「World Baseball Classic2026」初戦の完勝と正岡子規の「野球の歌」

World Baseball Classic2026。
ジャパンの初戦の相手は台湾。
これ以上ないというゲーム。
うまくいき過ぎて、
怖いくらいだ。
1番大谷翔平は2回に、
満塁ホームラン。

外角のボールにちょっと泳いだが、
「ここぞ」のグランドスラム。
塁に出ると「お茶たてポーズ」
右手を軽く動かしながらお茶を点てる仕草。
3年前の前回2023年大会は、
「ペッパーミル・パフォーマンス」だった。
この「お茶たてポーズ」の考案者は、
北海道日本ハムファイターズの北山亘基投手。
「大谷さんもお茶メーカーのCMに出ていたし、
京都出身の自分には抹茶が身近だった」
大谷のスポンサーの伊藤園にとっては、
ほくほくのエピソードだ。

レッドソックスの吉田正尚。
この男は必ず打つ。

カブスの鈴木誠也は最強の右打者だ。

メジャーリーガーだけではない。
オリックスバッファローズの宮城大弥。
彼も大リーグに行くのだろう。

守備の人も打撃絶好調。
西武ライオンズの源田壮亮。
ショートストップの守りは絶品。

これ以上ないというメンバーが揃った。
心配なのは井端弘和監督の采配だけ。
日本で活躍する選手を、
いかに使うか。
大リーガーに気を使いすぎか。
そんなことを気にせず、
大胆な判断をしてほしい。
大谷を1番に起用、
そのくせ9番に、
出塁率の高い打者を入れていない。
ドジャース監督のデーブ・ロバーツは、
もっと緻密だ。
形としてのジグザグ打線に、
どうもこだわっているようだ。
ホワイトソックスの村上宗隆も、
ブルージェイズの岡本和真も、
まだ大リーグで一度も打席に立っていない。
昨年の日本での実績で言えば、
阪神タイガースの佐藤輝明は、
セントラルリーグの二冠王だ。
同じくタイガースの森下翔太も、
実にチャンスに強い。
打線というものは一度決まって試合が続くと、
みんながそれに納得してしまう。
予選の段階でもっともっと、
可能性を試しておく必要がある。
勝負はアメリカでの本戦だ。
井端弘和の勇気が、
ジャパンの成果を決めると思う。
今日は昼頃、
二人の孫娘がやってきた。
ロンドンから帰国している長女も、
姪っ子に会うのがうれしいようだ。

さて朝日新聞「折々のことば」
第3591回。
瓶(かめ)にさす藤の花ぶさみじかければ
たゝみの上にとゞかざりけり
〈正岡子規〉
編著者の鷲田誠一さん。
「机の上の瓶より垂れる花房が短くて床に届かない、
その景色を写生しただけの歌」
「ただ、病床に臥(ふ)す俳人は、
藤を下から眺めている」
「今を盛りの有様(ありさま)」なる花の、
届かないというその一事を、
「緊張の時として愉(たの)しんでいるのか、
あるいは、何処(いずこ)かへ行き着く途上で
生を中断せざるをえないであろう自身を
花に重ねたのか」
「飾りのない描写だから
よけい想像が蠢(うごめ)く」
九つの人九つの場をしめて
ベースボールの始まらんとす
子規にこのWorldBaseballを、
見せてあげたいものだ。
どんな歌を詠んでくれるだろうか。
さあ、これから第2戦の韓国との闘い。
楽しませてもらおう。
〈結城義晴〉
























