結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2009年06月07日(日曜日)

ジジと水無月[日曜版]

sky1
6月のそら。
sky2
きもちいい。
6月のそら。

ボクは、
6月の、
つゆにはいるまえの、
今日のような日が、
だいすきです。
1
6月は、
「水無月」と、かいて、
「みなづき」と、よみます。

「つゆで、そらの水がなくなる月」と、
かんがえる人がおおい。

でも、はんたいに、
「水の月」とする説もあります。

ボクだけでなく、
みな、すき、な月のはずです。

部屋のなかにも、
やわらかい光が、
はいってきます。
2

ボクは、
おなかいっぱいで、
ちょっと、ねむい。
3

部屋のカベにかかっているお面。
これはブキミ。
men1

おきなの面。
men2
おじいさんのお面。
こちらはやさしい。

ボクも、
やさしいきもちになりました。

6月を、
やさしいきもちで、
すごす。
5

とても、
おだやかです。
6

これも部屋のカベにかかっている。
7

気はながく、
心はまるく、
腹たてず、
人はおおきく、
己ちいさく。
  

8
ボクの、
6月のすごしかたです。

<『ジジの気分』(未刊)より>  

2009年06月06日(土曜日)

「医薬品説明文書データベース」と「日本のPBはこうなる!」セミナー

6月1日に改正された薬事法が施行され、
マーケットは変わりつつある。

イオンとセブン&アイ・ホールディングスは、
ともにネットスーパーで、大衆医薬品を即日宅配し始める。

それも、通信販売が認められている「第3類」。

イトーヨーカ堂は、この夏までに76店で130品目。
ジャスコは、7月末までに首都圏21店で64品目。

当然ながら両者ともに、
1割、2割、3割、4割と値下げする。

これまで販売していたチャネルからの奪取、
そして将来の販売からの先取り。
しばらく、これが続く。

この大衆薬販売に対するサービス体制も、
充実してきた。

㈱プラネットは、「医薬品説明文書データベース」を始めた。  

「OTC医薬品各メーカーが登録した医薬品の説明文書や添付文書のデータを、
小売業本部または、機器ベンダーへ毎日配信するサービス」。

サービスを受ける企業は、
自社のシステムを利用して各店舗に配信。
薬剤師と登録販売者は、店頭の端末で説明文書の閲覧や印刷ができる。

この改正薬事法では、
OTC医薬品販売時の店頭での情報提供が必要だ。

第1類医薬品は必須、
第2類医薬品・指定第2類医薬品は努力義務。
第3類は、それが必要ないから通信販売できる。

このデータベースは既に、小売業40社と3団体が採用している。
3団体とは、社団法人日本薬剤師会、社団法人全日本薬種商協会、
全国医薬品小売商業組合連合。
ここでも会員の薬剤師や登録販売者に医薬品の説明文書情報を提供する情報源とする。

「医薬品説明文書データベース」は、
プラネットが日本チェーンドラッグストア協会から依頼を受け、
「セルフメディケーション・データベースセンター」からデータ提供を受けて開始。

OTC医薬品メーカーが作成した商品情報、説明文書・添付文書の情報が、
「セルフメディケーション・データベース」に登録された後、
プラネットの配信機能によって、
小売業本部や卸売業、業界団体などに毎日データ配信される。

第1類医薬品ほぼ全ての99品目の登録が完了。
指定第2類医薬品と第2類医薬品については、
市場の80%にあたる約4000品目のデータ提供がなされる。

昨日は、朝、㈱プラネット社長の玉生弘昌さんに会った。
このサービスを始めたばかりで、
「漢方薬など情報登録の入力に1時間もかかる」と、
苦労話を披露してくれた。

さて、午後は、東京・神田の日本セルフ・サービス協会。

プライベートブランド専門コンサルティング会社がある。
デイモンワールドワイド」。  

世界の小売業のプライベートブランド開発を指導する。
プライベートブランド開発に協力するメーカーの指導も行う。
その日本支社ビジネスサービスグループディレクターの和田浩二さん。
デイモン和田
コーネル大学RMPジャパンの第一期生として、
熱心に勉強しているが、
プライベートブランド開発に関しては、
日本人として有数のスペシャリスト。

