結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2009年05月05日(火曜日)

下関ゴルフ倶楽部と中部銀次郎さんのこと

5月5日は、こどもの日。  
端午の節句。

大学生の頃、「早稲田大学童謡研究会」に属していた。
西條八十先生が初代顧問の伝統ある研究会。

童謡を創作し、演奏の練習をし、
影絵やスライドをつくり、
幼稚園や保育園などを回った。
ミュージカルの作・演出もした。
「セロ弾きのゴーシュ」

だからこどもの日は、私にとって、
特別のものだった。

子供たちを大切にする国家、民族・家族に、
永い繁栄がもたらされる。
子供たちを大切にする店にも、
長い繁盛が約束される。  

さてこのゴールデンウィーク。
3日から福岡・下関に。
3日は、㈱ダイナムの新業態「信頼の森」のクリニックと、
ワンアジアクラブの深夜までの会合と交流。

宿泊は、マリンピア豊浦。
ダイナムが所有する敷地10万坪・建物面積2000坪の研修施設。

そのマリンピアの部屋から見た景色。
marinnpia1
このプライベートビーチも施設内にある。
marinnpia2
マリンピアは下関市豊浦町の真崎半島のほとんどすべてを敷地としている。
3
正面に島影がみえる。
4

そして、なんといっても私の気持ちをそそるものは、
下関ゴルフ倶楽部。  
マリンピアに隣接するほどのところにある。
sgc1
胸像は、中部利三郎翁の像。
sgc2
そう、2001年12月に早世した故中部銀次郎さんの父君。
このゴルフコースの創設者。

中部銀次郎は、アマチュアゴルフ界の至宝といわれたが、
この下関ゴルフ倶楽部でゴルフを覚え、上達した。

そして20歳のときに、日本アマチュア選手権に初勝利した。
身長170センチ、体重55キロの華奢な体躯。

子供の頃から、体が弱かった。
そこで父・利三郎が銀次郎の健康を考慮して、ゴルフを教えた。
アマチュアゴルファーとしての技術と哲学が、
中部銀次郎の中に育った。
その後、6回の日本アマ優勝。
関西オープンでは、並みいるプロを退けて優勝してしまった。

ゴルフがもっとポピュラーで、テレビなどマスメディアが発達していれば、
現在の石川遼のようなゴルファーだったに違いない。

しかし中部さんは、プロにはならなかった。
下関を発祥の地とした林兼産業、および大洋漁業の実務家として、
仕事もした。
ゴルフにも打ち込んだ。

その中部銀次郎は本を書いている。
私は、その本のほとんどを、何度も何度も読んでいる。

まあ、私がゴルフというゲームをする時、
これしかないという支えにしているのが、
中部銀次郎の考え方。

「ミスは忘れるものではない。許すものだ」  
中部さんは、「ゴルフはミスのゲーム」といった。
ゴルフに限らない。
仕事は、ミスの繰り返しだ。
人生は、ミスの積み重ねだ。

だから「ミスは忘れるものではない。許すものだ」の言葉は重い。

しかし、こうもいう。
「ミスはミスでも、許せるものと許せないものはある」

「素直に、正直に、あるがままに対処する」  
これが、中部さんの生き方でもあった。
商売の極意も、同様。

「大たたきしたことに感謝する」  
これも中部流の考え方。

そんなことを考えつつ、
もちろん私は、下関ゴルフ倶楽部でプレーした。
それも、10数年ぶりにワンラウンド&ハーフ、27ホール。

中部銀次郎の育ったゴルフコースから、去りがたかった。

そして堪能した。

写真は、上野晴彦さん(真ん中)と岩田総一郎さん(右)。
ワンハーフ、27ホールまでご一緒してくださった。
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パートナーとゴルフコースと、
そして中部銀次郎さんに、感謝。

5日朝、黒井村駅から電車に乗った。
station1
地方駅、人の心を落ち着かせるのものがある。
station2
ローカル線、新幹線、ジャンボジェットを乗り継いで、
現実に戻ってきた。

しかし、いい旅行、いい休暇だった。

すべての人に心から感謝。

<結城義晴>  

2009年05月04日(月曜日)

新型インフルエンザは「マイルド・パンデミック」へ?

Everybody!Good Monday!

