結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2014年02月04日(火曜日)

三陸・大船渡&陸前高田の「奇跡の一本松」とマイヤの元気な店々

春が立つ日。
立春。

冬至と春分の日の真ん中。

しかし立春こそ、
寒さの頂点。

だからというわけでもないが、
関東地方で雪。
宇都宮市、熊谷市にも積雪。
東京・横浜でも、
雪が降る。

雪で羽田空港からの便が欠航したり、
鉄道や道路に渋滞や麻痺が起こる。

迷惑を受ける人々も多いだろう。

しかし子供でもないのに、
雪にはちょっと胸がときめく。

ただし私は昨日、今日と、
岩手県大船渡、宮城県気仙沼。

こちらは雪は降らない。
ひどく寒いけれど。

不思議な気分。

昨日は朝7時56分発、
東北新幹線はやて103号で一ノ関へ。
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一ノ関で大船渡線へ乗り換え。
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1両編成の在来線。
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そこから約1時間、
雪の残る景色の中、
気仙沼までの旅。
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大船渡線とはいっても、いま、
岩手県大船渡市まで、
つながってはいない。

宮城県気仙沼市が終点。

その後は、
BRTと名づけられたバス路線。
Bus Rapid Transitの略。
バス高速輸送システム。

東日本大震災で、
JR大船渡線は不通になっていた。
昨2013年3月2日(土)に仮復旧。
このBRTが気仙沼と盛(さかり)の間を結んだ。

それに乗って、大船渡に向かう。
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海岸線の線路をバス道路として利用している。
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だから駅は、従来線駅名を残している。

そして盛駅に到着。
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その駅構内で大急ぎで、
フェイスブック記事をアップ。
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そして、マイヤ本部へ。
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月刊『商人舎』3月号の取材。
米谷春夫社長へのインタビュー。
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震災後も大活躍で、お元気な様子。
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私は震災の直後、
2011年4月6日に訪問した。
その時の話など、
ずいぶん盛り上がった。

そして3日前にニューアルしたばかりの
マイヤインター店へ。
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美味しい地元のアイスクリームをいただく。
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南部地どりの㈱アマタケ社長の甘竹秀企さん。
買物に来ていてバッタリ。
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インター店店長の遠藤康郎さん(左)。
車で案内してくれた佐々木英喜さん(右)。
経営企画室長。
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赤崎店店長の千田定一さんに、
震災の時の話を聞く。
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千田さんは当時、
インター店の店長だった。

大船渡店店長の小野田謙さん。
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夜の暗闇にともる仮設商店街。
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その店舗の灯りに、
ほっとさせられる。
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そこで会った衣料品店シュシュ社長の小牟礼忍さん。
マイヤOB。
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その夜は、
一軒家で営むレストランで、
マイヤ幹部の皆さんと会食。
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右から佐々木さん、副社長の金野栄一さん、
私の隣は㈱びはんコーポレーション専務の間瀬慶蔵さん、
米谷社長と、商人舎チーフエディターの渋木克久。

三陸の魚介類が食べきれないほど出てきた。
美味しかった、満足した。

ホテルに戻り、温泉に浸かり、
寝酒にビールを一杯。
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夜が明けて今日は、再び、
佐々木さんにご案内いただいて
陸前高田へ。

昨日とはうって変わって、
岩手らしい極寒の中、
陸前高田の象徴「奇跡の一本松」へ。
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その後ろに見える被災したユースホステル。
記録として残すことが決まっている。
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そして何も残っていない市内を巡り、
仮設店舗として2011年8月に、
いち早く建てられたマイヤ滝の里店へ。
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店長の大和田昌宏さんに、
当時のことや今のお客様のことを聞かせてもらった。
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お礼に色紙にサイン。
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プレハブの仮設事務所は、
手がかじかむほど寒い。

そんな中で仕事しているマイヤの皆さんに
心を込めて、メッセージを書いた。

「朝に希望、昼に努力、夕に感謝」

震災からの立ち直りの際にも、
この言葉は大きな力を与えてくれる。
(つづきます)

〈結城義晴〉

2014年02月03日(月曜日)

節分に商人舎Magazine&公式サイト改革と日本百貨店の「蛻変」

Everybody! Good Monday!
[2014vol5]

