結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2019年12月30日(月曜日)

[早仕掛け/早仕舞い/際の勝負]と「一番の人気」を祈ろう!

Everybody! Good Monday!
[2019vol52]

いよいよ2019年第53週、
とうとう12月最終週。

1月1日の週を第1週と数えて、
今日の晦日、明日の大晦日が、
2019年の第53週。

Good Monday!は、
その次の週の頭の挨拶だから、
今日は52回目のGood Monday!

令和元年も残すところ2日。

早仕掛け、
早仕舞い、
際の勝負。

私が言い続けている標語。

そして今日、明日は、
1年で一番の「際の勝負」。

だが、もういまさら、
ジタバタしても始まらない。

最大の際の勝負の今は、
1年の集大成。
日々の総決算。

とは言ってもその「勝負」は、
実は大勢が決している。

ひっくり返りはしない。
逆転はない。

勝っている者も、
負けている者も、
拮抗している者たちも。

私の著書『message』から、
一遍を紹介しよう。
このブログでは、
何度か掲載しているけれど。
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「一番の人気」

あなたの店が、
繁盛しているとする。
売上高の半分は、
実力なのだろう。
しかし、あとの半分は、
人気によるものだ。

人気とは、一番の者に
与えられる特権である。

あなたの店が
不振だとしよう。
不振の半分は、
店の実力による。
しかしあとの半分は、
人気がないからだ。

二番手、三番手、
四番手だからである。

では、
一番の人気は、
なぜ獲得できたのか。
そして一番の人気は、
どんなときに
逆転するものなのか。

何も競争がない時代。

すばやく時流をとらえた者が、
まず人気を博する。
人気は実力に決定的な影響を与え、
実力はどんどん向上する。
追いかける者がいくら努力しても、
この実力差は詰まらない。

どんなに消費が
冷え込んだときにも
どんなに営業不振が
蔓延しているときにも
一番人気の店は密かに
客の支持を伸ばしている。

二番手以下は
急激に落ち込む。

ただし、追う者の強みもある。
紙一重の差までは、
努力しだいで到達することができる。
しかし、この紙一重の差が大きい。
だから、そこから先は運に
めぐまれるしかないのかもしれない。

たいていの場合、幸運とは、
神から与えられるものでも、
自分で勝ちとるものでもない。
相手に恵んでもらうものである。
人気も、敵の過失によって、
ころがり込んでくるものなのだ。

人気を維持すること。
逆転すること。
それができるのは、
謙虚に、
実力と人気の力関係を
知る者だけである。
〈結城義晴〉

だとしたら今、
どんな気持ちで、
店を運営するのがいいのか。

まず第1に、
自ら、楽しむ。
私はそれがいいと思う。
もちろん、つつがなく、
やるべきことをやったうえで、
自ら、楽しむ。
そして周辺を、仲間たちを、
それに巻き込んでいく。

一番大事なときには、
心底、それを楽しむのが、
一番いい。

年末商戦を楽しみたい。

そして第2に、
楽しみつつも、
来年のこと、
未来のことを、
考える。

自ら、変わるために。

来年は2020年、
変わりたい。
変わろう。
H
12月30日だから、
そう思う。

ただし、
イトーヨーカ堂の社是。
「基本の徹底と変化への対応」

変わるものと、
変わらぬものを、
変えるべきことと、
変えてはいけないことを、
見定めねばならない。

商業界主幹・倉本長治。
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「変化する
という事実だけが、

変化しない」

これも何度も何度も、
書いてきたけれど、
今、出ている月刊商人舎12月号。

[Message of December]
変わろう! 祈ろう!
2019120501

変わるものを
変えられる勇気を、
変わらぬものを
受けいれる心の静けさを、
それらを見わける英知を、
お与えください。

世界中に広がった短い言葉。
ラインホールド・ニーバーの「祈り」。
朝に、夕に、人々は祈る。
変える勇気を振り絞った挙句、
変わらぬものを悟ったあとで、
しずかに自分に言い聞かせる。

2020年からの10年。
ため息が出るほどのNext Decade。
予想もつかない展開。
驚くほどのスピード。
途方もない変化。
それらへの恐怖。

しかし、自ら変わるしか、
ほかに道はない。
自分が変わらねば仲間は変わらない。
自分が変わらねば職場は変わらない。
自分が変わらねば店は変わらない。
自分が変わらねば会社は変わらない。

朝に、夕に、
しずかに祈ろう。
勇気を振り絞って、
変わる努力をしたうえで、
変わらぬものを受けいれる。
その英知が与えられるまで。

変わるものを
変えられる勇気を、
変わらぬものを
受けいれる心の静けさを、
それらを見わける英知を、
お与えください。〈結城義晴〉

では、みなさん、
2019年も祈りつつ、終わろう。
2020年のことを考えつつ。

Good Monday!

〈結城義晴〉

2019年12月29日(日曜日)

[Sunday Go! Go! Pose]タイガー・ウッズとポーズ!!

