結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2013年03月07日(木曜日)

日本ルネサンスと日本電産永守「大ボラ」&アークス横山「大夢」

東京・横浜の今日の最高気温、
18度、19度。
そのうえ今日の花粉飛散、
「非常に多い」。

今年はなぜか、
花粉症にかからなかった結城義晴。
しかし、夕方、横浜の商人舎オフィスに戻ったら、
くしゃみ連発。

昨日も書いたように、
1月の下旬に帯状疱疹にかかって、
その治療のために抗生物質を飲んだ。
それが効いているのかと思ったら、
途端に、花粉症がやってきた。

「いらっしゃい~!」
桂三枝改め文枝のギャグ。
そんな気分で、
私はそれほど辛くは感じない。

朝日新聞の『天声人語』。
〈百人の鼻すする音や花粉症ともじった。
「1日の最高気温が15度を超すと、飛散量は一気に増える」

今日の首都圏がまさにこれだった。

〈目のふちが世界のふちや花粉症〉
〈俳人で新聞記者の山口優夢〉

症状がひどい人には申し訳ないが、
私は花粉症すら、友達にして生きていこうと思う。

誰も相手にしてくれなくなったら
僕のところに来ればいいさ
いつだって君の相手をしてあげるさ
風邪は友達 風邪は友達♪

〈山崎眞幹・作詞作曲〉

さて私は昨日から、
千葉県茂原。

6時頃に目覚めたら、
美しい朝日。
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昨日は、夕方、
横浜の商人舎オフィスを発って、
ベイブリッジを越え、
アクアラインを潜って千葉に入った。
20130307180226.jpg

そしてスーパーマーケット経営者の皆さんと会合。
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前列真ん中は、荒井伸也さん。
オール日本スーパーマーケット協会会長。

右隣はヤマザワ会長の山澤進さん、
その隣は関西スーパーマーケット社長の井上保さん、
さらに伊藤園副社長の江島祥仁さん、
荒井さんの左隣は、とりせん会長の前原章宏さん、
さらにあづま食品社長の黒崎英機さん。

後列には、サミット社長の田尻一さん、
千葉薬品社長の神崎彰道さん、
ダイイチ社長の鈴木達雄さん、
エレナ社長の中村國昭さん、
ヤマナカ社長の中野義久さん、
そして伊藤園副社長の本庄周介さん。

さらに最前列に、
伊藤園所属の女子プロゴルファーの皆さんが加わって、
一同で記念写真。
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私は個人的に大ファンの塩谷育代プロと、
ツーショット。
20130307180254.jpg
握手してもらったら、
意外に柔らかくて細い手だった。

その後、食事しながら、
談論風発。
20130307180302.jpg
今日はグレートアイランド倶楽部で、
「ドクターズ・ゴルフ会」。

会の名称は私の命名。

「マスターズ」は世界4大メジャートーナメントのひとつ。
米国ジョージア州オーガスタ・ナショナルで開催される。

そして「マスター」とは、
大学院修士課程を修了した人に与えられる資格。
その上の博士課程修了者は、
「ドクター」と呼ばれる。

そこでこのゴルフ会を、
「マスターズ」の上を行く志を持ち続けようと、
「ドクターズ」と名づけた。

優勝者は「ドクター」と呼ばれるが、
今回は並み居る強豪を押しのけ、
荒井伸也さんがその栄誉を獲得。

おめでとうございます。

さて日経新聞の『Voice』。
イギリス人のウィル・ハットンの持論を紹介。
オックスフォード大ハートフォードカレッジ学長。
「次の10年は中国が後退し、
日本のルネサンス時代になる」

嬉しいこと、言ってくれる。

中国が後退するという部分ではなく、
「日本のルネサンス時代」がやってくるというところに、
共感を抱く。

「中国は共産党政権の誕生から60年余りが経過し、
汚職がまん延、第5世代による一党支配の正当性が揺らいでいる」
怖くて鋭い指摘は、
中国の現状が崩壊前のソ連と重なるというところ。
「今後3~5年の間に“中国の春”が起きる」

〝中国の春”とは「アラブの春」にひっかけた言葉。
「アラブの春」は中東の民主化運動のことで、
中国でもそれが起こるという大胆予測。

一方、日本を評価する根拠は、
「企業の技術力と研究開発の強み」。

技術力や研究開発は、
製造業に限らない。
小売業、卸売業、サービス業でも、
テクノロジーのイノベーションが起こる。

嬉しいのは、次の予言。
「中国がまねたいと思うような維新を
なし遂げることができる」

小売流通サービス業では、
それがはっきりしている。

これからの10年間、
日本のルネサンスを信じて、
私も生きていこう。

そんな時、
「花粉症」も「風邪」も、
友達と考えるくらいの包容力は必要だろう。

これも日経新聞の『経済教室・経営塾』。
今週はずっと日本電産社長の永守重信さんが語っている。

同社の2012年3月期連結売上高は約6800億円。
「15年3月期に1兆2000億円、
30年3月期には10兆円に伸ばしたい」

故渥美俊一先生が、
「1+99」を訴えていたことを思い出した。

現在を「1」と考え、
将来は「99」をプラスすると構想せよ。

現在の「1」を5%ずつ増やそうと思うと、
10年間、それを実現させても1.71倍にしかならない。

毎年3%成長と考えると、
10年後は1.38倍。

もちろんこれらも大した仕事だが、
永守さんとは異なる。

「経営者の使命は夢を具体化し、実現することだ。
あまりにも大きな夢は『ホラ』だが、
経営者はときに『大ボラ』をふくことも必要だ」

これはアークス社長の横山清さんに通ずる。
横山さんが大ボラ吹きという意味ではない。
横山さんの有名な言葉は「大夢」。
大きな夢。

さらに「夢限大」。
夢は無限大の広がりを持て。

永守さんはそれを「大ボラ」という。
「大ボラがしだいに中ボラや小ボラに変わり、
実現可能な夢になる。
売上高10兆円はまだ大ボラだが、
必ず実現できると信じている」

その夢の実現のコンセプトは、
「回るものと動くもの」。
これを事業の基本に据えて、
「世界ナンバーワンの総合モーターメーカー」を目指す。

ウィル・ハットンの「日本のルネサンス」は、
永守さんの「大ボラ」や横山さんの「大夢」なくしては、
実現しない。

ただしゴルフでは「大ボラ」は禁物。
「最悪を覚悟して最善を尽くす」
アマチュアの球聖・中部銀次郎の言葉。

日々の仕事では、
こちらが優先されるが、
ビジョンやロマンは、
大夢や大ボラが求められる。

〈結城義晴〉


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