結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2012年11月16日(金曜日)

昨日は月刊マーチャンダイジング15周年を祝い今日はPCSAで講演

2012年11月16日15時49分、
衆院本会議開始。

そして15時50分、
衆議院解散

野田佳彦首相は、15時53分、
横路、平田衆参両院議長に挨拶回りし、
衆議院議員は全員一斉に、
選挙モードに突入。

太陽の党と日本維新の会は、
合流を合意。
みんなの党を含めて、
第三極を形成する。

上田惇生先生の言い方を借りれば、
ポスト・モダンは、
「美しいか、美しくないか。
その判断しかない」

果たしてこの第三極、
美しいか、美しくないか。

昨日は、夕方まで、
第2回商人舎ミドルマネジメント研修会だった。
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最後の講義をして、
無事に受講生を送り出した後、
『月刊マーチャンダイジング設立15周年』記念の、
パーティに向かった。
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場所は東京・目黒の雅叙園。
正面玄関前に設えられた假屋崎省吾の生け花。
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『月刊マーチャンダイジング』は、
ドラッグストア経営専門誌。
15年前、日野真克君が立ち上げた。
日野君は、商業界『販売革新』編集部出身。

私は当時、取締役編集担当。
彼の独立を大いに、頼もしく思ったものだ。

その日野君は、現在、主幹。
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そして現在、月刊誌の編集長を務めるのが宮崎文隆君。
となりはその夫人。
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彼もまた、『販売革新』の編集長からの転身。
私が社長の時に、
最後に編集長に任命したのが彼だ。

その二人がいま、ドラッグストア業界に貢献している。
私は、とてもうれしい。

そして、昨日、スタッフとして活躍していたのが、
鹿野恵子さん。
これまた商業界出身。

私が社長の時に採用した才女。
今、フリーのライターとして、活躍中。
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月刊『マーチャンダイジング』では、
私の担当編集者。
お世話になっている。
商業界取締役営業統括だった松井康彦さんも出席していて、
なんだか商業界の同窓会のよう。

パーティでは㈱大木の松井秀夫会長兼社長と懇談。
70歳を迎えた松井さん。
「70のランドセル」の話をしてくれた。
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「人間70歳はみな老人だと思っている。
しかし70歳の人は初めて70歳になる。
だから小学1年生が新しいランドセルを背負うように、
70歳のランドセルがあるはずだ」。

「しかしこのランドセルに入れるものは、
はじめて70歳を迎える人間にはわからない。
だから例えばドラッグストアが、
『70歳のランドセル』といった企画を出して、
70歳の人間に必要な商品群を提案するくらいのことをしてほしい」

「シルバーだとか高齢者だとか言いながら、
『70歳のランドセル』を提案してくれる店はない」

さすが松井さん。

「60歳のランドセル」もお願いします。

そして日本リテイリングセンターの渥美六雄さん
左は商人舎エグゼクティブプロデューサーの松井康彦さん
アドパイン代表。
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そのあと、松井さんと、
目黒の「ビッグシェフ」。
解禁のボジョレヌーボーで乾杯。
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おいしかったが、
疲れ切っていた。

日野君、宮崎君、
おめでとう。

そして今日は、午後から品川へ。
第42回パチンコチェーンストア協会公開経営勉強会での講演。
今週はミドルマネジメント研修会での講義を合わせて、
4日間、連続で講演したことになる。

今日の私は第一部を担当し、そのテーマは、
「チェーンストアにおける株式上場の是と非」
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今日は株式上場の話。

ダイナム・ジャパン・ホールディングスが、
香港証券取引所メインボードに上場した。
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ダイナムの上場は奇跡的快挙に違いないし、
産業化を推進するための大きな布石となった。

そこで上場を考えてみようという趣旨。

上場は、企業経営にとって、
メリットもあればデメリットもある。
それが私の考え方。

アメリカや日本の事例、
コーネル大学ビル・ドレイク教授の提案などを紹介しながら、
1時間きっかりで講演。

ピーター・ドラッカー先生の言葉。
「理想を求め、
手持ちの道具で、
ケース・バイ・ケース、
一歩一歩」

株式上場への行動も、
非上場のままでいることも、
ケース・バイ・ケース。
一歩一歩。

それしかない。

ただし、理想を求めねばならない。
それなくしては「美しくはない」。
ポスト・モダンではない。

第二部の講師は、
三堀法律事務所所長の三堀清さん
「三店(点)方式の違法性とそのための条件について」
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三堀さんの解説は、実に具体的で明快だった。
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この業界の「グレー」と言われる換金の問題点が、
法律的に見事に整理され、盲点が解明され、
その合法性が証明された。

