ロピアUS研修第2班3日目の「学ぶ、楽しむ、学ぶ、楽しむ」
3年ぶりにアメリカにやって来て、
6日が経過した。
COVID-19パンデミックで、
世界最大の感染国になったUSA。
しかし世界最速でワクチン開発がなされ、
街中でも店舗でも、
マスクをしている人は2割くらいか。
完全にコロナが去ったわけではないが、
日本よりも平常に近くなった。
コロナ感染に関しても、
アメリカはわれわれを先導している。
ロピア第2班の研修は3日目を迎えた。
昨夜の調理大会。
事務局の集計ミスが発覚した。
そこで改めて、朝一番に、
優勝チームを表彰。
優勝したチームの中に、
集計ミスをおこしたサブリーダーが入っていた。
そこで、賞金はなし。
名誉だけの表彰となった。
表彰のあと、全員で朝の行事。
ロピアの経営理念と七大接客用語を唱和。
そして結城義晴の第2班二度目の講義。
2時間以上の講義タイム。
ロピアの躍進を支えた理論の解説もする。
業種の肉の宝屋藤沢店から、
業態のユータカラヤへ、
そしてフォーマットのロピアへ。
まるで教科書のような「蛻変」を遂げた。
コモディティ化の理論は重要だ。
アメリカは理論通りの発展を見せている。
講義を終えると、
全員で「ありがとうございました」
礼に始まり、礼に終わる。
すぐにホテルを出発して、
第2班3日目の視察を開始。
フリーウェイを走って、
ゴールデンゲートブリッジを渡り、
サンラファエル地区へ。
モーリーストーンズ。
インディペンデントの、
高級スーパーマーケット。
インディペンデントは「独立経営」のこと。
多くが単独店、または支店経営である。
高級住宅地に立地して、
このエリアの顧客をしっかりつかんでいる。
サービス&クオリティ型のスーパーマーケット。
メンバーたちも、陳列や商品を丁寧に見て歩く。
質問を受ければ、
その場で丁寧に答える。
「アニマルウェルフェア」に関する質問だった。
Good Question!
奥壁面のリーチインケース。
サンドイッチやデアリー商品(乳製品)、
そしてフローズンフードが品揃えされている。
その対面には寿司コーナー。
同じショッピングセンター内の、
Gott’s-Roadside(ゴッツ・ロードサイド)。
人気のハンバーガーショップ。
Joel and Duncan Gott兄弟が1999年に設立。
カリフォルニア州に6店舗を展開する。
1号店はナパにオープンして、
大人気を博した。
この会社もインディペンデントだ。
商品は地元の食材をメインに使う。
ハンバーガーとガーリックフライドポテト。
私たちが買ったハンバーガーは植物性で、
健康志向の人気アイテム。
そしてミントチョコシェイク。
45名分のハンバーガーセットを、
手際よくつくってくれた。
ガーリックフライドポテトは、
ガーリックが利いていて、
実にうまかった。
サンラファエル地区から、
再びゴールデンゲートブリッジを渡って、
ダウンタウンへ。
フェリービルディング。
フェリーターミナルの跡を、
2003年に食や土産物屋の並ぶマーケットに変えた。
ロック・フィールドの惣菜と弁当の店。
「DELICA rf-1」。
日本のゲルシーナ惣菜が人気だ。
ベイブリッジが見える。
ちょっとした観光を楽しんだ。
ミッドマーケット地区にオープンした、
サンフランシスコ市内最大規模を誇る。
メンバーたちは
店内をゆっくり回って、
じっくりと商品をチェックした。
フードサービスエリアも広い。
すべての視察を終えて、
自由時間に入る。
解散地のユニオンスクエアに向かうとき、
ホームレスがたむろするエリアを通過した。
危険な地帯だ。
絶対に足を踏み入れないよう、
厳重注意した。
コロナ禍でこうしたエリアが拡大している。
事務局はホテルに戻って休息。
私は月刊商人舎2月号の原稿執筆。
そしてディナーはクラスタシアン。
ベトナム料理店。
ガーリックローストのダンジネスクラブが名物。
手をオイルまみれにして堪能した。
写真を撮りそこなったが、大満足。
コロナ禍で3年間、ブランクがあった。
小売業にかぎらず、
本格的な米国視察は再開されていない。
170名を超える大規模な視察は、
コロナ後では日本初のことだ。
そのロピア第2班の研修も、
予定通り終了しそうだ。
これで行程の半分が終わる。
月刊誌の執筆を続けながらの講義。
ホテルのセミナールームと車中。
全力で語り続けたが、
それがロピアのInnovationにつながれば、
私の役目は果たせる。
私の持論はアメリカで、
現実のものとなっている。
学ぶ、楽しむ。
学ぶ、楽しむ。
それがロピアのUS研修だ。
(つづきます)
〈結城義晴〉