結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2013年08月30日(金曜日)

「岩盤規制」の「PULLの力」とコーネル・ジャパン「実行の第3期生」

来週月曜日は9月2日。
二百十日の次の日。

商人舎magazineトップページ
が、
第3回目のリニューアルをする。

ご期待いただきたい。

不思議なもので、
最初のオープンは4月10日だったはずだが、
そのときのトップページのイメージは、
忘れてしまった。

人間は、今しかない。

プライベートなことで恐縮だが、
今、住んでいるマンションも、
2年前に、リフォームした。

あの東日本大震災の時だった。

そして、今住んでいる空間が気に入って、
快適に過ごしているが、
以前の家のなかの様子は、
すっかり忘れてしまった。

かすかに覚えているだけ。

商人舎magazineも、
そうなるに違いない。

しかし少しでも、
読みやすく、しかも現代的に、
変わっていかねばならない。

変わることを面倒くさく感じては、
絶対にいけない。

ということで、
月曜日に第3回目のリニューアル。

ちょうど結城義晴の61回目の誕生日。

いくつになっても、
変わり続けます。

九州男児の心意気をご覧にいれよう。

ラインホールド・ニーバーの〈祈り〉。
変わるものを変えられる勇気と、
変わらぬものを受け入れる心の静けさと、
それらを見分ける英知をお与えください。

さて、高取しづかさん。
NPO法人JAMネットワーク代表。
「子どもと親等のコミュニケーションスキル育成」
これを使命にして活動しているが、
そのブログ。

「わかっちゃいるけどほめられない!」

「以前、アメリカにいたとき、
先生や親たちが子どもたちにかける
『ほめ言葉』のシャワーを
目の当たりにしました」

ほめ言葉のシャワー。

それは、ほめ言葉の多さではない。
子どもたちを肯定的にとらえ、
子どもたちの意欲を引き出そうとしていた。

相手を肯定的にとらえ、
その意欲を引き出す。

そのために「ほめ言葉のシャワー」

宝島社から単行本が出ている。
『わかっちゃいるけどほめられない!
脳を育てるほめる表現力』

富山県の小学校で、
全校をあげてほめる指導をしたら、
全生徒の国語や算数の平均点が
大幅にアップした。

この本は、子育てばかりではなく、
ビジネスにも使える。

5月5日こどもの日、
毎日新聞の社説で紹介された。

「わかっちゃいるけど、
ほめられない!」

さて、日経新聞『大機小機』。
はっきり言ってこのところ、
あまり面白くなかった。

しかし今日のテーマは、
「規制改革、『押す』より『引っ張る』」
コラムニスト一礫氏が書く。

快打。

規制改革会議は、
遅々として進んでいない。

私は、アベノミクス第3の矢に
掲げられているにも関わらず、
規制は強化されていると思う。

なぜか。
コラムは、その根因を探る。
「日本は、7世紀の律令制導入以来、
規制の仕組みを築き上げてきた」

「明治維新や敗戦という大きな節目も全く関係なく、
むしろ節目を迎えるごとに
複雑の度合いを深めてきた」

これを「岩盤規制」と呼ぶ。

「加えて、医療も農業も、
業界を競争にさらせば消費者に弊害が及ぶ
という論理が立ちはだかる」

「競争を排除して
非効率を温存する気風が根強い」

その上、
「規制を批判する民間も実は、
規制を歓迎する文化が染みついている」

「自分に関わる領域については規制緩和を叫ぶが、
そうでない領域は規制があることに安心感さえ抱く」

ではどうするか。

「国民が支持する
新しい良質な商品やサービスの出現を
待つしかない」

つまり民間企業のイノベーションが求められるということ。

そこで提案。
「押しても壊れなかったベルリンの壁が、
自由の風によってあっけなく崩れていったように、
『PUSH』でなく『PULL』の力が
岩盤規制を崩しやすい」

その例をヤマト運輸に求める。

「約40年前に宅急便をスタートさせた時、
運輸業の様々な規制が行く手をはばんだ」

有名なエピソード。
「『重いものを代わりに運ぶ』サービスの新しい考えが、
消費者の支持を得た」

『規制を変えざるを得ない状況を企業がつくった。
『PULL』の力が規制を緩めた」

ここで経済学者シュンペーター。
「イノベーションは既存要素の新しい組み合わせ」

これに対して、神戸大学の三品和広教授。
「リ・インベンションは、新しい概念の創造である」

「インベンション」とは「発明」のこと。
「リ・インベンション」は「再発明」といったこと。

スウェーデンのホヴディング社の例。
女性が自転車に乗る際にかぶるヘルメットを、
おしゃれなスカーフの形に変えた。

「見えない化」の例。

「事故の際には、スカーフの中から
ヘルメットが飛び出して頭部をカバーする」

概念のブレークスルー。

この例がそれにふさわしいかどうかはわからないし、
三品教授の論述にも賛成しかねるところはあるが、
コラムニストのまとめ。
「企業が創り
消費者が支持する新商品の
『引っ張る』エネルギーが、
規制を緩和し壊していく」