三堀さんは、私と同じ、
第三者機関パチンコトラスティボードの専門委員。
今、最も輝いている弁護士の一人。

第三部の講師は、諸江幸祐さん
「株式公開は企業進化の重要ステップ」

諸江さんは㈱YUMEキャピタル代表。
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ゴールドマンサックス証券元マネージングディレクターで、
リテール部門のアナリストとして何度もナンバー1に輝いた。
現在は、コンサルタントとして大活躍。
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ダイナムの上場後の課題を整理し、
上場後の活動こそが、大事であることを主張。
とりわけ「エクイティ・ストーリーの提案」が大事であることを強調。
素晴しい内容だった。

諸江さんにも、心から感謝。

それにしても今週は、疲れた。
明日の立教・結城ゼミで終わる。

もう一息。

お疲れ様。

<結城義晴>

2012年11月15日(木曜日)

商人舎ミドルマネジメント研修会の成功と「美しいか美しくないか」

中国では新体制が始動。
59歳の習近平国家副主席が、
共産党総書記と党軍事委員会主席を兼務。

一方日本は明日、
衆議院解散。
年末の12月16日まで、
一挙に選挙モードに突入。

しかし湯河原は、
今日も美しい快晴。
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あの山並みの向こうに富士が見える。

商人舎ミドルマネジメント研修会最終日。

13日火曜日から15日木曜日までの、
2泊3日の完全合宿制研修会。
いよいよ最後の日を迎えることとなった。

8時前には受講生たちが集まってくる。
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今日も朝から理解度判定テストが行われる。

昨日学んだことをどれだけ、
自分ものにしているのか。
自分の理解度を自分で知るためのテスト。

「知る」
「分かる」
「できる」

その「知る」のレベルを知るためのテスト。

昨夜は、夜の11時半過ぎまで、
自習室にこもる受講生たちがいた。
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その成果がためされる30分間の小試験。
いよいよスタート。
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ペンが走る音が鳴る。
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誰もが30分間に集中する。
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昨日学んだ白部和孝先生の計数問題も出題される。
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電卓の音も会場に響く。
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皆が集中する朝の30分間。
これが商人舎ミドルマネジメント研修会の特徴。

第1回テストではなんと、
100点満点が一人出た。
完璧な回答に事務局全員脱帽。

90点以上も5人。

難しい問題。
しかし誰もが一所懸命。

テストから解放された後の笑顔。
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晴れやかな笑顔。
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お疲れさま。
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しかしそれもつかの間。

最終日の講義は、
はじめに高野保男講師。
作業問題とオペレーションシステム。
高野さんはレイバースケジューリングに関する、
紛れもない日本の第一人者。
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レイバースケジューリング構築のための
作業改善の考え方と具体的な取り組みを、
豊富な資料映像とスライドを駆使して、
2時間にわたって講義してくれた。
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最後は、エクセルを使った作成システムを紹介。
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受講生たちは食い入るよう見て、学んだ、

次の指導先に移動する高野さんと、
ホテルの前で記念撮影。
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1年に350日、全国を指導して回る。
指導依頼は引きも切らない。
日本でいちばん忙しいコンサルタント。

ありがとうございました。

そして、ミドルマネジメント研修会の特別記念講演。
上田惇生先生登場。
もちろんテーマは「ドラッカーの神髄」
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ドラッカー翻訳の第一人者、
そしてドラッカーの分身ともいわれる上田先生。
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「ドラッカー以上にドラッカーを知る」

