結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2013年03月17日(日曜日)

ジジとお父さんの休日[日曜版2013vol11]

ボクはねむっていました。
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ユウキヨシハルのおとうさん、
けさは、はやおき。
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そして、でかけていきました。
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朝日をみながら、
アクアラインをわたる。
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そして、ついた。
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空には雲が。
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風はありません。
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陽もさして、いいきもち。
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おとうさんは、休暇。
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だいすきなゴルフ。
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スポーツだいすき。
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でも、右目の手術をしてから、
じっと動かないボールしか、
うてません。

だから、ゴルフ。
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おもいおこせば、
まえの週もゴルフだった。
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うつくしいゴルフコースだった。
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rikkyouはいま、
春やすみ。
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だからおとうさんも、
ちょっと、ゆっくりできます。
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いちにち、体をうごかして、
それからいそいで、
かえってきます。

夕陽がおりてきた。
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朝日とともにでかけて、
夕陽といっしょにかえってくる。
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海ほたるがみえてきた。
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ちょっと渋滞。
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それでも無事にかえってきます。
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湾岸道路をヨコハマへ。
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ベイブリッジがみえてきた。
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ベイブリッジをわたる。
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ここまできたら、もうすこし。
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そしてマリンタワー。
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おかえりなさい。
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よかったですね。
成果はいかが?

〈『ジジの気分』(未刊)より〉

2013年03月16日(土曜日)

鉄道の便利さ&スピードと小売業の破壊的イノベーション「フォーマット」

東急東横線と東京メトロ副都心線、
今日から相互直通運転開始。

昨夜、レール締結式が行われた。

すでにメトロ副都心線は、
西武池袋線、東武東上線と、
乗り入れ済み。

埼玉県西南部から横浜まで、
乗り換えなしで行き来することができる。

だから㈱商人舎最高顧問・杉山昭次郎先生も、
乗り換えなしで商人舎オフィスまで来ることができる。

私も直通で「飯能の流通仙人」のもとに赴くことができる。
飯能・横浜が直通になるからだ。

私自身は最低、週に2回は、
池袋の立教大学に通う。
自分の研究室に寄って、
教室に行って講義する。

その往復が何より便利になる。

東京急行電鉄の2013年度予測。
東急線全線で輸送人員が前年比1.8%増加、
運賃収入は24億円増加。

一方、東京メトロの副都心線の利用者数予測。
これまでの1日33万人から44万人に増加。

この私鉄と地下鉄の連携の背景には、
「鉄道離れ」のトレンドがある。

私鉄大手16社の輸送人員は、
12年3月期に前期比マイナス0.5%。
関東の9社はマイナス0.8%。
東急電鉄だけが増加。

一方、JR東日本も今日から、
秋田新幹線スーパーこまちの営業開始。
専門マニア的に言えば、E6系新型車両。
秋田・東京間3時間45分。

東北新幹線はやぶさのE5系も今日から、
国内最高時速320キロ走行を開始。

東京・新青森間最短2時間59分。
これは従来より11分の短縮。

このはやぶさの時速320キロは、
フランスのTGVと並ぶ速さで、
現在の世界最速となる。

鉄道離れに対しては、
便利さとスピードで補う。

しかし便利さと混み具合は、
二律背反の現象となる。

便利さやスピードという一方向への進化は、
「近代化」の方向である。

対する「現代化」とは、
「二律背反」を問題解決することだ。
鉄道関係者はどんな結論を導き出すか。深い考察が求められる。

さて昨日のブログでは、
JAPANドラッグストアショーの交流を紹介したが、
その日本のドラッグストア市場規模は、
2012年度5兆9408億円で、
これは前年比2.4%増。
成長率で初めて3%を割って、
ドラッグストアの急成長も一段落。

店数は全国に1万7144店舗。

日本チェーンドラッグストア協会の発表。

食料品の売上げは、
12年連続増加。
化粧品や医薬品は横ばい。

業態ごとに、
主力商品分野は年々、
伸び率が低くなり、
横ばいとなり、
やがて減り始める。

ドラッグストアは医薬品や化粧品。
スーパーマーケットは加工食品や日配品、生鮮食品。
総合スーパーは衣料品、住関連品、それから食料品になる。
コンビニも雑誌、飲料、加工食品・菓子。

どの業態を見ていても、
徐々に、主力部門や成長部門が伸びなくなって、
新しい部門やカテゴリーを、
「ラインロビング」しなければならなくなる。

ラインロビングとは、LineをRobすること。
つまり他の業種業態が販売している商品群を、
盗み取って、自らの業態にはめ込むこと。

スーパーマーケットでいえば、
生鮮食品と加工食品、日配品の商品構成に、
まず惣菜をラインロビングし、
酒カテゴリーをラインロビングし、
ベーカリーをラインロビングし、
いま、ドラッグや化粧品をラインロビングしようとしている。

