結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2013年08月19日(月曜日)

商人舎USA&ミドルマネジメント研修会、イオン&セブンPBの季節

Everybody! Good Monday!
[2013Vol33]

2013年の夏も、
そろそろ終わり。
その2013年第33週。
8月第4週。

ああ、夏も終わり。
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猛暑日だの真夏日だの、
厳しい、辛い、大変だ、と騒いでいたのに、
終りとなると感傷的になる。

いい加減なもんだが、
それも人間だもの。

さてお盆や夏休みが終わったら、
お知らせふたつ。

まず商人舎USA視察研修会。
もう第14回目になる。
秋はスペシャルコース。
ダラスからワシントンDC、ニューヨーク。
10月22日~10月29日。

ダラス・フォートワース地区の、
ウォルマート、クローガー、HEBなどの激戦。
HEB元副社長メリッサ・フレミングさんの講義、
その後、東海岸でウェグマンズ、
ホールフーズ、

さらにトレーダー・ジョー、
そしてスチュー・レイナードとイータリー。

結城義晴と商人舎が主張している内容を、
現場・現物・現実に当たりつつ解説。

「目から鱗」間違いない。
一度、ご一緒した人も、
再度ご参加ください。

結城義晴の理論は、
どんどん深化している。

今年はクローガーを特に、
注目していきたいと思っている。

それからプライベートブランドに関しても、
フレミングさんと組んで、
深く解説したいと考えている。

先週土曜日17日の日経新聞。
「イオン、高級PB5割増」の記事。

時期は2014年春。
高付加価値の「トップバリュ セレクト」の品目数を、
現在の200品目強から300品目に拡大する。

これは「クォリティブランド」と分類されるPB。
日経新聞の表記は「高付加価値ブランド」

石川県能登半島で手で収穫した天然の岩もずく、
生乳100%のヨーグルト、
国産豚肉の赤身にこだわった豚まん(3個入り298円)
国産の生の鶏肉を原料にしたペットフードなどなど。

犬用ペットフードは、1㎏798円。
エコノミーブランドの3倍の価格だが、
NBの高級品より2割以上安い。

エコノミーブランドは、
ナショナルブランド(NB)より1~3割安い。
日経新聞では「標準PB」と呼ぶ。
イオンの名称は単に「トップバリュ」。

昨年10月の日経新聞一面トップで、
「格安PB」を増やすと報じられたが、
これは「コンペティティブブランド」。
包装などを簡素にしてNB3~5割安くする。
「トップバリュ ベストプライス」。

イオンPB売上高は2012年度6816億円。
前年比約3割増。
現在進行中の2013年度は1兆円の計画。

だからコンペティティブブランドも、
クォリティブランドも、拡充する。

通常のエコノミーブランドの「トップバリュ」も、
もちろん力を入れて開発・リニューアルするが、
要は体系のなかでPBを増やしていこうというのが、
イオンの基本政策。

記事には、最後に、
こう書かれている。
「英テスコの場合、
格安、標準、高付加価値と3つの層に分けて、
PBのラインアップ」

しかしテスコもイオンも、
厳密に言えばもう一つ、
「ライフスタイルブランド」をもつ。

高級・高額、低級・低額ではなく、
ライフスタイルを絞り込んだPB。

環境や安全、コンビニエンスや即食、
さらにフェア・トレードなど、
コンセプチュアルなPB。

トップバリュの共感宣言、グリーンアイ、
ヘルシーアイ、レディミールなど。

4つの体系で、
品揃えを強化して、
独自のポジショニングを築こうというのが、
イオンの基本戦略である。

それに対して、
セブン&アイ・ホールディングスは、
単品志向だ。

それがセブン&アイのポジショニング。

もちろん商品開発とは本来、
単品志向でなければいけない。
その意味でセブン&アイの開発は、
セブン-イレブン御チーム・マーチャンダイジングの時代から、
王道を行っている。