このデイモンと商人舎、流通ニュースが協力して、
セミナーを開く。
「日本のPBはこうなる!」
7月3日。東京駅そばのサンケイプラザ。

昨日は、その打ち合わせ。

私は、はっきりとものを言うつもり。
デイモンも、世界と日本のPB情報を披露してくれたうえで、
日本のプライベートブランドの近未来を語る。

商人舎とデイモンが一致したこと。
すなわち結城義晴と和田浩二が同意したこと。

「店は客のためにある。
プライベートブランドも客のためにある」
このテーゼ。

PB開発を始めると、小売業者が、
「作り手の論理」に変わってくる。  

それでは、プライベートブランドの意味がない。

基本的な考え方から、将来像まで、
プライベートブランドを語り尽くす7月3日。

乞う、ご期待。

<結城義晴>  

2009年06月05日(金曜日)

コーネル・シミューレーションゲーム講義、大成功に終わる

冤罪で逮捕され、
17年半ぶりに釈放された菅家利和さん。
62歳。

「シャバはとにかく店屋が明るい。
その店屋が目に付いた」  

「みせや」という発声が新鮮だった。

ここでいうシャバとは。

「拘束を受ける軍隊や刑務所、隔離病棟などの中に対し、
外の世界を娑婆という」(「Wikipedia」より)

シャバの最大の良さは、店があること。
明るい店があること。

17年ぶりに自由な世界に戻ってきた人の言葉だけに、
重みと有難みがあった。

小売店舗が、
自由な世界の象徴であることを、
菅家さんが語ってくれて、
私はひたすらうれしい。

さて、コーネル大学ジャパン第9回目の講義の続き。
東京・市ヶ谷の法政大学。
1
イノベーション・マネジメント研究センターのセミナー室を借りている。
2

今回は、スーパーマーケット・シミュレーションゲーム。

その開発者の浅香健一講師のレクチャー。
asaka

26人の第一期生が6つのチームに分かれて、
知識と能力とチームワークを武器に、
スーパーマーケットの立て直しゲームに臨む。

昨日、6月の意思決定を済ませた。
その意思決定シートの営業報告書が、
コンピュータ処理され、出来上がっている。

朝一番で、各リーダーから、6月の実績についてコメントしてもらう。

そして7月の営業意思決定の議論の時間。

全チームが、同じ商圏内の他の5店舗の営業政策と実績とを知ったうえで、
7月の政策を立案する。

そして、意思決定シート提出。

昼休みに、講師陣が、再び、コンピュータ処理し、
午後には、7月の営業報告書と決算書が出来上がる。

それから、チームごとのプレゼンテーション。
みな、それぞれに特徴のある政策を出し、
その結果を受けて、
上場企業の四半期決算報告のようなプレゼンを展開する。

このプレゼン能力も、審査には、加味される。

Aチームは「デイリーストアほのぼの」
服部哲也店長、飯塚正彦店次長、渡邊武営業担当、
そして級長・太田順康財務担当(竹内憲太郎販促担当は出張中)。
a

Bチームは「ABCストア」。
堀内良浩営業担当、井上雅之店長、夏原行平人事担当、
大久保恒夫財務担当。
b

Cチーム「アクア」は、
小苅米秀樹店長のもと、藤原成人さん、阿部太さんが営業統轄、
飛島聡さんは業務統括。
c

Dチームは「フレッシュマートU」。
上野裕店長、福原郁治店次長で営業担当、
三戸隆司人事・販促担当、時岡肯平財務・管理会計担当。
d

Eチームは「D.S.クイーン」。
岸弓乃店長のもと、能州彰さんと猫宮一久さんは営業・販促・人事担当、
和田浩二さんは財務管理会計・PB開発担当。
e

Fチームは「フレッシュNo1」。
福谷耕治店長、広野道子店次長、
塚田英明営業担当、和泉洋財務・人事担当。
f

プレゼンテーションが終了したのが、午後3時半。
質問が出たり、突っ込みがあったり、
笑いを採ったり。

審判団が別室で、厳正な審議。
そして、副学長から発表。
5

優勝は「デイリーストアほのぼの」。  
服部店長、誇らしそう。
6
荒井伸也首席講師から優勝賞品授与。

このチームは、生鮮食品の強さを生かしつつ、
惣菜・日配部門を強化し、
グロサリーはエブリデーロープライス政策を採った。
しかも女性社員、女性パートさんを中心に、
女性のオペレーションで、サービスを充実。
財務も手堅くまとめ、
7月に経常利益を大改善し、地域一番の利益店舗になった。

準優勝は、「ABCストア」。  
井上店長も、うれしそう。
7
このチームは、安売りをせず、
「価格で取った顧客は価格で取られる」と考え、
的確な営業政策とともに、
最初の月から短期借入金を返済して、
安全経営に徹した。

