結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2009年08月04日(火曜日)

清里・清泉寮での「結城ゼミ合宿)食い倒れと勉強・研究・議論の成果

百貨店の7月売上高速報値。
日経新聞の調査。

三越伊勢丹ホールディングスグループ。
伊勢丹が前年同月比13.4%マイナス、三越は12.3%マイナス。
J・フロントリテイリング。
大丸は同10.5%マイナス、松坂屋は同14.8%マイナス。
高島屋は、同12.6%マイナス。

簡単にいうと、みな2ケタ減。  

バーゲンセールを6月から前倒しして対応したツケが出た。
中元ギフトも苦戦した。

いよいよ、夏の盆商戦に入る。

一方、パナソニックは上半期の連結最終損益が、
期初見通しの1950億円の赤字から、それが半減する。
人件費や研究開発費などの固定費削減効果。

この夏も、
「儲ける努力」よりも、
「儲かる仕組み」づくりが必要。  

これは渥美俊一先生の持論。

「儲ける努力」はそう長くは続かない。
だから「儲かる仕組み」をつくることのほうが大事。

「儲かる」とは「営業利益が出る」こと。
だから営業力とは「営業利益を出す力」、
すなわち「儲かる仕組み」をもつこと。

では、営業利益はどうしたら出るか。
販売管理費のコントロールである。
人件費、不動産費、販促費、一般管理費。
これらを徹底して、計画し、把握し、調整する。
作業の仕組みを見直し、改善し、それを実行する。
これらによって、「儲かる仕組み」が出来上がる。

難しいことだけれど、こんなことに挑戦する。
それが、この夏の、もうひとつの仕事。

さて、セブン-イレブン・ジャパンの取締役会。  
公正取引委員会が出した排除措置命令を受け入れることを決議。

ガイドラインは主に二つ。
①消費期限の2時間前に設定している「販売期限」の1時間前から値下げを始めること
②仕入れ価格を下回る価格で値引き販売した場合には、
発生した損失分を加盟店が負担すること

これは日経の記事。

「仕入れ価格を下回らない売価で見切りする」という案を、
相当考えたはずだが、そうはならなかった。

商人の知恵が活きるフランチャイズチェーンを模索してほしいところだ。

さて、「結城義晴のつれづれ日記」
8月に入って1日(土曜日)。
横浜の菊名から横浜線で八王子まで出て、
そこから特急あずさで小淵沢へ。
kobutizawa
そして日本一高度のある路線・小海線に乗って、
清里へ。