同じ日の日経新聞、
「流通2強、
高付加価値で顧客満足競う」。

イオンとセブンが、
「価値重視のPB開発」競争を展開し始めた。

2012年度のPB売上高。
イオンは6816億円
セブンは約5000億円。

イオンは2013年度に1兆円、
セブンは2015年度に1兆円。

そのための政策の一つが、
付加価値型のPB企画。

セブンは現在の約20品目を、
2015年度までに300品目に拡充予定。

そのためにメーカーにも、独自技術を提供してもらう。
代表例がセブンプレミアムゴールドの「金の麺」。
製造委託先は東洋水産。
大ヒット商品「マルちゃん正麺」にも使われていない、
コシを強くする製麺技術を供与した。

こうした取組みは今後ますます増える。

アメリカやヨーロッパでは、
さらにこの上を行くPB開発が行われている。

今年の商人舎USA研修会は、
PBの「現場・現物・現実」研究も中心課題となる。

さてさて、もう一つのお知らせは
第4回ミドルマネジメント研修会。
こちらは9月24日(火)~26日(木)の2泊3日。
会場はニューウェルシティ湯河原。
完全缶詰合宿。

上田惇生先生の講演がハイライトだが、
結城義晴も目いっぱい講義するし、
鈴木哲男先生、高野保男先生、白部和孝先生も、
満を持してご登壇くださる。

店長、バイヤー、中堅幹部、将来の幹部候補生。
自分で考え、自分で行動し、
会社や店を甦らせる人財を養成する。

第1回、第2回からすると、
内容もずっと改善、改革され、
教育効果はさらに上がった。

上田先生もこのミドルマネジメント研修会には、
「這ってでも出る」とおっしゃるほど。
是非のご参加をお願いしたい。
そしてドラッカーの真髄を、
学び取っておいていただきたい。

さて、全国高校野球選手権大会。
いわゆる「夏の甲子園」。

今日がベスト8の激突、準々決勝。
一日休んで、明後日が準決勝、
木曜日が決勝。

実は今日が一番おもしろい日。

自分の県代表が姿を消し、
残った県を除けば、
一億総評論家化。

それはそれで、
夏の風物詩。

今週は盆休み、夏休みのあと。
消費減退、節約・倹約志向。

北海道や北東北、長野は、
今週から授業が始まる。

関東では来週が多い。

関西以西は再来週からか。

公立の小中学校は、
市町村の教育委員会が定めている。
だから夏休み期間はまちまち。

ちなみに立教大学は今年、
9月21日土曜日から授業開始。

大学や大学院はスタートが遅い。
あと2週間で9月。

秋の気配を感じさせられる。

熊蝉に明け蜩(ひぐらし)に暮るる駅 
〈朝日俳壇 奈良市・上田秋霜〉

そんなひなびた小さな駅もある。

蜩の風になるまで鳴きにけり
〈朝日俳壇 横須賀市・佐藤博一〉

カナカナという声が風になって消えていく。

そしてこの時の食べもの。

堅物と云はれやうとも冷奴
〈同 青梅市・青柳富也〉

同感です。

おはようと
いただきますとごちそうさまと
おやすみを
積み上げて行く

〈日経歌壇 奈良市・杉田菜穂〉

朝に希望、
昼に努力、
夕に感謝。

今週の私のスケジュールは、
総合スーパーの取材。

土曜日と日曜日は秋田出張。

来週、再来週は講演が目白押し。
そして9月上旬にアメリカ出張。

急に忙しくなる。

今週来週の節約志向。
それが顧客とともに、
小売りサービス業が、
英気を養うためにある。

その後、忙しくなる。

それまで、ぼちぼちと。

では、みなさん、
Good Monday!

