結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2009年06月19日(金曜日)

商業経営問題研究会に飯能の流通仙人・杉山昭次郎来る

「疲労困憊」とはこのことか。  

そんな体調の昨夕だった。

ひどくだるい。
喉は痛い。
節々が痛い。
しかし熱はない。
食欲もない。
酒はまずい。
水だけが旨い。

風邪でもひいたかと思ったが、
一晩熟睡したら、
けだるさは残るが、
喉の痛みは消え、
ずいぶんと回復した。

食欲も出てきた。

ただし私の弱点は、右眼。

右眼が重い。

まだ完全回復には至っていない。

けれども、休養が、
疲労を取り去ってくれることは確かだ。

生きているということは、
考えてみると、
疲労と休養の繰り返し。  

仕事もスポーツも、懇親も議論も、
上質の快楽は、必ず疲労を伴う。

大切なのは、その疲労のあとに、
上手に休養を取るか否か。

ただし、この疲労と休養を必要としない存在がある。

仙人である。  

仙人はあるがままに生きる。
雲のうえで、霞を食っている。
酒も飲んでいるだろう。
ときどき下界に降りてくる。

そして凡人どもを、雲に巻く。

昨日は、商業経営問題研究会。  
Retail Manegement Learning Circle。略称RMLC。
不肖、結城義晴が座長を務める。

その6月研究会に、
飯能の流通仙人が降りてきた。
杉山昭次郎先生、82歳。  

この商人舎のホームページに、
ときどきエッセイ」を連載してくださっている。

RMLCは最初は「杉山ゼミ」と称してスタートした。
故磯見精祐さんが事務局長となって、
3人で研究会が始められた。

その後、5人のオリジナルメンバーが確定し、
少しずつ研究会は発展し、
「ヤオコースタディ」をまとめるに至った。
その後、杉山先生が、隠遁生活に入ったために、
磯見さんが座長となった。

磯見さんは一昨年、逝去され、
私が座長となった。

その初代座長の杉山先生の久しぶりの講義があるというので、
19人が参集した。
rmlc1
ところは、東京・芝の機械振興会館。
午後1時半。

タイトルもなし。
レジュメやテキストもなし。
しかし、たんたんと、
よどみなく、
ゆっくりと、
言葉がひとつひとつ選ばれながら、
1時間半ほど、
仙人の講話は、進んだ。
RMLC2
第一に、世の中の役に立つこと。  
特にスーパーマーケットは食生活の向上に貢献すること

第二に、そのために利益にストイックであること。  
利益は唯一では決してないが、
最も大切な目的の一つであること。

第三に、社会貢献し、利益を捻出するために、
「ソシオテクニカルシステム」の原理を知ること。  

会社には、ソシオシステムという社会的な仕組みと、
テクニカルシステムという技術的な仕組みがあり、
両者は互いに影響を与えあって、組織を変容させる。
この総体がマネジメントシステムである。

仙人・杉山昭次郎の持論。
32年前、㈱商業界に入社して1週間後に、
この持論を説明してもらって以来、
私は「ソシオテクニカルシステム論者」である。

第四に、いかにすれば働く人が張り合いを感じられるか。  
人は、イノベーティブな仕事を続けることに張り合いを感じる。
イノベーティブな仕事の継続こそ、面白い。
そしてイノベーティブな空気が充満しているから、
改善・改革が実行しやすい。

これが、良い組織文化である。
良い組織文化の構築こそ、
社会貢献と利益をもたらし、
イノベーションを実現させる。  

仙人の話は、このあとも、
止まるところをしらず、淡々と続いた。

午後3時、講話が終わると、
拍手がわいた。

その後、質問や議論。
これがRMLCの特徴。

第二部は、㈱ケノス社長の小林清泰さんの報告。  

今年2月末にオープンしたセーブオン本庄蛭川店が、
店内の全光源に発光ダイオード(LED――Light Emitting Diode) を採用した。
結果として、既存店舗の約4割減の省エネ率となった。 
 
