結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2010年06月28日(月曜日)

梅雨・ワールドカップ・選挙「三大話」の今週はやさしいことから手をつけよ

Everybody! Good Monday![vol26]

2010年第26週。
6月最終週にして、
週中から7月に入る。

今年は、
紫陽花が鋭い色を出していて、
とりわけ美しい。

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カナダ・トロントで開催されていたG20が閉幕。
菅直人首相は例のキャッチフレーズを強調。
「強い経済、強い財政、強い社会保障」

キャッチフレーズも大切、
しかしそれを実行することが最も大事。

Practice comes first!
実践躬行・実行第一。
商人舎今年の標語。

アメリカに次ぐ超大国でなくてもよい。
「大きな国」の役は中国に任せておけばよい。

日本は「良い国」 を目指す。

レース型競争でなく、
コンテスト型競争。
その中でユニークな良さを持った国でありたい。
私はそう思う。

さて消費と商売の問題。
先週あたりからボーナスが支給されていて、
週末にはボーナス商戦のピークがひとつ訪れた。

日本経済団体連合会調査では、
大手企業68社の今夏ボーナスの平均支給額は約79万円で、
昨夏に比べて1.51%の増加。

全体で見ればちょっとだけ回復。

NetMileリサーチが1000人の男女から調査した。
ボーナスの使い道。
これは6月26日の調査。

1 ボーナスをもらう予定がない31.1%
2 貯金18.9%
3 旅行・レジャーの費用13.5%
4 ローンの返済12.8%
5 デジタル家電(液晶テレビ、パソコンなど)の購入9.5%

ベスト5までの回答が圧倒的に多い。
6位以下は2%台となる。

3割を超える31.1%の回答が、
ボーナスがないという。
厳しい家計が想像できる。
貯金18.9%とローン返済12.8%を合わせると31.7%で、
これも消費に結びつくボーナスとはならない。

3位の旅行・レジャーはものを購買する消費ではない。
わずかにデジタル家電が9.5%で、
この分野はFIFAワールドカップなどのインパクトで、
大いに潤っている。

ボーナス商戦も、
この傾向を考慮に入れて対応されなければならない。

今週は、いまだ、
サッカー岡田ジャパンの活躍の熱気が冷めず、
最高潮を迎えるのはおそらく29日の23時。

これを通過すると、さらに高いピークは7月3日土曜日となる。
ジャパンのゲームだけでなく、
アルゼンチンやドイツ、アフリカのガーナなどの選手の躍動を見ていると、
たとえ日本が負けてしまっても、
ワールドカップの熱は冷めない。

だから1億総サッカー評論家の、
カウチポテト族によるカウチポテト的消費は、
すぐに消えてしまうものではない。
内食需要は7月11日の夜まで、ずっと続く。
外食需要はちょっと苦しい。

今週は、梅雨の雨模様の中、
ワールドカップに明け暮れる。

もちろん7月11日の参議院選に向けて、
街中を選挙カーが走り回る。

消費税の問題も、
もっともっと深く論議されるに違いない。

明日29日は、
日本の上場企業の株主総会が集中する日。
これも日本特有の現象。

そして木曜日から7月。

新しい月に向かって、
新しい気分が出てくる。

今月の商人舎標語をかみしめて、
頑張りたい。
「やさしいことから手をつけよ」

最後に今週の私の予定。

今週は、パネルディスカッションや対談が目白押し。
不思議なものではある。

講演ばかりの週もあれば、
店舗クリニックばかりの週もある。
人に会うことが多い週もある。

ゴルフばかりの週なら大歓迎だが。

私は、右目の大手術を3回受けて、
残念ながら右目は視力を大きく失った。

だから野球をはじめ、サッカーやテニス、卓球、バドミントンなど、
動く球を打つ球技はできなくなった。

スポーツも大好きだし、球技も大好き。
しかしそれができなくなったものの、
動かない球だけは打てる。

必然的にゴルフに打ち込むこととなった。

話を戻して、今週の私のスケジュール。

月曜日は、 スポーツトレーナーの大石益代さんと対談。
火曜日は、UIゼンセン同盟流通部会労使懇談会でパネルディスカッション。
木曜日は、午前中、国分㈱専務取締役の國分晃さんと対談、
午後は、マーケッターの松本朋子さんと対談。
金曜日は、日本スーパーマーケット協会総会。
会長副会長パネルディスカッションのコーディネーター。
毎年大好評のイベント。

パネルディスカッションは公開されているので、
聴講する皆さんはよろしく。

そして土曜日は、
立教大学大学院ビジネスデザイン研究科の講義とゼミ。
今週は、入間市のコストコへ出かけて課外授業。
結城ゼミもこれに合流する。

今週は、
梅雨、サッカー、選挙。
この三大話。

Everybody! Good Monday!

