結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2012年09月02日(日曜日)

ジジの税変とおとうさんの60回目の誕生日[日曜版2012vol36]

1週間ぶりで、
ごぶさたしています。

ジジです。
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今週はボクにとって、
たいへんなことがありました。

なにかあるな、とは、
おもっていたのですが。
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とつぜん、おでかけケースに、
いれられた。
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ボクは、きらいなんです。
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せまいなあ。

どこにいくんだろう。
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しみず動物イインでした。
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チューシャされて、
ねむっているあいだに、
こんなふうになりました。
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シッポ。
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あたま。
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せなか。
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みみ。
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そういえば、まいとし、
夏になると、トリミングします。
それがことしは、
8月のおわりになったのでした。
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でもすっきりして、
うごきやすい。

ところで、
ユウキヨシハルのおとうさん。
でかけています。
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ヤマナシのコウフで、
コウエン。
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ボクは、おとうさんに、
いいたいことがあって、
まっていたんですが、
まちきれなくて、
ねむくなってしまいます。
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おとうさんは、
いつものように、
一所懸命で講演。
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それから、
8月最後の日には、
いいことがあった。
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rikkyoの結城ゼミOB会のみんなが、
おとうさんの60回目のbirthdayを、
おいわいしてくれた。
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しかいは、いつもの、
ムッシュ・シブキ。

OB会長のナゴヤさんが、
とてもいいおはなしをしてくれた。
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おとうさんは、
とてもうれしそうでした。
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そして、カンパイ。
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それからおいしいジャパニーズ・ディナー。
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フグのサシミを、たべた。
おさかなをやいて、たべた。
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おなべも、たべた。

ボクもモーレツに、
おなかすいてきた。
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からだがかるくなってから、
ほんとうによく、たべます。
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商人舎の今月の標語は、
「今日もお仕事、おまんまうまいよ」

ボクのばあい、
シーバひとすじですが。
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それからおみずも、
しっかりのみます。
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おとうさんのバースデー・パーティは、
メインイベントをむかえた。
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赤いチャンチャンコなんか、
きせられるのかとおもっていたら、
プロが描いたにがお絵だった。

みんなも、よろこんだ。
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おとうさんは、
じぶんのわかいころに、
そっくりだとおもった。
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きっと、
おとうさんのおかあさんが、
いちばん、よろこぶだろうと、
おもった。

それからマツイさんから、
寄せ書きと花束。
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ん~、うれしかった。
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さいごにみんなで、フォト。
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60回目の誕生日をむかえることを、
「カンレキ」というそうです。

ボクは、まだ、
7さいだから、
よくわかりません。
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ボクが、カンレキまで、
いきられるかも、
わかりません。

でも、おとうさんといっしょに、
ずっと、いきていこうと、
おもっています。
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おとうさん、
おたんじょうび、
おめでとう。

<『ジジの気分』(未刊)より>

2012年09月01日(土曜日)

9月の標語「今日もお仕事、おまんまうまいよ」とダイナム香港上場

今日からSeptember。
自分の生まれた月だけに、
愛着はより深い。

今日1日は「防災の日」。
関東大震災が起こった日。

そして9月は「防災月間」。

イオンは一昨日の8月30日から、
防災用品300品目の売り出しを展開
。

最近のイオンの仕掛け、
早くて大がかりで、しかも的確。

競争相手は、
うかうかしていられない。

昨年3・11の東日本大震災以降、
私たち日本人の合言葉のひとつは「防災」。
9月は「防災月間」であることを、
強く意識したい。

今日は「二百十日」。
昨年は大型の台風12号が到来。
今年はまだ残暑が続く。

毎年9月は、中旬から下旬にかけて、
小売りサービス業にとって大きなピークがやってくる。

「敬老の日」と「秋分の日」にかけてのピーク。
8月の夏休みが終わって一息ついてから、
9月中下旬に行楽の秋が待っている。

今年は月曜日17日が敬老の日の祝日、
土曜日22日が秋分の日の祝日。
サラリーマンは祝日と土曜日が重なり、
一日損をした気分。

しかしだからこそ、
この1週間は重要な意味を持つ。

9月中下旬のピークは、
15日土曜日から、23日日曜日まで。
その9日間のなかの節目に、
17日の敬老の日と、
22日の秋分の日がある。

昨年は17日土曜日から日曜日25日まで、
長くて大きなピークだった。

9日間に6日の休みがあった。
今年はそれが5日間に減る。
9月最大のピークをどう迎え、
どう乗り越えるか。

このあたりに大型台風がやってくる気がする。
そのときには「防災月間」の、
あらかじめの備えが生きるはず。

気を引き締めて、かかりたい。

さて、商人舎今月の標語。
平櫛田中の言葉からいただく。

「今日もお仕事、おまんまうまいよ」

平櫛はこの後に続けて、
「びんぼうごくらく、ながいきするよ」と、
言い切るが、これは今月の標語では割愛。

平櫛田中。
「ひらぐし・でんちゅう」と読む。
明治5年(1872年)生まれ、
昭和54年(1979年)没。
なんと107歳まで生きた。

100歳を超えても、
現役として作品を作った彫刻家。
「60、70は鼻たれ小僧」と豪語した。

私も明日60歳を迎えるが、
まだまだ小僧っ子のつもり。

平櫛先生、よろしく。
私も頑張ります。

9月は、
食欲の秋。
行楽の秋。

小売りサービス業にとっては、
「仕事の秋」。

だから9月の標語は、
「今日もお仕事、
おまんまうまいよ」

いかが?