小林先生が、この店舗照明デザインを担当し、
それが、環境省の「省エネ照明デザインモデル事業」優秀店舗となった。

そのご報告を環境店舗の考え方。
5月2日のこのブログでもご紹介した。

第3部は、先月の続きの品川昭さんの報告。
RMLC4
神戸大学名誉教授・田村正紀先生の昨冬の著書『業態の盛衰』の解説。

業態論に関しては、この研究会参加メンバーはみな、一家言持つ人ばかり。

論議は改めて。

その後、懇親会。

私は、ちょっと抜けて機関誌原稿を書き上げてから参加。
体調は最悪だった。
しかし楽しかった。
RMLC5
さらに二次会。
六本木のエスカイヤクラブ。
高木和成さん、
浅香健一さん、
大高愛一郎さん、
杉山先生と、
私たち商人舎スタッフ。

「商業の現代化」とは何か。  
そのために何をしなければならないか。

真剣に話し合った。

最後に私には、おぼろげながら見えてきた。

「疲れ切ったときの練習こそ身につく」  
スポーツでよく言われること。

論議したり、考察したりすることにも、
それは当てはまる。

この夜、実感した。

<結城義晴>  

2009年06月18日(木曜日)

ハローデイ社長・加治敬通の「寝てもさめても新しい試み」

二度目の党首討論。  
麻生太郎自民党総裁と鳩山由紀夫民主党代表。

内容はともかく、
二大政党制が定着しつつあることを、
実感した。

ただし現時点で重要なことがある。

第一は、二大政党制というならば、
少なくとも一度は、
民主党政権が樹立されなければならないということ。
民主党が、かつての日本社会党のように、
批判だけの第二政党になってはいけない。

ならば、政権を取るという実績を示さねばならない。
とすれば、今回の鳩山代表の詰め寄り方、
その迫力が、今一歩、足りない。

第二は、二大政党制であっても、
それ以外の政党の発言の場が設けられ、
私のいう「ニッチ」として機能していること。
Nicheとは、正当に位置づけられた存在のこと。

小売業では、
セブン-イレブンが、動いている。  
日経新聞の記事。

小売商業問題に関しては、
日経が他の新聞を引き離して、圧倒的に早い。
来週月曜日の6月22日から、
ナショナルブランドの売れ筋を、
クーポン値引き作戦に出る。  

日清食品のカップ焼きそば「U.F.O.」、
コカ・コーラ1.5リットルなど、
24社70品目ほど。

約20%の値引きのクーポン券を配る。
原則として、1回来店につき1人1枚使うことができる。
マクドナルドが盛んに展開しているクーポン作戦。
日本でも定着してきているとの読みがあるのだろう。

クーポン券配布は、
再来店を促し、固定客化を狙う作戦。  

このクーポン券は、第一弾の7月10日までの19日間に、
1600万枚を配る予定。

1万2900店で1600万枚だから、
1店当たり約1000人超の客数増という計算になる。

この作戦のポイントは二つ。  
第一は、これによって消費全体で見ると、
需要が増えることはない。
だからこれは、
他業態から客数を奪うことになる。  

第二は、メーカーが協力するアイテムが、
典型的な「コモディティ・グッズ」であるということ。  

セブン-イレブンのクーポンアイテムを見ているだけで、
メーカーが自社製品の中のどれをコモディティと考えているかが、
判明する。

実に面白い現象が展開される。

さて、結城義晴のつれづれ日記。
一昨日は、九州・福岡県の小倉に㈱ハローデイを訪問。
加治敬通社長とCDオーディオセミナー対談。  
k2
ハローデイは、2009年3月期決算で、
グループ年商670億円、35店舗。
福岡県にドミナントを築き、
熊本にも3店の進出。
k3
加治さんは、平成元年、会社を背負うことを決意。
その時の会社の状態。
年商60億円、借入金60億円、経常利益1億円の赤字。
そしてなんと金利9.6%。

そこから2年間、1店舗の店長として、
それこそ死に物狂いで仕事に打ち込んだ。
学んだことをどんどん実行した。
失敗を恐れなかった。

1年後、その店だけで8000万円の純利益が出た。
会社にも、やればできるという自信のようなものが生まれた。
加治敬通のリーダーシップの始まりだった。
これが加治さんの原点。