上田先生の第一声。
「世の中を変えるのは日々の仕事だ」

「偉大な人物や有名な経営者が社会を変えるのではない。
ミドルマネジャーを中心とした毎日の仕事が、
人々の生活を変え、世の中を変える」

執筆中の最新著書は、
『ドラッカーのケーススタディ50選』。

その本を書くなかで上田先生自身、
一番感心したことがある。
「小売業で成功するのは簡単である。
二つのことをやればいい。
第一に、お客がにこりとする店をつくればいい。
第二に、働いている人がにこにこする店をつくればいい」

ほんとうに、それをすればいい。

ドラッカーはマネジメントをどのように考え、
どのように理論体系をつくったのか。
ミドルマネジメントにとって、何が大事なのか。
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ホワイトボードいっぱいにポイントを書き出し、
丁寧に丁寧に、語ってくださった。
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写真は「目標による管理」の8つの領域の説明。
(1)マーケティングの目標
(2)イノベーションの目標
(3)生産性の目標

ここには、肉体労働の生産性、
サービス労働の生産性、
そして知的労働の生産性があって、
ドラッカーはそれぞれを、
全く異なる視点から解明している。

この後に続くのは、
(4)人、労働資源の目標
(5)土地、つまり物的資源の目標
(6)資金「たちのいいお金」の目標
(7)社会的責任の目標

そして最後に、
(8)「必要条件」としての利益の目標

上田先生の講義のなかで、
私自身、大いに学んだことがある。

それはモダンとポスト・モダンの違い。
モダンとは「近代化」、
ポスト・モダンは「現代化」。
私は商業の現代化を標榜している。

「美しいか、美しくないか。
その判断しかない」

大きいこと、強いこと、速いこと。
みな、モダンの考え方だった。
そして近代化の上に現代化は果たされる。
だからモダンの考え方も重要だ。

しかしポスト・モダンの特徴は、
美しいこと。

店も美しい。
売場も美しい。
商品も美しい。

仕事も美しい。
数字も美しい。
会社も美しい。

人間として美しい。

美しいことが最優先される。

私は思いだした。
故上野光平先生の著書に、
『美しい商人・醜い商人』があった。
西友の創業者にして、
優れた流通業研究者。

そして上野先生は、
ポスト・モダンを訴えていた。

私はまた一つ、
「現代化」のキーワードが見つかった気がした。

最後に「事業に成功する三つのこと」
第一は現状を把握する、
第二は使命感を持つ、
第三は自分の強みを知る。

現状把握し、強みを知っていても
使命感がなかったら破滅する。

上田先生とドラッカーの厳しい指摘。

最後は質問タイム。
手を挙げ質問する東尾里江さん。
紅一点の㈱万代の教育マネジャー。
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それに対しても、丁寧に答えてくださった上田先生。
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最後はスタンディングオベーション。
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上田先生、ありがとうございました。
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右は、商人舎エグゼクティブディレクター川勝利一さん。
いつも上田先生のエスコート役。

3日間の締めくくりは私の総括講義。
「ミドルマネジメントが社会と会社を救う」
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まず最新の経営戦略論のガイダンス。
それは現状把握のために必須である。
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「フォーマットとポジショニングの戦略」。

時代はレース型競争から、
コンテスト型競争へと転換している。

上田先生の言う「美しさの競争」時代。

そのなかでいかに自らをポジショニングするか。
アウトスタンディングにポジショニングするか。

さらに「寡占から複占への現象」と、
「コモディティ化現象」。

これらも現状把握と脱コモディティのために必要だ。
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現状把握したうえで、
自らの「強みを知る」。
「使命感」に燃えて。
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最後は「ミドルマネジメント・イノベーション」
自ら、変われ!
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自分が変わらねば、
仲間を変えることは出来ない。

自分が変わらねば、
店を変えることは出来ない。

自分が変わらねば、
会社を変えることは出来ない。

自分が変わらねば、
社会を変えることは出来ない。

お客さまがにこりとする店をつくるために、
働く人たちがにこにこする店をつくるために

自ら、変われ!