〈結城義晴〉

[追伸]
今日の商人舎magazine。
Weekly商人舎の月曜朝一。
「8月4週の販促企画はこれだ」
お忘れなく。

2013年08月18日(日曜日)

ジジとお父さんの夏休み[日曜版2013vol33]

ジジです。
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まだまだ、
あついですね。
でも、ちょっとだけ、
秋のけはい。

おとうさん、
いません。
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おでかけ。
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さいごの夏休み。
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青い空、白い雲。
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ボクは、まってます。
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寝ながら。
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日暮れて、
ディナー。
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いいなあ。
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フレンチ。
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テーブルにナイフとフォーク。
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いただきます。
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うらやましい。
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まずはサラダ。
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そしておさかな。
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おいしそう。
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お肉はラム。
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そしてデザート。
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ごちそうさま。
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ここは、このひとがつくったところ。
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ジャック・ニクラウス。

そしておとうさんは、
これです。
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ゴルフ。
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それがおとうさんの夏休み。
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おおきな空、
ひろいコース。
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いいですね。
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ここでおとうさんは、
秋をかんじた。
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もう、そこに、
秋がやってきている。
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あついあつい夏がおわって、
秋がやってくる。
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不思議です。

なにごとも、
移り変わっていく。

時とともに、
かわっていく。
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なぜ、ときはすぎていくのでしょう。
なぜ、かわっていくのでしょう。
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夏のおわりには、
そんなことを考えます。

そうして夏は、
すぎていきます。

もうすぐ秋です。
〈『ジジの気分』(未刊)より〉

2013年08月17日(土曜日)

「機械化・工業化・近代化」と「現代化の中の人間だもの」

Uターンラッシュ。
今日がそのピーク。
お疲れ様。

甲子園は、
今日、明日が、
3回戦。

ベスト8が決まって、
明後日の月曜日が、
準々決勝。

3回戦と準々決勝。
この3日間が、
いちばんおもしろい。

しかし準決勝、決勝が見えてくると、
秋の気配が忍び寄ってくる。
蜩の声など耳に残る。

夕焼け空が、
その空に浮かぶ雲が、
いちばん、よく表わしている。
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モスクワの世界陸上は、
最終盤の男子マラソン。
これもスリリング。

