結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2018年02月14日(水曜日)

幕張メッセのSMTS2018と松本光雄さんとの交流

雪がつもればクリスマス♬
思いがつのればバレンタイン♬
赤いリボンで結ばれた
贈り物が待ってる
贈り物が待ってる♪
〈山﨑眞幹作詞・作曲〉

今日はバレンタインデー。
日経新聞経済コラム「大機小機」

「最近は男子禁制で
女子(ギャル)だけでパーティーを楽しむ
『ギャレンタイン』というイベントも
はやっているようだ」

そしてバレンタインデーの歴史を紐解く。

「もともとはローマ時代に殉教した
聖バレンタインにちなんだ祭日だった」

「日本では女性が思いを寄せる男性に
チョコレートを贈る日になった」

「1930年代に日本のチョコレート会社が
販売促進のために広告を出したのが最初」

「定着したのは70年代ごろ」
私が18歳のときが1970年だから、
そのあとのことか。

「小中高校生から流行しはじめ、
しだいに職場にも広がる」

そして「義理チョコ」の風習が広がる。

転機が訪れたのは90年代後半。
バブル経済崩壊、リストラ、
女性事務職員の採用抑制、
非正規社員への切り替え。
「義理チョコの勢いが衰えてきた」

現代の日本は、
「結婚・出産後も働き続けるのが当たり前」

「女性の社会進出が進んできた」

「女性に興味を持たない草食系男子が増え、
非婚化も進むなかで登場したのが、
自分へのご褒美チョコや、
女性だけの『ギャレンタイン・デー』」

歴史の整理は面白いが、
結論はつまらない。

「ガラパゴス的に発展してきた
日本の国民的行事『バレンタインデー』に
我々はもっと学ぶべきではないか」

バレンタインデーは、
山﨑眞幹の歌のように、
「思いがつのるもの」だ。

女性から男性への意思表示。
それが骨太に貫かれる中核コンセプトだ。
その中核がしっかりしているから、
派生的なコンセプトが活きてくる。

義理チョコや自分へのご褒美や、
ギャレンタインは派生的コンセプトだ。

雪がつもればクリスマス♬
思いがつのればバレンタイン♬

今日は一日、忙しかった。

午前中は東京・小平。
第一屋製パン㈱の取締役会。

厳しい意見を述べるのも、
社外取締役の役目だ。

取締役会を終えると、
新小平から武蔵野線に乗って、
関東平野を大移動。

そして千葉県・海浜幕張へ。
幕張メッセで開催されているのは、
スーパーマーケット・トレードショー。
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到着すると、すぐに会場を巡る。

まずプログレス・デザインのブースへ。
もう恒例となったポーズ。
同社社長の西川隆さんと、
コンサルタントの鈴木國朗さん。
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そのあと全員で元気よく。DSCN0032.JPG8

㈱商業界社長の中嶋正樹さんと握手。
来週は第86回商業界ゼミナール。
私は基調講演をします。
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それから約束していた中澤圭介さん。
元『宣伝会議』編集長で、
現在はアドテック日本事務局。
マーケティングカンファレンスの、
コムエクスポジアム・ジャパン㈱。
iMedia Chairman。
小笠原理恵さんはセールスエグゼクティブ。
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それから中内潤さん。
もちろん流通科学大学学長・理事長。
清水美香さんと曽賀希歩さんは1年生。
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伊藤園ブースでは、
水出し煎茶と抹茶入りの青汁を試飲。
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青汁もなかなかイケる。

伊藤園のお二人をバックに写真。
隣は松井康彦さん。
商人舎エグゼクティブプロデューサー、
アドパイン代表。
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お弁当・お惣菜大賞のブース。IMG_4830-1

弁当の最優秀賞は、
「天然真鯛のゆずめし弁当」
いかりスーパー。
おめでとう。
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ここで、芹澤政満さんとばったり。
㈱シジシージャパン常務取締役。
久々の再開だったが、
芹澤さんの活躍はうれしい。IMG_4826-1

サミット㈱の中村聖さんとも遭遇。
広報室マネジャー。
優秀賞に輝いたサミットのブリ大根。
その商品を手に持って。IMG_4829-1

㈱折兼の二人。
伊藤崇雄さんと秋田豊晴さん(右)。
伊藤さんは折兼社長、
秋田さんは営業企画グループマネジャー。IMG_4833-1

㈱岡村製作所では山本文雄さん。
常務取締役事業本部長。IMG_4834-1

㈱イシダでは
商品に透明バーコードプリントを使って
読み取るチェックアウトのデモ。
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参考展示だが、
ウェグマンズやトレーダー・ジョーでは
透明バーコードプリントは、
すでに使われている。

私の隣は取締役営業本部長の中川喜勝さん。
説明をしてくれた笠井剛さんは、
北海道イシダ㈱社長。
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そして寺岡精工㈱新社長の山本宏輔さん。IMG_4842-1