特別賞は、「D.S.クイーン」。  
唯一の女性店長・岸さんは、
大胆な政策を採って、ディスカウント・スーパーマーケットに転換。
8
さまざまな問題発生に反省しきりだったが、
その経営のユニークさに、特別賞が与えられた。

素晴らしいシミュレーションゲームだった。
開発者の森順治講師から、まとめの言葉。
9
「30年もこのシミュレーションゲームを活用して教育しているが、
今回は最高のレベルでした」

荒井伸也首席講師のまとめは、ご自身の競争対策。
10
「ライバル店のトップマネジメントの性格を分析して、
その政策を読み取り、対策を立てる。
私は、競争に負けたことがない。  
始めから負ける闘いはしない。
勝てる闘いは、絶対に勝つ」
力強い言葉に、全員、納得。

そして最後は、副学長のまとめ。
11
「シミュレーションゲームの成果は、
コーネル大学RMPジャパンのレベルを決めた。
皆さんは、今、伝説をつくった。  
この第一期生伝説が、第二期生、第三期生に伝えられ、
コーネル・ジャパンのレベルをつくっていく」

第一期生の国内講義は、最後の7月を残すのみ。

私たち自身が、まさに伝説をつくった。
日本のスーパーマーケット産業内大学。

心から、感謝。

<結城義晴>  

[追伸]
コーネル大学ジャパン第二期生を募集中です。
二期生は35名のクラスの予定。

申し込み締め切りは、2009年7月31日。
お早目の申込みを。

2009年06月04日(木曜日)

コーネル大学ジャパン、スーパーマーケット・シミュレーションゲームで学ぶ

新型インフルエンザは、
今日4日朝7時段階で、
国内感染者が405人となった。 

世界の感染者数は4日0時半段階で2万人。
70の国・地域に拡大。

ただし季節性インフルエンザと比べても、
弱毒性は明白となった。

現時点では、むしろ、
今冬や来年、強毒性インフルへ変化するほうが怖い。
それへの研究が進んでいるが、
人類の英知に期待したいものだ。

ただし、昨日のコーネル大学ジャパン合同企画会議において、
7月22日からの米国卒業旅行は、
基本的に、決行することに決めた。  

もちろん、時々刻々、状況は変化する。
従って、6月19日に最終決定することになるが、
現時点では、ニューヨーク州北部のイサカへ行くことにした。

もちろん第一期生の属する会社や個人のそれぞれの判断で、
この卒業旅行に不参加を表明する人は、
不参加でよろしい、とした。

コーネルはアメリカの大学。
そのアメリカでは、日本のように過剰な報道や対応はない。

そんなことも、私たちの判断の基準にある。

さて、日本の合計特殊出生率。
2008年は1.37と発表された。  

出生率とは、1人の女性が生涯に産む子供の平均数。
2005年に1.26と過去最低になった。
それから3年連続微増ではあるが。

出生数は109万1150人。
前年比、約1300人の増。
死亡数114万2467人。
約3万4000人の増。  

死亡数から出生数を引いた「自然減」は5万1317人。
だから、人口は減っている。

人口に占める若年人口の割合は減少中。
若年人口とは14歳までの人口。

「人口を維持できる水準の出生率」は国際的に2.07人とされている。

この水準を超えているのは、アメリカの2.10人(2006年統計)。
フランスは、2008年で2.02人。
先進国ではこの2カ国しか2人を超えていない。

スウェーデンは1.91人、
ドイツは日本と同じで、1.37人。

この人口問題は、国家として、
根本的な考え方をつくらねばならないと思う。

私は、日本の国をこよなく愛する外国人の移民を、
積極的に求め、受け入れるべきであると思う。

「日本をこよなく愛する」という点は、
しっかりと議論して、
詰めなくてはならないが。

昨日から、東京・市ヶ谷の法政大学で、
コーネル大学ジャパンの第9回講義。  
hazakura
今回は、2日がかりで、
「スーパーマーケット・シミュレーションゲーム」。  

冒頭は副学長の挨拶。
ポーカーでもブリッジでも楽しくゲームができる。
しかし、七並べでもババ抜きでも、
ゲームをする人たちの力量や真剣さがあれば、
楽しくスリリングなゲームができる。
1

このコーネルのシミュレーションゲームは、
そんな意図のもとに構成され、
カリキュラムに組み込まれている。
1
開発者のリテイルマーケティング研究所所長・浅香健一先生から、
丁寧なレクチャーと説明。
森順治先生がこのシミュレーションゲームのソフトをつくった。
森先生も、手堅く仕切る。

