して、
人材と資金を効果的に使うこと。
「関わる者は皆、取り込む」
「決めたら徹底的にやる」  
印象的な発言が、対から次に飛び出してくる。
最後に「創発」と「羽化」の概念。
「創発」とは、  
進化論を超えた新しい事態の発生や進化のこと。
横山さんは、こう定義する。
「一つひとつの小さな行動が相互に影響しあって、
クリティカル・マスに到達したときに、
予想を超えた構造変化や創造が誘発される」  

そして「羽化」
「今まで泥沼の中にいたのが、
細胞まで変わって変身し、
飛翔力を得て飛ぶようなイメージ」  

横山さんはアークスを、羽化させようとしている。

最後の言葉。
「謙虚で、まじめで、
ズルをしない方がうまくいく」  

これが、とてもよかった。

最後の講座ナンバー12は、荒井伸也首席講師。
オール日本スーパーマーケット協会会長。
テーマは「スーパーマーケット原論1」  
日本でスーパーマーケットを作るとはいかなることだったのか。
こんなサブタイトルがつけられている。
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荒井先生の講義は、いつものように理路整然。
経験に裏打ちされた理詰めの話が、
これでもかとあふれ出てくる。

アメリカのスーパーマーケットはどのようにして生まれたのか。
その歴史的理論的背景。
そしてスーパーマーケットの「日本伝来」。
その時の問題点。
日本はマネジメントの基本的な考え方に、
間違いがあった。

それはアダム・スミスからアンリ・ファヨール、
そしてフレデリック・テイラー、ヘンリー・フォード、
さらにフォレット、メイヨー、
ウィーナーからドラッカーへとつづくマネジメント理論の系譜の中の、
過渡的な規範論的マネジメント理論によって、
日本の小売業界が組織化されたからだと、
荒井先生は謎解きする。

これが、秀逸。
日本の商業の現代化のためには、
この指摘は欠かせない。

もちろん、ドラッカーは、結論を言い表しているが、
それをいかに実践し、実行するか。
荒井先生の今後の講義は、そこに収斂していく。
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だからまだまだ、序の口。
来月も続く。

最後に副学長のまとめ。
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今回は、日本のスーパーマーケットの三つの協会会長の競演だった。
そして、三人の先生の講義は、
そのまま日本のスーパーマーケットと食品産業の、
歴史と現状、理念と将来、
「変わらないものと変わるもの」を物語っていた。

明るかった東京の空も、
いつの間にか真っ暗になっていた。

濃厚な一日だった。

夜は、10時10分から、
NHK『プロフェッショナル』。  
㈱成城石井社長の大久保恒夫さんが主役。  
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とてもいい番組だった。
私、見ていて、涙が出てきた。
成城石井北千住店の水野店長が、
苦しみ悩み、スタッフの心をつかみ、
開いていくところ。
それを大久保さんが見守っているところ。

大久保さんの考え方が、
成城石井という小売業の会社に、
見事に反映されている。

コーネルの今年のスローガンは、
「脱グライダー人間」。
大久保さんも今期からコーネル講師の一員になっていただいたが、
エンジンをもったスーパーマーケットマンを育成しようとしている。
自分で問題解決できる「プロフェッショナル」をつくる。

私には、それが、ことのほか嬉しかった。

心から、感謝。

<結城義晴>  

2009年11月10日(火曜日)

「前車の覆るは後車の戒め」と「金融社会主義に活路なし」

毎日、言うけれど、いい天気。

さて今日から、
コーネル大学ジャパン第二期の第二回講義。
毎月、2日ずつ講義がある。

場所は、東京・市ヶ谷の法政大学。
お間違いなく。

そのコーネル・ジャパンの「伝説の第一期生」。
副級長で、今期から講師陣にも加わってくれる大久保恒夫さん。
ご存知、㈱成城石井代表取締役社長。

今夜、10時からのNHKテレビ番組に出る。
「プロフェッショナル 仕事の流儀」  
タイトルは、
「小売のすご腕が登場」
ユニクロ・無印で改革
驚き!変わるスーパーリーダー道  