終わりのチャイムが鳴る中、
ばったり出会ったのは、
京都の㈱マツモトの皆さん。
私の右隣は専務の松本健司さん。IMG_4845-1

さらに㈱成城石井の服部吉宏さん。
執行役員商品本部長。
今日は成城石井展示ブースで営業を担当。
お疲れさま。
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安島英城さん。
三菱食品㈱商品開発本部に勤務。
結婚して、ますますの活躍。
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さらにさらに、
氏家良典さんともばったり。
㈱ウジエスーパー社長。
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最後は約束していた、
㈱マック食品のブースへ。
藤井聖史さんはFacebook友達。IMG_4854-1

あわただしく幕張メッセを後にして、
東京・麹町へ。

日向地鶏と焼酎の店「おはな」。
松本光雄さんとの会食。
オール日本スーパーマーケット協会前専務理事。
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昨年の総会で退任されて、
今はAJS顧問。

元松坂屋ストア社長の専務理事。
私は「社長経験者の専務理事」を、
ずっと高く評価した。

その松本さんと、
3時間を超えて懇親。

スーパーマーケットの協会のこと、
スーパーマーケット産業のこと、
65歳を超えた後の人生のことなど、
大いに語り合って、
楽しい時間を過ごした。
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日経新聞社の白鳥和生さんが、
セッティングしてくれた。
ありがとう。
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雪がつもればクリスマス♬
思いがつのればバレンタイン♬

「思いがつのる」のが、
何よりも大切だ。

〈結城義晴〉

2018年02月13日(火曜日)

「ツキジデスのわな」と「プロセス志向の見える化」

月刊商人舎2月号。
おかげさまで好評です。IMG_4178.JPG8
特集は、
優れた店長 愚かな店長
ポストモダンのストアマネジャー・リーダーシップ

どんな店長も尊い仕事をしています。
しかし、それでも、優劣はついてきます。

マネジメントとリーダーシップに、
一人ひとり、差があるからです。

それはどんなことなのか。

イオンリテールの井上良和店長。
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サミットの君和田貴信店長。
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わざわざ人選していただいて、
すごい店長が登場してくれました。

感謝します。

ピーター・ドラッカーは、
どんなアドバイスをしているか。
井坂康志さんが、
素晴らしい原稿を寄稿してくれました。
ドラッカー学会事務局長。

商人舎特任研究員の嶋内仁さんは、
学術論文を寄稿してくれて、
「ポストモダンの店長論」を展開します。

私は荒井伸也さんと、
渥美俊一・川崎進一両先生の店長論、
そしてマーカス・バッキンガムを引用。
バッキンガムのマネジメント理論は、
知っておく必要があるでしょう。

通常は年決め購読ですが、
店長特集ですので、
単品販売をします。

申込書はこちら。
月刊『商人舎』2018年2月号申込書
プリントアウトして、FAXください。

または、商人舎お問い合わせまで。

それからもう一つお知らせ。
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この商人舎公式ホームページのトップに、
恒例の研修会二つのお知らせがあります。
①商人舎ミドルマネジメント研修会
②USA視察研修会Basicコース

①のミドルマネジメント研修は、
中堅幹部のための勉強会。
もう13回目になります。
6月19・20・21日の火水木曜日。

いつもご参加くださっている企業は、
早めの申し込みをお願いします。

席は申し込み順です。
つまり、前のほうの席は、
早い申込みで確保できるのです。

初めてご参加の企業は、
出来ればトップマネジメント、
社長、専務、取締役、
または人事教育担当の皆さんが参加して、
どんな内容の研修かを知ってください。

商人舎の人間力経営の考え方が、
よくわかっていただけると思います。

②のUSA研修Basicコースは、
2010年にスタートして、
もうすでに400名を超える参加者を輩出。
日程は5月15~21日。
ラスベガスに腰を据えて1週間、
アメリカ小売業を学びながら、
「見る・聞く・考える」を徹底します。
「虫の目・鳥の目・魚の目」で、
日米流通業を学びます。

どちらの研修も基本テーマは、
「自ら、変わる!」

参加してください。
派遣してください。

さて、平昌冬季オリンピック。
日本のメダルラッシュはうれしいけれど、
何とも政治色が強くて、
本来の精神が損なわれている。

日本経済「オピニオン」の「創論」。
「米中は共に栄えるか」

アメリカと中国の二人の学者が登場。
「ツキジデスのわな」
これをテーマにそれぞれ見解を披露する。

ツキジデスは古代ギリシャの歴史家。
ペロポネソス戦争を題材にした、
『戦史』の著者。

まずハーバード大学グレアム・アリソン教授。
クリントン政権で国防次官補を務めた。

「ツキジデスは、
新興国が覇権国の地位を脅かすときに
生じる危険な状態を論じた。
通常なら容易に
処理できる出来事であっても、
そうした状態では
どちらかが何か対応が必要と感じ、
相手も対応せねばと考え、
ついに望まなかった
戦争に至るような状況が
生まれることを教えている」