荒井伸也首席講師も、
「良くできたシミュレーションゲームだ」と感心しきり。
4

あるスーパーマーケット店舗がある。
かなりの業績不振。
その店の概要、組織・人員構成、
貸借対照表・損益計算書、部門別売上高、
そして立地条件や商圏内のマーケットデータが、
あらかじめ想定されている。
この店を前任者から引き継いで、
新店長と新スタッフが赴任するという設定。

経営方針を組み直し、それぞれの政策を立案する。

第一期生26人は、6つのチームに分かれて、
その経営方針や政策をディスカッションし、決定する。
2
楽しそうな、ディスカッション。
3
第1期生は、社長、専務、常務、本部長、店長など、
とにかく人材豊富。

各社の、次代のホープが集まっている。
5

だから立案する政策のレベルも高い。
6

経営方針と組織の案が出来上がったところで、
模造紙に書き込み、壁に貼って、
各チームのリーダー「店長」から施政方針発表。

Aチームは「デイリーストアほのぼの」
服部店長。
7

Bチームは「ABCストア」、井上店長。
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Cチームは「アクア」小苅米店長。
kogarimai

Dチームは「フレッシュマートU」上野店長。
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Eチームは「D.S.クイーン」岸店長。
0

Fチームは「フレッシュNo1」福谷店長。
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みな、個性ある店長で、楽しいプレゼンテーションだった。
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方針発表が終わると、具体的な政策立案と詰めに移る。
夕方まで、各チームで、様々な検討がなされ、
それが3枚の「意思決定シート」に数値化される。
そして、提出。
12
提出時刻を過ぎてしまうと、罰金が科される。

フレッシュNo1店が午後6時の締め切り30秒前に提出し、
全店漏れなく提出が終わった。
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ABCストアなど1時間半も前に提出し終わった。

6時には講義終了。
副学長と事務局長は、安どの表情。
14
今回もいい講義だった。
シミュレーションゲームでは、
第一期生のレベルの高さが判明した。

浅香先生、森先生は、
このゲームを30年前に考案した。
そして5年ほど前に最新版にリニューアル。

さまざまな企業やセミナーで実施された。
私が商業界の編集統括を務めているときには、
商業界の教育事業部で、このゲームを使ったセミナーを展開した。

そのすべてのセミナーの中で、
今回は、最高のレベルだったという。

各チームの意思決定シートはコンピュータ処理され、
店別の月次営業報告書が出来上がる。

楽しみな明日が待っている。

コーネル大学ジャパン。
快調です。

すべての人に感謝。

<結城義晴>  

2009年06月03日(水曜日)

ジーユー、登録販売者、セブン‐イレブン経営者ユニオンに思う

今日のこのホームページ巻頭テロップ。
「流通ニュース」  
ユニクロの5月実績が発表されている。

全店の売上高18%超の増。
直営店売上高は25%超増。

まさに絶好調。

その上、低価格店「ジーユー」は、
490円と990円のツープライスを柱にする。

さらに、全商品の50%の約250品目を990円以下にすると宣言。

時代をとらえ、他の追随を許さない。

あのジーユーの品質を990,490で出されたら、
手が出ない。

ファーストリテイリングの独走は、続く。

一方、改正薬事法施行の中、
新資格「登録販売者」を設置した店のうち、
総合スーパーや食品スーパーマーケット、ホームセンターは、
一斉に安売りを始めた。

昨日も書いたが、これは、至極当然のことで、
新たに売り場を設けた店は、
その売り場を自分の顧客にお知らせするために、
特売を企画し展開する。

これで、既存のドラッグストアから、
一時的に薬品の売上げと顧客を奪取する。

それが競争。

ドラッグストアの方は、深夜営業をして、
それに対抗。

しばらくこの状況は続きそう。

昨日は、小森勝先生とディスカッションした。
コンビニ経営コンサルタントの第一人者。

コンビニが、薬を販売するには、24時間営業だから、
4人の登録販売者が必要になる。
そして資格手当を用意せねばならない。
1人あたり5000円から2万円くらいになるだろうか。

この人件費増を売上げがカバーできるか。

それが問題。

もう一つ、重要なニュース。

新聞が一斉に報じたが、
セブン-イレブンの加盟店オーナー70人が、
昨日、国会内で会合を開き、労働組合を結成し、記者会見した。

「セブン-イレブン経営者ユニオン」  
(池原匠美組合長)  

