FIFA準決勝/メッシの「アシスト」とオークワ講演の「人の強み」

昨日から和歌山。
ホテルの自室から見える、
和歌山城の緑濃い景色。
日が昇る前に起きて、
NHKでワールドカップ準決勝を観た。
アルゼンチン対イングランド。
名勝負。
因縁の戦いでもある。
1986年ワールドカップ・メキシコ大会。
このときには準々決勝で、
アルゼンチンとイングランドが対戦した。
主役はディエゴ・マラドーナ。
ゴールキーパーと競り合って、
ヘディングを決めたように見えた。
主審はゴールを認めた。
しかしテレビ中継の再生映像には、
小柄なマラドーナがジャンプしながら、
振り上げた左手の拳で、
ボールをはたく瞬間が映っていた。

しかし判定は覆らなかった。
マラドーナは試合後のインタビューでと言った。
「ただ神の手が触れた」
このゲームではマラドーナの、
「5人抜き」も話題となった。
ドリブルしながら相手のディフェンダーを抜き、
最後にキーパーまで抜いた。
しかしゲームは点が入らない。
後半に入って10分、
アンソニー・ゴードンが、
イングランドに先制点をもたらした。
これでイングランドに有利な展開となる。
ドイツ人のトーマス・トゥヘル監督は、
屈強なディフェンダーを投入して、
逃げ切りを狙った。
これが裏目に出た。
ちなみに、
外国人監督はワールドカップでは、
優勝できないと言われている。
後半40分、リオネル・メッシが右サイドから、
フィールド中央にグラウンダーのパス。
すっぽり空いた絶好のスペースから、
MFアシストエンソ・フェルナンデスが、
約25メートルの右足シュート。
カーブがかかってゴール左隅に突き刺った。

チェルシーFCの25歳。
さらにアディッショナルタイムには、
メッシが右サイドで2人のDFを抜いて、
ゴール前にセンタリング。
ボールは2人の長身のDFの間に、
ピタリと照準が合っていた。

そこに割って入ったのが、
ラウタロ・マルティネス。
インテル・ミラノ所属の28歳。
ヘッドから繰り出されたボールは、
ゴールに吸い込まれた。
試合が終わると、
フィールドで一人、
メッシは跪(ひざまず)いた。

メッシ。
「今日もまた、
僕たちが何年もやってきたことを、
示せたと思います」
「このチームは、流れるような、
質の高いサッカーをします。
僕たちは辛抱強く、試合の重要な局面を
読む術を知っている」
「試合は、最初から僕たちが
支配していたと思います。
前半に明確な好機はつくれませんでしたが、
僕たちは主導権を握り、
多くの時間ボールを持っていました」
「そして、彼らが得点したあと、
僕たちはさらに良くなったのです」
私は7月12日のこのブログに書いた。
「レジェンドたちが脇役となって、
渋い働きをするチームが、
最後の勝利を得る」
メッシはこの日、
ゴールを決めることはなかった。
しかし2つのアシストをして、
脇役としての役目を果たした。
見事だ。
さて今日は、
㈱オークワで講演。
1年に2回、招かれて、
さまざまなテーマで講演する。
2023年の7月から始まったから、
4年目に入った。
今回は事前にweb会議で打ち合わせして、
講義する内容を決めた。
経営幹部と商品部、店長などが参集する。
それとは別にウェブ配信されて、
研修棟のほかの会議室にいる参加者や、
店舗の人たちも聴講する。
私自身は3日連続の講義・講演だ。
大阪での2日間の講義には、
オークワから7名のバイヤーが参加、聴講していた。
ニチリウグループバイヤー研修。
だから彼らは3日連続で、
私の講義を聴くことになった。
大阪ではマーケティングやバイイングの講義。
今日は「やさしいマネジメント講座」
2023年の12月に一度、
マネジメントの講義をしている。
今回はその復習をしたうえで、
ドラッカーの「責任の組織化」について、
丁寧に説明した。
これが組織の官僚化、硬直化を予防し、
大企業病にかかることを阻止する。

それからジョン・マックスウェル。
米国のリーダーシップの権威。
私はマックスウェルの「七つの致命的な罪」を、
重視している。
⑴尊敬を集めるよりも、好かれようとする
⑵チームのメンバーに助言や助力を求めない
⑶技量よりも規則を重視して、個人の才能を殺してしまう
⑷常に建設的な批判を心がけようとしない
⑸チームのメンバーの間に、責任感を育てようとしない
⑹誰に対しても同じような手法で付き合う
⑺常に情報を知らせるという姿勢がない
一番目はとても多い。
六番目も誤解が多い。
最後にレイバースケジューリングについて、
さわりのところだけ講義した。
ワークは出来栄え管理、
レイバーは出来高管理。
それから作業習慣が大事だ。
作業は体で覚えて、
無意識にできるようにする。
それがスケジューリング化されると、
レイバースケジューリングは、
システムとなる。
あっという間に時間がやってきた。
ドラッカーは言う。
「マネジメントとは、
人の強みを発揮させることである」
予定より10分ほど延長して、
100分の講演。
大きな拍手をいただいた。
ご清聴に感謝。

オークワのみなさん、
成果をあげてください。
和歌山は日差しが強い。
目を細めながら、小澤一雄さんとツーショット。
採用教育部採用課 兼 教育課課長。

そのまま黒潮で新大阪へ、
それから横浜までのぞみで帰った。
4日間の講演の旅、
無事終了して、ほっとした。
お疲れ様。
「マネジメントとは、
人の強みを発揮させることである」
リオネル・メッシの2つのアシストは、
2人のチームメートの強みを引き出した。
レジェンドのマネジメントだった。
〈結城義晴〉





























