結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2020年09月05日(土曜日)

9月の商人舎標語「人間のニーズを創ろう!」と米国国歌「星条旗」

今日も一日、横浜商人舎オフィス。
月刊商人舎9月号最後の入稿と責了。IMG_85360
いつも最後の最後は、
結城義晴の原稿となる。

すみません。

みなさん、ありがとう。
とくにデザインの七海真理さん。
それから編集スタッフの鈴木綾子さん、
校正の磯村ゆきさん、
ゼネラルマネジャーの亀谷しづえさん。

心から感謝します。

いい雑誌が出来上がりました。

今日の結城義晴は抜け殻。
もう、「ありがとう」しか言えません。

この9月号は毎年、アメリカ特集。
COVID-19感染によって、
今のところあちらには行けないけれど、
それでも学ぶことは山ほどある。

その[Message of September]
そしてこれは9月の商人舎標語。

人間のニーズを創ろう!

自由の大地、
勇者たちの祖国。
アメリカ合衆国。

かの地では大統領選挙、
こちらでは総裁選挙。
リーダーが変わる。

そこにコロナウイルス。
無心に人類を攻める。
変異しつつ迫ってくる。

どうなるかわからない。
いつになるかもわからない。
なぜなのかもわからない。

社会も国家も、
産業も商売も、
企業も店も。

変わることだけは確かだ。
その変わり方が早まることも明らかだ。
変わらない者が滅びることも。

「マーケティングにとって、
最も重要なのは、
人間のニーズである」(フィリップ・コトラー)

だから人間のニーズを観察しよう。
人間のニーズを知覚しよう。
人間のニーズを考察しよう。

すでに起こった未来のなかに、
人間のニーズを見い出そう。
そして人間のニーズを創り出そう。
〈結城義晴〉
Message
このメッセージの冒頭の※のところは、
「自由の大地 勇者たちの祖国」

これは英語では、
“the land of the free and the home of the brave”
アメリカ合衆国国歌の最後の一節。

その国歌のタイトルは「星条旗」。
英語では”Star Spangled Banner”。

アメリカ人は例外なく、
心から自分の国の歌を愛している。
そしてこれも例外なく、
心から誇らしげに斉唱する。

ちょっとうらやましいほどだ。

1991年1月27日。
フロリダ州のタンパ・スタジアム。
第25回スーパーボウル開会式で、
ホイットニー・ヒューストンが熱唱。
“Star Spangled Banner”
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史上最高の国歌独唱。
巷ではそう評されるが、
実際に私もそう思う。

YouTubeで見ることも聴くこともできる。
ぜひ試してもらいたい。

ジミー・ヘンドリックスの「星条旗」は、
1968年8月の、
ウッドストック・フェスティバル。
最後の3日目のトリで演じられた。
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こちらも熱のこもったジミヘンが聴ける。

翻って日本の国歌「君が代」。
私たちは少し屈折している。

いまでも小学校や中学校、高校の式典で、
国歌斉唱を拒む教師がいたりする。

今でも覚えているが、
小学校の最終学年の音楽のテストで、
教科書から自分の好きな曲を選んで、
リコーダーで演奏するという課題が出た。

私は教科書の一番最後に載っていた曲を、
しっかり練習して、結構上手にやった。
他意は全くなかった。
素朴で、素直な気持ちだった。

レドレミソミレ~
ミソラソラ レシラソ
ミソラ~ レドレ ~
ミソラソ ミソレ
ラドレ ドレラソ ラソミレ~

その調べが流れているとき、
教室はシーンとしていた。

担任の太田清美先生(男性)は、
変な顔をして気まずそうに聴いていた。

日本では忌野清志郎が、
「君が代」をアレンジして熱唱し、
演奏した。
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多分、ジミヘンを模倣したのだろうが、
あれは痛快だった。

ホイットニーやジミヘン、
キヨシローと同じような、
そんな熱を込めて、
月刊商人舎9月号では主張する。

「人間のニーズを創ろう!」

〈結城義晴〉

2020年09月04日(金曜日)

朝日新聞「月刊コンビニ」紹介とセブン-イレブン1000店計画休業

梅澤聡さんからメールが来た。

㈱商業界の元取締役、
元「月刊コンビニ」編集長。

つまり私の後輩。
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今年2月、単行本を上梓した。
イースト新書コンビニチェーン進化史』
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現在、『月刊コンビニ』などの編集委員。