さて今日もニュースは多いが、
それは来週にして、
『ほぼ日刊イトイ新聞』

巻頭言の「今日のダーリン」を、
糸井重里さんが、
今日も書く。

「人間がやっていた仕事を、
機械にやってもらうことによって、
ずいぶんと人間の暮らしはラクになった」

「人間がしょうがなくやっていたことは、
どれだけ機械にまかせらえるか、
それを考えては実現していく歴史があった」

「機械化・工業化」という。
「近代化」とも呼ばれる。
そこで、こうなった。

「機械にはできないことだけ、
人間がやればいいんだ。
疲れる力仕事や単純な労働は機械がやってくれる」

では、人間がやる仕事は何か。
「考えたり管理したりする頭脳系の仕事こそ、
人間のやる仕事なのだと思っていた」

ところが。

「コンピューターって機械が出てきて、
脳みそを使ってやるような仕事も、
人間の代わりにやってくれるようになった」

そこで恐ろしいことが起こる。

「機械に仕事をまかせて、
ラクができると思っていたら、
じぶんの仕事もとられちゃったのか‥‥」

では、私たち人間は、
どんな仕事を担当するのか。
第1に、「機械にはできないこと」。

「よりクリエイティブなこと、
よりアートなこと」。
つまりは難しいこと。

第2は、「人間がしたくてたまらないこと」。
「人間が、もともと機械に渡すつもりのない仕事は、
人間のところに残る」

第3は、「機械にもできるけれど、
人間がしたほうが市場で有利になること」。

糸井さんは「例でいえば、すし職人の存在」という。

小売業やサービス業の接客の仕事。
お客の喜びを考えだす仕事。
商品を手当てし、開発する仕事。

新しい売場や店舗をつくる仕事。
競争する仕事。
イノベーションを成し遂げる仕事。

教育し、訓練し、人事する仕事。
コミュニケートし、情報交換する仕事。
そういった仕事をする人たちをマネジメントする仕事

感動を創り出す仕事。
共感を生み出す仕事。
希望を編み出す仕事。

糸井重里の結論。
「市場が、『人間』を望んでいれば仕事はなくならない。
このケースが、とても興味深いんだよなぁ」

言わんとするところはマーケティングだ。

機械に対する糸井の優しい配慮。
「電気洗濯機くらいの機械が、
いちばん喜ばれていたよねー」

コモディティ化現象は、
機械化、工業化、近代化の結果、
現れた。

「電気洗濯機くらいの機械」は、
コモディティ化の寸止めを、
見事に表現していると思う。

表現する仕事。
書き、記し、描く仕事。
考える仕事。

これも人間の仕事だ。

走ること。
投げ、打つこと。
頑張ること。

なんだ、
主役は、
みんな人間の仕事だ。

機械化、工業化、近代化。
心配することはない。
憂慮することもない。

「現代化」とは、
人間であることを、
思いだすことだ。

つまづいたって
いいじゃないか
にんげんだもの

〈相田みつを〉

現代化のなかの人間は、
相田みつをとは、
ちょっと違うのかもしれない。

〈結城義晴〉

2013年08月16日(金曜日)

日経MJにWFMとTJの記事を寄稿し、「終戦のエンペラー」を考える

日経MJの金曜版に寄稿。
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毎月、1回、
2000字の原稿を書いています。

今回のテーマは、
ホールフーズとトレーダー・ジョー。

どちらも健康・安全を標榜するけれど、
ホールフーズはスペシャルを志向し、
トレーダー・ジョーはシンプルを貫く。

その違いを書きました。

最後の二つのパラグラフ。
「全米で最も成長性のある2社は、
健康コンセプトは同じながら、
スぺシャルとシンプルの両極にあって、
極めて対照的。
だからその間にある他のすべての競争相手は、
平凡で進化のない店と見えてしまう」

結語。
「両者に共通する現象は、
あの店で働きたいと就職を熱望する人々が
長い列に並んで、待ち続けていることだ」

日経MJ、読んでください。

今日は8月16日。
お盆明け。

それでも金曜日だから、
明日、明後日の土日曜になだれ込んで、
夏の休暇の締めくくりがこの3日間となる。

帰省していた人たちも、
自宅に戻り、
ほっと一息。

大人の夏休みの名残を惜しむ。

「昼寝」などと言う贅沢を、
是非ともしてみたいものです。

児童、生徒、学生は、
まだまだ夏休みが続く。
小売サービス業は、
この連休中は、
もちろん書き入れ時。

最長9連休。
休み疲れで、
消費は伸びない。

手堅く、バント作戦で、
最少得点を稼ぐ。
そんな最後の成果を獲得したい。

さて映画『終戦のエンペラー』。
1945年8月。

ダグラス・マッカーサーが厚木基地に降り立つ。
「さあ、アメリカ人の男っぷりを見せよう!」

高杉新作の藩内クーデターの時の言葉にそっくり。
「これよりは長州男児の肝っ玉をお目にかけ申す」
(『世に棲む日々』司馬遼太郎著より)

マッカーサーは戦争犯罪人を一斉検挙する。
そしてその戦争犯罪を立証する活動を始める。

この中で最大の焦点となったのが、
天皇の戦争責任の有無。

「天皇の戦争責任の所在は証明できなかった。
おそらく1000年かけて調べても、
わからないに違いない。
しかし天皇が勇気をもって、
戦争を終結させたことは確かだ」

調査にあたったボナー・フェラーズ准将の言葉。
マシュー・フォックス演ずる主役。

この映画は昭和天皇裕仁と、
連合軍元帥ダグラス・マッカーサーとの、
会談で幕を閉じる。

感動的なシーン。

このシーンが描き出す映画のテーマは、
「平和」である。

だからこそフェラーズと、
日本人女性・島田あやの、
恋物語が織り込まれている。

謳い文句は、
「ハリウッドが描く歴史超大作」。

この時期の封切。
タイミングは最高。

安倍晋三内閣、
日本をどっちの方向に
持っていこうとしているのか。

そんなことにも警鐘を投げかける映画だ。

「暑すぎは株安?」
日経新聞マーケット総合欄。

「気温上昇に伴い株価は下落する傾向を示す」
わかる気がする。
「2000年以降、最高気温が
25度以上30度未満の夏日は
株価が0.09%の上げ。
一方、30度以上35度未満の真夏日は0.08%、
35度以上の猛暑日は0.27%の下げ」

