結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2013年04月09日(火曜日)

小売商の娘サッチャーが父から影響を受けた市場競争原理

『月刊商人舎』プレ創刊号、
出来上がりました。
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チーフエディター渋木克久と、
発行人・結城義晴。

これから㈱商人舎は、
三つのメディアを、
世に問うていきます。

第1が「商人舎サイト」。
これは従来通りの商人舎ホームページと、
[結城義晴のブログ毎日更新宣言]。
無料です。

第2が『月刊商人舎』。
紙の月刊雑誌。
有料です。

年間購読料1万8000円(本体価格)。

第3が『商人舎magazine』。
網のMonthly&Weekly&Daily Magazine。
これもウェブサイトですが、
『月刊商人舎』の年間購読者と、
そのチームメンバー4人に、
IDとパスワードを提供。

いつでも、どこでも、
見る、読む、使う。

したがって、ひとり、
ひと月に300円也。

商業現代化のためのオピニオンを主張し、
知識商人養成のための知恵と情報を提供し、
しかも利益の上がる会社と店をつくる。

ただし、グランドオープンは5月号。
ご購読はこの実質的な創刊号から。

よろしくお願いします。

自分がどんなに苦しくとも、
どんなに忙しくとも、
どんなに追い詰められていても、
常に周りを見ていたい。
世界を感じていたい。
顧客の動向を知っていたい。

仕事とはそんなもの。
どんな時にも手を抜きたくはない。

マーガレット・サッチャーさん、逝去。
脳卒中で、87年の生涯を閉じた。

1979年から1990年まで、
11年間、イギリス首相。
アメリカのレーガン大統領、
ソビエト連邦ゴルバチョフ大統領とともに、
東西冷戦の幕を引いた。

別名「鉄の女」。

どんな時にも絶対に、
手を抜かなかった女性。

「小さな政府」を標榜し、
市場原理と競争原理を導入して、
経済の自由化を実現する政策。
これが『サッチャリズム』。

国営企業民営化や規制緩和を進め、
英国病に陥った経済を復活させた。

1925年、リンカンシャー州グランサム生まれ。
実家はグロサリーストア。
父・アルフレッド・ロバーツは、
市長経験者。

「人間として必要なことは
全て父から学んだ」

その父はもちろん、
小売業者。
自由主義経済学者ハイエクに影響されたが、
その著書を読む前から、
「父の商売を通じ、
自由市場のなんたるかを
心得ていた」。

つまり、小売り商業者の哲学と、
その寄って立つ市場競争原理が、
マーガレット・サッチャーを通して、
英国病を立ち直らせたことになる。

オックスフォード大学卒業後、
59年に下院議員に初当選。
75年に保守党党首、
79年、イギリス史上初の女性首相。

1982年のフォークランド紛争では
力による外交を展開。

私は映画『The Iron Lady』で、
フォークランド紛争後のサッチャーの言葉に感動。
メリル・ストリープが見事に演じた。
「いまこそ、
イギリス国民であることに
誇りを持つ時です」

そのサッチャーの実家が、
グロサリーストアであったことは、
忘れられない。

世界各国からの声を、
日経新聞の記事から拾った。

中曽根康弘元日本国首相。
「第2次世界大戦後、自由世界で
レーガン元米大統領とともに
記憶されるべき政治家」
レーガンはアメリカ国民からは、
本当に驚くほど人気が高い。

「旧ソ連に対抗し、自由世界が
協力団結すべきことを訴えた
傑出した政治家だった」

ゴルバチョフ元ソ連大統領。
「初めて1984年に会って以来、
サッチャー氏とは人間関係をはぐくみ、
それにより高まった相互理解が
東西冷戦の終結につながった。
歴史に残る大きな政治家だった」

キッシンジャー元アメリカ国務長官。
「米国にとって信頼できる心強い盟友だった」

「冷戦終結への先見の明を持った
最初の指導者の一人だった」

「一般的なイメージとは異なり、
非常に暖かい人物だった」

オバマ米大統領。
「世界は偉大な自由の闘士を、
米国は真の友人を失った」

実に巧いコメント。

「彼女は破れない『ガラスの天井』はない
という見本を我々の娘たちに示した」
これも上手。

「レーガン元米大統領と共に、
我々は信念と不屈の勇気、鉄の意志によって
歴史の潮流を作ることができるのだと
世界に知らしめた」
これもいい。

安倍晋三首相。
「意志の力を身をもって示した
偉大なリーダーであり、
国家国民のためにすべてをささげた
尊敬すべき政治家だった。
英国民と深い悲しみを共にしたい」
オバマに比べると、
ありきたり。