3日間のご清聴に、
こころから感謝したい。

熱海駅、湯河原駅へ向かう受講生たちを乗せたバス。
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バスの窓に笑顔がのぞく。
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そのバスを見送った。
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お疲れ様、ありがとう。
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課題レポート、忘れずに。

次回、第3回商人舎ミドルマネジメント研修会は
来年の5月28日・29日・30日に実施。
場所は西新宿。

さらに来秋9月には、再び湯河原で
第4回ミドルマネジメント研修会を開催する。

「美しいか、美しくないか」
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それがポスト・モダンの鍵を握る。

そのことがずしんと心に残った。
湯河原は美しかった。

<結城義晴>

2012年11月14日(水曜日)

党首討論・野田快勝解散と第2回ミドルマネジメント研修会二日目

党首討論、野田の勝ち。
安倍タジタジ。

党内はまとまっていないが、
総理大臣の専権事項で、
3日後の解散を決断した野田。

その決断に、
安倍は口だけ批判しながら、
体は後退りした。

万一、自民党が衆議院選で勝っても、
安倍晋三の総理はない、と感じた。

そうするといったいどうなるのだろう。

とは言っても、かくて、
明後日の16日、衆議院解散、
来月4日公示、16日投票。

そして現在憲法違反とされる衆議院の定数削減は、
来年の通常国会までに実現する見通し。

この後、日本国の首相であり続けるか否かは不明だが、
野田佳彦、最後の舞台は見事だった。

いずれにしても、
日本の政治もスピードアップして、
軸が回転し始めた。

そして女優・森光子、逝去。
享年92。
ご苦労様、ありがとう。

サッカー・サムライジャパン、
オマーンに2対1で勝利。
こちらも一応、
ブラジル・ワールドカップ出場の目途が立った。

さて今日も湯河原、
第2回商人舎ミドルマネジメント研修会。
その2日目。

湯河原の海は穏やか。
暖かい1日の始まり。

朝の食事は1日の元気の素。
皆、朝風呂の後の食事は美味しいに違いない。
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会場には早くから受講生の姿が。
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理解度テストの前の最後の準備。
昨夜は遅くまで自習室で復習をしていた。

それでも直前までテキストの目を通す受講生たち。
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そして30分間のテストの開始。
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今回も一斉にペンの音が会場に響く。
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ペンの走る音を聞いていると、
この研修会を開催していることに、
意義と醍醐味を感じる。
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感動する。

テストはほとんどすべて記述式。
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そして理解度テスト終了。
受講生たちの笑顔とため息。
この瞬間も、いい。
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社会人になってからのテスト。
新鮮なものがある。

答案用紙を回収してから、
この研修会で理解度テストを実施する意味を、
あらためて私から説明。
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2日目の午前の講義は鈴木哲男先生。
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鈴木先生の講座は、
52週マーチャンダイジング、
プロモーション、
ストアコンパリゾン。
さらに年末対策の緊急特別講義。
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都合、4時間の熱演。
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一つひとつの業務の概念を、
分かりやすく、具体的に定義した上で、
コンセンサスをつくりながら実行していくのが鈴木流。
つまりリテール・エンジニアリングの手法。
科学的・論理的で、島も実践的。

いつもながらいい講義だった。

11月30日に、
新刊『52週マーチャンダイジング実践編』が出版される。
コープ出版刊。
楽しみな本だ。

そのあとは白部和孝先生の計数講義。
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情報と計数と計数管理の概念を、
分かりやすく解析してスタートした講座は、
在庫管理と人時管理の計数問題を、
解いては回答を出すという実践形式で進んだ。
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電卓を使った実践的な実習もあり、
おおいに盛り上がった。
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電卓を打つ手はなれたもの。
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最前列には、今回、紅一点の東尾里江さん。
㈱万代人事部教育チームマネジャー。
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2時限の時間を大きくオーバーするほど、
白部さんも乗りに乗って話してくれた。
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鈴木さん、白部さんに感謝。

その白部先生と鈴木先生。
おふたりも久しぶりの再会。
3人で記念撮影。
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みんな、満足そうな顔。
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ありがとうございました。

鈴木先生は、マーチャンダイジングとプロモーション、
さらに競合店対策やストアコンパリゾン指導の第一人者。

白部先生は、藪下雅治先生が引退された後の、
日本の計数管理の第一人者。

おふたりとも、押しも押されもせぬトップ指導者。

商人舎ミドルマネジメント研修会も第2回となると、
そんな第一人者の先生方の連携が図られてくる。

もちろん3日目に登場の高野保男先生とも、
密な連携が図られる。

例えば、白部先生は、講義の最後の方で、
計数の観点から人時生産性の問題を出して、
受講生にそれを解かせた。

これは高野先生の作業問題とレイバースケジューリングに、
美しくつながっている。

商人舎ミドルマネジメント研修会は、
講師陣がそれぞれに勝手に、
持論を展開するものではない。

全講師陣が、
知識商人を養成し、
商業の現代化を
図るという意思に燃える。

本当に、ありがたいことだ。
(つづきます)

