結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2013年04月08日(月曜日)

『月刊商人舎&商人舎Magazine』プレ創刊号・今週水曜日発刊!

Everybody! Good Monday!
[2013vol14]

いい季節です。
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ハナミズキ。

商人舎オフィス裏の遊歩道。
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たんぽぽのやうなあいさつする子かな
〈朝日俳壇より 弘前市・千葉新一〉

人間がみな、
いい人に見えます。
いい人に感じられます。

そんな、いい季節。

2013年第14週。
4月の第2週。

東京・横浜では、
桜の季節が終わった。

咲ききりし緊張ほどく桜かな
〈朝日俳壇 牧方市・中嶋陽太〉
満開の桜が極まって、散ってゆく。
満開の緊張がほどけていくように見える。

この季節、やはり桜の句が多い。

朝桜倒れるまでを歩きたし
〈日経俳壇 千葉・田中浩子〉

朝の空気、満開の桜、
そのなかを、
倒れるまで歩きたい。
わかる。

にほんといふやさしき響き山桜
〈日経俳壇 みよし市・稲垣 長〉

桜と日本、サクラとにほん。
よくぞ日本に生まれけり。

4月第2週、学校では、
今日から新学期の授業開始。

立教大学のビジネスデザイン研究科は、
水曜日の10日からスタート。

その4月10日は、
『月刊商人舎』プレ創刊号発刊の日。
今日段階で、
創刊準備号は発送された。

そして4月10日、
『商人舎magazine』スタート。

結城義晴責任編集のウェブマガジン。

この日から正式に、
購読者募集開始。

10日、このホームページに、
申込みバナーが登場します。

購読は、1年間一括方式。
年間購読料は、
本体価格1万8000円。
税込1万8900円。

『月刊商人舎』が毎月お手元に届けられ、
さらに『商人舎magazine』アクセス権が、
1冊ごとに5人の方に付与されます。

紙版購読者はチームリーダー。
ウェブ版読者4人はチームメンバー。

つまり1購読に対して5アクセス。
1人当たり、ひと月300円。

パソコンはもちろん、
スマートフォンでもタブレットでも、
いつでもどこでも、
見る、読む、使う。

それが商人舎magazine。

『月刊商人舎』は、
48ページフルカラーの月刊雑誌。

毎号、特集は一つで、
強烈なオピニオンを出す。

こちらは全ページを、
くまなく読み切っていただく。
読み切りを意図した編集。

無駄がなくて、
便利で、
なおかつ、
鮮明な主張。

『月刊商人舎』&『商人舎magazine』。
ご期待ください。

それから4月第2週は、
春の新製品が出揃う週。

コンサルタントの鈴木國朗さんが、
いい指摘をしている。

第1にプライスカード、ショーカードが、
決められた位置についているか、
商品と価格が一致しているか、
それを確認したい。

第2に、「新商品コーナー」を設けたい。
トレーダー・ジョーの全店には、
New Itemエンドが設定されていて、
顧客はいつもそこをチェックしている。
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さて、毎日新聞の巻頭コラム『余禄』。
1962年、ノーベル賞受賞クリック博士の話。
ワトソン博士とともに、
DNAの螺旋構造を解明。

私自身、この研究から、
多くの触発を得たが、
10年前に終了した「ヒトゲノム計画」も、
博士らの基礎研究の賜だった。

米国オバマ大統領は、
「ヒトゲノム計画への投資は
140倍になって戻ってきた」とコメントし、
新国家プロジェクトを公表。
脳の活動全体を調べ上げ、
活用する「ブレイン計画」。

このコラムは基礎研究の重要性を説く。

一方、4月6日の朝日新聞『天声人語』。
小島寛之帝京大教授の言葉を引用。
同じく朝日の2010年7月2日社説の言葉。
「経済学は、物理学でいえば
ニュートンよりだいぶ前の段階」

これはずいぶんとショックな話だ。
それにしては経済学者やエコノミストは、
自信満々に語る。

「大恐慌の時代より格段に進歩したはずの
財政・金融政策も現代経済学も、
その問いに対する明快な答えを出せていない」

DNA螺旋構造解明の基礎研究から、
ヒトゲノム遺伝子情報の解析、実用研究まで。

こんな真摯さと執拗さが、
私たちの仕事にも必要だ。

日経新聞の今日の巻頭コラム『春秋』。
「昨年の11月14日に
当時の野田佳彦首相が
衆院解散を明言してから、
日経平均は実に48%上がった」

コラムニストはここで、
感慨深げに語る。
「改めて感じ入るのは、
景気という言葉の味わい深さだ」

「分解してみれば
景色の『景』と気分の『気』。
要するに見た目と心持ちの組み合わせだ。
経済学でいう『期待』という言葉に
どこか通じている気がする」

ジャーナリストの曖昧さが、
出てくる。

ニュートン以前の経済学、
その経済学の「期待」に景色と気分が、
「通じている気がする」らしい。

『東洋経済オンライン』の4月6日(土)版。
「竹中平蔵、アベノミクスを語る」の冒頭。

「鴨長明の『方丈記』の中に、
景気とは『空気の景色』という
説明が出てくるそうだ」

竹中さんが教わったのは、
故・速水優元日本銀行総裁から。

「まさしく、景気は『気』から。
経済学的にはエクスペクテーション(期待)だ」
日経の春秋の言い回しと一緒。

「それが今高まっている。
それを高めたのは安倍首相の功績だ」

クリック博士とヒトゲノムに比して、
なんと抽象的で曖昧な見解か。

現代経済の問題を、
鴨長明から引っ張ってくるなんて、
ニュートン以前であることは間違いない。

実際に、今日の日経新聞『景気指標』。
「春季交渉『満額』印象は画餅」
編集委員の土屋直也さんの署名記事。

「株高以上に消費者心理に響きそうなのは、
春季労使交渉で自動車メーカーなどの
『満額回答』が相次いだことだ」
では本当に給与・賞与が増えたのか。

連合発表の春季労使交渉3月末集計。
1456組合の賃上げ率は1.8%、
昨春とまったく同じ。

これは組合員数を勘案した加重平均の数値。

夏ボーナスは468組合分では約68万円、
前年実績比1.8%増。

「『満額回答』の印象に惑わされがちだが、
円安景気を先取りしたボーナス増は
一部にとどまっているもよう」

だから、
「個人預金は最新データの今年2月分では、
むしろ前年比の増加率が上がっている」。

アベノミクスの20%以上もの円安効果、
日経平均の48%もの高騰。

コラムニストは、
「必ず、消費や投資へ波及する」と、
語りつつも、結語は、
「まだ証拠は乏しく、
その『震度・波及度』も見えていない」

マスコミに限らない。
私たち自身にも、「景気」を、
「空気の景色」や「景色の気分」と、
漫然と見る習性がある。

竹中平蔵ですら、
「景気は気から」などと言っている。

しかし私たちは、
「神は現場にあり」によって、
ものを判断し続けねばいけない。

いい季節だけに、
仕事は現場主義を貫きたい。

『月刊商人舎』も
『商人舎Magazine』も、
基礎研究の如きアプローチと、
徹底した現場主義を、
貫徹していきたい。

では、みなさん。
Good Monday!

〈結城義晴〉


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