結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2014年02月11日(火曜日)

建国記念の日の『古事記・この国のかたち』と景気ウォッチャー

「建国記念の日」の祝日。
2014年が始まって、
国民の祝日は3度目。

まず、元旦の1月1日、
次に成人の日の1月13日(第二月曜日)、
そして今日の建国記念の日。

次は3月21日の春分の日。

戦前は紀元節。
『日本書紀』が記す初代神武天皇即位の日。
1872年(明治5年)に制定された祝祭日。

しかし1948年(昭和23年)に廃止。

それから1966年(昭和41年)、
「建国記念の日」を定める祝日法改正案成立。
1967年から祝日となった。

紆余曲折したが、
諸外国の独立記念日のような意味合いで、
日本国の建国の日となった。

私はこのロマンティックな建国物語に、
日本国民として誇りを持っている。

昨日、安倍晋三首相がメッセージを発表。
「私たちの愛する国、日本を
より美しい、誇りある国にしていく責任を痛感し、
決意を新たにしている」

「先人の努力に深く敬意を表すとともに、
平和と繁栄をさらに発展させ、
次の世代も安心して暮らせるよう
引き継いでいくことは
われわれに課せられた責務」

国民に対しての呼びかけ。
「先人の努力に感謝し、
自信と誇りを持てる未来に向けて
日本の繁栄を希求する
機会となることを切に希望」

このメッセージそのものには、
文句のつけようがないが、
法律の条文のようで、
メッセージ性は弱い。

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梅原猛著『古事記』(学研M文庫)には、
日本の建国が、
現代語訳で平易に語られている。
日本語の祖語とアイヌ語がよく似ていて、
それを駆使するとなんとか、
古事記を読み解くことができる。

梅原は古事記の編纂者・稗田阿礼を、
藤原不比等と推定し、
さらに『現古事記』のもととなった『原古事記』には、
高い文学的価値があり、
その編者のひとりが
柿本人麿であると推察する。

この二つの考察は、
凄い。

建国の神武天皇は、
神倭伊波礼琵古命(かむやまといわれひこのみこと)と表現され、
東征して日本を治める。

神話の世界の話だが、
そのプロセスは面白い。

天皇は象徴という日本国憲法の考え方を、
私は支持するものだが、
建国に関連して、
『古事記』はついつい、
頁をめくってしまう本だ。

もうひとつ、建国記念の日に、
何度も手に取るのが、
司馬遼太郎『この国のかたち』(文藝春秋)。

第六巻まであるが、
四巻に正岡子規が出てきて、
松山の方言で語る。

「人間は最も少ない報酬で
最も多く働くほど
エライ人ぞな」

「一の報酬で十の働きをする人は
百の報酬で百の働きをする人より
エライのぞな」

日本中のパートタイマーは、
経営者より、
エライぞな。

「入の多寡は人の尊卑でない事くらゐ
わかつとろがな」

建国記念の日だからこそ、
子規の言葉を噛みしめながら、
過ごしたい。

だから今月の商人舎標語。
「チェッカーさんにサービスしよう!」

それにしてもソチ・オリンピック。
日本のメダルにだけ関心を持っていると、
いまのところ成果はない。

最悪を覚悟して最善を尽くす。
その心境。

しかし、冬季オリンピック選手たちは、
ほとんどが「少ない報酬で最も多く働く人たち」だ。
すべての選手を応援したい。

もちろん日本選手の活躍には、
おおいに期待したいけれど。

さて、日経新聞が報じた1月の調査二つ。

第1は、内閣府景気ウオッチャー調査。

一言でいえば、
「景気の見通しに陰り」

4月1日の消費増税がその前提になっている。

足元の景気の実感を示す現状判断指数は54.7。
前月比1.0ポイント低下。
3カ月ぶりに低下。

「増税前に耐久消費財などにお金が流れるため、
外食や旅行など一部業界で
買い控えを懸念する声が目立ってきた」。

2~3カ月後を占う先行き判断指数は49.0。
前月比5.7ポイント低下。
判断の分かれ目の50を1年2カ月ぶりに、
0.1ポイント下回った。

第2は、1月の消費動向調査。
消費者心理を示す消費者態度指数は40.5。
前月比0.8ポイントのマイナス。
2012年12月以来1年1カ月ぶりの低水準。

消費増税後の買い控えが予測される。

しかし両調査とも、
「雇用環境を示す項目」は良好。
採用枠や賃金の増加に期待がかかっている。

建国記念の日に、
ソチ・オリンピックと、
景気ウォッチャー&消費動向調査。

なんというか、
時の経過を考えてしまう。

そしてその中で、
自分の仕事に打ち込む。

「この一瞬の積み重ねこそ、
君という商人の全生涯」

倉本長治は言葉を残した。

言葉が受け継がれた。

稗田阿礼=藤原不比等も、
柿本人麿も、
言葉や歌を残した。

ああ。

私にとっても言葉こそ、
残さねばならないものだ。

〈結城義晴〉

2014年02月10日(月曜日)

