結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2023年03月03日(金曜日)

フジ「ラクア緑井」グランドオープンと丸久の「ハツトリー買収」

3月3日は雛祭り。
桃の節句。
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はる

はなをこえて
しろいくもが
くもをこえて
ふかいそらが

はなをこえ
くもをこえ
そらをこえ
わたしはいつまでものぼってゆける

はるのひととき
わたしはかみさまと
しずかなはなしをした
(谷川俊太郎『地球へのピクニック』より)
tikyuuuhenopikunikku

今日は一日、商人舎オフィス。
月刊商人舎3月号の原稿執筆と入稿。

私は45年ほど雑誌編集の仕事をしている。
この間、何度かブランクがあった。

㈱商業界で専務や社長をやった5年間。

それから商人舎を設立してから、
コーネル大学ジャパンの副学長を務めた4年間、
それと重なるように立教大学大学院で、
特任教授をやっていた5年間。

この間は雑誌づくりに、
直接携わらなかった。

だから10年のブランクがあるが、
それでも35年は雑誌を編集している。

コーネルや立教に目途がついたので、
月刊商人舎を始めた。

その実質35年、通しで45年間で、
月刊誌としてはじめての試みを、
この商人舎3月号で実行する。

といっても、
過大な期待をかけられるのも、
ちょっと恥ずかしいし、困る。

それでも商人舎3月号は、
ちょっと変わった趣向になる。

そのために時間がかかる。
申し訳ない。

大胆な実験だから、
失敗するかもしれないが、
思い切ってやってみる。

仕上げを御覧(ごろう)じろ。
なんちゃって。

さて、商人舎流通スーパーニュース。
フジnews|
ラクア緑井(広島県・4671坪)3/17グランドオープン

㈱フジ・リテイリングが3月17日(金)、
広島県広島市緑井に、
期待の「ラクア緑井」をグランドオープンする。
230303_fuji_wraqua
敷地面積は3386坪だが、
店舗面積が4671坪。
総投資額約10億9000億円で、
予定年商は約60億円。

駐車台数612台、駐輪台数470台。

昨2022年8月に第1期が開業。
以降段階的に専門店がオープンしている。

まずは、見に行かねばと思っている。

それからM&Aの話。
リテールパートナーズnews|
宮崎県の高質志向食品スーパー「ハツトリー」買収

㈱リテールパートナーズの主力企業、
㈱丸久が㈱ハツトリーを買収する。

ハツトリーは宮崎県内で6店舗を展開する。
高質スーパーマーケットの「フーデリー」5店舗、
それから生鮮の安売り店「鮮ど市場」1店。
後者はフランチャイズかボランタリーチェーン。

直近の業績は売上高77億4080万円、
営業利益4649万円、
経常利益7782万円。

営業利益率が0.6%、
経常利益率が1.0%。

この規模で黒字ならば、
立派な成績だ。

リテールパートナーズ傘下に入るのは、
ハツトリーにとってもいいことだ。

こんな案件はこれから増えてくる。

リテールパートナーズも丸久も、
田中康男社長だから、
きちんとした経営をして、
ハツトリーを戦力にするに違いない。

「シナジー効果の創出を目指す」としているが、
それは確かに実現されるだろう。

慌てず、急げ。

雛祭りなのに、
何のイベントもなく、
仕事仕事で、暮れていく。

当たり前か。

しかし、仕事をしながら、
春のひととき、
私は神様と、
静かな話をした。

商売の神様だけれど。
ありがたい。

〈結城義晴〉

2023年03月02日(木曜日)

ロピア53期方針発表会の[OIC group]への蛻変

2月の営業。

日本全体に悪かった。

私のところには、
商人舎特任研究員から、
その都度、報告が入る。

スーパーマーケットで言えば、
惣菜部門だけは何とか、
前年をクリアしているが、
あとは惨憺たる成績だ。

ヤオコー宇都宮店は、
未来のスーパーマーケットが、
惣菜屋とデリカテッセンストアになる、
と予感させるような店だ。
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惣菜は伸びている。
だから日本全体で、
悪かった2月も惣菜だけは良かった。

