結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2010年02月24日(水曜日)

賢い生活者のコモディティ消費とノンコモディティ消費

めっきり春めいてきました。
東京タワーも、春を感じているようです。

芝増上寺の梅の花も開いて、
春を告げています。

昨日は、朝から、大門のカスタマーコミュニケーションズで、
定例の取締役会。

「WEB×リアル」の面白い提案を始めている。
ネット販売と店舗販売の比較によって、
共通に売れる商品と、共通には売れない商品が、
明らかになった。
それが私の理論と合致している。

このブログで、ご紹介する日も近いし、
講演で提案することも増えてくるに違いない。

午後は、機械振興会館で講演会。
といっても、今回、私は聴講者。

財団法人流通問題研究協会の特別セミナー。
講師は、戸張捷さん。

「ゴルフ・トーナメントをマーケティングする」。  

戸張さんの話は、
テレビとおんなじで、
面白かった。

1時間50分、
原稿もレジュメもなしに、
マイク片手に、
かたりつづけた。

宮里愛と石川遼とタイガー・ウッズ。
三題話。

宮里愛の米国最初の勝利の前日。
「勝つ準備はできています」

石川遼の初勝利の時。
「今日は女神が付いていました」

二人とも、きちんと挨拶ができるし、態度がいい。
考え方と話がしっかりしている。
親の育て方がよかった。

タイガー・ウッズに関してジャック・ニクラウスのコメント。

ニクラウスはメジャー18勝している。
タイガーは14勝。

「タイガーは、やがて私の記録を抜く力量をもっている。
しかしもし抜くとしたら今年、最低一つ勝たないと、
私の記録を抜くことはできないと思う。
だから今年、マスターズから出てくるといい」

タイガーの事件のことは一言も触れずに、
そのことに関する自分の意見を言いきった。

面白いセミナーだった。

セミナーと言えば、
毎日書いているお知らせ。

3月9日火曜日。  
テーマは「2010知識商人の経営の流儀」  

「㈱成城石井大久保恒夫社長と結城義晴の
二人のビッグセミナー」  
 

大久保さんとは、じっくりとディスカッションしてみたかった。
それが実現します。
私も大いに期待しています。

ディスカッションと言っても、
ただ順番に話すだけといったものが多いのですが、
中身を突き詰め、練っていく。
時には対立がある。

その結果、現時点の問題点と解決策が、
一段と進んだレベルで導き出される。

そんなディスカッションを展開したいと思います。
ご期待ください。

詳細とFAXでのお申し込みはこちらから。
WEBでのお申し込みはこちらから
お問い合わせ電話は045‐350‐6651。 
  

さて、さて、講談社の決算。
最終損益が57億円の赤字。  

前期が76億円の赤字だったが、
ほんとうによくつぶれないもの。

私も、元出版社社長として、講談社の苦悩は理解できる。

雑誌広告収入が26%も減じてしまった。
それに書籍は5.9%マイナス、雑誌は9.6%マイナス。
これでは経営にならない。

出版社として第1位の規模を誇る講談社。
1995年が年商のピークだったという。
2033億円。
それが現在、1245億円と6割まで減った。

マスコミ人、出版人。
変化に対して最も敏感なはずな人種が、
もっとも鈍感な行動しかできない。

よくあるが、恐ろしいことだ。
以って自戒とすべし。

一方、日経新聞の1月の平均店頭価格調査。  
日経POSデータをもとに、食品38品目・日用品22品目を調べた。

結果は34品目が値下がり。
19品目が値上がり、
5品目が横ばい。

日経は「原料値上がり、売価値下がり」と表現する。

日経MJは一面特集。
「広がる内食 NBを磨け」  

トップのコメント。
「消費者は節約疲れしており、
日常にちょっとしたぜいたくを求めている」  

(日清製粉グループ・村上一平社長)

「同じ調味料を様々な料理に応用する賢い消費者が増えている」  
(味の素・伊藤雅俊社長)

「企業が元気であり続けるには、
一定量の新商品が必要だ」  

(ハウス食品・浦上博史社長)