八ヶ岳のふもとの清里高原「清泉寮」。
ポール・ラッシュ博士が創設した研修センター。
seisenryou

立教大学大学院ビジネスデザイン研究科「結城ゼミ」の夏合宿。
zenin
2年生5人の結城ゼミ・メンバー。

全員が、1年間をかけて、
修士論文または調査研究論文に挑む。

その勉強と研究と議論の合宿。
2泊3日。

宿舎は、森のなかのコテージ。
yado
新しくて、清潔で、快適。
洋室2、和室1.リビング、キッチン、バストイレ付。
room

午後2時集合して、すぐに、
各自のこれまでの研究総括発表。

夕方からはまずお風呂。
清泉寮新館アネックスの温泉。
露天風呂あり。
ここでも、写真。
sinkan

食堂も新館にあって、天井が広く、快適。
syokudou

食事は、イタリアンバーベキュー。
清泉寮の牧場でつくる牛乳、乳製品、プリンなど美味。
腹いっぱい、たらふく。

食事中に、虹が掛った。
rainbow0
まさにレイン・ボウ。

南のほうは、山肌がきれい。
rainbow

虹は、どんどん色が濃くなっていった。
rainbow2

ナイトツアーは、夜中の森の散策。
そして議論。

2日目のナイトツアーは、「西の魔女の家」
majo
昨年、封切られた映画「西の魔女が死んだ」のロケ現場が、
残されている。
majo2
この夜も、議論。

すぐに朝がきて、朝食を食べ、
午前中は、各自、勉強と研究。

昼食は、ちょっと珍しい「仙人小屋」へ。
sennninn
マタギ汁は、野生の鹿の肉をメインにした鍋。
これも不思議な食事。
matagijiru

清泉寮にもどって、有名なアイスクリームを。
ice1

ひとつ350円。
ice2

美味。
ice3

それからまた勉強・研究。
私との議論と指導。

夜は、清里の街のなかの「ロック」へ。
rock

これまた評判のベーコン・カレーとロック・ボッシュのビール。
kare-
美味。
私は、これが一番、気にいった。

3日目の朝も、各自、勉強・研究。
そして午後、総括発表。
私の総括コメント。

成果の大きな合宿だった。
各自、方針がはっきりした。

夏の間、みな、必死の研究と執筆。

これが、立派な修士論文や調査研究論文となる。

清里高原の快適さが、それを後押ししてくれた。
bokujou

全員の満足そうな顔。
photo

やや「食い倒れ」の感なきにしもあらずだったが、
研究合宿としても成功だった。

清里と清泉寮にも、心から感謝しよう。

<結城義晴>  

2009年08月03日(月曜日)

「期日前投票制度」活用のすすめ

Everybody! Good Monday!  
虹
【清里の虹】  

2009年8月第1週。
いよいよ、8月。  

もう、お盆商戦モード一色になります。
そして夏休み真っただ中。

今月の商人舎標語は、
「選挙に行こう・投票しよう」  

8月30日(日曜日)の衆議院総選挙が、
日本の国にとって、今年の夏の最大の焦点となります。

その焦点に向けて、
小売商業・サービス業に従事する人々が、
積極的に参画して、
日本の国をより良くしようという趣旨です。

小売業・サービス業は、
土日曜・祭日も営業しています。
だからそこで働く人々は、
土日曜・祭日も出勤している。

一方、投票日は決まって、日曜日。

だから小売業・サービス業の投票率は低いに違いない。

仮定の話として、
例えば木曜日に投票日を設定するとしよう。
投票率は激減する。

その日が、小売店やサービス業のいっせい定休日とすれば、
こちらは投票率が上がる。
それによって、日本の国会議員の顔ぶれは、
ガラリと変わる。

仮定の話ではなく、
投票の経験が少ない社員が多い会社や業界は、
全体的に政治的ノンポリシーの会社や業界となる。

それが小売業・サービス業にありはしないか。

だから、今月の標語は、
「選挙に行こう・投票しよう」  

選挙当日、仕事を抜けて、
投票に行くことは、現実的に難しい。

だから、第一の考え方は、出勤前投票。  
7時から投票ができる。
しかしこれは会社や店には遅刻する場合が出てくる。
第二は、退勤後投票。  
夜は午後8時まで、投票できる。
こちらは早退しなければならない場合もでてくる。
第三は、不在者投票。  
現在は「期日前投票制度」という。

公職選挙法が改正され、不在者投票の手続きが簡素化された。
選挙人名簿登録地の市区町村選挙管理委員会で、
選挙期日と同じように、
直接投票箱に投票用紙を入れることができるしくみとなった。

投票期間は、公示日または告示日の翌日から選挙期日の前日まで 。
今回は8月18日または19日から29日まで。
投票場所は、期日前投票所、居住区の市区町村役場等に設けられる。
投票時間は、原則として午前8時30分から午後8時。

どうです?

期日前投票。

皆さん自身も、この制度を活用してください。
部下や同僚にも、是非お勧めしてください。

今月の標語。
「選挙に行こう・投票しよう」  

ただし、どこのだれに投票するかは、
自分で、自分の尊厳をかけて、決めることです。

自分で決めること自体が、大切なのです。

かつてアメリカでは、黒人に投票権がありませんでした。
日本でも、つい最近まで、女性には投票権が与えられませんでした。

しかし今は、国籍がある限り誰にでも、
この権利があります。

それなのに、なんの差別もされていない小売業・サービス業従事者が、
もし、投票率が低い現実があるとしたら、
これは、自ら差別されていることに、
鈍感になっていることと同じです。

