結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2014年07月30日(水曜日)

イオン記者懇談会の岡田元也さんのたとえ話「店頭主義は爬虫類」

横浜駅で、朝日新聞の号外が配られた。
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東海大学付属相模高校が、
夏の甲子園大会神奈川県代表に決まった。

向上高校との決勝は、
13対0の大差。

準決勝の東海大相模と横浜の対戦が、
事実上の決勝戦だったが、
それを3対5で制して、
4年ぶり9度目の夏の甲子園。

神奈川県人にとっては、
楽しみな8月が待っている。

私は今朝、東京・芝。
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暑い日だが東京タワーは、
意外にくっきりしていた。

カスタマーコミュニケーションズ㈱の、
定例取締役会。

毎度、同じことを言うが、
この会社は凄いスピードで、
変わっている。

もちろん、良い方向へ。

社長の米倉裕之さんの、
その視線と好奇心、
人柄と手腕が、
この会社を導いていることは確かだが、
どんどん入社してくる人財が、
これまた素晴らしい。

近く、いろいろなことを、
発表できると思うが、
日本の流通業界をリードする会社である。

㈱プラネット会長の玉生弘昌さんは、
この会社の実質的なオーナーで相談役だが、
その玉生さんたちと中華でランチ。

その後、私は池尻大橋へ。

途中、渋谷の地下街に、
DODAの広告。
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チャールズ・チャップリンの言葉。
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池尻の東邦大学付属病院では、
右目の視野検査と診察。

3カ月ごとに実施される。

視野がどんどん狭くなっている。
眼圧は左14、右15。

一進一退。

私の右目の寿命は、
私自身のそれよりも、
確実に短い。

緑内障の権威の富田剛司教授からは、
はっきりと宣告されている。

その後、夕方、
横浜に戻ってきて、
朝日の号外を配られた。

まだまだ、これから、
月刊『商人舎』の入稿仕事の本番。

さて昨日は、夕方、
東京・丸の内の東京會舘。

イオン㈱の東京記者懇談会。

代表取締役社長の岡田元也さん。
15分くらいのスピーチ。

面白かった。

メモをまとめて、
エッセイくらいの文章にしたいものだ。

岡田さん、久しぶりにアメリカに行った。
そしていろいろ学び、感じた。

店頭主義の小売業を爬虫類、
ITリテーラーは哺乳類。

このたとえが愉快。

そして「顧客第一主義」。
イオンがそれを貫くという決意。
それがスピーチの結論。

挨拶が終って、
乾杯が済んで、
懇親。

岡田卓也名誉会長相談役と、
ずいぶん話し込んだ。

今年、90歳の卒寿。

しかし姉上の小嶋千鶴子さんは、
今、白寿。

今年中に100歳。
ピンシャンしている。

驚くべき生命力。

私も目の寿命などで、
びくびくしてはいられない。

1977年、
私は㈱商業界に入社して、
『販売革新』編集部に配属された。

そして、ある特集企画で、
当時、ジャスコ常務取締役だった小嶋さんに、
インタビューのお願いをした。

企画書を送り、
電話をかけて依頼した。

しかしその電話で、
小嶋さんから、
叱られた。

今もその時の声が、
耳の中に残っている。

その後、あらためて、
きちんと対応していただいて、
インタビューは形になったが、
他社の新入社員を叱りつけてくれるのが、
小嶋さんだった。

今でも、感謝しているし、
私もそうありたいと思うが、
なかなかそこまではできない。

そんな小嶋さんがつくった人事風土が、
ジャスコからイオンへと貫かれている。

そして小嶋千鶴子さんは、
ドラッカー主義者だった。

私は何かと、
影響を受けた。

このマスコミ懇親会には、
イオングループのトップが、
ほとんど参加する。

今回もいろいろな人と話をしたが、
専務執行役のジェリー・ブラックさんと、
新執行役のジェンク・グロルさんは、
特に有意義な会話をしてくれた。

ブラックさんは、
デジタルシフト推進責任者で、
商品戦略担当を兼務する。

ジェンクさんは、
Eコマース事業最高経営責任者。

お二人には月刊『商人舎』に、
登場いただくつもり。
楽しみにしてほしい。

さてこの懇親会で、
ちょっと話題になったことがある。

私の古巣の『販売革新』誌が、
7月号で日本の小売業ランキングを間違えた。

それも第1位のイオンと、
第2位のセブン&アイ・ホールディングスを、
逆転させて報じてしまった。

ご丁寧に小見出しにまで、
「首位逆転」のようなフレーズが使われた。

考えられないミスだが、
後輩たちのしでかしたこと。
成り代わってお詫びしよう。

わたしはずっと教え続けた。

こういった時には、
ダブル・ギャランティすること。

半澤直樹ではないが、
「倍返し」。

忘れないでほしい。

さてこの交流会の最後に、
毎度、お土産が配られる。

それはいつもいつも、
トップバリュ。

そう、イオンのプライベートブランド。
記者たちに「試食してください」という意図。

わが家に持ち帰ると、
愛猫のジジが寄ってきた。
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中身の一部は、
このレトルトカレー。
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左がセレクトのタスマニアビーフカレー、
クォリティブランド。
真ん中がエコノミーブランドのビーフカレー、
右がベストプライスのビーフカレーで、
これがコンペティティブブランド。

新製品のスムージー。
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トップバリュ・セレクトのティッシュペーパー。
クォリティブランド。
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さらにトップバリュのドリップコーヒー。
これはフェアトレード商品。
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他にも数品が、
このEcobagに入れられている。
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私はこの姿勢、
実にいいと思う。

どんな時にも、
プライベートブランドを訴える。

株主総会の株主へのお土産にも、
地域コミュニティのイベントへの差し入れにも、
数々の社内行事や取引先との交流にも、
あらゆる機会を見つけて、
自慢のプライべートブランドをアピールし、
体験してもらう。

それが自社のポジショニング構築に、
大いに貢献する。

トップバリュに限らない。
セブンプレミアムも、
ニチリウのくらしモアも、
CGCブランドも、
AJSのくらし良好も、
全社全店で、
アピールすべきだ。

プライベートブランドは、
安売りの武器ではない。

粗利益向上の道具でもない。

わが社、わが店の、
ポジショニング戦略のために、
必須の命ともいえるものなのだ。

〈結城義晴〉

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