民主党がバックアップし、UIゼンセン同盟に加盟する予定。

朝日新聞は社会面で取り上げ、
日経新聞は、企業欄の小さなコラムで記事にした。

果たして経営者の労働組合というものは、
論理的に成り立つのかどうか、
共済組合なら分かるが。

もっとも、セブン-イレブンでは、
現在、経営委託店舗が増えていて、
加盟店オーナーといっても、
雇われ店長のようなオーナーが多い。

だからオーナー同士の連絡会や組合は、必要だろうし、
あってよいだろう。

セブン-イレブンに限らず、
フランチャイズチェーンにおいては、
そんな機能が用意されていなければならない。

それは、会社の社員のために、
労働組合が必要であることと似ているかもしれない。

コンビニの収益性に、
新しい時代が来ることは間違いない。

新しい時代が、やってきている。  

私には、そのスピード感がよく分かる。

ゼネラルモーターズの破綻。
ファーストリテイリングのジーユー。
薬品販売の新チャネルでのディスカウント。
そしてセブン-イレブン経営者ユニオン。

新しい時代だからこその心構え。

6月の商人舎標語。
「最悪を覚悟して、最善を尽くす」  

<結城義晴>  

2009年06月02日(火曜日)

「成長の主因は破綻の主因となる」GMの教訓

1908年9月16日に創業され、
2009年6月1日に連邦破産法申請。
ゼネラルモーターズ。  
国有化されてしまう。

もともとは、ウイリアム・C・デュラントというやり手がつくった持株会社。
デュポン社のピエール・S・デュポン社長が、背後にいた。
ミシガン州フリントを本拠地とする。

シボレーやキャデラックが代表車。

ビュイック、オールズモビル、キャディラック、エルモア、
さらにオークランド(ポンティアック)、シボレーなどを、
次々に買収して成長。

その後、有名なアルフレッド・スローンによって、
経営基盤が確立され、世界最大の自動車会社となった。

ポリシーは「どんな予算でも、どんな目的でも」。

シボレーを大衆車、キャデラックを最高級車に位置づけ、
その間に、複数のブランドを有する戦略が、
世界の自動車製造企業のモデルとなった。

そのゼネラルモーターズ。
破綻の最大の理由は、「大企業病」。  
すなわち「変化への対応」を、組織全体で拒否したこと。

成長の主因は、
必ず、破綻の主因となる。  

買収による成長は、
その買収による弱点によって、
破綻を招く。

重い教訓だ。

これでとうとう20世紀の終わりか、という感慨もある。

さて、日本では昨日から、ジャスコ、イトーヨーカ堂などで、
薬品の値下げ販売が、相次いだ。
1割から2割程度のディスカウントに、
「薬の価格破壊」の表現も飛び出した。  

十分に予想されたこと。
いや、当たり前の現象。

薬品の販売構造が変わる。
酒に起こった現象と同様のことが起こる。

ただし、大衆薬、OTCにおいて。
処方箋薬は、ノンコモディティ。

ここが、酒類とは全く違う。
そのことを忘れてはならない。

昨日は、午後から、東京・汐留の電通へ。
1

電通の受付。
2

社員向けの講義。
3

テーマは「米国チェーンストアの最新事情」
4
95分間、写真を見てもらいながら、
米国小売業の四半世紀の動向と、
今日の構造を語った。

ウォルマートの本質と、
ニッチ企業のホールフーズ、ウェグマンズ、トレーダージョーズ。

背景として、シアーズ・ローバックやKマートの破綻も語った。

奢れる者は久しからず。

1時間半で、アメリカの商業を語りつくすことは難しい。
広告代理業としての電通の社員に必要な要素を、ピックアップして講義した。
5
100人ほど集まって、熱心に聴いてくれた。

望月裕さんと近藤聡也さんに感謝。
お二人ともストラテジック・プランニング局ブランド・コンサルティング室市場開発部。
望月さんが、市場開発部の部長。

気分よく電通を後にした。
6

しかし、ゼネラルモーターズの破綻。
「最悪を覚悟して、最善を尽くす」  
今月の商人舎標語は、重い。

<結城義晴>  

2009年06月01日(月曜日)

商人舎6月の標語「最悪を覚悟して、最善を尽くす」

Everybody! Good Monday!  