<結城義晴>

2012年11月13日(火曜日)

第2回商人舎ミドルマネジメント研修会、湯河原缶詰合宿始まる

何だか急に、
衆議院解散の雲行きになってきた。

野田佳彦首相が年内解散の意向を固めただとか、
民主党輿石東幹事長や渡辺恒三最高顧問が難色を示しただとか、
さらに石原慎太郎東京都知事が太陽の党を旗揚げしただとか、
その太陽の党6人の平均年齢が73.8歳にのぼるとか、
さらに維新の会やみんなの党と第三極の結集につなげるだとか、
大新聞の一面まで大騒ぎ。

12月16日投開票説、
12月22日投開票説、
年内解散1月20日投開票説。

これも喧しい。

テレビや新聞は、
煽りにあおって、視聴率や購読率を上げる。

しかし、日々の仕事をする側は、
たまったもんではない。

アメリカの大統領選は、
4年ごとに、11月に実施され、
その間は選出された大統領に政治を任せきる。

経営者だって、
いつ解任されるのかわからなければ、
まっとうな企業経営はできない。

党利党略が優先されて、
1票の格差是正は先送りか。

何とも言いようのない虚脱感がある。

さて今日から、
商人舎第2回ミドルマネジメント研修会

熱海から湯河原への海岸線は、
朝の陽ざしに輝いている。
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タクシーで会場のニューウェルシティ湯河原へ。
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研修ホテルでの2泊3日の研修会。

ホテルは静岡県熱海市。
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しかし目の前の橋を渡ると神奈川県。
橋には、その境界線が引いてある。
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川のほとりに立つホテルの周辺は、
すっかり秋景色。
紅葉が川面に映えて美しい。
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このホテルは講演会場や公共の施設が充実している。
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会場は天井が高く、環境が良い。
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11時半を過ぎると次々に受講生がやってきた。
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年末商戦を控えた忙しいこの時期に、
参加してくれる受講生、
派遣してくれた企業には感謝したい。
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13時からの開講を前に、
テキストに目を通す受講生。
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そしていよいよスタート。
今日は、第1講義から第4講義までを、
私が担当する。
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はじめに、商業現代化・基幹産業化と、
知識商人の役割を講義。
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商人は「正しくあれ」
このことを私は、特に強調した。

各社から派遣された精鋭が勢揃い。
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倉本長治からドラッカーまで、
商業近代化の歴史と、
マネジメントの変遷を語った。
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特に日本のチェーンストアが、
組織問題、マネジメント問題として陥りやすい病気がある。
その根本原因を明らかにした。

その問題解決の糸口は、
明日、明後日の講義となる。

皆、真剣に聞いてくれている。
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そんな受講生を前にして、
商業に対する私の思いを語りだすと、
身振りが大きくなる。
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講壇が高いので、急きょ、
低い壇を用意してもらう。
これで断然、話しやすくなったし、
受講生との一体感が生まれた。
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夕食休憩をはさみ、今日の最終講義は、
鈴木哲男講師による52週マーチャンダイジング
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マーチャンダイジングとは何か、
プロモーションとは何か、
ストアコンパリゾンの目的は何か。

今回の講義の狙いを1時間話してくれた。
明日は実践的な講義が続く。
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夜9時に初日の全講義が終了。
ここからが商人舎ミドルマネジメント研修会の本領。
明日の朝は理解度判定テストが行われる。

そのために、特別に自習室を用意
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9時に終了したにもかかわらず、
部屋にも戻らずそのまま、自習室に。
その姿勢がとても素晴らしい。

このブログを書いているこの11時半過ぎ、
まだ、自習室で頑張っている受講生たちがいる。
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研修会の3日間で、
講義したことをしっかりと身につけ、
そのうえで自分の頭で考え、
自分なりの成果を得て帰ってほしい。