月刊『商人舎』2月号本日発売 特集「Check-out Service革命」

Everybody! Good Monday!
[2014vol6]

2014年第7週目に入りました。
2月は第3週。

1週間が何曜日から始まるか。
「万人が認める答えはない」
ウィキペディアの答え。

しかし実務的に言えば、
月曜日がいい。

カレンダーは大抵、
一番左に日曜日があって、
日曜日が週の初めのようにも見えるが、
仕事は月曜日から始まるから、
1週間は月曜日からスタートとした方がいい。

今年1月1日は土曜日だった。
だからこの土曜日からの週を、
2014年第1週と数えて、
今週は第7週。

今週の販促は、
いつものように、
商人舎Magazine、
月曜朝一「今週の販促企画」。
再度、確認してほしい。

明日の建国記念日と、
金曜日のバレンタインデー。
そしてソチ・オリンピック。

オリンピックにはどうしても、
国威発揚の意識が盛り上がる。
その真っ只中の週に建国記念日。

日本はますます、盛り上がる。
テレビなども両者にひっかけた盛り上がりをつくる。

小売商業もそれに乗って、
大いに仕事に邁進すべきだ。

過ぎ去ったことにとらわれている暇はない。
先週がどうだったとか、
節分がどうだったとか、
そんなことにかかずらわっている時ではない。

ライバルは過去を振り返ってはいない。
そのことを肝に銘じて、
前向き・上向き・外向き。

お願いします。

さて、今日、
月刊『商人舎』2月号発売。
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紙の『月刊商人舎』は、
お手元に届けられているはず。
網の『商人舎magazine』は、
こちらをどうぞ。

今月号の表紙。
大いに気に入ってます。
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Check-out Service革命

Hospitality! Speed! Low cost!
[三要件]を満たすポスト・モダンの方法論

Message of February
チェッカーさんにサービスしよう!          

結城義晴のホスピタリティ・オペレーション提案
「フロントエンドで際立つポジショニングを!」   
[1]欧米チェーンストアのチェックスタンド革新最前線
[2]日本型セルフ精算レジ方式のイノベーション
[3]チェックアウト・サービスによるポジショニング戦略

進化するチェックアウト・テクノロジー
基本原則から欧米最新技術までを俯瞰する
〈経営評論家 保科 篤〉

Case Study Ⅰ
カスミFOOD OFFストッカー牛久柏田店
ホスピタリティ&ローコスト運営両立の成果

Case Study Ⅱ
万代巽北店
客数4356人の超繁盛既存店で「背水のセルフ精算レジ実験」

Case Study Ⅲ
ロピアららぽーとTOKYO-BAY店
待たせないサービスこそ最大のサービス!

[Photo Report]
スーパーセンター・ニシムタ(鹿児島)
セイブ食彩館(茨城)
フードプラザハヤシ(千葉)

Special Report
サービス日本一の実現を目指す‼
原信・ナルス日本一の袋詰めサービス   
[写真解説]原信美沢店の袋詰めサービス
[図解]原信・ナルスの袋詰めオペレーション

短期集中シリーズ
「この業態のこの一店」第3回 ドラッグストア
マツモトキヨシ本八幡店   

結城義晴のBlog [毎日更新宣言] Review
2014年標語「こまかく・きびしく・しつこく・なかよく」

【Monthly連載 2014年2月】
白部和孝の「売場改善のための計数管理Q&A」
関智美の小売りの「暮らしカレンダー」
山本真砂美の「商売くらし歳時記」
常盤勝美の王道のウェザーMD理論
嶋内仁の〈ポスト・モダン〉チェーンストア組織論
當仲寛哲のリテイル・インフォメーション・システム論
朝川康誠の「経済心理学の世界へようこそ」
相楽清美の多様化・増加する「労務トラブル」解決法
武藤麻代「医食同源の現場訪問」