2009年のゴールデンウィーク真っ只中。
5月4日、みどりの日。

憲法記念日の3日と、
子供の日の5日に、
はさまれたみどりの日。

なるほど新緑の中の日本。
いい季節です。

私は昨日から、福岡に入り、
一日、店舗クリニック。

そして夕方、山口県下関。
今日も一日、下関。
故中部銀次郎さん所縁のところ。

天気は時々の雨模様だが、
時折日差しが出ると、
新緑が目にまぶしい。

さて、日本の今年のゴールデンウィークは、
「節約・倹約、もったいない」に終始しそう。
ところがその日本も、
地球規模で覆われつつあるインフルエンザA型に、
囲まれる様相。

5月4日段階で、20カ国、1000人超の感染者。
23人死亡。
韓国や香港からも、感染者が出た。

ジュネーブ発の共同通信によると、
世界保健機関WHOは、数日中に、
フェーズ6を発令しそうな情勢。
警戒水準6の最終段階。

これは世界的大流行のパンデミック。
人から人へ、そしてもう一段階、人へ。
しかしWHOのライアン警戒対策部長は、発言している。
「フェーズ6は地理的な感染拡大を示す。
症状の重さではない」

だから本当に幸いなことに、
人命への影響は最小限にとどめることができそう。

さらにWHOは手を打ち始めた。
治療薬のタミフルを、発展途上国に無償提供。
メキシコを筆頭にした72カ国。
240万人分。

タミフルは今回の新型インフルエンザにも、
その効果が確認されている。

WHOはさらに製薬会社と共同で、ウィルス対策薬の開発に入った。
日本でも同様のアクションが展開されている。

人類の知恵と科学。
そしてウィルスとの闘いは続く。

マイルド・パンデミックと、
タミフルの無償提供による国際的助け合い。
そして新薬の開発。

なにかいい話だ。

それだけで、問題解決への、
めどがたってきたように感じられるから不思議だ。
人間が助け合うことは、
そんな元気を私たちみんなに与えてくれる。

一方、一昨日からセブンーイレブンが、
店員にマスクをつけさせ始めた。

まだ感染者が出ていないが、
もう日本でも発症者は避けられないような気がする。
そのときの準備だけはしておかねばならない。

何しろ私たちは、商売をしているのだから。
商売とは、人が集まるものだ。
だからこそ、私たちは、万全の準備をしておかねばならない。

ただし過剰な心配ばかりしていても仕方がない。

不気味なのは、鳥インフルエンザウィルスと、
新型インフルエンザウィルスとの合体。
それによる新たな強毒性ウィルスの登場だ。
そんなものが生まれないことを祈るばかりだが、
私は、人間の知恵を信じたい。
しかしその知恵がもたらす怖さも、
困ったことに現代社会には存在する。

私は、あくまで、論理的に、科学的に、
理性的に、対応すべきであると思う。
こんなときにこそ、
理性と科学を信じるべきだと思う。

商売にも、理性と科学を。

Everybody!Good Monday!

<結城義晴>

2009年05月03日(日曜日)

ジジの連休[日曜版]

ゴールデンウィークだそうです。
つづけてのおやすみ。
「レンキュー」。
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ボクは、ねてます。
「寝連休」
「ネレンキュー」
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きのうのよる。
ユウキヨシハルのおとうさんが、
リッキョーダイガクからかえってきて、
ネレンキューのボクをおこした。
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びっくりしました。

おとうさんは、レンキューなし。
そしてきょうのあさ。
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でかけるみたいです。
キューシュー。

だから、あさの「あれ」
おねがいしました。
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すぐにくれました。
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ああおいしい。
ネレンキューとごはん。
これでボクは、マンゾクです。

きょうは、「ケンポー記念日」
このクニのカタチをつくるおおもとのルール。
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じぶんたちのルールだから、
じぶんたちでかんがえ、
じぶんたちでセキニンをもつ。

それがタイセツだと、
おとうさんはいいます。

ところで、きのう、
イマワノ・キヨシローさんが、
なくなりました。

おとうさんのひとつうえ。
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ごめいふくを、
おいのりします。

<『ジジの気分』(未刊)より>  

2009年05月02日(土曜日)

エコ自転車、エコ・コンビニとマスク20万枚確保の成城石井

小苅米淳一さんが、藍綬褒章を受賞される。  
岩手県盛岡市に本部を置くスーパーマーケット㈱ジョイス会長。
社団法人日本セルフ・サービス協会副会長。
商人舎発足の会発起人のお一人でもある。
もちろん商人舎ファミリー。
小苅米さんは、私の健康のこと、思想のこと、
ことのほか熱心にアドバイスをくださる。

だからこそ、この受賞は、
わがことのように嬉しい。
それが私の実感。

その小苅米さんが、岩手大学で講義される。
その講義の中に出てくる話。
東北大学名誉教授の田中英道先生が書かれたもの。
「世界で最も良い影響を与えている国はどこですか?」
アメリカのある大学とイギリスBBCワールドサービスとの共同世論調査。
世界33カ国の人々が参加し、何と31カ国の人が判断した。
「日本が好影響を与えている」。  
この調査では、2005年から3年連続で、日本が第一位。