さて、8月6日、
株式会社ダイナムジャパンホールディングスが
香港証券取引所に株式上場した。

この上場は日本のみならず、
香港証券取引所でも非常に注目された。

理由は3つ。
香港に単独上場する初めての日本企業であること。
日本初のパチンコホール企業の上場であること。
そして、世界の株価低迷の中で上場に成功したこと。

この株式上場を受け、臨時セミナーが開催された。
8月27日、ホテルニューオータニ。
主催は一般社団法人パチンコ・チェーンストア協会(PCSA)。
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タイトルは、
「パチンコホールの香港証券取引所株式上場についてのセミナー」
サブタイトルがついている。
「㈱ダイナムジャパンホールディングスの香港上場を受けて」
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開会のあいさつはPCSA専務理事の中島基之さん。
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8月6日、午前9時。
ダイナムジャパン上場の様子を紹介するビデオが上映された。
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銅鑼の前での記念撮影がなんとも香港らしい。

そして、第一部基調講演『上場の経緯と総括』。
ダイナムジャパン代表執行役社長の佐藤洋治さん。
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「今から24年前、パチンコ関連会社6社で、
株式公開準備協議会を結成した。
残念ながら24年間努力しても、
日本における株式上場の門戸が開かれることがなかった。
しかし今回、国際基準における香港で道が開けた。
日本の証券業界も変らざるを得なくなっているのではないだろうか」

「昨年6月に香港証券取引所を訪問し、
審査部門のヘッドといろいろと話した」

この時、佐藤さんは、言質を得た。

『香港ではきちんとした手続きをすれば申請を受けつける。
申請書とともに、
日本の国内法に抵触していない旨の弁護士の意見書が必要だ。
それを提出すれば、受理する。
審査の結果、却下する場合もある。
しかし門戸を閉ざすことはない』

「この言葉ひとつを頼りに、申請を決意した」

「審査委員会からの質問状のやり取り、
日本法と香港法の違い、
536ページの目論見書の作成、
目論見書に添付する1万ページに及ぶ裏付書類、
またそれらすべての膨大な量の翻訳」
たいへんな量の作業が待っていた。

最後に香港取引所の上層部からのヒアリングを受け、
決済を仰ぐという最終関門があった。
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「2010年に香港取引所のルールが変わった。
それまでは起業の本社所在地が限定されていた。
香港島、中国本土、ケイマン諸島とバミューダ島のいずれかに、
本社がある企業でなければ香港市場に上場できなかった。
しかし2010年以降、
欧米、日本を含む、約20カ国が対象になった。
時代の流れがダイナムの上場を可能にしてくれた」

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「今回の上場はダイナム個社の問題以上のものがある。
業界にもそろそろ、風通しのいいパチンコオペレーター企業や、
パブリックカンパニーが出てきてほしい。
そしてそのことによって社会と調和するパチンコ業界が、
スタートできる『天の時』だと思う。
世の中の役に立つ業界になってほしいという想いで、
業界の仲間たちとともに社会貢献していきたい」

第二部は、香港上場に尽力したキーパーソン10名の座談会。
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香港から来日しているスピーカーがほとんどなので、
逐次通訳つきのスピーチ。

発表者は左から、
申銀万国証券のウィルス・ティンさん、
Piper Jaffray ASIA(投資銀行)のステーシー・ウォンさん、
Deacons(法律事務所)のロニー・チョウさん、
Baker&McKenzie(法律事務所)のブライアン・スパイアーさん、
清和監査法人の南方美千雄さん。
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そして曾我法律事務所の曾我貴志さん。
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登壇者はほかに、
東京青山・青木・狛法律事務所の高橋謙さん、
RSM Nelson Wheeler(会計事務所)のユージン・リュウさん、
コンピュターシェア(証券代行会社)のパメラ・チャンさん、
中信商研国際(投資銀行)のクリストファー・フランシスコさん。

それぞれ、香港のIPOに関する専門的な技術論や、
ダイナム上場に関する裏話などが披露された。

参加者に配られた記念書。
『ダイナム香港上場【IPO】1年間の軌跡』
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ダイナムジャパンの上場。
極めて困難な仕事だった。

しかし上場した後の、これからこそ、
さらに困難な仕事が待っている。

上場の本質は会社の社会化である。
社会化した会社は、その時点で、
次の新しい大仕事を抱えることになる。

ダイナムジャパンの今後を注視したい。

最後に再び、今月の商人舎標語。
「今日もお仕事、おまんまうまいよ」

よろしく。

<結城義晴>

2012年08月31日(金曜日)

スチュー・レオナードとイータリー[後編]顧客は常に正しいのか?