「私たちが過去500年間を調べたところ、
新興国が覇権国の地位に
脅威をもたらしたケースが16件あり、
うち12件は戦争になった」

「米中戦争が不可避とみるのは
正しくないが、
歴史を根拠に米中の状況は
きわめて危険だというのは正しい」

つまりアリソン教授は今、
米中関係は危険であるという認識。

それを回避するには。

「とてつもない想像力と適応力だ。
歴史を学び、戦争につながった
過去の政府による過ちや、
戦争を避けるのに役立った行動を
知ることだ」

つまり「魚の目」をもつこと。
私がアメリカに行く時にいつも強調する。
「虫の目・鳥の目・魚の目」

「虫の目」とは現場を見る力。 
細部まで丁寧に「見極める能力」。
これを支えるのが、専門性と現場主義。

「鳥の目」は大局を見る力。 
全体像を俯瞰しながら「見渡す能力」。
これを支えるのが、情報量と知識。

「魚の目」は流れを見る力。  
時間の経過の中で、
現在と未来を「見通す能力」。
これを支えるのは、経験と見識。

「ツキジデスのわな」はもちろん、
魚の目のことだ。

「かつて覇権国だった英国は、
米国が台頭してきたとき、
重大な国益と単なる既得権を
区別して対応した」

かつてのイギリスは賢かった。

もう一人は中国人。
清華大学の閻学通国際関係研究院院長。
カリフォルニア大学バークレー校で、
博士号取得。
中国を代表する国際政治学者の一人。

「ツキジデスのわな」に関して。

「まず『わな』の意味を
はっきりさせる必要がある。
ツキジデスは既存の覇権国家スパルタと
新興のアテネが対立し、
最後は戦争に至った例を取り上げた。
もし『わな』が戦争を
避けられない状況を意味するなら、
私はアリソン氏の考えに同意できない。
いまの中米間に
戦争が起きる危険はないからだ」

閻院長は戦争は起きないと断定する。

理由は3つある。
「第1に両国は核兵器を持っている。
冷戦期に米国とソ連は
どんなに対立しても、
戦争にはならなかった。
核兵器が戦争の回避を保証していたのだ」

「第2にグローバル化の進展だ。
両国民の往来は飛躍的に拡大した。
冷戦期の米ソ間にはなかったことだ。
中国人と米国人の国際結婚が
これだけ増えている状況のもとで、
戦争は両国民の支持を得られない」

「そして第3に、中米両国とも
世界のリーダーになりたいと
思っていない。
重い責任を背負わされれば、
自国の経済発展に影響すると
心配しているからだ」

「冷戦期には米国が資本主義の、
ソ連が社会主義のそれぞれ
リーダーになろうとした」

「いまの中米はまったく違う。
むしろ責任を押しつけ合っている。
だから私は中米間で戦争どころか、
冷戦も起きないと考えている」

戦争は起きない。
だが競争は激化する。

「中米関係の本質は競争にある。
新しく勃興した大国と、
すでに存在する覇権国とのあいだに
競争が生まれるのは必然だ」

「貿易戦争という言葉はあっても、
人が死ぬわけではない。
それは競争の結果にすぎず、
たいして危険ではない」

私は思う。
「ツキジデスのわな」は知っておくべきだ。
そのうえで、戦争は避け、
競争は起こしてしかるべき。

冬季オリンピックでも、
米中、そして南北朝鮮も日本も、
どんどん競争すべきだ。

ただし競争には、
正当なルールがなければいけない。
そのルールがゆがんだりしないように、
コンセンサスが必要だ。

スポーツにはそれぞれに、
厳然たるルールがある。

国家間の経済の競争にも、この、
厳然たるルールはないものか。

日経ビジネスオンライン「今日の名言」
業務の中身を精緻に検証して
問題を見える化し、
きちんと対策を打つ。
良い品質は良いプロセスから
生まれます。
〈佐々木 眞一トヨタ自動車技監
日本科学技術連盟理事長〉

「問題は大きくなる前に
『見える化』すること」

「不正が起きたという
結果ばかりを見るのではなく、もっと
プロセス志向になる必要があります」

米中関係も、日米中関係も、
南北朝鮮関係も、
プロセス志向で、
「見える化」できるといいのだが。

もちろん私たち自身の仕事や業務も、
プロセスを大切にして、
「見える化」したいものだ。

自分の仕事をあるべき形にできれば、
トランプにも習近平にも、
キム・ジョンウンにもムン・ジェインにも、
そして安倍晋三にも、
一市民として堂々と向き合える気持ちに
なれるというものだ。

そのときに「虫の目・鳥の目・魚の目」は、
私たち自身の武器にもなる。

〈結城義晴〉

2018年02月12日(月曜日)

平昌冬季五輪/メダルラッシュの「あなたが捨てたもの」

Everybody! Good Monday!
[2018vol7]

2018年の第7週。
2月の第2週。

一月、往ぬる。
二月、逃げる。

速い、速い、2月。

2月9日の金曜日から、
冬季オリンピックが開催されているので、
例年よりも速く感じられる。
25日の日曜日まで。

ふだんあまりなじみのない、
ウィンタースポーツも、
見ていると分かってきて、
面白くなる。

もちろんよく知るスポーツ、
シンプルな種目は楽しめる。

しかも今夜の日本選手団、
メダルラッシュ。

スピードスケート女子1500m、
高木美帆が銀メダルを獲得。
スピードスケート女子の個人種目で、
過去最高の成績。
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あの橋本聖子も、
1992年のアルベールビル五輪で、
銅メダルだった。