そして、こう考えるようになった。
「寝てもさめても新たな試み」  

今年、ハローデイは50周年を迎えた。
その平成21年のスローガンが、社長室に貼ってある。
k4

そして5つのハローデイ経営理念。  
k5

「世り多くのお客さまに感謝する会社」が一番最初に来る。
ハローデイは感謝と感動を、理念にする会社である。k6

現在、ハローデイ足原店は、「日本一見学者の多い店」といわれる。

さらに加治さんは、
「働きたい会社日本一」を目指す。  

k7
私が、いつも引き合いに出す「米国働きたい企業ランキング」。
そのウェグマンズやホールフーズ、ナゲットマーケット。
ハローデイは、その日本版を志向している。

「三本の指事件」を説明する加治さん。  
k8
人を指差す時、人差し指は、その人を指している。
しかし、三本の指、すなわち中指、薬指、小指は、
自分を指している。

人を非難するとき、
その非難は自分に対して、
3倍になって向けられている。

加治さんの、経営者としての生き方が、
「三本の指」に示されている。

2時間の対談は、あっという間に終わった。
k9
そして、固い握手。
カメラ班の要求にこたえて握手している間も、
加治さんの手の力は、緩められることはなかった。
私も、力を緩めず、ギュッと加治さんの手を握っていた。

心から感謝。

この加治さんとの対談は、7月15日発売の
「CDオーディオセミナー知識商人登場!」に収録される。
ぜひ、みなさんお聞きください。

そして昨日は、午後から博多スターレーン。
TERAOKAニューバランスフェアで講演。  
teraoka7

講演の前に、旧知の皆さんとご挨拶。
teraoka1
左から、㈱九州テラオカ社長の川越純一さん、
㈱西鉄ストア取締役専務の有馬紀顕さん、
そして同社副社長の松永大治郎さん、
同社経営企画室課長の永岡歳邦さん。

松永さんは、㈱スピナの社長だった。
スピナが西鉄ストアのグループに入って、
今度は、その人柄、実力が大きく評価されて、
西鉄ストア副社長の任を担う。

そして、講演会。
司会はいつも通り、
㈱寺岡精工営業企画室室長の三木桂さん。
teraoka2

テーマは「蛻変のすすめ」。  
「未曾有の危機への対策」というサブタイトルがついている。
teraoka3
「蛻変」は「ぜいへん」と読む。
茨城に本部を置く㈱カスミの小濵裕正社長から、
CDオーディオセミナ対談の時に、教えていただいた言葉。

「蛻変」とは、
蝉が幼虫から成虫になるときに、
脱皮しながら生態変化すること。  

蝉の脱皮は、自然環境のもとで、本能的に行われる。
企業の蛻変は、変化する社会環境のもとで、
意識的・意図的に行われなければならない。

これが私の主張。

そして、この量の成長が見込めない時こそ、
「蛻変」のチャンスだと考えている。
teraoka4

今回の講演は、
「蛻変」から「イノベーション」、
そして「ブルー・オーシャン戦略」へと展開。
このニューバランスフェアのテーマでもある。

「ブルー・オーシャン戦略」は、
「バリュー・イノベーション」に基づく考え方。
W・チャン・キムとレネ・モボリュニュが唱えた。

私は、これも、
㈱ヤオコー会長の川野幸夫さんから教えていただいた。

真剣にものを考えているトップマネジメントは、
自分なりの考え方を「言葉」にする。

その言葉の背景と、そのトップの経営自体を見比べながら、
その言葉の本当の意味を見出す。

するとそこに、ある普遍的な概念が見えてくる。
私の仕事のひとつは、
この普遍的なものを見出し、それを伝えることにある。

心から感謝。

講演が終わると、皆さんと名刺交換&握手。
teraoka5

最後に毎回、聴きに来てくださる㈱トライアルカンパニー。
左から、旧知の後藤睦男専務、
精肉ディビジョン長・鈴木文浩さん、
食品ディビジョンデイリーライン長・玉田圭吾さん。
teraoka6
今回も、気持ちよい講演をすることができた。