株価には「暑すぎは下げ」だが、
消費産業は、
「暑すぎ」も「寒すぎ」も歓迎。

それとても平和の中での出来事。
昭和天皇もマッカーサーも、
フェラーズもあやも、
みな、平和を祈念した。

それがその後の私たちの
繁栄をもたらしてくれた。

この点は、絶対に、
忘れてはいけない。

〈結城義晴〉

2013年08月15日(木曜日)

お盆中日・終戦記念日に商売の神様を考える

2013年、
お盆中日。
そして68回目の終戦記念日。

私の家は浄土真宗で、
中学高校はカトリック系だった。
しかし私自身は、無宗教。

それでも今日は、
霊や魂について考える。
絶対的な存在に思いを巡らせる。

結論は出ないが、厳粛な気持ちになる。
これについて、人と議論する気はまったくない。
完全なる個人の問題だと思っている。

ただし、
商売の神様の存在は、
信じている。

商売の神様に、
そっぽを向かれた店は、
廃れる。

商売の神様に、
見放された企業は、
滅びる。

商売の神様に、
愛でられた商人は、
栄える。

商売の神様と、
ともに歩むマーチャントには、
繁盛が約束される。

この商売の神様は、
お客様ではない。
それを超えた存在である。

店は客のためにあり、
店員とともに栄える。
店主とともに滅びる。

この概念すべてをつかさどる者、
この考え方を守り支える存在。
それが商売の神様である。

商売に比べればずっと軽いものだが、
ゴルフの神様も、
ちょっとだけ、信じている。

ゴルフの神様に、
見はなされたゴルファーは、
悲惨な一日を体験することになる。

野球の神様も、
同じように、
信じている。

甲子園球児は全員が、
野球の神様に、
愛されている。

だからすべてのプレー、
すべての失敗すら、
感動を呼び起こす。

無宗教と言いながら、
たくさんの神様を
信じている。

結城義晴は、
無宗教者の多神教者。
これを矛盾と呼ぶのだろうか。

まあ、いい。
この件に関して、
人と議論するつもりはまったくない。

しかし、
お盆中日。
終戦記念日。

私はひたすら、
無宗教者でいながら、
商売の神様を信じていたい。

〈結城義晴〉

2013年08月14日(水曜日)