充実のラインナップ。
どうぞご覧下さい。

月刊『商人舎』と商人舎Magazine、
ご購読は年極で、
1万8000円+税です。

1カ月にすると1500円。
商人舎Magazineへのアクセス権を、
[5人組]で提供しますので、
1人当たり1カ月300円。

消費税増税前に、
お申し込みください。
先週の東北取材の旅、
未だに余韻が残っている。

三陸に入りて御霊(みたま)の冬銀河
〈朝日俳壇 函館市・武田悟〉

そしてこの大雪は、
一足遅れて東北へ。
海までの雪の荒野となりにけり

〈朝日俳壇 気仙沼市・千葉迅太〉

被災した皆さん、
頑張ってください。
応援しています。

そして昨日の雪。
本の虫出で来てつくる雪達磨
〈朝日俳壇 北海道鹿追町・高橋とも子〉
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日頃、部屋にこもって、
本ばかり読んでいる亭主が、
雪の日に珍しく外に出てきて、
不器用な雪達磨をつくった。

愉快な句。

そんな雪でもありました。

その大雪もたたって、
東京都知事選投票率は46.1%。
一昨年12月の前回62.60%を
大幅に下回った。
過去三番目の低さ。

舛添要一新都知事が、
211万2979票を獲得、
有効投票者数の43.4%。

46.1%の43.4%だから、
ちょうど20.0%。
選挙権のある都民の2割の支持で、
1329万4039人の都民をリードする。

ずいぶん浮かれぎみの新知事だが、
そのことは忘れないでほしいものだ。

さて今週は、
明日が建国記念日の祭日。

その後、水曜日から金曜日まで、
スーパーマーケットトレードショー。
東京ビッグサイトで開催。

私は初日の12日は午前と夕方、
13日も熱海で講演をした後、
夜のレセプションパーティに参加する。

その翌日がバレンタインデー。
トレードショーの最終日となる。

何人もの実務家から訴えられたことだが、
バレンタインデー当日のフェア開催は、
控えてほしいものだ。

店を空けられない店長が、
日本中にたくさんいる。

もちろん、節分も勘弁してほしい。

2月開催となると候補日が、
ずいぶん限られるかもしれないが、
現場のニーズに応えてほしい。

現場の声を代弁して、
ここに訴えておこう。

さて、今週も、
現場の声に耳を傾けながら、
今月の商人舎標語。
「チェッカーさんにサービスしよう!」

みなさんも、
Good Monday!

〈結城義晴〉

2014年02月09日(日曜日)

ジジと大雪[日曜版2014vol6]

ジジです。
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ずっと、おうちのなかです。

ソチ・オリンピックが、
はじまった。
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開会式。
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うつくしい。
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ロシアのヒストリーが、
えがかれた。
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そして、花火。
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むねがワクワクします。
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まっくらな夜に、
あかるい花火。
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はじまりました。
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でも、オリンピックがはじまったら、
ヨコハマには雪がふってきた。
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おとといの夜から。
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きのうの朝には、
ベランダにもつもった。
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ボクは雪がつもるのも、
みていました。
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けさは、こんなに雪。
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さむいですね。
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だからニュースペーパーのうえ。

おうちになかに、
雪がはいってきそうです。
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ちょっと、のぞいてみるかな。
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しろい。
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つめたい。
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べつの世界みたい。
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空気はつめたい。
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目がまぶしい。
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みんな、どこにいったのでしょう。
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ねえ、おとうさん。
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そと、いきましょう。
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ボクも雪のうえ、
あるいてみたい。
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雪は世の中をかえます。
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それが、雪のやくめなんでしょう。

〈『ジジの気分』(未刊)より〉

2014年02月08日(土曜日)

倉本初夫商業界主幹「お別れの会」と「変わるもの・変わらないこと」

「雪は天からの手紙」
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朝日新聞『天声人語』は、
中谷宇吉郎博士の言葉を使った。

雪国の人たちにとっては当たり前かもしれないが、
今日は私も雪かき。
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今日の予定も全部、キャンセルして、
家にこもっている。

ちょうどいい休養。
ありがたい。

一方、ロシアのソチでは、
冬季オリンピックが始まった。
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朝日新聞の夕刊は、
「熱き冬 始まる」