<結城義晴>

2010年06月27日(日曜日)

ジジの梅雨寝[2010日曜版vol26]

ねむっています。
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よるは、これです。
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だから、ひるは、
ねむる。
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しっぽは、うごくけど。dscn5339-3.jpg
そとは、雨もよう。

そう、つゆなんです。
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ちょっと、むしあついけれど、
きもちよく、ねむります。
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おうちには、ずっと、
エアコンがつけられている。
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ボクのためです。
ボクは、むしあついのが、
にがてです。
エアコンは、ボクのみかた。
センプーキは、にがてです。  dscn5378-3.jpg

音がこわいんです。

でも、エアコンのおかげで、
ぐっすり、ねむる。
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サムくんは、
いつもかわらないけど。
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エコ・ロボットのサムくん、
なまごみを、たべます。

あとは、じっとしているだけ。

つゆも、むしあつさも、
へいきです。

よるは、みぎめに、
あかいランプをつけたりけしたりして、
うなっていますが。

でも、サムくんのことは、むしして、
ボクは、ねむります。
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ユウキヨシハルのおとうさんは、
rikkyoへ。
ユーキゼミのみなさんと、
たのしんでいます。
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ことしも、いい、かんじ。

ボクは、ねながら、
まってます。
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きはながく
こころはまるく
はらたてず

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つゆのときは、
それがいちばん。

ボクも、5さいですから、
5かいも、つゆをタイケンしました。
だから、つゆのすごしかた、
しっています。

あれっ、おとうさん、
かえってきたかな?
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ちがったみたい。
クリーニング屋さん。
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でも、まってます。

きはながく
こころはまるく
はらたてず

これです。

<『ジジの気分』(未刊)より>

2010年06月26日(土曜日)

5月の販売統計で内食スーパーマーケットは1.6%減、外食フードサービスは1.7%減

南アフリカのFIFAワールドカップ。
とうとう決勝トーナメントの16カ国が決まった。

日本と韓国がそこに入っている。
アジアからは2チーム。

アフリカからは、ガーナの1カ国だけ。

南アメリカがすごい。
ウルグアイ、アルゼンチン、パラグアイ、ブラジル、チリ。
5カ国。

北アメリカからは、メキシコとUSA。
これも高い比率でベスト16に残った。

ヨーロッパは、
イングランド、ドイツ、オランダ、スロバキア、ポルトガル、スペイン。
6カ国だが、ヨーロッパの後退が印象付けられた。

これから7月11日(日本時間12日早朝)の決勝まで、
さらにさらに世界中の注目が集まる。
7月11日(日曜日)は、参議院議員選挙でもあって、
本当に忙しい。
岡田ジャパンの躍進によって、
日本の国家にも、なんだか元気が出てきた。

商人は、こんなことにビンビンと反応しなければいけない。
自分のお客様の喜び、興奮に共鳴し、
ともに喜び、ともに悲しまねばいけない。

さて、昨25日金曜は、
スーパーマーケット販売統計調査、
第2回目の発表。

5月度実績(速報)の数値が公開された。

5月の総売上高は7553万4263円。
スーパーマーケットの5月販売実績は、
前年同月比98.4%。

内訳は食品合計64470億8663万円、昨対98.7%、
非食品は1112億5630万円、昨対95.9%。
生鮮3部門では、2417億5268万円、昨対98.7%。
青果は987億5961万、100.4%、
水産は689億9239万、97.8%、
畜産が740億0068万、97.4%。
青果以外はそれぞれマイナス。