矢沢永吉の「たのしめ!」と消費増税後に頭角現す新成長企業

8月14日、
お盆休みの真ん中。

先ほど携帯電話に、
日経新聞の白鳥和生さんから連絡。
消費産業局次長。

私の寄稿文が、
金曜日に掲載される。
その確認。

白鳥さんはお盆期間も働いている。
9月に、夏休みを取るとか。

新聞記者も働いている。

私たち商人舎も、
それぞれに働いている。

甲子園は2回戦。
まさに熱闘。
2年連続優勝を狙う大阪桐蔭に、
山梨県立日川高校。

いいゲームでした。

一方、モスクワの世界陸上。
テレビ観戦していると、
眠れない。

ワールドワイドの陸上競技の深みに、
どんどん引き込まれていく。

若いファミリーや若者たちは、
海へ山へ。

マスコミからは殊更のように、
高齢者の惨劇が伝わるが、
ほとんどの高齢者たちは、
それなりに、夏を楽しむ。

イオン名誉会長相談役の岡田卓也さんが、
小売業は平和産業であると断じた。
イオンはだから平和産業を志向する。

明日の終戦記念日を前に、
21世紀平和産業の大切さを噛みしめたい。

2013年8月に、
この日本に生きる。
この日本に生かされる。

ありがたい。
『ほぼ日刊イトイ新聞』の巻頭言で、
糸井重里さんが訴える。

「たのしめ!」
「最初にこれを聞いたのは、
矢沢永吉さんの口からです」

「よく彼は大きなステージの直前に、
じぶんがどういう気持ちになるかを語ります」

「そりゃあ、心臓がばくばくしてるよ。
できるのか、矢沢。大丈夫なのか‥‥」

「出が近づいてる。逃げるわけにはいかない。
うぉおおおおっって声が聞こえてくるわけよ。
‥‥よし。矢沢、たのしめ!」

矢沢栄吉の「たのしめ!」

「逆に、この恐ろしい場所をたのしむんだ」

矢沢はそう自分に言い聞かせて、
観客の前に歩き出す。

「たのしめ!」っていうことばを、
「たのしいことをやれ」
理解している人もいる。

「楽なこと、楽しいことを選んでやれ、というよりは、
『逃げ出したいような場面に、
じぶんを投げ入れろ』

そして、その状況を『たのしめ!』だったんです」

私、この心理、よくわかる。

「この夏を、たのしめ!」
わたしもみなさんにそう言おう。

さて、商人舎magazine。
月刊『商人舎』紙版は、
読者の手元に届いている。

網のウェブ版は、
休みなし。

8月のMessage of August。
タイトルは、
「ポジショニングしよう!」

ポジション。
位置。
立場、地位。
立ち位置。

ポジショニング。
位置を定めること、位置づけ。
ターゲット顧客の心の中に、
的確なイメージを築き上げること。

マーケティングのSTP。
セグメンテーション、
ターゲティング、
ポジショニング。

仕事のやり方のなかで、
マーケットを細分化し、
そのターゲット顧客に焦点を当て、
その心と頭のなかにイメージを刻みつける。

一番大切なのが、
最後のステップ「ポジショニング」。
際立った位置づけが
なされなければならない。

つまり、
アウトスタンディングな
ポジショニングで
なければならない。

アウトスタンディングな
ポジショニングは、
矮小化されることがない。
客層を広げることができる。

だからアウトスタンディングに、
ポジショニングしよう。
アウトスタンディングな
ポジショニングをしよう。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

それが今月の商人舎標語でもある。

その商人舎magazineの
Monthly商人舎。

8月の特集にすこしずつ、
記事が追加されている。

今日は、ライフ上池台店スタディ。
「都市部アンダー1000㎡店舗実験」の全貌(東京・大田区)

昨日はサミット横浜岡野店&菊名店研究。
「既存店・改修店に見る新MD展開の進捗度」

購読者のみなさん、
ご覧ください。

写真もふんだんに入っています。

それにしても、
今月の商人舎Magazine。
とてもいい。

是非ご覧いただきたいのですが。

さてさて、お盆に入ってニュースは少ない。
そのなかで今日の話題。

日経新聞の企業欄。

今年2013年上半期の3~8月期決算と、
8月本決算の企業の動静。

8月末決算は第1位に、
ファーストリテイリング。
純利益で最高益更新。

海外の、特にアジア中心に積極出店、大幅増益。
為替差益も発生。

国内ユニクロ、既存店の販売は好調。
しかし売れ筋が値下げ商品に偏る。
頭の痛い話。

だから採算悪化。

低価格フォーマットの「ジーユー」は堅調。
私、ずっとジーユーを買っている。

次に、ビックカメラ。
テレビは販売不振が底入れ。
猛暑でエアコンや冷蔵庫の販売も伸長。
コジマを買収し共同仕入れで採算が改善。
営業利益、経常利益とも増益幅が上振れ。