私は、顧客の「節約疲れ」には反論したい。
節約できることを節約するのは、
消費者にとって快感である。
それが賢い消費者の本質だ。
コモディティ消費である。  

一方、「ちょっとしたぜいたく」は求めている。
ノンコモディティ消費。  

だからメーカーは、ノンコモディティの開発を、
使命をかけて続けねばならない。

それがメーカーの役目。
「元気を出すには新製品」

顧客が既存の商品を、
様々に使い分けているとしたら、
それはメーカー、卸、小売りの、
サプライチェーンの側の怠慢である。

多様化、個性化、高度化するライフスタイルを的確にとらえて、
それを迅速に商品化し、店頭で提案する。

内食が増えていると、安心してはならない。

コモディティは値下がりする。
ノンコモディティは新しい価格帯をつくる。  

その組み合わせで商売が成り立つ。
その組み合わせで生活が成り立つ。  

<結城義晴>  

2010年02月23日(火曜日)

総合スーパー・コンビニの売上げ減とクルーグマンの「節約のパラドックス」

ひどく花粉が飛び始めた。  
今月最初のGood Mondayで予測した。
2月第2週は最後の寒さの極み。
第3週がひと雨ごとに暖かく、
第4週は、めっきり春らしくなるが花粉が飛ぶ。

今週に入って、やはりめっきり春らしくなった。
同時に、花粉が飛び始めた。

日本チェーンストア協会発表。
1月の売上数値
。  

会員企業68社で、8208店のデータ。
既存店の前年同月比販売額は、
マイナス4.9%。

大部門別にみると、
食料品がマイナス4.3%、
衣料品はマイナス8.7%。
住関蓮品はマイナス5.1%、
これまで伸びていたサービスまでマイナス1.9%。

商品カテゴリー別の動向をみると、
相場安の分野の売上げが伸びず、
しかも高額品・嗜好品の売上げも伸びず、
鍋材料なども伸びなかった。

紳士衣料の重衣料やセーターは不調で、
ワンマイルウェアは好調。

日用雑貨品は、掃除用品、流し用品は好調だが、
食器、台所用品、行楽用品が不調。

医薬品が不調で、
化粧品はフェイスケア、メンズは好調。
ヘアケア、ヘアメイク、ボディケアは不調。

家電製品は、エコポイント関連の薄型テレビ、
それにDVDレコーダー、空気清浄機は好調で、
冷蔵庫、洗濯機、エアコンは不調。

売上げ不調品種だらけの中で、好調品種には、
それなりの理由が感じられる。

一方、日本フランチャイズチェーン協会の発表。
コンビニ10社の1月月報
既存店前年同月比の売上高マイナス5.3%。  

これは、8カ月連続のマイナス。

既存店ベースの客数はマイナス1.6%、7カ連続減、
平均客単価もマイナス3.8%、
こちらはなんと14カ月連続の減少。

商品カテゴリー別にも、
日配食品、加工食品、非食品、サービス、
全部門でマイナス。

「低価格商品志向と消費マインドの低下」が原因。
すなわちデフレが原因だという分析。

アメリカでは、
ウォルマートの2010年度決算が発表された。  
ウォルマートは1月末決算。
前年度比1.0%増の4050億4600万ドル。  

事業部門別には、
スーパーセンターを中心にしたアメリカでの売上げが1.1%増。
2582億2900万ドル。
インターナショナル部門は、
1.3%増の1001億700万ドル。
会員制ホールセールクラブのサムズクラブは減った。
マイナス0.4%の467億1000万ドル。

サムズの売上げがマイナスになったことは衝撃的だ。

アメリカでも、デフレ傾向の上に、
ロールバック攻勢で他から売上げを奪取しようという政策が、
自らの売上高の伸びにブレーキをかけた。

購買点数は増えたが、
売上額はそれに応じた伸びを見せなかった。

ウォルマートにして、しかり。

プリンストン大学のポール・クルーグマン教授。  
かつて『ニューヨークタイムズ』のコラムに書いたこと。
2008年のノーベル経済学賞受賞。
1953年生まれの私と同学年。