是非、ご覧ください。

なお、大久保さんは、
CDオーディオセミナー「知識商人登場!」にも、
登場してもらっていて、
写真は、その時のもの。

商人舎ホームページの「知識商人登場!」のブログでも、
その主張を丁寧に語っている。

こちらもご覧いただきたい。

さて、新聞には良いコラムがある。
もちろん一面の看板コラムは、
どれも格調があって、良いが、
カッコつけすぎるのと、
いろいろなところに気を遣いすぎるのとで、
ハッキリ言って、面白みには欠ける。

その点、経済コラムは、
その都度、主張がはっきりしている。

今日の、朝日新聞の「経済気象台」と、
日経新聞の「大機小機」は、
同じテーマをとらえて面白い。  

どちらも金融庁と日本郵政に文句を言っている。
「経済気象台」は、
「前車の覆るは後車の戒め」という題。  

「金融庁に貸し渋りをチェックさせることは、
不良債権の認定を緩和させることとなり、
金融検査官の裁量権が硬軟両方向に拡大する」

「モラトリアム法案」に批判的。

「高リスクの中小企業融資に、
経験も厳格な融資規律も持たない金融機関には、
新銀行東京の悲惨な顛末(てんまつ)が、
前車の覆轍(ふくてつ)となろう」

さらに言う。
「日本郵政の委員会制度という会社統治方式では、
指名委員会が社長を指名する仕組みである。
この会社法の精神を踏みにじった大臣と、
即座に就任を受諾した元次官の順法精神には疑問符もつく」

「国民の最も保守的な層を顧客とする金融機関が、
市場への投機に走る危険は、
サブプライム問題で巨額の損失を出した農林系天下り金融機関の失敗が、
後車の戒めとなろう」

もったいぶった言い回しだが、
亀井静香と鳩山政権のやり方に注文をつけている。

一方、日経の「大機小機」。
タイトルは「金融社会主義に活路なし」  
こちらも亀井静香の「モラトリアム法案」は、
「民間金融の流れをゆがめる」と批判している。

日経は、ずっと小泉シンパだったし、財界の応援団だ。
だから、日本郵政の「郵政民営化は、
先進国では異例の巨大な公的金融を民営化し、
金融の流れを効率化、活性化するのが狙いだった」
竹中理論の擁護派である。

「この段階で金融社会主義に逆戻りしては、
金融の流れはさらに非効率になる」  

学者、マスコミこぞって、
鳩山・亀井批判。

見出しも、強烈だし、
二大新聞の経済コラムでの合唱には、
冷静に社会と経済を見つめるために、
耳を傾けておきたい。

<結城義晴>  

2009年11月09日(月曜日)

食べ物も紅葉も人間も会社も「旬を見極め、旬に売り込め」

Everybody! Good Monday!  

2009年11月9日、11月第二週の始まり。

良い季節です。

今週、来週は、日本中つつましい生活となる。
12月の「ものいり月」の前の月。

「節約、倹約。もったいない」の気分が充満。

ピーター・ドラッカー教授。
「量の成長が見込めない時には、
質の充実を図れ」  

今週、来週はそれ。

来週末三連休は、
21日土曜日、22日日曜日、23日勤労感謝の日。
その時、「失敗を恐れない」で、
「感謝される人々」に「感謝」のプロモーション。

しかし、暦のうえではいま、特別なことはない。
だだし食べ物は、おいしいものがたくさん出ている。

先日、ロックフィールドの岩田弘三社長から送っていただいた柿は、
本当においしかった。

まさに、秋の旬のとき。  

旬は、「しゅん」と読み、
「出盛り期」などともいう。
季節性の強い食材ごとに、
他の時期よりも新鮮で美味しく食べられる時期がある。
それを「旬」という

「走り」⇒旬[最盛期]⇒「端境期」。  
そういえば、30年も前に、池田壽太郎先生から、
何度も何度も教わった生鮮食品の原則。
壽太郎先生は、青果物の最高のコンサルタントで、
何でもよくご存じだった。

