結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2006年09月20日(水曜日)

脱工業化社会と商業基幹産業化に「心は燃やせ、頭は冷やせ」

2006年8月~9月「20日〆行動日誌」

□お盆もなく、仕事。仕事。「心は燃やせ、頭は冷やせ」

□8月21日。朝から『ファッション販売』『飲食店経営』の拡大媒体会議。しかし私、欠席。午後、小社顧問の川口信雄さんを交えて、会議。夕方、4時から、新橋の料亭「金田中」。あの有名な料亭。ほぼ貸切り。今日は「渥美俊一先生の傘寿を祝う会」。先生80歳のお祝いの日。私は、総合司会。ご参集は、渥美先生主催のペガサスクラブメンバー企業のトップ50名で、なおかつ渥美先生よりも年下の人。だからイオン名誉会長の岡田卓也さんも、セブン&アイホールディングス名誉会長の伊藤雅俊さんも呼ばれていません。でも日本のチェーンストアを代表する人物ばかりで、超豪華版の会合。スピーチをしてくださったチェーンストア経営者だけ上げておこう。まず開会の辞は私。次に、岡田元也イオン社長、大高善兵衛ヨークベニマル相談役、安部修仁吉野家D&C社長。鏡割りは二木英徳イオン名誉副会長、友和・小林肇会長。乾杯のご発声はコメリ捧賢一会長。実行委員の挨拶はAOKIホールディングス青木拡憲社長、アルペン水野泰三社長、サイゼリア正垣泰彦社長、ニトリ似鳥昭雄社長といった面々。一般新聞一面トップを飾る人ばかり。それが、あの怖い渥美先生をものともせず、ずばずば本音で語るものだから、会場、爆笑の渦。閉会の辞は夏原平和・平和堂社長。とてもいい会で、日本に本気でチェーンストアをつくろうと燃える同志の集まりとなった。私は最後に「チェーンストアの基幹産業化」という言葉を使って、会を締めくくった。商業界50年宣言の言葉。もうひとつ。実は私の両親が渥美先生と同い年の傘寿を迎えている。大学時代の恩師・壽里茂先生も傘寿。皆さん、次は米寿です。頑張ってください。

□22日、熱海後楽園ホテルで第3回商業界ゼミナール企画運営委員会。今回から会場を変えるので、委員の皆さんに、熱海までご足労いただいた。良かった。ひとつに団結した感じ。23日、商業界第58期定時株主総会。無事、終了。第58期決算・第59期予算、さらに中期3カ年計画とも満場一致で承認され、その後の取締役会で、私は、3年目の代表取締役となった。古くからの株主で、九州の壽屋を創業した壽崎肇さんのご発言は一生忘れない一言だった。感謝します。そして、皆様、よろしくお願いします。

□24日、朝から出版合同会議。午後、役員会。翌朝も役員会。夜は、高田馬場で、壽里茂産業社会学ゼミOB総会のための幹事会。私は大学生活の最後に「産業社会学」という学問を壽里先生から教わったのです。「脱工業化社会とはどんなものか」――30年ほど前、私たちの大きなテーマでした。今、脱工業化のひとつのベクトルが、確かに「商業基幹産業化」に向かっていると認識することができます。私は現在、「商業社会学」の真っ只中にいるのです。その壽里先生が、この秋、瑞宝中綬章を叙勲されます。おめでたいことです。うれしいことです。

□28日、月曜ミーティング&部長会。その後、9月1日発足の商業界プロジェクト人事内示。29日も。30日、昼、技秀堂の宗像章社長とランチミーティング。夕方、小社監査役に就任していただいた田村和巳先生を訪問。31日、これも小社顧問に就任していただいた川口さんとディスカッション。

□9月に入って、1日。プロジェクトのキックオフミーティング。4つのプロジェクトと事務局。動き出しました。59年目の会社。変革に向けて。2日、私の54回目の誕生日。私の人生は6年サイクルで回っている。この夜、その9回目の循環を振り返ってみる。いざ、第10サイクルへ。

□4日、九州長崎へ。翌5日、6日と商業界九州ゼミナール長崎。4日は、前夜祭が長崎中華街のレストラン紅山楼で開催された。運営委員長はその紅山楼社長の王國雄さん。初日の夜は講義の後、4つの会場に別れて、飛び切りの食事と交流会。私は浜勝の卓袱料理。浜勝はご存知「リンガーハット」を生み出した会社。長崎を代表するちゃんぽんというメニュー。チェーンストア第1位はリンガーハットで、中華レストランナンバー1は紅山楼。私はそう思っている。長崎ちゃんぽんは商業界長崎同友会の代名詞なのです。素晴らしいゼミナールだった。私は初日の基調講演。最後は、王さんの親友のさだまさしさんが2時間40分のトークと歌を披露してくださった。話が2時間ほど。さださんのトークは、借金数十億円から立ち直った話。参集した商業者にも勉強になることばかり。感謝。帰郷して8日、朝から来客連続。16時、プロジェクト事務局とミーティング。

□11日、12日、札幌。日本セルフサービス協会の第41回スーパーマーケットトレードショー実行委員会。増井徳太郎協会会長、横山清実行委員会会長とも、すこぶるお元気。トレードショーもすこぶる好調。来年も楽しみ。商業界は全面的にご協力します。私自身も。「第40回の記念大会は、41回目のために存在した」――私はそう考える。その意気込みで取り組まねばならないと思う。13日、川口顧問とミーティング。14日午後、商業界リテールマネジメントスクールで講義。「商業界精神と商売十訓」。15日、商業界業態開発プロジェクトミーティング。出版社としてのわが社がどんな業態開発をするか。楽しみにしてください。週が変わって、19日。8時から火曜ミーティング。20日、会社でアメリカ視察セミナーの資料整理。秋のアメリカが私を待っている。

□秋に入っても、仕事、仕事。「心は燃やせ、頭は冷やせ」

〈結城義晴〉


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