福島県いわき市の安島浩さん。
あの㈱マルト代表取締役社長。

安島さんから誕生祝が届いた。
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プライベートブランドの大吟醸「滄海」。
それからとらやの羊羹。
そして日野原重明著『100歳のことば』(PHP文庫)。

心から、お礼申し上げたい。

日野原さんの本を読んでいたら、
100歳まで生きたくなった。
100歳まで生きられる気になった。

「日々忙しいことが、
たいへんな人生を歩む滋養になっている」

日野原重明、100歳。

「時には失敗もありますが、
楽しい多忙です」

外山滋比古、言語学者、87歳。

「無難なことをやっていては、
明日という日は訪れて来ない」

奥村土牛、画家、1990年9月25日没、101歳。

「無茶をせず、無理をする」に通ずる。

「今日もおしごと、おまんまうまいよ、
びんぼうごくらく、ながいきするよ」

平櫛田中、彫刻家、1979年12月30日没、107歳。

多忙こそ長生きのもと。
私もその気になってくる。

安島さん、ありがとう。

さて昨日の続き。
「スチュー・レオナードとイータリー」

〈後編〉の今日はまずイータリーを紹介しよう。
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Eatalyの創業は2007年。
トリノにイタリアン食料品店&飲食店として開店。
その本店は1万平方メートル超級の大型店。

マンハッタン5番街23丁目のニューヨーク店は、
2010年のオープンで、
本店の半分の約4600平方メートル。

入り口は2カ所あるが、
メインの入り口ともいうべき青果部門から入る。
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イタリアの市場スタイルの売り方。
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いわゆるマーケット。
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スチュー・レオナードのようなワンウェイ方式ではない。
しかし、どう見てもスーパーマーケットの青果部門。

シーフード部門は対面方式。
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精肉部門ももちろん対面方式で、
イタリアメニューの各種肉類が販売されている。
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ハム・ソーセージ売場も対面方式。
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パスタ類を中心にしたデリ売場。
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本場イタリアのグルメ惣菜が、
これでもかとアソートメントされている。

売場にはすぐに客が押し寄せ、
写真が撮れなくなる。
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インストア・ベーカリーもご覧の人気。
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チーズ、牛乳、乳製品の品ぞろえも豊富で、
イタリア料理の奥の深さを感じさせてくれる。
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飲料売り場も充実しているし、
イタリアワインも実によく品揃えされている。
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キッチン用品、食器もイタリアンテーストの小洒落た品ばかり。
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つまりは商品ラインの統一が、
完璧に図られている。

そしてイタリアの食と料理に関連した本や雑誌。
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最後にレジ。
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トレーダー・ジョーやホールフーズの繁盛店と同様の、
ストレスがかからない銀行方式のレジ。

ここまではスーパーマーケットそのもの。
対面方式多用ではあるものの。

そしてこの小売業の機能とフードサービスの機能が、
手の届く範囲で共存
している。
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売場ゾーンと飲食ゾーンが、
カテゴリー別に隣り合わせで共存している。
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まさにスーパーマーケットとフードサービスの融合。
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イタリアの食に絞り込んだ。
だからこそ内食と外食、中食の融合が、
実現された。
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私は、そう考えている。

コンセプトは、
「学んで、食べて、買う」。

店内はイタリアからの輸入品を中心とする小売ゾーン、
イートインスペースとレストラン、
さらに料理教室などが一体化されている。

店舗入り口付近のレストラン。
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料理教室のような施設で調理され、
そのわきのテーブルで食事をとる。
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私たちも立食のスペースで、
ワインと生ハム、チーズを注文。
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すぐに注文に応じて、
料理が出来上がる。
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そして乾杯。
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買い物組と合流。
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こんな楽しみ方もできる。

イタリアに7店、日本に11店、
アメリカには、ニューヨークに1店
。

この店は、
外食と内食の完全なる融合という点において、
21世紀の未来型食品店舗の一端を表現 している。

そのイータリーの「Our Policy」。
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1 The customer is not always right
顧客はいつも正しいわけではない。

2 Eataly is not always right
イータリーもいつも正しいわけではない。

3 Through our differences, we create harmony
顧客とイータリーの差異が調和を創り出す。

対して、スチュー・レオナードの「Our Policy」。
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Rule1 The Customer is Always Right!
原則1 顧客はいつも正しい。

Rule2 If the Customer is Ever Wrong, Reread Rule1.
原則2 たとえ、顧客が間違っていると思っても、原則1を読み返せ。

レオナードは、いつも顧客は正しいと言い、
イータリーは、いつも正しいわけではないと言い返す。

イータリーのオマージュ?
イータリーのユーモア?

