結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2016年11月04日(金曜日)

シカゴ・カブス108年ぶりの優勝と「働くこと」の意味と意志

ワールドシリーズ。
米国プロ野球メジャーリーグの頂点。

シカゴ・カブスが、
108年ぶりの優勝。

前回の優勝は、1908年。
あのT型フォードが850ドルで発売され、
年間1万台を売り切った年。

その年、アメリカ人の、
自動車保有台数は7万台だった。

私は来週、
そのアメリカに出発するが、
まず到着の8日が、
大統領選挙一般選挙人の投開票日。

そのあと、シカゴに入る。
カブスのワールドチャンピオン、
まだ余韻が残っているだろう。

それにしてもすごい7戦だった。
そしてすごい最終ゲームだった。

1勝1敗のあと、
クリーブランド・インディアンズが、
2連勝。

その後、カブスが2勝して、
決戦の7戦へ。

その最終戦。
リアルタイム観戦ではなかったが、
8回途中からカブスは、
守護神チャップマンを登板させて、
逃げ切りに入った。
160キロの剛腕サウスポー。

6対3の3点差。

これで終了かと思いきや、
そのリードを守り切れず、
同点となって延長戦に突入。

追いつかれた者が不利になる。
しかし、10回に入ると、
降雨で17分間中断。

巨大な白いシートが、
グランドにかけられ、
それが取り外されて、
最後のドラマが始まった。

結局、10回表に、
カブスが2点、
インディアンズが、
その裏に1点を返したが、
カブスに勝利の女神がほほ笑んだ。

大統領選挙の民主党候補、
ヒラリー・クリントンは、
シカゴ出身。
カブスの大ファン。

ノースカロライナ州で、
選挙戦の真っただ中でコメント。
「カブスの前回優勝時には
女性は投票できなかった。
けれど今回は、
その埋め合わせができる」

108年前には、
車が850ドルで買えた。
それなのに、

女性の参政権はなかった。

一方、
バラク・オバマ大統領。
こちらはシカゴを政治拠点としているが、
シカゴ・ホワイトソックスのファン。

それでも同郷のライバルチームを称えた。

「ホワイトソックスのファンにとっても、
108年間も待ち続けた
カブスの優勝は一大事だ」

「前回カブスが優勝したのは、
トーマス・エジソンが存命で、
スライスされたパンは
まだ発案されていなかった」

食パンのようなスライスパンは、
100年前にはなかった。

スライスパンも、
コンビニエンスフードとして、
工夫の上に開発された商品なのだ。

「カブスファンにとっては、まさに
スライスパン発案以来の快挙だ。
素晴らしいシーズンとなった
シカゴ・カブスを祝福したい」

女性参政権。
トーマス・エジソン。
T型フォード、
スライスされていないパン。

日本や中国、インド、
ギリシャやイタリアなどと比べると、
ずっと歴史の浅いアメリカだが、
それでも歴史を感じさせる優勝だった。

さて私は、横浜商人舎オフィスで、
月刊商人舎11月号の責了仕事。

例によって午前0時まで、
デザイナーの七海真理さんに、
大活躍してもらって、
満足の出来栄え。

ありがとう。

その最終責了の夕方、
染谷剛史さん来社。
(株)リンクアンドモチベーション
執行役カンパニー長。
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染谷さんのプロフィール。
1998 年リクルートグループ入社、
2001年デジットブレーン社を経て、
2003年リンクアンドモチベーション入社。
大手小売りサービス業の、
事業・組織変革コンサルティング、
新規事情の開発を経て、
小売り・流通・外食等のサービス事業に
特化したカンパニー長に就任。