多くを望みはしないが。

さて昨日の日経新聞。
「ファミマ、コンビニ+ドラッグ店拡大」

ファミリーマートは、
2014年度末までに
コンビニとドラッグストアの融合店舗を。
約200店出す。

その手法は、
ドラッグストアのローカルチェーンと、
フランチャイズ契約を結び、
既存のドラッグ店を転換するというもの。

現在のところ、
4社とFC契約を結んでいる。

九州の大賀薬局、
北陸のコメヤ薬局などは、
FCの既存店を改装し、6月にも、
コンビニとドラッグ店の融合店舗を開く。

今回の提携でファミマの融合店舗は
首都圏・近畿圏以外にも広がる。

今後2年間、
FCのドラッグストアを、
20社に増やす。

融合店舗は売り場面積が500~600㎡、
通常のコンビニの4~5倍。
取扱商品はほぼ2倍の5000品目。

医薬品以外に、
日用品や化粧品も大幅拡充。

既に昨2012年からファミリーマートは、
ヒグチ産業と組んで、
「ファミリーマート+薬ヒグチ」を、
出店している。
現在は東京都内などに2店。

アメリカでも、
ウォルグリーンやCVSファーマシー
が、
食品の強化を図っている。

ウォルグリーンは食品部門を、
「Up Market」などとネーミングしているが、
これは日本のコンビニ機能そのものである。

もともとアメリカはコンビニ発祥の国だが、
そのコンビニは一度、ほとんどの企業が、
倒産状態に陥った。

その代りにドラッグストアが、
日本のコンビニの便利機能を果たした。

だから必然的なラインロビングで、
ドラッグストア+コンビニが、
出来上がった。

日本でも2009年に薬事法が改正されると、
徐々に相性の良いコンビニ&ドラッグ店舗が、
登場し始めた。

24時間営業のコンビニが、
医薬品需要への対応小売業として、
最適だからだ。

日本の薬事法の改正も、
いわばサッチャー同様、
市場競争原理に対応したもの。

月刊『商人舎』も基本的には、
市場原理と競争原理を支持するものだ。

すなわち、
「競争はあなたの仕事です」。

〈結城義晴〉

2013年04月08日(月曜日)

『月刊商人舎&商人舎Magazine』プレ創刊号・今週水曜日発刊!

Everybody! Good Monday!
[2013vol14]

いい季節です。
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ハナミズキ。

商人舎オフィス裏の遊歩道。
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たんぽぽのやうなあいさつする子かな
〈朝日俳壇より 弘前市・千葉新一〉

人間がみな、
いい人に見えます。
いい人に感じられます。

そんな、いい季節。

2013年第14週。
4月の第2週。

東京・横浜では、
桜の季節が終わった。

咲ききりし緊張ほどく桜かな
〈朝日俳壇 牧方市・中嶋陽太〉
満開の桜が極まって、散ってゆく。
満開の緊張がほどけていくように見える。

この季節、やはり桜の句が多い。

朝桜倒れるまでを歩きたし
〈日経俳壇 千葉・田中浩子〉

朝の空気、満開の桜、
そのなかを、
倒れるまで歩きたい。
わかる。

にほんといふやさしき響き山桜
〈日経俳壇 みよし市・稲垣 長〉

桜と日本、サクラとにほん。
よくぞ日本に生まれけり。

4月第2週、学校では、
今日から新学期の授業開始。

立教大学のビジネスデザイン研究科は、
水曜日の10日からスタート。

その4月10日は、
『月刊商人舎』プレ創刊号発刊の日。
今日段階で、
創刊準備号は発送された。

そして4月10日、
『商人舎magazine』スタート。

結城義晴責任編集のウェブマガジン。

この日から正式に、
購読者募集開始。

10日、このホームページに、
申込みバナーが登場します。

購読は、1年間一括方式。
年間購読料は、
本体価格1万8000円。
税込1万8900円。

『月刊商人舎』が毎月お手元に届けられ、
さらに『商人舎magazine』アクセス権が、
1冊ごとに5人の方に付与されます。

紙版購読者はチームリーダー。
ウェブ版読者4人はチームメンバー。

つまり1購読に対して5アクセス。
1人当たり、ひと月300円。

パソコンはもちろん、
スマートフォンでもタブレットでも、
いつでもどこでも、
見る、読む、使う。

それが商人舎magazine。

『月刊商人舎』は、
48ページフルカラーの月刊雑誌。

毎号、特集は一つで、
強烈なオピニオンを出す。

こちらは全ページを、
くまなく読み切っていただく。
読み切りを意図した編集。

無駄がなくて、
便利で、
なおかつ、
鮮明な主張。

『月刊商人舎』&『商人舎magazine』。
ご期待ください。

それから4月第2週は、
春の新製品が出揃う週。

コンサルタントの鈴木國朗さんが、
いい指摘をしている。

第1にプライスカード、ショーカードが、
決められた位置についているか、
商品と価格が一致しているか、
それを確認したい。

第2に、「新商品コーナー」を設けたい。
トレーダー・ジョーの全店には、
New Itemエンドが設定されていて、
顧客はいつもそこをチェックしている。
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さて、毎日新聞の巻頭コラム『余禄』。
1962年、ノーベル賞受賞クリック博士の話。
ワトソン博士とともに、
DNAの螺旋構造を解明。

私自身、この研究から、
多くの触発を得たが、
10年前に終了した「ヒトゲノム計画」も、
博士らの基礎研究の賜だった。

米国オバマ大統領は、
「ヒトゲノム計画への投資は
140倍になって戻ってきた」とコメントし、
新国家プロジェクトを公表。
脳の活動全体を調べ上げ、
活用する「ブレイン計画」。

このコラムは基礎研究の重要性を説く。

一方、4月6日の朝日新聞『天声人語』。
小島寛之帝京大教授の言葉を引用。
同じく朝日の2010年7月2日社説の言葉。
「経済学は、物理学でいえば
ニュートンよりだいぶ前の段階」