ありがたい。

しかし、疲れ切った。
まだまだ、つづく。

<結城義晴>  

2009年06月17日(水曜日)

熊本・福岡対談旅行、大畑誠也先生「答は現場にあり」

日経MJが2009年上期ヒット商品番付発表。  

東西の横綱は、
インサイト&プリウスのエコカーと、
ファストファッション。
東は、ホンダとトヨタ。
西は、米国発原宿着のフォーエバー21などなど。

まさしく「最良のベーシック」  

東西の大関は、
990円ジーンズと
下取りセール。
東は、ファーストリテイリングのジーユー。
西は、昨年末からイトーヨーカ堂がはじめた「引き算のマーケティング」。

顧客の潜在的な需要を引き出す試み。  

不況だ、不振だと言いながら、
売れる商品や売れる売り方はある。

それが、うれしい。

さて、昨日は九州・熊本から。

ホテルサンルート熊本。
夏目漱石がこの地で結婚した由緒あるところ。
サンルート
そこで、CDオーディオセミナーの対談。

九州ルーテル学院大学客員教授の大畑誠也先生。  
O1
大畑先生は、熊本の宝、九州の宝。
教育一筋の人。

大学を出て、教育実習に行った。
そこで生徒たちから「本物の先生になってください」と言われた。
それが大畑先生の原点。
その後、高校の教員になり、
県の教育委員会に呼ばれ、
そして天草東高校の校長になった。
現場主義の高校経営を徹底して、
生徒数が減少して、廃校寸前の天草東高校を立て直した。
o2
だから「成功は現場からしか生まれない」を説く。  

私の5月の標語「現場第一」と、ピタリ一致する。

大畑先生は、天草東高校の立て直しに三つのスローガンを掲げ、
それを実現させた。
第一に、大きな声であいさつする。
第二に、大きな声で返事をする。
第三に、大きな声で校歌を歌う。
三番目は、生徒数の少なさを盛り返すには、
母校愛を高め、郷土愛に結び付けねばならないと考えたからだ。

この天草東高校は、大成功。

次に、大畑先生の母校でもある菊池高校に赴任。
荒れた高校を、「悪戦苦闘能力」の養成によって立て直す。
①挨拶
②体力
③感性
④集中
⑤思考
この五つの能力を高める。

菊池高校は、全国のモデルになった。

「学問なき経験は経験なき学問に勝る」  
o3
ドラッカーは言う。
“As a rule, theory does not precede practice.”    
(『The new realities』より)  
「原則として、理論が実践に先行することはない」    

その後、大畑先生は、
熊本商業高校、八代高校、熊本第一高校の校長を歴任し、
次々に高校改革を成し遂げる。
挨拶と体力をベースに、
その高校の現場から発想した改革によって。
o4
最後に、熊本の盲学校の校長として、
同校のアンサンブルを日本一にして、
退任。

「あたりまえのことをやり続けた人だけが本ものになる」  
これが大畑先生の信条。
o5
昨年から、九州ルーテル学院大学の客員教授として、活躍中。

ビジネスマンとして、知識商人として、
大畑先生に学ぶことは無限だ。

今回もいい対談だった。

終了後に、私の著書にサイン。
「心は燃やせ、頭は冷やせ」  
o6
大畑先生が名門・八代高校に赴任した時の、スローガン。
「Cool head, but Warm heart」  
イギリスの経済学者マーシャルの言葉。
これも、坂口安吾生誕100周年から発想した私の標語とぴたり一致。

大畑先生も、大畑誠也を描いた田中真澄さんの本にサイン。
o7
「挨拶は人間関係をつくる第一歩。
挨拶は心を開くエンジンである」  

著書を交換し、ツーショット。
o8

そして最後の決め。
o9
「答は現場にあり」  

これが対談のタイトルになった。

熊本を後に、福岡県北九州市小倉へ。
スーパーマーケット㈱ハローデイ本部を訪問。
社長の加治敬通さんの社長室へ。
k1
加治さんとも、CDオーディオセミナーの対談。
いわゆる、貯め採り。

