結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2026年03月02日(月曜日)

「地域の消費者と雇用を守り続けること」と「良い会社」を選ぶこと

Everybody! Good Monday!!
[2025vol⑨]

2026年第10週。
3月第1週。

月刊商人舎3月号の入稿。
全員で頑張って、
4本の原稿を仕上げた。

みんな、立派だ。

もう少し、互いの仕事に干渉し合おう。

さて日経新聞電子版。
日経MJの記事が掲載された。
「スーパー売却の決断、栃木ヤオハン」

栃木県の㈱八百半フードセンター。
片柳伸一相談役登場。
私より2つ年下の71歳。

率直に語っている。

1976年、くろさきスーパー入社。
78年、八百半フードセンター入社、常務。
93年、父・片柳定夫氏から引き継いで、
2代目社長に就任。
25年相談役。

ローカルチェーンの切実な問題に、
ストレートに答えている。

八百半フードセンターは昨2025年10月、
クリエイトSDホールディングスの子会社になった。

店名は「ヤオハン」。
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片柳相談役。
「年商が小さなスーパーは
軒並み苦戦しているが、
青果物や惣菜が強いなど
特徴のある会社は繁盛している」

「『魚を買うなら絶対にあそこの店』など、
消費者の使い分けで支持を受け、
どれだけついで買いをしてもらえるかだ」

これはマーチャンダイジングにおける、
ポジショニングである。

「中途半端だと厳しい」
これがアンダーポジショニング。

製品やサービスが十分に差別化されておらず、
顧客にその特長や利点が伝わらない状態。

「栃木にも県外から大手が
次々と攻め込んできている」

埼玉県に本部を置く、
ヤオコー、ベルク、マミーマート。
群馬県のベイシア。

「1960年代は県内に
地場スーパーが20数社あったが、
いま自立経営は数社」

全国的な傾向であるし、
アメリカの30年前の大潮流と同じだ。

「道の駅の台頭で、
地元野菜の優位性も薄れてきた」

「大型のスーパーセンターでは、
食品や医薬品のまとめ買いができる。
しかし高齢者が車で訪れ、
広い店内を歩き回るのは大変だ」

これはベイシアスーパーセンターのこと。

「近くの食品スーパーで購入できれば利便性は高い」

ドラッグストア企業の傘下に入れば、
「化粧品で若年層を取り込める。
ローコストオペレーションや仕入れも学び、
成長できると感じた」

「クリエイトSDは神奈川に集中出店し、
健康産業で介護事業なども手がける」

「ヤオハンの生鮮・惣菜で相乗効果を出せて、
単独では難しかった出店も拡大できるだろう」

最後に、
中小スーパーマーケット経営者への助言。

「私もなんとか自力で
頑張りたいという思いが強かった」

「自分の代では終わらせられない、
と考える経営者は多いが、
成長が難しい場合、
法人と屋号が残れば問題はないと思う」

ホールディングカンパニー制を採用しているならば、
その子会社になれば法人と屋号は残る。

「最も大事なのは、
地域の消費者と雇用を
守り続けること。

決断は早ければ早い方がいい」

栃木県にはもうひとつ、
㈱ヤオハンという企業がある。
売上高70億円のスーパーマーケットで、
栃木県南部の栃木市を中心に9店舗を展開する。

2023年6月に、
㈱リオン・ドール コーポレーションの完全子会社となった。

ともにCGCジャパンの加盟企業で、
リオン・ドールはもちろん、
ヤオハンの従業員の雇用を継続している。

M&Aを積極的に展開するチェーンがある。
ドラッグストアでは、
クスリのアオキホールディングスや、
クリエイトSDホールディングス。

スーパーマーケットでは、
ヤオコーのブルーゾーンホールディングス。

ライフコーポレーションも、
「経営企画部」内にM&A対応チームを発足させた。

もちろんイオンはずっと、
経営統合を進めている。

コーネル大学のエドワード・マクラフリン教授。
「森の中の二人の男と熊の話」
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森の中を二人の男が歩いていた。

そこへ熊が出てきた。
一人の男が、叫んだ。
「早く逃げよう」

もう一人は、言った。
「君より早く逃げさえすればいい」  

熊とは、ウォルマート。
ふたりの男は、ローカルチェーンの経営者。

アメリカでは20年も前から、
こんなジョークが交わされていた。

君より先に良い会社に逃げ込む。

そんな現象が日本にも起こってきた。

私も片柳さんの考え方に賛意を示したい。
「最も大事なのは、
地域の消費者と雇用を
守り続けること」

そのまえにポジショニング戦略を考えてみよう。
自分らしさの立ち位置を追究する。

それがかなわないならば、
良い会社のグループに入ろう。

良い会社の傘下に入れば、
良い会社になる可能性が高まる。

そして良い会社が増える。

それは社会的に見て、
良いことだ。

ただし良い会社の定義はいろいろあるし、
それぞれでよろしい。

私はドラッカー主義を貫く企業が、
良い会社だと思う。
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それを選ぶのが今、
リーダーの役目となる。

では、みなさん、今週も、
良い会社になろう。

Good Monday!  

〈結城義晴〉

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