結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2011年10月03日(月曜日)

アメリカ小売業の小さな持続的イノベーションを学習し、実感し、その実行を決意しつつ、帰国しました。ありがとう。

Everybody! Good Monday!
[vol40]

2011年第40週。
10月第2週の始まり。

帰国しました。
関西国際空港に。
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サンフランシスコから10時間58分のフライト。

私はむしろこのフライト時間を、
楽しむようにしています。

だからこれ自体は辛くもないし、
疲れもしない。

それでも積み重なった旅の疲れをとって、
また明日から、元気いっぱい、頑張ります。

さて今週は、
来週月曜日の「体育の日」を控えた週。

1年で一番さわやかな季節。
食欲は旺盛になる。
体は動く。
気持ちも充実。

だから目いっぱい、
発散したいのが顧客の気分。

それに応えるのが、
小売業、サービス業の役目。

目いっぱいの商売に徹したい。

週末の三連休を目指して、
来週月曜日までを一区切りにして、
全開の元気で顧客を迎えたい。

私の今週は、
溜まりきった執筆、テキストづくりをこなしつつ、
来客を迎える日々。

今週末の日曜日から、
今度はドイツ・フランスへの出張。

苦しくも、辛くもありません。
楽しいことばかり。
嬉しいことばかり。

楽しく生きる、嬉しく暮らす。
もちろん辛いこと、苦しいことにも、
そうした気構えで立ち向かう。

それでいて、謙虚に、謙虚に。

integrity[真摯さ]には、
必ず謙虚さがなければならない。
自ら傲慢さを退けなければいけない。

それにしても、今回も、
アメリカ小売業のイノベーションを、
堪能した。

ウォルマートのあくなきイノベーションへのチャレンジ。
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ウォルマートのライバルターゲットは、
イタリアのブランド「ミッソーニ」導入のイノベーション。
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評判は芳しくないけれど。

コストコの精肉「プライム」グレード採用のイノベーション。
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この1年くらいでずいぶんと定着してきた。

テスコ・フレッシュ&イージーは、
北カリフォルニアに進出しつつ進化を遂げている。
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クローガーもセーフウェイも。
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HEBのダラス出店には、
「自らの強み」が強調されていて、
感動した。
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ホールフーズは一段と、
「ローカル」(地産地消)を強調し始めた。
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トレーダージョー
は、
マネジメント・イノベーションに挑戦している。
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スプラウツは「ファーマーズ・マーケット」のフォーマットを、
連続的な小さなイノベーションによって、完成の領域に引き上げつつある。
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リミテッド・アソートメント「ボックスストア」のアルディも。
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「スーパーウェアハウスストア」のウィンコ・フーズも。
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ウォルマートをしのぐディスカウントに磨きをかける。

規模は小さいが、
不可能を可能にするナゲット・マーケットにも、
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ローカルチェーンの「ニューフォーマット」マーケット・ストリートにも、
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日々、小さな、継続的イノベーションがある。

日々の小さなイノベーションは、
「鳥の目・魚の目」と「虫の目」が揃わないと、
見えない。

しかし小さなイノベーションが続けられると、
それは大きなイノベーションとなる。

大きなイノベーションだけに目を向けようとしていると、
小さなイノベーションは見えない。

ピーター・ドラッカー先生の言葉。
「イノベータ―はリスク志向ではない。
イノベータ―は機会志向である」

ショッピングセンターはますます、
ライフスタイルセンター化している。
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これはアメリカ流通産業で今、
見逃せない、大きなイノベーションだ。

イノベーションがあるから、
店が輝いている。

それが喪失すると、
店から輝きが失せる。

今回の平和堂研修会第2班。
セミナーでは、しっかりと学んだ。
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司会は、副団長の販売促進部部長・杉崎邦彦さん。
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集中して聴講するメンバー。
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難しいことをやさしく、
優しいことを面白く、
面白いことをより深く。
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結城理論を完全マスターしてくれた。
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そしてバスでの遠距離走行。
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バスの中でも、休まない、
結城義晴と五十嵐ゆう子のセミナー。

研修が終わったら、楽しんだ。
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ステーキレストラン「Trail Dust」。