だから「選挙に行こう・投票しよう」なのです。

さて、厚生労働省発表の6月の毎月勤労統計調査速報。
基本給、残業代、賞与などを合わせた現金給与総額が、
全産業で1人あたり前年同月比7.1%減少。  
平均43万620円。
原因は、夏季賞与の大幅削減。
統計を開始した1990年以降で最大の落ち込み。

夏のボーナスは、日本経団連集計ベースで前年比17%マイナス。
夏季賞与などの特別給与は14.5%マイナス。
残業代などの所定外給与も17.7%マイナス。
まさにトリプルパンチ。

この夏のお盆商戦は、
だから、
「節約、倹約。もったいない」  

そして「最良のベーシック」  

これに尽きる。
差がつくのは、この徹底度。  

ただし、悪いニュースばかりではない。
4月から6月期の四半期国内総生産の実質成長率が、
5期ぶりのプラスになる予測がある。

民間調査機関15社の予測平均は3.8%。
前期比年率換算で1.1~6.4%。

背景のひとつは、輸出の中国向けを中心とした回復。
もうひとつはエコカー購入補助や家電のエコポイントといった景気対策の効果。

しかし商業・サービス業にとっては、
GDPよりも、実質収入のほうが、
直接的な影響が大きい。

最後に、
セブン-イレブンの公正取引委員会が出した排除措置命令問題。  
日経新聞の報道では、今日、同社が排除措置命令受け入れを正式に決める。

これで、弁当の価格を巡る独占禁止法違反問題は決着に向かう。

今週から全加盟店に対して、
値下げの方法を定めたガイドラインの説明を開始する。

セブン-イレブンにとって大切なことは、
全店の足並みがそろうこと。

この問題が出た当初から、私は言っている。

ただし、こういった結果が出ることは、
ある程度予測できたのだから、
セブン-イレブンには、
先手を打って、食料問題、環境問題への対応が、
欲しかった。

何でも、先手必勝。
「スピード」こそ求められる。

意思決定のスピード、
実行のスピード、
検証と反省のスピード。
修正のスピード。  

これこそ、この夏の行動原理。
だからこそ、8月の最初の週に、
スピードの勢いをつけたい。

Everybody! Good Monday!  

2009年08月02日(日曜日)

ジジと登山[日曜版]

2週間ほどまえのことです。

ボクは、見ていました。
jiji1
ユウキヨシハルのおとうさん、
おおきなふくろにいっぱい、
買い物してきました。
bag
「スポーツ・オーソリティ」から。

ムフフ、と、
うれしそう。

ボクは、見てしまいました。
jiji2

てぶくろ。
手袋

これは、雨がっぱ。
kappa
「レイン・ウェア」

そしてボクは、
見つけてしまったのです。
jiji3

くつ。
shoes
ふつうのくつとは、
ちがっている。

おおきくて、
しっかりしている。

リュックサック。
sack
これもおおきくて、
でも、かるい。

ボウシとシャツとパンツ。
wear
三点セット。

そして、これはなんというか、
ステッキ。
stick
つえ。

これをぜんぶ、身につけて、
リュックサックにつめこんで、
おとうさんは、
でかけてゆきました。

タカオ山へ。
takao

トーキョーのオクのほうの山。
map
山のぼりのレンシューです。

でも、ボクがねらっていたのは、
のこされた、おおきなフクロのほう。
jiji4
なかにはいってみました。

おとうさんは、元気いっぱい。
yuuki1

ジュンビ・バンタン。
yuuki2
ふりむいて、
あるきはじめました。

ずんずん、のぼっていく。
tozan

お宮のトリイをこえて。
omiya

アジサイの花が、
さきみだれているところをこえて。
ajisai

森のなかの、
つり橋をわたって。
turibasi

ヤマユリの花をみて。

ボクは、フクロのなかで、
いい気分。
jiji5
こんにちは。

おとうさんは、
みはらしのいいところまで、
きた。
yama

頂上です。
yuuki3
マンゾクそうなユウキヨシハルさん。

ボクも、マンゾクです。
jiji6

おとうさんは、
8月の6日と7日に、
フジ山にのぼります。

その準備をしているのです。

フジ山でも、
マンゾクして、
ぶじにかえってきてくれると、
いいのですが。

レンシューしてるから、
ダイジョーブでしょう。

<『ジジの気分』(未刊)より>  

2009年08月01日(土曜日)