2014年第6週。
2月第2週です。

五指固く握れば拳寒の入
〈日経俳壇 いわき・坂本玄々〉

五本の指を固く握ると、
力強い拳(こぶし)となる。
そして、世は寒の入り。

「寒の入り」は小寒の日。
今年は1月5日だった。
この日から、寒中見舞いが出される。

そして小寒から節分までが「寒の内」、
つまり「寒中」。

寒中で一番寒いのが「大寒」。
今年は1月20日だった。
そして今日の節分をもって、
「寒の明け」という。

海底に雨はとどかず寒明ける
〈日経俳壇 武蔵野・高野公一〉

3・11の大津波で、
海底にさらわれた人々に、
雨は届かない。
そして3年目の今年も、
寒は明ける。

私はその寒明けの今日、
3・11の三陸へ。

そして明日は「立春」。

暦のうえでは、
明日から春。

今日の節分。
恵方巻き。

今週金曜日の7日から、
ロシアのソチで冬季オリンピック。

今週の販促企画は、
Weekly商人舎の日替り連載。

日曜日の9日は、
東京都知事選挙。

今朝、東京でもない横浜で、
NHKは都知事選の政見放送をやった。

関心は高い。

商人舎Magazineの、
Daily商人舎。
イオンモール
仙台市内東北大キャンパスを
220億円で落札

さらにWeekly商人舎では、
週刊特別企画の短期連載が、
先週から始まった。
惣菜の第一人者・林廣美の
消費増税直前対策①

さて商人舎関連のリニューアル3つ。
第1は、商人舎Magazineのリニューアル
その4つのリニューアル・ポイント。

①TOPページに「INFORMATION」欄をつくりました。
月刊『商人舎』編集部から読者の皆さまへ、
お知らせはここに表示されます。

②同じくTOPページの下部に、
「月刊商人舎magazine」
Facebookページのエリアをつくりました。

③Daily各記事にFacebookの
「いいね!」ボタンと「シェア」ボタンを設けました。

④Daily商人舎は、公開期間を過ぎたニュースも、
全文が読めるようになりました。
ただし氏名とメールアドレスの入力が必要です。

第2は、商人舎Magazineをスマホで見る人、
こちらにもfacebookのタイムラインが入りました。

紙の月刊『商人舎』が一段落すると、
網の商人舎Magazineの改革。

さらにさらに第3に、
この商人舎公式サイトも、
若干のリモデル。

右段上部、
Daily商人舎新着記事欄によって、
直接、アクセスできます。

是非是非、ご覧ください。

商人舎はいつも、
休む間もなく、
リニューアルを続けます。

こまかく、
きびしく、
しつこく、
なかよく。

今年一貫したスローガン。

よろしく。

最後に緊急募集。
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ロンドン&バルセロナ研修ツアー。
4月10日から17日。

テスコのマルチ・フォーマット戦略
テスコ・コムとテスコ・ダイレクトのネットスーパー、
さらにダンハンビー社の威力によって、
CRM
でも世界最高峰。
プライベートブランドも世界のお手本。

こちらも多くのファンを捉まえている。対抗するウォルマート・アズダ
かつての王者セインズベリー、
高質スーパーマーケットウェイトローズ、
さらにマークス&スペンサー、ハロッズ。
ドイツから侵攻したアルディリドル