私は思う。
「引く力」が誘引して、
「押す力」を生み出す。

さて、今日は夕方から、
東京・新橋。

コーネル大学RMPジャパン第3期生の同窓会。
副学長の私は、
「実行の第3期生」と名づけた。

その実行のコンセプトを発揮して、
それぞれの仕事でも成果を出し、
同時に同窓会も開催してくれた。

飲んで、食べて、議論して・・・。
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時には、じゃれて。
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楽しんだ。
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そして一枚目の集合写真。
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二枚目は、コーネル大学の頭文字「C」を右手でつくった。 20130831010355.JPG
真ん中のひとりが、崩れていくが・・・・・。

そして元気に三枚目。
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最後に、ひとり、撃沈。沈みながらも左手で「C」をつくっている。

コーネル大学RMPジャパン三期生。
Cornell Innovation Associationをつくった。
略してCIA。

今後とも、活動を活発にして、
「実行の3期生」の心意気をご覧に入れる。

ピーター・ドラッカーも励ましている。
Practice comes first!

〈結城義晴〉

2013年08月29日(木曜日)

UAゼンセン第1回労使懇談会パネル討論会/有意義に盛り上がる

「おまえの時代だ」
リオデジャネイロの柔道世界選手権。

男子73キロ級で大野将平が初優勝。
天理大学の21歳。

決勝まですべて一本勝ちの気持ちよさ。

その大野にささやきかけて、
モチベーションを最高潮にしたのが、
監督の井上康生。
2000年シドニーオリンピック金メダリスト。

60キロ級の高藤直寿、
66キロ級の海老沼匡に続き、
日本男子は開幕から、
3日連続の金メダルラッシュ。

この勢い。

日本経済と連動してはいないか。

今日の商人舎magazine。
Daily商人舎では、
日本の人口動態調査を分析。
「日本総人口1億2639万3679人に悲観するな」

日本の人口がまた減って、
少子高齢化がさらに進む。

しかし、商人舎はそれを、
悲観材料としてとらえるべきではないと考える。

さて今日こそ、
後楽園の東京ドームホテル。

UAゼンセン流通部門第1回労使懇談会。
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13時半からスタートした。

UAゼンセン組合員141万人の中で、
流通部門は80万人を占める。

今日は会社サイドから人事部門のトップもほとんど参加。
250名ほどが参集した。

百貨店、総合スーパーから、スーパーマーケット、
ドラッグストア、ホームセンター、専門店チェーン。
凄い会社の凄い労使が集った。

この顔ぶれが集まることは、
ほかでは考えられない。

はじめに主催者代表の挨拶。
UAゼンセン流通部門長の藤吉大輔さん。
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本部代表のスピーチは、
UAゼンセン会長の逢見直人さん。
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懇談会のプログラムは3つ。
一つは「流通産業政策について」の発表。
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発表したのは、
流通部門副部門長の新妻健治さん。
イオングループ労働組合連合会会長。
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基調講演は佐々木圭吾さん。
東京理科大学イノベーション研究科教授。
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テーマは、
「働く人のための新しい知識創造メカニズム」

佐々木教授は野中郁次郎先生のお弟子さん。
その野中先生譲りの「暗黙知と形式知」の循環理論、
さらに有名なSECIモデルに関して、
実にわかりやすく講義してくれた。

しかも知識創造理論を実践に移すための提言まで、
示唆に富んだ基調講演の展開だった。

最後はパネルディスカッション。
テーマは、
「知識創造がもたらす生産性向上」

私がコーディネーターを務めた。
パネラーは3人。
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基調講演の佐々木圭吾さんと、
流通部門副部門長の新妻健治さん、
そして会社側パネラーとして中村守孝さん。
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中村さんは、
㈱三越伊勢丹ホールディングス経営戦略本部人事部長。
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佐々木教授の基調講演と問題提起を受けて、
新沼さん、中村さんにご意見をいただいた。