8月の商人舎標語「選挙に行こう・投票しよう」の意味

昨日は、「土用の丑の日」。  
その「二の丑」。

7月中に「土用丑」が二度来ることは、
極めて稀。

だから希少価値。

皆さんの商売は、いかがだっただろう。
国産ウナギは、品薄になっていて、
顧客はそれを望んだが、
なかなか食べられなかった。

私は、商人舎の目の前の「野田岩」。  
河津司さんが商人舎をお尋ねくださって、
天然ウナギ。
河津司
河津さんは、前経済産業省流通課長で、
「街づくり三法」の政策立案・策定担当者。
いわば経産省きっての「流通通」。
現在、独立行政法人経済産業研究所総務ディレクターとして、活躍中。

昨年は、コーネル・ジャパン講師として、
「流通政策」を担当していただいた。
さらに特別受講生として、
第一期生とともに勉強もしていただいた。

第二期には、秋と春に二つの講座をお願いしている。
kawazu2
楽しくて有意義な丑の日。

さて、今日から8月。
その8月の商人舎標語。

「選挙に行こう・投票しよう」  

私は、成人して選挙権を得てから、これまで、
一度も選挙を棄権したことはない。
いや、棄権する意思は一度もなかったという方が正しい。

というのも、28歳の時に引っ越しをして、
その移転届が役所で滞っていて、
選挙権が空白になったことが、一度、あって、
その時だけ、やむなく投票できなかったからだ。

この間の経緯は、当時の『販売革新』誌の編集後記に、
役所への怒りを爆発させ、
行政の無責任さを糾弾する口調で、
克明に描かれている。

周辺にも、息子や娘にも、
選挙権を行使することは、
国民の大事な権利であることを、
強調してきた。

だから、日本の商業・サービス業にかかわる人たちにも、
是非ともこの権利を行使していただきたいと考えている。

商業・サービス業は、土曜・日曜・祭日にも、
店を開けて、営業する。  

お客様が、自由な時間を楽しむ時こそが、
商業・サービス業の仕事の時だからだ。

お客様に奉仕することが、
商業・サービス業の社会的役割である。

その意味では、警察官、消防士、
鉄道マン、病院・介護施設に働く人。
社会生活のインフラを形成する機能を担う人々に、
通常の土日祭日はない。

だが選挙は、特別のことがない限り、
わざわざこの日曜日に行われる。  

だから一般に、
商業・サービス業に携わる人は、
選挙に行きにくい。
投票しにくい。

しかしだからこそ私は、
商業・サービス業の従事者には、
選挙に行こう・投票しよう  
と呼び掛けたい。

どの政党のだれに投票するかは、
自分で決めるのがよい。

組織に属している人も、
最後の最後には、自分で判断して、
自分の責任と権利において、投票するのがよいと思う。

今月末の30日。
衆議院選挙がある。

平成19年調査の最新商業統計では、
小売業・卸売業従事者は、1260万人を超える。
日本の人口の1割、選挙権保有者の13%ほどになる。

商業に外食・サービス業を加えると、
2割を超えるか。サービス業の枠組みを広げて考えると、
3割になるか、4割、5割に広がるか。

「すべての事業はサービス業にならなければならない」  
イトーヨーカ堂創業者の伊藤雅俊さん流に考えると、
1億人になる。

セオドア・レビットは言う。
「サービス産業といったものは存在しない。
あるのはサービスの構成比が他の産業に比べて、
大きいか小さいかということだけである。
すべての産業は、サービス産業なのだ」  

ラッセル・エイコフも語っている。
「サービス経済へのシフトは、農業の時代の終焉が、
農産物の生産や消費の終了を意味しないのと同様に、
物財の生産や消費が行われなくなることを意味しない。
このシフトが進むことは、
物財の生産に必要な人員が減少することを意味している」  

