結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2025年11月03日(月曜日)

あなたは業務メールに感嘆符「!」をつけるか?!

文化の日、11月3日。

昨年は日曜日と重なった。
今年は月曜日で三連休最後の日。

しかしドジャース・ロス。
SNSを見ていると、
ワールドシリーズ最終戦のことばかり。

それも見てしまう。

文化の日は太平洋戦争敗戦の翌年、
日本国憲法の「公布」の日である。
新憲法が平和と文化を尊重している。
だからもともとは明治節だった日を、
「文化の日」の祝日とした。

その「明治節」を辿ると、
明治天皇の誕生日だった日。

明治天皇誕生日だった日を、
日本国憲法公布の日にした。

11月3日は「晴れの特異日」とされる。
今日も秋晴れだった。

日経新聞の「FINANCIAL TIMES」
ビジネス・コラムニストのピリタ・クラークさん。
この人、面白い。

イギリスのオックスフォード大学で、
有機化学の博士号取得。
その後、ジャーナリスト、コラムニスト。
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「業務メールに!は非常識か」

「筆者はこれまで、仕事のメールに、
エクスクラメーションマーク(感嘆符の!)を、
多用する人は真面目ではなく、
常識や職業人としての意識に欠ける
と思っていた」

「特に要職に就いている人や上司へのメールには
感嘆符を使うのを避けてきた」

同じだ。

「一方で、初めて絵文字を使った頃だろうか、
いつの頃からか筆者は同僚に
こう書くようになった」

「それは素晴らしい知らせだ!」
「ありがとう!」

「そうした筆者の変化は、
SNSで形式ばらないコミュニケーションが
一般的になったせいだと考えている」

「新型コロナウイルス禍で
その傾向が強まったようにも思える」

私はまだ、そこまで行っていない。

「!」よりも、「。」を好む。

「一方で今は、もっと漠然とした
別の理由があるのではないかとも思う」

「同僚や取引先などの男性の間でも、
仕事で感嘆符を使う人が増えていることに
気づいたからではないだろうか」

ピリタさんは10月半ばに、
米国の研究報告を目にした。

この調査の報告の要点。

第一に、女性のほうが男性より
感嘆符を使うことが格段に多い。

第二に、女性が感嘆符を使うのは、
使わないと冷淡とか無愛想という
印象を与えそうだと思うからだ。

第三に、女性は(感嘆符を使うと)今度は
無能とか劣っていると思われないか
悩むことに男性より時間を費やしている。

ピリタさん。
「この研究結果で決定的に重要なのは、
(感嘆符を使っても)能力が低いとは
みなされないとわかった点だ」

能力と感嘆符には相関関係はない。

「また(使った方が)思いやりがあり、
好感の持てる人と思われることもわかった」

感嘆符を使えば、
思いやりがあると思われるのか?
好感が持たれるのか?

私にはまだ納得できない。

ピリタさんは学生や若手社員には注意を促す。
「使用に際して慎重になった方がよい。
新しい仕事に就いたばかりならなおさらだ」

この研究結果の証人の一人が報告書の共同執筆者。
シェリル・ワクスラック南カリフォルニア大学准教授。
筋金入りの感嘆符愛用者。

同氏は研究結果を得て、
「実のところ、解放感を強く感じた。
感嘆符の使用が総じて非常に好ましいことだと
確認できたからだ」

同氏が授業で議論したとき、
男女間に大きな差があることを知った。

教室内の若い女性は全員すぐさま、
感嘆符に関してこう言った。
「驚きました。私がいつも考えていたことです」
「悩んでいるのは私だけだと思っていました」

「1件の研究結果だけで、
女性が感嘆符の使用是非について長時間、
思い悩むことはなくなるとは考えていない。
だが、その一助になればいいと思う」

「それほど気に病むのは実際には
無意味だというエビデンスが
もうすでにあるのだから!」

了解。

ピリタさんは7月28日には、
こんなことも書いている。
「電話応対できない若者たち」

「最近では働く20代の若者の多くは、
電話に出ても『もしもし』とも
『やあ』とも言わず、
まったくの無言だという」

「息遣いや背後の騒音が聞こえるだけで、
彼らはまずこちらが『もしもし』と
言うのを待っている」

米国の採用担当者がオンライン上に投稿した。
そのコメントが異例の閲覧数を獲得。

「電話を使うのに不安がある
という若者が多いのは、
自宅に固定電話がない時代に育ったため、
電話の受け答えについて
親から自然と教わる機会が
なかったからかもしれない」

英調査会社ユーガブが2024年に調査した。
18~24歳の英国人の実に40%は
何も言わずに電話に出ても問題ないと考えている。

25~34歳で同じように考えている人は
わずか27%だった。

45歳を超えると、
この割合は14%まで急減する。

職場で電話マナーが悪いのは問題だ。

簡単な解決法が一つある。
「中高年の採用を増やすことだ」

「同時に、無言のまま電話に出たり、
突然の電話にびくついたりするのは
仕事の世界では非常識だと
若者に教えることも必要だ」

プラス面もある。
「ほんの少し前まではあり得なかったことだが、
こうした基本的な常識を把握している若い人は
頭一つ抜き出ることができる」

「この手が通用するうちに、
チャンスをつかむのがいいだろう」

メールの感嘆符や電話応対。

「最近の若い者は!」などと言っていてはいけない。

昔々のエジプトの象形文字を解読して、
そこに書かれていたこと。

「最近の若い者は

どんな時代にも年寄りは、
若い人をそう見ているのかもしれない。

〈結城義晴〉

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