さらに中村さんからは、
三越伊勢丹の「職場の約束」運動と、
知識創造マネジメントについて、
具体的に報告してもらった。

百貨店の取り組みではあったが、
さすが三越伊勢丹、すばらしかった。

その中村さんの報告に対しても、
佐々木さん、新妻さんから、
解説とコメントがよせられ、
パネルディスカッションとしての内容が充実した。

もちろん私も意見を挟みつつ、
全体の議論を進め、
最後にまとめた。
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商業の現代化は、
知識商人によってなされる。

その知識商人は、
ブレインズ(脳)とハンズ(手)を、
両方、使う。

つまり知識商人は、
ナレッジ労働とフィジカル労働を、
ともに上手に成し遂げることによって、
生産性を飛躍させ、
人々の幸せである「富」を増大させる。

すなわちイノベーションを果たす。

世界最大の労働組合UAゼンセンの流通部門は、
生産性向上を基本政策に盛り込むことによって、
「両刃の剣」を抜いた。

そのことを経営者は知らねばならない。
そしてともにイノベーションを起こし、
生産性を高めねばならない。

UAゼンセンが昨年11月6日に誕生して、
はじめての第1回労使懇談会。
その歴史的な第1回パネルディスカッション。

有意義だった。

あとは、
Practice comes first!

健闘を祈りたい。

パネルディスカッションの後は、
記念パーティ。

再びあいさつは藤吉大輔さん。
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来賓のあいさつは、
清水信次さん。
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日本チェーンストア協会会長、
生団連会長、
ライフコーポレーション会長。

清水さんは、
昨日の政府の消費税有識者会合での話を、
一気呵成に10分間語って、
元気なところを披露した。
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労使懇談会に関しても、
「次は私がパネルディスカッションに出る」と宣言。
爆笑を引き出した。

清水さんの次は、
前参議院議員かわいたかのりさんの挨拶。
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残念ながら落選したが、
現在、UAゼンセン政治顧問。

乾杯の挨拶は、
流通部門執行委員の玄葉威視さん。
ヨークベニマル労働組合中央執行委員長。
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そして懇親。

まずは清水さんと写真。
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佐々木教授と。
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商人舎のセミナーにも出講してもらうつもり。

三越伊勢丹ホールディングスの中村さんと。
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伊勢丹出身だが、
キャラクターが際立っていた。

右はイトーヨーカ堂の小海長治さん。
勤労厚生部総括マネジャー。
左は石合弘二さん、
イトーヨーカドー労働組合中央執行副委員長。
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原信ナルスホールディングスの五十嵐安夫さん。
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取締役副社長。

そして新妻健治さん。
イオングループ労働組合連合会会長。
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最後は、流通部門部門長の藤吉大輔さん(左)と、
事務局長の木暮弘さん(右)。
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歴史的な会合だった。

一昨日は、
イトーヨーカ堂社長・亀井淳さんと、
イオンリテール社長・梅本和典さん。

今日は労働組合のトップ、
石合弘二さんと新妻健治さん。

他の企業もすべて労使ともに、
商業流通業の現代化を目指している。

それがとてもうれしかった。
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この東京ドーム前には、
2日続けてやってきた。

阪神タイガースは、
読売ジャイアンツに、
2日とも敗れて、
マジックは減った。

〈結城義晴〉

2013年08月28日(水曜日)

髙島屋・肥塚見春代表取締役誕生と女性登用の歴史的皮肉問題

今日は勇んで、東京ドームへ。
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後楽園ホテルで、会合。

と思ったら、とんだ勘違い。
明日でした。

そんなこともあります。

さて高島屋に、
初の女性代表取締役。

女性の年齢を記すのは失礼かもしれないが、
肥塚見春取締役、57歳。

なぜか日曜日の9月1日付で、
代表取締役専務に昇格。

髙島屋では、初めてのこと。

とは言っても、肥塚さんは、
岡山高島屋社長として、
今年2013年2月期に、
5期ぶりの黒字化を果たした。

それが評価され、
5月に本体の高島屋取締役へ昇格。
さらに3カ月で代表権を持つことになった。

髙島屋は女性の登用に積極的だ。

昨2012年には、
正社員数で、女性が男性を逆転。

昨日の商人舎magazine。
Daily商人舎の記事でも、
日本マクドナルドの原田泳幸社長兼CEOの後任は、
女性のサラ・カサノバさん。

日経新聞今日の夕刊一面トップでは、
「女性幹部 登用アピール」の記事。

上場企業が次々に、
女性の登用状況を開示し始めている。
「コーポレートガバナンス報告書」のなかで、
女性の取締役や監査役の人数を公表。
女性管理職数や今後の登用目標の公開も始まる。

この記事では小売業で、
百貨店のJフロントリテイリングが挙げられている。
10人の取締役のうち1人が女性。

1986年、
男女雇用機会均等法が施行。

このころ入社した女性社員は、
現在50歳前後。

経営幹部適齢期。

しかし帝国データバンクの今夏の調査。
課長以上の管理職に占める女性の割合、
10%未満の企業が81%。

あなたの会社はいかが?