小苅米さんは、岩手大学の講義でも、社内でも、
このことを強調する。

「私たちは、もっと、日本を誇りにしなければいけない」

私も、そう思う。
そして誇りにしつつ、
真剣に生きていかねばならない。

さて昨日は、午後から、続々と商人舎オフィスへの、ご訪問者あり。
皆さん、さまざまなご報告と、「ロヂャース28号」の試乗。

全員で、そのロヂャース28号の前で写真。
「しゃしん忘るべからず」  
everyone
ご存知、横浜市西区北幸の隣組、㈱成城石井社長の大久保恒夫さん(右)。
東京自由が丘から、㈱ケノス社長の小林清泰さん(左から二番目)。
横浜市港北区新吉田から㈱ローヤルよつやのお二人。
専務の大久保直樹さん(右から二番目)と新吉田店店長の早野倖弘さん。
ローヤルよつやのお二人は、実は大久保さんのファン。

皆さんに向かって、ロヂャース28号の解説をする結城義晴。
全部、北辰商事㈱副社長・大田順康さんの受け売り。
太田さんは、このプライベートブランド自転車の生みの親。
setumei
24段変速、ロードレーサー仕様の極細タイヤ、ディスクブレーキ。
そして何より、「トレードオフ」のエコ・バイシクルであること。

さっそく試乗会。
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大久保さんの、うれしそうな顔。

成城石井は、インフルAに対して、
既に20万枚のマスクを用意している。  

1000人の社員が1日に二つ使うとして、100日分。
「万一、緊急事態になったら、マスクと手洗いは必須。
私の指示で、マスクはすぐに購買しました」

成城石井は、全社員・全パートタイマーさんには、
昨年11月、インフルエンザ注射を会社の費用で受けてもらっている。
「一人出たら、全店が休業しなければなりませんからね」
これも、リスクマネジメント。

大久保恒夫の経営への考え方は、徹底している。

一方、小林先生も、颯爽と風を切った。
小林さん

男のこだわりの雑誌、月刊『pen』4月1日号。
阪急コミュニケーションズ発刊。
pen
この雑誌に、小林先生が載った。
kiji
環境省が昨秋、「省エネ照明デザインモデル事業」を募集。
その優秀店舗12社のひとつに採択されたのがセーブオン。

小林先生は、店舗照明デザインを担当した。

2月末にオープンした本庄蛭川店は、店内の全光源に、
発光ダイオード(LED――Light Emitting Diode) を採用。
既存店舗の約4割減の省エネ率。  

この12社12店舗には、小売業・サービス業が含まれている。
イトーヨーカドー武蔵小金井店、
ダイエー・グルメシティ博多祇園店、
マクドナルド港北ニュータウン中川店、
サブウェイ赤坂見附店、
くつ炉ぎ うま酒 かこいや霞が関ビル店、
TSUTAYA水口店などなど。  

5月最初の日。
横浜は、さわやかだった。
その横浜の商人舎に集まってくださった人々。
商人舎ファミリー。

もともとエコロジーの自転車「ロヂャース28号」から、
インフルエンザA型への対策、
そしてエコ・コンビニの話題へと、
連鎖した。

良い話の連鎖は、歓迎したい。。
インフル連鎖は、御免こうむりたい。  

さあ、5月が始まった。

今日は一日、東京・池袋の立教大学キャンパス。

<結城義晴>  

2009年05月01日(金曜日)

5月の商人舎標語は「現場第一」Practice comes first!

2009年5月に入って、1日。
今日も全国的に晴天です。
湿度も低いし、とても凌ぎやすい。
sinnryoku
5月の梅雨入りは、沖縄・南九州だけ。
だから、全国的にずっといい季節。