2009年6月1日です。
もう、5カ月が過ぎてしまいました。
そして、2月末決算の企業では、
第1四半期の3月、4月、5月が終了して、
第2四半期に入る日。

さらに改正薬事法が施行される日。  

新たに設けられた資格「登録販売者」が店舗に駐在すれば、
大衆薬の9割を販売することができる。

これは、相当の規制緩和です。

薬剤師がいなければ売ることができなかった薬が、
スーパーマーケットやコンビニでも販売できる。

消費者から見れば、
24時間営業のコンビニや、
家庭の主婦が頻繁に買い物に行くスーパーマーケットで、
薬を確保することができる。

「セルフ・メディケーション」をスローガンにした薬事法改正は、
間違いなく、一段と、薬品販売の規制緩和を進めたといえます。

大衆薬は、3つに分類される。
第一類医薬品は、特に注意が必要な一般医薬品。
副作用等により日常生活に支障を来す程度の健康被害が生ずるおそれのあるもの。
リアップなどの毛髪用剤やガスター10といった胃腸薬など。

第二類医薬品は、いわゆる一般医薬品。
副作用等により日常生活に支障を来す程度の健康被害が生ずるおそれのあるもの。
風邪薬、解熱・鎮痛剤など。

第三類医薬品は、
第一類医薬品、第二類医薬品以外の一般医薬品で、
ビタミンC含有保健薬、目薬、うがい薬など。

第一類は、薬剤師が販売し、厳重に管理する。
第二類は、薬剤師と登録販売者が販売し、
一部の効能の強い薬はカウンターから7メートル以内に陳列。
第三類は、薬剤師・登録販売者が駐在し、
従来通りに陳列してよい。  

要は、登録販売者という比較的緩い資格を設定して規制を緩和し、
多くのチャネルで販売できるようになったわけ。

イオンやセブン&アイ・ホールディングスなどは、
さっそく今日6月1日から、特売にかけてアピールする。
これも当然の動き。

ただし、通信販売には、時間切れで規制緩和は適用されず、
そこで楽天最大のケンコーコムと横浜のウェルネットは、
憲法違反であるとして訴訟を起こした。

今後の積み残し課題。

ただし、全体最適で考えると、
これは大きな規制緩和の一歩で、
ほとんどの消費者には、便利な環境が生まれた。

法律の改正に伴って、業界構造は変わる。

そこで、6月の商人舎標語。
「最悪を覚悟して、最善を尽くす」  
故中部銀次郎さんの言葉を、お借りした。
ご存知、アマチュアゴルファーの球聖。

いつ、何どきも、最悪の状況を覚悟しておく。
その覚悟のうえで、最善を尽くす。

仕事には、この心構えで臨む。
事業は、この覚悟で営む。
人生は、これに尽きる。

何しろ、誰にも、やがて死はやってくる。
死から逃れることができる者はいない。

だからいつも、死が訪れることを覚悟しつつ、
この一瞬に、最善を尽くして、生きる。

それが「最悪を覚悟して、最善を尽くす」

さて、6月は、衣替えの月。  
半そで姿が当たり前になり、
サラリーマンは逆にクールビズが適用されたりする月。

イトーヨーカ堂は、5月末から明日2日まで、
第7回目の「下取りセール」で、衣替え需要に対応する。

そして6月は全国的に梅雨入りの月。  
中旬にはほとんど梅雨に入り、
第3週の日曜日、6月21日は夏至。
日照時間が一番長い日。
さらにこの日は「父の日」。

6月商戦の山は、第3週日曜日となる。  
「父の日」と「夏至」が重なる日。

夏至を過ぎると、7月が見えてくる。

インフルエンザ騒ぎも、その「弱毒性」が見直され、一段落。
本当に怖いのは、今年の冬にかけてかもしれない。

6月の家計消費支出は、年間第9位。  
中で食品支出は、第8位。

消費面では盛り上がりの少ない月だけに、
逆に薬事法の改正が注目される。
6月1日からのもう一つの改正、
道路交通法の酒帯び運転罰則強化も、
酒の販売に影響する。
外食で減り、内食で増える。

酔い止めや二日酔いの薬は、求めやすくなっているが。

「最悪を覚悟して、最善を尽くす」  
この心持で仕事に臨めば、
あなたにも私にも、
心穏やかな幸せは、向こうからやってくる。

「この一瞬の積み重ねこそ、
あなたという商人の全人生」  

(倉本長治)  

Everybody! Good Monday!  

<結城義晴>  

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鈴木哲男・著

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新装版 出来‼︎

新装版 店長のためのやさしい《ドラッカー講座》

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(イーストプレス刊)

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