やがてアメリカのウェグマンズやホールフーズ、
そしてイータリーのように、
フードサービスをラインロビングし、
その融合を図るに違いない。

ドラッグストアは医薬品の薬局薬店から始まり、
化粧品やグロサリーをラインロビングし、
酒や加工食品・菓子をラインロビングし、
いま日配品や生鮮食品、惣菜をラインロビングしている。

コンビニも便利商品・便利サービスから始まり、
惣菜・弁当・おでんとうをラインロビングし、
いま、生鮮食品へと入ってきた。

通常はこのラインロビングを重ねていくと、
新しいビジネスモデルが登場してくる。

そしてその時期はもうとっくにやって来ている。
それが私が提唱する「フォーマット」の時代。

こんな新しい商品が売れる。
こんな新しい技術がある。

それも小さな持続的イノベーションではある。
しかしそれが煮詰まってきたとき、
破壊的なイノベーションが起こる。

1930年のマイケル・カレンによるスーパーマーケット。
グロサリーストアからの業態転換だった。

1960年、ハリー・カニンガムによるディスカウントストア。
これはバラエティストアからの転換。
サム・ウォルトンもこの流れに乗って、
ウォルマートを開発する。

1980年代のスーパーストア、コンビネーションストア、
クォリティ&サービス・タイプ、リミテッドアソートメントストアなどなど。
これは1930年から50年経過した後の、
スーパーマーケットの第2の転換だった。

そして1988年のサム・ウォルトンによるスーパーセンター。
ディスカウントストアとスーパーマーケットの結合だった。

いずれも歴史に残る破壊的イノベーションである。

いま、何か、そんなことが起こるような気配だ。
鉄道の変革とドラッグストアの食品の伸び率低下から、
イノベーションの連想を抱く週末である。

〈結城義晴〉

2013年03月15日(金曜日)

新ローマ法王フランシスコ1世とドラッグストアショー・レセプション交友

横浜商人舎オフィスの裏の遊歩道、
桜が芽を出してきた。
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もうちょっと、
もうすこし。

ひとつずつ、
すこしずつ、
いっぽずつ。

今月の商人舎標語。
待ちましょう。
桜の開花を。

あと、何回、
桜を愛でることができるのか。
20回か、30回か、40回か。

今朝、そんなことを考えた。

朝刊の巻頭コラムは、
すべてといってよいほど、
フランシスコ1世の話題。
はじめて南米から生まれたアルゼンチンのローマ法王。
清貧と質素を重んじる。

地下鉄やバスを使い、
飛行機はエコノミークラス。

中世の聖人アッシジのフランシスコから名称をとったが、
その名にふさわしく貧困対策に尽力してきた。

偶然にも、私、今、
『ふしぎなキリスト教』を読んでいる。
講談社現代新書、
橋爪大三郎と大澤真幸の対談集。

これが面白くて仕方がない。

私はキリスト者ではないし、
宗教に対しては、なんというかノンポリシーだが、
宗教に関する知識や情報には強い興味がある。

対談の中で橋爪さんが「預言者」について語る。
「言葉が絶対の支配力を持つことへの、信頼なのです」

洗礼者ヨハネもイエス・キリストも、
イスラム教を起こしたムハンマド(マホメット)も、
預言者であることは共通している。

「預言者」は、
「言葉の絶対的な性能を
研ぎすますことができる」

「この伝統から、
神学や哲学や科学や
ジャーナリズムがうまれた」
この分析には心から共感を持つ。

私自身、言葉の性能を評価する者だ。
「言葉の力」を信じる者だ。

だからフランシスコ1世のこれからの「言葉」に、
注目し続けていきたい。

さて今日は、
商人舎オフィスに、
三井物産㈱のお二人が来社。
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左から食品流通部加工食品営業部部長補佐の品田哲也さん、
同加工食品チームの中野真樹さん。

今年は9月上旬に、
アメリカ視察トップセミナーを開催します。
ニューヨークとラスベガス。

トップマネジメント向けの解説と、
スケジュールをつくります。

さて今日のメインイベント。
午後、横浜から千葉県の海浜幕張へ。

幕張メッセはすでに夕刻。
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春の黄昏は、心なしか淡い。

その幕張メッセで今日から、
第13回JAPANドラッグストアショー開催中。
主催は日本チェーンドラッグストア協会。
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文字通りのトレードショーは初日だけ。
明日、明後日は一般消費者に公開される。

だから今日は、全国のドラッグストア関係者が、
千葉・幕張メッセに会した。

18時からは恒例のレセプションパーティへ。
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主催者の小売企業の皆さんと出展社の皆さんが参集し、
初日をねぎらい、ショーの成功を確かめ合う。

開宴の辞は、実行委員長の皆川友夫さん。
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㈱アカカベ代表取締役。

次に、主催者を代表として、
関口信行さんがご挨拶。
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日本チェーンドラッグストア協会会長。
㈱龍生堂本店社長。

来賓挨拶は、お二人。
はじめに公益社団法人日本薬剤師会会長児玉孝さん。
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そして日本OTC医薬品協会会長の吉野俊昭さん。
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ロート製薬㈱代表取締役社長兼COO。
二人ともに、ネット販売の問題について主張。