スーパーマーケットに関連する人々。
ロンドンを見ずしてそれを語ることはできない。

もうひとつはバルセロナ
ここではメルカド―ナ。
地元のエロスキディア、
隣国フランスから、
カルフールとオーシャン

サン・ジョセップの公設市場。

2014年現在、
ロンドン&バルセロナは、
ヨーロッパ随一のコース。

お早めのお申し込みを。

さて今日の最後は、
日経新聞社説。

社説欄で敢えて警告。
「百貨店の好調に慢心はないか」

百貨店の売上高は2年連続増加。
しかし2012年の16年ぶりのプラスは、
東日本大震災の反動。

2013年は株高による高額品の好調。

外的環境変化の要因で、
自主努力の成果ではない。

好調な店は大都市の大型店に限られる。

地方の百貨店、大都市の2番手以下の店は、
「あまり潤っていない」。

社説が指摘するのは、
百貨店の「消化仕入れ」体質。
商品の約7割が納入業者の在庫リスクで調達される。
これが偽ブランド販売や食材偽装問題となった。

社説は「独自の売場をつくる力」を要求する。
しかし私は新フォーマット開発こそ必須だと考える。
売場をつくることではない。

そのうえ私は、
「衰退業態の立地限定」論者だから、
二番手百貨店や地方百貨店には、
辛口だ。

現在の売場を変えて、
新しいニーズを掘り起こすことが、
無駄とは言わないが、
もっと根本的な「蛻変」が求められている。

蝉や蛇が、
姿を変えて「変態」する。
パラダイムの転換の時には、
企業や業態にはそれが求められる。
例えばアメリカのデイトン・ハドソンが、
ディスカウントストアのターゲットに「蛻変」した。
こんな破壊的イノベーションである。

アナログで踏み出す一歩冴返る 

〈日経俳壇 高知・谷脇萬明〉

こんな「蛻変」だって考えられることを、
付け加えておこう。

では、みなさん。
今週も。
Good Monday!

私は三陸から石巻です。

〈結城義晴〉

2014年02月02日(日曜日)

ジジとじゃん・けん・ぽん[日曜版2014vol5]

ジジです。
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きょうは、すごく、
あたたかい。
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春みたいです。

ユウキヨシハルのおとうさん、
ボクとあそんでくれるみたいです。
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なに、するんですか?
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「じゃんけんぽんは、
どう?

じゃあボクは、右手。
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さいしょは、グー!
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じゃん・けん・ぽん!
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「わあ、おとうさんのかちだ!」

・・・・・・・・・。

「もういっかい?

さいしょは、グー!
じゃん・けん・ぽん!!
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あいこで、しょっ!
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「また、お父さんのかちだーっ。
うれしいっ!」

・・・・・・・なんか、
ボク、つまんない。

「まけてあげるから、
もいっかい、やろっ!?」

さいしょは、グー!
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じゃんけん・ポン!
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こんどは、ボクのかち?

ちょっと、うれしい。

もいっかい。

さいしょは、グー。
じゃん・けん・ぽん!
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わあ、ボク、
また、かった。

・・・・・・・・でも、
なんだか、
つまんない。

ボクはグーしか、だしてないし!
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じゃん・けん・ぽんって、
ボクには、むいてないみたいです。

〈『ジジの気分』(未刊)より〉

2014年02月01日(土曜日)

2月商人舎標語「チェッカーさんにサービスしよう!」と関西経営統合

今日から2月。

㈱商人舎も今日から、
7年目。

よろしくお願いしたい。

2008年2月1日に、
会社設立。

その2008年の4月17日に、
商人舎発足の会。

その年の7月、
歴史的な第1回商人舎USA視察研修会。
以来、昨秋のスペシャルコースで、
都合、14回を数えた。

日本の流通小売業界でも、
有数のアメリカ研修会となった。

そして今年4月には、
初のヨーロッパ研修会。
ロンドン・バルセロナは、
おかげさまで大好評。

2008年の秋からは、
コーネル大学RMPジャパンがスタート。
私は副学長として、
2012年までこの産業内大学の基礎を築いた。

一方、2009年4月、
立教大学の社会人大学院教授に就任。
こちらも5年間勤め上げ、
F&Bマーケティングと、
サービスマーケティングの講座は好評で、
修士論文指導の結城ゼミも、
30人のマスターが育った。

2012年からは、
念願の商人舎ミドルマネジメント研修会開始。
今年6月3日・4日・5日の3日間は、
第5回となる。
すべてに上田惇生先生が出講してくださって、
これは類を見ない研修会だと自負している。

そして何よりも、
昨年4月には紙と網の融合で、
月刊『商人舎』と商人舎magazineを創刊。

今年はこのメディア確立に、
全力投球の所存。

商業の現代化と、
知識商人の養成を、
ミッションとしていることだけは変わらない。

しかし今後、自分が、
何を始めてしまうか、
自分でもわからない。

それが結城義晴と商人舎の本質。

あらためて、よろしくお願いしたい。
これからが本番だという気概だけは、
確かに自分のなかにある。

さて2月の初めに、
2月の商人舎標語。
チェッカーさんにサービスしよう!