私はここに20世紀と21世紀の差異を見る。

20世紀型のレオナードは生真面目に顧客をとらえる。
21世紀のイータリーは現実のものとして顧客をとらえる。

レオナードは顧客との主従の関係を重視する。
イータリーは顧客との対等の関係を志向する。

主従の関係をサービスという。
対等の関係をホスピタリティと呼ぶ。

レオナードはファミリーを呼び寄せる。
幼児化した店づくりも見せる。

イータリーは大人の世界を追求する。
子供は寄せつけない。

20世紀にはレオナードの幸せがあった。

21世紀にも、もちろんその良さはある。
しかしそれがすべてではない。
豊かさのひとつだ。

つまり21世紀はセグメントされたニーズの時代。
20世紀はマスのニーズの時代。

この違いをレオナードとイータリーが表している。

そして郊外ヨンカースのレオナードは客数が減り、
マンハッタン5番街のイータリーは押すな押すなの大盛況。

マスがすべてではなくなったことを、
この現象は示している。

いまや、セグメンテーション、ターゲティング、
そしてポジショニングが、
小売業・サービス業でも、
必須の考え方なのである。

イータリーにはこのマーケティングの鉄則がある。
これが21世紀のマーケティングであり、
未来型小売りサービス業である。

Is the customer always right?

レオナードとイータリーが、
自らの存在をかけて、
私たちに問うている。

<結城義晴>

2012年08月30日(木曜日)

スチュー・レオナードとイータリー[前編]時代変革を示したPolicy

暑い暑い日本列島。

8月も30日だというのに、
全国的に30度以上の真夏日、
東京ですら35.8度の猛暑日。
あの館林は37.6度。
東京の熱帯夜は20日間続いている。

イギリス・ロンドンでは、
パラリンピックが開幕。

開会式典のオープニングには、
物理学者スティーブン・ホーキング博士が登場。

進行性の難病・筋萎縮性側索硬化症患者。
しかしビッグバンを解明する「車いすの天才宇宙物理学者」。

参加は164の国と地域。過去最高。
オリンピックが204の国と地域だったから、
だんだん変わらない規模となってきた。

とても、とても、いいことだ。

さて日経新聞スポーツ・コラム『チェンジアップ』。
元西鉄ライオンズの名手・豊田泰光が斬る。
「暦の上の年齢がどうした」

プロ野球ソフトバンクの小久保裕紀、
広島カープ・石井琢朗。
期中に今季引退を表明。

豊田はそれを叱る。
「私は引退を口にした人が
プレーを続けるべきではないと思う」

それは引退した者が、
経営に口をはさむに似たり。
院政を敷くがごとし。

広岡勲著『負けない心 メジャーリーガー不屈の言葉』から、
サチェル・ペイジの名言を引用。

「もし自分の年齢を知らなかったら、
今の自分を何歳だと思うかね?」

59歳までプレーした伝説の黒人投手。

「暦の上の年齢がどうした」
ペイジはそう語っている。

私も今週日曜日に60歳を迎える。

「暦の上の年齢」は無視し、
一応、暦の85歳くらいまで、
現役を続ける覚悟。
命が続けばのことだが。

それに絶対に引退は表明しない。

ありがたい仕事に就いたもんだと、
こころから感謝。

さて、ニューヨークで、
実におもしろいことを発見。

それが時代を象徴していた。

今日と明日の2日間にわたって、
連載で、お届けしよう。

2010年10月12日(火曜日)の毎日更新宣言ブログ。
「本邦初公開『スチュー・レオナード』ヨンカース店の全貌」
私は全カテゴリーを網羅するくらいの写真を使って、
懇切丁寧にレポートした。
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有名なポリシー・ロック。
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これは変わらない。
不変のルール。

Rule1 The Customer is Always Right!
原則1 顧客はいつも正しい。

Rule2 If the Customer is Ever Wrong, Reread Rule1.
原則2 たとえ、顧客が間違っていると思っても、原則1を読み返せ。

素晴らしいポリシー。
顧客満足を高めるためのルール。

そのヨンカース店は、
部分的にリニューアルを施して、
「現代化」を志向する。

店舗に入る前のテントでのプロモーション。
コーン12本2ドル99セント、つかみ取りセール。
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1ドル100円換算で換算しても、
1本25円の採れたてトウモロコシ。

顧客が群がっていた。
ウェグマンズと同じ売り出し。

店舗入り口直前のアイスクリーム売り場。
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スチュー・レオナードは酪農家出身。
最初は牛乳を中心に販売する小売店だった。
だからアイスクリームは濃厚でウマい。