今回は通常国会開催中で、
政治家の挨拶がまったくなし。
これもまたよし。

来賓挨拶の間に、
清水信次さん、井上淳さんと話し合った。
清水さんは日本チェーンストア協会と生団連会長。
井上さんは両協会の専務理事。

写真がないのが残念だが、
先日、私、清水さんと対談した。
『月刊商人舎』創刊号の対談。
テーマは「消費税増税問題」。
この対談での結論が、
「総額表示を撤回させること」

清水さんはすぐに動いて、
自民党・公明党の責任者にアプローチ。
それが特措法案「外税方式時限採用」として、
政府から発表された。

私は月刊『商人舎』を、
強烈なオピニオン誌にしようと考えている。
その創刊号が発刊される前に、
対談が「現実化」してしまった。

それにしても清水さんの行動力と影響力は、
本当にすごい。

流通小売業界・サービス業界は、
外税方式採用で本当に助かった。

私も本望だ。

創刊号では清水さんとの対談が、
克明に描写され、
1年後の消費税への対策が丁寧に提案されている。

続いて、健康(セルメ)川柳の発表。
応募総数2万6885作品。
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その中から選ばれた栄えある大賞は、
こっちょさんの作品。
「子の負担セルメで減らす爺と婆」
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こっちょさん、おめでとう。

乾杯のご発声は、上原明さん。
大正製薬ホールディングス㈱会長兼社長。
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懇親は写真で紹介しよう。
㈱サッポロドラッグストアー社長の富山陸浩さん、
常務の富山浩樹さん(右)。
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㈱キリン堂会長の寺西忠幸さん。
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㈱商業界時代からずっとお世話になっている。

㈱丸大サクラヰ薬局の櫻井清社長。
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私の隣から、
㈱オオキ会長兼社長の松井秀夫さん。
㈱ぱぱす会長の根津孝一さん。
㈱プラネット会長の玉生弘昌さんと、
同社長の田上正勝さん。
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そして衝撃ショット。
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寺西さんと松井さん。
お二人の了解を得て掲載。

中締めは、副実行委員長の石田岳彦さん。
㈱CFSコーポレーション社長。
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最後の最後はこのお二人と。
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私の隣が樋口俊一元衆議院議員、
樋口産業㈱社長。
そして協会事務総長の宗像守さん。

この協会は宗像さんでもっている。
そして樋口さんは経営者であり、代議士。

宗像さんも樋口さんも、
言葉の力を使う人。

その意味で、私の同志。
言葉の性能を信じる者たちだ。

〈結城義晴〉

2013年03月14日(木曜日)

ウォルマート小型店115出店とニトリ「大企業病処方箋」6段階評価

考えてみると今日は、
ホワイトデー。
ひどく忙しくて、夜、
そのことに気がついた。

ホワイトデー商戦、
いかがだったろうか。

日経新聞夕刊に『フォークの時代』の連載。
音楽評論家の富沢一誠が綴っている。

第2回の今夕に登場するのは、
岡林信康と吉田拓郎。

「1960年代後半から70年代は、
怒れる若者の季節と呼ばれた」

「フォークの神様」岡林信康の代表曲は「友よ」。
岡林はこの歌で「反体制の英雄」となる。

吉田拓郎は若者全体にフォークを浸透させた。
拓郎は「若者の英雄」になった。

「反体制の英雄と若者の英雄」

岡林は「私たちの歌」、
拓郎は「私の歌」。

岡林の「私たちの望むものは」。
拓郎の「今日までそして明日から」、
「私は今日まで生きてみました」。

岡林の〈連帯感〉、
拓郎の〈共感〉。

富沢はこの二人を、
「フォークの核」と象徴的に表現する。

私は完全に拓郎世代だが、
仕事をするにあたっては、
〈連帯感〉と〈共感〉、
ともに欲しい。

連帯感を強要する向きが多いが、
共感に支えられていなければならない。

やはり日経新聞夕刊の『ウォール街ラウンドアップ』。

ジェフ・イメルトの「株主への手紙」を紹介。
米国ゼネラル・エレクトリック会長の予想。
「2013年は『リセット』時代の
典型的な1年になる」

「リセット」とはイメルト流の表現で、
「構造変化」を意味する。
例えば政府の役割の増大、
金融ビジネスの変質、
製造業への回帰といったこと。

日米ともに構造の変化が起こる。

そのアメリカのウォルマート。
米国事業プレジデントのビル・サイモンがコメント。
「小型フォーマットの出店を加速させる」
6万平方フィート(約1700坪)以下の店舗を、
今年度115店舗出店の予定。