日経夕刊は、
「女子力で世界に挑む」
日本選手団は113人で過去最多、
女子65人・男子48人。

この現象を「女子力」と称した。

23日まで7競技98種目で、
楽しませてくれる。

その間に、一番寒い季節が過ぎていく。
春が待っている。

東北から帰って昨日は、
「倉本初夫商業界主幹
お別れの会」

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場所は海浜幕張、
アパホテル東京ベイ幕張。

昨年12月15日、
90歳で逝去。

大往生という言葉は、
初夫主幹には似合わないが、
90歳まで生きて、
長治主幹の遺志を伝え続けた。
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お別れの会は二回、行われた。

3日前から商業界ゼミが開催されていたが、
その閉講式後の第1回お別れの会と、
ゼミに参加していない人々のための第2回。

私はその第2回目のお別れの会に参加。
商業界全国同友会のメンバー、
小売業のトップ、商業界各誌の執筆者、
スポンサーや取引先、
さらに商業界OG・OBが、
100名ほどだっただろうか、
駆けつけてくれた。

イオン名誉会長の岡田卓也さん、
関西スーパーマーケット社長の井上保さん、
ヤマナカ社長の中野義久さん。
キリン堂会長の寺西忠幸さん。

私からもお礼申し上げたい。

弔辞はまず、
現㈱商業界の中嶋正樹社長。
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私の三代後の代表取締役社長。

それから西端春枝さん。
商業界全国女性同友会名誉会長。
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西端先生の弔辞は、
とりわけ印象深かった。
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ニチイ創業者の西端行雄夫人。

マイカルが倒産した時、
西端さんは思った。
「長治先生がご存命でなくてよかった」

長治主幹は、
商業を高める星のような存在だった。
だから西端さんは、
倒産の時を長治先生には、
見せたくなかった。

「初夫さん!」
西端先生にとって、
初夫主幹は同年代の同志だった。
そのお別れの言葉は、
西端春枝自身に向けられていた。

それを聞くすべての人たちが、
自分自身に問いかけをしていた。

倉本長治は、
発信する人だった。
倉本初夫は、
受信する人だった。

お礼の言葉は、
倉本和人さん。
初夫主幹の長男。

その後、全員が献花。

私は、合掌しながら誓った。
長治主幹、初夫主幹の遺志を継いで、
「商業の現代化を果たします」。

参会者には、
初夫主幹最後の著書が配られた。
『あきないの心』
2012年、商業界刊。

ぱらぱらとめくっていると、
長治主幹の言葉。

すべてのモノは
変わってゆく。

変わらないのは、
変わるという
事実だけだ。

この長治主幹の言葉に解説をつけるのが、
初夫主幹。

わたしたちは
変化を信じながら、
同時に変わらないことを
願っているようです。

これが初夫さんの特徴。

発信の長治あり、
受信の初夫あり。

問題は、これからだ。

合掌。

さて、お別れの会の後、
私たちはなつかしい人と交流した。

左は村田智則さん、
真ん中は西端春枝さん。
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村田さんは「たった一人の朝礼」の著者。
現在は㈱京王ストア経営管理部。

それから㈱商業界のOBのおひとり、
初夫社長時代の取締役・石原慶三さん。
写真では私の隣。
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写真は、松井康彦さん(右)。
商人舎エグゼクティブプロデューサーで、
アドパイン代表。
石原さんの部下だった。
それから、浅香健一さん(左)。
㈱リテイルマーケティング研究所代表取締役。

石原さんを囲んで、
東京駅の居酒屋で二次会。
20数年ぶりにお会いし、
ずいぶんと話が弾んだ。

今週は長かった。
東日本大震災の後を辿って、
東北出張。

倉本初夫主幹のお別れの会。

極寒の三陸、
大雪の東京。

初夫さんの死には、
時代が変わったことを、
痛感させられた。

それを感じた1週間だった。

〈結城義晴〉

2014年02月07日(金曜日)