小売りサービス業に、
焦点を当てて仕事してくれている。
私はそれがとてもうれしくて、
染谷さんとコラボレートしている。

その一環として、
月刊商人舎&リンクアンドモチベーションの
コラボセミナーが開催される。

テーマは、
流通サービス業の
“戦略的人材資源マネジメント”を考える

第一部・基調講演は、
結城義晴。
「チェーンストアの戦略的人材資源マネジメント
〜いま、それが必須の
戦略課題となった理由〜」

第二部・問題提起は、
染谷剛史。
「これからの店舗ビジネスに必要な人材戦略について」

第三部が食事・懇親会。
ここでテーブルごとに、
質疑やディスカッションをして、
それを私が総括する。

日時は、
2016年12月6日(火)
17:00〜20:00。
場所はアイコニック銀座。

対象は小売りサービス業界の、
経営者・人事部責任者。
定員は30社。
なお参加費は5000円(税込み・食事付き)。

申込み方法は、
Webサイト〈日本の人事部〉
「リンクアンドモチベーション セミナー」

https://jinjibu.jp/seminar/detl/38654/

私の問題意識と、
染谷さんのミッションが、
合致して生まれたセミナー。

どうぞ、ご参加ください。

最後に、
「働くこと」
結城義晴著『Message』より。

「働くこと」への、
深い理解が求められている。

働くことの中身。
働くことの実態。
働くことの動機。
働くことの目的。
そして働くことの喜び。

どんな環境の中で働くか。
どんな時間帯に働くか。
どんな制度の中で働くか。
どんな会社で働くか。

そこからどんな働き甲斐が
生まれてくるのか。

私たちは誰もが、
このことに対して、
自分なりの解答を
用意しておかねばならない。

それなくしては、
企業活動も、
組織運営も、
日常生活も、
まっとうできない。

経営者は従業員に、
上司は部下に、
会社はパートタイマーに、
明快な「働くこと」の意味を
示さねばならない。

そして従業員は経営者に、
部下は上司に、
パートタイマーは会社に、
同じように
明快な「働くこと」の意志を
伝えねばならない。
 
働くことを通じた意思疎通は、
「労働」への
深く、謙虚な理解から
生み出されるのである。

カブスのナインも、
インディアンズの選手たちも、
いい働きをした。

それに感動させられた。

店で働く人たちにも、
いつも、そんな仕事を、
してもらいたいものだ。

もちろん、私自身も。
〈結城義晴〉

2016年11月03日(木曜日)

文化の日のパスカルの「普遍性」とドラッカーの「体系」

文化の日。

70年前の今日、
日本国憲法が公布された。

その新しい憲法は、
平和と文化を重視していた。

だから、この日は、
国民の祝日となって、
「文化の日」と名づけられた。

「平和の日」でも、
よかったかもしれないし、
僭越ながら私は、
そのほうがよかったとも思う。

祝日法による「文化の日」の趣旨。
「自由と平和を愛し、文化をすすめる」

「文化をすすめる」が、
わかるようでわかりにくいけれど。

英語で「culture」
フランス語も「culture」
ドイツ語は「Kultur」
これらはすべて、
ラテン語の「colere」が原語。

そしてそのcolereの意味は、
「耕す」

転じて「培養する」だとか、
「洗練させる」
あるいは「教化する」

今日はそんな、
耕す1日にしたいものだ。

私の文化の日は、
原稿書き。

知ること、
考えること、
書くことも、
耕すことには、
違いない。

夕方には横浜山下公園を散策。
氷川丸が停泊している。IMG_9844-6

横浜港の左手には、
みなとみらいの夜景。
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最近は横浜の港に来ても、
潮の匂いが薄れた気がする。

山下公園の中心に、
噴水と石像。
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「水の守護神の像」

1960年にサンディエゴ市から贈られた。
アメリカのカリフォルニア州で、
ロサンゼルスに次いで人口の多い都市。

ちなみに、サンティアゴは、
南米チリ共和国の首都。
間違いやすい。

そのサンディエゴ市と横浜市は、
1957年10月に姉妹都市となって、
様々な文化交流も続いている。

「耕す」のが文化ならば、
「交わる」のも文化。
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水の守護神像を見ながら、
そんなことを考えた。
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古い港の街と、
新しいみなとみらいの街。
その融合が現在の横浜だ。IMG_9852-6

久しぶりに、
『パスカル パンセ抄』
鹿島茂編訳。

「知ること」について。

「だれでも
知っているように、

人間、
普遍的ではありえないし、

すべてのことについて、
知りうるすべてを
知ることもできない」

そのとおり。

「だから、
すべてのことについて、
少しずつ

知っておかなければ
ならないのだ」

ここが大切なポイント。

「というのも、
ある一つの事柄について
すべてを知っているよりも、
すべてのことについて
なにがしかを
知っていることのほうが

素晴らしいからだ。
こうして普遍性こそが
もっとも素晴らしいことなのである」
〈断章三七〉

これは、
ピーター・ドラッカーの、
大工道具に通ずる。

「鋸や金槌しかもたず、
あるいはペンチというものを
聞いたこともなければ、
大工はできない。
それらの道具を一揃えにしたとき、
はじめて大工道具を
手にしたということができる」

「それが、私が『現代の経営』で
行なったことだった。
私はマネジメントを
体系としてまとめたのだった」

パスカルの普遍性と、
ドラッカーの体系は、
同期している。

もう一つパンセから、
「話すことと書くこと」

「話はうまいのだが、
書くのがへたな人
というのがいる」

ずいぶんたくさんの、
そういう人と出会ってきた。

「それは、
話す場所があり、

聴衆がいることが、
その人を熱くし、
その人の精神から
多くを引きだすからだ」

ドナルド・トランプもそうだろう。

「ところが、
話す場所や
聴衆がいないと、

その人は
熱くなれないので、

精神から何も
出てこないのである」

〈断章四七〉

納得。

「雄弁――
聞いていて
心地よい要素と、

真実な要素の両方が
なくてはならない」

「しかし、
心地よい要素とは、

それ自体、
真実な要素の中から

生まれてくるものなのだ」
〈断章二五〉

真実は心地よい。
素晴らしい。

文化の日にパンセを読んで、
心から謙虚な気持ちになった。

〈結城義晴〉

2016年11月02日(水曜日)

11月標語「売上高は人材に比例する」と「市場のような組織」

11月に入って今日は、
横浜でも12月並みの寒さ。

一気に晩秋の趣き。

「秋の歌(落葉)」
ポール・ヴェルレーヌ
(Paul Verlaine)

Chanson d’automne  

Les sanglots longs
Des violons
De l’automne
Blessent mon coeur
D’une langueur
Monotone.