ウォルマートが自ら「小型店」という場合、
6万平方フィート以下の店を示す。

ウォルマートはマルチ・フォーマット戦略を採用している。
第1に最大面積のフォーマットは、
7000坪まで広がったスーパーセンター。
衣食住薬の総合スーパー。

第2はメンバーシップホールセールクラブのサムズ。

第3は非食品総合ストアのディスカウントストア。
これは1996年以降、縮小し続ける。

第4が食品スーパーマーケットで、
バナーは「ネイバーフッドマーケット」。
約1200坪。

今後は「ウォルマート・マーケット」と称する。

そして第5がウォルマート・エクスプレス。
これが400坪くらいで、最新フォーマットの実験店。

「小型店」は第4と第5のフォーマット。

ビル・サイモンの発言では、
ネイバーフッド・マーケットは、
2016年までに500店舗を目標とする。
今年1月末の店舗数は、267。
昨年1月末、210店。
一昨年は184店、その前が154店、
その前が150店。

このところ、1年間に4店、30店、26店とつくってきて、
昨年度は57店の出店。

急速な出店を目標としている。

いちばん小型のエクスプレスは、
今年1月末で19店。

ウォルマートにとって、
小型店大量出店時代がやって来ている。

アメリカでも、スーパーマーケットやドラッグストア、
そしてダラーストアの閉店、退店が激しい。
その退店後に居抜きでの出店が可能となる。
それがウォルマートの小型店大量出店時代を支えることになる。

さて今日、最後の話題。
日経電子版の「経営者ブログ」。
似鳥昭雄さんが毎週金曜日に書いている。
ニトリホールディングス社長。

2週前のブログタイトルは、
「大企業病の克服は6段階評価」。

「ニトリは新興企業というイメージもありますが、
最近はちょっとした大企業病にかかっています」

このブログ、社内向けのメッセージだと感じた。
「商品の開発スピードが遅れたり、
お客様が求める『使う、買う立場』ではなく、
『作る、売る立場』からの商品づくりや発想になっています」

この大企業病への似鳥さんの処方箋。

第1は教育。
「社員に自己育成の時間を与えて、
ストアコンパリゾンや語学などの勉強をしてもらう」

その一環として第2に「評価制度」を変えた。

かつては5段階だった。

5段階では75%程度の人が3評価になる。
そして「それで満足してしまいます」。

しかも「4に近い3だと勘違い」する人間が多い。

そこで6段階評価にした。
結果、4よりも3評価の社員が増えた。

みんなびっくりした。
「4と思ったら、3だと」

似鳥さんは言う。
「みんな中の上が好きなんです」。

この評価法は面白い。

その上で第3に「配転教育」を施す。
「大企業病を克服するためには、
配転を早めていかないとだめですね」

しかしここから「連帯感と共感」が、
生まれて来なければいけない。
上意下達で、教育・評価・配転を施しても、
そこから連帯感と共感が熟成されなければ、
大企業病からは抜け出せない。

これは大企業に限らない。
「中小企業の大企業病」ほど、
恐ろしいものはない。

最後に似鳥さんの述懐。
「私がニトリからいなくなっても競争力を維持できるか、
今のうちに準備する必要があります。
米ウォルマート・ストアーズは、
創業者の死後もさらに成長しています」

「経営者の評価は
その死後の50~100年後に
決まるものだと思っています」

ウォルマートには、
驚くほど大企業病がない。

似鳥さんもそれを目指す。

私は新しいテーマへのチャレンジこそ、
大企業病への処方箋だと思う。

「小型店」の115店出店も、
ウォルマートの2013年度のチャレンジである。

〈結城義晴〉

2013年03月13日(水曜日)

消費増税「外税表示と還元セール禁止」/平和堂米国研修事前講義

日経新聞が一面トップで報じた。
朝日新聞は経済欄で記事にし、
讀賣新聞は掲載しなかった。

消費税増税に関連した政府の新方針。
三つある。
第1は来年2014年4月、
消費税が5%から8%に増税されること。

これがまず確定した。

第2は、「外税」を一時的に認めること。
2004年に消費税込みの総額表示が義務付けられた。
しかし「総額表示義務」を特措法案で時限措置として緩める。
2017年3月末まで「1000円+税」のような形で、
本体価格と消費税を分けて示す「外税方式」の価格表示ができる。

これは大いに評価できる。

そして第3に、これが問題になっているのだが、
「消費税分還元セール」などを禁止すること。

私自身は、国民が消費税を納めることは、
明確に認識してもらう必要があると考えている。
だから「消費税分」を小売業や卸売業、製造業が負担して、
それを「還元」と称するセールなど「邪道」だと思っている。

ただし政府がこれを「禁止」とするのは、
これは政府の「邪道」だ。

政府・自民党には、
「消費税引き上げに伴う転嫁対策に関するプロジェクトチーム」がある。
野田毅座長。

このプロジェクトチームが、
増税分の価格転嫁を円滑に進めるための「特別措置法案」を了承。
現在開催されている通常国会に提出する。

私が『食品商業』編集長だった1997年、
消費税は3%から5%に引き上げられた。
この時、イトーヨーカ堂が「消費増税分還元セール」を展開。
成功を収めるとダイエーやジャスコ(当時)などが追随。