ノルディックスキー・ジャンプ女子は、
高梨沙羅銅メダル。
これも女子ジャンプで史上初。
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フリースタイルスキー男子モーグルは、
原大智が銅メダル。
フリースタイルスキー男子では史上初。
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初物尽くし。
おめでとう。

私は若いころ、真剣に、
スポーツ記者になろうと思った。

だから様々なスポーツに関心を持った。
自分でプレーすることも、
観戦することも、
場合によっては指導することも、
大好きだった。

ということで、
二月、逃げるは、
今年、特に速い。

Weekly商人舎。
月曜朝一2週間販促企画。
今週水曜日のバレンタインデー。
今日までの三連休がメインギフト商戦、
当日が際の勝負。

「早仕掛け・際の勝負」
これが鉄則。

そして「早仕舞い」
これも定石。

さて今週は、
バレンタインデーの水曜日から、
スーパーマーケットトレードショー。
幕張メッセ。

私は初日の14日の午後、
ちょっとだけ訪問。

会場で会いましょう。

さて、朝日新聞「折々のことば」
昨日の言葉は、美術家の高谷廉さん。
あなたが捨てたもので、
あなたが作られている。

編著者・鷲田清一さんの言葉。
「いつかまた使えるかと取っておいたが、
結局はゴミに出すという物は多い。
そこで美術家たちと市民が、
紙袋やコピー用紙などの雑紙で
婚礼衣装や怪獣を、
さらに百貨店の花柄の包み紙で
植物図鑑を作る」
1月の《せんだい資源ナーレ》

高谷さんはリサイクルの思想を、
作品「SOURCE」に添えて書きつけた。

鷲田さんは言う。
「過去の挫折についても言えるか」

1500mの高木美帆は15歳で、
バンクーバーオリンピック出場。
「天才少女」と呼ばれた。
しかしソチ五輪では代表に選ばれず、
捲土重来を期して今回に臨んだ。

スキージャンプの高梨沙羅も、
2014年ソチオリンピック日本代表。
金メダル大本命だったが、
飛形点で減点されて4位。

2013年世界選手権混合団体金メダリスト、
個人銀メダリスト。
スキージャンプ・ワールドカップでは、
女子歴代最多の53勝、
シーズン個人総合優勝4回。

二人とも天才中の天才だが、
大きな挫折を味わっている。

今回の女子アイスホッケー。
「スマイルジャパン」と呼ばれる。
スウェーデンとスイスに惜敗したものの、
素晴らしい闘いぶりで、
アイスホッケーのスピーディさを、
観る者に教えてくれる。

私の父は2014年に亡くなったが、
若いころアイスホッケー選手だった。
だから私も横浜・神奈川スケートリンクで、
父からスケートを教わった。
アイスホッケーの激しさ、速さを、
少しだけ知っている。

スマイルジャパン、
負けても、得るものは、大きい。

あなたが捨てたもので、
あなたが作られている。

私たちも、
捨てたものを大切にしたい。
捨てたものから明日を創りたい。

では、みなさん、
25日まで平昌を堪能できる。
「二月、逃げる」も楽しみたい。

今週も、
Good Monday!

〈結城義晴〉

2018年02月11日(日曜日)

日曜版【猫の目博物誌 その60】鶯(うぐいす)

猫の目で見る博物誌――。
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立春を過ぎて、今日は建国記念の日。
そろそろウグイスの声が聞こえてくるころ。

1年を24分節するのが「二十四節気」。
それをさらに3つに分けると、
「七十二候」となる。

二十四節気が15日、
七十二候は5日が基礎単位。

2月9日から13日の5日間は、
「黄鶯睍睆」(うぐいすなく)。
そう、鶯が初めて鳴く季節。

「ホーホケキョ」。
その年の一番初めのウグイスの声は、
「初音」と書いて、「はつね」という。

ウグイスは、
スズメ目ウグイス科ウグイス属の鳥類。
学名はHorornis diphone。
漢字で「鶯」。
「春告鳥」と言われる。
〈via livedoor.blogimg.jpより〉
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英語ではbush warbler
藪でさえずる鳥の意味だ。

nightingaleと翻訳する場合もある。
こちらは「小夜鳴き鳥」

「ロミオとジュリエット」3幕5場。
もちろんウィリアム・シェイクスピア作。

ジュリエット:
もう行ってしまうの?
まだ夜も明けないのに。
ナイチンゲールなの、
ヒバリじゃないわ、
怖がっているあなたの耳を刺したのは、
夜になるとあそこのザクロの木で鳴くの。