Tout suffoquant
Et blême, quand
Sonne l’heure,
Je me souviens
Des jours anciens
Et je pleure.

Et je m’en vais
Au vent mauvais
Qui m’emporte
Deçà, delà,
Pareil à la
Feuille morte.

上田敏の翻訳が素晴らしい。
「落葉」     

秋の日の
ヰ゛オロンの
ためいきの
ひたぶるに
身にしみて
うら悲し。

鐘のおとに
胸ふたぎ
色かへて
涙ぐむ
過ぎし日の
おもひでや。

げにわれは
うらぶれて
ここかしこ
さだめなく
とび散らふ
落葉かな。
(『海潮音』より)

 紅葉 6
堀口大學の翻訳もいいし、
金子光晴や窪田般彌もいい。

けれど私は断じて、
上田敏を支持する。
この「落葉」に関しては、
上田の前に上田なく、
上田の後に上田なし。

味わいたい。

さて、11月の商人舎標語は、
[Message of November]
売上高は人材に比例する。

人手が足りない。
店が回らない。
猫の手も借りたい。

人が辞める。
人は集まらない。
派遣の手も借りねばならない。

しかし小手先の細工で、
人を募集しようとしても、
思うような成果はあがらない。

ここは安倍晋三に先駆けて、
「働き方改革」を進めねばなるまい。
人材マネジメントを確立せねばならない。

働きがいのある店に人は集まる。
良い職場に人は定着する。
最良の会社で人は育つ。

かつてのチェーンストアでは、
売上高は売場面積に比例した。
企業規模は店の数によって評価された。

しかし現在の小売りサービス業では、
売上高は人材に比例する。
企業価値は人材の数と質によって決まる。

だからこそ、急がば回れ。
一歩一歩、働き方を改革する。
その改革のスピードを上げていく。

それが企業存続の唯一絶対の条件となる。
いま、小売りサービス業を救うのは、
戦略的に人的資源をマネジメントすることだ。

未来を築く力を生み出すのは、
明日をつくるために今日、
何をなすべきかを決めることである。
〈結城義晴〉

渥美俊一先生は、
標語のようなものは残さない人だった。

それよりも論理性と情報量で、
圧倒しながら説得するタイプ。

たいていの学者やコンサルタントは、
そちら側の人だ。

一方、倉本長治先生は、
たくさんの言葉を残した。
一つひとつの言葉が、
人々の心を揺さぶった。

ヴェルレーヌや上田敏のように。

ピーター・ドラッカーは、
どちらもできる人だった。

その理論派の渥美先生が、
珍しく残したスローガン。
「売上高は売場面積に比例する」

それが間違っているわけではない。
完全な時代錯誤というわけでもない。
しかし今は、
「売上高は人材に比例する」

私はそう思う。

時代は変わった。

今日はその月刊商人舎11月号の大詰め。
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頑張ります。

さて、今日の糸井重里の『ほぼ日』
作家・塩野米松さんが、
「ほぼ日」のオフィスにやってきて、
ドアを開けた瞬間の感想を述べた。

「ここは市場みたいだと
思いました」

この市場は「いちば」

糸井はこの言葉に、
ひどく喜ぶ。

「だれかに
使われているという感じでなく、
ひとりひとりの人たちが、
じぶんの頭とからだを使って、
くるくると動き回っている、
そんな印象なのだ、と」

「そういう仕事場、
ぼくの理想かもしれない」

まったくの同感。

「山の人は山のものを、
海の人は海のものを、
その場に持ち寄って、
交換をするのが市です」

「煮たり焼いたり練ったりして
市に参加する人もいる。
編んだり織ったり磨いたり
削ったりの人もいる。
やり手もいるし、
どこか覚束ない動きの人もいる。
大声があったり、
ひそひそ声があったりもする。
なにやら相談もあるし、
言い争いだってあります」

市場の表現が的確だ。

「ぼくのイメージする
市場のようすは、
生きものが動き、
ぶつかりあう場面そのものです」
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「ほぼ日」の社内の感じが、
市場に似ていると聞いて、
「まず光栄ですし、
やったねという気持ちになりました」

本当にうれしそう。

商人舎オフィスも、
そうありたいなあ。

「いま、会社をはじめとする
組織のあり方や、
働き方についての考えが、
大きな変わり目にあります」

それが月刊商人舎11月号の特集テーマ。

「変化していくべきところ、
安定が望まれているところ、
主観、客観、規則、自由、
競争、平等、利益、貢献、
いろんな要素が複雑に入り混じって、
考え方の満員電車みたいな
状態にあるんじゃないかな」

糸井は言う。
「市場の創造」を実現する
「市場」を創造していく‥‥?