それがこの研修会の狙い。

夜の自習は、その成果を保証してくれる。

学ぶ者に幸あれ。

日本の政治の虚脱感を、
この学びの姿勢は癒してくれる。

ありがたい。
(明日につづきます)

<結城義晴>

2012年11月12日(月曜日)

米国ブラックフライデーと日本勤労感謝の日のアイデア・スピード

Everybody! Good Monday!
[2012vol46]

2012年第46週、
今年も残すところ6週。
早いものです。

11月第3週に入った。
秋は深まる。

行く秋の日向(ひなた)を通る人ばかり
〈朝日俳壇 福岡市・山北如春〉

日向を通る人ばかり、の観察が新鮮。

ゆつくりと来て足早に秋去らむとす

〈同 桶川市・井上和枝〉

今年の秋も足早。
アメリカから帰ってきたら、もう、冬の気配。

今週木曜日の11月15日は、
七五三。

一昨日の11月10日(土曜日)が大安で、
この日にお祝いをする家庭が多かった。言わずもがなのことだが、
男の子は3歳と5歳、
女の子は3歳と7歳の年の11月15日に、
健やかな成長を祈願して神社・寺などに詣でる。

男の子の羽織袴を見ていると、
このままの精神年齢で成人を迎えてしまう輩も多くて、
日本の将来が心配になってくる。

今週はその七五三の週で、
来週末の11月23日から三連休となる。
「勤労感謝の日」から始まる三日間が、
今年末商戦を決めるくらい大事なときとなる。

アメリカでは、サンクスギビングデーが、
クリスマス商戦を占う決戦の時。

だから11月第4木曜、金曜、そして土・日曜に向けて、
クリスマス商戦以上の大掛かりな仕掛けが用意される。

とくに「ブラック・フライデー」の11月23日金曜日は、
それが最高潮に達する。

ウォルマートでは、
Your Black Friday AD is here!
というインターネット広告を出して、
ロケーションごとに強力な販促をかける。

年間最大の年末商戦は、
どんどん早仕掛けとなる。

そしてとどのつまり、
アメリカではサンクス・ギビングデー。
日本はそれが偶然にも「勤労感謝の日」となる。

その準備段階が今週。

充分に準備をして、
決戦のときを迎えたい。

私の今週のスケジュール。
今日は立教大学へ。
サービス・マーケティングの講義。

明日から第2回商人舎ミドルマネジメント研修会。
3日間、神奈川県の湯河原町で缶詰。

金曜日は、PCSA第42回公開勉強会で講演。
土曜日は、立教・結城ゼミ。
毎日が充実している。

さらに来週の予定を報告しておくと、
11月21日(水曜日)、
名古屋のミッドランドホールで、
「フードくるむ公開セミナー白熱教室」。
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この日の午前の部が、私の担当。

講演タイトルは、
「お客様のために
いちばん大切なこと」

午後の部では、
スターバックスの元CEO岩田松雄さんが、
「ミッション経営」のテーマで講演する。

中部地方の方々、ご参加ください。

さて、今日は新聞が休刊。
昨日の日経新聞の巻頭コラム『春秋』。

「ロムニー候補のTシャツは2枚15ドルで、
最後のたたき売り。
オバマ大統領の方は2枚で20ドル。
勝者と敗者で5ドルの差がついた」

大統領選挙期間中、ワシントンでは、
オバマ・ロムニーTシャツ2枚セットで15ドルだった。
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右がオバマTシャツ、
左がロムニーTシャツ。

彼の国では、
リーダー選びは民主党が勝った。
議会は共和党勝利。
よって、ねじれ現象。

日本は?