この模様は、明日に続く。

夕方、小倉から、博多へ。
そして、旧知の萩原政利さんと、4年ぶりに再会。
ところは、天神の「ひょうたん寿司」。
同社社長の山田幸嗣さん。
心を合わせて。
h1
記念写真。
h2
萩原さんは、元㈱サニー常務。
その後、西友に転身し、
物流本部長、商品本部長を歴任。
退任し、現在、㈱九電工顧問。

福岡にこの人あり、と私が信頼する人物。

萩原さんとは、ウォルマート論や、
スーパーマーケット経営論を戦わせて、
本当に気分のいい夜を過ごした。

こうして、生まれ故郷・博多の夜は更けてゆく。

(つづきます)

<結城義晴>  

2009年06月16日(火曜日)

「小売企業からは一銭ももらわない」PBコンサル会社・デイモンのビジネスモデル

麻生太郎内閣支持率、急減。
朝日新聞19%。
読売新聞23%。
日経新聞25%。  

三紙のスタンスが、見事に表れた。

しかし、公平にしているはずの世論調査で、
こんなに新聞の姿勢が明快に出てしまうとは、
いったい何だ、という気になる。

特に朝日は、少し、やり過ぎでは?
と思いきや、
毎日新聞19%、
共同通信は17%。  

東京新聞をはじめとする地方紙やスポーツ新聞は、
通信社としての共同通信の記事を配信している場合が多いから、
地元の新聞やスポーツ紙しか読んでいない国民は、
17%の支持率を信じてしまうかもしれない。

いずれにしても、世論調査には、
意図が入りすぎ。

全体のサンプル数を足し算して、
それを平均する機関が登場すれば、
それが一番、冷静で公平かもしれない。

商人舎が、それをやってみようか。

さて、熊本に来ているから、
九州ネタを一つ。

福岡の老舗百貨店・岩田屋。  
経営破たんに近い状況が続いているが、
株式の51%をもつ三越伊勢丹ホールディングスが、
完全子会社にすることに決めた。

私は、福岡の生まれで、
子供のころには、
両親から岩田屋のレストランに連れて行ってもらうのを、
楽しみにしていた。

地元には、特に地方百貨店に、
強い愛着がある。

私の母など、横浜の松坂屋を
最後まで、「野沢さん」と呼んで愛していた。

岩田屋にもそれはあるはず。
だから福岡伊勢丹とか三越福岡店などと、
店名を変えることはないだろうとは思うが、
ここは、お客さまの気持ちをくんでほしいものだ。

さて昨日は、午後から東京・神田。
日本セルフ・サービス協会。  
三井物産㈱食料・リテール本部西日本食料部の面々と打ち合わせ。
三井物産
左から西澤康樹さん、堀田安紀さん。
そして協会営業本部長・村尾芳久さん。

11月6日、7日と、私の講演とパネルディスカッションを、
関西地区で行います。

お楽しみに。

その後、羽田から、熊本へ。  
全国的に梅雨前線が立ち込める上空は、
こんな雲海で満たされている。
sky

そして熊本に来たら、どうしても、
馬肉料理店として有名な「菅乃屋」へ。
ume
レバ刺しは絶品。
(商人ねっとの録音ディレクター・梅ちゃんと)  

さて、先週のデイモン・ワールドワイド・ジャパン・インクでの話。
daymon1
デイモンはプライベート・ブランド専門コンサルティング会社。
それも世界的ネットワークを持つ世界最大のコンサルタント集団。