「よき道徳はよき経済学である」  

今、裕福な人に税制優遇措置を施しても、
経済効果はない。
貧困な人にこそ、手を差し伸べて、
個人的危機を救うこと。
それが経済効果を引き出す。

これを「よき道徳」と、クルーグマンは言う。

「節約のパラドックス」もクルーグマンの持論。  

個人は生活の節約したいと考える。
企業も投資の節約を考える。
それが集合すると、経済が停滞し、
個人の収入はますます下がるというもの。

クルーグマンは提案している。
「健全なインフレ目標」を掲げることを。
健全なインフレとは、「少しずつ成長するインフレ」
具体的な数値は「2%程度の経済成長」。

将来、モノの値段が上がると、
誰もが思っていれば、
買い控えをやめて、なるべく安いうちに買おうとする。
これによって経済の循環が進み、景気は回復する。

しかも、デフレで得をするのは裕福な層。
「物価が下がる」とは、
相対的に貨幣の価値が上がることを意味する。

すると既に金をもっている貯金残高の多い者ほど、
その資産価値は上がる。
逆に貧困な人は、預貯金もできず給料も上がらない。
借金をしていれば、その負担は大きくなっていく。

これがクルーグマンの「節約のパラドックス」の論旨。

クルーグマンは、ここで、
為政者の政策が大事だと主張する。

バラク・オバマであり、鳩山由紀夫。

貧困な人に手を差し伸べると同時に、
「健全なインフレ目標」を掲げ、
その誘導をする。  

ウォルマートまで売上げの伸びが縮み、
総合スーパーはもとより、
コンビニまで成長が止まる。

私たちは、このクルーグマンの考え方を、
知っておかねばならない。

それを支持するか否かは別にして、
知っておかねばならない。

すなわち経済学の有用性を認識しなければならない。

「良き道徳は良き経済学」だからである。  

<結城義晴>  

[追伸]
3月9日火曜日。  
商人舎発足2周年記念セミナー。
テーマは「2010知識商人の経営の流儀」  

「㈱成城石井大久保恒夫社長と結城義晴の
二人のビッグセミナー」  
 

大久保さんには、
2010年に必要な「経営改革」をベースに、
売場改革と数値改革の要諦を語っていただきます。

結城は、2010年の業界趨勢を整理し、
イノベーションとミッションを語ります。

最後に二人で、ディスカッションを展開します。
皆さんからの質問も受け付け、それを全体化します。

詳細とFAXでのお申し込みはこちらから。
WEBでのお申し込みはこちらから
お問い合わせ電話は045‐350‐6651。
二人が皆さんをお待ちしています!

2010年02月22日(月曜日)

222億2222万2222円セールの提案と「大学生人気企業ランキング」

[お知らせとお詫び]
現在もyuukiyosiharu.comのサーバーが停止し、
「ロリポ・ブログ」の[結城義晴ブログ毎日更新宣言]と、
同時にyuuki@yuukiyosiharu.comのメールも停止していましたが、
 本日16時に無事、復旧