そして入り口。
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入り口を入ると、本日のプロモーションが、
漫画チックなイラストで紹介されている。
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店舗はワンウェイコントロール方式だが、
その筆頭には必ずイベントコーナーがある。
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アップル・サイダー。
動きがあって、子供たちが喜ぶ対面売り場。

そしてプロモーションコーナー。
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通常のスーパーマーケットでも、
ウォルマート・スーパーセンターのようなハイパーマーケットでも、
ドラッグストアでも、
店頭一番のスペースには、
その週、その時期のプロモーション売り場がある。
スチュー・レオナードでも同じ。

プロモーションコーナーには、
主通路の中央に平台が設けられる。
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プロモーションコーナーの次に、
定番のカテゴリーから売場が展開される。
スチュー・レオナードでは。
コーヒー売り場とベーカリー。
つまり朝食コンセプト。

そのコーヒー売り場。
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私はいつも、ここでコーヒーを買って、
カップで飲みながら店を回る。

朝食に関連するカットフルーツ売り場には、
ケースの上にジャンボリー。
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そして花売り場。
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ベーカリーが改装によって広げられた。
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ベーカリーの最後は、
ケーキ売り場。
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そしてやっと青果部門。
青果部門は野菜から始まる。
果物ではない。
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リンゴ売場も演出が変わった。
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楽しさが倍増。

木製什器が新しくなり、
デコレーションの木も、実に効果的になった。
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青果部門の最後には、
看板のバナナ娘。
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青果部門をあとにしばらくグロサリーが続き、
それから精肉部門。
ラム・レッグのパネル。
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牛肉売場では産地の紹介が行われている。
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広いバックヤード。
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飲料などグロサリーが続いたあと、
主通路上の島陳列で、
Back to Schoolのキャンペーン。
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左がロブスター、真ん中がサラダバー。
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ロブスターのコーナー。
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シーフード売場にも、
最新のデコレーションが施される。
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シーフードのあとが、乳製品売場。
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このボタンを押す。
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そうすると冷蔵ケースの上の牛が、
「モ~~」となく。
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バター売場のコーラス。
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モッツァレラ・エブリ・ウィークと名づけられたチーズ売場。20120830200637.jpg

 

ケース上段に人形のデコレーションがある惣菜売り場。20120830175630.JPG

各種チーズはコーナー化されている。
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リブステーキ、テンダーロインステーキ、エトセトラエトセトラ。
デリ売場にディナーのメインディッシュがズラリ。
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現在の売場では欠かせない寿司もコーナー化する。
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カップ入りサラダもPBが多い。
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ワンウェイの最後の方に、
デリカテッセン売場。
ビュッフェから始まる。
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スープバーにはホット商品。
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ライス・バーが珍しい。
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4種類の米の炊き立てを手当てしている。

そしてオンラインメニューの「惣菜売場」。
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主通路上にターキーの丸焼き。
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良く売れている。

最後の仕上げはカップサラダ。
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そしてライスケーキ。
いわばポンポン菓子。
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以前はここでポテトチップスの焼き立てを、
作って売っていた。

ワンウェイコントロールの終点はレジ。
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かつてほど混み合って、
行列ができるほどではない。

スーパーマーケットの店舗の脇に、
ワインショップがある。
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ニューヨークの法律で、
ワインと食品を同じ店で売ってはならない。

創業者スチュー・レオナードは、
酪農家で、家庭に牛乳配達をして商売をした。

1969年、店を固定し、小さな酪農場店「クローバー ファーム」を設立。

やがて1977年には、20レーンの電子レジを導入し、
145人の従業員が運営するスーパーマーケットとなっていた。

そして1988年、ニューヨークタイムズから称賛される。
“The Disneyland of Dairy Stores.”
「まるでディズニーランドのような店」

1992年には、食料品店として1店舗当りの売上高世界一。
ギネスブックに認定される。

1999年、ここニューヨーク州北部郊外ヨンカーズに、
12.5万平方フィートの3号店をオープン。

その店も、リニューアルを実行して、
「現代化」を図る。

しかし、子供を含めたファミリーに、
ターゲットを絞ったスチュー・レオナードのマーケティング。
“The Disneyland of Dairy Stores.”
かつては卓越したこのコンセプトも、
21世紀の現在、ニッチになってしまった。
私には、そう思われる。

対して、イータリーは、
明らかに大人を対象にして、
スチュー・レオナードにない繁盛を見せている。

この違いはどこにあるのだろう。

それはスチュー・レオナードのポリシーにもあった。
世界的に有名なあのルール。

Rule1 The Customer is Always Right!
原則1 顧客はいつも正しい。

Rule2 If the Customer is Ever Wrong, Reread Rule1.
原則2 たとえ、顧客が間違っていると思っても、原則1を読み返せ。
絶対ではなくなった。