アメリカでは、第1位のスーパーマーケット・クローガー、
第2位のセーフウェイ、
HEバット、ウェグマンズ、
そのほか、多くのローカルチェーンの指導をしている。

世界を見渡すと、ウォルマート以外のほとんどのチェーンストアに、
プライベート・ブランドのコンサルティングを展開しているのが同社。

「それでいて、小売企業からは、
一銭ももらっていない」  

こう、サービス・マネジャーの和田浩二さんは言う。
wada
和田さんは、コーネル大学RMPジャパン第一期生。
つまりは、私たちのお弟子さん。

その縁もあって、7月3日のセミナーに協力してくれている。
商人舎と流通ニュース共催。
タイトルは「日本のPBはこうなる!」

現在、デイモン・ワールドワイド・ジャパンには、
230人の社員がいる。

その一人が、フィリップ・コップさん。  
ストラテジー・ディレクター。
戦略を立案し、マーケティングを展開する。
Filip
顧客の消費行動をしっかりリサーチして、
それを商品化や販売政策に活用する。

結局、いかにその徹底をするかが、
プライベート・ブランドにも求められている。

先の「小売企業からは一銭ももらっていない」という言葉。
その理由は、小売業ブランドをつくるサプライヤーから、
コンサル料が出るから。

だからデイモンは、メーカー・サプライヤーと、
共通のクライアントをもち、
そのクライアントのカスタマーの喜ぶ商品を開発する。

1970年に誕生したコンサル会社デイモンの、
このビジネスモデルこそが、
まったくもってブルーオーシャン戦略。

世の中にコンサルタントは山ほど存在するが、
直接のコンサルティング企業からフィーをもらわない者は、
本当に少ない。

例えば、親から料金をとって、
子供の教育をする塾のようなもの。
子供からは金を取らない。

小売業が子供というわけではない。

しかし、指導する先からフィーをもらっていると、
妥協やおもねりが出る。

それが、デイモンにはない。

みんなが、プライベートブランドが売れることを志向する。
そしてそのブランドが売れたとき初めて、
全員がハッピーになる。

その全体最適を、デイモンは目指す。

この考え方こそが、優秀なビジネスモデルなのである。

現在の日本では、イオンのコンサルティングをしている。
もちろん、イオンからは一銭ももらわず。

不思議な関係づくりが、デイモンの真骨頂。

会社の入口には、開発プランドが並べられている。

7月3日、東京・サンケイプラザ。
「日本のPBはこうなる!」  

私も今から、楽しみだ。

<結城義晴>  

2009年06月15日(月曜日)

夏のボーナス商戦前倒しと「父の日」に向けて

Everybody! Good Monday!  

今日は、新聞の朝刊が休み。
しかし、Blog[毎日更新宣言]は当たり前に、休みません。

2009年6月第3週。  

今週の結城義晴。
前半15日、16日、17日は、九州、熊本・福岡出張。
水曜日17日は、午後1時から、博多スターレーンで、
テラオカ2009ニューバランスフェア講演」  
九州・中国地方のみなさん、
無料講演会ですので、是非、
お集まりください。
生まれ故郷での講演、熱が入ります。

私の講演のたった一つの極意。
「これが人生最後だと思って、臨むこと」  

今回も、
九州男児の肝っ玉をお見せします。  
(これは幕末の志士・高杉新作の有名な言葉「これから、長州人の肝っ玉をお見せします」を真似たもの)  

さて、先週、全国的に梅雨入りし、
天候は不安定。  

雨が降り続けるという印象があるけれど、
実は、梅雨前線が日本上空に停滞して、
「雨模様」が続くのが「梅雨」。
にわか雨など、突然の雨が降る。

けして、雨が降り続けるのではない。

気分が鬱陶しいうえに、
夏のボーナスが激減する予測が目の前にある。

大企業の夏のボーナスは約20%減。  

日本の8割を占める中小企業では、お涙金の支給や、
ボーナス無しなどといったニュースが流れる。
中小企業では、
2008年の夏は21.8%が賞与無支給だった。
2009年は52%がボーナス無支給の予測、
さらに従業員10人未満の小企業では71%がボーナス無しの予測。

こんな消費環境に向けて、
夏物商品のバーゲンセールは、
大幅に前倒しされる。  

まず、百貨店。
百貨店の夏のバーゲンは慣例として、7月からだった。
その慣例を破って、
西武百貨店・そごうが、
6月上旬から次々に全28店で夏のバーゲンをスタート。
ご存知、セブン&アイ・ホールディングス傘下のミレニアム・リテイリング。
百貨店の中でも進取の精神にあふれている。