メールの内容。
「月刊コンビニが一昨日の朝日新聞夕刊で
紹介されました」
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宮田珠己の「気になる雑誌を読んでみた」

梅澤さん。
「業界専門誌を、
このように評価してもらえるのは、
意外であり、望外の喜びです。
創刊発行人の結城さんと
共有させていただきます」

私もうれしいです。
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エッセイストの宮田珠己さん。
よく読み込んで、感想を書いてくれた。

「こんな時代にあっても、
悲観的な記事がないことにほっとする」

素晴らしい。

「本部と加盟店との間の軋轢について
触れてあるのも良心的だ」

「自分には直接関係のない
業界の雑誌だったが、
みんなで頑張ろうという
気持ちになった」

ありがとう。

朝日新聞のこの記事の紹介欄には、
「コンビニ」は1985年創刊と書いてある。

しかしそれは㈱商業界食品商業誌から、
年に1回、別冊号として発行していた、
「コンビニエンスストアのすべて」のことだ。

「コンビニ」というタイトルは、
1998年8月に食品商業臨時増刊号として、
「季刊コンビニ」を創刊したときのもの。

悩みに悩んで、
一番シンプルなタイトルにした。
当時、私は食品商業編集長で、
取締役編集統括でもあった。

これが実質的な創刊である。
しかしこの時から数えても、
22年が経過する。

その2年後に「隔月刊コンビニ」にし、
さらに2002年8月、月刊化した。
私は専務取締役に就任して、
発行人となった。

かなり慎重な足取りだったが、
結果として商業界6番目のメディアとなった。

しかし2015年、
㈱アール・アイ・シーに売却された。
その社長の毛利英昭さんが、
オーナー兼編集長。

このときすでに商業界経営は、
苦しくなっていた。

そして今年4月、自己破産した。

会社は潰れても、
雑誌は残る。

それが「月刊コンビニ」だ。

小売業で言えば、
会社は潰れても、
店は残る。

だから編集長や店長は、
一国一城の主の志で、
雑誌や店を死守しほしい。
部員や店員を守ってほしい。

守るためには、
メディアを通じて、店舗を通じて、
社会貢献し続けることだ。
顧客満足を拡大し続けることだ。

さて、商人舎流通SuperNews。
セブン-イレブンnews|
台風10号接近で約1000店舗を計画休業

セブン‐イレブン・ジャパンが、
台風10号接近の予報を受けて、
九州エリア7県の約1000店舗において、
計画休業を予定している。

それをいち早く発表した。

もちろん顧客や従業員の安全を最優先するため。

店舗の営業継続が困難な場合や、
避難勧告・避難指示等があった場合には、
店舗営業の中止については、
9月5日(土)以降順次、
オーナーが判断する。

OFCが逐一、アドバイスする。
OFCはスーパーバイザーのことで、
オペレーションフィールドカウンセラー。

それぞれの件ごとの店舗数は、
福岡県1020店、佐賀県187店、
長崎県202店、熊本県357店、
大分県180店、宮崎県196店、
そして鹿児島県201店の計2343店舗。

その4割相当が休業対象になっている。

コンビニは地域のインフラだ。
大型台風や地震などの災害時には、
街の灯台になるし、
インフラの役を果たす。

だからぎりぎりまで、
店を開ける。

しかし自らの安全を優先する。

新型コロナウイルスに関して、
二律背反の問題がある。
感染拡大防止と経済活動。

台風のときのコンビニの計画休業も、
同じような二律背反の問題となる。

信用調査の「帝国データバンク」の発表。
COVID-19の影響で、
倒産した企業、
あるいは法的整理の準備に入った企業は、
今日午後4時までに489社。
来週には500社を超える。

業種別に見ると、
飲食店が69社、
ホテル・旅館が53社、
アパレル小売店が33社など。

「店は客のためにある」と言い続けても、
潰れる企業は潰れる。

なぜか。

イノベーションがないからだ。
変わることができないからだ。
二律背反の問題を解決できないからだ。

残酷なようだが、
コロナは淘汰も早める。

〈結城義晴〉

2020年09月03日(木曜日)

「アベノミクス」も「経営戦略」も継承するか? 修正するか?