これが今回の私の大発見のひとつ。
明日、その謎を解く。

< 結城義晴>

2012年08月29日(水曜日)

マンハッタン・ケネディ空港からの帰途とイノベーション「3つのタブー」

帰国しました。

全員、無事で、
なおかつ、
大きな成果をもって。

帰ってきたら、参議院で
野田佳彦首相に対する問責決議案が可決。

日本のニュースからちょっと離れていたので、
にわかには理解不能。

古館伊知郎は、言う。
「加速度的に政治は悪くなっている」

とりわけ自民党は、おかしい。
自分が三党合意した消費増税法に、
反対する問責決議案に賛成した。

支離滅裂。

批判ばかりして、
自ら行動しないというのは、
私自身、極力避けたいと思っているが、
この「政局」だらけの政治には、
ちょっとうんざり。

来月8日までの国会は空転の見通し。
10月に召集されるだろう臨時国会以降に、
重要案件は持ち越される。

企業経営では、
この「持越し・先送り」は、
間違った意思決定以上にまずい。

今回の米国トップセミナーは、
とてもよかったし、満足していたのに、
日本に帰ってこの政局がらみの混乱に、
気合はそがれる。

どうしたらいいんだろう。

私たちみんなが、
意地を張らず、率直に、
誰かのために仕事する。
それが大切だ。

断じて、自分のためではない。

政治家には特にそれが求められる。
自党のため、自分のため。
それは絶対にあってはならない。

さて、昨日の夜は、
「最後の晩餐」。
ところはロックフェラーセンター。
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その地階に下りると、
天井と壁面いっぱいの絵画。
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見とれてしまう。
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その地階のレストラン「ザ・シー・グリル」。
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シンプルな上級レストラン。
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どうぞ、ご愛用を。
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食事が始まって、
サプライズ企画。
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私の1週間前の誕生祝。
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心から感謝。

ディナーが終って、イルミネーション。
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ロックフェラーセンターのビルが、
いつもより高く感じられた。
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二次会は、44丁目のバードランド。
ジャズクラブの老舗。
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チャーリー・パーカーの綽名をとって命名された店。
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今夜はジャズ愛好家のセッションの日。

それでも結構、楽しめた。

明けて、最終日。
現地8月28日。
朝10時集合で帰国。

リムジンバスのなかで、
いつものように最後の講義。
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マンハッタン島に別れを告げ、
テキスト211ページから語る。
Epilogue「Innovation」。

ドラッカーによるイノベーションの「三つのタブー」。
第一に〈凝りすぎ〉ること
第二に〈散漫〉になること
第三に〈未来のためだけに〉行われてしまうこと

イノベーションはいつだって、
現在のために行わなければならない。

ウォルマートもHEBも、
ホールフーズ、ウェグマンズ、トレーダー・ジョーも、
イータリーもスチュー・レオナードも。

全ての企業、すべての店舗が、
「明日のために今日、何をするか」
これを考え、実行する。
それがすなわちイノベーションである。

政治もまったく同じ。
イノベーションなき政治は、
意味がない。

ジョンFケネディ空港6番ゲート。
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サンフランシスコに帰る浅野秀二先生(真ん中)とお別れ。
次は10月にご一緒します。

左は㈱たいらや常務取締役の平典子さん。
平さんはこの旅行のあいだに変わった。
私はそう感じている。
平さんに限らず、
多くの人がこのツアーのあいだに変わった。

私にはそれが、
何よりうれしかった。

デルタ航空173便に乗り込んで、
広大なケネディ空港を臨む。
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飛び立つと、
アメリカ合衆国東海岸が見える。
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久しぶりに、名残惜しいと感じた。
また10月初旬にはやってくるというのに。

機体はあっという間に雲間に突入し、
海岸線は視界から消えた。
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そして14時間。
めずらしいことに、
私はひたすら眠った。
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すると太平洋の日本領海。
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すぐに銚子沖が見えてきた。
海は静かだった。
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右上に見えていた犬吠崎が、
だんだん真下に近づいてきた。
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ああ、帰ってきた。

そんな感慨がわいてきた。
そしてまた行きたいという気持ちが強くなった。

これも不思議な気分だった。

<結城義晴>

2012年08月28日(火曜日)

ハーレム・パワーセンター、コストコ・ターゲットがベストバイ撤退促す

ニューヨーク4日目。
今日、帰国の途に着く。

アメリカにやって来て、
ダラスに3日、
そしてニューヨークに4日。

ほんとうにあっという間に、
時は過ぎる。

充実していればいるほど、
あっという間に時は過ぎる。

あの2001年9月11日、
同時多発テロから、
もう11年。

その跡地のグランドゼロには、
新しいビルディングが建造中。
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既にエンパイヤステートビルよりも高くなっているし、
東京スカイツリーよりも高層になるとか。

時の過ぎるのは早いが、
それを忘れてはならない。

そんな心持ちを強くする。

さて昨日は、朝から、ニュージャージーへ。
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三井物産の100%子会社三井フーズインク。