これはずいぶんとショックな話だ。
それにしては経済学者やエコノミストは、
自信満々に語る。

「大恐慌の時代より格段に進歩したはずの
財政・金融政策も現代経済学も、
その問いに対する明快な答えを出せていない」

DNA螺旋構造解明の基礎研究から、
ヒトゲノム遺伝子情報の解析、実用研究まで。

こんな真摯さと執拗さが、
私たちの仕事にも必要だ。

日経新聞の今日の巻頭コラム『春秋』。
「昨年の11月14日に
当時の野田佳彦首相が
衆院解散を明言してから、
日経平均は実に48%上がった」

コラムニストはここで、
感慨深げに語る。
「改めて感じ入るのは、
景気という言葉の味わい深さだ」

「分解してみれば
景色の『景』と気分の『気』。
要するに見た目と心持ちの組み合わせだ。
経済学でいう『期待』という言葉に
どこか通じている気がする」

ジャーナリストの曖昧さが、
出てくる。

ニュートン以前の経済学、
その経済学の「期待」に景色と気分が、
「通じている気がする」らしい。

『東洋経済オンライン』の4月6日(土)版。
「竹中平蔵、アベノミクスを語る」の冒頭。

「鴨長明の『方丈記』の中に、
景気とは『空気の景色』という
説明が出てくるそうだ」

竹中さんが教わったのは、
故・速水優元日本銀行総裁から。

「まさしく、景気は『気』から。
経済学的にはエクスペクテーション(期待)だ」
日経の春秋の言い回しと一緒。

「それが今高まっている。
それを高めたのは安倍首相の功績だ」

クリック博士とヒトゲノムに比して、
なんと抽象的で曖昧な見解か。

現代経済の問題を、
鴨長明から引っ張ってくるなんて、
ニュートン以前であることは間違いない。

実際に、今日の日経新聞『景気指標』。
「春季交渉『満額』印象は画餅」
編集委員の土屋直也さんの署名記事。

「株高以上に消費者心理に響きそうなのは、
春季労使交渉で自動車メーカーなどの
『満額回答』が相次いだことだ」
では本当に給与・賞与が増えたのか。

連合発表の春季労使交渉3月末集計。
1456組合の賃上げ率は1.8%、
昨春とまったく同じ。

これは組合員数を勘案した加重平均の数値。

夏ボーナスは468組合分では約68万円、
前年実績比1.8%増。

「『満額回答』の印象に惑わされがちだが、
円安景気を先取りしたボーナス増は
一部にとどまっているもよう」

だから、
「個人預金は最新データの今年2月分では、
むしろ前年比の増加率が上がっている」。

アベノミクスの20%以上もの円安効果、
日経平均の48%もの高騰。

コラムニストは、
「必ず、消費や投資へ波及する」と、
語りつつも、結語は、
「まだ証拠は乏しく、
その『震度・波及度』も見えていない」

マスコミに限らない。
私たち自身にも、「景気」を、
「空気の景色」や「景色の気分」と、
漫然と見る習性がある。

竹中平蔵ですら、
「景気は気から」などと言っている。

しかし私たちは、
「神は現場にあり」によって、
ものを判断し続けねばいけない。

いい季節だけに、
仕事は現場主義を貫きたい。

『月刊商人舎』も
『商人舎Magazine』も、
基礎研究の如きアプローチと、
徹底した現場主義を、
貫徹していきたい。

では、みなさん。
Good Monday!

〈結城義晴〉

2013年04月07日(日曜日)

ジジと春嵐一過[日曜版2013vol14]

ジジです。
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ボクがねているときに、
おとうさん、かえってきました。
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JALで。
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アメリカから。
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ケーブルカー。
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サンフランシスコ。
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いい街ですね。
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アルカトラズ島がみえる、
フィッシャーマンズワーフ。
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本にサインして。
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ダンジネス・クラブ。
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いい旅でした。
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かえってきたら、
お友だちと会合。
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中学・高校のともだち。
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みんな60歳だから、
指で6をだしています。

うれしそうです。
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還暦といいます。
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みなさん、おめでとう。
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でも、そとは、
春の嵐と大雨でした。
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春嵐一過。
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木々もげんき。
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おとうさんも、
げんきをとりもどした。
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新緑の季節。
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まぶしい緑。
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さわやかな風がふく。
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おとうさん、よかったですね。
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つづじの花も、
さきはじめた。
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これから、まだまだ、
がんばらないとね。
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ボクも、いっしょに、
がんばります。
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なにもできないけれど、
おうえんしています。

よろしく。

〈『ジジの気分』(未刊だけどいつか写真集)より〉

2013年04月06日(土曜日)

「小売り王者が消える日」とサンフラン都市型モデル店舗群の店齢

春の嵐。

商人舎ホームページの人気コラム、
「常盤勝美の2週間天気予報」。

週の初めの予想だが、
ぴったしカンカン。

「日本海を低気圧が発達しながら進むため、
各地で南寄りの風と雨脚が強まり、
荒れ模様の天気となる」。

常盤さんは、
「花散らしの嵐」と表現した。

今日になっての気象庁の見解。

予想最大瞬間風速は、
西日本から北日本の陸上でも35メートル。

予想される降水量は、
四国や東海で250mm、
近畿で200mm、関東甲信で180mmなど。

各地で警戒警報。
十二分に警戒して、
お店を守ってほしい。

さて日経新聞の『真相深層』。
「『小売り王者』が消える日」
編集委員の中村直文さんが書く。

ダイエーがイオンの子会社になる話。
イオンとは純粋持株会社のことだから、
株式会社ダイエーはなくならない。
イオンは店名もダイエーのまま残すとコメント。
だから当面、店も残る。

株式公開買い付けが始まるのは7月中旬。
筆頭株主の丸紅から24%を取得、
自社の持株と合計で4割強を保有する予定。

しかし記事のダイエー幹部のコメント。
「今回がダイエーの名前が
残るかどうか、
最後のチャンス」。

ダイエーの社内にも悲壮感が漂う。

現在の売上高は8300億円。
ピーク時の4分の1。

有利子負債は2011年度末に600億円。
産業再生機構入りした2004年度は、
1兆5000億円だった。

財務体質は大幅改善。
しかし営業力回復はままならず。
1㎡当たり売場販売効率。
2008年度に59万4000円、
2011年度に54万8000円。

2008年度以降、ずっと最終赤字。

理由の一つは、店の老朽化。
約200店の平均店舗年齢は30弱。
イオンリテールは15年、
イトーヨーカ堂も20年。

「店舗年齢」とは、
新店としてオープンしたり、
あるいは大型改装したりした年から、
数えた店の年齢。

三者いずれも、
合格点はもらえないが、、
特にダイエーは、
ちょいとひどすぎる。
故渥美俊一先生の持論。
「全店平均店齢は、
小学校低学年で
なければならない」

「悪くても、小学生高学年レベル」

ダイエーは論外の三十路。
イトーヨーカ堂も成人レベル。
イオンリテールも中学校3年。

あなたの会社は、
あなたの店は、
小学校?
それとも、
中学、高校?