さらに食品の値上げが進んでいる。
日経新聞は一面トップで指摘した。

帝国データバンクの調査。

主要メーカー195社の2023年1~4月の値上げ。
食品は1万4451品目。

前年同期の2.6倍。

原材料高などが原因とされるが、
短期間の再値上げも目立つ。

理由の第1は、
原料の高騰が継続されているからだ。
代表例は鶏卵で、
4月に家庭用マヨネーズが値上げされる。

大豆などの国際価格は落ち着いている。
それでも値上げが続くのは、
第2にコスト上昇分が価格転嫁できていないためだ。

帝国データの調査では、
食品・飲料メーカーの転嫁率は、
22年12月時点で36%にとどまった。

しかし便乗値上げは許されてはならない。
それは厳しくチェックされるべきだろう。

2022年の通年で値上げ品目数は、
2万5768品目だった。

今年は8月あたりには、
累計2万品目を超える可能性がある、
と日経は警告する。

デフレからは脱却できるが、
消費者の生活は苦しくなる。

全体では賃金が上がっていないからだ。
そこで小売業の役割も重くなる。

さて今日は午後から東京・新橋。

ベルサール汐留。
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㈱ロピアホールディングスの53期方針発表会。

全チーフ以上が一堂に会した。
700名に届く人数。
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ロピアではチーフが中核となって、
店が運営されている。

だからチーフ以上に、
直接、方針を発表する。

しかも2月28日で締めた2022年度決算の結果を、
今日、2日に発表する。

このスピードがロピアの特長だ。

初めに経営理念の唱和。
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そして接客7大用語の唱和。

最後に「ありがとうございます」
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冒頭から高木勇輔代表取締役による方針発表。

ロピアグループは
現在㈱ロピアを中核に、
20社の企業から成り立つ。

このパンデミックの中で、
M&Aも進んだ。

そこで3月1日付で、
㈱ロピアホールディングスを改称した。
その名は㈱OIC group。
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OICは「オイシー」と発音する。
”おいしさ・イズ・カルチャー”の頭文字だ。

「日本の食を届け、
新たな文化をつくり、
世界の人を健やかに」

これがOICグループのミッションになる。

その後、エリアごとの営業本部長、
事業会社のトップたちが、
それぞれの事業方針を発表。
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締めは高木秀雄名誉会長のあいさつ。
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高木名誉会長の話に、
会場のチーフたちは皆、聞き入った。IMG_2699.-1JPG

方針発表会の最後は、
結城義晴の激励講演。
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コロナは確かに時間を早めた。
ロピアはコロナを追い風にした。
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1月27日から2月11日まで、
サンフランシスコ研修があった。
その報告とアメリカの大潮流の変化。
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ウォルマートも、
COVID-19パンデミックを追い風にした。

「オムニチャネルリテイラー」へと蛻変した。
マネジメント態勢を180度転換した。

そしてこの3年間で、
8733億ドル分の成長を遂げた。

それは確かな成長であった。
意図的な革新があった。

膨張ではなかった。
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ロピアも膨張であってはいけない。

「組織の成長は、
個人の成長に支えられる」

個人の成長に支えられるものは、
膨張とはならない。

最後はマザーテレサの言葉。

思考に気をつけなさい。
それはいつか言葉になるから。

言葉はいつか行動になり、
行動はいつか習慣になり、
性格になり、
それはいつか運命になるから。IMG_2717-1

最後の最後は「自ら変われ!」
Behaviors[行動・態度]を変えよう。

私のメッセージは、
アメリカ研修の最後と同じ。

みんな、頑張れ。

講演の後、高木名誉会長とツーショット。IMG_2722-1

会場を移して、懇親会は約2時間。

その場では、
52期のMVPチーフ4名が表彰された。
おめでとう。
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この4名は5月の商人舎米国研修で、
ラスベガスに派遣される。

会場でも管理部門のスタッフたちは、
高木代表と打ち合わせ。

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私も多くのロピア・ピープルと交流した。
いや、いまやOICピープルか。

この1・2月のサンフランシスコ研修に参加した、
チーフたちが次々に挨拶してくれた。

中締めは井上裕一九州営業本部長。IMG_2734-1

内田貴之さんは、
オイシーグループ取締役となった。
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高木代表も加わって3人のショット。
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毎年、この方針発表会に呼ばれて講演する。

そのたびに変化を遂げる。
ビジョンは広がり、大きくなる。

それでも膨張であってはならない。
成長でなければならない。

〈結城義晴〉

2023年03月01日(水曜日)