ちょっと涼しくなってきた。
とはいえまだまだ蒸し暑い。
強力な台風10号が、
南から日本列島に向かっている。

今日は一日、横浜商人舎オフィス。
来客もなくて、原稿執筆。

編集スタッフの鈴木綾子さんが、
米国の資料を翻訳してくれて、
それをもとにアンカーとして、
加筆しつつ、原稿として仕上げる。

出来上がった原稿は、
1万2353字。
400字詰め原稿用紙にして30枚。

村上春樹さんは毎日、
10枚書いたら止める。

小説ならば、
しかも売れっ子作家ならば、
それでいいかもしれないが、
専門経営誌の締め切り間際は、
そうはいかない。

書き終わったら、
ちょっと校正などする。

そういった業務のとき、
アロハシャツは最適だ。
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さて、安倍首相退陣表明のあと、
新聞各紙が「アベノミクス」の総括を始めた。

そのなかで日経の社説。

経済専門紙ではあるけれど、
社会面も文化面もとてもよくなった。

日本の新聞全体を見渡したとき、
まあ中道といったポジションだろうか。

昨年の2月だからもう1年半が過ぎたが、
田村正紀先生と対談した。
神戸大学名誉教授。
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そのときの田村先生の発言。
「ヨーロッパの経営者セミナーでも
アリストテレスの『ニコマコス倫理学』を
必読書として読ませる」

アリストテレスは、
プラトンの弟子。
プラトンはソクラテスの弟子。
そしてアリストテレスの弟子は、
アレクサンドロス。

「彼のキーコンセプトは中道です」

「倫理教育と言うと日本人は
嫌がるかもしれないけれど、
ものの判断基準です」

「人を動かすための最後の判断基準は
どこに置くべきか」

「日本も、そのあたりの教育をどうするか。
情報ばかり取っていればいいと思ったら、
グローバル社会で負けますよ」

日経はその意味で今、
「中道」のメディアだと思う。

さて今日の日経の社説。
安倍晋三首相の経済政策、
「アベノミクス」を問題にする。
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自民党総裁選挙の前に、
われわれも認識しておかねばならないこと。
候補者の議論を聞きたいこと。