そして島忠。

総合スーパーなどとの競争激化。
既存店売上高が前年下回る。

しかし、来春の消費増税を前に、
日用品、家具ともに「駆け込み需要」。

販売員の接客力強化などで家具の好調続く。
営業増益を確保。

日経Web刊のマーケットに気になる記事。
タイトルは「失速する小売り株」。
証券部の富田美緒記者が書く。

私自身は一切、株式を持たない。

ジャーナリストとして、
株式を保有すると目が曇る。
正しく評価できなくなる。

しかし株価の動静はチェックする。

「消費関連株に失速感」
セブン&アイ・ホールディングスや良品計画、
「12日までは6日続落」
三越伊勢丹ホールディングスも、
「12日まで4日続落」

小売株の「上値が重い要因」は何か。

経済産業省商業販売統計がベースのデータ。
「各種商品」と「衣料品」の2項目合計の販売額は、
2005年以降ずっと減少傾向。
しかし昨年、8年ぶりに増加。

今年に入ってからの半年では
前年の同期間に比べて2%弱増。

東証1部小売業の時価総額上位20社を、
個別銘柄ごとにみると、
好調をキープしているのは4銘柄のみ。
ファーストリテイリング、
ローソン、
コスモス薬品。

記事にももう1社が出ていない。
これが「買い」なのかもしれない。

さてこの記事の消費増税に関する見方。
過去に消費増税が実施された後の局面。

面白い。

「国内の消費関連企業にとって試練」。
当然のことだ。

上場企業も非上場企業も試練を迎えている。

しかし、この時、
「市場で強みを発揮できる企業と
そうでない企業の新陳代謝が活発になる」

そして、新たな成長企業が頭角を現す。

もうその予兆は見えているはず。

ユニクロのフリースブームは、
「増税翌年の1998年からだ」。

消費増税まで7カ月半。

面白いことが起きているに違いない。

〈結城義晴〉

2013年08月13日(火曜日)

日本の高質スーパーマーケットと田村弘一・大久保恒夫・千野和利

蝉がジイジイ鳴いて、
盆の入り。

日本の夏。

帰省ラッシュで、
高速道路も公共交通も。
渋滞と混雑。

“雨に走れば”
9秒77。

モスクワの世界陸上。

男子100メートル走のウサイン・ボルトは、
雷鳴と強い雨のなか、
今季自己最高。

世界最高記録は、9秒58。
ボルト自身が2009年、
ベルリンでマーク。

熱闘甲子園。
真っ盛り。

優勝候補も古豪も新鋭も。
1回戦には都道府県すべての代表が出る。
だからこの時には日本人はみな、故郷の人になる。

暑いけれど、
やっぱりいい夏だ。
日本に生まれて良かった。

さて日経新聞・企業欄の記事。
「高級スーパー、消費上向き復権」

ケーススタディは、
成城石井と阪食の阪急オアシス。
クイーンズ伊勢丹、そして紀ノ国屋。

クォリティ&サービス型スーパーマーケットは、
アメリカで1980年代あたりから起こってきた。

しかし高級スーパーマーケットは、
それ以前からあった。

私たち日本の小売業関係者にとって、
一番馴染みの深い企業は、
ロサンゼルスのゲルソンズだった。
当時は新興のブリストルファーム、
サンフランシスコのドレーガーズ、
さらに全米の大都市郊外の高級住宅地に、
様々な高級スーパーマーケットがあった。

アメリカには大富豪がたくさんいて、
彼らは揃って高級住宅地に住んでいる。

1982年だったか、
私はゲルソンズのCEOアラン・シャーンに、
単独インタビューを試みたことがある。

シャーンは述懐していた。

「私は、このゲルソンで、
ハイスクールの時に、
ボックスボーイとして
仕事をスタートさせました。

そして大学に行って、その間もずっと、
ゲルソンで働き続けました。
そんな家族的な風土がゲルソンの特長なのです」

アラン・シャーンは、
もうひとつ印象的なことを言った。
「私たちは、
このビバリーヒルズで創業した。
だからこういったハイクラスの
マーチャンダイジングをする店になった」