ほんとよ、ナイチンゲールなの。

ロミオ:
ヒバリだ、朝を告げる使いだ。
ナイチンゲールじゃない。

この会話に出てくるのは鶯ではない。
小夜鳴き鳥。

ウグイスはほぼ日本全国に分布する留鳥。
「留鳥」は「りゅうちょう」で、
移動せず、1年中ほぼ一定の地域に住む鳥。

ただし寒冷地のウグイスは、
冬季に暖かい地域へ移動する。

平地から高山帯まで生息する。

今、一番、鶯の声を聴けるのは、
春先の山間地のゴルフ場。

しかし非常に警戒心が強いため、
「声はすれども姿は見えず」

歌川広重は、その鶯を何度も描いた。
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体長は雄が16cm、雌が14cm。
ほぼスズメと同じ大きさ。

体色は雌雄同色。
背中がオリーブ褐色の鶯色、
腹は白色。

食性は雑食。
夏場には、
小型の昆虫、幼虫、クモ類などを、
捕えて食べる。
冬場には、
植物の種子や木の実などを食べる。

繁殖期は初夏。

雄が縄張りをつくって、
それを示すために鳴く。
「ホーホケキョ、ホーホケキョ、
ケキョケキョケキョ、ホーホケキョ」
1日に1000回も鳴くことがあるという。

巣は横穴式の壺形。
受精のあと、
雌は4~6個の卵を産み、
雛を育てる。

ウグイスとともに、
ホトトギスも、
鳴き鳥として著名だが、
こちらはカッコウ目カッコウ科。
ウグイスに托卵する習性をもつ。

「托卵」とは、卵の世話を、
他の個体に托する動物の習性。

ホトトギスはウグイスに托卵する。
そしてともに特徴的な美しい声で鳴く。

だからこんな歌が詠まれた。
ほととぎす
なくべき枝とみゆれども

またるるものは 鶯の声
〈藤原道綱〉

万葉集にも鶯の歌あり。

あらたまの年ゆきがへり
春立たば

まづ我が宿に鶯は鳴け
〈『万葉集』大伴家持〉

鶯のこゑ聞きそむるあしたより
待たるる物は桜なりけり
〈本居宣長〉

そして良寛さん。
鶯の 声を聞きつるあしたより
春の心になりにけるかも

みんな、鶯の声を聴きながら、
春や桜の到来を待った。

松尾芭蕉も一句。
鴬を魂に眠るか矯柳
(うぐいすをたまにねむるかたおやなぎ)

しなやかな柳の枝は眠っているようだ。
柳は春の鶯に自分が変化した夢でも
見ているのだろう。

ホーホケキョ、
ホーホケキョ。

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ウグイスの声が聞こえると、

春がやってくるのでしょう。
それはあしたなのでしょうか。

(『猫の目博物誌』〈未刊〉より by yuuki)

2018年02月10日(土曜日)

2月号特集「優れた店長 愚かな店長」とイオン米国研修同窓会

月刊商人舎2018年2月号、
本日発刊!!

特集タイトルは、
優れた店長 愚かな店長
ポストモダンのストアマネジャー・リーダーシップ

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[Cover Message]
商業の近代化を志向して、チェーンストア方式が考え出された。その方法論は、本部と店舗の分業を基本とする。この分業によって、多店化のスピードを上げる。そのために多くの店のストアマネジャーは店舗の管理者に徹する。したがって、店長には売上高責任はないが、営業利益責任はある、などと説明された――しかし現実には、店長が交代すると、売上げが変わる。もちろん利益も変わる。そしてほとんどのチェーンストアにおいて、店長には利益とともに売上高の予算が課され、売上高責任が生じている。ポストモダンのストアマネジャーは、そのマネジメントとリーダーシップによって、顧客を創造し、客数を増やし、売上げを向上させ、利益を増大させる。

[Message of February]
優れた商人・優れた人間

優れたマネジャーと優れたリーダー
ポスト・モダンのオールラウンドマンになる条件とは?
〈結城義晴〉

風変わりなリーダーシップ論
ドラッカーは店長たちにこう助言する!!
〈井坂康志〉

イオンスタイル豊田
井上良和店長
40年目の建替え開設委員長奮闘史

サミットストア王子桜田通り店
君和田貴信店長
「桜ファミリー」リーダーシップ構築物語

優れた「店舗運営責任者」をつくる法
習得すべき知識とスキルと考え方
〈高野保男〉

USA店長「For the Customer」証言集 
[クローガー]ティム・プレス店長
[ウェグマンズ]タミー・ホスグッド店長
[マリアーノス]べスニック・クラスニク店長

[巻末学術的研究論文]
ポスト・モダンの店長論
チェーンストア現代化の中の
リーダーシップ・マネジメントの一考察
〈嶋内 仁〉
Ⅰ.ポスト・モダンとは何か?
Ⅱ.店長とは何者か?
Ⅲ.チェーンストアにおける店長の位置づけは何か?
Ⅳ.コミュニケーションとは何か?
Ⅴ.リーダーシップとは何か?
Ⅵ.「店は客のためにあり」とは何か?