その利益理論の一つに、
1品1品の「選別値入れ」があった。

1品種ごとに、旬があり、
その旬の時期は毎年、
産地ごとに変わってくる。

だから小売業にも専門家の存在が必須となる。
もちろん産地や卸売業には、必ず専門家がいる。
その知恵を活かして、1品1品、
品質を見極めつつ、値入れを変える。
1ケース単位ではない。
そのプロフィット・ミックスが、
利益を生む。

旬の商品は、最も大量に生産され、
大量に市場に出回るため、
供給が需要を上回り、
値段も安くなりやすい。

だから、いま、旬を売り込む。

しかし、「旬を売り込む」商品は、
生鮮に限らない。

日配品や惣菜・デリ、
加工食品や菓子。
酒、薬などでも、
「旬」の時期はある。

季節イベントはなくとも、
すべての商品に「旬」がある。

衣料品にも、生活用品にも、
サービスにも、「旬の時期」がある。

商品ごとに、
一番安くて、一番良くて、
一番喜ばれる時期。  

それを見定めて、
その時期に、一斉に、最大限、
アピールする。  

実は、人間にも、会社にも、
「旬」はあると思う。  

ずっと「旬」の人間などいない。

ファーストリテイリングの柳井正さんにも、
「旬」がある。

いま、柳井さんは、何度目かの「旬」の真っ最中。
だから、どんどん、思い切った手を打つ。
どんどん、自分が露出する。

しかしその旬の時が、一番恐ろしいことを、
柳井さんは、知っている。

だから、いま、本を出した。
「成功は一日で捨て去れ」  
あれは、柳井正が、柳井正自身に、戒めの言葉をかけてるのだ。

さて話を「旬」に戻すと、
実は「旬」には、厳密にみると、
三通りの異なる使い方がある。
それだけ、注意点として指摘しておこう。

第一、収穫量が最盛期に当たる時期と、
第二、素材がもっともおいしい時期。  

生産の最盛期とおいしい時期は、一致することも多いが、
それが異なることもある。

例えば、産卵時に沿岸に近寄ってくる魚は漁獲しやすいので、
水揚げの量が増えるが、魚自体の味は良くない。

青果では、一定期間貯蔵して熟成が進んだ時期のほうが、
おいしくなるものがある。
精肉のエージングも、同様のこと。

すなわち収穫、生産と、食味の時期の違い。

一概に「旬」とは呼べない。

そして第三に、季節を先取りする「走り」を旬と呼ぶことがある。   
「初物は75日寿命を伸ばす」  
これは、世界的に珍重される。
ボージョレヌーボーがその代表。
初かつおや筍、エトセトラエトセトラ。

しかしボージョレヌーボーにも言われるが、
生産の最盛期や熟成のタイミングの時期の味には、
はるかに及ばない。

こんな注意点を熟知したうえで、
旬をとらえて、旬を売り込む。

それが、今週。

旬といえば、
「紅葉」も今、旬に当たる。  

1日の最低気温が10℃以下の日が続くと色付き始める。
5℃以下になると一気に進む。

紅葉の美しい土地の条件。
第一、昼夜の気温の差が大きい。
第二、夏が暑く日照時間が長い。
第三、夏に充分な雨が降る。
第四、湿気が少なく乾燥している。  

厳密には落葉樹が、
赤色に変わるのを「紅葉(こうよう)」、
黄色に変わるのを「黄葉(こうよう、おうよう)」、
褐色に変わるのを「褐葉(かつよう)」という。

北海道の大雪山は9月から始まり、
これが日本の最初の紅葉。
そして徐々に南下。

だからその推移が「紅葉前線」と呼ばれる。
紅葉が始まってから完了するまでは約1か月かかる。
北海道が10月、東北地方が11月、
その他の地域は11月から12月初め。
それぞれの地域の紅葉の旬の期間は、20日から25日。
1カ月に満たない。

北海道や沖縄を除くすべての地域が、これから、
紅葉・黄葉・褐葉の「旬」に入る。

食べ物も、自然も、
人間も組織も、
それぞれに、
「旬」をとらえ、
「旬」に売り込む。  

「それぞれに」が大切。

そして旬以外のときには、
「質の充実」図る。  

Everybody! Good Monday!  