惣菜は654億4198万、100.1%、
一般食品・その他は3368億9167万、97.8%となっている。

惣菜は中食分野で、
ここは外食としのぎを削っている。
青果部門と惣菜部門が好調。
他は前期割れ。

これは4月から続くトレンド。
なお、回答企業には4月の発表後、新たに4社が加わり、
その数は268社となった。

そこで今回、改めて4月の販売統計は改訂版が報告された。
回答企業は、オール日本スーパーマーケット(AJS)58社、
日本スーパーマーケット協会(JSA)60社、
日本セルフ・サービス協会(JSSA)165社、うち重複15社。

日本スーパーマーケット協会専務理事の大塚明さんから、
5月の概況説明が行われた。

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昨年5月は、新型インフルエンザで、外出を控え内食志向が高まり、
マスクが品切れするほど売れるなど、いわば特需があった。

一方、今年のゴールデンウィークは、
期間中、まれにみる好天に恵まれ、
行楽や外出する人が多かった。

したがって内食需要が低減。

さらに中旬以降は、全国的には荒れた天気が続き、
炭酸飲料などのドリンク、そうめん、殺虫剤などの夏もの商品が不調。

さらに悪天候の影響で果実類は、
花落ちしたり、実が落ちたり、糖度がいまひとつだったり。
小梅、らっきょうの時期も後ろ倒しになり、
青果部門の足を引っ張る要因になった。

野菜の高騰も5月には落ち着いてきた。

鮮魚部門では、カツオ、アジはだめだったが、
ブリ、イワシは良く売れた。

精肉部門の焦点である口蹄疫の影響は、
5月段階では全国ベースでは影響は少ない。

そのあと、㈱ヤオコー専務取締役営業統括本部長の小林正雄さんが、
同社の実績を説明。

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5月の既存店前年比は96.7%。
昨年5月は新型インフルで120%の売上げの伸長があったから、
96.7%でも上昇傾向にある。

各部門ごとに1品単価は下げ止まり傾向にある。
客数は上昇傾向。

良かったのは、手握りおはぎなどの和菓子を中心とした日配品、
前年比150%のノンアルコールビールをはじめとする酒、
寿司、豆菓子などの菓子。

商品ではブームの「ラー油」、酒の「まっこり」と「角瓶」。
「まっこり」は担当者が「まっこりおじさん」になるほど、
販売を強化した結果、前年比800~900%の金額を売っている。

現在、他の企業と共同で、PB商品開発を進めている。
「角瓶」は6月に入ってメーカー出荷が追い付かない状況。
ラー油は相変らず品薄状態。
メキシコ湾の重油問題で今後、エビが高騰しそう。

食品スーパーマーケットらしい詳細な商品動向まで発表されて、
とても良かった。

なお、昨日は日本フードサービス協会からも、
5月の外食産業市場動向調査が発表。

内食と外食の統計が同日発表。
これはなかなか良い。
総売上高は前年同月比マイナス1.7%減。
4カ月連続で前年実績割れ。

この中で、客数はプラス1.4%、客単価はマイナス3.0%。
全店舗数はマイナス0.4%と減少基調。

ファーストフード業態がマイナス0.7%、
麺類チェーンはプラス10.4%。
洋風チェーン・和風チェーンはともにマイナス1.8%と2.9%。

持ち帰り米飯/回転寿司はマイナス8.3%
ファミリーレストランもマイナス1.6%、
ディナーレストランの売上高はマイナス2.2%だが、
客単価がプラス0.3%。
5カ月連続前年クリア。
客数はマイナス2.5%だが、
消費に少しずつ活気が呈し始めている。

なんだか「サッカーごときもの」が、
世の中を明るくし始めた。

このところの日本人にかけていた「自信」。
それが芽生えつつある。
蘇りつつある。

楽しげな週末になりそうだ。

みなさんも、よい週末を。
仕事に行楽に。

私はこれから立教大学院の講義と結城ゼミ。
週末を楽しみます。

<結城義晴>

2010年06月25日(金曜日)

FIFAワールドカップ「岡田ジャパン早朝勝利」の感動の理由を考察する

サッカーの試合で、
こんなに感動したのは初めてだった。

これほどの感動の理由はどこにあるのか。
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FIFAワールドカップ南アフリカ大会。
日本代表がデンマークに3対1で快勝。

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2002年の日韓共催大会以来、決勝トーナメントに進んだ。