セルフサービスはノーサービス。
接客サービスはベターサービス。
セルフサービスは易しく、
ヒューマンサービスは難しい。

こんな紋切り型の位置づけは、
20世紀的すぎる。

セルフサービスの現実を批判し、
ヒューマンサービスの理想を褒め称える。
反対にセルフサービスの理想を語るときには、
接客サービスの現実をこき下ろす。

こんなアンフェアな評価も、
また、極めて多い。

大衆消費社会が進んで、
少子高齢化の成熟社会がやってきた。
商品はあふれかえり、
業態間競争も激しくなるばかり。

そんな2014年のいま、
売場の高度なセルフサービスは、
チェックアウトのホスピタリティによって、
アウトスタンディングな仕組みとして完結する。

このときに一番大切なこと。
それは本部も店舗も、
みんなでチェッカーさんたちに、
サービスすることだ。

顧客にサービスする仕事についていない者が、
顧客にサービスする人にサービスする。
これが間接部門の顧客志向の本質だ。
サービス戦略の接点のマネジメントだ。

だから、みんなで、
チェッカーさんにサービスしよう。
お客様にサービスする人にサービスしよう。
チェッカーさんに心からの配慮をしよう。

Check-out Service革命をするときにも、
お店の立て直しのときにも、
それがスタートとなる。
間違いのない出発点となる。

チェッカーさんにサービスしよう。
チェッカーさんに心からの配慮をしよう。

〈月刊『商人舎』2月号巻頭言 Message of Februaryから〉

さて、今朝の朝日新聞『天声人語』。

ドナルド・キーンさんの言葉を紹介。
日本に帰化してくれた文学者。

「東京の街は明るい。
みなさん、東北を
忘れているのではないでしょうか」

2020年オリンピックが決まって、
それはそれでいいことだ。

しかし東北の震災被災地は、
まだまだ復旧にすら至っていない。

仮設住まいの人々、
仕事場のない人々、
福島原発の展望はない。

これから復興、振興へと、
階段を登らねばならない。

私は月曜日から、
大船渡・陸前高田、
そして石巻へ。

心からの共感を、
心からの支援を。

さてさて、日経新聞。
「地方スーパー、増税控え合従連衡」

イズミヤとH2Oリテイリングの経営統合。
「消費税率の引き上げと無縁ではない」と、
日経は断じる。

イオンとセブン&アイ・ホールディングスの流通2強。
その勢力拡大に押されて、
ローカルチェーンが揺れ動く。

生き残りをかけたM&Aの動きは急だ。

まず、イオン。
2011年、中四国のマルナカグループ買収。
2013年、ピーコックストアを傘下に入れ、
同年、ダイエー も子会社化。

セブン&アイ。
2013年夏以降、
北海道のダイイチ、
岡山県地盤の天満屋ストア。

一方、2013年10月、
アクシアルリテイリング発足。
新潟県と群馬県地盤の2社の連合。

今年1月31日、広島県地盤のイズミ、
北九州のスーパー大栄に約2割出資。

北海道のアークスには、
年商200億~300億円規模企業が、
経営統合の依頼案件を持ち込む。

そこにH2Oとイズミヤ。
イズミヤの林紀男会長の発言。
「両社の連携で関西市場を深掘りする」
百貨店と総合スーパー、食品スーパーの連携が、
イズミヤの関西深掘りにつながるのか。
何より、イズミヤの経営不振の数値が、
林さんのこの発言の軽さを表わしている。

イズミヤは四條晴也専務が、
3月1日付で社長昇格する人事を発表。

坂田俊博社長は取締役会長に就くが、
イズミヤのトップマネジメントこそ、
真摯に状況に立ち向かわねばならない。
それなくしては、
社員・従業員、取引先の納得は得られない。

東日本大震災の被災現場、
福島原発の影響下にある地域。

一時的な復興特需はあっただろうが、
将来への展望はまだない。

その中で、もがき苦しんでいる企業と比べると、
関西で経営統合される側の、
トップマネジメントの状況認識の甘さは、
自らの怠慢を映し出している。

〈結城義晴〉

2014年01月31日(金曜日)

