ヤオコーまるひろ上尾SC店の「広域商圏化」の条件?!

昨日の福岡へのとんぼ返り。
東京・神奈川への集中豪雨によって、
福岡空港と羽田空港で待機させられた。
凄く疲れた。
今日は昼前まで寝ていた。
ヤオコーまるひろ上尾SC店オープン。
山本恭広編集長が行ってくれた。
商人舎流通SuperNews。
ヤオコーnews|
9/12「まるひろ上尾SC店」オープン/720坪・29億円
JR高崎線上尾駅東口。
丸広百貨店は1992年、
ボンベルタを引き継いで開業した。
駅からはペデストリアンデッキで、
建物の2階に直結する。
駅の反対側の西口には、
イトーヨーカドー上尾店がある。
こちらは1988年、
「ショーサンプラザ」の核店舗として開業。
地下1階、地上6階の施設。
イトーヨーカドーは3フロアを使用。
地階に食品フロア、
1階が住居品、2階が衣料品。
ヤオコーがまるひろ百貨店に出店するのは、
北浦和に次いで2カ所目だ。
年商30億円を優に超えるドル箱店舗となっている。
まるひろ上尾SCは地階に食品売場を展開していた。
2025年2月16日に閉鎖。
新たなスーパーマーケットの出店が待たれていた。
開店前取材には、
20人以上のメディアが集まった。
事前に広報からブリーフィング。
ヤオコーのオープンを待ち焦がれたのか、
館外には開業前に300人近くの行列ができた。
地階へのエスカレーターを降りると、
「YAOKO MARKET PLACE」。
開店前だから慌ただしい。
ヤオコーはエスカレーターを囲むように、
売場をゾーニングする。
青果に続いて精肉、鮮魚。
生鮮三品を第一主通路に固める。
川野幸夫会長の姿が見えた。
新店のオープン日には必ず店を訪れる。
今日は川野さんに会いたかった。
本当に残念だった。
最終主通路に日配と惣菜が配置される。
オープン前には最も忙しい売場となる。
奈雲春樹執行役員デリカ事業部長。
惣菜売場ではこの店独自のメニューを、
「しっかり入れ込んでいる」と教えてくれた。
最終コーナーには冷凍食品売場が設けれらた。
9時にオープンすると顧客が流れ込む。
期待の高さがあらわれている。
初年度年商は29億円と発表されている。
控え目な数値だ。
詳細は月刊商人舎10月号に掲載するが、
実に楽しみな店だ。
ヤオコーはもうすでに、
百貨店への出店のノウハウを持っている。
2017年11月22日に、
JR浦和駅東口の「浦和パルコ」地下1階に出店した。
この店はもともと大丸百貨店だった。
ヤオコーはこの店で大きな成果を上げた。
さらに2018年9月11日には、
ヤオコー小田原ダイナシティ店を出した。
小田原ダイナシティはもともと、
ロビンソン百貨店とイトーヨーカドーの2核だった。
このロビンソン百貨店は振るわず、
西武百貨店小田原店に変わった。
結局、この店も2018年2月28日に閉店、
そこで1階の一部にヤオコーが出店した。
さらに1996年4月オープンの伊勢丹府中店は、
2019年に23年間の幕を閉じた。
その専門店街「フォーリス」地下1階に、
ヤオコーが出店して成功を収めた。
したがって、
ヤオコーまるひろ上尾SC店は、
高い業績を上げるに違いない。
月刊商人舎8月号。
[店舗スタディ特集]
「広域商圏化の条件」
三つのケーススタディで、
その条件を探った。
㈱OICグループのロピア、
㈱バローのデスティネーションストア。
そして㈱マミーマートの「生鮮市場TOP!」
これら新規に登場した「広域商圏型」は、
専門性とディスカウント性をトレードオンした。
そのまえにヤオコーがある。
ヤオコーは上記の3社とは異なるコンセプトで、
「広域商圏化」を果たした。
それは何か。
月刊商人舎10月号において、
その解が明らかになる。
それまでに私も見に行かなくては。
〈結城義晴〉