結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2023年01月29日(日曜日)

ロピア米国研修2日目の「アメリカ小売業のコロナ後の活力」

3年ぶりのアメリカ、2日目の朝。
まさに「霧のサンフランシスコ」
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宿泊しているヒルトンホテルも、
霧に浮かぶ。
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朝7時半、第1回セミナーを開始した。

初めにロピアのビジョンと七大用語の斉唱。
福森健志さんがリード。
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マスクをしながら、
大きな声で唱和する。
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そして結城義晴の講義。
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アメリカは初めてというメンバーも多い。
わかりやすく、丁寧に講義する。
アメリカという国のこと、
アメリカ人の生活のこと、
COVID-19のなかで変化したこと。
そしてチェーンストアのこと、
スーパーマーケットのこと、
彼らがどう変わったかということ。IMG_9093 (002)3
現地講義は3年のブランクがあるが、
それは全く支障にならなかった。

次から次へと、
湧き出るように講義した。

この地で話をしたかった。
それが実現した喜びが湧いた。

90分の講義のあと、
朝いちばんに向かったのは、
バークレーボウル。

たった2店舗のスーパーマーケットながら、
全米から注目を浴びている。

今回はその1号店と2号店に分散して視察。
私は2号店へ。
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店舗棟とイートイン棟の間には、
お買い得の果物や野菜が並ぶ。
バークレーボウルは世界一の青果部門をもつ。
だから店頭では、
その青果のプロモーションを展開する。
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入り口を入ると、デリの売場。
対面デリコーナーには、
スイーツもある。
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対面デリを通り抜けた店の右奥には、
ナッツや粉物などのバルク売場。
量り売りのコーナーだ。IMG_9444-1

そして店舗全体の3割を稼ぐ青果部門。
その導入部に80坪ほどのオーガニックの売場。

通常商品と仕切られて、
交じり合わないようになっている。IMG_9442-1
オーガニック売場と非オーガニック売場は、
混在させてはいけない。

売場全体でそれを分けているのは、
このサンフランのバークレーボウルと、
NYのフェアウェイマーケット本店だけだ。

バークレーボウルの、
通常商品の青果売場。

世界中から商品を調達している。
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この平台の島には、
バナナだけが品揃えされているが、
こんなに品種があるのかと、
驚かされる。
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パイナップルもオレンジもリンゴも、
葉物もマッシュルームも根菜も、
圧倒的な多品種多品目多SKU。

バークレー市以外からも、
サンフランシスコベイエリア全域から、
顧客が押し寄せる。

内食需要だけでなく、
サンフランシスコ全域のレストランシェフも、
このバークレーボウルを、
原材料の調達先にしている。

シーフード売場とミート売場は対面販売が中心。
鮮魚売場では刺身も扱っている。
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アメリカでは、
生食できる鮮度の魚を売る小売店は、
ほかにない。
日系のグレン・ヤスダさんが創業した店だからだ。

デリと隣接しているチーズ売場。IMG_9492-1

ロピアのメンバーと交流しながら、
バスを待つ。
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次に向かったのは北東のバカビル。
1時間以上のバスの中で、
講義の続きを展開する。

ウィンコフーズ。
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店内に入るとまず両サイドに、
特売商品のラック陳列。
「ウォール・オブ・バリュー」と呼ばれる。
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壁を抜けると広い青果部門。
そのバナナ売場。
品種を絞って箱やクレートのまま陳列する。IMG_9514-1

バレンタイン向けのプロモーション。
チョコレートだけでなく、
ぬいぐるみや小物もあって、
長い長い陳列線。
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スケルトンの天井に、
広大な店内と広い通路。
ディスカウント型のスーパーマーケット。
「スーパーウェアハウスストア」という。
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次にバカビルに来た目的の店。
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ナゲットマーケット。
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ファンタスティックな店内。
ピカピカの床。
床は夜間に機械で毎日磨き上げるとともに、
営業中は専任のスタッフが清掃している。

息を吞むようなプロデュースの陳列。
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ナゲットも健在だ。
コロナ禍以前よりも、
客数が増えて、大繁盛。

青果売場の右サイドは、
デリカテッセンの売場。
ヤオコーが言うところの「ダブルコンコース」。IMG_9560-1

店内の真ん中にあるのが、
これも美しいフローズン売場。
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キッチンスタジオで、
店長にインタビュー。
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ST・ジョン店長。
通訳は浅野秀二さん。
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ナゲットマーケットの強みや良さ、
店長として大事にしていることを、
誇りをもって語ってくれた。
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Q&Aも行われ、メンバーからは、
グッドクエスチョンが続いた。IMG_9247-1