       
サービス業従事人口は、いったい、
どのくらいになるのだろう。

それほどの人々が、
仕事を抜けて選挙に行くか、
事前に不在者投票をしなければならない。

私は、それでも今回、
選挙に行こう・投票しよう  
と、呼び掛けたい。

それが「この国のかたち」を変えるからだ。

8月いっぱい、私は、言い続ける。

選挙に行こう・投票しよう  

選挙に行けば、政治に関心が深まる。

馬券を買わずに競馬を見ても面白くない。
株をもたねば、株式市場も興味を引くものとならない。

選挙権をもっているのに、
それを行使しなければ、
政治的ノンポリになってしまう。

商業者は黙って仕事していればいいのでは、
断じてない。

仕事をして、
選挙権によって政治を動かす。
それが仕事をよりよくする。

だからこの夏は、
選挙に行こう・投票しよう  

<結城義晴>  

2009年07月31日(金曜日)

セブンプレミアム「ザ・ブリュー」ヒットし農林水産省改革進む

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セブンプレミアムの「ザ・ブリュー ノドごしスッキリ」  
飲んでみました。

きちんと冷やして飲めば、
予想以上にうまい。

私は、ビール党でもあるので、
飲み方にはうるさい。

必ず、ガラス、または陶器のコップを、
これまたしっかり冷やしておく。
そこにビール、または第三のビールを入れていくが、
わざわざ泡立てるようについでいく。

そして泡が落ち着くのをじっくり待つ。
すると泡の部分が濃縮されて、
ここにそのビールの味のエッセンスが集約される。

泡がアイスクリームのように盛り上がって、
こってりしてくると、
いきなり鼻づらを突っ込むようにして、
喉に流し込む。

すると、まさに「のどごし」で楽しめるとともに、
口から鼻にかけてビールの旨味が残って、
これがいい気分。

そんな風にして、セブンプレミアムを飲んだ。

まず、泡がアイスクリームのようになった。
これは大事。

そのあとで、一気に飲んだが、
その名の通り、のどごしの楽しみは味わえた。
咽喉に旨味が残ったが、
これは、ちと薄い。

私の大好きなヱビスビールのようにはいかない。

しかし、セブン-イレブンで123円ならばお買い得。
ただし、全く同じ商品で、
イトーヨーカ堂で100円、セブン-イレブンで123円は、
顧客としては納得がいかない気分が残る。

日経新聞の企業欄のコラム。
PB「第三のビール」好発進とある。  

発売後1週間。
セブン&アイ・ホールディングスのビール部門で一番の売れ行き。

一方、イオンの「麦の薫り」も、
キリンビールなどの第三のビールの3倍の売れ行き。

どちらもサントリーが製造を担当し、
セブンプレミアムには「サントリー」の名が謳われ、
新しい「ダブルチョップ」方式。

今日は、イオンの「麦の薫り」にチャレンジしよう。

さて、昨日は、朝から、東京・霞が関の農林水産省。
nousui
同省は、昨年末の12月24日に、
「農林水産省改革推進本部」を設置した。  
石破茂大臣が自ら本部長になって、
「農林水産省改革の工程表」をつくった。
この行程表に沿って、現在、
政策決定プロセスの見直しと業務・機構改革等に取り組んでいる。

農林水産省総合食料局長の高橋博さんは、その先頭に立っている。
同消費・安全局長に昇進した平尾豊德さんもその一人。

私は、農林水産省、ずいぶん変わってきたと感じている。
もちろん、まだまだという側面も残っていることは確かだが。

行政府が、「マーケティング志向」になること。  
これが日本の国民生活をより良くする。
農林水産省が「マーケティング志向」になると、
日本国民の食生活がより良くなる。

マーケティングの教科書の最初に出てくる考え方。
①生産コンセプト
②製品コンセプト  

これが、農水省の従来の志向。

しかし歴史的には、
③販売コンセプト  
が登場し、次に、
④マーケティング・コンセプト  
の時代になった。
徹底した顧客志向の考え方。
いま、全盛期。

しかし、その後、求められている考え方がある。
⑤社会マーケティング・コンセプト  
社会性のある顧客志向のマーケティング。
安全・安心や環境問題、少子高齢化問題などは、
この考え方なしには解決できない。