次いで、高島屋や大丸などは前年よりも10日以上前倒し。
高島屋は全18店で20日にセールを始める。

総合スーパーも昨年より約1週間、夏のバーゲンを早めた。

総合大型店が、早期のセール実施で、
他社からの売上げ奪取と自社の需要先取りを図る。

しかしこの前倒しは、
需要を総体として押し上げるわけではない。

本来、いま必要なのは、
「最良のベーシック」の提供。  
「最良」の水準を上げつつ、切れ目なく、
「最良のベーシック」を提供し続けること。

そのうえで、潜在的な需要の発掘が望まれる。

潜在的な需要は、ふたつある。
ひとつは潜在的な消費需要。  
こちらは新商品提案や新サービス提案。
新しい生活提案として、顧客は渇望している。
「下取りマーケティング」などその代表。
(本日発売の『エコノミスト』6月23日特大号に私の記事が載ります。
タイトルは、“引き算”のマーケティング――「下取り」に活路)  

しかしもうひとつある。
潜在的な購買需要。  

買いたいのに買えない。
購買行動における潜在性。

夏のバーゲンの前倒しは、
この購買需要に応える意味合いがある。

今週末は「父の日」。  

全国的に、
その父の日に向けた商戦が展開される。

潜在的ではなく、顕在化した需要。
その重要に答える顕在化した競争。

W・チャン・キムとレネ・モボリュニュが言うように、
「ブルーオーシャンの追及こそ基本戦略だが、
レッドオーシャンも必要なマーケット」  

潜在需要の掘り起こしこそ大切だが、
顕在需要への対応も必要なのです。

さあ、6月第3週。
週末の「父の日」に向けて、いざ。

Everybody! Good Monday!  

<結城義晴>  

2009年06月14日(日曜日)

ジジの梅雨入り[日曜版]

ゼンコク的に「ツユ」いりです。
ヨコハマも「ツユ」です。
0
アメはふらないのに、
ムシあつい。

空は、はれない。

ツユがあけたら、ボクは、
「イノベーション」することになっています。

のびてきた「ケ」をカットしてもらう。

まちどおしい。

いまは、それをまつだけ。
タイクツですが。

おもしろいもの、
みつけました。

ここです。
10
じつは、トイレのなか。
そのハッパ。

ユーキ家のトイレは、
きれいです。

でも、まずは、
ニオイをかいで。
11

どんなかんじ?
12

ペロリ。
13
「……・・・」

ツユは、なんとなく、
くらい気分になります。

そんなときには、
いろんなことに、
いどんでみます。
1
でも、けっきょく、これです。
2

ねます。
3

これがいちばん。
4

気分がはれます。
5

空は、はれぬが、
心は、はれる。
  

それには、
ねることです。

ちょっとおちこんでいたおとうさんも、
いっしょに、どうぞ。

<『ジジの気分』(未刊)より>  

2009年06月13日(土曜日)

デイモンワールドワイドジャパンインクを訪問

鳩山邦夫総務大臣の辞任。  
三大新聞の社説が違いを見せていて面白い。

日経新聞はこう、書く。
「鳩山氏の罷免も辞さぬ姿勢で収拾に動いた首相の判断は是とする」  
世間の風評とは全く反対の見解の表明。

朝日新聞は、その反対。
「郵政民営化の賛否を超えて、
首相の求心力が決定的に弱まったのは間違いない」  

このところ積極的に政権交代推進を主張している新聞の見解。

読売新聞は、両者の中間といったところ。
「首相は、西川社長の責任問題について、
自ら明確な判断を示す必要がある」  

時の首相の「相談役を以って任じる」的な論調。

週末のテレビニュースは、こぞって、
鳩山邦夫をスター扱いするに違いない。

新型インフルエンザ報道に関しても、
テレビをはじめとするマスコミの論調そのものが、
問題にされた。

国民としてのあり方は、
自ら様々な情報をえて、
自らその都度、判断を下すことだ。

さて、昨日も、東奔西走。

目覚めたところは、東京・水道橋。
東京ドームホテル3614号室。

オール日本スーパーマーケット協会総会で、宿泊。
『食品商業』山本恭広編集長と情報交換しながら、朝食。

その後、池尻大橋の東邦大学付属医療センター病院へ。
右目の緑内障手術後の定期検診。
眼圧が20と、またちょっと上がった。
そこで、このところやめていた目薬を処方してもらった。
キサラタン。