しかしこの時、大手小売業が値引き分の負担を、
取引先に「協力」させるという事態が生まれた。

今回は、この「優越的地位の濫用」を防止するために、
「消費税分還元セール」などを禁止するという。

「優越的地位の濫用」は、独占禁止法違反で、
それはそれで厳格に処分すればいい。

そして消費税増税に関しては、
消費者にきちんと負担してもらうのが、
大人の国家の在り方だ。

たとえ邪道の「消費増税分還元セール」を、
小売企業がやったとしても、
これを禁止するのはいかがなものか。

ここには「士農工商」的なものが感じられる。
「士」が「商」を見下して「禁止」する。
私にはひどく不愉快だ。

しかし「還元セール」を展開する小売業は、
それが10%に上がった時にも、
さらに将来、もっと上がるときにも、
ずっと還元セールをやり続けるのか。

消費税を納めるのは、
そのことを決定した政治を選択した国民の義務である。
それを重く重く認識するポリティカルな国民をつくるためにも、
「消費増税分還元セール」などやるべきではない。

これは小売業側のポリシーの問題となるし、
商人としての在り方にかかわることである。

さて、昨夜、今日と、滋賀県彦根市。
昨日は店舗視察をした後、
夜は㈱平和堂の幹部の皆さんと情報交換。
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コーネル・ジャパン第1期生・2期生・3期生と揃って、
その同窓会のようになった。

間もなく季節が終わろうとしている鴨。
老舗料亭「伊勢幾」の鴨鍋に舌鼓を打ちながら、
熱いひと時を過ごした。
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右から、取締役店舗営業本部長の夏原行平さん。
一般食品営業部長執行役の福嶋繫さん(後ろ)。
取締役営業推進室長の夏原陽平さん。
そして常務取締役の平松正嗣さん(左)。
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行平さんがコーネル1期生、陽平さんが2期生、
そして福嶋さんが3期生。

会話も食事も酒も進んだ。
愉しかった。

今日は朝から、
その㈱平和堂のアメリカ研修会事前勉強会。
場所は、南彦根のアルプラザホール。
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平和堂は年に2回、アメリカ視察研修を行う。
私は、そのコーディネート役。

2011年から始まったアメリカ視察は、
店長やバイヤーといった中堅社員が対象。
すでに4回を数え、参加者も180名を超えた。

今年は4月と10月に開催される。
この事前勉強会では、
4月に参加する人たちと、
前回の参加者たちが一堂に集い、
情報を共有しあう。
全参加者数は85名。

前回の参加者たちは、
7人の代表が視察で学んだことを報告し、
その後、自らの仕事に取り組んだ内容を発表。
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夏原平和社長をはじめ、
幹部、エリアマネジャーたちが、
その発表を聞いている。
そして鋭い質問が飛び、意見が提案される。
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もちろん、私が一人ひとりの報告に対して、
講評する。
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夏原社長は前回、アメリカ視察に同行、参加した。
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最後にその夏原さんの総評。
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「スーパーマーケットへの想いが大事。
想いが高くないと視察する意味がない。
昨秋、皆と一緒に視察し、
ポジショニングの重要性を共通の認識とした。
アルバートソンのようになってはいけない」

「アメリカだからできる、
日本では無理と思っては、
いけない。
お客様のために、
できることを実践したい」

夏原さんの口調がよかった。
「やろかと思えばできる。
無理やと思えばできない」

その通り。

一方、これから参加する人たちは、
前回参加者の発表を聞いて、
事前にイノベーションの方向性を学ぶ。

この連鎖が、何よりも貴重で、
企業として良い結果を生み出す。

昼食時には、前回参加した人たちのディスカッション。
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積極的な意見交換で、
皆の顔も輝いている。
彼らが現場を変えている。

夏原社長も彼らへの想いを語る。
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好循環の連鎖が起きている。

そんなことを実感しつつ、
次回の参加者たちへ、
事前の90分間のガイダンス講義。
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成瀬義一先生の「商人よ、正人たれ」を、
冒頭で強調した。

中身は、
「鳥の目、魚の目、虫の目、心の目」。

そしてディスカッションと最後の講話。
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次のツアーの団長は、夏原行平さん。
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4月のツアーが楽しみだ。

報告会と事前勉強会が終了し、お疲れ様会。
夏原さん、経営企画部長・西川好人さんと一献。
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ずっと一日中、話し続けた。
だから、ビールもワインも、近江牛も、
実に美味かった。
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消費税増税に対しても、
アメリカからの学習においても、
いつなんどきも、
「商人」は「正人」であるべきだ。
そのことを強く感じた彦根での2日間だった。

〈結城義晴〉

2013年03月12日(火曜日)

滋賀県湖南地区の強力企業競争と日本TCGF・東京都支援協定締結

今朝は新横浜から、
新幹線のぞみ209号に乗って、
京都へ。

小田原を過ぎ、
熱海を越えて、
富士が顔を出した。
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すぐに姿を隠し、
また現れた。
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そして全容を見せる。
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朝からいい気分。

さて、第13回商人舎USA視察研修会、
大好評のベーシック編。
5月14日から20日の5泊7日。
所はラスベガス。

キャッチフレーズは、
「アメリカの消費産業・小売流通業を
自ら『見る・聞く』姿勢を貫きます。
21世紀の知識商人に必須の『考える力』を身につけ、
さらに『行動』し、『自ら変わる』機会を提供します」。