わが商人舎は33%。

『日経ビジネス』の今週号。
第1特集は「女性昇進バブル」
こちらはずいぶん皮肉っぽい。

「我が社の救世主か 疫病神か」とサブタイトル。

――多くの企業が今春から、
女性管理職の“大量生産”に乗り出している。

しかし、社会環境未整備のままの
“女性昇進バブル”。

それが混乱をもたらし始めている。

記事のタイトルは、
「想定外の混乱続出」
「女で地獄と化す職場」
「女性部下イジメ地獄」
「男性差別地獄」
「ロールモデル地獄」
「制度ぶら下がり地獄」

日経ビジネスオンラインでは、
ジャーナリスト白河桃子さんにインタビュー。
「婚活」概念の生みの親。

――蓋を開けてみると実際は、
女性活用や両立支援を
これまでやってきた企業ほど、
混乱に直面しています。

――育児休暇や時短勤務など、
女性が働きやすい環境を整備したら、
せきを切ったように一度に産む人が増えて、
辞めない人が思っていた以上に出て、
今になってアップアップしているのです。

――時短勤務取得者は激増。
子持ち女性が働きやすい、
いわゆる「ママ部署」はもう
人数がパンパンで入れる余地がない。

――女性活用支援制度が、
かえって経営の重荷になっている。

民主的な組織を志向するほど、
民主主義から遠ざかっていく。

この皮肉。

白河さんの結論。
「男性の考え方、視点で
女性に優しくしようとした
から
失敗したのだと思います」

組織では女性に、
優しくなくていい。

みんなが自分の役目を果たせばいい。

――今の日本の昇進制度は、
男性と同じ働き方をして初めて
昇進できるシステムです。

――女性活用が進めば進むほど、
この制度は機能しなくなってきます。

故渥美俊一先生の言葉を思い出す。
「男並み女を登用すればいいんだ」

――昇進レースから降りる人が続出します。
男性は、そのような
「男と同じように戦う」ことをあきらめた人には
非常に優しい。

――今の女性活用制度の多くが、
「本当にこの人たちに残ってもらわなければ困る」
といったことを前提に設計されていないのです。

――だから、女性に優しい企業って、
根本的なところでは多様性を推進していない。

「女性に優しい」
「地球に優しい」
私はこの言い回し、大嫌い。

――今、女性活用推進企業で起こっている混乱は
「ぶら下がるという既得権益の争い」にほかならない。

――その結果、ハイパーに頑張る人と、
時短でそこそこ働く人と、
女性の働き方が二極化しています。

経営者に求められていること。
――女性を特別扱いして
枠に囲って延命する「女性活用」ではなく、
特別扱いしなくても普通に働けるよう、
働き方全体、残業、時間当たりの生産性、評価といった
働き方の根幹から改革すること。

白河さんがモデルになると挙げた事例。
――一番良い例は小学校、中学校などの教員です。
市場のあるところはそれで上手く回しています。
これに似た動きがもっと広がれば素晴らしいと思います。

これはつまり「代用教員制度」。
代替要員を容易に補充できるような
労働市場を整備すること。

ん~、どうだろうか。

今日、日程を間違えた東京ドームホテル。
UAゼンセン流通部門の第1回労使懇談会だった。

私はパネルディスカッションのコーディネーター役。
明日のディスカッションの時に、
パネラーに質問してみよう。

しかし、まことに皮肉な現象が
起こるところにこそ、
問題の本質が存在する。

歴史がそれを証明している。

〈結城義晴〉

2013年08月27日(火曜日)

イトーヨーカ堂亀井淳・イオンリテール梅本和典両社長と連続対談

今日は一日中、大忙し。

朝、麹町にある㈱イトーヨーカ堂本社へ。
次号『月刊商人舎』9月号で、
「ニッポン総合スーパー『復活!?』」を特集する。

亀井淳社長のインタビュー取材。
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亀井さんはいつも、
月刊『商人舎』を読んでくださっている。