恐るるはどっと流れに乗る民の
ナショナリズムの声の高まり

〈日経歌壇 横浜・芝公男〉

コラムは語る。
「オバマTシャツは、投票の翌日には
早くも『就任式』と書いた新製品が出た」

これを「商魂たくましい」とコラムは書く。
「競争で値段が日々変わり、
アイデアとスピードで他に先んじた者が、
より大きな利益を手にする」

アイデアとスピード。
他に先んじる。

しかしその前に、
自らのポジショニングが必須。
自らの「強み」に根差したポジショニング。
そこからアイデアは出て来なければいけない。
そこにスピードがなければいけない。

「そんな旺盛な企業家精神が、
米経済の強さの根っこにありそうだ」
Tシャツ屋と企業家精神の結びつけは、
ちょいと強引すぎるが、
アイデアとスピードは、
どんな商売でも必要。

今週も、勤労感謝の日に向かって、
そのスピード感を失ってはいけない。

さてさて、今日は朝から、
横浜の新子安へ。
JR京浜東北線新子安駅西口。
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相鉄ローゼン㈱のオルト新子安店。
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朝7時から夜25時30分までオープン。

JRの駅に隣接した店舗として、
この営業時間は適切だ。
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副店長の菅原好孝さんを挟んで、
右は立教大学院・結城ゼミの大塚英里さん。
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大塚さんの卒業論文のテーマは、
「経験価値マーケティングとPOP広告の実証研究」
その研究のための実験の場を相鉄ローゼンにお願いして、
快諾を得た。

この10ケースの売場が、
どんな動きを示すか。
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これから2週間の実験と、
その検証、分析、考察が行われる。

楽しみだ。

相鉄ローゼンの皆さんに、
心から感謝。

その後、商人舎オフィスへ。

午前中に、
イオンリテールワーカーズユニオンの幹部の皆さん来社。
UAゼンセン イオングループ労働組合連合会傘下。
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右から、安藤賢太さん、越川泰江さん、杉山潮さん。
安藤さんは中央執行西近畿グループ議長、
越川さんは中央執行書記次長、
杉山さんは中央執行働き方の改革・教育情宣局次長。

来年の講演や研修会、そして、
「流通の未来を自分たちでつくる会」報告内容の相談。

真摯な姿勢、とても好感が持てる。

労働組合にとっても、
自らのポジショニングと、
アイデア、スピード。

これが欠かせない。

では、みなさん、今週も。
Good Monday!

<結城義晴>

2012年11月11日(日曜日)

ジジとおとうさんの休日[2012日曜版vol46]

こんにちは。
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ジジです。
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秋がふかまってきました。
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黄色の葉。
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ボクは、秋がすきです。
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ユウキヨシハルのおとうさんも。

秋は、うつくしい。
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葉の裏がわ。
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花も、いきいき。
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センニチコウ。
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マリーゴールド。
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白い花。
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お花をみていると、
こころが、おだやかになる。
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ふりむけば。
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葉っぱもおもしろい。
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顔に、にている。
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ボクも、おサンポしたい。
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おとうさんと、いっしょに。
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おサンポしたら、
ユズもなっているでしょう。
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< 注>「柚子」は晩秋の季語です。

きょうはおとうさん、
いちにち、おやすみ。
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ほんとうに、ひさしぶり。

おひるは、
なべやきうどん。
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秋になったら、
たべたくなる。

そしてギブソン。
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J100というおとうさんの愛器。
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ボクもすきです。
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ここをおさえて、
音をだします。
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ここんところです。
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おおきな、いい音がでます。
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おとうさん、おかえりなさい。
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ながいながい出張でした。
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ゆっくり、
やすんでください。

<『ジジの気分』(未刊)より>

2012年11月10日(土曜日)

米国経済「財政の壁」とコストコの7つの定休日、今年末の無呼吸泳法

横浜・東京は、
ほんとにいい天気。

あ~あ、いい季節。

その澄み切った秋の空気を吸って、
朝から池袋の立教大学へ。
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蔦の絡まる本館のアーチ。
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潜り抜けると、光のなかに第一食堂。
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今年、改装なった本館は、
やはり立教の象徴。
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キャンパスの木々も、
色づいてきた。
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私の研究室があるマキムホール。
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5階に上がると、中庭が見える。
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今日は、結城ゼミ。
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来週月曜日が修士論文の仮提出期限。

みんな切羽詰った段階で、
仲間の研究に意見を投げる。

チームワーク方式が結城ゼミの特長。

午前中は全員の報告とディスカッション。

第一食堂で昼食をとって、
午後は指導教授の私との個別討議。

夕方には、あたりに闇が迫る。
それでも池袋の空は澄み切っている。
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マキムホール12階から見下ろす、
東京の北側の景色。
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そして宵闇迫る立教のキャンパス。
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秋の陽はつるべ落とし。