選手たち自身が感動していた。

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ルステンブルク・スタジアムに陣取った応援団はもちろん感動した。
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北半球の日本列島でも、
うっすらと明け始めた早朝の5時半には、
感動の渦が巻き起こっていた。

日本中の家庭に灯があった。

この感動を生みだしたのは、やはりこの男。

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本田圭佑が口火を切って、1点を先取し、
仲間に勇気と元気を植え付けた。

2点目は、遠藤保仁が決めた。

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ゲーム後、本田はクールに語ったが、
自ら感動していることは明らかだった。

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監督の岡田武史は、
感動して泣いていた。

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私も、感動した。

感動は、サービスやホスピタリティと同根だと思う。

フリップ・コトラーが定義している。
「サービスの質とは、
提供され知覚されたサービスと、
期待されたサービスのギャップである」

岡田ジャパンの選手たちがフィールドで提供したものと、
私たちが期待したものとのギャップ。

それが想像を超えて、はるかに大きかった。
だから感動も大きかった。

選手たちの真摯さ、忍耐強さ、ひたむきさ。
自分のエゴのかけらも見えない仲間への思いやりとやさしさ。
そのうえで、闘う意志。

その結果の劇的勝利。

前評判は高くはなかった。

「艱難が忍耐を生み出し、
忍耐が練達(練られた品性)を生み出し、
練達が希望を生み出す。
この希望は失望に終わることがない」

(新約聖書・ローマ人への手紙5章)

彼らは艱難から忍耐を学び、
忍耐から練達を身につけ、
練達の挙句、希望を生み出した。
この艱難から生まれた希望は、
失望に終わることはない。
それがこの勝利だった。

さらにこの感動を大きくした理由。

それは、私たちがこの稀な体験をした時間帯にある。

深夜3時半から早朝5時半。
普通ではない状況。
尋常ではない環境。

これが大いに感動を増幅させた。

心から、感謝したい。

さて、昨日は朝から、東京・日本橋。

参議院選挙公示の日に、出陣式。
応援者のスピーチも良かったし、
立候補者の演説はもっと良かった。

感動した。

頑張ってほしい。

その後、日暮里で、1日、会議。
会社の変革のスピードが、
思った以上に速い。

それに感動すら覚えた。

そして夕方は、御徒町の「花ふぶき」で懇親会。
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写真右から二人目が、
ユニバース㈱代表取締役の清岡祥治さん、
右が同営業部の佐藤傑(すぐる)さん。

この会社は1万名の自社登録スタッフを擁して、
各種イベントプロモーションを展開する。

今のところサンプリングが中心業務だが、
そこから、生活導線上の『コミュニケーション・ハブ』機能を担って、
プロモーションを展開していこうという構想を持つ。

とりわけ佐藤さんは全国の「料理教室」のネットワークを持っていて、
これが実に面白い。

日本の食分野を、料理教室を起点に、
様々な切り口でマーケティングし、イノベーションしていく。
そんなビジョンと意欲が、二人にあふれていた。

36歳の若い二人と話をしていて、
私はちょっと、その若さに感動した。

応援したいと思う。

昨日から今朝まで、感動の嵐。

感動とは、自分の心が解放されていると、
群れをなして、向こうからやってくるもののようだ。

お店にも、そういったことがあふれているといい。
ただし、店舗における感動は、
大抵の場合、もっと日常的で、普通で、
小さくて、細かい感動である。

いつもいつも、異常で大きな感動をもたらすものではない。

ワールドカップは、4年ごとに行われるから、
大きな感動。

店は毎日開かれるから、そこでは、
小さな感動。

この違い、両方を味わえることに、心から、感謝。

<結城義晴>

2010年06月24日(木曜日)

日本チェーンストア協会とショッピングセンター協会の5月販売統計を分析する

いよいよ、今夜。
南アフリカでは。
日本では明朝。
うっすらと明けてゆくころ。
FIFAワールドカップのE組予選。

日本対デンマーク。

明日の午前中は、日本中の会社やお店が、
朦朧としているかもしれない。

今夜は、早寝する人が多いに違いない。

本当に久しぶりに、
胸がドキドキする90分間です。

さて今週は重要な小売調査が、連続的に発表されます。

月曜日は、百貨店とコンビニの5月販売統計。
火曜日は、チェーンストアの統計。
水曜日は、日本ショッピングセンター協会の統計。
そして金曜日が、スーパーマーケット三協会の販売統計。