みなさんの組織やオフィスや店も、
「市場」のような雰囲気であってほしい。

市場のような組織風土が、
実際の市場たる店を高める。

それでいい。

十分に詩的でもあります。

〈結城義晴〉

2016年11月01日(火曜日)

イトーヨーカ堂販売冷凍商品「O157検出」とダブルギャランティ

今日から11月、霜月。
Novemberは、
ローマ暦で9番目の月。

2016年のうるう年も、
あと、2カ月で終了。

まだまだ、
ご苦労様だとか、
お疲れ様だとか、
そんな言葉をかける時期では、
まったくないけれど、
ああ、あとふた月か、
といった感慨はある。

朝日新聞『折々のことば565』
鷲田清一編著。

人生山あり、
海ありですよねえー
(都はるみ/長嶋茂雄)

「都はるみさんは
長嶋茂雄さんのラジオ番組に招かれ、
彼のこの発言に唸るように共振した」

実に愉快。

「『谷』に突き落とす重力ではなく、
体を押し上げる『海』の浮力に
うまく乗るお二人の、
つねに向日的な思考がまぶしい」

私たちも11月、12月を、
こんな「浮力」をもつ向日的思考で、
乗り切りたい。

さて、NHKの朝のニュースが報じた。

「冷凍メンチカツからO157検出」
平塚市の食肉販売会社「肉の石川」。
その冷凍食品のメンチカツを食べた17人が、
腹痛などの症状を訴えた。
このうち子ども2人が重症、
入院している。

保健所の調査では、
全員の体内と販売前の製品から、
O157が検出された。

販売したのは、
イトーヨーカ堂の26店舗。
店はいずれも神奈川県と千葉県にある。

この26店舗に、
2010個が納入され、
販売された。

イトーヨーカ堂では、
この製品の自主回収を進めている。

肉の石川の石川嘉男代表取締役。
「多大なるご心配をおかけしたことを
心からおわび申し上げます」

心配をかけたことを詫びる前に、
重症や腹痛を引き起こし、
顧客に迷惑をかけたことを、
まず謝罪せよ。

「販売しているメンチは
十分な加熱が必要な商品で、
規定の調理方法にのっとって
調理していていただければ
問題がありません」

「しかしながら具材が
生肉であることを明示することや、
調理方法をもっと
わかりやすく表示することを
もっと事前に行うことができれば、
このような事態が
防げた可能性があると思うと
悔やまれてなりません」

ん~。

お詫びになっていない。

O157は、腸管出血性大腸菌で、
O抗原が157番の大腸菌。
ベロ毒素を産生する病原性大腸菌で、
感染によって消化器系食中毒症状を起こす。
重篤な全身症状を引き起こすこともある。

十分な加熱で規定の調理方法に則れば、
問題ないとは言えない。

1996年の5月28日、
岡山県瀬戸内市邑久町の学校給食から、
O157食中毒事件が起こった。

私は㈱商業界『食品商業』編集長だった。
雑誌の表紙を急きょ、
カイワレ大根の缶詰でデザインして、
特集を組んで注意を促した。

「具材」や「調理方法」を、
「もっとわかりやすく明示」とするならば、
小売業の販売責任も問われよう。

イトーヨーカ堂のホームページには、
以下のように告知されている。

! 重要なお知らせ
「肉の石川 メンチカツ」を

ご購入されたお客さまへ

「イトーヨーカドーでは既に
当該商品を売場より撤去しておりますが、
保健所の指導に基づき、
お客さまのお手元に
当該商品がございましたら、
現品、または、お会計時のレシートを
ご購入いただいた店舗に
お持ちいただきますよう、
お願い申し上げます。
お品代をご返金させていただきます。
お客さまには
多大なご迷惑をおかけすることを
心よりお詫び申し上げます」

これもお詫びになっていない。

まず、謝罪。
そして補償。

お詫びの言葉や文面に、
ほんのちょっとでも、
官僚的な臭いが漂ってはならない。

誠心誠意、謝罪する。

イトーヨーカ堂のDNAには、
そんな誠心誠意の社風があるはずだ。

私はかねてから、
こういった場合には、
ダブルギャランティ以上のことを、
即座になすべきだと、
主張している。

さて昨日10月31日は、
ハロウィン。
東横線の車内。
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楽しそうだった。

ハロウィンが終わって、
今日は一日、
横浜商人舎オフィス。

ランチはカレーハウス。
「スパイス・ガーデン」
自慢の特大サイズのナン。
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私は温玉キーマカレー。
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そしてドリンクは、
マンゴーラッシー。
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満足して、
入稿業務に勤しむ。