ストレスがたまっているのかもしれない。

ここで驚いたこと。

昨日から宿泊していたため、
健康保険証を持参するのを忘れた。

すると、診察料は9000円近く、
門前の処方箋薬局での目薬代は6000円弱。
都合、1万5000円弱也。

もちろん、6月25日までに保険証と印鑑と領収証を持参すれば、
差額を返してもらえるが、
医療費が高いことを改めて実感。

アメリカ映画の「シッコ」を思い出した。

それでも、自分の目の方が大切で、
医者にも薬局にも、保険制度にも感謝。

その後、大慌てで、千葉県の海浜幕張へ。

デイモン ワールドワイド ジャパン インクを訪問。   
daymon1
ストラテジー・ディレクターのフィリップ・コップさんと、
サービスマネジャー和田浩二さんと、
打ち合わせとディスカッション。

プライベートブランドの専門コンサルティング会社。
7月3日に商人舎を流通ニュースのセミナーがある。
「日本のPBはこうなる!」もうずいぶん申し込みがあって、
関心の高さがうかがえるが、
その打ち合わせ。

改めて共有したのは、
「エンドユーザーのお客様中心に考えること」  
いわゆる「店は客のためにある」
その店で売られる商品は「客のためにある」
ナショナルブランドも、プライベートブランドも。

デイモンの日本副社長ピーター・トーマスさんも加わって、
記念写真。
daymon2
こんな具合に、意気投合した。
daymon3

このとき展開されたプライベートブランドに関する議論は、
来週ご披露しよう。

何はともあれ、興味と関心のある方は、
セミナーへのお申込みを。

幕張をあとに、東京池袋へ。
立教大学キャンパスはにぎわっていた。
その近代建築の11号館、4階。
rikkkyo
大学院ビジネスデザイン研究科委員会。  
教授会の機能を果たす会合。
1か月に1回開かれる。

さまざまな連絡や議論、意思決定。

その後、研究室で8時くらいまで、モノを考えた。

自分のあり様、自分の生き方。
反省の時間。
研究室は、それにもってこいの空間だ。

冷静に反省すると、問題が見えてきて、
勇気がわきだしてくる。

さあ、週末。
土曜日は立教大学院の講義とゼミ。

元気を出そうよ、
それがあなたの仕事です。

元気を出そうよ、
それがわたしの仕事です。   

<結城義晴>  

「月刊商人舎」購読者専用サイト
月刊商人舎 今月号
流通スーパーニュース
月刊商人舎magazine Facebook

ウレコン

今月の標語
商人舎インフォメーション
商人舎スペシャルメンバー
商人舎発起人
海外研修会
2026年USA研修会
国内研修会
第18回 ミドルマネジメント研修会

東北関東大震災へのメッセージ

商人舎の新刊
前略お店さま

チェーンストア産業ビジョン

結城義晴・著


コロナは時間を早める

結城義晴・著


流通RE戦略―EC時代の店舗と売場を科学する

鈴木哲男・著

結城義晴の著書の紹介

新装版 出来‼︎

新装版 店長のためのやさしい《ドラッカー講座》

新装版 店長のためのやさしい《ドラッカー講座》
(イーストプレス刊)

新着ブログ
毎日更新宣言カレンダー
2026年8月
« 7月  
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031 
指定月の記事を読む
毎日更新宣言カテゴリー
毎日更新宣言最新記事
毎日更新宣言最新コメント
知識商人のためのリンク集

掲載の記事・写真・動画等の無断転載を禁じます。商人舎サイトについて
Copyright © 2008- Shoninsha Co., Ltd. All rights reserved.