最終週ころ、梅雨に入る気配が見えて、
少し冷え込む。

しかし5月は全体に、いい天気。

ジューンブライドなどといって、
6月の花嫁を賛美することがありますが、
あれは「欧米か?」の話。

日本の6月の花嫁は、梅雨入りで湿っぽい。

その季節がいいはずの5月、
こちらは世界的に新型インフルエンザ。
「浅野秀二のアメリカ寄稿」では、
連日、米国の状況が報告されています。

そんなに大騒ぎしてはいない。
今のところ豚インフルエンザは、毒性が低い。

冷静に対処したいもの。

さて、5月の商人舎標語。
「現場第一」  

つくづく思う。

こんな事件が起こったときには、特に思う。

「現場」を第一にする考え方は、
さまざまな会社、さまざまな人に見られる。

私自身、㈱商業界の30年間は、
ジャーナリストとして現場第一主義を標榜していたし、
現在も、この考え方に揺らぎはない。

経済ジャーナリストとしては、
『財界』を興した三鬼陽之助さんが、
「経営幹部は常に現場に立て」と主張した。

ウォルマートには、
“Keep your ear to the ground!”  
という標語がある。

「地に耳をつけよ」と直訳できるが、
私は、「神は現場にあり」と理解している。

ちなみにウォルマートには、
“Retail is Detail.”なる標語もあり、  
こちらを私は、
「小売りの神は細部に宿る」  
と翻訳して使っている。

現場は、細部を大切にする。
詳細でなければ、現場は動かない。

トヨタには、三現主義がある。
「現地、現物、現場」の三現主義。  

いつの時代にも、「現場第一」は変わらない。
しかし、新型ウィルスが世界的に猛威を振るいそうな今、
すべての仕事が「現場第一」で行われてほしい。

そんな期待を込めて、5月の標語は、
「現場第一」  

昨日は4月最後の日。
地図
朝から東京・霞が関。
農林水産省で会議。
農水
ここでも私、「現場主義」を訴えた。
tatemono

その後、神田の日本セルフ・サービス協会。
㈱賃金研究所所長の弥富拓海先生と待ち合わせて、
5月のコーネル大学RMPジャパンの打ち合わせ。

弥富先生は、先代から、日本の賃金政策のオーソリティ。
コーネルでは、「即物的な成果主義賃金」の問題点なども、
厳しくご指摘いただく。

賃金体系も現場に支持されなければ、
成り立たないし、長続きしない。

本当に現場が大切。
今月は特に現場が大事。

今日は、メイデーの労働者の日だが、
労働者こそ現場第一である。

現場がなくなったら、
労働者の存在もなくなる。

最後に、ピーター・ドラッカー先生が、
こう言っている。
“Practice comes first.”  
(『The new realities』より)  
これこそ、英語で表わされた「現場第一」

ドラッカー先生は、こうも言っている。
“As a rule, theory does not precede practice.”  
(これも『The new realities』より)  
「原則として、理論が実践に先行することはない」  
(これは上田惇生先生の、これ以外ないという訳)。  

ゴールデンウィークを「現場第一」で、駆け抜け、
母の日を「現場第一」で迎え、
梅雨までのいい季節を「現場第一」で過ごす。

5月は、いい季節です。

<結城義晴>  

2009年04月30日(木曜日)

新型インフル「フェーズ5宣言」とブータンの「国民総幸福量」

豚インフルエンザ、勢いは止まらない。
フェーズ5の警戒度5段階が宣言された。  
いまや、「新型インフルエンザ」と呼ばれるようになったし、
アメリカではメキシコ人の男児が死亡したとの報告。
死亡したのは、テキサス州に旅行中の1歳11カ月の男児。
一方、ニューヨークのハイスクールは学校閉鎖。

これで日本の渡航制限領域の「メキシコ等」の表現が、
「北米」となりそう。

私たちの5月視察セミナー延期の判断は、
図らずも当たってしまった。

このセミナーは9月に延期になったが、
私自身それまでに6月、7月と渡米の予定がある。
6月は商人舎主催の定番視察研修会、
7月はコーネル大学ジャパンの卒業記念旅行。

6月の商人舎研修会開催に関しては、
連休明けに決断します。  

何度も言いますが、私はジャーナリストとして、
新型インフルエンザが問題になっているときに、
アメリカを訪れることは、勉強になると思っています。

しかしツアー主催者としては、皆さんの安全を考える。
万が一、感染して戻ってくるという事件が発生したら、
これは、国家的危機管理の問題となる。
それらも全て私の責任。

だからぎりぎりまで、考えます。
考えさせて下さい。

豚インフルエンザがフェーズ5からフェーズ6へと、
猛威をふるうようになったら、
季節性のA香港型は、新型にその座を譲るそうだ。

一番危険なのが、豚新型インフルエンザウィルスと、
東南アジアの鳥インフルエンザウィルスとの合体。
それによるさらなる新型インフルエンザの登場だという。

心配な日々が続く。

さて今日で4月は終わり。
ゴールデンウィークの真っただ中。

昨日、話題にした「幸福のパラドックス」。  

「国民の幸福感向上」を目標とする国がある。
「国民総幸福量」を政策の指標とする国、ブータン。  
Gross National Happinessという。

このブログへの常連投稿者いまちゃんのご指摘にもある。

この提案は同国のジグミ・シンゲ・ワンチュク元国王からなされた。
「国の豊かさを測る上で国民総生産(GNP)よりも重要」と主張。
ブータンは現在、民主化への移行の途上にある。
そしてこの民主化の考え方を表わす憲法草案にも、
「国民総幸福量」の概念は盛り込まれている。