最後に、11月のスケジュール。
今週は月刊商人舎11月号の入稿・責了。

土日曜は福岡で、
亡父の三回忌。

来週火曜日の8日からアメリカ出張。
19日の土曜日に帰国。

21日月曜日は、
大陳コンテスト審査委員会。

21・22日は伊豆で、
合宿コンサルティング。

23日が勤労感謝の日で、
その後はもう、
月刊商人舎12月号の入稿。

今月も、
『少しだけ無理をして生きる』
城山三郎著・新潮文庫。

城山はかつて、
一橋大学の先輩作家・伊藤整から、
言葉をかけられた。

「あなたはこれから先、
プロの作家としてやっていくのだから、
いつも自分を少しだけ
無理な状態の中に
置くようにしなさい」

城山は考える。
「自分を壊すほどの
激しい無理をするのではなく、
少しだけ無理をして生きることで、
やがては大きな実りをもたらしてくれる」

「知らず知らずのうちに、
元の自分では考えられないほど、
遠くまで行けるかもしれない。
自分の世界が思わぬ広がりと深みを
持てるかもしれない」

その通りだと思う。

11月も、これで行こう。
私は、そう決意する。

〈結城義晴〉

2016年10月31日(月曜日)

日本海運3社コンテナ事業統合の赤字オールジャパン

Everybody! Good Monday!
[2016vol44]

2016年第45週です。
今日が10月31日の
ハロウィン。
明日から11月。

2016年もあと8週。

なぜか、心の中が、
そわそわしてきます。

たとえてみれば、
テキサス州ダラスから、
ニューヨーク州マンハッタンに、
着いたときの気分。

しかし、それにしても、
ハロウィンの仮装。
妙な日本での盛上がりです。

アメリカでは子供たちが主役。
悪魔払いの年中行事。

日本では若者らが仮装を楽しむ祭。
“聖地・渋谷”は深夜まで、
ハロウィン仮装の渦ができる。

もちろんマンハッタンでも、
グランドセントラル駅などに、
仮装の若者が集まり、
タイムズスクエアでは、
同じような渦ができる。

文化の爛熟期なのか、
それともその退廃期なのか。
次の文化への移行期なのか、
新しい文化の創造期なのか。

いずれにしても商人にとって、
そんな時期は例外なく、
大いなるチャンスのときだ。

ど真ん中に入りこんで、
それを感じ取る。
楽しむ。

そこから新しいビジョンが、
生まれたりする。

さて、プロゴルファー松山英樹。

男子ゴルフ世界選手権シリーズ、
HSBCチャンピオンズで優勝。
通算23アンダーの265。

上海で行われたこの大会は、
準メジャーの位置づけだ。

世界主要ツアーによって、
1999年に創設されたこのシリーズで、
個人戦優勝は日本勢初。

現在、世界ランク10位の松山。
これで間違いなく、
一桁順位にランクされる。

来年のメジャー制覇へ、
一歩前進と考えていいだろう。

プロ野球日本シリーズは土曜日に、
北海道日本ハムファイターズが、
優勝を決めた。

最後は第7戦で、
大谷翔平の投球を、
見たかった気もするが。

一方、メジャーリーグ。
ワールドシリーズは、
シカゴ・カブスが第5戦を勝って、
クリーブランド・インディアンズに、
2勝3敗。

面白くなってきた。

11月に入ると、
夏のスポーツも、
終盤戦を迎えて、
これもそわそわさせられる。

しかし秋も深まっていく。

蓑虫の淋くなれば顔を出す
〈朝日俳壇より 名古屋市・中野ひろみ〉
(長谷川櫂の選評)
淋しさに耐えている者はいないか。
外をうかがう蓑虫(みのむし)。
寂しげな顔(?)が目に浮かぶ。

背を伸ばし足を延ばして秋の声

〈朝日俳壇より 西宮市・近藤六健〉
秋にはそんなところがある。
久しぶりに日経俳壇より。
がんばるばいがんばるけんと障子張る
〈黒田杏子選 阿蘇・井澤俊子〉

阿蘇の人たち、
熊本の人たち、
応援しています。

さて、定期コンテナ船事業が統合。
日本郵船と商船三井、
それに川崎汽船。

三占状態。

来年7月に、
3社共同出資の新会社が設立され、
事業は移管される。

商船三井の池田潤一郎社長。
「競争力のある
オールジャパン企業が
誕生する」

新会社の船隊規模は世界6位で、
世界の全需要のうち7%シェア。

コンテナ船積載量世界ランキングは、
第1位がデンマークの
マースクライン。

A・P・モラー・マースクの中核企業。
マースクは海運コングロマリットで、
海運業界のガリバー。
Fortuneのグローバル500で、
240位の年商403億ドル。