2009年11月08日(日曜日)

ジジとカエルくんの白日夢[日曜版]

最近のボクのともだち。
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きみどり色の足。

カエルくんです。
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中二階のベッドのランカンに、
カエルくんはいつも、
ぶらさがっている。

ボクも、中二階にいって、
そこで、おひるね。

でも、下でなにかあると、
すぐに目がさめる。

下にだれかくると、
すぐにわかる。

カエルくんには、
わからないみたい。
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ボクには、すぐにわかる。
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たいていは、
ユウキヨシハルのおとうさん。

でも、おとうさんは今日、
朝日がさすころには、
車ででかけた。
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「朝に希望、昼に努力」
なんて、言ってた。

空気と景色のいいところ。
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あれです。

ゴルフ。
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おとうさん、ずっと、
休みなしでシゴトしていた。

だから、いいでしょう。
カラダをうごかすこと。

ボクのほうは、
ねることにしました。
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おとうさんが芝刈りならば、
ボクは、夢狩り。
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カエルくんと一緒に、
夢をみる。
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それが、ボクの「昼の努力」。

夕方には、おとうさんも、
帰ってくるでしょう。

「夕に感謝」って、言いながら。

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「青空に指で字をかく秋の暮」 
<小林一茶>  

そのころは、ボクはねています。
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もちろん、感謝は、
寝ながらだってできるのです。

<『ジジの気分』(未刊)より>  

2009年11月07日(土曜日)

スーパーマーケットNISHIYAMA三田店訪問と三井物産食品流通セミナー

昨日から兵庫県三田市。
こちらも快晴。

昼前に、スーパーマーケットNISHIYAMAへ。
三田フラワータウン店。
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三田市は、大阪・神戸地域の生活都市として成長中。
NISHIYAMA三田店は、2002年10月にオープンして、
この地で『エンターテイメントストア』を志向する。

この店がすごい。
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スーパーマーケットNISHIYAMAは、
京都府福知山市に本部をおく5店舗の企業。
福知山市に2店舗、
さらに篠山市、神戸市、
そしてこの三田市に1店舗ずつ。

しかし5店舗の企業ながら、
全国から視察者、見学者が押し寄せる。
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NHK大阪「ルソンの壷」という番組で紹介された。
独自の商品開発をし、売り方の工夫をする。
そして安くておいしい食材を提供。

「田舎のスーパーだが日本一の技術をたくさんもっている」
社長の西山進さんはこう語る。
NISHIYAMAは実演販売を、強化している。
店頭で鮭や豚肉の切り身をカットして販売する。
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鮮魚売り場で調理をするお二人。

こだわりの鮭で、シチューを試食販売するコック姿の店員さん。
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とろっとろ煮豚の売り場。
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ここでも実演販売。

煮魚・焼魚の俊ちゃん亭。
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そして、圧巻の寿司売り場。
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280種類の寿司メニュー。
サンドイッチ寿司やてまり寿司が大ヒット。

全国のスーパーマーケットから、
寿司メニューを学ぶために繰り返し、研修生がやってくる。

その寿司づくりのポイントは、
シャリと酢。  

店内は、生き生きとしていて、
顧客が途切れることがない。
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店を丁寧にご案内いただいて、
フードコートで昼食をとりながら、インタビュー。
西山寛商事㈱代表取締役社長の西山進さんと、
専務取締役の古山勇起さん。
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古山さんは商品開発の専門家。
百貨店の大丸出身。
いわばスーパーマーケットNISHIYAMAの知恵袋。