これらの情報は、全て、
商人舎ホームページの巻頭に流れるテロップ「流通ニュース」 に掲載される。

毎日、流通ニュースと商人舎ホームページのチェックをお勧めする。

流通ニュースにも写真が入り始めた。
『食品商業』編集長の時代、
私はひとつの編集方針を編み出した。
それが『食品商業』誌を圧倒的な一番誌にした。

その方針とは「網羅主義」。

専門性を追求するならば、
その専門分野においては、
情報を「網羅」しなければならない。

「流通ニュース」は毎日、
流通情報を網羅している。

それはややコモディティ情報だが、
コモディティ情報が網羅されている。

すごいこと。

私のブログは私しか発信できないノンコモディティ情報。

流通ニュースのコモディティ情報、
商人舎ノンコモディティ情報。

両者のプロダクト・ミックス。
流通・サービス業界へのネット情報提供として、
私たちは最強のコンビだと自負している。

もちろん情報の収集と整理、分析に対しては、
あくまで謙虚で、ジャーナリズムの王道を行く。

流通ニュース編集発行人の松見浩希さんは、
その意味で本物のジャーナリスト。
㈱ロジスティクス・パートナー代表取締役社長。

月間100万ビューを誇る「流通ニュース」。
ご愛読のほど。

さて日本チェーンストア協会の5月月報。

既存店売上高は前年同月比でマイナス5.3%。
新店を含めた総販売額は1兆204億円で、前年同月比マイナス6.2%。
会員企業62社、7852店だが、
この62社のうちスーパーマーケット企業は45社。
総合スーパーは9社。
その総合スーパーの売上高が、
協会全売上げの5割を超える。

だから総合スーパーの統計という要素が強い。

食料品販売額が既存店でマイナス5.8%。
全店売上げは6366億円で前年比マイナス7.2%。

衣料品は既存店マイナス3.0%。
トータルで1102億円のマイナス3.3%。

住関品は既存店マイナス4.3%で、
全店トータルは2094億円のマイナス4.0%。

さらにサービスは既存店は昨年並みで、
総売上げは34億円のマイナス2.1%。

こうみると、5月は食品が悪くて、衣料品の不調が少し和らいだ。
住関連にはこの協会に属しているニトリやダイソーの売上げが入っているから、
総合スーパーやスーパーマーケットの住関連は、
衣料品や食品以上に悪かった。

金曜日のスーパーマーケット三協会の「販売統計」がどうなっているか、
楽しみになってきた。

もうひとつ、日本ショッピングセンター協会の販売統計。

既存SCの総売上高はマイナス2.4%。
これは21カ月連続。

ただし、4月5月と、マイナスの幅が2%台に戻ってきた。
なんとも悲しい話だが、マイナスの幅が少なくなった。

ワールドカップサッカーでいえば、
負けたけれど1点差負けだった、といった内容。

その前の試合は3点差負け、2点差負けだった。

キーテナントは既存店前年比がマイナス4.6%。
サブテナントはマイナス1.4%。

核店舗の総合店が悪くて、周辺の専門店が持ち直してきた。
ショッピングセンターのテナントでは、
カジュアル衣料・服飾雑貨専門店と家電量販店が好調。

立地別にみると、
大都市中心地域のショッピングセンター全体がマイナス1.7%、
郊外地域はマイナス2.0%。

しかし、郊外地域のサブテナントはマイナス0.1%。
これは日本全体の消費傾向からみると大健闘。
これに対して、大都市周辺の中都市のサブテナントはマイナス3.3%、
小都市のサブテナントはマイナス3.2%。
大都市周辺地域のキーテナントはマイナス5.9%。

百貨店統計、総合スーパー統計、
そしてショッピングセンター統計を分析すると、
「不況の中」で、「小売業は立地産業」ということがよくわかる。

いい勉強になる。

昨日は大阪駅前のハービスホール。
TERAOKAニューバランスフェアで講演。
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テーマは「Practice Comes First!実践躬行、実行第一」