イズミヤのH2Oリテイリング傘下と「万能細胞」開発者の紅組勝利

2014年も1月が終わる。

いちがついく、
にがつにげる、
さんがつさる。

1月行く、
2月逃げる、
3月去る。

ああ。

その睦月の最後の日に、
大阪のイズミヤが、
H2Oリテイリング傘下に入るニュース。

商人舎Magazineの、
Daily商人舎。
H2Oリテイリング
6月にイズミヤを完全子会社化

私は和田満治さんのことを思い出した。
イズミヤの総合スーパーの実質的な創業者。

1992年に突然の早世。
惜しかった。

それが尾を引いたと思う。

しかしそれでも、
明日に向かって、
希望をもって仕事してほしい。

イズミヤの人たちには、
商人には本籍地と現住所があることを、
あらためて強調しよう。

そして新しい現住所も、
「阪急」という強いブランドを持っている。
関西で商売するときに、
最強の強みが発揮できる。

阪食社長の千野和利さんは、
これまた素晴らしい経営者。

きっと、この企業統合は、
悪くなかったと思える日がやってくる。

私が保障しよう。

商人の本籍地を大切にしながら、
現住所で頑張れ!

今日の私は一日、
横浜商人舎オフィス。
まるまる自分の原稿書き。
月刊『商人舎』メイン論文。
もっと書きたいところだが、
10ページ8800字で我慢した。

イズミヤにも驚いたが、
「STAP万能細胞」の小保方晴子さんにも、
大いに驚かされた。

弱酸性の液体に浸すだけで普通の細胞が、
iPS細胞のように様々な臓器や組織に育つ。

博士号を取ってからまだ3年、
30歳の女性研究者。

このところ私は、
「紅白歌合戦でいえば紅組の勝ち」と、
言い続けているが、
小保方さんも、それ。
京都大学の山中伸弥教授らは、
複数の遺伝子を組み込んで、
細胞の時計の針を巻き戻す「初期化」を実現。
それがiPS細胞。

しかしSTAP細胞は、
細胞の中身に直接は手を加えない。
外部から刺激を加えることで、
普通の細胞がひとりでに
万能細胞に変わる。

つくりだした万能細胞は、
その方法のシンプルさで、
世界中の専門家を仰天させた。

「何百年にもわたる細胞生物学の歴史を
愚弄している」
イギリスのネイチャー誌が、
論文を突き返した。

「生物学に対する先入観がなく、
データを信じて独自の考えを持った」
理化学研究所の師匠は評価する。

新聞各紙の巻頭言も、
日頃の政治に対する評価とは逆に絶賛。

朝日新聞『天声人語』。
19世紀の細菌学者パスツールを引き出した。
「快挙を讃えつつ、努力の総量を思ってみる」

毎日新聞『余禄』は、
ドイツのアグネス・ポッケルス。
「表面張力」の女性研究者。
彼女は台所の流しで観察と実験を重ねた。

「小保方さんがものすごい話を
何かの新製品発表のような
軽やかな 調子で語っていたのが痛快」

日経新聞『春秋』。
こちらは高村光太郎の「レモン哀歌」。
「そんなにもあなたはレモンを待つてゐた」

マウス細胞を弱酸性の溶液に浸す。
そこから万能細胞がつくられる。

「やはり酸っぱい刺激は生命を突き動かす」
レモン哀歌との接点は、この酸っぱさ。

科学的論拠はないし、
科学の話をするのに文学が持ち出されるのが、
滑稽で、笑える。

シンプルさ、軽やかさ、日常性。

商売においても、
科学においても、
紅組の勝利数は、
格段に増えていくに違いない。

イズミヤも紅組に支えられるだろう。

〈結城義晴〉

2014年01月30日(木曜日)

ロンドン・バルセロナのお誘いとデニーズ大久保恒夫・高質レストラン

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ロンドン&バルセロナ研修ツアー。
4月10日から17日。