マースクラインのシェアは16%。

世界第2位はスイスのMSC。
メディタレニアン・シッピング・カンパニー。
海のない国の海運会社が第2位。
イタリアに本拠があるから。
そのイタリアには、
かつてヴェネチアの伝統が残る。
シェア14%。

第3位はフランスのCMA CGM。
こちらは1996年に、
フランスのCMAとCGMが経営統合。
2005年にはさらに、
フランスのバルマスも糾合。

第4位は台湾の、
エバーグリーン・マリンで、
第5位は中国遠洋(コスコ・グループ)。

日本の3社はこの次に入ってくる。
アメリカもイギリスも、
ドイツも上位にはない。

世界の海運業の潮流は、
国内統合、国際統合だ。

だから三菱グループの日本郵船と、
三井グループの商船三井が、
コンテナ船事業だけでも、
経営統合する。

ちなみに現在の6位は、
ハパックロイド+CSAV。
2014年2月にドイツのハパックロイドと、
チリのCSAVが経営統合している。

池田さんには悪いが、
オールジャパンといっても、
競争力があるわけではない。

2017年3月期見通しは、
日本郵船が連結最終損失2450億円、
商船三井も30億円の赤字、
川崎汽船も940億円の赤字。

合わせて3420億円の、
赤字オールジャパン。

1995年には、
日本郵船が世界第5位、
商船三井が7位、
川崎汽船も11位だった。

この20年の失われた日本。
妙な喪失感もある。

しかし総合商社は、
世界の第5位までを日本が独占し、
そのトップの三菱商事は、
2017年3月期に3200億円連結黒字。

弱者連合は統合し、
強者たちは競争する。

それがくっきりと出てきた。

さて、今日は一日、
横浜商人舎オフィス。
月刊商人舎11月号の入稿、執筆。

明日も明後日もそれは続き、
水曜日が責了。

その今日、
2冊の機関誌が届いた。
O
AJSネットワークと、
明治マーケティングレビュー。

どちらも9年近く、
連載を書き続けている。

前者のタイトルは、
「チェッカーズの笑顔が見たい」

後者は、
「ウォルマート対アマゾンの
空中戦、その後」

お手元に届く方は、
ご愛読をお願いします。

今日の商人舎マガジン

Weekly商人舎の、
日替り連載・月曜朝一。
2週間販促企画。

Daily商人舎は、
9月の家計調査。

消費支出は平均で、
26万7119円、7カ月連続減少。
食品は6万9425円、2カ月連続減。
野菜・海藻8770円、
果物3001円、
魚介類5667円、
肉類6724円、
そして調理食品9012円。
外食費は1万1172円。

服飾が8129円。

家計調査の大体の感覚。
青果部門が1万2000円、
外食が1万1000円、
惣菜が9000円、
肉が6500円、
魚が5500円。
そして衣料費が8000円。

そんなところ。
このくらい、
頭に入れておきたい。

最後に今月の商人舎標語を、
復習しておこう。

今日で終わりだけれど。

実行せよ、実行せよ、
実行せよ。

仮説を立てる。
実行する。
検証する。
改善して実行する。

Plan⇒Do⇒Check⇒Act。
計画、実行、評価、改善。
エドワーズ・デミングらの提唱。
成果を上げる黄金のサイクル。

DATAを活用するときには、
このPDCAサイクルは必須だ。
Big DATAを活用するときには、
PDCAサイクルは高速回転する。

トヨタのカンバン方式も、
セブン-イレブンの単品管理も、
ユニクロのSPAも、
PDCAの実現度で群を抜いたものだ。

しかし、言葉は恐ろしい。
「仮説・検証」が独り歩きする。

仮説を立てる。
実行する。
検証する。
改善して実行する。

重要なのは、
二番目と四番目である。
実行する。
改善して実行する。

Practice comes first!
実行第一、実践躬行。
「仮説・検証」を言い続けた鈴木敏文は、
毎週の業革会議で実行の徹底を求めた。

言葉は恐ろしい。
「仮説・検証」だけが独り歩きした。

だから仮説せよ。
実行せよ、実行せよ。
検証せよ。
改善して実行せよ、実行せよ、実行せよ。

では、みなさん、
Practice Comes First!

今週も、
Good Monday!