商人舎標語を紹介し、
「不況は商人をきたえる」のあと、
ケーススタディは二つ。

ウォルマートの「プロジェクト・インパクト」の正しい理解の仕方。
㈱成城石井社長の大久保恒夫さんの経営方法。
こちらは商人舎ホームページの「知識商人対談」でも、
読むことができます。

たくさんの人にご参加いただいた。
ご清聴を感謝したい。

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午後1時から90分のところ、
はじめからお断りして、120分。

ご堪能いただけただろうか。

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最後にお土産を二つ。
ピーター・ドラッカー先生の「時間管理」と「フィードバック分析」。

講義の後は、この日即売した『小売業界大研究』(産学社刊)へのサイン会。

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おひとりお一人、丁寧に筆で書をしたためる。
できるだけ、その人に向けた言葉を選ぶ。

本はささやかながら、完売。

ありがとうございました。

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サイン会が終了して、㈱寺岡精工のお二人と写真。

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専務取締役の高野公幸さんと営業企画室長三木桂さん。
今回もお世話になりました。

ニューバランスフェアの講演の後、
梅田の地下のビアホールで「田中会」に参加。
講演の後のビールはひとしおうまい。会話も弾む。

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左からカゴメ㈱大阪支店家庭用営業部長の小林寛久さん、
㈱アキタ大阪鶏卵センター所長の竹内信和さん、
敷島製パン㈱チェーンストア部長の田中文夫さん、
私の右隣が三栄乳販㈱専務取締役の田口富保さん、
紅一点は日本食育コミュニケーション協会の徳永ひろみさん。

皆さんありがとうございました。

今夜から明朝にかけて、
日本中が異様な興奮の中にある。

きっと日本人が全員、若返っているに違いない。

良いことです。
みなさん、素直に楽しんで、
若返ってください。
今日だけは、
自分だけ仕事している、
なんてポーズはつけずに。

では、明日。

今月の商人舎標語。
「やさしいことから手をつけよ」
<結城義晴>

2010年06月23日(水曜日)

「中福祉・中負担の中産階級国家」と「家計中心の市民社会」をイメージせよ

日本記者クラブ主催の党首討論会。

毎週日曜日のNHK討論や民放での政党討論でも感じるが、
与党対野党の構図で、これは討論参加者数でいえば、
少数対多数。

もちろん現に権力の座にいるのだし、
実際に発言回数も多いのだから、
与党党首として、菅直人総理には同情の余地はないが、
論争の焦点を明確にして、
議論のプロセスから全体像が浮き上がるようにしてもらいたいと思う。

これは、様々なパネルディスカッションや座談会にも言えることだが、
それぞれが、ただ言いっ放しとなることが多い。

今回の党首討論の場合は、
来月に迫った参議院選が目的だから、
順番にお披露目のようなスピーチ。
いずれも深い議論にならないのは仕方ない。

マスコミの側も、発言の矛盾をついたり、
面白いコメントをとったりするのが、
ひとつの目的だからこれも仕方ない。

それでもメディアのサイド、記者個人の側に、
自分のスタンスと見識があって、
それが表明されていなければいけない。
仕事においても、他を批判するとき、
他を評論するときには、
自分のポジションを明確にしておかねばならない。

さらにある程度の全体像や常識的な知識を、
学んだうえで発言・発信するべきだし、
無知蒙昧の輩が評論したり解説したりすると、
それはまったくの「頓珍漢」になって、
議論にも討論にもならない。

さて、菅首相の主張に対して、
日経新聞のコラム「大機小機」。
私の好きなコラムニスト渾沌氏。
「菅流・第三の道への注文」

「民主党と自民党が選挙公約に消費税増税を掲げ、
税・財政を巡るムードは一変した」と評価している。

「神学論争から一歩踏み出したことに意義がある」

日本は、租税負担率と社会保障負担率を合計した国民負担率が低い。
消費税と所得税を国内総生産と比較しても、その率は低い。
さらに法人税への依存率が高い。
これは「先進国で際立っている」
この異常な経済環境が元に戻る保証はない。

だから今こそ、「先送りを続けた増税に踏み切る潮時」。
これが渾沌氏の分析。

その際の視点として重要なもの。
「一億総中流社会が壊れた後の日本をどうするか」
この一億総中流を支えたのは「法人支配の企業社会」で、
それを「家計中心の市民社会」に「転換」させる。