さらに付け加えた。
「もしロスのダウンタウンで創業していたら、
ボーイズよりももっと上手に、
低所得の顧客に対応しているに違いない」

ボーイズとは、当時、
ロサンゼルス・ダウンタウンにあった店。
安売りのスーパーマーケット。

アメリカの場合、徹底的に、
地域対応・顧客対応していくことが大切であって、
高級化が良いというわけではない。

日経の記事は、
高級スーパーを表現する。
「通常のスーパーより
平均の商品単価が2~3割高い」

この記述は「高額スーパー」を意味している。

都市部の高所得層やシニア層。
彼らを中心に今、嗜好品の単価上昇傾向が出ている。
「高額のワインなどの販売が堅調だ」。

つまりアベノミクスで消費が堅調になってきたから、
高級スーパーが調子がいい。

そういった論調か。

初めに成城石井が登場する。
現在100店体制。
近年、年間10店ペースで出店を続け、
2013年12月決算期には、
新規出店数13~15店。

首都圏から近畿圏、名古屋圏も店舗網を拡大。

大久保恒夫前社長時代に、
新しい成城石井の基礎を築き、
原昭彦現社長もその軌道を外さない。

都心部の駅ビル、ショッピングセンター立地に、
売場面積100~600㎡の小型店舗を出店。

最近はこういった商業集積のリニューアルが盛ん。
だからおのずと出店スピードもアップする。

独自開発のマーチャンダイジングによって、
プライベートブランドも充実させ、
それを卸売りまでする。

このところ、高級スーパーマーケットは、
不振にあえいでいた。

その不況の中でも成城石井は、
「わが道を行く」の観あり。

同じく、不況でも好調だったのが、
関西の阪食。
店名は阪急オアシス。

千野和利社長就任以来、
「高質食品専門館」のコンセプトを標榜し、
三つの考え方を推し進める。
第1が専門性、
第2がライブ感、
第3が情報発信。

これらのコンセプトが実現され、
関西では抜群の「阪急ブランド」の上に、
成り立っている。
わたしはそれが、
阪食の最大の強みだと見ている。

「高質食品専門館」コンセプトを導入した店は、
平均売上高2.6%の伸びを示す。

一応、既存店のテコ入れが一巡。
2012~2013年度は5~6店の新規出店。
2014年度以降は毎年10店弱へと加速。

阪食は百貨店の食品売場から、
ショッピングセンターの店、
さらに商店街の小型店まで、
マルチ・フォーマットをこなす。

これも、出店スピードをアップさせる。

日本の「高級スーパー」といっても、
成城石井、阪食ともに、
「高質スーパーマーケット」を標榜する。

その「高質スーパーマーケット」の生みの親は、
クイーンズ伊勢丹だ。
故田村弘一社長時代に一世を風靡した。

田村さんは伊勢丹ブランドのファッション性を、
徹底的に活用した。

現在、三越伊勢丹ホールディングス傘下、
三越伊勢丹フードサービスのバナーが、
クイーンズ伊勢丹。

その後、低迷。
しかし今年5月末、
JR武蔵境駅高架下に出店。
来秋にはJR目白駅駅前に進出予定。

記事には紀ノ国屋も出てくる。
会社は売却され、現在、JR東日本傘下。
JR品川駅駅ビルに1年4カ月ぶりに出店。

スーパーマーケットは、
不況に強い商売だとされる。

しかしその中で高級スーパーマーケットは、
不況に弱い。

だから今、ちょっと良い兆しが、
見え始めたのかもしれない。

しかし長かったデフレ時代にも、
成城石井と阪食は成長していた。

本来、ここに、
高質スーパーマーケット問題の焦点がある。

記事には書かれていないが、
大事なことは三つ。

田村弘一さんが考え出したストア・コンセプト、
大久保恒夫さんが創り出したマネジメント、
そして千野和利さんのマーケティング。

それらに特徴を持つこと。
すなわちアウトスタンディングなポジショニング。

アラン・シャーンのゲルソンの、
徹底した顧客対応もポジショニングのためである。

蝉がジイジイ鳴いて、
盆の入り。

“雨に走れば”
9秒77。

熱闘甲子園。
真っ盛り。

日本の夏。
目いっぱい顧客を
喜ばせたい。

〈結城義晴〉

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