〈結城義晴〉

2016年10月30日(日曜日)

【日曜版・猫の目博物誌 その22】大塚国際美術館

猫の目で見る博物誌――。
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猫の目は美しいものの裏側を見る。
そんな猫の目で見る博物誌――。
美術館シリーズ第2弾。

日本が世界に誇るミュージアム。
それは大塚国際美術館。
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徳島県鳴門市の鳴門公園内にある。
陶板複製画を中心とした博物館。

1998年開設。

延床面積2万9412m²で日本第2位。

世界三大美術館。
フランス・ルーブル美術館は6万㎡、
メトロポリタンは5万6600㎡、
ロシア・エルミタージュは4万6000㎡。

ルーブルの半分くらいで、
これはまさに国際級。

世界25カ国・190余の美術館所蔵の、
絢爛たる名画が1075点。

大塚オーミ陶業㈱開発の特殊技術によって、
名画を陶器の板に原寸で焼き付けたもの。

陶板複製画は災害に強い。
光による色彩の退行にも非常に強い。
2000年以上にわたって、
そのままの色と形で残る。

だから写真撮影が可能。
直接、触ることもできる。
屋外に展示しても、変色しない。

展示室は5フロア。
地下3階から地上2階まで。
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展示手法の特徴は3つ。
第1が環境展示。
環境空間を再現する。

第2が系統展示
古代から中世、ルネサンス、バロック、
そして近代から現代まで。

ここでは美術史的に理解できる。

そして第3がテーマ展示。 
人間にとっての普遍的主題ごとに集められる。

複製は「完全コピー」
それを陶板に焼き付けた。

入り口を入ると、
長いエスカレーター。
20110816201830.jpg

地下3階から展示スタート。

トップバッターは、環境展示。
システィーナ礼拝堂
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バティカンの礼拝堂の再現。
天井画と壁画は見事。
もちろん作者は、
ミケランジェロ・ブオナローティ

上階の地下2階から見下ろすと、
礼拝堂そのものが再現されている。
20110816201932.jpg

天井画の中央には、
神によるアダムの創造。
20110816201949.jpg

そして天国と地獄。
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中央はミケランジェロ自身の投影画。

天井画の中のマグダラのマリア像。
20110816202024.jpg

その現物が地上に展示される。
20110816202049.jpg
近くに寄って見る。
横に広がった絵柄となっている。

横長の鏡に、
自分の姿を映したごとし。

これを天井に据えると、
下から見て自然な姿となる。

ミケランジェロは天井に、
そこまで計算して、
横に広がった絵を描いた。

地下3階には、
「フェルメールの部屋」
バロック時代のオランダの画家。
ヨハネス・フェルメール。

牛乳を注ぐ女。
20110816202259.jpg

手紙を読む女。
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部屋の右サイドにある。

左サイドは、
デルフトの小路。
20110816202335.jpg
この絵がいい。

デルフトの眺望。
20110816202348.jpg

そして真珠の耳飾りの少女。
20110816202400.jpg
別名、青いターバンの少女。

地下3階には環境展示が多い。
エル・グレコの部屋。
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上階のフロアから見る。
20110816202445.jpg

聖マルタン聖堂。
その壁画。
20110816202513.jpg

これも環境展示の、
聖ニコラウス・オルファノス聖堂。
20110816204338.jpg

屋外展示の貝殻のビーナス。
外光にも強い陶板だからこれができる。
20110816202636.jpg

そして圧巻は、
屋外のクロード・モネの水蓮。
IMG_5278
パリ・オランジュリー美術館所蔵の大作。

地下3階は古代、中世の環境展示。
地下2階のルネサンス。

ルートの最初に出てくるのは、
「受胎告知」の展示。
世界各地の美術館に点在する名画が、
集中的に鑑賞できる。

レオナルド・ダ・ビンチの受胎告知。
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ティントレットの受胎告知。
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天使ガブリエルが聖母マリアに、
イエスを身ごもったことを告知する図。

そしてルネッサンス期の天才、
ラファエロ・サンティ。
有名なアテネの学堂。
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中央はプラトンとアリストテレス。

その対面に、これも大画、
ラファエロの聖体の論議。
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ルネサンスの秀才、
サンドロ・ボティチェリ。
その代表作2点がある。
ラ・プリマべーラ(春)。
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チェーザレ・ボルジアが私蔵して、
ベッドサイドに飾った。

ビーナスの誕生。
20110816203000.jpg
ボティチェリは、現代画としてみても、
秀逸の斬新さ、繊細さをもつ。

地下2階の愁眉は、
最後の晩餐。
もちろん、
超天才レオナルド・ダ・ビンチ。
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この美術館全体の価値を高める展示。

この1498年製作の巨大絵画は、
1999年に修復されて、
原画の美しさが再現。

その修復前と修復後の絵画が、
対面に並んで展示され、
それらを比較鑑賞できる。

これこそ本物を超える展示。

地下1階のバロックに移って、
大工の聖ヨゼフ。
ラ・トゥール作。

20110816203049.jpg

レンブラント、べラスケス、
リューベンスと並んで、
最後はフランシスコ・デ・ゴヤ。
着衣のマハと裸のマハ
これも並んで展示。
20110816203259.JPG
素晴らしい。