この記事で一番おもしろかったのは、
この店齢のところ。

以って自戒とすべし。

アメリカのアルバートソンが駄目なのも、
シアーズが苦しいのも、
この店齢によるものだ。

つまり、会社全体の投資力が、
現場の力量を大きく左右する。

それ抜きに、
「現場力」や「人間力」を、
強調し要求してはならない。

では、イオン傘下でダイエーはどうなるか。
「マイカルやヤオハンの道をたどる」。

これが中村さんの読みか。

1997年にイオンが救済したヤオハンは、
マックスバリュ東海になった。
2001年に会社更生法申請したマイカルは、
2011年、イオンリテールに統合された。
サティの名も今はない。

両社ともに、
「法的整理後にイオンが支援企業となった」。

だからダイエーもやがてイオンとなるか、
マックスバリュとなるか。

これがこの記事の予測。

一言でいえば、
「非ダイエー化」。

ダイエー店舗の空きスペースには、
イオンバイクやイオンリカーなどが
導入されるらしい。

プライベートブランドは、
トップバリュに統一される。
「両社がそれぞれ持つのは
『意味がない』」と、
岡田元也イオン社長。

人員は、
「国内の新店にダイエー社員を配置し、
自社の社員はアジアに転用する」。
これは、なかなかいい。
そして、結論。
「ダイエーはイオンの国内外での
成長のための補完企業として
位置付けられているフシがある」。

そして、「そこには、
自律的な成長企業としてのダイエーはない」。

しかしこれは当たり前のこと。
現在のダイエーが持つ人的、物的資産を、
イオン全体の中で位置づけ、
最大限、有効に活用する。

ただしその中で、
現在のイオンとダイエーの社員や物件には、
公平、平等に対応するに違いない。

それ以上でもいけないし、
それ以下でもいけない。

自立的成長企業としてのポテンシャルは、
もはやダイエーにはない。

例えばドイツアルブレヒトファミリー傘下の、
米国トレーダー・ジョーのような。
あるいはアーデングループ傘下の、
ゲルソンズのような。

問題はダイエーのブランド。
これはそれぞれの物件の状態によるだろう。

私は何でもかんでも機械的に、
イオン流に変えることは、
むしろ損失が大きいと思う。

総合スーパーは全てイオンにし、
スーパーマーケットは全部、
マックスバリュにする。
これはいけない。
是是非非の案件となると思う。

全体最適の中で、
ダイエーが有するブランドを、
有効に活用するのがいい。

これも、当たり前のことだが。

だから「非ダイエー化」ではなく、
ダイエーの「イオンへの融合」となる。

会社の吸収や合併、統合には、
定石があって、
それは実はイオンが、
一番よく心得ている案件だ。

かつての「小売り王者」。
ノスタルジーは確かにある。

しかし顧客から顧みられない店は、
ノスタルジーで残してはいけない。

カスタマーとは、
顧みる客だ。

〈これ結城義晴の商標登録!!〉

顧客から支持されている店は、
ダイエーの名前を使って、
顧客に満足を与えるべきだ。

それ以上でもそれ以下でもない。

そしてダイエーの社員諸君には、
「商人の本籍地と現住所」を訴えよう。

ダイエーを本籍地とする誇りを持ち続けてほしい。
しかし現住所は純粋持株会社イオンの所属となる。

さて、昨日の続き。
サンフランシスコ・ダウンタウンの自由視察。
まずシティ・ターゲット。
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ターゲットの2012年度は、
売上高733億ドル(7兆3301億円)
伸び率4.9%。
純利益29億9900万ドル(2999億円)、
こちらの伸び率は2.4%、
総店舗数1778。
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今月発刊のFORTUNEでも、
ウォルマートのライバルとして取り上げられている。

その新しいフォーマットが、
シティ・ターゲット。
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売場面積 5000~9000㎡。
2012年7月に、このサンフランシスコをはじめ、
ロサンゼルス、シカゴ、シアトルにオープン。
特に流行ファッションやデザイナーコレクションなど、
アパレルを強化している。

もちろん生鮮食品もある程度、
品揃えする。

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グロサリーや冷凍食品は、
重要部門。
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ターゲット得意のファッション、
住関連、ドラッグストアをコンバイン。
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オーディオや家電も、
都会人の生活に欠かせない。
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子ども用品もスペースをとって展開。
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土曜、日曜、祭日には、
顧客でごった返す。
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出店コストは高いが、
それは客数と売上高で回収する。

世界的な都市化現象が、
シティ・ターゲットを生み出した。

そのシティ・ターゲットから、
2ブロックほどの地点に、
ホールフーズがオープンした。
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ホールフーズの2012年度は、
売上高116億9900万ドル〈1兆1699億円〉、
伸び率15.7%、既存店伸び率8.7%とすごい。
純利益は4億6600万ドル(466億円)で、
伸び率35.9%。
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売上高は1兆円を超え、
期末店舗数も335店の、
大チェーンとなった。

青果部門はご覧の最高レベル。
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シーフード部門は、
アメリカ最高。
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精肉は対面販売中心で、
こちらも最高級品とオーガニックがズラリ。
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そしてナチュラルチーズ。
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加工食品もオーガニック中心。
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売場の最後にサービスデリ。
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フードサービス部門と呼ばれる。
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レジは大繁盛店用のスタイルが確立された。
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トレーダー・ジョーもホールフーズも、
今や都市型店舗では、
このスタイルが主流。