つまり、
見る、聞く、
考える、
行動する、
自ら変わる。

このプロセスを丁寧に指導し、
実現させる研修会。

視察店舗は、以下。
数字は米国チェーンストアランキングで、
この研修会で学べば、
アメリカ小売業はほぼ、
理解できる。
1. Wal-Mart
2. Kroger
3. Target
4. Walgreen
5. Costco
6. The Home Depot
7. CVS Caremark
8. Lowe’s
9. Best Buy
10. Safeway
11. McDonald’s
16. Macy’s
20. Kohl’s
22. TJX
23. J.C. Penney
31. Gap
34. Nordstrom
36. Staples
37. Whole Foods Markets
39. Bed Bath & Beyond
42. Ross Stores
43. Limited Brands
44. Family Dollar
46. Toys “R” Us
49. Starbucks
51. Trader Joe’s
52. Office Depot
53. Barnes & Noble
66. Dillard’s
71. Dick’s Sporting Goods
72. PetSmart
78. WinCo Foods
87. RadioShack
ランキング外のその他、訪問先。
Abercrombie & Fitch
IN-N-Out burger
Fry’s Electronics
Premium Outlet South

アメリカでも異業態間競争は激しい。
食をめぐる胃袋争奪戦は、
脳味噌の争奪戦とともに、
激化を増している。

つまり頭で食べ、目・鼻で食べ、
口で食べ、胃袋に収める全工程で、
競争が繰り広げられている。

そのことを集中講義で理解を深め、
チームワークで学習する。

是非のご参加を。

結果より中身の方が大事だと
言われて見ても結果がほしい

〈日経歌壇より 燕市・高橋勇雄〉

中身も結果も、
どちらも提供します。
自信をもってお約束します。

日本は静かに貧しくなりしとふ
他国のごときデモも起こらず

〈同 仙台・村上かつこ〉

しかし日本にいるだけではわからない。
アメリカを見ることで、
日本の豊かさ、日本の貧しさを知ることができる。
それはニーズやウォンツを感知し、
ギャップを認知することに繋がる。

さて今日は、
京都から滋賀へ。
石山から瀬田、栗東、野洲、
そして草津までの店舗視察。

初めに平和堂フレンドマート瀬田川店。
しまむらとのNSCタイプ。
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平和堂が展開するスーパーマーケットタイプ。
昨年オープンした意欲店。
売場面積は450坪。
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「1丁目1番地」には季節の野菜と果物。
低い陳列線が奥まで見通しをよくする。
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売り場を丁寧に解説してもらって、
くまなく視察。
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熱心に説明してくれているのは、
この地区を担当するエリアマネジャーの野口佳宏さん。
SM営業部SM第四エリア担当。
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そして、忙しいなか説明してくれた二人。
左が野村典弘店長、
右が大島美邦店次長。
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ありがとう。

次はイオンモール草津店。
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イオンリテールの総合スーパーが核店舗。

恒例の火曜市で、
驚くほどの集客ぶり。
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同じくイオンのザ・ビッグエクストラ野瀬店。
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イオンのスーパーセンターがリモデルして、
ザ・ビッグ・エクストラとなった。

ワンフロアの総合スーパー全部門が、
ディスカウント攻勢をかける。

プライベートブランドのトップバリュももちろん全面展開。
コンペティティブブランドのトップバリュ・ベストプライスも、
多くの品目がアソートされていた。

そしてマックスバリュ草津店。
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こちらはマックスバリュ中部が展開するスーパーマーケット。

イオンはマルチ・フォーマット戦略で、
このエリアに侵攻。

さらに西友デイスターモール野洲店。
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ディスカウント・スーパーマーケットで、
米国ウォルマートのネイバーフッドマーケットと同じタイプ。
しかし本場のような迫力は、
残念ながら感じられない。

バロー草津店は、
プライベートブランドを主力に展開。
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ローコスト・ロープライス、
プライベートブランド主力。

毎日の早仕掛け、早仕舞い、
そしてエブリデーロープライス。
イオンも、西友ウォルマートも、バローも、
いずれもディスカウント志向。

低価格消耗戦が厳しく展開されている。
それが、滋賀の湖西エリアの現状。

ここにさらに、
トライアルカンパニーと大黒天物産が進出してくる。
まさに低価格消耗戦に拍車がかかる。

最後に、草津駅に隣接するアルプラザ草津。
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大型複合商業施設で、
2008年開設の100億級。

驚くほど人が入っていた。

写真は、アルプラザの野菜放出市。
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レジ外の主通路に、平台を一直線に並べ、
季節の野菜をセール販売。

右からアルプラザ草津支配人の杉田聡さん、
左は視察コースを練ってくれた木村隆さん。
SM営業部長。
私の隣は野口さん。
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草津は滋賀県で最も人口の多い都市。
草津駅の乗降客ももちろん、一番。
その草津駅に隣接する商業ビルにあるのが、
阪急オアシス草津店。
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地下一階にあり、
ダイエー居抜きの物件で、やや変則的な店。