アベノミクスを継承するのか、
アベノミクスを修正するのか。

会社の戦略を確定するときにも、
店や部門の政策を決めるときにも、
明確にしておかねばならない。

継承するのか、
修正するのか。

2012年末に政権に返り咲いた安倍首相は、
アベノミクスを始動させた。

その3本の矢は、
⑴金融緩和
⑵財政出動
⑶成長戦略

「長引くデフレから脱却し、
日本経済を確実に再生に導くには、
避けて通れないポリシーミックスだった」

「これが円安・株高を演出し、
家計や企業の心理を好転させた」

ここは評価できる。

「12年末に始まった景気の拡大局面は
71カ月に及び、戦後2番目の長さを記録」

しかし、
「13~19年度の年度平均の成長率は
実質0.9%、名目1.6%にすぎない」

2018年の1時間当たりの労働生産性は、
OECD加盟36カ国の21位で、
2013年とほぼ同じ。

そこで検証。
「アベノミクスのカギを握るのは、
民需を喚起する成長戦略のはずだった」

「にもかかわらず、
技術革新などを促す
十分な施策を講じられず、
潜在成長率の底上げにつながらない
痛み止めの金融・財政政策に
頼りすぎた点に問題がある」

それでも為し遂げたこと。
「環太平洋経済連携協定(TPP)や、
EUとの経済連携協定(EPA)を発効させた」

「法人税率の引き下げも評価できる」

しかしマイナスだったこと。
第1に、
「規制改革への取り組みは甘かった」

「医療や教育などの分野で
多くの岩盤規制を温存した」

第2に、
「働き方改革」や「一億総活躍」は、
「問題意識は正しくても、
本丸に切り込めないのでは
意味がなかろう」

第3に、
「企業統治の改革も道半ばに終わった」

「株主と経営陣との対話を促し、
社外取締役の起用を増やす制度を
整備した効果もあって、
上場企業の自己資本利益率(ROE)は
一時10%を超えた」

「それでも100兆円規模の現預金を
抱え込む状況に変わりはない」

第4に、
「官民のデジタル化を推進する努力が
決定的に足りなかった」

結論。
「第1と第2の矢から第3の矢へと、
平時にうまくバトンを託せなかった」

ここに「失敗の根幹」がある。

「中道」の新聞が、
アベノミクスの失敗の根幹を指摘する。

「安倍首相の成長戦略は、
官製のスローガンや
数値目標を前面に押し出し、
その方向に家計や企業を誘導する
パターナリスティックな体質があった」

パターナリズムは、
「家父長制、父権主義、家族主義」など。

実はこれが、
「やってる感」だ。

「それよりも規制緩和などで
民間の創意工夫を引き出す環境づくりに
徹した方がよかった」

「やらせる感」が、
必要だった。

「第1と第2の矢に依存したツケは
あまりにも大きい。
国と地方の長期債務残高は、
GDPの2倍に当たる1100兆円まで膨らんだ」

「日銀が大量に国債を購入し、
政府の財政赤字を実質的に
穴埋めするような状態が続く」

黒田東彦総裁の日銀も、
「異例の金融緩和の出口を探るのは難しい」

消費税率の2度の引き上げ。
しかし「日本経済はコロナ下の4~6月期に、
戦後最大のマイナス成長に沈んだ」

「”強い経済”への取り組みは、
もはや振り出しに戻った」

当面は、
「コロナ危機への対応が最優先でも、
その先に問われるのは
やはり第3の矢だろう」

まあ、常識的な見方だ。
つまり、これが「中道」か。

最後の提言。
「次期首相も
肝に銘じてもらわねばならない」

正解はもちろん、
「修正する」である。

〈結城義晴〉

2020年09月02日(水曜日)

誕生日の「紀文年末商戦スピーチ」と菅義偉の「立候補スピーチ」

9月2日は私の68回目の誕生日。
深夜からFacebookに、
次々にお祝いの言葉。

ありがとうございます。
心から感謝します。

1952年生まれなので、
数え年ならば来年の正月には、
なんと古希を迎える。

新型コロナウイルスの感染が広がって、
緊急事態宣言のころから、
髭を生やし始めた。
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何とか展望が拓けたら剃ろうと思って、
願をかけるつもりだったが、
その展望はまだ見えない。

むさくるしいかもしれないけれど、
もう少しお付き合いください。

今日は午後から東京・浜松町。
自宅から新子安まで車で行って、
比較的空いている京浜東北線で、
ゆっくりと30分弱。

㈱紀文食品本社へ。
すぐに堤裕社長が出てきてくださって、
記念写真。
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ありがとうございます。

堤さんは慶應義塾大学の村田ゼミOB。
名門の経済学部出身だが、
故村田昭治先生は、
商学部以外にも門戸を開いて、
著名なゼミを運営した。
もちろんゼミ生は厳しく、
マーケティングの基礎を訓練された。
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実は私も㈱商業界に入社して、
販売革新編集部で「村田番」となった。
村田先生専門の担当編集者だ。

その意味で堤さんとは、
同志ということになる。

今日はビデオ撮り。
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ライトの前でピンマイクをつけてもらう。DSCN95130

さあ、いよいよ、始まります。
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毎年、9月の第1週に、
「紀文正月フォーラム」が開かれる。
食品小売業のトップや幹部が、
全国から参集。
紀文からは、
マーケティングリサーチに基づいて、
今年末年始商戦の提案がなされる。

私はもう10年以上も、
そのカリキュラムや提案の相談に乗り、
総括講義の講師も担当している。

しかし今年はコロナ禍で、
正月フォーラムの開催を中止した。

良い判断だったと思う。

開催できない代わりに、
ビデオでメッセージを撮って、
各地の商談会で流す。
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紀文からの提案は、
堀内慎也さんが担当。
事業企画室正月ユニット部長。

そして私が、
「コロナ禍と年末年始商戦」を語る。

10分ほどのスピーチだが、
これがなかなか大変だ。
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最近は少しずつ、
こういった仕事が増えた。IMG_85090

カンペなど読まず、
気合を入れて、
エイヤッと語った。

紀文食品の商談会に足を運んで、
堀内さんと私のビデオを見てください。

撮影が終わって、
スタッフの皆さんと写真。
私の右隣が林直人さん。
営業本部営業企画部部長。
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ありがとうございました。