日本ではセブン-イレブンの繁盛店が、
すべて、このスタイルに進化している。

イベント・スケジュール・ボード。
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都市型店舗の中で、
ホールフーズは一番、
経験が深い。

それだけに、安定した店づくりを見せる。

そしてウォルグリーン。
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ウォルグリーンの2012年度は、
売上高716億3300万ドル(7兆1633億円)、
伸び率はマイナス0.8%。
しかしアライアンス・ブーツを傘下に収め、
規模は1000億ドルの大台に乗る。
純利益は21億2700万ドル(2127億円)、
伸び率マイナス21.6%。

期末店舗数はなんと8385店。

食品強化を進めて、
客数伸びを狙う。
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ほとんどスーパーマーケットのような食品売り場。
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カットフルーツもこんなに品揃え。
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ミート、デアリーも多段ケースで、
豊富なアソートメント。
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冷凍食品はリーチインケース。
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中通路には島陳列。
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店舗右サイドにDPE。
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そして店舗の一番奥に、
調剤部門。
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ここにはいつも顧客が並んでいる。

サプリメントもこの店が一番。
20130405165504.jpg

ビューティケアもご覧の売り場。
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Tシャツなどファッションも、
ハンガー陳列で展開。
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そしてレジはホールフーズと同じ。
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アメリカの都市型店舗は、
定型型が出来上がりつつある。

そしていずれも、
店齢1歳、
または0歳。

イノベーションと進化がある。
日本のコンビニに通じる革新性だ。

イオン傘下となるダイエーにも、
このイノベーションが求められている。

〈結城義晴〉

2013年04月05日(金曜日)

セブン&アイの利益主義・イオンのシェア主義とサンフラン自由視察

アメリカから帰って来て、
日経MJをチェック。

3月27日1面特集は、
「Jフロント奥田会長退任」。
脱・百貨店化を進めた奥田務会長。
最後の仕事がピーコックストアの売却だった。
いいか悪いかはわからないが。

3月29日は、
「誰がダイエーを追い込んだ」。
これは編集委員の田中陽さんが、
書き下ろした原稿。
最後に、イオンの責任を指摘。
「誰もダイエーを浮上させられず糸は切れ続けた。
イオンは、その10年以上に及ぶ歴史に
終止符を打つ重い責任を負う」

「YY共闘、アマゾンを挟撃」。
ヤマダ電機とヨドバシカメラが、
アマゾン・ドット・コムを狙い撃ちする。

日経新聞本紙は毎日、
アメリカでも、
インターネットで読むことができる。

しかし日経MJはそれができない。
不便だ。

だから帰国してから、
まとめてチェックする。

まとめて読むのも、
流れがわかって、
なかなかよろしいが。

しかし、疲れた。
フィッシャーマンズワーフでの最後の晩餐も、
ダンジネスクラブは美味だったが、
私はずいぶん疲労感にまみれていた。
表情に出ている。
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もちろんそれは、
この研修が充実していたからだが、
帰って来てから1日、
疲れは簡単には抜けない。