いい季節です。

ロンドンは、
2012年のオリンピック以降、
ニューヨークを凌いで、
世界でも最も訪問したい都市となった。

その証拠にホテル代はロンドンが一番高い。

昔、東京の物価の高さが揶揄されたが、
その時は東京が世界で一番、
刺激的な街だった。

2020年の東京オリンピックは、
ロンドンに続いて、
東京の地位を再び、
世界トップに引き上げてくれるに違いない。

しかし今は、ロンドン。
街そのものにも魅力がある。
歴史ある観光名所は盛りだくさん。

ソーホースクェアのミュージカルは、
ニューヨークよりいい。
ロックミュージックもいい。

大英博物館は必見だし、
ナショナルギャラリーもいい。

食事も最近は、おいしくなった。
パブで飲むビールやスコッチは堪えられない。
英国小売業では、
なんといってもテスコがすばらしい。

アメリカ最大の小売企業は、
総合スーパーのウォルマート。

フランスも総合のカルフール。

ドイツの単体企業トップは、
小型ハードディスカウンターのアルディ。

日本はコンビニのセブン-イレブン。

しかしイギリスは、スーパーマーケットのテスコ。
そのテスコがマルチ・フォマット戦略を展開する。
さらにテスコ・コムとテスコ・ダイレクトで、
ネットスーパーでも成果を上げている。

さらにさらにダンハンビー社の威力によって、
CRMでも世界最高のマーケティグを展開している。
プライベートブランドに関しては、
世界の小売業のお手本となっている。

そのテスコに、
ウォルマート・アズダが対抗している。
こちらはエブリデーロープライス。

その間に挟まれて、
セインズベリーが、
ユニークなポジショニング戦略を進める。

高質スーパーマーケットのウェイトローズは、
ジョン・ルイス百貨店の傘下にあって、
こちらも多くのファンを捉まえている。

さらにマークス&スペンサーは、
英国王室御用達の総合スーパーだし、
ナイツブリッジのハロッズは、
世界最高峰の百貨店。
その宝石売場の如き食品フロアは、
ウェグマンズやホールフーズにさえ、
刺激を与え続けている。

ここにドイツからアルディリドルが侵攻している。

いかがだろう。
ロンドン。

特にスーパーマーケットに従事する人々は、
ロンドンを見ずして、それを語るなかれ。

その後、バルセロナに行く。
こちらも1992年に夏季五輪が開催された。

日本勢の金メダルは、
柔道の古賀稔彦と吉田秀彦、
水泳女子200m平泳ぎで岩崎恭子。

懐かしい。

マラソンは男女ともに銀メダル。
森下広一と有森裕子。

そのバルセロナ、
リーガエスパニョーラのFCバルセロナの本拠。
アルゼンチンのリオネル・メッシ、
ブラジルのネイマールなどを抱えて、
2013年にはリーグ優勝。

街はアントニ・ガウディの建築物で彩られ、
それだけでも満足感は大きい。
ピカソ美術館もあるし。

食事も酒も旨い。

その上、小売業ではメルカド―ナ。
言うまでもない奇跡のスーパーマーケット。

地元のエロスキディアが頑張るが、
隣国フランスから、
カルフールとオーシャンが進出。
ドイツから侵略したりドルとともに、
激しい競争を繰り広げるが、
我がメルカドーナはびくともしない。

サン・ジョセップの公設市場も、
スペインらしい商売を見せつけてくれる。

2014年現在、
ロンドン&バルセロナは、
ヨーロッパ随一のコースだと思う。

ご一緒しましょう。
30人の枠で検討中ですが、
20人の申し込みがあって、
だから枠を広げる予定。

いずれにしても、
お早めにお申し込みを。

豊かで、楽しくて、
大いに学べる研修会にします。
お約束します。

さて今日は、
「明治マーケティングレビュー」が、
送られてきた。
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実にしっかりした編集がなされた機関誌。

㈱明治のマーケティング推進本部の企画編集。

実際の編集作業は津賀仁さんが担当。
㈱エムズスタッフオフィス社長だが、
私は本当に助けられている。

年4回発行の季刊誌だが、
私は今回で24回目の連載。
6年も書かせてもらっていることになる。

毎回、スーパーマンのイラストが、
狂言回しをする7~8ページの構成で、
「小売業のスーパーマーケティング」が、
その連載タイトル。

この連載を集めれば、
単行本が出来上がるくらい。

ご愛読にも感謝しておきたい。

今日は突然だが、
立教大学院の荻野祐太郎さんが、
商人舎オフィスを訪ねてくれた。
協和建設工事㈱専務取締役。
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商人舎チーフエディターの渋木克久と、
三人で写真。