テキサスのカウボーイ・レストランだから、
ネクタイを締めてやってくる北部エリートたちの、
そのネクタイを切り取ってかざる。
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飛び切りのポーターハウスステーキを楽しむ。
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店内にある滑り台を、
大の大人が楽しむ。
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そして誕生日、おめでとう。
岡晃敏さん。
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川那辺潔さん。
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最後の最後に、サンフランシスコ空港で、
総括と行動提起。
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団長の常務取締役・平松正嗣さんが、
的確に、丁寧に、
イノベーションの継続を訴えた。
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そして団長、副団長と最後の写真。
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サンフランシスコ空港には、
現地在住の浅野秀二先生が、
見送りに来てくださった。
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11時間のフライトのあと、
関空から、さらに羽田への空中移動。
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大阪の街は日本の大都市だった。

クレイトン・クリステンセンが訴えるイノベーション。
破壊的イノベーションと持続的イノベーション。

破壊的イノベーションが、
ひっきりなしに起こることは絶対にない。

大抵は小さな持続的イノベーションだ。

持続的イノベーションが、
地道に地道に、コツコツと実行されると、
それが大きなイノベーションにつながる。

人間も組織も会社も、
段階的に成長する。

この持続的で小さな改革を軽んじる者は、
イノベーションの本質を理解してはいない。

今回の渡米は、
とりわけて私たちに、
このことを教えてくれた。

アメリカの小売業とわが同志たちに、
心から感謝したい。

それを日本の皆さんに伝えつつ、
Everybody! Good Monday!

<結城義晴>

[追伸]
今週いっぱい、アメリカ報告を続ける予定です。
ご期待ください。

2011年10月02日(日曜日)

ジジとライフスタイルセンター[2011日曜版vol40]

おとうさんですか?
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でかけてますよ。

どこへって?20111002200219.jpg

ボクには、
よくわかりませんが、
いつものところでしょう?
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ヒコーキにのって。
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空のむこう。
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もちろん、
こんなところには、
いません。
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やっぱり、
空のむこうのほう。
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そぅです。
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アメリカ。
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アメリカはいま、
ハロウィン一色。
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おとうさんは、
シゴトです。
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だからボクは、
さびしくなんか
ありません。
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おとうさんは、
みんなといっしょです。
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そして、ライフスタイルセンターにいった。
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あたらしいタイプのショッピングセンター。
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モノを売ったり、
サービスを売ったりではなくて、
憩いを提供するところ。
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だから、チョーコクがあったりします。
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おおきなおおきなゲイジツ。
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こんなのも。
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ニッポンにも、いつか、
できるんでしょう。
ライフスタイルセンター。
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おとうさんは、
講義をしたり。
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インタービューをしたり。
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もうすぐ、
かえってきてくれるはずです。
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ボクはいつも、
まつばかり。

それでいいんですが。

< 『ジジの気分』(未刊)より>

2011年10月01日(土曜日)

トレーダージョー売上げ第2の店舗のクルーマネジャー・ポールが語る「顧客の創造」と「顧客との対等な関係づくり」

今日から10月1日。
いまサンフランシスコ。

こちらに来ていると、
もう年末商戦に入っていることを、
つくづくと実感する。

ウォルマートではないが、
景気が良くないときには、
「早仕掛け」が必須。

先頭を走っている企業は、
みな、早仕掛け。

しかし早仕掛けといっても、
拙速はいけない。

私の言葉で言えば、
「慌てず、急げ」

その10月の商人舎標語
「着眼大局 着手小局」

今回のツアーのスローガンにもしたが、
伊藤忠商事中興の祖・瀬島龍三さんの三つの心得の第一。

目をつけ、判断するのは、
大きな視点、高い視野から。

実行、実践するのは、
小さく、細かく、厳しく。

Think global,Act local に通じる。

もちろんアメリカ研修の極意にも、
繋がっている。

「鳥の目」「魚の目」と、
「虫の目」。
そして「心の目」。

さて10月のおさらい。

商売上は、2つの山がある。
第1が、10月2週の土曜日から「体育の日」にかけての3連休。
8日(土曜日)、9日(日曜日)、10日「体育の日」祝日(月曜日)。

第2は、10月31日の「ハロウィン」。
アメリカにいるからいっそう、そう感じるのだろうが、
日本でも、ハロウィンは広がってきた。
外国文化を積極的に取り込むのが日本人。
ここに躊躇はいらない。