「ほぼ日」で糸井重里さんが、
また「ことば」について書いている。

「やぁ」「おはよう」
「どうも」「げんき?」
「いいお天気だね」

「あんまり意味ないと思われるようなことばを、
いくつか並べてみました。
でも、このことば、
本気で声に出せますよね」

「意味じゃないところで、
本気で語りかけられる。
親しいものどうしが、
肩をぽんっと叩くみたいにね。
目が合ったときに、
思わず出る笑顔みたいにね」

私が月曜日に使っているのは、
「Good Monday」。
これも、意味のない掛け声。

寅さんが蛾次郎に呼びかける。
「相変わらず馬鹿か~」
これも、掛け声。

「意味じゃないところで、
人と人がやりとりすることばは、
触覚に近いような役割をしています。
つまり、マッサージみたいなことかな」

これは外国人にも、
「人間じゃない生きもの」にも通じる。
糸井の愛犬ブイヨンにも、
結城の愛猫ジジにも。

「人と人が集まっているところには、
そういう『ふれあう』ための
ことばが交わされます」

「マッサージとか、タッチに近いものなので、
ある種の摩擦熱のようなものが発生します」

そして、ここでコピーライターの真骨頂。
「すこーし、暖かくなるように思います」

アメリカ小売りサービス業、
そのホスピタリティは、
糸井の言う「意味のないことば」を、
ポジティブに掛け合うところから、
生まれる。

人と人が集う店には、
そんなものがあふれている。

さて日経新聞一面に、
セブン&アイ、
今期予想営業益3000億円台」。

来年の2014年2月期の決算予測。
連結営業収益は5兆6400億円、
前年比13%プラス。
連結営業利益は3400億円で、
前期比15%プラス。

国内小売業初の3000億円超えで、
上場企業ではトップ20に入る。

原動力はコンビニエンスストア事業。
国内コンビニ、米国セブン-イレブン、
ともに過去最高益。

2013年2月期連結決算は、
営業利益2956億円。
かすかに3000億円に届かず、
しかし2年連続で過去最高。

一方のイオンは、
傘下のシネマコンプレックス運営会社を、
国内最大とする。

ショッピングセンターなどに入る複合映画館。
ワーナー・マイカルとイオンシネマズの合併。
合計スクリーン数は609となる。

現在、首位のTOHOシネマズは567スクリーン。

国内スクリーン数は約3300。
イオンのシェアはほぼ2割。
2年後の2015年度には、
国内占拠率を3割にもっていく。

ショッピングセンターは、
物売り機能だけでは、
充分ではない。

非物販事業、すなわちサービス業と、
物販事業、小売業との複合施設でなければ、
多くの顧客満足を創り出すことはできない。

非物販業の要素を、
物販業が取り入れると同時に、
商業集積の中に、
非物販業を取り込む。

それが大きな戦略。

映画もその一つだが、
イオンは確実に、
ショッピングセンター・テナントの、
ジャンルを増やしている。

セブン&アイは利益主義、
対してイオンはシェア主義。

この好対照ぶりは、
むしろポジショニング時代にこそ、
ふさわしいものだ。

ダイエー、西友、
イトーヨーカ堂、
ジャスコ、マイカル
と、
並んだ時代は、
レース型競争だった。

考えてみると、
このビッグ5のダイエーとマイカルが、
イオンに統合される。

西友は世界のウォルマート傘下。

イトーヨーカ堂グループは、
かつての子会社セブン-イレブンが軸。

おもしろい時代なのかもしれない。

さてアメリカ・サンフランシスコの最終日。
自由視察は充実。

「ケーブルカーが着いて
折り返すあたり♪」

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豊田勇造の歌声を思いだす。

その前に、ユニクロ。
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昨年10月のオープン直後のような混雑はないが、
ずっとカラフルな売り場になって、
アメリカン・トレンドを吸収している。
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夜の外観も素晴らしい。
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ギャップは絶好の立地。
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しかし弱含み。
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ギャップの向かいには、
フォーエバー21。
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ファスト・ファッションの躍進組。

しかし売り場のクレンリネス、
メンテナンスはいつもよろしくない。
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ウェストフィールドSCには、
アバクロンビー&フィッチ。
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全米チェーンストアランキングでは、
100位からずり落ちたが、
相変わらずのユニークなポジショニング。
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2階にはエアロポステール。
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FORTUNE「働きがいのある企業」で、
97位に滑り込んできた。
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ウェストフィールドSCの隣に、
路面店のオールド・ネイビー。
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ギャップの低価格路線店で、好調。
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カラフルな売り場はユニクロ以上。
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中心価格帯は10ドル。
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店内にピックアップ・トラック。
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そしてオフプライスストアの
ロス(Ross)。
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全米チェーンストアランキング42位。
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年商86億ドル、1124店。
8600億円で伸び率9.5%。

ステータスブランドの売れ残り品を、
集荷してきて雑然と並べただけの売り場。
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しかし時間をかけて探せば、
掘り出し物が安く手に入る。
このコンセプトが受けて、
大繁盛。

コンテナストアも、
ダウンタウンの路面店で出店。
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こちらは「働きがいのある企業」で、
全米16位。

これ以外にもシティ・ターゲット、
ホールフーズの最新店、
食品強化型ウォルグリーン。

見所満載の「ケーブルカーの折り返すあたり」。

サンフランシスコ中心部は、
コンテスト型競争のメッカでもある。

レース型競争一本槍では、
生き残ってはいけない。
アメリカも日本も。

〈結城義晴〉

2013年04月04日(木曜日)

イオンワーカーズユニオン研修帰国、競合相手から拍手喝采されよ

今夕、帰国しました。

みなさん、ほんとうに「お疲れ様」。
こんなに疲れたら、
残念ながら「お元気様」とは言えない。
言ったら嘘になる。

「お元気様」は、
九州の㈱ハローデイ独特の合言葉。

こんなときでも、「お元気様!」と、
社長の加治敬通さんなら、
言うんだろうなぁ。
加治さんなら嘘にならない。

私たちが帰国するとき、
テキサス州ヒューストンで、
ダルビッシュ有が快刀乱麻。
9回ツーアウトまで完全試合だった。

「僕よりもチームメートがすごく悲しそう。
僕は完全試合をしても、
チームが3勝、5勝になるわけではないので
何も思っていない」
ゲーム後の発言は、
いたってクール。

相手は地元アストロズ。
ダルビッシュのレンジャーズもテキサスだが、
観客は敵味方なく、
祝福してくれた。

それがいい。

私たちも、このくらいの仕事、
やり遂げたい。

競合店から、
拍手喝采されるくらいの売り場、
つくりたい。

9日間のアメリカ版セミナー。
イオンリテールワーカーズユニオン主催。
「流通の未来を自分たちで作る会」
私は「自分たちで」というところが気に入っている。
これは「脱グライダー」を意味する。

ダラスからサンフランシスコの視察。
ウォルマート・スーパーセンターから始まり、
トレーダージョー、セーフウェイで締めくくった
充実した7日間。
無事に終了しました。

その最終日、
4月2日の朝8時。
いつものようにホテルの30階の会議室。
参加者たちが9つのグループに分かれて
それぞれの視察総括の最終発表が行われた。
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アメリカで学んだこと、
日本で取り組んでいくことを
自分たちの言葉で語る決意表明。

Aグループ。
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スケッチブックに手書きでまとめたものを
プロジェクターで映して
自分たちの言葉でプレゼンテーション。
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発表するメンバーも、
聴いているみんなも真剣。

Bグループ。
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Cグループ。
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Dグループ。
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Eグループ。
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Fグループ。
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Gグループ。
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Hグループ。
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そしてIグループ。
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どのグループも、前日の夜遅くまで、
あるいは朝方まで議論をした。

「流通の未来を自分たちで作る」
そのテーマに沿って、
イオンの未来を考え、
仕事の中で何をなすべきか。

素晴しい発表だった。

全チームの発表を受けて
私の総括アドバイスと、
皆に向けてのメッセージ。
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発表は大きく、
4つにテーマが分かれていた。
第1が会社と組織、
第2がマネジメントとコミュニケーション、
第3がオペレーションと作業。
そして第4がトップバリュに関して。
第4はイオンらしい提案と決意表明。