「分かりやすい文章で、
大事なことが書かれていて、
楽しみにしている」
高く評価してくださった。
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インタビューは10時から11時半過ぎまで。
ショッピングセンターの「Ario」で進める施策、
専門店化への挑戦と改革、
上質な商品と環境づくり、
おもてなしの接客などを、
存分に語ってくれた。
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衣料品の改革とブランド確立が進むイトーヨーカ堂。
担当する取締役業務執行役員の戸井和久さんが、
商品開発から売り方まで具体的に説明してくれた。
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総合スーパーが成長時代に果たしてきた役割、
これから機能すべき課題、
私から問題提起を投げかけ、
それに応えてくださる内容で、
充実したインタビューとなった。
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最後は亀井さんと2人で。
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そして午後は、
澄み渡った青空の千葉の海浜幕張へ。
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もう一方の雄イオンリテール㈱
期せずして、同じ日のトップインタビューとなった。
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梅本和典社長は、
ジャカルタの植樹活動から帰国したばかり。
アセアンのハイパーマーケットの話題から始まり、
欧米のウォルマートやカルフールと、
日本の総合スーパーとの相違などを、
ディスカッション。
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イオンリテールはこの春、
梅本社長をリーダーに体制が刷新された。

梅本さんは、新経営陣が精力的に進めるGMS改革は、
2つの「しんか(進化と深化)」に基づいていること、
SCの核店舗としてのイオン、
小商圏の箱型GMSの課題など、
2時間ほど丁寧に具体的に話してくれた。
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先日、私は、
イオンリテールの幹部と店長に向けた講演をしたが、
その時に話した内容を深く理解いただいていて、
インタビューは面白いものになった。
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最後は梅本社長と固い握手で締めくくり。
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亀井さんのインタビューも、
梅本さんとの議論も、
充実していた。

そしてそれは日本のチェーンストアの本質を、
しっかりと描き出すものとなった。

『月刊商人舎』9月号は、
面白い内容になると確信。

お二人の発言は、
漏らさず、たっぷりとご披露します。

もちろん私の見解も、
たっぷりと開陳します。
読者の皆さん、
大いに楽しみにしていてください。

さて昨日は、横浜の商人舎オフィスを、
三井物産㈱食品流通部のみなさんが、
訪れてくれた。
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右から、
ぺットフードチームマネージャーの岩城敬典さん、
加工食品営業部部長補佐の品田哲也さん、
そして同加工食品チームの中野真樹さん。

来週の金曜日から、
ニューヨークとラスベガスへ。
内容はトップセミナー。

さて日経新聞の経済コラム『大機小機』。
今日のテーマは、
「堅調個人消費をどうみるか」

最近の論調は、
「個人消費はアベノミクス効果で好調」。
これに異議を唱える。

「個人消費は最近急に改善したのではなく、
ここしばらくずっと底堅かったのだ」

コラムニストは、
その背景を考察する。

第1が、人口構成の変化。

団塊世代の本格退職が、
高齢者消費の活発化を促している。
「供給サイドもシルバー需要の開拓に
手応えを感じつつある」

今日のイトーヨーカ堂の亀井社長、
イオンリテールの梅本社長。

お二人ともに、
この需要をいかにつかむかを、
強調した。

第2は、低成長下での、
労働市場の推移。

わが国の失業率は3%台、
先進国の中では突出して低い。

それが個人消費の基礎にある。

そして第3は、逆説的だが、
ここ数年の政府の放漫財政。

リーマンショック後は、
大規模な景気対策が続いた。

東日本大震災からの復興は、
的確な公共事業施策とは言えないまでも、
財政出動が繰り返された。

そして昨年末以来、
「アベノミクス第2の矢」大型補正予算。

民主党政権時代は社会保障支出で、
バラマキ政策を展開。

こうした財政支出が、
個人所得の源泉になってきた。

つまりたこ足。

コラムニストは、主張する。
「個人消費堅調=アベノミクス効果」
と、短絡するな。

この点に関しては、同感。

小売りサービス業は、
このことを日々、実感している。

亀井さん、梅本さん、
そしてイトーヨーカ堂、イオンリテール。

現場でのリアリティある営業活動が、
個人消費を堅調に導くのだ。

もちろん「個人消費はずっと堅調」との、
コラムニストの冒頭の命題には、
全面的に賛成できるものではない。

人口動態、雇用環境、財政出動、
こんなマクロな分析だけで、
個人消費を促す要因の解明はできない。

血と汗のにじんだ現場の努力が、
小さな消費のひとつ一つを、
生み出している。

そのことを忘れてほしくないものだ。

〈結城義晴〉

2013年08月26日(月曜日)

7月の消費者物価指数と大曲・秋田のタカヤナギ・伊徳の店舗視察

Everybody! Good Monday!
[2013vol34]