商売にも欠かせないプロモーションである。

私自身の10月のスケジュールは、
このツアーが終わって、3日に帰国し、
5日後の9日から16日まで、
ドイツ・フランスの研修。

20日は、流通科学大学のセミナー。
21日は、コーネル大学のセミナー。

22日、23日は立教大学の結城ゼミ合宿。

そして28日から、11月6日まで、
商人舎USA研修会。

「着眼大局、着手小局」で、
1カ月を有意義なものにしたい。

さて平和堂アメリカ研修。
私と五十嵐ゆう子さんを入れて、53名。
バスの中も満杯。
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それは熱気を意味する。

トレーダージョーの前で写真。
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良い店です。
良い企業です。

そのトレーダージョーも、
10月1日からマネジメントシステムを変え、
人事評価を変える。

こちらは365店・年商85億ドルのトレーダージョーの中で、
2番目の売上げを誇る店。

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1番は、ニューヨーク・マンハッタンのユニオンスクェアの店。
世界最大都市のど真ん中の店が、
一番の売上げを上げることは分かる。

しかしサンフランシスコは大都市といえど、
この店は、ど真ん中にはない。

サンフランにもユニオンスクェアはあるが、
そこにある店ではない。
立地背景が違うからこそ、
この店の凄さがうかがわれる。

店頭にはハロウィンのディスプレー。
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入り口から店内をうかがうと、
1万平方フィート(280坪)の店舗面積の店にしては、
広々としている。
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壁面をご覧いただきたい。
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たのしい。
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右側から見て。
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左側から見て。
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正面から見る。
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そう、サンフランシスコ湾が、
立体的に表現されている。

リカー売場の背景も、
この店だけの世界をつくっている。
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この店のオリジナリティ。
それでいて、まぎれもなく、
トレーダージョー。

これはチェーンストアの極意。

クルー・マネジャーのポール・チャイさんにインタビュー。
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場所がないので立ち話だったが、
1時間にも及んだ。

通訳は五十嵐ゆう子さん。
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この店は280坪に、
170人のクルーとマネージャーがいる。

「自分がここで働いているのは、
お客様が来てくれるから。
カスタマーが来ることがプライオリティだ

ピーター・ドラッカーの言葉。
「企業・事業の目的は、
顧客の創造である」

倉本長治。
店は客のためにある」
ポールさんが自分の言葉で説明してくれた。

「我々はカスタマーを、
自分の家に大切な友人を迎えた時と
同じように店に迎える」

これはホスピタリティの極意。
「顧客はゲスト・私はホスト」
ホストとゲストは対等である。

この「ホスト」という言葉から、
「ホスピタリティ」は派生した。

すなわち、顧客とマーチャントは、
対等な関係にある。

「サービス」は「サーバント」から生まれた言葉。
サービスする側と、される側。
ここにあるのは「主従の関係」。

ホスピタリティは「対等の関係」。

これがトレーダージョーの根本姿勢である。

ポール・チャイはクローガーで20年働いた。
その後、カブフーズに2年。
それからトレーダージョーにやって来た。

しかしこのトレーダージョーが、
一番好きだ。

私は想像した。
確信に近いインスピレーション。
「顧客との対等な関係」がトレーダージョーにあるからこそ、
彼はトレーダージョーを、
最後の働き場所と決めたに違いない。
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店のデコレーションが、
トレーダージョー第2の売上げをつくっているのではない。
それは二次的な条件だ。
もちろん二次的な要素も大切だし、
この二次的要素を完璧にして、
ゲストを迎え入れる舞台とすることも重要だ。
顧客との関係づくり。
クルーやマネジャーがそれをする。

このカスタマー・リレーションが、
結果として売上げにつながるのだ。

平松正嗣団長、杉崎邦彦副団長とも、
握手してくれた。
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本当は全員と、
対等な関係の同志として、
握手したかった。

ポール・チャイとトレーダージョーに、
心から感謝。

すごく良い10月の始まり方だった。
(つづきます)

<結城義晴>

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