この会議室を借りて、セミナー。

はじめにジェフ・レイシーさんから、
三井フーズの紹介。
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この会社は米国三井物産100%子会社で、
食品事業部門の傘下にある輸入会社。

シスコやUSフーズといった大手業務用卸が主たる顧客。

その後、三井フーズCEOの長田務さんから、
米国流通事情のレクチャー。
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外食産業の動向などもレポートしてもらって、
勉強になった。

最後に、私の総括セミナー。
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業態からフォーマットへの、
発想の転換が必要なこと。
そのために、
ポジショニング戦略が必須であること。

これまで視察したり、インタビューしたりしてきた事例を引きながら、
最重要点を簡潔にレクチャーした。
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私の講義が終わると、
全員で記念写真。
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ニュージャージーのさわやかな空気が、
気持ちよかった。

長田さんと立岩太郎さんと写真。
立岩さんは三井物産USAのゼネラルマネジャー。
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心から、感謝。

さて、すぐに私たちはマンハッタンに戻った。
目的地はイースト・リバー・プラザ(East River Plaza)。
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マンハッタンのハーレムに、
一昨年の2010年7月オープン。

いわゆるパワーセンター。
ディスカウントフォーマットだけを集積させたショッピングセンター。

マンハッタンにパワーセンター。
凄い時代に入ったもんだと思う。

施設面積約4万5000㎡、3万坪。
立体駐車場が1248台。

これだけの商業集積に1000台を超える駐車場。
多層階方式にならざるを得ない。

かつてのセオリーは通用しない。
むしろ日本が先行していたくらいだと思える事例だ。

地下1階から地上4階までの5層構造。
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地階にペッツマート(ペット用品店)。
2012年アメリカチェーンストアランキング72位。
売上高54億0200万ドル(100円換算で5402億円)、
店舗数1159店。
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1階は巨人コストコ。
売上高890億5400万ドル(8兆9054億円)、425店を展開。
米国内第5位。
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この店、大繁盛。
マンハッタンにもコストコの需要は大いにある。
出店できなかっただけのこと。

だから店を出せば大繁盛間違いなし。

2階はターゲット。
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ご存知、ウォルマートの対抗馬のスーパーセンター。
米国3位の小売業。
売上高684億6600万ドル(6兆8466億円)、 1763店。
ターゲットも、非常によく売れていた。

Back to School商品もぬかりなく品揃えし、
月曜日の売場には品切れが出るくらい。
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このフロアには、キッズタウン(キッズアパレル)が入っていたが、
撤退し、その後にあのアルディが出店間近。
売上高 428億7100万ドル(4兆2871億円)、 1195店。
米国小売業第40位。
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このパワーセンターでは、
ディスカウント色の薄い企業は、
もたない。

だから3階のベストバイ(家電ナンバー1チェーン)は、
撤退してしまった。
第9位の小売業。
売上高507億0500万ドル(5兆0705億円)、1443店。
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近隣のベストバイの地図が掲示され、
「そちらで買い物してください」と断り書きのポスターが、
むなしく張られていた。
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家電はコストコにもターゲットにも品揃えされている。
とりわけコストコの価格は圧倒的に安い。

ベストバイは取り分けてディスカウントしているわけではない。
価格ではいつもウォルマートに負けている。
だからこのパワーセンターからは出てゆくしかない。

その3階には、オールドネイビー(アパレル)。
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世界最大のアパレル・チェーン「ギャップ」の、
ディスカウント部隊。
ギャップの売上高は142億8900万ドル(1兆4289億円)、
2436店
。
国内31位。

ユニクロにおけるguの位置づけ。
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ディスカウント業態ではあっても、
入り口のマネキンはカッコいい。

店舗中央のステージも、
行き届いたプレゼンテーション。
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オールドネイビーの隣には、
フェイマス・フットウェア。
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この店も「遅れてはならない」とばかりに、
ディスカウントに徹する。
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そして5階には、マーシャルズ。
TJXのなかのフォーマット。
オフ・プレイス・ストア(OPS)。
TJXの売上高は232億6700万ドル(2兆3267億円)、
2212店
。
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ブランド物の衣料や服飾品を、
ディスカウントで売る。
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だから壁面の言葉が面白い。
「ハイファッションは高価格を意味するものではない」
座布団一枚!