帰りにまた林さんと、
本社受付のところで写真。
「紀文」と印字されたさつま揚げの写真が、
本当に美味しそうだった。IMG_85200
ありがとうございました。

それから横浜商人舎オフィスに戻って、
月刊商人舎9月号の原稿執筆。

今年の誕生日も、
子どものころの夏休みの宿題と、
まったく同じ状況になってしまった。

それでも誕生日を祝うよりも、
原稿を書いたり仕事をしたりするのが、
私の人生だ。

そう思っている。

さて、台風情報。
台風9号が上陸した。
一昨日、那覇市の南南西にあったが、
北北西に進んで九州北部を襲った。

しかしそれ以上に強力な10号が、
今週日曜日から来週月曜にかけて、
沖縄・奄美から九州に接近するらしい。
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この10号は様々なデータが、
異常に発達することを示している。
発生時の気圧は1000ヘクトパスカル、
今日2日の15時は990ヘクトパスカル、
明日3日は965ヘクトパスカルの予想だ。

気象庁は警戒する。
「特別警報級の勢力になる」

令和元年房総半島台風に匹敵するとか。
昨年のあの台風15号。

9月1日が例年「二百十日」で、
台風がやって来る確率が高い。
立春を起算日として210日目。

それが近年の[極端気象]で、
最大限に増幅される。
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ゆめゆめ油断は禁物だ。

そして今週末にかけて、
自民党の総裁選挙。
エスカレートして、
再来週月曜日に14日投開票。

今日の夕方、菅義偉官房長官が、
総裁への立候補を表明したからだ。
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現在の自民党には7つの派閥がある。
そのうちの5派閥がすでに、
菅支持を表明している。

先に立候補した2人は、
刺身のツマ状態である。

しかし選挙に勝つか負けるかは別にして、
真摯でわかりやすい議論を展開して、
国民の政治への知見を広め、
安心させてほしいものだ。

ピーター・ドラッカーは、
意思決定に関して重要な指摘をする。
「マネジメントの意思決定は
全会一致でなされるようなものではない。
意見の対立を見ない時には、
決定を行ってはいけない」

全派閥一致だったら、
決定してはいけない。

ケン・ブランチャードも指導する。
「チームの中に、
コンフリクトをつくれ」
Conflictは「対立」である。

菅官房長官に対して、
石破茂元幹事長も岸田文雄政調会長も、
Conflictの機能を果たしてほしい。

しかし今日の菅義偉の立候補スピーチ。
応援している人には申し訳ないが、
ちょっとがっかりした。
カンペの棒読みは、
説得力を生み出さない。

しっかりした実務派ではあるだろうが、
内閣総理大臣のタイプかどうか、
その説得力のパワーをもつのかどうか、
一国の首長の器かどうか。

まあ、私の誕生日の日の表明でもある。

日本国首相に就任した後の、
仕事ぶりを拝見しながら、
その技量を推し量るとしよう。

一応は、
来年9月までの臨時総理であるとして。

みなさん、誕生祝いのメッセージの数々、
胸に響きました。

ありがとうございました。

〈結城義晴〉

2020年09月01日(火曜日)

9月の自民党総裁選と「小人閑居して不善を為す」を避けたい

2020年9月が始まった。
今年がもう、3分の2、経過した。

ずいぶん早い気がする。

「コロナは時間を早める」
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そのインパクトによって、
安倍晋三総理の退陣も早まったか。
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次期総裁選挙もサクサクと進みそうだ。

これもコロナ禍を理由にした、
「時間の短縮化」によるものだ。

しかし、7年8カ月も続いた、
憲政史上の最長政権。

さまざまな垢や澱もたまっているだろう。

それらを払しょくして、
次の10年を展望できる総理総裁を、
本腰を入れて選出してほしいものだ。

総裁候補同士のしっかりした議論も、
見たいし、聴きたい。

まあ、自由民主党という、
単なる一党の党首選びだから、
外野からなんと言おうと、
聞いてはもらえないだろうが、
その人がそのまま我が国をけん引する、
内閣総理大臣となる。

アメリカ大統領選挙は、
現職大統領に対立する政党ですら、
その党員集会と予備選挙が、
2月から始まって全米を巡りつつ、
8月まで続く。

その結果、今回の民主党は、
ジョー・バイデン候補が決まった。
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この後、9月29日に、
現職大統領と対立候補によって、
第1回テレビ討論会が開催される。