これが「日本が直面する歴史的な構造変化」だと、
渾沌氏は言う。

私も、賛成。

「健全な民主主義を支える基盤は、
広範な中産階級の存在」

商売においても全く同じ。

従って「中産階級が国の担い手となる税制への移行」が課題となる。

ここで、渾沌氏の結論。

「中産階級国家への道を目指す」
そのために、「中福祉・中負担」のナショナルミニマムの策定と、
セーフティネットの充実を図れと提言する。

「国民は中福祉・低負担の社会保障が、
持続できないことに気づいている」
これも鋭い観察だ。

「中福祉・中負担の中産階級国家」
そして「家計中心の市民社会」

この将来イメージを基本として、
商売やビジネスを組み立てたい。
さて今日の最後に、まど・みちおさん。

「なんでもない」

なんでもない ものごとを
なんでもなく かいてみたい
のに つい なんでもありそうに
かいてしまうのは
かく オレが
なんでもないとは かんけいない
なんにもない にんげんだからだ

ほら このみちばたで
ホコリのような ソバのハナたちが
そよかぜの あかちゃんとあそんでいる

こんなに うれしそうに!
なんでもないからこそ
こんなに なんでも あるんだ

天のおしごとは
いつだって こんなあんばいなんだ
 (『いわずにおれない』より)

私が文章を書くときに、
いつも、かならず、
心のなかに置いておく言葉。

自分を謙虚にしたいときに、
いつも、読み返す言葉。

「めでたさも中くらいなりおらが春」(小林一茶)

<結城義晴>

2010年06月22日(火曜日)