ご迷惑をおかけした皆様には深くお詫び申し上げます。
 

Everybody! Good Monday! [Vol.8]
平成22年2月22日。
これ以上ないというぞろ目の日。

今日の2時22分22秒から、
「2222222222タイムセールス」  
だれか考えているんでしょうね。

「22年2月22日2時22分22秒
カウントダウン・タイムサービス」  

2が10個並びますが、
金額は22円セール、222円セール、
2222円セール、22222円セール。

高額品なら22万2222円セール。
222万2222円セール。
2222万2222円セール。
これでも10ケタにならない。

22億2222万2222円セールで、やっと、
平成22年2月22日2時22分22秒。

夜中の22年2月22日22時22分22秒にドン・キホーテがやれば、
222億2222万2222円の商品セールもできる。

でも200億円超の商品など、
ジェット機や超大型船舶並み。

タイガー・ウッズも、
慰謝料270億円を、
今日の夜22時22分22秒に支払って、
2億2222万2222ドルに負けてもらうというのはどうでしょう。

3月9日火曜日。  
商人舎発足2周年記念セミナーのお知らせ。
テーマは「2010知識商人の経営の流儀」  

「㈱成城石井大久保恒夫社長と結城義晴の
二人のビッグセミナー」  
 
全力準備中。是非のご参加を。
お申し込みはこちらから。
お問い合わせ電話は045‐350‐6651。 
  

さて、2月最後の週。
今週は、春らしくなります。  
ただし、花粉が飛び始める。

あまりワクワクはしなくなったのでしょうが、
今週木曜日が25日の給料日。

それから26日金曜日、27日土曜日、28日日曜日となる。

その上、暦の上の春がやってくる。
北国ではまだまだでしょうが、
それでも気分は「春」です。

お客様の気分が「ワクワク」、
だから私たちも「ワクワク」気分で、
仕事したいものです。  

それが今週、いちばん大切なこと。

2月末決算の会社は、そのための詰めの1週間。
今週とくに頑張ったからとて、
52週間の数字が良くなるわけではない。
52分の1であることに変わりない。

しかし、最後の1週間は、
若干のスパートをかけつつ、
キチンと走りきって、
次の52週間につなげたい。  

マラソンや駅伝で、
最後のスパートをかけて倒れこんでしまう姿を見かけるが、
あれはその後がないのだから、あれでよい。

仕事は来週も、来月も、ずっと続くもの。
ラストスパートはきちんとした走りで次につなげたい。

ゴルフの18番ホールの気分。
パーで終わりたいものだ。

さて、朝日新聞の全国世論調査。
20日土曜日と21日日曜日に2161人からリサーチ。

結果は、内閣支持率37%に下落し、
発足以来初めて40%を切った。

不支持率の46%は変わらず横ばい。
民主党支持率は32%で2ポイントダウン。
自民党は18%変わらず。

民意は動く。

そのなかで昨日の長崎県知事選挙。
自民・公明党から支援を受けた中村法道氏が当選。
参議院選に影響が出るとの推測。

政治や選挙における国民・県民、選挙民の心は、
店におけるお客様の心と同じ。  

移ろいやすい。

今のように、不況や雇用不安があると、
そのもともとの移り気な心は、
さらに移り気になる。

商売で考えるとすぐにわかる。
顧客の信頼を失わないこと。
ロイヤルカスタマーをつくること。

しかし政治となると、
さまざまな理由から、
「あちらを立てればこちらが立たず」になってしまう。

沖縄米軍基地問題などその典型。

しかし仕事や商売、経営の問題でも、
実は「あちらを立てればこちらが立たず」が頻繁に起こっている。

それがうまくいかないほんとうの理由。

取引先を立てれば、会社が立たず、
会社を立てれば、取引先が立たず。  

上司を立てれば、部下が立たず、
部下を立てれば、上司が立たず。  

その時に大切なこと。

お客様を立てること。
自分がしっかりと立っていること。  

自分はお客様を立てるというスタンスで、
しっかりと立っていること。

これだけ。

これさえ不動であれば、
幸せに仕事ができる。

小さな喜び、
ささやかな幸せ。
明日への希望。  

そして「質の良い売上げ、質の良い仕事」  

最後にがっかり編。

日本経済新聞第二部。
ただしこれはクロスメディア営業局の広告特集。

「大学3年生の希望企業ランキング」  
①東京海上日動火災
②三菱東京UFJ銀行
③三井住友銀行
④日本生命保険  

第4位まで、保険会社と銀行。

⑤全日本空輸(ANA)
⑥JTBグループ  

ここにサービス産業が入ってくる。

21世紀はサービス産業の時代。
小売業も卸売業も、製造業も、
サービス産業化しなければならない。
私の持論。

⑦三菱UFJ信託銀行
⑧東海旅客鉄道  

1位~4位と5・6位の続きのトレンド。

⑨三菱商事
⑩三井物産  

総合商社の登場。
商社は、商業だが。

小売業は、
63位のニトリが筆頭。
ファーストリテイリングと、
三越伊勢丹グループが126位。

それだけ。

まあ、大学3年生はある意味で無知蒙昧。
その人気ランキング。

FORTUNEの働きたい企業ランキングとはわけが違う。
日経は有効回答数8277の大学3年生。
FORTUNEは働く人10万人。

そのアメリカの働きたい企業ランク100位までに、
小売業11社、スーパーマーケット5社。

この小売企業11社も、スーパーマーケット5社も、
サービス業の要素が大きな会社ばかり。

「サービス業化」と「ロイヤルカスタマーづくり」。  
それは、今週の我々の変わらぬ姿勢でもある。

質の良い売上げと、
質の良い仕事を。
今週も。

Everybody! Good Monday! 

<結城義晴>  

2010年02月21日(日曜日)

ジジとバンクーバー[2010日曜版⑧]

おとうさん。
聞こえてきませんか?
mimi1

耳をたててみる。
2
聞こえてきませんか?

ほら、おとうさん。
聞こえてくるでしょう。

おとうさんは、耳。
3
たてられないの?

