結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2023年03月18日(土曜日)

ICCによるプーチンの「戦争犯罪逮捕状」の「正義と勇気」

春の彼岸の入り。
横浜は氷雨。

来週火曜日の3月21日が、
彼岸の中日で春分の日の祝日。
そして金曜日の24日が彼岸の明け。

つまり今日から彼岸の1週間。

国際刑事裁判所は、
ICCと通称される。
International Criminal Court。

個人の国際犯罪を裁く国際裁判所。
考えてみるとすごい機関だ。

1998年7月17日、
国際連合全権外交使節会議で、
ローマ規程が採択された。
この規定に基づいて2003年3月11日に、
オランダのハーグに設置された。

世界123か国が締約している。
日本は2007年10月1日に加盟した。

しかし肝心なことだが、
3つの国が未加盟だ。

アメリカ合衆国、
中華人民共和国、
ロシア連邦。

しかもいずれも国連安保理常任理事国。

そのICCから逮捕状を出されたのが、
ウラジーミル・プーチン。
ロシア大統領。
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容疑はウクライナからの子供たちの拉致。
これに関与した疑い。
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ICCの声明。
「ウクライナの子どもの
ロシアへの連れ去りといった戦争犯罪について、
大統領が刑事責任を負っていると信じる
合理的な根拠がある」

ロシア大統領府の大統領全権代表にも、
同じ容疑で逮捕状が出された。
マリヤ・リボワベロワ全権代表。
子どもの権利擁護の担当代表だ。

2009年、スーダンのバシル大統領(当時)に、
ICCから逮捕状が出された。
容疑は同国ダルフール地方で起こった虐殺。

2011年にはリビアのカダフィ大佐にも出された。
殺人と迫害を含む人道に対する罪の容疑。

国家元首に対しては3例目だ。
常任理事国では初の逮捕状。

戦争犯罪などの証拠集めや容疑者特定には、
多くの時間が必要とされる。

捜査開始から逮捕状を出すまで、
数年かかることが普通だ。

今回は異例の早さである。
まだウクライナ戦争は続いている。

ICCのホフマンスキ所長。
「逮捕状の発出がさらなる戦争犯罪の抑止につながる」

その通りだ。

ICCの規程締結国の123カ国には、
プーチンが自国の領土に入った際、
拘束してICC本部へ移送することが求められる。
そのうえ容疑者は公判にかけられる。

ただし実際に実行するか否かは、
各国政府の判断に委ねられる。

国家元首を逮捕すれば、
その逮捕をした国との間に、
戦争が起こる可能性がある。
ハードルは極めて高い。

だから実際の有効性は薄い。

しかしICCの締結国は先進国だけではない。
「グローバルサウス」の多くも含まれる。
南半球を中心とする途上国だ。

ロシアは主要7カ国(G7)と対立している。
だからグローバルサウスにアプローチしてきた。

この逮捕状の発出が、
これらの国々のプーチン訪問受け入れに、
影響を与えるに違いない。
国際的な非難を招きかねないからだ。

中国の習近平主席が、
ロシア訪問を予定しているが、
それにも少しは打撃を与えるだろう。

もちろん両国とも、
ICC関連規程の非締結国だ。

「蛙の面にションベン」だろう。
上品に「蛙の面に水」とも言われる。

ロシアのペスコフ大統領報道官。
「この種の決定は、
ロシアの法的観点からみて無効だ」

ウォロジン下院議長。
「ロシア大統領に対するあらゆる攻撃は
我が国に対する侵略行為とみなす」

一方、
ウクライナのゼレンスキー大統領。
「歴史的な決定だ」
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「テロ国家の元首と役人が、
戦争犯罪の容疑者として
正式に認められた」

ジョー・バイデン米大統領。
「明らかに戦争犯罪に及んでいる。
ICCの決定は正当だ」

EUのボレル外交安全保障上級代表。
「説明責任のプロセスの始まりだ。
ICCの仕事を高く評価し、支持する」

来日しているドイツのショルツ首相。
「非常に大きな意味をもつ。
サポートしたい」
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そしてわが岸田文雄首相。
「捜査の進展を重大な関心をもって注視したい」

あ~あ。

「わが国に入国することがあったら、
即刻逮捕する」

二人揃って、
そのくらい言ってくれたら、
人気も上がる。

ロシア国内に対して、
この国際犯罪と逮捕状発出のことは、
広く、しつこく情宣されるべきだろう。

そして何よりも、
ウクライナの人たちには、
勇気を与えるだろう。

正義こそ、
勇気の原動力だからである。

〈結城義晴〉

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