結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2013年12月21日(土曜日)

立教・結城ゼミ最終合宿とコトラーの「良い品をどんどん安く」

明日は冬至。
一年でいちばん、
昼が短い日。

「冬至」と聞くと、
なぜか胸がきゅんとなる。

ああ、昼はすぐに終わるんだ。
ああ、夜が長いんだ。
ああ、今年も終わりに近づいた。

今年の落とし前、
きっちりつけるときです。

そんなわけで、
今朝から立教大学新座キャンンパス。
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太刀川記念交流会館。
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ビジネスデザイン研究科結城ゼミの合宿。
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私は毎年、5回、
合宿をやる。

春のキックオフミーティング、
夏のキャンプ合宿、
秋口の夏の成果確認合宿、
晩秋の仮提出前合宿、
冬の修士論文本提出前合宿。

今回は、来年1月11日締め切りの、
修士論文仕上げの最後の合宿。
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太刀川記念交流会館の会議室Aを、
今日明日の二日間、借り切る。

そして自分の研究と執筆に専念する。
今年の落とし前をきっちりつける。

時には互いに教え合ったりもする。
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会館の応接室が、
私の個人指導スペース。
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一人ずつここで、
質問を受けたり、
意見を言ったりする。

会館の食堂では、
ほかのグループがランチ。
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私たちはキャンパスのまえのラーメン屋へ。
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らあめん花月。

土曜日なのに、
入口付近は混んでいる。
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この自動販売機でチケット購入。
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私は左の黄金の味噌ラーメン。
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調理場前のカウンター席。
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野球帽をかぶったウェイトレスが、
注文を聞きに来てくれた。
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私は黄金の味噌ラーメン。
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自分の料理が出てきて、
みんな満足そうです。
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昼食後、部屋の中は、
温室みたいに温かい。
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陽が西に傾くころ、
山﨑亮君がお手柄。
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数表のグラフ化で、
見事に難問をクリアした。

おめでとう。
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足立幸一君が感謝の握手。
倉内和博君は成果を指さして祝福、
細野直樹君も笑顔で歓喜。

これがあるから、
合宿は、いい。

私は学生時代も就職したあとも、
36年も前の月刊雑誌編集部時代から、
ずっとチームワークで仕事をしてきた。

一人でできることよりも、
組織でやれることのほうが、
はるかに大きいし、
何より喜びが深い。

今夜は遅くまで、
各自の研究が続く。

ともに頑張ろう。

さて、日経新聞に、
ニトリホールディングスの消費税表示の記事。

社長の似鳥昭雄社長さんがコメント。
「3%分を転嫁する」

ニトリは「総額表示続行派」だったが、
それを外税方式に転換することになった。

総額表示派は、
増税されても本体価格を下げて、
増税分を吸収する作戦を採る。

しかし、似鳥さんは、
現実を見ている。
「足元で円安が急速に進んだ。
コスト増に対応するのが最優先」

似鳥さんほどリアリズムの人はいない。

似鳥さんは日本チェーンストア協会副会長を務めるが、
協会は清水信次会長以下、早々と、
「外税表示基本」の方針を打ち出している。

それに従うということでもある。

ちなみに、ファーストリテイリングも、
当初は「総額表示」の方針だったが、
外税表示への変更を表明。

やっとのことで、
外税方式に固まってきた。

しかし「本体価格一本」かというと、
まだ足並みはそろわない。

ただし、「本体価格+税」の方式を採用した企業も、
やがて店頭での「+税」をフェイドアウトさせ、
レシートにだけ「本体+税」を書き込むやり方に、
変わっていくと、私は見る。

その方が、現場の仕事が楽だから。
顧客にも理解は得られるだろうから。

もちろん初めから、
本体価格一本の企業もあるだろう。

アメリカやヨーロッパでは、
店頭表示は「本体価格」、
レシートで「+税」となっている。

全店が足並みそろえてこれをやれば、
何一つ問題は起こらない。

顧客は一日で慣れる。

私たちも世界を旅行すると、
半日もたたずに、これに慣れる。

昼が短い冬至でも、
一瞬で慣れる。

さて、2013年最後の月は、
フィリップ・コトラー先生を楽しんでいる。
今日は「趣味」の話。

ドラッカー先生同様に、
コトラー先生も日本びいきで、
根付と鍔の収集家。
それもかなりのフリーク。

今日の話はさておいて、
昨日は「日本への思い」を語ってくれた。

「米国が経済の面で日本に大敗を喫しているのは
コトラー教授、あなたの責任だ」

「日本人は『マーケティング・マネジメント』を熟読し、
それをバイブルとすることで
次々と米国の産業を打ち負かしてきた」
1980年代のコトラー批判。

コトラーの反論。
「ビジネスマンなら誰でも私の本を読み、
その原理や戦略を活用できるのではないか。
日本人は私の主張を信じたのに対し、
米国人は信じなかったことにある」

コトラーは日本の優位点を列挙する。
教育制度、
ボトムアップ型の意思決定システム。
終身雇用、
労働者による提案制度などの人事制度。
政府の産業振興、
総合商社、メーンバンク制など。

決定的に重要なことは
「最後に勝つのは顧客価値」
学んでいたこと。

競合企業よりも
「優れた製品を安い価格」で提供すれば、
必ず勝てた。

何度も繰り返すが、
ここでいう「製品」とは、
Productで、
企業が創り出す価値。

コトラーはこれが、
競争優位を創り出すと強調する。
まさにその通り。

かつてのダイエーのスローガン、
「良い品をどんどん安く」

ただし日本の凄さは続かなかった。

コトラーは、その理由も上げる。

成功をつかんだある種の傲慢さ、
優れた起業家の後継CEOの独創性のなさ、
意思決定の遅さ、
雇用形態の硬直性、
ウォール街的な短期利益の弊害など。

そして最後に提案。
「日本が再び
活力ある社会になるには
何が必要か」

革新性に富むビジネスモデルや新製品開発。
〈小売業・サービス業の新フォーマット開発もこれに含まれる〉
異業種との共創、
クラウドソーシングの活用。
30秒のテレビ広告から
ソーシャル・メディアを使ったキャンペーンへ、
情報投資への移行。
最高マーケティング責任者(CMO)の創設。
そしてブランドに思想を持たせ、
高貴な目的を持ったマーケティングへの取り組み。

しかし本質は、
競合企業よりも、
「優れたProductを安いPrice」で、
提供すること。

これしかない。

今日も、ありがとう。

〈結城義晴〉


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