このエリアでは、
ナショナルチェーンとリージョナルチェーンが、
覇を競う。

昨年度の年商を並べてみる。
日本小売業第1位のイオン 5兆2061億円、
世界第1位のウォルマート傘下の西友 1兆1000億円、
チェーンストア第3位のユニー 1兆0791億円、
日本小売業第23位のバロー 4106億円、
そして第25位の平和堂 3896億円、
さらに阪食 903億円。

西友の決算は非公開なので、
上の年商はウォールストリートジャーナルが2012年9月27日の記事で
Planet Retail社の推計として伝えたもの。

ここに第50位のトライアル 2530億円、
大黒天1005億円
が参画してくる。

多くの企業がディスカウントを志向する。
そのなかでいかに自社の強みを発揮するか。
ポジショニング戦略という。

競争は規模で決まりはしない。
もちろん小手先の技術や付け焼刃の安売りでは、
到底、生き残りはできない。

自らの出自に基づいた強みを発揮しなければならない。
それも鮮明な強み。

これをアウトスタンディングなポジショニングという。

強い企業ばかりの競争となってきた。
ちょっとやそっとでは手を引かない企業ばかり。

そのなかでサバイバルを図るには、
いかなる戦略が必要なのか。

シビアで難しい時代を迎えている。

最後に日経新聞より、
「イオンなど28社と東京都、
災害時の物資情報共有」
の記事。

「日本TCGF」という組織がある。
メーカー、卸売業、小売業28社が参加する組織。

この組織は、「ザ・コンシューマー・グッズ・フォーラム」の日本版。
The Consumer Goods Forum。

2009年6月18日、世界的な3つの組織が合併。
「国際チェーンストア協会」(CIESフードビジネスフォーラム〉、
グローバル・コマース・イニシアチブ(GCI、標準化団体)、
グローバルCEOフォーラム(経営者団体)。

この組織は、
世界の小売業・食品メーカーなど大手企業約650社で構成され、
会員社の総売上高はなんと2.1兆ユーロ(約280兆円)。

その日本版が「日本TCGF」。
協定参加小売企業は、イオン、イズミヤ、西友、
ライフコーポレーション、ローソン。
卸売業は伊藤忠食品、加藤産業、日本アクセス、Paltac、三菱食品。
製造業は、アサヒグループホールディングス、味の素、伊藤園、
花王、キユーピー、キリンホールディングス(キリン)、国分、
サッポロホールディングス、サントリー食品インターナショナル、資生堂、
日清食品ホールディングス、日本コカ・コーラ、ひかり味噌、
明治、森永製菓、森永乳業、雪印メグミルク、ライオン。

東日本大震災で、
万全とは言えなかった問題に対応するのが目的。

発起人は、
イオン㈱岡田元也社長、
キリンホールディングスの加藤壹康会長、
花王の尾崎元規社長ら。

この団体は3つのテーマを設定している。
①「震災対策共有化」
災害時の商品の安定供給などを議論する
②「消費者コミュニケーション」
原発事故に伴う風評被害を防ぐ情報発信の仕方などを検証する
③「サステナビリティ」
環境対応における持続可能性などを論議する

その日本TCGFが東京都と、
災害時に食料品などの供給で協力する支援協定を締結。

首都直下地震などの際、
東京都からは必要な物資の情報が、
メーカーや卸、小売りからは、
調達可能な物資の情報が、
一元的に集められる。

代表窓口はイオン。
避難所のニーズと、
28社が提供できる物資の情報を集約。

発注の重複や情報の交錯を防ぎ、
おにぎりや飲料、毛布などを迅速に提供する。
従来は各企業ごとに、
自治体からの要請を受けて物資を供給した。

これは情報の重複など、課題山積だった。

湖西地区の競争は激化する。
一方、日本TCGFなどの協力体制も進む。

競争と協力、そして調和。

ただし日本TCGFが、
新たなひとつの派閥となって、
排他性を有してしまっては、
元も子もない。

〈結城義晴〉

2013年03月11日(月曜日)

3・11「ひとつずつ・すこしずつ・いっぽずつ」と300年企業大坂屋

Everybody! Good Monday!
[2013vol11]

2013年第11週、
3月の3週間目に入って、
3・11。

あの東日本大震災から、
2年が経過した。

亡くなられた方々のご冥福を祈りたい。
静かに黙祷し、合掌。

震災が起こった2011年3月11日から、
5月13日までの毎日更新宣言ブログ。

負けるな! 不屈の日本人。
商人舎ホームページの右サイドにバナーをつくってある。
ずっと掲載し続けます。

忘れないために。

『ほぼ日刊イトイ新聞』の巻頭言。
糸井重里が書く。

3月11日からの日々のことは、
みんなそれぞれに憶えていると思います。
大きな揺れを感じたとき、
離れた場所から愛しい人のことを案じていたとき、
長い道のりをただただ歩いていたとき、
換気扇を使わないようにとアナウンスされたとき、
ニュース番組を震えながら見つめていたとき、
じぶんの無力に悲しくなったとき、
勇気ある人が未来に踏み出すのを見たとき‥‥
強い思いがこころのなかに渦巻きました。