10月7日には副大統領のテレビ討論会、
10月15日の第2回テレビ討論会、
10月22日の第3回テレビ討論会と重ね、
11月3日に一般有権者の投票が行われる。

そして最後に12月14日に、
選挙人による投票が実施されて、
大統領が決まる。

何でもかんでも、
アメリカがいいとは思わない。
首長選出のシステムも全く異なる。

しかし突如、8月28日に、
安倍晋三首相が辞任を表明してから、
半月後の9月14日には、
自民党総裁選挙が、
それも党員投票を行わない簡易方式で実施され、
16日には臨時国会が開催されて、
内閣総理大臣が決まってしまう。

いかにも安易だ。

しかもすでに4日間で、
ほぼ密室的に決定してしまっている。

単なる一党とはいえ、
米国では7カ月に及ぶ予備選挙がある。
その間の候補者たちの言動によって、
候補者の人物も政策も、
国民に知らされる。

まあ、そんなシステムを通して、
前回はドナルド・トランプが、
大統領になってしまったのだから、
どんな決め方がいいかはわからない。
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今回の自民党総裁選挙で、
立候補を表明した候補者が、
今日、記者会見を開いた。

そしてマスコミから質問が浴びせられた。
それをアベマTVが逐一、報道した。

岸田文雄自民党政調会長も、
石破茂元幹事長も、
その記者会見で懸命に応答した。

それはそれで、
どんなことを考えているか、
どんな人格かが、
よくわかってよかった。

とくに石破茂はカンペも見ずに、
すべての質問に滑らかに、
躊躇することなく即答した。
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日ごろからよく、
ものを考えているのだと感じられた。

石破農林水産大臣のころ、
私は「農林水産省改革推進会議」に、
専門委員として参加した。
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石破農水相の意志が、
しっかり込められた委員会だと感じた。
つまり行政を把握し、
そこに意志を通す政治家だと思った。

今回は総理総裁の目はない。
もしかしたらずっとないかもしれない。

しかし三角大福中の時代には、
一番の弱小派閥の長だった三木武夫氏も、
椎名裁定によって総理総裁になった。

中曽根康弘氏も、
「田中曽根派」などと揶揄されつつ、
総理となって長期政権を築いた。

今の自民党には、
残念ながらそういった革新性はない。

朝日新聞「折々のことば」
今日の第1922回。

試してみる権利が
あるのだということを、
私たちが心から
信じることだ。
(デヴィッド・グレーバー)

「近代の政体は
強制力を発動する時にはいつも
“人民の名のもとに”を謳(うた)ってきた」

今回の簡易方式の総裁選に関しても、
二階俊博自民党幹事長が発言している。
「政治の空白をもたらしてはならない
という広く多くの国民からの
要望、命令が当然ある。
それを受けて、政治判断をしていきたい」

「国民の命令」とまで言った。
これこそ「人民の名のもとに」である。

グレーバー。
「”民主主義的国家”も
国家による強制と人民の自律との葛藤を含む」

コロナ禍での自粛要請は、
この葛藤を生んだ。

「が、民主主義の根幹は普通の人々が
“自分たちの課題に自分たちで対処できる”
ことにあり、いかに困難であっても
それを試す権利は人民の側にある」

『民主主義の非西洋起源について』から。
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グレーバーは、
1961年、ニューヨーク生まれ。
文化人類学者・アクティヴィスト。
ロンドン大学の人類学教授。

今、与野党を見渡してみても、
日本の首長をさせてみたい人間は、
そう、多くはない。

しかしこれぞという政治家に、
総理大臣の座を任せてみたい。
試してみる権利があることを、
心から信じたい。

会社組織でもこれぞという人間に、
代表取締役社長をさせてみたい。
試してみる権利があることを、
心から信じるべきだ。

最後に日経電子版「経営者ブログ」
鈴木幸一さん。
㈱インターネットイニシアチブ会長。
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「新型コロナウイルスによる自主規制は、
堂々と、人を怠惰にしてしまうようだ」

同感。

本来、勤勉を特長とする日本人が、
怠惰にならないか心配だ。

鈴木さんは自虐的に言う。
「”小人閑居して不善を為す”ことを
勧められたようなものである」

この9月に関しては、
「三密」を避けつつも、
「閑居して不善を為す」は避けたい。

〈結城義晴〉

2020年08月31日(月曜日)