特に必要を感じて、
最後におまけの講義。
コミュニケーションの考え方と手法。
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みんな、最後まで、
真剣そのもので聴いてくれた。
心から感謝。
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団長の坂口浩一さんが、まとめのあいさつ。
ワーカーズユニオン中央執行副委員長。
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ワーカーズユニオン事務局のみなさん、
お疲れ様でした。
お元気様です。
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左から 中央執行書記次長の越川泰江さん、
阪口団長、
中央執行の杉山潮さん、
西近畿グループ議長の安藤賢太さん。

午後は自由視察。
シティ・ターゲット、
ホールフーズの新店、
ロスとウォルグリーン、
ブリストル・ファーム、
そしてノードストロームとブルーミングデール。

夜はサヨナラ夕食会。
場所はフィッシャーマンズワーフのピア39。
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シーフードレストラン「フォグハーバー」。
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おいしい蟹をいただいた。
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ダンジネスクラブ(Dungeness Crab)。
サンフランシスコ名物。
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無口になって蟹を堪能した。

元藤孝則さんには写真とサイン。
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私の「店ドラ」本を持ってきてくれた。

乾杯のあいさつは前原裕美さん。
女性もしっかりしていて頼もしい。
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ツアー中に誕生日を迎えた二人に、
サプライズプレゼント。
ホールフーズのケーキと、
トレーダー・ジョー・リザーブのワイン。
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千葉一也さん。

そして安藤賢太さん(左)、おめでとう。
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プレゼンターは一井昭宏さん。

サプライズはさらに続き、
全員から二人にお礼のプレゼント。

一人は、五十嵐ゆうこさん。
私のパートナーを務めた現地コーディネーター。
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若くてポジティブな主婦で、
流通の専門家。
トレーダー・ジョーの商品開発に、
かかわったこともあるキャリア。

現在、
アメリカ在住女性コーディネーターとして、
最高のひと。

大いに貢献してくれた。

旅行代理店の土生和広さん(右)。
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なぜかプレゼンターの宮本和弘さんと、
ハグしている。

私には、全員からの寄せ書き。
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プレゼンターは岸本直樹さん。

これは本当にうれしかった。
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最後は、全員で一本締め。
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レストランのアメリカ人顧客が、
もれなく振り返った。

みんな、ありがとう。

最後の夜は、事務局と、
ユニオンスクエアのジャズクラブへ。
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いい音楽を聴き、
疲れた体がリラックス。
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ちょっと寝ていたけれど。

充実した最終日だった。
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そして今朝、6時半にホテルを出発。

サンフランシスコ国際空港ロビーで、
解団式。
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坂口団長の最後の言葉。
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「みんな結城ゼミ生です」
そのとおり、ありがとう。

そして「自ら、変われ」
忘れずに。

その後、ロサンゼルス経由で成田へ。
16時15分、無事到着。

やはり、私は自分らしく、
「お疲れ様」と言おう。

ダルビッシュのように、競争相手から、
拍手喝采されるような店をつくれ。
尊敬されるような組織をつくれ。

〈結城義晴〉

2013年04月03日(水曜日)

4月商人舎標語「おかげさまで」と米国ピンク・ダイソー成功の確信

マリオットホテルズ&リゾート。
サンフランシスコ中心部に3つある。

そのうちのマリオット・ユニオンスクエア。
23階の部屋から見える景色。
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ベイエリアを臨む。
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4月も、もう3日目だが、
この旅も最後になった。

あと1時間で、
サンフランシスコ国際空港に向かって、
出発する。

いい旅だった。

あまりに忙しくて、
恒例の商人舎標語を、
公開しそこなった。

2013年4月は、
「おかげさまで」。

これです。

商人舎は丸5年を経過した。

2008年4月17日に、
「商人舎発足の会」が開催された。

おかげさまで、
5年間、きちんとした仕事ができた。
海外研修会は定評をいただく内容になった。
ミドルマネジメント研修会でも、
ドラッカー・マネジメントをもとに、
業界の理論を新しくするものが確立された。