最上階には、そのほかに、
ボブズファーニチャー(家具)。
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ディスカウントを標榜しているが、
セールスマンが多数投入されていて、
しかも家具は購買頻度が低い商材。

今後どうなることか。

そしてゲーム・ストップ。
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ショピングセンター全体では、
ひとつの役目を果たしている。

ショッピングセンターの1階の脇には、
広大な搬入口。
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コストコの大型トラックが横づけされていた。

マンハッタンのパワーセンター。
マンハッタンに出店することができるだけで、
ショッピングセンターは繁盛し成功する。

しかしそのパワーセンター内の競争も、
実に激しい。

全米ナンバー1の家電量販店ベストバイが撤退、
キッズアパレルのキッズタウンも撤退し、
その後にアルディが入る。

パワーセンター全体の客数は多い。
だからベストバイもキッズタウンも、
客数が少ないわけではない。

しかし、利益が上げられないし、
ディベロッパーからは、
商業集積全体のパワーを削ぐという理由で、
撤収を迫られる。

それがアメリカの競争。

しかし、この競争があるから、
顧客たちは大喜び。

次に出てくる店はどんな喜びを、
私たちに提供してくれるのだろう。
顧客はそう思っているに違いない。

やがてマンハッタンに、
ウォルマートが出店するときが来るかもしれない。

私はそんな感慨を抱いた。

<結城義晴>

2012年08月27日(月曜日)

ニューヨーク・Wegmans・WholeFoods・TraderJoesの革新

Everybody! Good Monday!
[2012vl35]

2012年第35週、8月最終週。
週末土曜日からは9月に入る。

そして日曜日の9月2日は、
私の60回目の誕生日。

感慨はない。

まだまだ発展途上。
そんな心意気。

今週は8月の締め。
2月末が決算期の会社は、
第2四半期の締め。
上半期の締め。

その後の9月は、
新しい季節。

天候だけではない。

社会の制度自体が、
新しい期間に入る。

政治も行政も、会社も学校も、
家庭も個人も。

1年でみると、
1月の新年、
3月・4月の新年度、
そして9月。

9月に入ったらそのまま、
12月まで突っ走る。

考えてみると、
とても重要な転換期。
その転換期への助走が今週ということになる。

気を引き締めて、
仕事に邁進したい。

私自身のスケジュールは、
あと2日ニューヨークに滞在して、帰国。
水曜日になる。

そして木曜日は、
カスタマーコミュニケーションズ㈱の取締役会。
私はこの会社の非常勤取締役。

金曜日は夕方から、
立教大学大学院・結城ゼミのOB会主催の懇親会。
そして土曜日は山梨で講演。

まあ、ゆっくりと休む間はない。

それでも発展途上人。
自分のためではあるし、
世のため人のためにもなる。

ゆっくり休む気はない。

さてニューヨーク。
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ニュージャージーの空には大きな飛行機雲。
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ウォルストリート。
観光客でにぎわっている。
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名物の牛の像には人が集まる。
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そして記念写真を撮っている。
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小売業では、
イノベーションが続いている。

まずトレーダー・ジョー。
2011年度の売上高は推定で90億ドル。
1ドル100円換算で9000億円。
伸び率5.8%。
店舗数は、375店。

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ブロードウェイ72ストリートに、
2層の新店を出店した。

これがすばらしい。

食品売り場しかないが、
おそらくユニオンスクエア店を抜いて、
アメリカ一番の店になるに違いない。

地下1階が生鮮の売り場。
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さらにエスカレーターで地下2階に下りると、
冷凍食品とグロサリー売り場。
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ユニオンスクウエアの店の反省を活かして、
売り場を2倍くらいに広げた。
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そしてエスカレーターをコンコースとして使って、
ワンウェイ方式の店にした。

これがすばらしい。
都心型の成功モデルになる。

続いてウェグマンズ。
売上高61億9900万ドル(6199億円)、
10.7%の伸び。
店舗数78店。

1店当たり80億円を売り上げる。
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相変わらず生鮮は際立つ。
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コーンの地産地消の売り場。
名づけて「ジャージー・フレッシュ」。
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田園風景を描いた乳製品の壁面も美しい。
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Back to Schoolのプロモーション展開をしっかり行っている。
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対面売り場では客が列をなしている。
なぜか。
ハムの切り立てスライスを提供しているから。
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お客の荷物を車まで運ぶサービスの充実も、
積極展開。
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そしてホールフーズ。
売上高101億0800万ドル(1兆0108億円)、
前年比12.2%
。
既存店の伸び率も8.5%と相変わらず絶好調。
店舗数は311店。
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カロリーが低く栄養価の高いグリーン・ケールの平台での販売。
「ローカル」、つまり地産地消の商品で、
ホールフーズが推進しているアンディスコア最高の1000の商品。
よく売り込んでいるし、売れている。
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多段什器でもこれだけのボリュームで展開。
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店舗2階のウェルネスクラブ。
会員向けに、食生活やメニュー提案、
ヨガなどのセミナーを開く。
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スチュー・レオナード。
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リニューアルをして、客が戻ってきた。
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世界一エキサイティングな都市ニューヨーク、
この地の小売業のイノベーションが、
留まることはない。

そのニューヨーク報告はまだまだ続きます。

では、9月へ向けて、今週も
Good Monday!

<結城義晴>

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