今月は店長特集。
私自身、これまで幾度となく、
「店長の教科書」をつくってきた。
しかし、それらとは、
まったく違いますよ。

ご愛読をお願いします。
店長に読ませてあげてください。
店長のみなさん、読んでください。

お申し込みは、こちら⇒

さて、イオンリテール(株)のアメリカ研修。
2013年の4月に、
イオンリテールワーカーズユニオンが、
米国研修を申し込んできて、
それが成果を上げて以来、
2014年から、もう7回を数える。

昨年7月4日の米国独立記念日から、
1週間のダラス・ニューヨークの研修。

その同窓会が開催された。
銀座一丁目のIJ。
こぢんまりしたフランス料理屋。

団長は西松正人さんだった。
イオンリテール代表取締役副社長。
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40名近くのチームだったが、
各地の店長などは今回、
残念ながら参加できなかった。

イオンリテールの米国研修には、
必ず新店開設委員長が参加する。

今月の店長特集に登場してもらった、
イオンスタイル豊田の井上良和 店長。
「2014年11月に結城先生と一緒に
アメリカを視察しました。
あの時に感じたことを取り入れました」
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それでもこの同窓会には、
商品部や人事部、広報部から、
13名が参加してくれて、
全員が近況を報告し、
決意を表明してくれた。

私も最後にスピーチした。IMG_4768

それにしても、
ニューヨークは美しかった。DSCN9196.JPG-7

西松さんと握手した。DSCN9200.JPG-7

広報部部長の栢野博子さんとも、
ツーショット。
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今夜もみんなで弾けた。IMG_4776.JPG8

最後に今月号の巻頭Message。
今月の商人舎標語でもある。

優れた商人・優れた人間

優れた店長、
愚かな店長。
結果だけがそれを明らかにする。

優れたマネジャー、
愚かなマネジャー。
長期にわたる成果がそれを証明する。

優れたリーダー、
愚かなリーダー。
優劣が判明するのは未来である。

ウサギとカメの競争にも、
アリとキリギリスのライフスタイルにも、
決定的な結末は示されていない。

優れたマネジャーは、
一人ひとりの強みを見つけ出し、
それを最大限に発揮させる。

優れたリーダーは、
よりよい未来に向けて、
人々を団結させる。

そして優れた店長は、
優れたマネジャーであり、
優れたリーダーである。

その両者の役割を担うことができる。
そのギアの切り替えどきを心得て、
マネジャー・リーダーシップを発揮する。

マネジャーは一人ひとりの強みから出発する。
リーダーは自分が描く未来像から始める。
優れた店長はその両者の機能を果たす。

さあ、あなたも、
優れたマネジャーを目指そう。
優れたリーダーを志向しよう。

それが優れた店長をつくり、
優れた部長、優れた社長を生み出す。
優れた商人、優れた人間を誕生させる。
〈結城義晴〉

ぴったりだったのが、
日経ビジネスオンライン「今日の名言」
昨日9日の名言は、稲盛和夫さん。
もちろん京セラ創業者・名誉会長。

“経営者も社員も、
「人間として何が正しいのか」を
判断基準に行動すべきです”

まったく同じことを言ってくれている。
ありがたい。

〈結城義晴〉

2018年02月09日(金曜日)

「イオンとソフトバンク&ヤフー同盟」のプラットフォーム時代

平昌冬季オリンピック開幕。 IMG_4806.JPG8
なんだかんだ言っても、
南北朝鮮が女子アイスホッケーなどで、
合同で参加する。
IMG_4805.JPG8
それはイデオロギーを超えて、
すなわち政治を超えていて、
オリンピック憲章の精神に則って、
世界平和に貢献する。
IMG_4807.JPG8
しかしそれはいかにも政治的である。
これがこの憲章自身の、
ポストモダンとしての問題点でもある。

古代オリンピックは、
ギリシャで行われたオリンピアの祭典。

近代オリンピックは、
1896年にクーベルタン男爵によって、
再現された世界スポーツ大会。
アマチュアリズムが原点にあった。

だとすると現代オリンピックもある。

それがポストモダン憲章の、
新しい考え方であろうが、
もしかしたらそこには、
逆に、地球規模の政治的な意図が、
働くことになるのかもしれない。

これもヘーゲルの弁証法で考えるとよい。

古代オリンピックがテーゼ、
近代オリンピックはアンチテーゼ、
現代オリンピックはジンテーゼ。

いずれにしても、
現代ではプロフェッショナルの、
アスリートたちの妙技を楽しもう。

さて、大事件。
イオンとソフトバンク&ヤフー。
インターネット通販事業で
同盟を結ぶ。

NHKと日経新聞。
どちらかがお昼ごろスクープして、
一挙に既成事実化した。

イオンも、ソフトバンクも、ヤフーも、
正式決定していないとコメントしている。

両者の報道では、
「イオンの店舗や物流網と
ソフトバンク・ヤフーのITのノウハウを
組み合わせ、新たなサイトを開設する」

私はイオンの店舗にいる、
人間産業の人間たちこそが、
大きな力を発揮すると考えている。

それはイオンに限らない。

店舗網や物流網はハードウェアだ。
そこにはソフトウェアがあって、
さらにヒューマンウェアがある。

それがなければ「店」ではない。

商業界刊『岡田卓也の十章』
私の(株)商業界への置き土産の本。

第一章は、
「建物」が多いだけで「店」は少ない。
『岡田卓也の十章』
名誉会長相談役の岡田卓也さんは、
ハードウェアはあっても、
ソフトウェアはまだまだだという。
ヒューマンウェアはもっと足りない。