市川猿翁の「温故知新」と石巻のヨークベニマル&イオンの復興

日経新聞『私の履歴書』は、
歌舞伎の市川猿翁。

昨年12月のフィリップ・コトラー、
新年1月の指揮者の小澤征爾。
そして今月がスーパー歌舞伎の猿翁。

第7回目の今日は、
「大学生活」。

猿翁は歌舞伎界では珍しく、
大学を卒業している。
慶応義塾大学文学部国文学科。
キャンパスライフを満喫。

しかし大学へ行き、
テレビを収録し、
舞台に出て、
映画を朝に撮る。
そんな「4本立ての生活」だった。

そして卒業論文のテーマは、
「演劇史における近松の位置と
その世話物作品の変遷」。

この中で良い新作の条件を三つあげる。
(1)人間性(不変なるもの)の描写の的確。

(2)人間をとりまく時代的環境の描写の的確。

(3)そしてこの両者の葛藤の描写の的確。

「これはやがて時が過つと立派な古典になる」

そして結論づける。
「守ることのみが伝統ではないのである。
守ると共に常に
新しいものを生み出さなければならない」

猿翁は、「温故知新」を言っている。
そしてInnovationを語ってもいる。

近松文学を研究して、
Innovationに至る。

おそらく、まとめて「書く」行為は、
初めてだったに違いない。
その処女作に、
すべてが込められている。

コトラーの最初の著書は、
『マーケティング・マネジメント』で、
それにすべてが凝縮されていた。

コトラーの時にも思ったが、
最初の作品は個人にとって、
極めて重大な意味を持つ。

恐ろしいほどだ。

さて、ちょっとした海外旅行?
そんな感じになってしまった東北視察。

その4日目は、
宮城県石巻地区。

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津波で沿岸部はほとんど荒廃してしまった。
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旧市街地でも、
閉店している店が多い。
壊れた建物もそのままだ。
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こちらのショッピングセンターも、
撤去されずに残されたままだ。
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それでも復興の兆しはある。
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大打撃を受けた日本製紙の工場は、
いまやモクモクと煙を吐く。
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石ノ森萬画館も復旧された。
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でもこの冬一番の冷え込みで、
風が沁みる。
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何事もなかったように、
空は澄み、雲が行く。

早朝のヨークベニマル中浦店。

ここまで、津波が押し寄せた。
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今は改装がなされて、
何事もなかったように、甦る。

そして目的地は、
ヨークベニマル湊鹿妻店。
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大津波に襲われ壊滅的な被害を受けた。

付近の住民500人は、
この店の屋上駐車場に避難し、
数日にわたって、救援を待った。

そのときの店長が物江信弘さん。
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私は震災後の4月6日に訪れ、
物江店長の活躍をブログに書いた。

二人でそのブログを見ながら、
語り合った。
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物江さんとの久しぶりの対面は、
うれしかった。
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物江さんは新しい辞令を貰ったばかり。
仙北ゾーンマネジャー。
15店舗の統括。
もちろん湊鹿妻店も担当する。

私自身のことのようにうれしかった。

石巻ではもう一つ、
イオンモール石巻店を取材。
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当時、仙台で勤務し、
震災対応をした鈴木茂伸さん。
現在はイオン本社の、
広報担当シニアマネジャー。
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鈴木さんは石巻店の状況だけでなく、
宮城県や岩手県全体の被災について、
詳細に語ってくれた。
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4日間の東北の取材旅行。
考えさせられることばかりだった。
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自分の目で見る、
自分の耳で聞く。

ピーター・ドラッカーのポストモダンの七つの心得、
その第1条。

この大切さを、
あらためてしみじみと実感した。

そのすべてを、
月刊『商人舎』3月号で報告する。

Innovationが見えてくるはずだ。
ご期待いただきたい。

〈結城義晴〉

2014年02月06日(木曜日)