でも、ぼくらは忘れてしまうことを知っているので、
忘れないための仕掛けや、しるしを、
場所や時間や人間たちのあちこちに置きました。

だから、私も何度でも、
結城義晴「元気を出そう・元気を売ろう」。

元気を出そうよ。
それがあなたの仕事です。
元気を売ろうよ。
それがあなたの役目です。

お客さまに笑顔が戻る。
街に活気が蘇える。
あなたの商品のおかげです。
あなたのサービスのたまものです。

たとえ店頭から、
商品が消え失せようとも。
たとえ倉庫が、
空になろうとも。

あなたは店を開けようよ。
あなたは売場に立ち続けようよ。
店で元気を出そう。
売場で元気を売ろう。

元気があなたの付加価値です。
元気があなたの利潤です。

苦しい時にも、
元気が買える。
どんな時でも、
元気が貰える。

たとえ地震に
襲われようとも。
たとえ津波に
見舞われようとも。

店を開けよう。
売場に立とう。
元気を出そう。
元気を売ろう。

それがあなたの仕事です。
それがあなたの役目です。

店を開けよう。
売場に立とう。
元気を出そう。
元気を売ろう。

朝日新聞『天声人語』が、
谷川俊太郎さんの詩を紹介した。
朝日の夕刊「今月の詩」最終回の「そのあと」。

そのあとがある
大切なひとを失ったあと
もうあとはないと思ったあと
すべて終わったと知ったあとにも
終わらないそのあとがある

そのあとは一筋に
霧の中へ消えている
そのあとは限りなく
青くひろがっている
そのあとがある
世界に そして
ひとりひとりの心に

今月の商人舎標語。
「ひとつずつ、すこしずつ、いっぽずつ」

復興・振興に向けて、
変わらぬ姿勢だ。

私も、及ばずながら、
『店長のためのやさしい《ドラッカー講座》』の印税すべて、
震災復興への寄付を続けさせていただく。

私たちの心構えも、
「ひとつずつ、すこしずつ、いっぽずつ」。

糸井さんがいかに、
人間は忘れる動物だといっても、
これだけは忘れない。
「ひとつずつ、すこしずつ、いっぽずつ」

そして巨大地震への準備も、
絶対に怠ってはならない。

日本列島が地震列島であることを、
私たちは片時も忘れてはならない。

再び、黙祷して、合掌。

ここでお知らせが二つ。

来週火曜日の3月19日。
午前11時30分~午後1時。
ホテルニューオータニ芙蓉の間。
「松本清さん お別れの会」
スーパーアルプス代表取締役会長。

3月29日金曜日。
午後零時30分~午後1時30分。
帝国ホテル大阪・エンパイアルーム。
「北野祐次さん お別れの会」
オール日本スーパーマーケット協会名誉会長、
関西スーパーマーケット創業者・名誉会長。

みたび、黙祷して、合掌。

さて日経新聞の連載『200年企業』に、
和菓子店「大坂家」が登場。

「東京・三田の慶応義塾大学正門のそばで、
和菓子を製造販売する大坂家」

「大坂から江戸に移って
店を開いてから300年以上の歴史がある」

創業まもない江戸・元禄のころ、
「お秋」という店主の娘が大いに貢献。

お秋の俳号は「秋色女」で、
松尾芭蕉の第一の門弟・宝井其角の弟子。
13歳の時、上野で花見酒に酔う人たちを句にした。
「井戸端の桜あぶなし酒の酔」
そして「この句を桜の枝にくくり付けた」。

「少女の才は江戸の評判」になり、
さらにお秋の親孝行のエピソードが重なって、
父の和菓子店の繁盛をもたらした。

現社長・倉本勝敏氏の祖父16代目・兼吉氏のとき、
三田の現在地に移転。

この大坂屋は㈱商業界創業者の倉本長治先生の実家。
長治先生は300年企業のDNAを持つのだ。

大坂家の家訓。
「のろまと言われても
横着ものと言われるな」

これなど長治先生のユーモアに通ずる。

大坂家はあんを一貫して自社生産。
原材料は上質の小豆や卵、砂糖などを吟味して使う。

新製品「三色最中」や「織部饅頭」などを、
時代ごとに考案。

「お秋が上げてくれた店の知名度にあぐらをかかず、
得意先の新規開拓を怠らない」

300年企業大坂屋も、
そして関西スーパーもスーパーアルプスも、
「ひとつずつ、すこしずつ、いっぽずつ」。

今日は、このことをひたすらに思う。
今週も、このことをひたすらに考えたい。

ではみなさん、静かに、
Good Monday!

〈結城義晴〉

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コロナは時間を早める

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流通RE戦略―EC時代の店舗と売場を科学する

鈴木哲男・著

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