ブータンは人口約70万人の小国。
しかし最近の調査では、なんと68%の国民が幸福であると感じている。

しかし、大阪大学教授の筒井義郎先生は、主張する。
「一国の幸福度を見るとき、
主観的幸福感に頼るべきではない」  

「経済学は人生は選択であると教える」
これも筒井先生の言葉。

幸福感の尺度を何にするか。
その選択。

しかしこの選択には、国家がする選択と個人がする選択がある。
個人の幸福感の選択は、個人がする。
私はそう思う。
これはこれで問題は解決される。

国家の幸福感の選択はいかにするか。
国家には様々な人が住んでいるからだ。

新型ウィルスを水際作戦で食い止めるのは国家の責任。
これは明確。

しかし幸福感はどう定めるか。

これは新型ウィルス対策より、はるかに難しい。

会社の幸福感や店の幸福感も、
指標にして総量を弾き出すとしたら、
これは、難しい問題ではある。

私は「ゲルソンズの幸せ」を学んで、
会社の「幸せ基準」をつくろうと呼びかけた。
しかし難しい。

指標や基準など考えずに、
まずは、自分の周りの人を幸福にしようと考える。
そして自分が幸福になろうと努力する。
お客さまの幸福も考える。
そう決意する。

決意するだけで、
幸福になれるから、
本当に不思議だ。  

ゴールデンウィークは、
仕事に邁進しながら、
幸せに暮らそう。

<結城義晴>   

2009年04月29日(水曜日)

昭和の日の「幸福のパラドックス」

豚インフルエンザ。  
アメリカから浅野秀二先生の緊急レポートが入った。
「浅野秀二のアメリカ寄稿」  

かくて、私の5月アメリカ渡航は、9月に延期となりました。
皆さん、その時間を、有効に使いましょう。

アメリカでさまざまな勉強をしたり、体験したりするはずだった。
日本国内で、それ以上の充実した時間を過ごしましょう。

今日は、「昭和の日」。  
昭和天皇の誕生日を祭日にした。

昭和元年は、1926年。
12月25日からの7日間。
そして昭和の最後の年、64年は1989年で、
1月7日までの7日間。

面白いことに、前後とも1週間で、
実質、62年間と2週間。

この昭和の年号を使った62年と14日間は、日本史上最長だった。

そして、昭和は20世紀のど真ん中を占めていた。
大正は、15年間で、大正元年は1912年。

明治は、1868年に始まった。
19世紀のこと。

平成に入って21年目を迎えるが、
私たちは、まだまだ昭和的なものを引きずっている。  
20世紀の問題解決を終わらせてはいない。

私は、昭和27年、1952年の生まれ。
20世紀のほぼ真ん中。

そして1989年元旦、㈱商業界の『食品商業』編集長に就任。
編集長になって、8日目に平成時代に入った。

私の父は、大正15年12月20日生まれ。
6日後に、昭和に変わった。
昭和の62年と2週間を生き抜き、
さらに平成の21年間も潜り抜けて、健在。

母は、大正15年3月15日生まれ。
ほぼ同じように83年間を生きた。

昭和の日には、
そんな自分のまわりの「昭和」を見直してみたい。

日本経済新聞の「やさしい経済学」シリーズ。
大阪大学教授の筒井義郎先生が「幸福の経済学」を連載中。

この連載の中で「幸福のパラドックス」という言葉が出てくる。
「多くの国で戦後の数十年間に国内総生産が増え、
生活水準が大幅に改善したのに、
その間の国民の主観的幸福感の平均値は、
あまり変化していないという事実」  

日本はその典型だという。
「1958年から91年の約30年間に、
1人あたりの実質GDPは大きく増えたのに、
生活満足度は全く変化しなかった」

1958年は、昭和33年、
1991年は平成3年。

その間の「幸福のパラドックス」

今、私たちの役目は、
この「幸福のパラドックス」を覆すこと。

自ら「幸福」になること。
お客さまの「幸福」を支えること。  

お客さまの主観的幸福感を高めることにお役立ちする。
そのためには、自分の周りの人の幸福感を高める。
そして自分の主観的幸福感を高める。

それが平成21年の昭和の日の、
私の決意。

決意するだけで、
幸福になってくるから、
不思議だ。  

<結城義晴>  

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