西山進さんと古山さんのコンビで、
300品目の「こだわりの逸品」が誕生してきた。

この商品と、現場の人間力によって、
NISHIYAMAは競争力のあるスーパーマーケットとなった。

西山さんは言う。
「独自商品開発は、
中小スーパーマーケットが生き残るために、
身につけたノウハウです」

「大手はメーカーや問屋に丸投げして、商品をつくらせる。
私たちは、原材料から細かく積み上げて、つくる。
そうすれば中小でも利益が出る商品をつくることができる。
ただし、専門家がいなければだめ」

古山さんは言う。
「いつもお客様を見ていなければだめです」  
これが、いわば、商品開発の極意。

現在、NISHIYAMAは、
19社に「こだわりの逸品」を供給している。

さて、スーパーマーケットNISHIYAMAから、
神戸三田阪急ホテルへ移動。

2009三井物産西日本地区食品流通セミナー。  
15時から100分、私の基調講演。
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そのあと、パネルディスカッション。
ゲストパネリストは㈱阪食代表取締役社長の千野和利さんと、
先ほどの西山進さん。
私がコーディネーター。

これも、約100分の濃密な討論とまとめ。

千野さんは、エイチ・ツー・オーリテイリングの戦略構想から、
阪食の店舗戦略、商品戦略、人材対策まで、
全面展開してくれた。
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千野さんが強調した「構想力と実現力」、
そして「専門性、ライブ感、情報発信」の話は、
低価格とディスカウント一辺倒の観のある現在、
とても貴重な見解であった。
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西山さんは、商品力と人間力を主張した。
そして西山さんも、独特の経営論を展開してくれた。
例えば、「現在は競争から戦争に入った。
だから、スーパーマーケットは縄張り争い業だ」
こんな具合。

私は、リーダーシップとイノベーション、
そして人間力経営でまとめた。

とても良いパネルディスカッションだったと思う。

千野さんと西山さんに、
心から感謝したい。

流通セミナーのあとは、情報交換会。

これも楽しい会合となった。

さらに二次会。
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右から、三井物産㈱常務執行役の岡村眞彦さん、
同食品・リテール本部西日本食料部長の松本裕之さん、
阪食社長の千野さんと私、
そして㈱サンプラザ専務取締役の山口力さん。

基調講演とパネルディスカッション、
そして情報交換会。

長い一日だったが、私は充実していた。

今月の商人舎標語。
「朝に希望、昼に努力、夕に感謝」  

深夜に、感謝して、一日を閉じた。

<結城義晴>  

2009年11月06日(金曜日)

「行き過ぎ悲観論は百害あって一利なし」

「朝に希望、昼に努力、夕に感謝」  
今月の標語。

いま、朝の東海道新幹線の車中。
富士が見えてきた。
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今年8月7日未明、あの頂に登った。

現在は、雪をかぶっている。

その富士の姿が大きく見えてきた。
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「朝に希望」そのもの。  

この商人舎ホームページは、
私の[毎日更新宣言]を看板にしているが、
面白いブログがたくさんある。

昨日から、第4巻が始まった『知識商人登場』
サトカメ専務にして、
「一点突破全面展開」を掲げる真摯なコンサルタント。
佐藤勝人さんの登場。
実に面白い。
ご覧いただきたい。

杉山昭次郎の「ときどきエッセイ・仙人日記」も勉強になる。
スーパーマーケットの競争力強化の視点。
第27回にまで展開されているが、
現在は「グローバリゼーション」を考察中。

一昨日のこのブログに登場した片山豊さんは100歳
元米国日産社長。
人生経験を積んだ人の「一言ひとこと」は、
真摯に受け止めると、本当に勉強になる。

さらに浅野秀二先生のアメリカ報告
日本男児の大和魂とアメリカン・スピリッツが、
見事に融合していて、
それが浅野秀二という人間の深みを形作っていることを、
読者に教えてくれる。