荻野さんは今春、
立教の社会人MBAを修了して、
修士号を取得。
埼玉県の坂戸市で、
地域貢献度の高い仕事に邁進する。

渋木君も立教大学院の修士で、
荻野さんの先輩。

みんな、学習したことを活かして、
社会の役に立ってほしい。

もちろんロンドン&バルセロナも、
彼の地で学んだことは、
地域社会と会社に大いに成果をもたらす。

さて、今朝の日経新聞。
「原子力と安保特集」

連載コラム『大機小機』では、
「原発即時ゼロの経済効果」。

中身には言及するつもりはないが、
東京都知事選に影響を与えはしないか。

ちょっと気になった。

その日経新聞の『企業総合』欄。
「ファミレス、メニュー刷新」の記事。

「4月の消費増税に伴い
ファミリーレストラン大手が
メニューを刷新する」

小売業は外税で大筋、
決まっているが、
外食産業はどうか。

「増税分を単純に価格転嫁すると
客離れがおきる恐れがある」

セブン&アイ・フードシステムズ
は、
大半のメニューを刷新する。

デニーズの2013年既存店売上高、
4月を除いて毎月前年を上回った。

社長の大久保恒夫さんは、
消費増税後を見据える。
「商品を変えずに増税分を価格に転嫁すれば、
常連客の反発を招く恐れがある」

だから、「大幅なメニューの刷新に向けて、
新商品の開発体制も強化」。

「従来のように商品開発部だけではなく、
営業部や仕入れ担当部署などを含む
組織横断のチームで取り組むように改めた」

さすが大久保さん。
クロスファンクショナルチームの発想。
日産のカルロス・ゴーンの改革手法。

一方、すかいらーくは、
消費増税以降、
「ガスト」のメニュー数を増やす。
現在の約100種類から1割程度。

谷真社長。
「2015年に再び増税する可能性があり、
消費マインドへの影響は避けられない」

そこでシニアや主婦層をターゲットにする。
主力の家族客以外にも顧客層を広げる。

現在約1300店あるガストは原則、
全国一律の価格。
しかし年内に
「地域別価格制度」を導入。

古典的なチェーンストア理論から、
脱しようと懸命だ。

デニーズは全品の刷新。
ガストはメニュー1割増と新客層狙い。

政策は極めて対照的だ。

大久保さんは『激流』1月号で、
インタビューに答えている。

タイトルは、
「高質レストラン実現の準備は
すべて整った」

大久保さんはデニーズ成長のコンセプトを、
明確に「高質レストラン」と定めた。

「高級レストランの味とサービスを、
お手頃価格で提供する店舗を実現する」

もちろん、初めは際立った挨拶の励行。
アウトスタンディング・グリーティング。

さらに高質レストランは、
ノンコモディティ・ニーズの獲得を意味する。

従って、ここが重要なことだが、
店ごとにカスタマイズした展開をする。

コモディティはマス・マーケティング。
ノンコモディティはカスタマイゼ―ション。

合わせて、
マス・カスタマイゼ―ション。

素晴らしい。

日経の記事を読む限り、
デニーズに軍配が上がりそうだ。

ファミレス市場は1兆円を超えた。、
外食産業のなかで最大の業態だ。

小売業にたとえると、
スーパーマーケットに似ていようか。

ファストフードがコンビニと位置付けられようか。

そのファミレス、
売上げは好調だが、
原材料費高騰が重荷。

したがって、増税分の吸収と価格据え置きは難しい。
記事は価格転嫁の可能性の高さを指摘する。

マクロミルの1000人調査。
増税後に節約をすると回答した人は、
全体の約7割。

その節約の対象では、
「外食・飲み会費」が約66%。

外食産業に厳しい4月以降が待っている。

そうはいっても、
日本の4月以降は、
経済どん底のスペインほどではない。

バルセロナのメルカド―ナは、
凄い。

〈結城義晴〉

2014年01月29日(水曜日)