宮里藍の世界ランク1位と百貨店・コンビニの本来の機能

「適度に 柔らかいブログをお願いします」

関西在住花の27年組さんからメールを頂いた。

「知識商人の輩出」
「商業の現代化」

壮大なスローガンを掲げていても、
目指すは「ザ・ロング&ワインディング・ロード」

長くて曲がりくねった道のり。

このブログを始めてから1000回毎日更新を成し遂げた時に、
目標達成のために、願をかけて、
10000回を宣言してしまったほどだから。

商業現代化への先は長い。

まさに「The Long and Winding road」に違いない。

だとすると、いつもいつも、
「ステージ」を上げてばかりはいられない。
ましてやこれは、自分の儲けのためでもない。

私は「利他と無私」をモットーとして、出発した。
それを徹底して貫くつもりだ。

世間のため、社会のため、業界のためと称して、
露骨に自己の利益追求に走る輩とはたもとを分かちたい。

自ら宣言した者は、
自ら、きつく戒めねばならない。

いずれにしても、長くて曲がりくねった道。
「適度な柔らかさ」は必須となる。

ご注文、ご忠告、ありがとうございます。

さて、フランスを代表する「ルモンド」紙。
売却されてしまう。

買い手は、左側から右側から、やってくる。

一方は、社会党ミッテラン元大統領に近いグループ。
一方は、現サルコジ大統領の側近グループ。

しかし前者は新興インターネット・メディアを傘下に収めているし、
後者には最大の通信会社フランステレコム最高経営責任者が属している。

「紙」の「網」による買収。
ペーパーがネットの傘の下に入る。

時代は、どんどん動いている。

権威を振りかざし、
権威にすがる者は、
その権威をはく奪される。

大きな時代のうねりを、
感じなければいけないし、
その潮流に乗って動かなければいけない。

さて、女子プロゴルファーの宮里藍。
世界ランキング1位になった。

2006年から始まったこのランキング。
これまでのトップは3人しかいなかった。

アニカ・ソレンスタム、
ロレーナ・オチョア。
そしてちょっとだけ申ジエ。
宮里は4人目の世界1位。

しかしこうみると、
女子ゴルファーのトップには、
アメリカ人がいない。

ソレンスタムはスウェーデン人、
オチョアはメキシコ人、
ジエは韓国人で、
宮里は日本人。

宮里のコメントが、実によろしい。

朝日新聞は、
「ミスをしても気持ちをリセットして、前に進むだけです」

日経新聞は、
「一打一打集中して、楽しんでプレーする」

朝日のコメントが断然、いい。

実際にプレーする人に対してのコメントとして考えると、
朝日が問題解決的で、
日経はあるべき論。

同じようにインタビューの言葉を聞いても、
聞き手は違う部分を取り上げる。
問題解決的であるほうが、
あるべき論よりも、数段いい。

ワールドカップ・サッカーのジャパンは、
プレイヤー11人がかり、ベンチを含めると23人がかりで、
世界16位を狙う。

しかし宮里はたった一人で、
世界第一位。

スポーツの種類、好き嫌いは別にして、
この宮里藍のたった一人で世界1は、
価値があるし、シンパシーを抱かずにいられない。

さて、昨日、二つの重要な調査・発表があった。

百貨店とコンビニの5月販売統計。
商人舎ホームページの巻頭を流れるテロップ「流通ニュース」が伝えている。
「流通ニュース」は商人舎と強い連携を組んでいるインターネットサイト。
月間100万アクセスを誇る流通業最大のサイトで、
現在も伸び続けている。

まさに「網が紙を喰う」の構図。
その流通ニュースから、
日本百貨店協会発表の全国百貨店売上高概況
前年同月比マイナス2.1%で、これは27カ月連続。
調査対象企業は92社・店舗数265店。

大都市中心部の基幹店が比較的好調で、
地方都市や郊外の店が苦戦。

百貨店は、最低の商圏人口100万人を擁する都市型の業態。
そうして見ると、
百貨店の本来の機能を果たす店が好調で、
本来機能から離れた店が不調。

これは、他の業態にとっても「他山の石」となすべきこと。

一方、日本フランチャイズチェーン協会発表のコンビニ10社の販売統計
こちらは既存店ベースを見るのがよい。

前年同月売上高はマイナス3.2%、12カ月連続で減少。
客数はマイナス1.0%で、11カ月連続減少。
平均客単価は558.2円で、マイナス2.3%。
18カ月連続減少。

現在の全店ベース店舗数は4万2879店で、
これはプラスの1.7%、
来客数は11億7362万人。

この1カ月客数12億人がすごい。

コンビニには全ての日本人が、
1カ月に10回買物に来ている計算になる。
このコンビニの社会的機能を忘れてはならない。

昨日は、商人舎オフィスに訪問者あり。
UIゼンセン同盟流通部会副事務局長の木暮弘(ひろむ)さん。
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UIゼンセン同盟の正式名称は、
全国繊維化学食品流通サービス一般労働組合同盟。

組合員数107万人、約3000組合の集合した日本最大の労働組合。

繊維関連部会、化学部会、流通部会、フード・サービス部会、
生活・総合産業部会、そして地方部会の6つの部会に分かれていて、
小暮さんはその流通部会の副事務局長。

マイカルの出身で、私とは、当然ながら話が弾んだ。

6月29日(火曜日)、
2010年度UIゼンセン同盟流通部会の「労使懇談会」で、
私、パネルディスカッションに出席する。

その事前打ち合わせ。

パネリストは三人。
UIゼンセン同盟会長の落合清四さん、
法政大学教授の矢作敏行さん、
そして私。
コーディネーターは法政大学教授の藤村博之さん。

いいパネルディスカションになると思う。

小暮さんとの話題は、どんどん進んで、
7月の参議院選に行きついた。

そして小売業・サービス業の従業員の投票率の問題となった。

小暮さんによると、
「組合員の中の正社員の投票率は9割をはるかに超える。
しかし、非組合員やパートタイマーの組合員の投票率は、
一般の6割くらいでしょうか」

やはり、小売業・サービス業の投票率は低い。

これが一般と同じになるか、
それを凌ぐレベルになれば、
世の中が変わる。

国民としての本来の責任を率先して果たす。
そんな知識商人を増やしていくことも、
商業現代化へのロング&ワインディング・ロードのひとつである。

<結城義晴>

★追伸
「二宮護の物流業界の基礎知識」に最新記事がアップされました。
今回は鉄道輸送業界の話です。二宮氏の筆はますます好調です。

さらに、(すっかり)お待たせしました。
この春の「アメリカHOT編」参加者の活動報告がスタッフ日記に登場。
楽しそうな研修模様を18本一挙掲載!

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