もう8月も終わり。
最終週。

今週末の日曜日から、
9月に入る。

年の初めから数えたら第34週。

暑い暑い2013年の8月までだった。

これからはグッと、
冷え込んでいくのだろうか。

人間の年齢と同じで、
後半の9月から12月までは、
すごく早く感じられる。

この一瞬の積み重ねこそ、
君という商人の全生涯。

故倉本長治の言葉。

今週は8月のおわり。
きっちりけじめをつけて、
秋を迎えたい。

私は今週から、忙しい。
今日は夕方、東京・大門。
カスタマー・コミュニケーションズ㈱。
米倉裕之社長とミーティング。

明日は午前、午後と連続インタビュー。
午前は、イトーヨーカ堂の亀井淳社長。
午後は、イオンリテールの梅本和典社長。

いい話が聞けそうだ。

明後日水曜日は、
UAゼンセン同盟のパネルディスカッション。
私はコーディネーター。

そして木曜日が、
月刊『商人舎』9月号の最終締め切り。

金曜日は東邦大学付属病院で、
定期診断。

夜はコーネル大学ジャパンの同窓会。

そして土曜日は、
ユースキン製薬で講演。

今日の商人舎Magazine。
Weekly連載は、
「月曜朝一 8月第5週の販促企画」

Daily商人舎は、
「外食は天候不順も売上高3カ月連続プラス」

さて、7月の消費者物価指数(CPI)。
総務省の発表。

生鮮食品を除く総合指数を「コアCPI」という。

6月に好転した。
前年同月比0.4%上昇。
これは3月よりも0.9ポイントの伸び。

コアCPIは7月も小幅だがプラスとなる。

円安で輸出企業の収益が改善し、
それにつられて企業の収益性は好転した。
しかしそれが即、
賃金上昇につながるわけではない。

タイムラグがある。

消費者物価指数が上がって、
経済環境を好循環にするには、
消費者の「マインド」の改善が必須。

賃金が上がらずとも、
可処分所得が増えずとも、
個人消費マインドが盛り上がれば、
経済は循環する。

この時、小売りサービス業の役目が、
さらに重くなる。

8月は終ろうとしている。

9月から年末まで、
日本経済を背負うのは、
消費マインドを高める産業だ。

さて、一昨日の土曜日は、
秋田県大曲の花火大会。
今年一番の感動だった。
翌日曜は、大仙市と秋田市で、
主に㈱タカヤナギの店舗を視察。

タカヤナギ常務販売本部長の佐川恭一さんに、
ずっと案内していただいた。

はじめに向かったのは、
大仙市のイースト・モール店。
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タカヤナギの店舗の中では衣料も扱う大型店。
ワンフロア1000坪。

「地産地消の広場」を、
入り口の主通路に設けたことで、
店は活性化。
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店舗奥に配置した惣菜部門は、
シースルーのスタイル。
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左から佐川さん、鈴木要一店長、渡辺秀信副店長。
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いい店です。
頑張って。

高速道路を1時間ほど飛ばして、
秋田市へ。

グランマート外旭川店。
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31歳と若い藤邑光典店長が店を案内してくれた。
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今年8月にリニューアルオープン。
青果売場はごらんのとおり。
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売場の各所で積極的に、
社員が試食販売を行っている。

青果売場できりたんぽと野菜の試食販売。
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鮮魚売場ではイカの味噌煮を提案。
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精肉売場では焼き肉。
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ビール売場ではお酒を勧められないので、
ビールに合うおつまみの試食。
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みんなの笑顔がすばらしいが、
極めつけはこの方。
笑顔の接客で人気ナンバー1のすがわらゆうこさん。
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藤邑店長も実にまじめで、
私の指摘をメモしながら、
よく聞いてくれた。
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この店は、
商人舎magazineのWeekly Specialで紹介予定。

そして昼食は稲庭うどん。
老舗の佐藤養助店。
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午後は、タカヤナギと同盟関係にある㈱伊徳の店も訪問。
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タカヤナギが秋田の南部で、
伊徳が北部で店舗展開する。

そして両者は昨2012年7月に、
ホールディングカンパニーを設立。
ユナイトホールディングス。
代表取締役会長がタカヤナギの髙栁恭侑会長、
代表取締役社長が伊徳の塚本徹社長。