ノロウィルス不顕性感染者とバレンタイン友チョコの小さな喜び

今週月曜日に忘れていたことがある。

数の子や頭蓋に確と咀嚼音
〈朝日俳壇 東大和市・板坂寿一〉

そう、週の初めの俳句・短歌。
食べものを詠んだものが好きだ。


新聞の一面読まず風邪心地

〈日経俳壇より 横浜・逆瀬川釣児〉

風邪が流行っている。
マスクをした人が多い。

浜松市内の小学校児童ら1000人以上、
ノロウィルスの症状を訴えた。

この集団感染の感染源は、給食の食パン。

昨日のこのブログへの投稿で、
投稿名いまちゃんが、
「不顕性感染者」のことを指摘してくれた。
毎日新聞も巻頭言の『余禄』で取り上げた。

感染しても発症しない人が感染源となる。

「知らぬ間に自分が感染源になるのを防ぐためにも
手洗いや器具の消毒が大切である」

余禄の最後の言葉は重い。
「自分の感染を防ぐ策がまた
他の人をも感染から守る」

これ、ノロウィルスに限らない。
思想や考え方や行動にも、
同じことが適用できる。

もちろん私は、
思想統制する気は断じてないが、
これらの感染は頻繁に起こる。

だからこそ、重い。

さて昨夜8時に、
横浜商人舎オフィスを、
松見浩希さんが訪ねてくれた。
㈱ロジスティックス・パートナー社長。
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この商人舎ホームページの巻頭テロップ。
「流通ニュース」を発信している人。

2001年、「LNews」からスタートした。
LはロジスティックのL。
つまり「物流ニュース」。

次に2008年、「流通ニュース」を始めた。

そして2012年に起こした「メーカーニュース」が、
いま、好評だ。

松見さんとは互いに、
溜まりに溜まった話を、
矢継ぎ早に語り合った。

ネットを活用したメディアを主宰する同志。
松見さんと話し合っていると、
エネルギーが満たされてくるし、
どんどんアイデアが湧いてくる。

ありがたい同志だ。

ロジスティックス・パートナーのメディア。
是非とも登録して、ご愛読願いたい。

商人舎Magazineも、
流通ニュースに負けてはいられない。
Daily商人舎には二つの公開記事。

●カルフール 欧州127モール取得で
クレピエールと最終合意」

この記事の最後に規制とInnovationに関して、
気がついたことを書いておいた。

●イオン PB第1号「ジェーカップ」が復活
300万個限定販売

明けて今朝は、
イオンリテールワーカーズユニオンの面々が、
訪ねてくれた。
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私の隣から、
西近畿グループ議長・安藤賢太さん。
同副議長の西村久宏さん、
同事務局長の佐々木淳一さん。

世界最大の労働組合UAゼンセン。
そのイオンリテールワーカーズユニオン。
その西近畿グループ。

よく勉強するユニオンで、
私は様々な相談に乗っている。

事務所にいると、
次々に訪問者がある。

ありがたいことだ。

さて、日経新聞消費面。
軽いタッチの記事がいい。

「今年のバレンタインデーは、
友達にチョコレートを贈る『友チョコ』が
一段と広がりそうだ」

友人に贈る「友チョコ」人気。
しかも手作り志向が強い。

店頭には、
500~600円の手作りキットが並ぶ。

ロフトでは、チョコに載せて飾る食材が、
前年同期比で1割弱の伸び。

楽天リサーチの調査。
「10代の女子の8割が
バレンタインデーに手作りの食べ物をプレゼント」

ABCクッキングスタジオは、
バレンタイン向け菓子づくり教室が盛況。

もちろん、
好きな人や恋人への「本命チョコ」
自分へのご褒美としての「自分チョコ」
これらは奮発傾向にある。

一方、会社の上司や同僚に贈る「義理チョコ」は、
前年比168円減って1114円。

小さくて、細かくて、軽い消費。
それらにも目を向け、努力を怠らないのが、
小売サービス業だ。

豪快にママが笑っているような
いなり寿司三つ模試の弁当

〈朝日歌壇 富山市・松田梨子〉

若い歌人がつくる歌にも、
そんな消費が現れている。

小さな喜び、
ささやかな幸せ、
明日への希望。

難しいことではない。
こんな生活を支えるのが、
商売の本質である。

この小さな喜びやささやかな幸せは、
大いに感染させてもらいたいものだ。

〈結城義晴〉

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