そして、おかげさまで、
6年目に入って、
『月刊商人舎』と『商人舎magazine』を、
創刊する。

すべて、
「おかげさまで」。
しかし商売の基本精神は、
「おかげさまで」。

伊藤雅俊さんは、
「おかげさまで」の元祖のような人。
イトーヨーカ堂創業者、
セブン&アイ・ホールディングス名誉会長。

川野幸夫さんの口癖も、
「おかげさまで」。
ヤオコー会長にして、
日本スーパーマーケット協会会長。

「おかげさまで」の精神が貫かれた会社は、
ゴーイングコンサーン。
ながい長い成長と遂げる。

私たちも、
「おかげさまで」の精神を貫きたい。

5年前の商人舎発足の会で、
私が訴えたことは、
「利他と無私」。
これは「おかげさまで」の精神そのもの。

2013年4月、
「おかげさまで」を、
みなさんと共有したい。

よろしく。

さて、日経新聞『大機小機』。
「地域の人口展望が示す日本の課題」
国立社会保障・人口問題研究所の発表。
2010~40年の「新しい地域別人口推計」。

課題が浮き彫りにされた。

第1は、
「多くの地域で
大幅な人口減少が生じ、
過疎化が進展すること」。

第2は、
「高齢化の進展も
地域別に大きな差が
表れること」。

ここで注意点。
「高齢化の進展」と「高齢者の増加」を、
区別すること。

「地方部では高齢化は進むが、
高齢者数はそれほどは増えない。

都市部、特に大都市周辺部で、
高齢者数が大幅に増える」

第3は、
「人口オーナス(重荷)を通じた悪循環」。

「人口オーナス」とは、
人口に占める生産年齢人口の割合が
低下すること。

生産年齢は15歳から64歳。
私も今はこの生産年齢に入っているが、
今後はこの世代が減っていく。

さらに「人口移動」現象が起こる。

「成長性の低い地方部から、
雇用機会を求めて生産年齢人口が流出し、
成長性の高い都市部に
生産年齢人口が集まってくる」

「低成長地域の成長性がさらに制約され、
都市部との格差が拡大する」

コラムニストは最後に指摘。
「この悪循環から抜け出すためには、
地域の成長性を高めて、
持続的な雇用機会を増やしていく」

つまり「地域の成長戦略」が必要。

しかしそれはいったい具体的にどうすることか。
その提案や議論が必要だ。

アメリカは人口が増え続けている。
2040年に4億人を超えると予想されている。

それでも都市化現象は顕著。

ニューヨークやロサンゼルス、
サンフランシスコに、
人々が集まってくる。

だから狭い都市部に店舗が必要になり、
「エクスプレスストア」の開発が急だ。

一方、地方では、
古典的リージョナルショッピングセンターが、
見る影もないほどの凋落ぶり。

しかしそれが、
ライフスタイルセンターに変わる。
新しい商業集積が開発される。

地方の成長戦略の中核に、
小売りサービス業がある。

コラムニストに代わって、
遠くサンフランシスコの地から、
このことを指摘しておこう。

さて、一昨日のことになるが、
サンフランシスコ2日目は、
市内から車で約1時間ほど北上。
雨が降るハイウェイ。
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昼過ぎに、
ナゲットマーケットの視察を終えた頃、
青空に白い雲。
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いい天気になってきた。

前半の視察はディスカウントタイプの店、
後半は、スペシャルティな店の視察。
その究極は、バークレーボウル。
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サンフランシスコで2店を展開。
2店で年間に1億2000万ドルを売り上げる。
120億円。
なんといっても圧巻は青果売り場。
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全米1と思えるほど、
品種品目が多い。
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パイナップルの品種も豊富。
その食べ比べのために、
いつも、必ず試食が展開されている。
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これが甘くておいしい。

そして技術の本質は、
「選別値入れ」。

30年も前に、
私は池田壽太郎先生から教授された。
「青果の極意は選別値入れだ」

バークレーボウルは、
忠実にこの技術を展開している。

いつか、『月刊商人舎』で
特集を組もう。

最後の最後に、
アラメダ・サウスショアSC。
このショッピングセンターには、
トレーダー・ジョーとセーフウェイが、
軒を連ねて出店している。

それ以外に、
コールズ、ロス、ステープルズ、
オールドネイビー、
TJマックス、オフィスマックス、
ベッド・バス&ビヨンド、
ペトコ、ウォルグリーン
などなど。

本当に勉強できるライフスタイルセンターだ。
これは地方の成長戦略の一端を担う。
さらにここに、
ダイソー・ジャパンが出店した。

トレーダー・ジョーでは、
副店長格のトニーさんにインタビュー。
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メンバーからの次々の質問にも、
丁寧に的確に答えてくれた。
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店内を案内してくれたのは、
「Helms」担当のサファニーさん。
ヘルムスはお客様のサポート係。
声かけ係のような役目。
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トレーダー・ジョーでは、
全員が1時間ごとに交代で、
ヘルムスを務める。

もちろん店長のcaptainも、
クルー・メンバーも、
みな平等にヘルムス役を担う。

全員で顧客サービスに努めることの象徴。
そしてそれが一人ひとりのプライドとなり、
教育となる。

彼女の大学生の娘さんも、
トレーダージョーで働き始めた。
似た者親子ツーショット。
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もちろん私ともツーショット。
陽気な大阪のおばちゃんといったところ。
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そして小道を挟んで隣接するセーフウェイ。
新フォーマットのニューライフスタイルストア。
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この店は1641店のセーフウェイの中でも、
10本の指に入るだろう。
いつ行ってもよく管理され、
必ず新しい提案があるいい店だ。

何より、入り口で展開される花売り場から、
青果売り場への導入がよくできている。
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トレーダージョーにはないドラッグ部門。
処方箋薬局で、固定客がついている。
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トレーダージョーとセーフウェイ。
それぞれの強みを生かして、並立している。
これがコンテスト型競争時代の在り方だ。

最後に、最近出店したダイソー
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ダイソー・ジャパンの表示がいい。
早速視察。
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原宿や大阪など、
最近の日本の大型店の出店には、
ピンクを使用している。
そのピンク・ダイソーをアメリカで展開。
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商品は一律1.5ドル。

ダラー・ゼネラル、
ファミリー・ダラー、
ダラー・ツリー。

アメリカのダラーストアの御三家。

ここに割って入るのに、
ジャパンテクノロジーの商品と、
それに見合う1ドル50セントストアを考案した。

私は、確信をもって、
成功する方に賭ける。

アラメダから戻るころ、
対岸に見えるサンフランシスコの街に
霧がかかった。
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幻想的でとても美しかった。

サンフランシスコの視察最終日。
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橋を渡り着くころには、
晴れ渡った夕景が、
これもまた美しかった。
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おかげさまで、
この旅も、
大成功に終わりそう。

おかげさまで、
『月刊商人舎』も、
順調な出発となりそう。

おかげさまで、
結城義晴、
還暦まで生かしてもらった。

おかげさまで、
幻想的な霧のサンフランシスコを、
拝ませてもらった。

「おかげさまで」

心から感謝。

〈結城義晴〉

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コロナは時間を早める

結城義晴・著


流通RE戦略―EC時代の店舗と売場を科学する

鈴木哲男・著

結城義晴の著書の紹介

新装版 出来‼︎

新装版 店長のためのやさしい《ドラッカー講座》

新装版 店長のためのやさしい《ドラッカー講座》
(イーストプレス刊)

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