8月8日。
中国人はぞろ目好き。
私も、ぞろ目好き。
北京オリンピック開幕。
いよいよ。
若者たちの力一杯のプレーを、
楽しもう。
若さを分けてもらおう。
甲子園大会も、強豪校が登場し、
盛り上がる。
両者の共通項。
地元を応援すること。
オリンピックは自国を、
甲子園は自分の出身県を。
どちらも、自分の生まれに由来する。
だから異常に盛り上がる。
これ、大事なこと。
さてお知らせ。
9月19日金曜日。
大阪で、商人舎の研修会開催。
「4人のビッグセミナー」
テーマは、「お客様のための商いの真髄」
商業界全国女性同友会名誉会長の
西端春枝先生が、ご尽力くださった。
そして、三枝輝行さんが参加してくださった。
三枝さんは、前阪神百貨店の社長。
さまざまな改革を断行し、阪神百貨店を蘇らせた。
その商人魂や才覚の底には、「お客様」があった。
松井博史さんも、喜んで参加してくださった。
松井さんは、マイカルの新社長。
マイカルはいまやイオンの中で、
衣料品マーチャンダイジングをリードする。
そのリーダーが松井さん。
松井さんと現在のマイカルの底辺にも「お客様」がある。
マイカルの前身、ニチイにも「お客様」があった。
そして西端先生と結城義晴。
「お客様のために いちばん大切なこと」を、
最新のエピソードを盛り込みつつ語る。
最後に、4人のパネルディスカッション。
ご質問も受ける。
場所は、西端先生の事務所。
何から何まで、西端先生にお世話になった。
良いセミナーにします。
ご期待ください。
関西圏の皆様、ご参集ください。お願いします。
さて、軽井沢のトリマス会。
今日は、本川保之さんをご紹介。
本川さんは、(株)正田醤油の社長だった。
つい最近まで。現在、副会長。
そして、昭和40年の南極観測隊員という経歴を持つ。
この体験話が、面白い。
昭和40年当時、日本国首相は佐藤栄作氏。
南極観測隊員は、首相官邸に呼ばれた。
佐藤総理、言った。
「とにかく生きて帰ってきてほしい」
まるで戦争に行くような感じ。
実際、本川さんも、周辺も、戦争に行くような心情だった。
だから本川さん、昭和39年に、結婚された。
南極に行く前の年。
召集されたら、結婚式を挙げた戦前の若者のように。
南極越冬隊は、昭和31年に永田武隊長のもと、
第1回が始まった。
第6回で中断し、
本川さんは第7次越冬隊。
それ以降、現在まで、毎年、
欠けることなく、越冬隊は南極に挑戦した。
今年は第49次越冬隊となる。
有名な昭和基地に1年以上も詰めて、
越冬しつつ、観測・研究する。
男ばかりの南極観測隊。
日本の50倍の陸地をもつ南極。
そこに2500mの厚さの,
巨大な氷がかぶさっている。
この氷が溶けてしまうと、
地球の海水面が90メートル上がる。
実際は、水が、その重さで海底を押し込むので、
65メートルほど海水面が上がると予測されているが、
それでもニューヨークも東京も、
もちろんオランダなど国ごと、水没してしまう。
南極の上空には、オゾン層がない。
地球はオゾンの層によって守られている。
しかし南極の上空には、このオゾンがない。
では、
南極観測隊、何のために、越冬したのか。
観測・観察。
何のために?
「地球環境を守る研究のためだった」
なんとエコロジーのさきがけのような活動だったのだ。
南極には様々なバクテリアが生きている。
厳寒の中で。
そのバクテリアには、可能性があふれている。
本川さんは、バクテリアの研究者だった。
だから本川さんも、正田醤油という会社も、
環境問題には強い関心を持ち、
運動してきた。
さらに「南極条約」という国際的な取り決めがある。
南極を領土としない、という条約。
この南極条約が、宇宙にも適用されている。
月にも火星にも、
南極条約が適用される。
本川さんの話は、尽きない。
1年以上にわたって、南極で生きた。
戦争に行くくらいの覚悟で。
レジ袋の問題。
営業時間の問題。
それだけでない。
CO2排出の問題。
環境問題は、一人ひとりが、
南極越冬隊員のような心構えで考え、
対応するところからしか、
解決できない。
「この目の前のごみを一つ拾えば、
地球上から一つごみがなくなる」
本川さんの話を聞いて、
そんなことを考えた。
<結城義晴>