「徒然草」の「よき人」とサミットストア川口青木店改装の狙い

今日から3月。

大学の1年先輩のよしあきらさんが、
「弥生三月は、突然、やってきます」
と歌にした。

そういえば2月28日から、
突然のように3月1日に変わる。

しかし鎌倉時代末期に生まれ、
室町時代まで隠遁生活を送った人は、
ゆったりとした時間の中にいた。

本名、卜部兼好。
兼好法師。
その「徒然草」
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有名な「序」

つれづれなるままに日暮らし、
硯(すずり)に向かひて、
心にうつりゆくよしなしごとを、
そこはかとなく書きつくれば、
あやしうこそものぐるほしけれ。

硯は現代ならばパソコンか。

つれづれなるままに一日、
パソコンと向かい合って、
心に浮かんでは消える他愛のないことを、
とりとめもなく書きつけてみると、
不思議に気分が高ぶってくる。

そんな感じか。

私のブログと同じか。

高校時代の古文の授業は、
眠かったなあ。

でも今は、いい気分で読める。
同感できる。

その第79段。

何事も
入りたたぬさましたるぞよき。

よき人は知りたる事とて、
さのみ知り顔にやは言ふ。

どんなことも、
精通したような顔をしないのがいい。
立派な人は知っていても、
知ったかぶりをしないものだ。

片田舎よりさしいでたる人こそ、
萬の道に心得たるよしのさしいらへはすれ。

田舎者にかぎって、
万事心得たといった受け答えをする。

されば世に恥しき方もあれど、
自らもいみじと思へる気色、
かたくななり。

だからこちらが、
ひどく恥ずかしくなるほどの人もいるけれど、
自分がそれはすごいと思い込んでいるのは、
どうにも見苦しい。

よくわかる。
以て自戒とすべし。

そして第142段。

衣食尋常なる上に
僻事せん人をぞ、

真の盗人とは言ふべき。

「僻事」(ひがごと)は道理に合わないこと、悪事。

衣食が足りているのに、
そのうえで悪事を働く者こそ、
真の盗人と言うべきである。

現代の「盗人」は、
権力者である。

兼好ほどに達観はできぬが、
怒りがこみあげてくる。

兼好法師。
ときどき読んでみるのもいい。

さて商人舎流通スーパーニュース。
サミットnews|
3/1「サミット川口青木店」改装オープン/惣菜強化

サミットストア川口青木店。
今日リニューアルオープン。
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1999年に最初のオープン。
2004年にヤオコー川口朝日店が開業し、
その際に改装を行った。

それ以来の二度目の改装。
当時、『食品商業』で、
「三つ巴の戦い」と題して、
山本恭広編集長が取材した。

私は商業界社長だった。

売場面積は575坪で、
今から考えると少し小ぶりだが、
当時は標準タイプだ。
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今回の改装のポイントは、
生鮮部門へのグリルキッチンの増設。
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サミットが掲げる「大総菜プロジェクト」の一環。
「部門横断型MDの実験店」の位置づけだ。

鮮魚部門が仕入れた魚介と、
日配部門が仕入れた卵を材料にしたアイテム。
それが写真の「とろほっけ店内手作り弁当」
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「部門横断型商品」を拡大するために、
部門間の「マンアワー」のやりくりをどうするか、
「仕入れ原価」をどう組み立てるか。
それらの問題を仕組み化する。

その実験の場がこの店である。

スペース確保のために、
いちごの特設平台を急きょ移動した。
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岸本健店長による朝礼。05IMG_8311
今回の改装に際して着任した。
岸本店長はこの店でチーフをやっていた。
しかも部門横断型オペレーションにおいて、
人の差配が得意な店長だ。

適任である。

今回の全員の掛け声は「ラブ&ピース?」

元気がいい。

一方、徒歩6分程度のところには、
ヤオコー川越朝日店がある。
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ダブルコンコースを採用した「こってり型」。
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客数は安定している。
レジ10台のうち7台が稼働していた。

さらにヤオコーから15分ほど歩くと、
ベルク中青木店がある。
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標準的なタイプのベルクらしい店舗だ。
吊り下げPOPや価格訴求が強い。
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お客もよく入っている。

今も「三つ巴戦」であることは変わらない。
ポジショニング戦略を、
強く意識するようにはなっただろうか。

そのなかでサミットは、
「部門横断型」を高いレベルにもっていけるか。

じっくりと実験に取り組むのがいい。

よき人は知りたる事とて、
さのみ知り顔にやは言ふ。

商人は 謙虚に仕事に取り組むのがいい。

〈結城義晴〉

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結城義晴・著


流通RE戦略―EC時代の店舗と売場を科学する

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