農林水産省や総合食料局、そして消費・安全局には、
この社会マーケティング・コンセプトが、
いま、最も必要とされている。

そしてこれは、同時に、
食品生産業、食品流通業、食品小売業にも、
共通して求められている。

社会マーケティング・コンセプトを、
官民一体となって推進すれば、
日本の食品産業は、その技術力・思考力において、
世界をリードすることになる。

私は、そう考えている。
そして、この面では、大いに期待し、
ある意味、楽観している。

<結城義晴>  

2009年07月30日(木曜日)

日本再生酒場で「結城義晴よ、毒を持て」

2009年度「ポイント」マーケットは1兆円超。
凄いことです。

通常、ポイントは100分の1。
だから正味は、ざっと100兆円。

日経新聞の一面トップ記事。

2008年度の発行額は、推定8200億円だった。
それにエコポイント事業費2900億円の上積みが確かだから、
1兆円を超えるという予測が立つ。

しかしこのポイントは、実質的な値引き。
だから粗利益を落とす。

アメリカの小売業では、
ウォルマートがポイントをやらない。
日本のスーパーマーケットでも、
ヨークベニマル、ヤオコーはポイント制度を採用しない。

㈱ヨークベニマル社長の大高善興さんは、言っている。
「ポイントカードを入れると、
現場から知恵が出なくなる」

私は、ポイント制を採用すること自体には、
賛成も否定もしない。
それぞれの企業のポリシーが明確であれば、
それでよい。

ポイントカードを採用したら、
顧客情報と買上げ情報を付け合わせて、
カスタマー・プロモーションを展開すべきだ。

ただ単に、値引き、ディスカウントサービスでは意味がない。

ポイントカードを導入して、
顧客管理をして、
フリークエントショッパーズ・プログラムを展開する。
ここに、「現場の知恵」が出てくる。

そうすれば、先の大高社長の言葉の、
「現場の知恵」は引き出される。

ポイントも道具だ。

その道具をいかに使うかが大切で、
使わない道具ならば、それは不要である。

ポイント市場1兆円のニュースに、
私はまた、「実も蓋もない」ことを考える。

まだ、時差ボケが残っているのか、
それとも疲れが取れないためか。

ブログアップも、時間がずれこんで、
夕方になっている。
申し訳ない。

一部の方々には、ご心配までしていただいた。
ありがたい。

さて、昨日は、朝から、
東京・泉岳寺でカスタマー・コミュニケーションズ㈱の取締役会。
その後、㈱プラネット社長の玉生弘昌さん、副社長の井上美智男さんらと昼食。

午後は、池袋の立教大学研究室。
王利彰先生と久しぶりに、面談。

王先生の外食産業にかける情熱は、素晴らしい。
現在、立教大学の観光学部で教鞭をとられているが、
また新しい試みにチャレンジ中とのこと。
全力をあげて、応援したいし、
コラボレーションも可能となるに違いない。

研究室で、原稿書きに勤しんだあと、
東京駅・新丸ビルの「日本再生酒場」へ。
待ち合わせに絶好立ち飲みの酒場。
日本再生酒場
店舗数73店、年商約40億円のい志井グループ㈱ビーヨンシーの業態の一つ。
立ち飲み“もつやき処”。
「活力あふれる日本の酒場をもう一度」という思いから生まれた。
昭和20年代後半から40年代までのあの活気を取り戻す店。
それが新丸ビル5階にあるから、便利で面白い。

メニューは、段ボールに手書き。
nihon1

とりあえず、ビールと超売れ筋の「レバテキ」。

箸は、カウンターの引き出しから出てくる。

ここで、静岡出張帰りのI社S氏と待ち合わせ。
同フロアの「たる善」に席を移して熱談。

「ウェグマンズのコモディティ集中化戦略」
「森の熊さんと二人の人間の話」
盛り上がった。

S氏から、私への温かい忠告。
というかアドバイス。

「結城義晴は、時には毒を持たねばいけない」

これは、効いた。

「毒のある結城義晴」
時には、必要。

なるほど。

書くことにも、語ることにも。
そして考えることにも。

「毒をもって毒を制す」
「毒こそ特効薬」

毒まみれの人間にはなりたくはないが、
毒を持つことは、必要だ。

ありがたき忠告。
心に響いた。

<結城義晴>

2009年07月29日(水曜日)