日ざしも、あたたかくなってきた。

でも、あれが、いります。
4
どこにいったのでしょう。

こっちでしょうか。
2

あっちでしょうか。
6

ん~、これです。
7
テレビ、テレビ。

バンクーバー。
オリンピック。
8

ボクも、みたい。
10
オーエンしたい。

すごいジャンプ。
11

ナガモリさんというひとが、
いいました。

「すぐやる・かならずやる・できるまでやる」

そうしたら、ニホンの
ナガシマさんとカトーさんが、
メダルをもらったらしい。

オリンピックにでるひとは、
みんな、そうなんでしょう。

そうして、こんなに、
すごくなったんでしょう。

「すぐやる・かならずやる・できるまでやる」

ボクにも、できるかもしれません。

「すぐやる・かならずやる・できるまでやる」

ボクも、明日にむかって、
希望をもって生きてみましょう。
12
もうすぐ、春です。

<『ジジの気分』(未刊)より>  

2010年02月20日(土曜日)

関西スーパー50周年感謝の集いでの「100年の考察」と「祈り」

まず[お知らせとお詫び]。  
この商人舎公式ホームページ以外に、
もう一つの[結城義晴毎日更新宣言ブログ]があることを、
ご存知の方もいらっしゃると思います。

その「ロリポ・ブログ」が昨夜から、
サーバーの不具合でアクセスできなくなりました。

ご迷惑をおかけしております。

ロリポブログは、3年前の2007年9月9日9時9分からスタートし、
yuukiyosiharu.comのアドレスで、
私にとって愛着の深い存在です。

しかし、商人舎として、
商業・サービス業の新しい総合サイトを目指して、
昨2009年1月9日からこのサイトを創設し、
実質的な移転を試みました。

ところが当初は、新しいサイトには、
携帯電話からのアクセスができなかったために、
ロリポブログの「旧店」をそのままにして、支店とし、
「新店」を本店として、昨日までやってきました。

その旧店・支店に事故が発生したということです。
ご迷惑をおかけしております。

すぐに復旧する予定ですが、
この機会に、旧店の閉鎖をしようと思います。

リアル店舗では、お客様のアクセスの問題があります。
しかし、バーチャル店舗では、それはありません。
新しいアドレスを「お気に入り☆」に入れていただくだけでよいのですが、
それすら面倒な手続きのようで、
実際に、これまでの1年間、
旧店舗でお楽しみになった方々が、
半数近くもいらっしゃったわけです。

その意味では、バーチャル店舗でも
支店経営・チェーンストア経営は、
少しは効果があるのかとも考えたりします。  

もちろん多店経営の手間とコストは、
それなりにかかるわけで、
変なところでチェーンストア経営の問題を、
実感したりしてしまいました。

さて、昨日は、大阪・帝国ホテル。
㈱関西スーパーマーケット創業50周年感謝の集い。  
その記念式典と懇親会。
1

小売業界、製造業・卸売業、関連産業から、
約700名のトップマネジメントの方々が参集し、
関西スーパーの半世紀の軌跡に思いを馳せ、
次の半世紀を展望した。
2

まず冒頭に、50周年記念ビデオの上映。
次に関西スーパーマーケット第二代・井上保社長のご挨拶の後、
来賓を代表して、伊藤忠食品㈱の濱口泰三社長の祝辞。

そして記念講演は、結城義晴。
演題は、
「スーパーマーケットの『100年』を考える」  

3
㈱商業界の50周年の時にも、私は次の50年を展望した。
そして「五十年宣言」を起草した。

日本セルフ・サービス協会50周年の時にも、
次の50年を展望し、100年に向けて、
「人を残す」ことを提案した。
その結果、多くの方々のご尽力で、
コーネル大学リテール・マネジメント・プログラム・オブ・ジャパンが、
創設され、「産業内大学」として現在、第二期が進行中。

50周年は次の50年のためにある。

関西スーパーの50周年には、
紀ノ国屋の50周年に似た産業全体の意義がある。
関西スーパーは、産業化のためのプラットフォームを、
提供し続けてきたからだ。

したがって私の記念講演は、
そのことの意味を問う内容となった。
4
私にとっても、感慨深い内容だった。
なにしろ私のジャーナリスト、研究者としての原点は、
関西スーパーにあるからだ。