本館にライトがともる。
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実り多き秋の一日。

さて、アメリカ合衆国。
バラク・オバマ大統領再選なるも、
開票日の翌日に、
ニューヨーク・ダウ平均株価は312ドル安。
これは今年最大の下げの記録。

いまだに、1万3000ドルの節目を割り込んだまま。

その理由が、「財政の崖」。
リーマン・ショックの後、
米政府は景気を刺激するために、
公共事業などを増やした。
それによって財政赤字は増大。

そこで赤字削減策を決定。
来年から国防費など政府の歳出を、
法律で強制的に減らす。

これによって、
景気悪化が懸念されている。

さらにもうひとつ、
ブッシュ前政権から続けてきた所得税などの減税措置が、
2012年末に期限を迎える。

事実上の増税と歳出削減のダブルパンチ。

その景気悪化は、まるで、
「切り立った崖から突き落とされる」イメージ。

それが「財政の崖」。
米連邦準備制度理事会バーナンキ議長の命名。

来年の2013年、
減税停止と歳出削減の合計は、
5600億ドル(約45兆円)。

これは日本の1年間の新規国債発行額に匹敵。
日本の国債発行額もすごいが、
しかしこの額に、
ウォルマートの年間予算が迫る。
それもすごい。

この5600万ドルによって、
来年前半で米国経済は3%近いマイナス成長と予測される。

そして、アメリカ経済の減退は、
まず日本経済を、
そして世界景気を減退させる。

「財政の壁」は来年に向けた消費マインドにも影響する。

それがこの11月12月の日本の消費にも、
打撃を与えている。

私は年末年始まで、
「無呼吸泳法だ」と言っている。

ただし「崖」を避ける方法もある。
それはてっとり早く、
米国の減税を延長させること。

しかしオバマ政権は、
富裕層向けの減税延長はやめる方針。
負けたロムニ―の共和党は続けるべきだと反論。

歳出削減に関しては、
オバマ政権は社会保障費を減らすのに慎重。
ロムニーの共和党は国防費減縮に抵抗。

どちらにしても歳出削減は実現されにくい。

年末年始、アメリカの経済は低迷。
それを受けて日本も停滞。

このことはしっかりと認識しておかねばならない。

ただし、ガツガツとするばかりでもいけない。
余裕を持った企業もある。

例えばアメリカのコストコ。
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ニューヨーク・マンハッタンのイーストリバー・プラザ。
コストコはいつも、押すな押すなの大盛況。
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そのコストコは、定休日が多い。
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第1は、正月1日。

第2のイースターは、復活祭。
春分の日の次の満月の週の日曜日。
コストコはこの日曜日にも休業する。

第3のメモリアルデーは、
戦没者記念日。

5月最終月曜日。

第4はのインディペンデンスデー。
独立記念日の7月4日。

第5はレーバーデー、労働者の日。
9月第1月曜日で法律で定める休日。
この日もコストコは休業。

第6はサンクスギビングデーの感謝祭。
11月第4木曜日。
日本でいえば、勤労感謝の日だが、
この日も定休日。

そして最後にクリスマスの12月25日。
この日まで定休日。

「無呼吸泳法」と言っても、
コストコにはビジネスモデルの優位性という余裕がある。

「不可能を可能に変える」ナゲット・マーケットにも、
サービス残業などない。
だからたった12店舗の企業でありながら、
FORTUNEの働きがいのある企業上位にランクされる。

「あちらも立ててこちらも立てる」
私がずっと言い続けている「オクシモロン」
「二律背反」の困難な仕事に、
今年の冬には立ち向かわねばならない。

こんな時の基本姿勢。
「手持ちの道具で、
ケース・バイ・ケースで、
一歩一歩」

そう、ピーター・ドラッカー先生。

「一気呵成に異常値が出せる」
労働基準法を大きく無視して。

こんな短絡的な作戦は、
長くは続かない。

つまり本当の「無呼吸泳法」ではない。

厳しい年末が待っている。
いまから正統派の「無呼吸」に慣れておくべきだ。

では、良い週末を。

< 結城義晴>

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