セブン&アイのコロナ感染一覧報告と「慣れが一番怖い!」

Everybody! Good Monday!
[2020vol㉟]

2020年第36週。
今日は8月最終日で、
明日の火曜日から9月第1週。

通常ならば大半の学校は、
今日で夏休みが終わり、
明日は始業式。

今年は例年とは違う。
それもまた、よし。

良く学び、良く遊べ。

通常と異なる経験は、
必ず良い影響を与えてくれる。

今日は朝から東横線、日比谷線、
そして京葉線と乗り継いで、
海浜幕張へ。

そう、イオン村というか、
イオンタウンというか。
イオン一色の街。

WAON1枚持っていれば、
何でも買えるし、生活できる。

その海浜幕張で、
イオンリテール㈱の皆さんに、
インタビュー。

左から中田真由子さん、
太田正道さん、上田啓介さん、
吉田和弘さん。
DSCN95100
太田さんがネットスーパー本部本部長、
上田さんは同本部マネージャー。
吉田さんは経営企画本部広報部部長、
中田さんは広報部部員。

いい話を聞くことができたし、
私自身、いろいろと考えさせられた。

感謝したい。

今週は月刊商人舎9月号の入稿の日々。
その間にビデオ撮りなどもある。

結構、忙しい。

夏は終わり、秋に入って、
台風9号が沖縄に接近。

気象庁によると、
今日8月31日22時現在、
那覇市の南南西の海上にあって、
毎時20kmの速さで北北西に進んでいる。

中心の気圧は950ヘクトパスカル、
中心付近の最大風速45m、
最大瞬間風速は60m。

日本は地震列島でもあるし、
台風列島でもある。

しかしCOVID-19感染は、
どうやら一時的に、
ピークを過ぎたようだ。

テレビなどのニュースでしか、
知ることはできないけれど。

しかし、ゆめゆめ油断はできない。

㈱セブン&アイ・ホールディングス
ウイルス感染の広報のやり方を、
8月に入ってから変えた。

7月までは傘下の個別企業ごとに、
それぞれ感染状況と対応報告をしていた。

それをセブン&アイ全体で、
一覧できる形で発表するようになった。

セブン&アイの感染報告の多い日を、
商人舎流通SuperNewsから、
抜き出して列挙してみよう。
(ちなみに、流通スーパーニュースの
右肩の検索欄に言葉を打ち込むとずらりと出てくる。
たとえば「セブン&アイ 感染 発表」)

8月7日(金)7件感染判明。
8月10日発表。

7日 7日デニーズ

8月14日(金)8件陽性判明。
17日発表。
20200817_7i_03 20200817_7i_03 - コピー
8月21日(金)6件判明。
24日発表。
seveni_covid-19_20200824-1
seveni_covid-19_20200824-2

そして8月27日(木)5件陽性確認。
28日発表。
27日 27そごう
セブン&アイも、
思い切った発表をしてくれる。
おかげさまで小売業全体のトレンドは、
この報告で知ることができる。

セブン&アイの感染発表を見ると、
金曜日と木曜日が多い。
そして8月後半になっても、
それほど衰えはない。

だから小売業やサービス業の現場は、
「慣れが一番怖い!!」

厚生労働省も感染状況を毎日発表する。
地方自治体もそれぞれに発表する。

商人舎流通スーパーニュースは、
小売業の感染状況の情報を、
できるだけ広く集めて報道する。

店頭での感染が収まらない限り、
私たちに「慣れ」や「緩み」は許されない。

7月の商人舎標語。
命を守る。

今、いちばん大切なこと。

命を守ること。
今、死なないこと。
今、死なせないこと。

ウイルスに侵されないこと。
自分が患わないこと。
人にうつさないこと。

感染した人をいたわること。
医療する人を敬うこと。
看護する人をねぎらうこと。

今、いちばん大切なこと。

人々のために仕事すること。
社会にお役立ちすること。
天職を全うすること。

エッセンシャルワークすること。
店を開けること。
繰り返しに耐えること。

今、いちばん大切なこと。

偽らないこと。
傷つけないこと。
差別しないこと。

ささやかな幸せをつくること。
小さな喜びを分かち合うこと。
明日への希望をもつこと。

今、いちばん大切なこと。

自分を鍛えること。
己を投げ打つこと。
自ら変わること。

真実を求めること。
ひたすら真摯であること。
それに誇りをもつこと。

今、いちばん大切なこと。

命を育てること。
そのために死なないこと。
死なせないこと――。
202007_message

昨日も今日も変わらない。
明日ももちろん変わらない。

では、みなさん、
9月に入っても生活産業は、
国民の命を守る使命をもつ。
Good Monday!