今日、金曜日には、林廣美先生の「今週のお惣菜」
新商品が登場します。

それから、「エコバッグ研究会」は、
現在、ピンクリボン・エコバッグ。
アメリカで大注目の乳癌基金協力のエコバッグ特集。

最後に、「スタッフ日記」は、
商人舎第4回USA視察研修会顛末記。
商人舎海外視察ディレクター鈴木敏さんの観察記。

どうぞ、お楽しみください。

さて、日経新聞のコラム『大機小機』。  
「政策効果はこれから」という題。
タイトルが悪いから、引きが良くないに違いないが、
内容は、いい。
「行き過ぎ悲観論は百害あって一利なし」  
こんなタイトルがいい。

世界経済は改善傾向にある。
日本もその方向に向かっている。
しかし、悲観論が幅を利かせている。
それは主要国で展開されている景気対策が、
そろそろ息切れするというもの。

これに対して、このコラムニスト氏が反論を呈している。

第一に、財政支出の増加は、
相乗効果を伴って総需要を増加させること。

第二に、その相乗効果は時間をかけて、現象化される。
だから現在は第一段階で、これから波及が始まること。

第三に鳩山新内閣の直接給付は、継続的なものだから、
限界消費性向はかなり高いこと。

これへの反論として、
「クラウディング・アウト効果」が挙げられている。

クラウディング・アウト(crowding out)とは、
「押し出す」という意味。  

ウィキペディアでは、
「行政府が資金需要をまかなうために大量の国債を発行すると、
それによって市中の金利が上昇するため、
民間の資金需要が抑制されること」とある。

クラウディング・アウトの考え方は、
アダム・スミスの時代からあった。
それが古典派経済学となり、彼らは完全雇用を前提としたため、
政府支出の増大は、それが租税で調達されようと、国債で調達されようと、
民間支出はクラウド・アウトされると考えた。

しかし、ケインズは、
「失業と遊休資本が存在しているかぎりは、
財政支出の増大は、その乗数倍の有効需要を創出し、
民間需要を圧迫するようなクラウディング・アウトは発生しない」と断じた。

ケインズ以降、経済・財政政策の無効性を主張する議論は無くなった。

ウィキペディアの解説を要約したが、
「大機小機」コラムは、明言している。
「政策効果は息切れするのではなく、
むしろこれから本格化する」  

「巷に横行する行き過ぎた悲観論は、
百害あって一利なし」  

私も、行き過ぎた悲観論には、
反対だ。

とりわけて、小売業・サービス業は、
日々のキャッシュが入ってくる商売。

政策効果が、そのキャッシュに、
ダイレクトに反映されることを信じて、
日々の仕事に邁進することだ。

「昼に努力」には、悲観論は似合わない。

<結城義晴>  

2009年11月05日(木曜日)

柳井正本『成功は一日で捨て去れ』と「セブンプレミアム・ワイン」

ファーストリテイリングの柳井正さんから、
二冊の本が送られてきた。
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『成功は一日で捨て去れ』
『ユニクロ思考術』  

どちらも新潮社刊の話題の本。

同封されていた私への手紙には、
それぞれの解説が書かれてある。

前者は、「2003年に書いた『一勝九敗』以降の、
ユニクロをはじめとするファーストリテイリンググループが、
グローバルブランドになるための悪戦苦闘の日々を描いたもの」

後者は、「ユニクロを取り巻く人々が何を考え、
どのように行動してきたかをわかりやすくまとめたもの」

前者の第5章は「次世代の経営者へ」。
そのなかに「世界最高水準の経営者育成機関をつくる」という節がある。
ファーストリテイリング・マネジメント・イノベーション・センターがそれ。
5年間に200人の経営幹部を育成しようという構想。