やなせたかし「ヒーローは普通の人々」と名取・松島の「叶わず」

ソチ冬季オリンピック。

開会式は明日7日だが、
既に競技は始まっている。

スノーボード・スロープスタイル、
フリースタイルスキー女子モーグル、
フィギュアスケート団体男子ショートプログラム。

そんなとき、
「全聾の作曲家」を名乗る佐村河内守に、
ゴーストライターが名乗り出た。
桐朋学園大学非常勤講師新垣隆さん。

フィギュアスケート高橋大輔選手が、
この五輪で使用する楽曲は、
「ヴァイオリンのためのソナチネ」。

これも佐村河内作曲とされていた新垣作。

新垣さんは高橋選手と五輪を気づかって、
名乗り出たという。

「私は共犯者」
新垣さんの謝罪の言葉。

テレビで記者会見を見た。

真実なのだろうと、
感じさせられた。

NHKスペシャル、
「魂の旋律」~音を失った作曲家~。
昨年3月31日放映。

作曲家の三枝成彰、
音楽学者野本由紀夫、
そしてNHK自身。
佐村河内を絶賛。

朝日新聞の巻頭コラム『天声人語』も自戒する。
「感動話に何かと弱いメディアの習性」

3年前の東日本大震災のとき。
漫画家のやなせたかしさんが、
正義について語った。

「怪獣を倒すスーパーヒーローではなく、
怪獣との闘いで壊された街を
復元しようと立ちあがる普通の人々が
ヒーローであり、正義なのです」

さて、東日本大震災の被災地の旅。
昨日はレンタカーで、
仙台の南地区、岩沼市と名取市を視察。
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名取川を渡る。
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この川を津波がさかのぼってきた。

はじめに名取市と岩沼市にまたがる仙台空港へ。
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機体が流されるほどの大きな津波被害を受けた。

空港の先には、
名取市の閖上町がある。
その閖上の海岸へ。
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防潮堤が延々と作られている。
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昨日はこの冬一番の冷え込み。
海は穏やかだが、風はひどく冷たい。
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その閖上地区はなにもない。

ただし一軒だけ残された。
震災の記録として保存されている鈴木英二さん宅。
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震災前、震災時、震災後の
家の画像をパネルで掲示している。
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周辺には何もない。
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一方で奥まった仙台空港線の美田園駅周辺は、
商業視察や新興住宅地が広がっている。
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住宅の建築も次々に行われている。

トライアルカンパニー。
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相馬市から進出するフレスコキクチ。
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ホーマック。
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スーパービバホーム。
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コーナンPRO。
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住宅需要が旺盛なエリアだけに、
建材強化のホームセンターが多い。

一方、アミューズメント需要も堅調。
パチンコホールのダイナム。
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店長の齋藤斗紀雄さん。
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そしてドミナントを築くヨークベニマル。

被災した名取西店は復活。
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昨年の新店の仙台太子堂店は、
ベニマル最新ノウハウが満載。
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大震災で被災したエリアで、
街の構図が変わり、
商業の競争も変貌した。

次に仙台東部道路を北上し、
仙塩道路で松島へ。
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松島海岸が見えてきた。
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松島は浮かぶ島々が防潮堤になって、
被害が思いのほか少なかった。
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五大堂も守られた。
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島に掛けられたすかし橋もそのままだ。
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しかし、海辺に面したカステラ喫茶店は、
1メートルの浸水があった。
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柱に刻まれた津波の水位。
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暖かい店内でコーヒーを飲みながら
日本三景・松島を望む。
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松尾芭蕉の「奥の細道」の旅。
この松島に対するあこがれが動機だと、
芭蕉自身書き残している。

松島や ああ松島や 松島や

芭蕉作と誤解されているが、
江戸時代後期の狂歌師・田原坊作。

句を見れば、蕉風でないことは瞭然。
しかし松島は芭蕉の時代から変わらない。

そして本物の前には芭蕉すら、
「絶景にむかふ時は、
うばはれて叶(かな)わず」

絶景もそうだが、
大地震や大津波にも、
「叶わず」と思う。

しかしそこから立ち直るのは、
普通の人々の正義。

そして普通の人々には、
ゴーストライターは存在しない。
(旅はつづきます)

〈結城義晴〉

2014年02月05日(水曜日)