この企業統合は、極めてよろしい。
年商630億円、39店舗の秋田県内トップシェア。

私の提唱するクリティカルマスを達成し、
その上で両者ともに、
クォリティ&サービス型スーパーマーケットを志向している。

伊徳新国道店は、入り口を入ると
青果売場と惣菜部門が並行して配置されている。
実験的な取り組みをみせる店。
薩摩博隆店長と写真。
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薩摩さんは伊徳の販売本部秋田地区地区長でもある。
最後は、大粒の雨が降りだす中、
グランマート手形店へ。
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秋田は今年、ゲリラ豪雨のような天候が多かった。
晴れていても夕方に、急に降り出す土砂降りの雨。
スーパーマーケット商売には響く。
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副店長の阿部剛さん、頑張ってください。
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一日、タカヤナギの店をまわった。

前日は大曲の花火で大いに楽しんだ。

地方で活躍するスーパーマーケットを見てまわるのも、
これまた楽しい。

秋田のタカヤナギと伊徳。
「ベニマル・サミット・そしてヤオコー」の、
月刊『商人舎』8月号の特集企業に比べても、
ずいぶんと水準を上げてきた。

実に頼もしい。

しかしまだまだ。

先進企業と距離を詰めつつ、
地域性と特徴を出してほしいところだ、

自分の強みを出すこと。
そしてポジショニングすること。

今月の商人舎標語は、
「ポジショニングしよう!」

どこに行っても、
このテーマが当てはまる。

では皆さん、今週も、
Good Monday!

〈結城義晴〉

2013年08月25日(日曜日)

ジジと大曲の花火[日曜版2013vol34]

ジジです。
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ユウキヨシハルのおとうさん、
いません、また。

東北の秋田の大曲へ。
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新幹線にのって、
いってしまいました。
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日本一の花火をみるためです。
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まず、お店へ。
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タカヤナギのグランマート。
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花火の会場にいちばん近いお店。
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お店のパーキングにテント。
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ここで休んでいる人もいます。
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お店のなかが、すごい。
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いりぐちのところ。
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通路も。
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お好み焼き。
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おいしそう。
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レジも。
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いっぱいです。
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みんな、なにかに、
とりつかれたみたいです。
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それから、あるきはじめます。
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川沿いの道をいって、
橋をわたる。
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ゆっくりゆっくり、
ながいながい行列。
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うしろをふりむくと、
ながいながい行列。
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ドキドキわくわくしてきます。
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あそこまでいけば、
そのむこうに花火をみるところがある。
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もうすぐです。
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そして、ついた。
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うしろからは、まだまだ、
人がたくさんやってきます。
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まえをみると、
こんなに人がいる。
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右をむくと、ひとひと。
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左をむいても、
ひとひとひと。
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80万人もくるそうです。
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そして観覧席の入り口。
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このカードがないと、はいれません。
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もう、つかれた?
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空ははれて、いい天気。
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おとうさんは、
タカヤナギの桟敷席へ。
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いちばん前でした。
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タカヤナギの会長さんと握手。
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おまねきいただき、
ありがとうございます。

三菱食品のナカジマさんにも、
あいました。
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このまえまで副社長さん。

ナカジマさんとおくさま。
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そのむこうが、おとうさん。

席についたら、
おべんとう。
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そとでたべるおべんとう、
おいしそう。
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そして、「昼花火」。
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日本で昼花火は、
大曲だけです。

山際に、夕日が、
しずんでいきます。
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そこに花火が、
うちあげられる。
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みんなが、空を見あげる。
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おおきな音。
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そしてきれいなけむり。
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昼花火も、なかなかいい。
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この花火も、
コンテストがあります。
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夕ぐれの空に、
花火がきらめく。
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とてもいい。

それから、休憩。

昼花火は、序幕なのです。
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雄物川の川面に、
風がふきぬけて、
いいきぶん。

夕暮れがせまって、
夜花火をまちます。

この時間がとてもいい。
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日がくれて、暗くなると、
はじまりました。
夜花火。
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夜花火は9時半までつづきます。
赤のつぎは青。
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まうえに、あがります。
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だから、花火につつまれているような感じ。
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コンテストだから、
つぎつぎに
新しいアイデアの花火が
あがる。
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川の対岸から、
花火が打ち上げられて、
川のこちらでみる。
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けれど、途中で、
篠突く雨。
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みんなびしょびしょ。

おとうさんは、
カッパをきました。

雨がふっても、
かえる人はいません。

すぐに雨はやみました。

みんなずっと、
花火をみていました。
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うつくしすぎて、
ことばもない。
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トイレも行列。
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でも、みんな、
並びながら、
花火を見あげる。
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つぎつぎに、
うつくしい花火。
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花火が、ふりかかってくる。
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雄物川は花火一色。
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すごい。
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すごい、すごい。
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それしか、
ことばにでません。
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あとは、だまってみてもらいましょう。
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しゅるしゅるしゅる~。
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ドンドン、ドドーン。
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大音響で、
音楽もかかります。
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まだまだ。
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・・・・・・・・。
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まあるい花火だけではありません。
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そして、とうとう、
フィナーレ。
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・・・・・・・・・・・。
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「・・・・・・・・・?」
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「・・・・・・・・・・・」