昭和53年の冬、私は、関西スーパー広田店と下坂部店で、
実習研修を受けた。

そこから現場の重要さ、オペレーションや店舗づくりの、
イノベーションを学んだ。

私にとって、どれだけの財産になったかわからない。

そして次の50年に向けて、
関西スーパーは、数限りない、小さなイノベーションを、
連続的に展開しなければならない。

これこそ日本中の小売業・商業の使命である。

それが全体として、「商業の現代化」を果たす。
私が描く50年後の商業世界は、大きくて豊かな「森」である。

大木がそびえていれば、雑木も生えている。
綺麗な花も咲いていれば、雑草も生い茂っている。

かつては大木がなかった。
それが近代化の中で登場した。
森の様相は一変したが、
大木だけの森は、豊かではない。

関西スーパーは、そんな大きくて豊かな森の中で、
どんな役目を果たすのか。

それが、関西スーパーのビジョンである。

この会合の最後に、井上保社長がその一端を明らかにした。
三つのビジョン。
「食を守る。食を育む。食を楽しむ」  

いいビジョンだと思う。

私自身、ジンとすることも多い講演だった。
ご清聴、感謝したい。

記念式典の後、北野祐次名誉会長、井上社長と写真。
5

そして、懇親会。
冒頭で北野名誉会長のご挨拶。
85歳になられる。
6
左目がお悪くて、完璧主義者の北野さんは、
歯がゆくてならないのだろうが、
スーパーマーケットの店に入った途端、
しゃきっとして50代のリーダーに戻る。

その元気な姿が、周辺をまた、元気づける。
7

来賓のご挨拶は、齋藤富雄兵庫県副知事。
8

さらに地元の藤原保幸伊丹市長。
9

そして最後にこの人、荒井伸也さん。
作家として活躍し、同時にオール日本スーパーマーケット協会会長。
コーネル大学RMPジャパン首席講師。
10
荒井さんの祝辞の趣旨は、はっきりしていた。
「関西スーパー方式の価値は、これからますます高くなる。
世界中のスーパーマーケットが、
関西スーパー方式なしには成り立たなくなる」

その後、着席の懇親会。
参加した人々にゆっくり、しっかり、
食事してもらいたいという関西スーパーの配慮。

「食を守り、食を育み、食を楽しむ」  
井上イズムが、懇親会にも貫かれていた。

楽しむという面では、余興は夫婦漫才、大助花子。
11
「食と健康」をテーマに笑わせ、考えさせてくれた。
その上、大助さんは井上社長と兄弟のように瓜二つ。
最後に二人の握手で盛り上がった。

私は、昨年、この記念講演の講師を依頼されたときから、
ずっと緊張していた。
プレッシャーを感じ続けていた。

やっと、今年が明けたかのような、
すがすがしい気持ちだった。

講演の最後の言葉。

[祈り]
変わるものを変えられる勇気を、
変わらぬものを受け入れる心の静けさを、
それらを見分ける英知を、
お与えください。  

(ラインホールド・ニーバー)  

<結城義晴>  

2010年02月19日(金曜日)

商業経営問題研究会とライフコーポレーション新東京本社披露懇談会

ひと雨ごとにあたたかく。
まさにその通り。

ひと霙、ひと雪ごとに、
あたたかく。
こちらの方が当たっているかもしれないが。
来週はもう、春めいてくる。
待ち遠しい。

さて昨日は、午後から、
日本スーパーマーケット協会の会議室をお借りして、
商業経営問題研究会。  
リテール・マネジメント・ラーニング・サークル。
略して、RMLC。
1
RMLCメンバー大塚明さんから最初のご挨拶。
日本スーパーマーケット協会専務理事。

10年以上も前にスタートした「杉山ゼミ」。
ご存知、飯能の「流通仙人」杉山昭次郎先生が座長だった。
ごくごくまじめな研究会。
『ヤオコー・スタディ』(未刊)という大作が、
この研究会から生まれた。