日経新聞社説の「流通業多角化のワナ」と宮城県気仙沼訪問記

お別れの会のお報せをふたつ。

ひとつは、
故倉本初夫商業界主幹偲ぶ会。
今週金曜日の7日、午後2時から3時まで。
アパホテル東京ベイ幕張。
私も参加する。

もうひとつは、
故堤清二さんのお別れの会。
2月26日午後1時から、
東京・帝国ホテルで行われる。

堤さんはもちろん、セゾングループ創業者。

私は商業経営問題研究会の座長を務めている。
そのメンバーには西武百貨店や西友出身者が多い。

みんな、参加すると思う。
私も献花に行くつもり。

さて、日経新聞の社説。
「流通業界で進む多角化戦略に潜むワナ」。

日経の社説は最近、
小売流通業に物申すことが多い。

これはとてもいい。

日本の経済の中で、
リテールが重い役割を持ってきたことを、
日本経済新聞が認めたことになる。

今回の話題は、
異なる業態企業を買収している
大手小売業に対する警告。

エイチ・ツー・オーリテイリングは、
大衆的総合スーパーのイズミヤを子会社化。

セブン&アイ・ホールディングスも、
相次ぐ買収。
通信販売のニッセンホールディングス、
高級衣料店バーニーズジャパン、
雑貨店フランフランのバルス。

イオンもピーコックストアを傘下に入れた。

日経は主張する。
「多様化した消費者を相手にする流通業では、
企業規模を拡大し、メニューを増やしても、
ただちに相乗効果が表れるわけではない」

故田島義博先生は晩年、
小売業の規模のデメリットを指摘した。
元学習院大学院長で流通の専門化。

その通り。

日経も言う。
「業態が異なれば、
客層や価格帯も変わってくる」。

だから「多角化戦略のワナ」には、
気をつけろ。
そう、主張する。

「流通業界では、バブル期に
ダイエーやセゾングループが
多角化を目指して買収を重ねたが、
明確な相乗効果を出せなかった」

それは事実だが、
時代も変わっている。

「文化の異なる企業やブランドをうまく生かすには、
もう一段の工夫やアイデアが必要になる」

私は考える。
必須の条件は、
工夫やアイデアではない。
マネジメントや企業文化の一体化だ。

それが可能ならば、
多様性を体内化することにも、
意義が生まれる。

だからH2Oのイズミヤ子会社化に対して、
私の評価は高くはない。

もう済んでしまったことで、
両者がこれから統合の努力をするのだから、
水を差すつもりは全然ないが。

セブン&アイの買収は、
オムニチャネル構築の一環

現在の同社の利益を考えると、
ある意味で意欲的だと思う。

同社の抜群の求心力を前提とすれば、
これもあり。

これからは、
買収された側の経営者たちに、
「基本の徹底と変化への対応」が、
突きつけられる。

多角化に関しては、
かつてのロジックだけでは、
判断できないと思う。

多角化、多業態化、
そしてマルチ・フォーマット化。

十把一絡げでは、
片付けられない問題となってきた。

さらに罠を恐れていては、
次の時代を切り拓くこともできない。

面白い時代であることは、
間違いないし、
それを解き明かすことに、
大いに意義が出てくる時代である。

さて私の行動記録は、
昨日に遡る。

現在は、仙台から石巻に移動。
そして蛇田地区に宿泊。

しかし昨日は朝、
大船渡から陸前高田に移動し、
さらに昼過ぎに気仙沼へ。

気仙沼は3.11の震災で
市街地が大きなダメージを受けた。

気仙沼を本拠においていた片浜屋も、
社屋を津波で流された。

片浜屋はスーパーマーケット3店を経営する。
オール日本スーパーマーケット協会会員。

港近くの本社社屋を津波にさらわれて、
平成23年11月、東新城地区に新本部を建てた。
その仮設状態の新本部事務所を訪問。
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社長の小野寺洋さん。
突然の訪問にもかかわらず、
歓迎してくれてありがたい。
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小野寺さんも元気な様子で、
被災当時のことから現在までを、
率直に語ってくれた。

若い経営者が、
「明日への希望」をもって、
ビジョンを語る姿は美しい。

そしてもう一人、
㈱熊谷電気社長の熊谷光良さん。
商業界気仙沼同友会の重鎮。
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私も社長時代はもちろん、
ずっと親しくさせていただいたし、
たいへんお世話になった

震災後も、奥様の聖子さんと二人で、
気仙沼の復興に尽力されている。
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安波山山頂から、
気仙沼港周辺、
そして完全に波にさらわれた熊谷さんの会社と自宅跡。

現在の仮設本社から、
最後にご自宅まで、
ご案内いただき、
さらにずっと話を聞き続けた。
そしご自宅の敷地の一角にある地蔵堂。
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その中に安置されているのは
みちびき地蔵菩薩像。
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俳優の滝田栄さんが、
なんと4カ月で彫った作品。
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3.11で亡くなった方々の霊を供養し、
残された人たちのよりよい未来を、
祈念した像。
この地蔵堂建立に、
熊谷さんは奔走し、完成。
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ここでさまざまなイベントが開かれているそうで、
急きょ、ステージも作られた。

このお堂を守る托鉢僧に、
般若心経をあげてもらった。
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大船渡、陸前高田、気仙沼と移動し、
多くの被災地を見てきた。

私自身は無宗教者だが、
般若心経は心に沁みとおった。

熊谷さんご夫妻に心から感謝したい。
(旅はつづきます)

〈結城義晴〉

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