特集「ザ・コンサルタント」
助言・指導するアウトサイダーの意味と機能を総整理する
[Cover Message]
ピーター・ドラッカーは経営史上で初めて「マネジメント」を発見し、その解明に生涯をかけた。そのきっかけは、ゼネラル・モーターズとゼネラル・エレクトリックのコンサルティング経験だった。ドラッカーは言う。コンサルタントの価値は「優れた答え」ではなく、「意味のある問い」にある、と。小売業とチェーンストアにはコンサルタントが多い。IT、DX、AIの導入がそれを加速させる。だからこそ今、「ザ・コンサルタント」の意味と機能が解明されねばならない。
結城義晴は9000字の巻頭論文を書いた。
鈴木哲男さんは渾身の原稿。
「わがコンサルタント人生」を描いた。
特別企画は、
WholeFoodsの「DAILY SHOP」研究
ご愛読のほど。
さてOICグループニューヨーク研修。
1月の第1団に続いて2月の第2団。
3泊5日の弾丸研修ツアー。
その2日目。
ミッドタウンにある
レジデンス・インマリオットが定宿。
大型冷蔵庫や電子レンジ、流しの付いたホテル。
朝7時には、第1回のセミナー。
初めに2団・3団引率の牧野佑騎さんが、
経営理念についてガイダンス。
そしてOICグループの経営理念の唱和。
リードするのは金谷裕文さん。
続いて、ロピアの経営理念と7大用語の唱和。
第2団の大竹団長がリード。
みんなで唱和した経営理念について、
「サムの10ルール」を例示しながら、
その本質を説明する。
それからすでに視察した店と会社の解説。
ウォルマートに時間を割いた。
それからターゲット、アルディ、
そしてホールフーズとトレーダー・ジョー。
最後に「オーガニック」の知識を、
総ざらいした。
これからの時代の重要な戦略論である。
2時間の講義を終わらせて、
すぐに出発。
1月に大寒波に見舞われたアメリカ。
とくにニューヨーク州は、
零下45度の記録的な寒さと大雪で、
多くの人が亡くなった。
零下の日々が続いていて、
州境を流れるハドソン川には流氷が浮かんでいる。
何度も冬のニュヨークに来ているが、
初めて見る光景だ。
現地ガイドの富澤由紀子さん。
そしてニュージャージーの尖がり店舗の視察。
トレーダー・ジョー。
同社のニュージャージー州の店で、
一番の繁盛店だ。
大袋のパッケージは、
下部がカゴ模様のデザイン。
洒落ているし、ナチュラル感が漂う。

乳製品売場の壁面では、
牛たちが牛乳のボトルをボールに見立てて、
フットボールを楽しんでいる。
ここではメイトのジョンさんと、
クルーのエースさんにインタビュー。
通訳は浅野秀二先生。
トレーダー・ジョーでは店を船に見立て、
店長を「キャプテン」、
マネジャークラスを「メイト」(Mate)、
一般従業員をクルー(Crew)と呼ぶ。
トレーダー・ジョーで働くことの楽しさや、
やりがいを語ってくれた。
店頭には有名な「ポリシーロック」。
ルール1.顧客はいつも正しい。
ルール2.もし顧客が間違えていると思ったら、
ルール1を読み直せ
禅問答のような経営理念だが、
顧客満足を実現させるための考え方を示している。
スチュー・レオーナ―ドは、
ワンウェイの動線を敷く。
この店は売場の真ん中に酒売場を設けた。
その前をワンウェイコントロールのコンコースが続く。
富澤さんが酒売場に団員が向かわないよう、
手を拡げて誘導する。

売場の先頭で、ボタンを押すと歌い出すのが、
カントリー・ジャンボリー。
売場の至る所でこうした人形の仕掛けがある。
ナッツ売場。
店内で焙煎する。
通路に面しておかれた焙煎のデモコーナー。
楽器を奏でて歌う
「ファーム・フレッシュ・ファイブ」の5人衆。
パルミジャーノ・レッジャーノコーナー。
オブジェに書かれているのは、
「ラッテリア・ソレジーナ(Latteria Soresina)」。
イタリア・ロンバルディア州の
乳業農業協同組合のことで、
ここで高品質な乳製品を製造する。
ここでもインタビュー。
マネジャーのケビンさんと従業員のジョンさん。
競合店はウェグマンズと明言。
そのためにホスピタリーサービスと、
プリペアードフードを充実させている。
それが「強み」とケビンさん。

ここではランチをとる。
二人はウェグマンズのPBの冷凍カレーを、
チンして食べた。
「カレー味はOK、ご飯はいま一つ」の感想。
ショップライト。
ボランタリーチェーン。
ニューヨーク・ニューアークエリアでは
15.8%と最大のシェアをもつ。
その中でも秀逸の店舗だ。
生鮮やデリの主力部門やコーナーは、
ショップ形式で構成する。
デリカテッセンブランドの「ボアーズヘッド」。

シーフード売場は、
「オイスターバー」と名付けられている。
焼いたり茹でたりするだけで、
メインメニューになる。
ウェグマンズは金のトレイ、
ショップライトは銀のトレイ。
至近距離にあるリドル。
アルディと同じドイツ出身のボックスストア。
入口を入ってすぐに設けられている
焼きたてのベーカリーコーナー。
オリジナルのショーケースで販売する。
49セントのクロワッサンは、
おいしくて、超お買い得。
「BIG DEALS」と訴求するお買い得品。
「deal」はドナルド・トランプが好きな言葉、
「大きな取引」と言った意味。

アルディよりも売場は広く、
アルディよりもナショナルブランド品を多く扱う。
近隣にあるストップ&ショップ。
アホールド・デレーズUSA傘下のローカルチェーン。
このエリアではシェア2位。
売場には最新トレンドが取り入れてられいる。
しかし顧客は数えるほど。
形だけまねても、店は躍動しない。
反面教師として視察。
車中でもマイクを握って、
今見てきた店舗の良さや課題、
次に訪れる店の予習をする。
「スーパーセンター」と謳っていないが、
ディスカウントストア業態の拡大版で、
食品売場を充実させている。
中央主通路では、
テレビの島陳列(アクションアレイ)。

アパレルを強化したウォルマート。
売場が一段と洗練されてきた。
2日目の最終視察は、
ホールフーズの小型店、
「デイリーショップ」。
商人舎2月号で丁寧にレポートした。
「EAT ColorfulIy Every Day」のサインで、
多種の野菜摂取を促す。
小型店でも天井をスケルトンにしたことで、
窮屈な感じはしない。
チルドや冷凍商品はリーチインケースで販売する。
オリジナルのケースは縁が薄くて視認率が高い。
ホールフーズの部門は網羅している。
その分、品目は絞られている。
その結果、プライベートブランドは、
構成比が高くなる。
「WholeFoods365」
レジはセルフだけ。
実に1万平方フィート(281坪)。
エクスプレスストア。
都心部で顧客の役に立っている。
2日目のすべての工程を終えて、
休む間もなく、夕食。
「変なホテル」の入口にある恐竜の模型。
ガラスがないから妙にリアルさを感じる。
いつもの「五助(ごすけ)」。
刺身と寿司が名物。
麵やご飯もの、定食などおいしい和食が楽しめる。

浅野さん、富澤さん、
事務局の商人ねっとの工藤さんと笹本さん、
商人舎の亀谷しづえの6人。
おいしい料理とお酒に疲れた体が癒された。




















