〈結城義晴〉

2020年08月30日(日曜日)

若山牧水と次の総理の「濁りのないもの」「合掌礼拝に似るもの」

8月の終わりの夕空。IMG_8501
もう、秋がやって来ている。

政局は自民党総裁選挙に向けて、
思った通りの方向に動く。

安倍晋三第25代総裁が突然の辞意を表明し、
菅義偉(すがよしひで)内閣官房長官が出馬する。

かつての自民党ならば、
63歳の石破茂元幹事長か。

岸田文雄政調会長も同じ63歳で、
意欲を見せる。

一気に若返るとすれば、
小泉進次郎環境相の目もないことはないが、
その39歳の小泉大臣は、
57歳の河野太郎防衛相を推した。

現下のCOVID-19禍中では、
「病欠」の首相退陣を後継できるのは、
内閣の主要なポジションを担う者しかいない。

とすれば、あるのは、
麻生太郎副総理か菅官房長官。

麻生副総理は首相経験者の79歳だが、
トランプ米国大統領の74歳、
バイデン候補の77歳よりも年上。

だから必然的に、
71歳の菅官房長官となる。

キャスティングボートを握るのは、
81歳の二階俊博自民党幹事長。

安倍+二階+菅のラインで、
すでに話は決まっているはず。

三方一両損などではなく、
三方百両得くらいか。

来年の総裁任期終了のときに、
日本の30年後までを展望できる総理を、
望みたいものだ。

朝日新聞「折々のことば」
今日の第1920回。

わがこころ
澄みゆく時に詠む歌か

詠みゆくほどに
澄めるこころか

(若山牧水「樹木とその葉」から)
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牧水は言う。
「歌は自分を知り、
守り育てたいために詠むものだ」

政治もまず、自分を知り、
守り育てるために為すべきことだ。
そのうえで世のため、人のため。

「自分を僅(わず)かなりとも
“濁りのないもの”にしたい。
その点で”合掌礼拝”に似る」

真の政治も、
濁りのないものであるし、
合掌礼拝に似る。

そう考えると、
石破茂も岸田文雄も、
河野太郎も小泉進次郎も、
「濁りのないもの」を、
求めていないわけではない。

だから救われる。

編著者の鷲田清一さん。
「言葉は何か知れない自分というものを
たぐり寄せ、劈(つんざ)いてくれるもの」

政治家も言葉を使う仕事だ。

「だが一つ間違うと自分を閉じ込めもする」

政治家も一つ間違うと、
自分を閉じ込める。

「だからこそ言葉に距離をとり、
注意深く吟味することが大切になる」

安倍晋三は最後の最後に、
持病について語る瞬間に、
少しだけ言葉に距離をとって、
注意深く吟味した。

初めからとは望まない。

そのときに安倍は「美しい国」など、
言葉に距離を置かない標語を口にした。

二度目の総理就任のときくらいには、
それがあってほしかったが、
最後の最後にしか、
その域に達することができなかった。

歌人・若山牧水は44歳で亡くなって、
小泉進次郎にいちばん近いが、
歌を極めることで、
「こころの澄みゆく」境地を拓いた。

歌人・俵万智が一昨年の夏の終わりに、
「牧水の恋」という評伝を書いた。
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万智さんの牧水論、
なかなかに鋭いし、
とてもいい。

今日のテーマにまったく関係ないが、
最後に、家の前の坂道で、
Go! Go!ポーズ。
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濁りのないGo! Go!ポーズ。
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いまや、結城義晴にとって、
自然体。
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合掌礼拝にも似たGo! Go!ポーズ。
IMG_84970
30年くらい先まで走りたい。

白鳥は哀しからずや
空の青海のあをにも
染まずただよふ

いい歌だ。

〈結城義晴〉

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