杉山先生が隠遁生活に入られてから、
故磯見精祐さんがリーダーとして、
研究会は続いた。

磯見さんが突然逝ってしまってから、
先輩方を差し置いて若輩の私が、座長。
私が㈱商業界を退任したので、
何か肩書きをつけてやろうという諸先輩の温かいご配慮。

代表世話人は、
コンサルタントの高木和成さん。  
2

今年から、㈱商人舎に事務局が変わって、
そのキックオフ例会。

新たな世話人は、
リテック商業技術研究所代表の杉田幸夫さん、
食品流通研究会会長の井口征昭さん、
SJ流通戦略研究所代表の和田光誉さん
に決まった。

半年間は、「日本の百貨店と総合スーパーの戦略」を研究することになった。
そのための議論はもう、待ちきれないというくらいに、
活発に出始めた。

商業経営問題研究会。
材料を集め、議論を展開し、
新しい提案を生みだした上で、
秋には成果物を発表することになる。

大いに期待していただきたい。

RMLCは少し早く切り上げさせていただいて、
日本橋からタクシーで浅草橋まで。
大塚さん、高木さんとご一緒。

そして㈱ライフコーポレーション新東京本部。
l1

新東京本社披露懇談会。
l2
地下の会議室での懇談会の前に、
5階から順に社内を視察させてもらった。
新しい社屋は、新しい意気込みで充満していた。

変えなくてよいものは、変える必要はまったくない。
しかし変えねばならないものは、ためらいなく変える。
それがこの新東京本社に表れていた。

会場一番乗りで、
恐縮しつつも図々しく、
開会の前に、
壇上で岩崎高治社長と握手。

大塚さん、高木さんも加わって、
壇上で記念写真。

それから御大のお出まし。
㈱ライフコーポレーション代表取締役会長兼CEO。
日本スーパーマーケット協会名誉会長、
社団法人日本セルフ・サービス協会名誉会長。
その他に公職の肩書きが30近く。
清水信次さん。
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7月にはもう一つ公職が増えるはず。
清水信次の最後の命をかけた仕事。
参議院議員。
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私は、「商業の現代化」を標榜している。
そのために必ず必要となる要素の一つ。
政治・行政との正常な関係作り。
商業の社会革命のために、
政治・行政と正面から向き合って、
そのうえで実行していく商業でなければいけない。

あくまでも、「お客様のために」。

そのために、最後の命をかける清水さんを、
私は心から応援したいと考えている。

清水さんの、熱のこもった話。
「商業・流通業を代表し、
さらに高齢者を代表して国会に行く」
力強い意志がこもっていた。

続いて、岩崎高治社長の、
「本来の挨拶」。
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新東京本部移転を契機に、三つの政策を断行していく。
①インフラの整備
②基本を徹底した営業政策
③年間10店近くの出店

どれもオーソドックスで、
言ってみれば身も蓋もない話。
しかし岩崎さんの戦略物語は、
それが最重要で、しかも早道であることを、
聞く者に納得させる。

不況・不振の今、オーソドックスがいちばんいい。

岩崎さんに続いて来賓挨拶は、参議院議員の蓮舫さん。
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例の事業仕分けのヒロイン。
蓮舫さんの父君は清水さんの同志であり親友であった。
しかし清水さんが立候補したら、
「民主党の後輩になる」と笑わせた。

乾杯の挨拶と音頭は、川野幸夫さん。
日本スーパーマーケット協会会長にして、㈱ヤオコー会長。
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川野さんのスピーチ。
実によかった。
どんどんよくなる。

驚くべきこと。

協会会長になってから、
こういった機会が増えたことは確かだが、
皆さんも一度機会があれば、
聞いてみてほしい。

いつも必ず、スーパーマーケットとは何かが、
違った表現で川野さんのことばで語られる。

そして、乾杯。

そして懇親。

㈱平和堂社長の夏原平和さんと川野さん、大塚さん。
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㈱エコス会長の平富郎さんとイオン㈱取締役会議長の原田昭彦さん。

CGCジャパン副会長の川一男さん。
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そして日本リテイリングセンター事務局長の宮本田鶴子さん。
ちなみに渥美俊一先生の奥様。

そして左からイトーヨーカ堂社長の亀井淳さん、
イオンの原田さん、
㈱大創産業社長の矢野博丈さん。
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そしてもう一人の御大。
イトーヨーカ堂創業者にして、
セブン&アイ・ホールディングス名誉会長。
伊藤雅俊さん。
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私たちの視点の先には……。

この懇談会第一の人気者・蓮舫さん。

蓮舫さんも、7月の参議院選挙では改選組。
民主党東京選挙区から立候補する。
蓮舫議員とスクラムを組んで、
清水信次さんが全国比例区から立候補の予定。

中締めは、ライフコーポレーション副社長の下吉博孝さん。

清水さんには元気に使命を全うしてもらいたいと思う。
岩崎さんにも、求められた仕事を果たしてもらわねばならない。

日本のスーパーマーケットの時代は、
まさに、これからだ。

  <結城義晴>

2010年02月18日(木曜日)

渡部恒三の「いい人」と青木功・中部銀次郎の「我慢と忍耐」

昨日のブログで、
日本電産社長・永守重信さんの言葉を紹介した。
「すぐやる・必ずやる・できるまでやる」  

私の単行本の担当編集者・新垣宜樹君が電話してきた。
「すぐやる・必ずやる・できるまでやる」で、
お願いします。

「でも、体にはくれぐれも気を付けてください」

うまい!