地下1階には、
その後の近代の印象派まで、
よだれが出るほどの名作ぞろい。

ただし、印象派などの小型絵画は、
ちょっと陶板では物足りない。

接吻
グスタフ・クリムト。
オーストリア美術館蔵。
20110816203412.jpg

家族。
エゴン・シーレ。
これもオーストリア美術館。
20110816203439.jpg

そしてこのフロア最後は、
エドヴァルド・ムンク作品群。
ノルウェーの画家。
20110816203327.jpg

病める子、メランコリー、
そして叫びと続く。
そのなかの思春期。
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2階は現代画。
モディリアニ、ユトリロ、ピカソ、
シャガール、マティスから、
現代抽象画まで。

最後に1階に下りて、
テーマ館。

ピカソのゲルニカがすごい。
陶板画としても秀作。
20110816203635.jpg

ポール・ゴーギャン。
長いタイトルの大作。
われわれは何処から来たのか?
われわれは何者であるのか?
われわれは何処へ行こうとしているのか?

20110816203648.JPG
この絵とこのテーマだけは評価している。

そして最後の最後は、
キリストの磔刑(たっけい)。
20110816203659.jpg
ディエゴ・ベラスケス。

エドゥアール・マネは、
スペインのベラスケスを、
「画家中の画家」と呼んだ。

複製画の美術。
いわば究極の模倣。

しかし模倣から、
新しい価値が生み出されると、
それには大きな評価が下される。
ただの模倣は真似に過ぎない。
DSCN8963-2016-4-10-66666
猫の目はそれを正しく見ている。

(『猫の目博物誌』〈未刊〉より by yuuki)

2016年10月29日(土曜日)

ボブ・ディランの“I’m right here, I’m Not There.”

“Well, I’m right here”
「俺はここにいるさ」112292401-bob-dylan-large_trans++_NJ62v2ZFDvrR1Z2dUS5zC6cK4NgNgQiuwxJtzM-s6A

ボブ・ディランが、
沈黙を破って発言。

イギリスのThe Telegraph。
その電子版の記事。
World exclusive。

タイトルは、
Bob Dylan
I’ll be at the Nobel Prize ceremony
… if I can
「可能ならば、
ノーベル賞セレモニーに出るよ」

うれしいニュース。

ジャン=ポール・サルトルのように、
拒否するのも、
ディランらしいかもしれないが。

記事にはある。
Dylan confides,
“amazing, incredible.
Whoever dreams about something like that?”
「素晴らしい、信じがたい。
だれが夢見るだろう、
こんなことを」

率直に喜んでいるのが、
また、いい。

オクラホマ州でコンサートツアー中、
インタビューに応じた。
逃げも隠れもしていなかった。

ノーベル賞事務局が、
会いに行かなかっただけ。

記事の中に、
ディランの絵が掲載されている。
112309304_Theater_Downtown_LA-large_trans++XgrBd0P19THPvf9738yRPRieP1T2iOj_7kG98BSveTQ
Theater, Downtown LA by Bob Dylan

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Endless Highway 3
by Bob Dylan

112309705_dylan_art-large_trans++ul3cbh_MppG0d2mmKYF7sag2i2iQLur4US4VmqwefxE
Classic Car Show, Cleveland, Ohio
by Bob Dylan

これらも、なかなかいい。

ところで冒頭の言葉。
連想されるのは、
2007年のアメリカ映画。
“I’m Not There”

監督はトッド・ヘインズ(Todd Haynes)。
ボブ・ディランの伝記映画。

脚本もトッド・ヘインズ。

6人の俳優が、
成長するディランを演じ分けた。

第64回ヴェネツィア国際映画祭で、
審査員特別章受賞。

映画では、
“I’m Not There”

ノーベル賞受賞のときには、
“I’m right here”
映画に呼応した返答だった。

洒落ている。
わかる人には。

しかし、よかった。

今日の私は、
本当に久しぶりに、
完全休養。

一歩も外に出ずに、
映画を見たり、
本を読んだり、
パソコンに向かったり。

Wowowで
昨年夏の『ミッション:インポッシブル』
「ローグ・ネイション」を放映していた。
レベッカ・ファーガソン。
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スウェーデン人女優。
いいなあ、実に。

ところで、
球聖ボビー・ジョーンズ。
「ゴルファーにとって
もっとも難しいのは、
“精神のうえで”常に、
目をさましていることである
〈『ゴルフの神髄』より〉

つまり、いつも、
もう一人の自分をもつこと。
そのもう一人の自分が、
現実の自分をみていること。

それが「目を覚ましていること」だ。

これは、
“I’m Not There”
と考えることもできるだろう。

おなじタイトルの、
『ゴルフの神髄』という本。
日本の故中部銀次郎が書いている。

いちばん多い質問。
「上手になるうえで、
一番大事なことは、
なんですか」

中部はよく考えて、
こう答えることにしていた。
「とにかく、
自分自身を知ることです」

これはディランに言わせると、
“Well, I’m right here

久しぶりの私の休日。
私もまさしく、こうだった。
“Well, I’m right here,
I’m Not There.”

〈結城義晴〉

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