皆、店長の言葉をメモしながら、
しっかりと学んだ。
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ジョン店長の話は1時間ほど続いた。
ホスピタリティあふれる対応に、
心から感謝。
コロナを経ても、
そのホスピタリティは、
変わらなかった。
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店長を囲んで、全員で記念撮影。IMG_9283-1
ナゲットの店の美しさ、清潔さは、
コロナ禍でも安心感を提供し、
顧客たちから大きな評価を得た。

クレンリネスは集客の武器になる。
それがコロナによって明らかになった。

そして、
スプラウツ・ファーマーズ・マーケット。
オーガニック・スーパーマーケット。IMG_9599-1

青果部門は店の一番奥に配置する。
店舗中央に核部門がデンと座る。
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レジとの間にはバルク売場。
粉もの、ナッツ類、ドライフルーツ、
チョコレートやキャンディなどの菓子。
バルクで売れるアイテムは、
何でも品揃えしている。

顧客は必要な量を計って買う。
しかも人手が省かれているから安い。
SDGsにも沿った部門だ。IMG_9601-1

壁面にはデリカテッセンやミート、
加工食品、H&BC商品などが展開される。
これらは脇役部門である。
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スプラウツは若干、客数が減った。
今年度の売上げは前年比でマイナス5.7%。

コストコ・ホールセール。
今夜の調理大会の食材を購入する目的もある。IMG_9611-1

入口右手はプロモーションコーナー。
左手は家電売場。
そのなかでも飛びきりやすいのが、
このテレビ。
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店舗奥は食品ゾーン。
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「FRESH PRODUCE」は保冷庫売場。
大きな冷蔵の部屋に、
野菜が陳列されている。
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生鮮食品以外は、
基本的にパレット陳列。
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シーズンの切り替え時ともあって、
センターのシーゾナル売場には、
大量の衣料品とインテリア家具が、
これでもかと積み上げられている。
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この広大な非定番売場は、
売り切れ御免である。

コストコの強みでもある。

バカビルエリアで、
ポジショニングを確立した店舗群を視察したあと、
専用バスでダウンタウンに向かう。IMG_9639-1

冬の日が落ちるのは早い。
ベイブリッジを渡るころには、
夕日がダウンタウンのビル群を照らしている。IMG_9642-1

2日目の最後は、
トレーダー・ジョー。
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夕刻とあって、バナナは売り切れ。
1本19セントの売り方の方。
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1本25セントのオーガニックバナナは、
まだ残っている。
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トレーダー・ジョーで
調理大会の食材購入を済ませ、
バスの到着を待つ。
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商業施設もすっかり陽が暮れた。
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風も強まり、寒さが応えるころ、
バスが到着。
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ホテルに戻ると、
すぐに調理コンテストのための準備。
朝の講義室が調理大会の会場となる。

グループごとにキッチン付きの部屋で、
1時間ほど必死の調理作業。
そして午後7時半には、
料理を携えて三々五々、
セミナールームに集まってくる。IMG_9312-1

調理器具の不具合もあって、
品数が限られてしまった班もあった。IMG_9319.-1

福島道夫さんのあいさつで、
調理コンテストがスタート。IMG_9324-1

班ごとにメニューのテーマやコンセプト、
食材は何を使ったかなどを、
プレゼンテーションする。
プレゼン力も審査の対象になる。
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それを商人ねっとの二人が、
写真と動画で撮影する。
後日、その模様を社内に配信する。
商人ねっとは今、ロピアの子会社だ。
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3位は10班。
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2位は7班と8班の混成チーム。
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見事優勝したのは4班。
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おめでとう。
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内容はこのロピア米国研修が、
全部終わってから報告しよう。

福島さんと私が最後に講評。
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2日目も長い一日だった。
少し疲れが出た。
これもブランクの所為だろうか。

それでもアメリカの消費者たちは、
コロナを克服したと感じた。
マスクに関しても、
それをする人もいるし、
しない人もいる。

個人に委ねられている。

店は私たちを歓迎してくれた。
拒否されることはなかった。

もちろん私たちは万全の態勢を敷いて、
礼を尽くして店舗を訪れた。

そして真摯に学んだ。

疲れは出たが、
アメリカ小売業から、
大きな活力を貰った。

ありがとう。
(つづきます)

〈結城義晴〉

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