「消費行動がネット型にシフトする中、
米アマゾン・ドット・コムや、
米ウォルマートと提携した楽天などとの
競争が激しくなりそうだ」

「ヤフーとイオンはそれぞれ
ネット通販を手掛けているが、
両社のノウハウを掛け合わせる。
食料品や衣料品、日用品などを、
幅広く扱う。
楽天のように他社の商品も扱う
『マーケットプレイス』型のサイトを
想定している」

これは月刊商人舎1月号
201801_coverpage
「イオン社長 岡田元也の真意」

この中で「マーケットプレイス」に関して、
私は「プラットフォーム」であると見た。
20180110_aeon_04

さらに1月26日のこのブログでは、
楽天・ウォルマート戦略提携を取り上げた。

こちらは2つの合意。

第1は日本国内でのアライアンス。
楽天と西友が新会社を設立する。
「楽天西友ネットスーパー」を、
協働運営する。

西友のリアル店舗から商品を配送する。

第2は米国市場での提携。
北米の楽天のRakuten Kobo Inc.の商品を
米国ウォルマートが独占販売する。

こちらはまあ、付け足しの案件。
ウォルマートにとって大したことはない。

そして書いている。
「私はこの際に、
イオンと楽天とが提携するくらいの、
荒業が必須だと思っていたが、
楽天はウォルマートと組んでしまった」

そう、イオンは、
楽天とアライアンスを組むか、
あるいはヤフーとともに、
プラットフォームをつくらねば、
もう間に合わない。

そう思ったのは、
岡田元也さんの記者会見のときだった。

もちろんアマゾン・ジャパン対策である。

現在の日本のインターネットモールは、
⑴楽天市場
⑵Yahoo!ショッピング
⑶ポンパレモール(リクルート)
⑷Wowma!(ワウマ、KDDI/DeNA)
⑸Amazon
などなど。

しかし楽天はウォルマートと組んでしまった。
アマゾンはもちろん独自に展開している。

だとするとイオンは、
Yahoo!ショッピングと組むしかない。

いやもう、それは、
先行して進められていた。
楽天&ウォルマートが先に発表した。

もう、国際的にも、
プラットフォーム構築競争は、
大きな同盟の時代である。

昨年の商人舎3月号特集。
商品情報Platform
「商品Master/商品Contents」の共有と競争
201703_coverpage

そしてプラットフォーム戦略の5つの機能。
1 マッチング機能
2 コスト削減機能
3 検索コストの低減機能
4 外部ネットワーク効果機能
5 三角プリズム機能

これこそ「商業の現代化」が実現させる、
新しい時代の「流通」である。

オリンピックもショッピングモールも、
ポストモダンの時代である。

〈結城義晴〉

2018年02月08日(木曜日)

平昌冬季オリンピック憲章と高原豪久「自立」と「天邪鬼」

明日2月9日から、
平昌冬季オリンピック開催。
そのあとパラリンピック。

北朝鮮は世界中の批判のなか、
軍事パレードをするが、
これも幼児的示威行為でしかない。

「オリンピック憲章」
〈61.宣伝と広告〉

charter_20161110
「オリンピック・エリアにおいては、
いかなる種類のデモンストレーションも、
いかなる種類の政治的、宗教的もしくは、
人種的な宣伝活動も認められない」

「オリンピック・エリアでの」との定義だが、
「オリンピック期間」に改めるべきだろう。

その「平昌」は日本のメダルラッシュ。
1998年長野五輪を超えると期待される。
すなわち金メダル5、
銀メダル1、銅メダル4。
ならば、これは冬季五輪最多。

第1にスピードスケート女子短距離。

小平奈緒は500mで世界戦24連勝中。
1000mでも世界記録で連勝。
高木美帆もそれに準じる。
得意の1500mでは、
今季のワールドカップ4戦全勝。
3000mも今季のW杯で初勝利。

高木が主力となる女子団体追い抜きも、
日本が圧倒的に強くて金メダル確実。
チームパシュート、2400m。

第2は、ノルディック複合の渡部暁斗。
2014年ソチ五輪で、
個人ノーマルヒル銀メダル。
世界選手権は2009年に団体優勝。
Wカップは2015~2016年に、
個人総合2位が3回。

第3は、スノーボード男子ハーフパイプ。
平野歩夢は4年前のソチ大会銀メダリスト。
平岡卓もソチで銅メダル。

第4はフィギュアスケートの、
羽生結弦と宇野昌磨。

第5は、女子スキージャンプ高梨沙羅。
ソチではまさかの4位だったが、
昨シーズンWカップは、
17戦中14勝で総合優勝。

このあたりはほぼメダル確実か。

開会式前日の今日から、
すでに競技が始まっていて、
大いに楽しめる。

健闘を祈りたいものだ。

今日は横浜商人舎オフィスに、
㈱万代のお二人が来訪。
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人事部マネジャーの津田睦さんと、
東尾里江さん。