「あ・り・が・と・う」

〈『ジジの気分』(未刊)より〉

2013年08月24日(土曜日)

陸前高田・釜石のイオン「実験」と日本最大・最高「大曲の花火」

毎日新聞一面トップ。
「イオン『実験』」

東日本大震災の後遺症の残る陸前高田と釜石に、
イオンが出店するという記事。
市川明代記者の取材、執筆。

「被災地で一からまちを作る」
村上教行イオン専務執行役東北代表のコメント。

岩手県の陸前高田市では、
来春、「イオンスーパーセンター」がオープン。
延べ床面積は従来の半分の6000㎡のコンパクト版。

場所は水田のど真ん中。

1キロ先の海辺の中心市街地は、
津波の被害を受けて今、更地。

村上さんは、「中心商業施設を目指す」と語る。

「まちそのものを作る覚悟だ」

村上さん自身、宮城県気仙沼市出身。
「兄の営む商店は津波で流された」

今回の出店に関して、
イオン関係者は「実験」と呼ぶ。

「大型小売りが都市部で飽和し、
隣の宮城沿岸部でも他社との競合が強まる中、
より人口の少ない空白地帯へ
どう展開していくかに存続がかかる」

しかしこの実験、
着々と打ってきた布石がなければ実現しなかった。

震災2カ月後の2011年5月、
「被災者の買い物環境を整えたい」と、
市から3カ月の期限で施設を借り、
翌月に出張販売を開始。

この出張販売継続を求める署名も集めた。

その後、11月に仮設店舗を建て、
正式出店の用地探しをした。

その用地が水田の一角。

釜石市にはイオンタウンがオープン。
こちらは新日鉄釜石跡地。

釜石の人口はピーク時に9万人台だった。
1989年、高炉休止、
その後、震災を経て、現在約3万7000人。

釜石市は「出店で再び人を吸い寄せる側になる」。
イオンの街づくりに「再生を委ねる」と記者はまとめる。

震災後の商業施設は、
グランドデザインが必須である。

私はそう、主張し続けている。
グランドデザインのなかに、
商業施設が位置付けられる必要がある。

それだけは確かだ。

さて今日は朝から、
東北新幹線はやてに乗り込む。

凄い混みようで、
ちょっと贅沢してグランクラス。
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ゆったりして、気分がいい。
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軽い朝食は和定食。
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ワイン、ビール、飲み放題。
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食後はコーヒー。
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そして仕事。

盛岡でこまちに乗り換える。
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チケットが取れなかったから。

田沢湖を過ぎ、
角館を越えると、
秋田の田園が広がる。
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そして大曲。
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「日本一の花火のまち」

その花火の日が今日。

ホームには、お客がごった返す。
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みんな、今夕の花火に、
ドキドキワクワク。
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JR大曲駅。
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駅前の交差点。
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花火通り商店街。
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日本三大花火がある。
江戸時代からあった。
当時は、
①水戸藩の「水戸の花火」、
②甲府藩「市川の花火」、
③三河吉田藩 「吉田の花火」。

現在は、
①「大曲の花火」(全国花火競技大会)
②土浦全国花火競技大会
③長岡まつり大花火大会

私はその大曲の花火に来た。

㈱タカヤナギ社長の高柳智史さんから、
ご招待いただいた。

高柳恭侑会長がご案内くださる。

楽しみ。

その前に、ちょいと店を訪問。
タカヤナギのグランマート白金店。
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花火会場までの道のりのなかで、
最後のスーパーマーケット。
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浴衣姿の買い物客やファミリーが、
入り口付近で休んでいる。
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店に入ると花火大会用のおにぎりの大量販売。
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入り口右手のインストアベーカリー部門も
焼きたてのパンでプロモーション。
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お客は次々に花火会場に持っていく弁当や飲料を買い込む。
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500ミリペットボトルの大陳。
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どの売場も、
花火の腰巻を張った平台で盛り上げる。
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鮮魚売場もごらんのプレゼン。
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この日は県外のお客さまで大いに賑わう。
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これから夕方の花火と、
夜の花火。

商売も書き入れ時。

ドキドキワクワク。

では、行ってきます。

〈結城義晴〉

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