しかし、昨日のブログは金メダルを目指すことで、
この言葉を使った。
会社の再建のときにも、
この言葉は適用できる。

私の場合は、常にこのブログ命。
「すぐ書く・必ず書く・できるまで書く」  

何事もいちばん大切なことに関して、
「すぐやる・必ずやる・できるまでやる」と、
永守さんは言っている。

何でもかんでも永守信条を当てはめていたら、
新垣君ではないが、身がもたない。

もちろん今の私にとって、
単行本はその最も大切な仕事の一つだが。

これは、みなさんにも、
言っておかねばと思った。

あなたのいちばん大切なことは何?
あなたが今、いちばん大切なことは何?  

売場をつくること?
お客様を喜ばせること?

店を運営すること?
会社を経営すること?

他人から押し付けられたことを、
「すぐやる・必ずやる・できるまでやる」必要はない。

自分で考え、自分でやりきろうと考えたいちばん大切なこと。
それだけを、「すぐやる・必ずやる・できるまでやる」

さて、国会。  
鳩山由紀夫総理、谷垣禎一自民党総裁。
両者による党首討論。

民主党の長老・渡部恒三氏が見ていて、
「とにかくどちらも人がいい」  

これもうまい!

しかし「人がいい」ことは、
リーダーとして「いいこと」ではない。
現代は難しい。

では「いい人」にはなってはいけないのか。
そんなことは断じてない。

「いい人」になりたかったら、
総理総裁にはなってはいけないということ。

ルネッサンスの政治哲学者マキアベッリは、
チェーザレ・ボルジアをみて『君主論』を書いた。

君主は「いい人」ではいけない。
渡部恒三氏は、それを言った。

株価市況。  
日経平均で272円高。
今年最大の高値。
欧米の株価が軒並み高。
資源・輸出関連が買い戻された。
しかしこれも他力本願。  

経済人。  
3月26日にアサヒビール社長就任予定の泉谷直木さん。
口癖は「時代は常に変化する」。  
テレビCMでは「ビールでナンバー1」を強調するが、
ビール系飲料全体では昨年、キリンに第一位の座を奪われた。

これも「時代の変化」の一つ。
現場の変化を見定めて、
「次の手を打ちたい」

商品。  
ファーストリテイリングのユニクロが、
「UJ」ブランドを立ち上げた。
1990円のジーンズを中心価格帯に、
2990円、3990円の3プライス。
54アイテム。

これこそ「最良のベーシック」  
昨年の3月の商人舎標語。

3年後には世界第1の販売数を誇るジーンズにすると、
柳井正会長兼社長の鼻息は荒い。

日経新聞の「私の履歴書」  
プロゴルファーの青木功の物語。
中部銀次郎さんが登場。
私が最も尊敬するアマチュアゴルファーの至宝。
2001年に59歳で早世。
中部、青木は同い年で親しかった。

1973年のとうきゅうオープンで青木は優勝。
しかし最後に50センチのパットを外して、
かろうじて1打差で勝った。

中部は、青木に言った。
「あそこで入れて2ストローク差で終われば、
お前のことを嫌がるようになる。  

一緒に回ったらまたやられるんじゃないかと思うだろう。
それを次に試合のステップにしなさい」

それ以来、青木は俄然、
勝負強くなった。
試合を投げなくなった。
「我慢」と「忍耐」を覚えた。

結果的にこれで「いい人」から脱却した。  

さて昨日は、横浜の商人舎オフィス。
一日中、来客への対応と単行本の校正。

その来客は㈱万代執行役員の黒田久徳さん(中央)、
㈱エクゼの前田仁さん(右)、
㈱JTB西日本の小阪裕介さん(左)。

皆さん、わざわざ大阪からやってきてくれた。

5月にアメリカに行く。
10月にはシアルに行かねばとも思っている。

これは「すぐやる・必ずやる・できるまでやる」ではないが。

<結城義晴>  

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