この経営幹部とは、
「教えることができる人=経営することができる人」
「200人は、生徒であり、先生にもなりうる人」  

柳井さんの考えの根本がここにある。

私のコーネル・ジャパンへの思いと同じだ。

教えることが一番、学ぶことにつながる。
これは、教えてみて、初めて分かる。

さらに教えたことを、実践する。
これで教える内容に、実践が伴ってくる。

本の最後は、ドラッカーで締められる。
「企業の目的として有効な定義はひとつしかない。
すなわち顧客の創造である」  

柳井さんの好きな言葉。

倉本長治の「店は客のためにある」を、
ドラッカーは「顧客の創造」と表現する。

ドラッカーは続ける。
「企業の目的は、それぞれの企業の外にある」  
これも柳井さんは、重要な言葉だという。

企業の中に目的を見出す状態の蔓延を、
「大企業病」という。

ドラッカーは、したがって企業に必要なことは、
ふたつしかないという。
「マーケティングとイノベーション」である。

柳井さんの、最新本、是非読んでみてください。

この件に関して、編集者として一言。
タイトルは、前著『一勝九敗』が素晴らしかったので、
これに引っ掛けてほしかった。

最近、柳井さんが使っている『一強百弱』などいかが?
(サブタイトル「ユニクロは一人勝ちではない」かな?)。
これは、ご本人があまり気に入らないだろうが、
何か数字の入った四文字熟語が、良かったと思う。
蛇足ながら。

さて、今日の新聞は各紙とも、
セブンプレミアムのワインの話で盛り上がった。
昨11月4日発売。
「ヨセミテ・ロード」というブランド名。  
カリフォルニアのヨセミテでつくられた赤と白。
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赤は、カベルネ・ソーヴィニヨン、白はシャルドネ。
私は、9月26日のこのブログで、
このワイン、大ヒット間違いなしと予言した。

ただし、ラベルは「イマイチ」だと思う。
w2
トップにある「セブンプレミアム」のマークが、
ここにあってはよろしくない。

せいぜい、いちばん下だろう。

もしくは、逆にでかでかと、
「セブンプレミアム・ワイン」だろう。

しかしこのワイン、1本598円。
コルクキャップではなく、
スクリューキャップのコンビニ仕様。

ワイン専門家の内藤邦夫さんの見立てでは、
白はかなり、いける。
赤もまあまあ、いける。

私は「辛口・ミディアムボディ」のカベルネ・ソーヴィニヨン派。

これらを日米1万5000店で販売する。

ちなみにアメリカでは3.99ドル。
アメリカでは「セブンプレミアム」のマークはつけない。
これが正解だと思う。

超有名なトレーダージョーズのチャールズ・ショーが、
カリフォルニアで1.99ドル、
ほかの地域で2.99ドル。
それよりも、1ドル高い。

日米合計で年間300万本の販売予定。
この量は、十分、こなすだろう。

セブン&アイ・ホールディングスのプライベートブランドは、
今年度3200億円になる。
2012年度は、1.5倍の5000億円の予定。

通常の場合、PBは、
発売当初にいきなりピークを迎える。  

その後は、売上げが落ちるばかり。

だからセブンプレミアムは、
毎年、毎年、リモデルを繰り返すという。

これは、重要な政策だが、
しかし、考えてみると、当たり前のこと。

自社・自グループでしか売らないのだから、
必ず全店で、徹底して売る。
だから最初にピークとなる。

対してメーカーのナショナルブランドは、
少しずつ認知されて行く。
小売店頭に並ぶのに時間がかかる。
だから、ピークがくるのはPBに比べて遅い。

それでも、リモデルを繰り返す。

小売業のPBは、
早熟な子供のようなもの。  

早熟な子供の育て方も、
難しくて厄介なものだ。

ただし、全店で、
ブランドを育てる意気込みで、
徹底して、売り込むこと。
まず、売っている人々が購入し、消費すること。

それがあれば、早熟な子供たちは、
年寄りばかりの現在のマーケットの寵児となる。

「企業の目的は、それぞれの企業の外にある」 

<結城義晴>  

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