コーネル・ジャパン卒業旅行記⑥Can you change?で帰国

コーネル大学RMPジャパン卒業旅行。
無事終了し、昨日、デルタ航空で帰国しました。

日本の、東京や横浜の、蒸し暑さ。
ニューヨークも暑いのですが、
こちらの蒸し暑さは、格別のものです。

ニューヨークは、
朝、昼と暑くても、
ドライな暑さ。
その後、夕立があって、
街はすっきりとする。

そんな感じです。

イサカは、ずっと北のほうなので、
ここでの7月は、本当にいい季節です。

さて、現地時間7月27日、月曜日。
ニューヨークの空はカラリと晴れた。
k
帰国の日、朝9時に部屋のドアのところにボストンバッグを用意して、
集合は10時半と、ゆっくり。
もちろん、ブログは、午前8時くらいまでに書いて、
久しぶりに余裕の朝。

この旅行中、ブログ書きに追われた。

最初は、午後11時から午前3時くらいまでに書いていたが、
だんだん疲れて、深夜の0時くらいから仮眠するようになった。
そして午前3時くらいに起きて、
ブログを書く。

毎日、平均睡眠時間3時間くらい。
不思議にそれでも、体も気力も充実。

アメリカに来ているからそれができるんだと思う。

朝の散歩をしてから、集合。

そしてバスに乗り込む。

不況のせいか、街中は、意外に空いている。
バスはぐんぐん進んで、
イーストリバーから、マンハッタンを望む。
k2
最後の講義は、バスの中。

10カ月のすべての講義を思い浮かべつつ。
「Epilogue」から。  

まず第一に、Can you change?  
「あなたは、変われるか?」

これは、私がアメリカにやって来る理由の一つでもある。
アメリカの異文化のなかに身を置く。
そして同業者の仕事ぶりをみる。
小売業やチェーンストアに働く人々に接する。

すると、自分の中からエネルギーが湧き出てくる。
自分を変えるエネルギーが生まれる。

私が、3時間の睡眠で気力充実できるのは、
異文化との接点に、身を置くからだ。
今回は、イサカでコーネルの先生方という私自身の同業者に会った。
だからエネルギーの出力も尋常ではなかった。

だから、変わることができる。

そのコーネルが教える人間の4つの特徴。
①Personality [個性・性格]
②Preference [好み・嗜好]
③Behaviors  [行動・態度]
④Perception [認識・知覚]  

①と②は、変えることができない。
変える必要もない。
しかし、③は変えることができる。
Behaviorsを変えよう。  
そうすれば、④のPerceptionも少しずつ変わってくる。

changeとはそういうことだ。

第二は、「自ら、変われ!」  
自分が変わらねば、
仲間を変えることは出来ない。
自分が変わらねば、
店を変えることは出来ない。
自分が変わらねば、
会社を変えることは出来ない。
自分が変わらねば、
社会を変えることは出来ない。  

これは、私の、決まり文句。
商人舎発足の会でも、同じ言葉を使った。
アメリカ視察研修では、いつも、最後の言葉にしている。

「自分を変えよう」
それは、自分にとって、可能なこと。
自分で,
なんとかできること。
だから「自ら、変われ」

そして最後に[祈り]
変わるものを、
変えられる勇気を、
変わらぬものを、
受け入れる心の静けさを、
それらを見分ける英知を、
お与えください。  

JFケネディ空港から、デルタ航空。

乗り込む前に、解団式。
上野裕さんの挨拶は、素晴らしかった。
「みんな、変わりましょう」

私は思う。
「化けるくらいに、変われ。
今がチャンスだ」


ケネディ空港で、最後の写真。
第一期生だから全員、指を一本出した。
来年の第二期生は、指二本。
10年後まで、これで行く。

11年目は、足の指まで出すか。

皆さん、ありがとう。
すべての人に、心から感謝します。

全員が、そんな気持ちだった。
全員が、謙虚になっていた。
私には、それがよく分かった。

このときコーネル大学RMPジャパン第一期生は、
確かに、伝説となった。  

<結城義晴>  

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