結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2009年03月11日(水曜日)

「どんな人も環境によって変わる」

一昨日、昨日の行動日誌を駆け足で。
3月9日月曜日。
東京・東銀座。
パチンコトラスティボード(PTB)有識者懇談会。  
奇数月の第2月曜日に開催される。
もう5年を経過する会議体。

PTBは、「業界外の有識者・専門家による組織」。
パチンコホール経営企業の社会的地位向上を目指す。
有識者懇談会は、その中で、
パチンコホール業界の「あるべき姿」につき社会各層の有識者が自由に議論し、
とりまとめた意見を広く社会に発信する会議体。

座長は、三好正也先生。元経団連事務総長。
現在、㈱ミヨシ・ネットワークス代表取締役会長。

写真左から副座長の岩崎秀雄さん。
元日刊工業新聞論説委員、現ネットプレス㈱代表取締役社長。

黒瀬直宏専修大学商学部教授。
落合清四UIゼンセン同盟会長。
牛島憲明さん。牛島憲明事務所代表の経営コンサルタント。
元㈱東京証券取引所上場審査部長、元㈱ジャスダック取締役兼執行役員。

  
こちらは右から、川上隆朗元インドネシア大使。
和田裕㈱日本イノベーション代表取締役社長。
旧通産省時代は堺屋太一さんの上司で、大阪万博の仕掛け人。
マスクの三堀清弁護士。三堀法律事務所代表。
そして、 結城義晴。

このほかに、村井純慶應義塾大学環境情報学部教授、
松田修一早稲田大学ビジネススクール教授らがメンバー。

夏にかけて、PTB有識者懇談会からの第3弾アピールが発せられる。
その論議の中で、牛島委員から、画期的な原案が提案された。

もうちょっと慎重な討議が必要だが、その趣旨に、私は大賛成。
ただし、ここでも政局の動きには目が離せない。

その後、泉岳寺のカスタマーコミュニケーションズ㈱で、
8時くらいまでミーティング。

3月10日火曜日は、西永福のサミット㈱本部へ。
コーネル大学RMPジャパン事務局長の大高愛一郎さんも同道。

サミット㈱常務執行役営業企画担当の工藤静夫さんと打ち合わせ。
samit
4月1日、2日のコーネルの講義は、「オペレーション・システム」。
その現場研修を、2日間にわたってサミットの店舗で行う。
その詳細の打ち合わせ。

私は、現在のスーパーマーケット企業の中で、
オペレーション・システムは、サミットがナンバー1であると考えている。
チェーンストア・システムを採っている中では、
アメリカやヨーロッパのスーパーマーケットと比較しても、
サミットのそれは最右翼のモデルとなる。

そのサミットの現場を夕方と朝から昼まで、
勉強させていただく。

工藤さんは、細かに、今回の段取りの検討に参加してくださった。
心より感謝。

その後、日暮里へ。
ダイナムホールディングス執行役社長の佐藤洋治さんと対談。
dainamu
㈱商人ねっとと㈱商人舎のコラボレーション企画。
CDオーディオセミナー「知識商人」対談シリーズ。

佐藤さんの話は、実に興味深かった。

パチンコホールにも、スーパーマーケットと同様の職人問題があった。
「釘師」という職人である。
この職人問題の解決にあたって、佐藤さんは、
自らその中に飛び込んで徹夜の話し合いを繰り返した。
その時に佐藤さんが学んだこと。
「どんな人も環境によって変わる」  
satou
以来、ダイナムとダイナムホールディングスは、
「人と信頼」を基幹に置いて経営を貫く。
今年も、大卒400人、その他50人の450人を採用。
UIゼンセン同盟に1万4500人の組合員を送り出す。
そして年商1兆2000億円、経常利益340億円、店舗数300店。
「企業は人なり」を貫徹する。  

3月20日、「信頼の森」というネーミングの新しいフォーマットの店をオープンさせる。
完全分煙、店内騒音70フォン、コンシェルジュ常駐。
これで「煙い、うるさい、わからない」のパチンコホール3大問題が解決される。
しかも1円パチンコ。
これならば2000円で、2時間も楽しめる。
例えば映画の楽しみ方と同様の時間消費で、
その上、ときにはささやかに儲かる。
そして800品目の景品売り場ではコンビニ並みの品揃えが用意されている。
ダイナムの1円営業店舗では1日平均30万円の景品売上げがある。

パチンコホールには、さまざまな偏見や蔑視が向けられている。

しかしダイナムホールディングスの佐藤さんのような経営者を見ていると、
そしてPTB有識者懇談会で議論を重ねていると、
その偏見や蔑視を、なんとか跳ね返さねばと勇気がわいてくる。
かつて、商業が士農工商と貶められ、
多くの人々の努力で、ここまで社会的な地位を上げてきたことと、
道筋は同じである。
yuuki
佐藤さんとの対談、今回も感動させてもらった。

その後急いで神田の日本セルフ・サービス協会へ。
電通のソーシャル・プランニング局長上条典夫さん、
ストラテジー・プランニング局の土井弘さんとミーティング。
三浦正樹専務理事が即断即決で、
「国民自給率向上運動」への賛同を示してくれて、
上条さんが進める「Food Action Nippon」の国民運動は一歩進んだ。

事務局のみんなと写真。

右から、川崎かおるさん、土井さん、上条さん。
私をはさんで、籾山朋輝さん、城山将臣さん。
川崎、籾山、城山の3人が日本セルフ・サービス協会の精鋭。

「どんな人も環境によって変わる」 
この二日間、多くの人と会った。

そのたびに、私は、この言葉をかみしめている自分を確認した。

<結城義晴>  

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