今年の3月からスタートするのが、
万代知識商人大学第3期。
お二人はその事務局。

全カリキュラムの打ち合わせ。
改善策を検討して持ってきてくれた。

来年1月までの10講座。
30人の受講生も決まって、
さらに充実した内容になる。

そして2019年1月には修了式。
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第1期30名、第2期32名。
第3期で92名となる。
DSCN9721-1
スーパーマーケット業界で、
一番初めにできた企業内大学。

さて、日経電子版「経営者ブログ」
高原豪久 ユニ・チャーム社長。
photo01_jp
今回のテーマは、
「ひとりの豊かさ」を大切にする

高原さんが強調するのは、
「ひとりで過ごし、物事を深く考え、
感受性や思考を研ぎ澄ますこと」

それが良い仕事をする上で、
「欠かせないもの」。

高原さんにしては珍しく、
文学的な表現のブログとなった。

我が国で自ら命を絶つ人は、
1年に2万人を超える。

この問題の根本的な解決のためにも、
高原さんが訴えるのは、
一人ひとりの「自立」。

同感だ。

このような社会問題について、
議論がなされると必ず出てくるのが、
「だれも『独りぼっち』にしない社会へ」
「皆が幸せになれる社会を」など。

「もちろん否定はしませんが、
これを実現するには
『自立した強い個』へ、
一人ひとりがいかにして成長するかを
合わせて議論する必要があります」

そのとおり。

私はこれを、
「脱グライダー商人」と、
表現する。

高原さんは問題提起する。
「日本人は本当に、
『個』が弱いのでしょうか」

「日本人=個性に乏しく周囲に流されやすい」
「欧米人=個性が強く、協調が苦手」
ステレオタイプ的なイメージがある。

「それは誤りなのではないでしょうか。
むしろ、日本人は昔から
『個』の重要性を強く認識しており、
『ひとり』を大切にしてきたと思います」

そして万葉集の柿本人麻呂の歌。
あしびきの 
山鳥の尾の 
しだり尾の 
ながながし夜を 
ひとりかも寝む

「これは自然と向き合って、
孤独を噛みしめ、
これを味わった一首です」

さらに明治から大正の時代、
尾崎放哉の俳句。
「咳をしても一人」

これは自由律俳句。

「事業に失敗し、家族とも別れ、
結核の苦しみの中で詠んだこの句には、
全宇宙と自分との関係が
表現し尽くされていると言われています」

「このように日本人は『ひとり』を
単純に『寂しい』ものとして
受け止めるのではなく、
むしろ本質的には
豊かな時間や空間であると
考えていたのではないでしょうか」

そして高原さんは実感する。
「ひとりの豊かさを大切にするDNAが、
自分の中に受け継がれている」

だから「ひとり、孤独の中で、
自分自身を見つめなおすこと」

ここから始めなければ、
「強い個」や「個の自立」などは、
絵に描いた餅で終わる。

「協働」や「助け合い」などの
「耳障りの良い言葉」ばかりを交わし、
「実際には『どうせ誰かがやってくれる』
といった依存体質に陥っている」

このような状態に陥らないためには、
第1に「人と交わる前に、
ひとりで悩み抜き、考え抜いて、
個を磨くといった、
しっかりとした事前準備が大切」

第2に、「集団の交わりの中で
『自らの個を磨くこと』を
強く意識して参画しなくてはならない」

強い個をつくる。
その自立した個の集団が
強い組織となる。

オリンピックに参加できるのも、
メダルを獲得できるのも、
「ひとり、孤独の中で、
自分自身を見つめなおす」者だ。

「強い集団・組織を作るためには、
まず一人ひとりが、
『ひとりの豊かさ』を重視し、
感受性を磨き、
自分の人生や仕事について
深く考えるといった
孤独の時間や空間をもっと
大切にしなければなりません」

これはリーダーの在り方でもあると思う。
「マネジャーとリーダーは、
100%異なる」

月刊商人舎2月号で、
そのことを掘り下げる。

「磨かれた個性を集団・組織の中で
十二分に発揮することこそ、
我が社が目指す『共振の経営』の実現に
つながると考えています」

ユニ・チャームの「共振の経営」、
「強い個」によって構成された「強い組織」。
高原さんはそれを言いたかったのだろう。

私は「ひとりの豊かさ」とともに、
絶対に「競争」が必要だと考えている。

拙著『Message』より。
「天の邪鬼」

競争は、闘争とは違う。
その混同は、成長と膨張を
錯覚することに似ている。

競争を拒否する者は、
理念的平和主義者なのか。
それとも怠け者のキリギリスなのか。

一見、温厚なヒューマニストに映るが、
それは怠惰な
天の邪鬼にほかならない。

天の邪鬼が
競争から逃避しつつ
闘争を煽る。

政治の世界にも、行政にも、
業界や会社にも、
天の邪鬼の群れが潜んでいる。

それは、
私自身の心のなかにも、
あなたの心のなかにも。

この天の邪鬼を退治するには、
勇気をもつこと、
競争環境を整えること。

疲弊を癒す活力は、
良質の競争の中にしか
ない。

〈結城義晴〉

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