2019年最後の日曜日。
日曜日と言えばゴルフ。

今日はシーズンオフで、
テレビ中継もない。

今年のゴルフは、
日本では渋野日向子が大活躍。
8月の全英女子オープン優勝。
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世界ではやはりタイガー・ウッズ。IMG_49579-448x360

4月のマスターズ制覇。IMG_49589-448x353

14年ぶり5度目のマスターズ勝利。
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11年ぶり15度目の4大メジャー奪取だった。

Tiger Woods。
身長は188cm、体重は84kg。

1975年12月30日生まれの43歳。
ちょうど明日、44歳になる。

名門スタンフォード大学出身。
全米ジュニア・アマチュア選手権3連覇。
全米アマチュア選手権も3連覇。

大学2年で中退して、
プロ転向は1996年 。

1997年4月、21歳3カ月で、
史上最年少のマスターズ初優勝。
6月には世界ランキング1位。
そして21歳で史上最年少賞金王。

その後は輝かしい記録づくめ。

ただし、どんな人間にもつまずきはある。

スキャンダルとスランプと怪我。

そこから復活して、
通算勝利は米国で82勝、
欧州で40勝、日本でも2勝。

今年の世界ランキング6位、
賞金ランキングは7位。

11月、日本開催の、
ZOZOチャンピオンシップで勝利。
故サム・スニードの最多記録に並んでいる。

ちなみに日本の松山英樹は、
今年の世界ランキングは20位。

タイガーのスウィングは美しい。

私も昨年7月、65歳の時、
スウィング大改造。
90歳までラウンドできる、
理想のフォームを探求中。

アドレス。
suta-to

バックスウィング。
2

切り返して、ダウンスウィング。3

インパクト。
34

フォロースウィング。
5

フィニッシュ。
6
まだまだです。

来年の夏くらいに完成するはず。

今日はタイガーの写真の前。
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Go! Go! ポーズ!!
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2020年に向けて、
Go! Go!
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反対向きでも、Go! Go!
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そしてタイガーと同じように、
ガッツポーズしたい。
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今年は、ありがとう。
来年も、頑張ります。

〈結城義晴〉

2019年12月28日(土曜日)

石原靖曠先生との「忘年会」と岩井克人さんの「倫理と公共性」

2020年へのカウントダウン。
あと4日。

今日は夕方から、
横浜駅西口の髙島屋前に集合。

石原靖曠先生と忘年会。
スペシャリティ研究所所長。
84歳で、すこぶるお元気。

月刊商人舎12月号で対談した。
[徹底議論]流通の未来と現代化

今日は石原靖一郎さんと、
奥平哲朗さんもご一緒した。
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靖一郎さん(中左)は先生のご長男で、
スペシャリティ研究所海外担当。
奥平さん(左)はこの35年も、
先生の海外ツアーのコーディネーター。
(有)タイムズコーポレーション代表取締役。

私は㈱商業界の新入社員のときから、
石原先生にご指導を受けた。

故渥美俊一先生の次の世代からは、
4人の新進気鋭のコンサルタントが活躍した。
故高山邦輔先生、
島田陽介先生、
山本浩史先生、
そして石原先生。

高山先生は亡くなり、
山本先生は芸術家となり、
島田先生と石原先生が現役コンサルタント。

石原先生のもとからは、
橋詰昇さんや有田英明さん、
そして故宗像守さんらが、
次々に登場した。

多くの若手コンサルタントが生まれ、
現在、彼らはそれぞれの領域で、
トップコンサルタントとして活躍している。

私は正確に言えば、
コンサルタントではないけれど、
石原先生にご指導をいただいた一人だ。

2008年4月17日に、
商人舎発足の会が開催された。

私は記念講演をして、
決意表明した。
「30年間は現役として頑張って、
この産業に貢献します」
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このときにも石原先生には、
発起人になっていただいた。
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振り返ってみると、
石原先生の年齢まで、
やり抜くということだ。

その意味でも石原先生は私の師匠だ。

今日はそんなことも思った。

ありがとうございました。
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さて、日経電子版に、
岩井克人さん登場。
「貨幣が基礎、倫理と公共性必要」

日経は来年1月1日から、
「逆境の資本主義」という連載を、
スタートさせる。

その前宣伝のようなもの。

東京大学名誉教授で、
現在、国際基督教大学特別招聘教授。
理論研究の第一人者でありながら、
その文章はきわめてわかりやすい。

変な言い方だが、
私、大ファンだ。
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現在の資本主義は、
大きな危機にある。

その危機を描くために、
簡潔に歴史をたどる。
1989年のベルリンの壁崩壊、
1991年のソ連崩壊。

「社会主義は全面的にではないものの
没落し、資本主義一本やりになった」

「そこで米英型の
自由放任で株主主権的な資本主義と、
様々な形の規制をもち、
ステークホルダーの利害を調整する
日独型といった選択肢があった」

米英型と日独型。

しかし、当時。
「日本はバブル崩壊に直面し、
ドイツも病人と呼ばれるほどの
経済状況だった」

だから90年代は、
「米国が未曽有の経済成長を遂げ、
欧州では英国が一人勝ち状態だった」

「その勢いで世界は米英型資本主義に
収れんするという考え方が
学界やビジネス界、政界を支配した」

ここに現在の問題の根源がある。

「結果、世界は金融の不安定化や
所得格差の拡大、環境破壊という
問題を抱えるようになった」

当時から言われ始めた、
「グローバル化」とは、
煎じ詰めれば、
米英型資本主義のことだ。

そこで岩井先生の指摘。
「問題の根源は、
理論を間違えていることだ」

ここからが岩井先生のご専門であり、
同時に重要な点だ。
「資本主義は貨幣を基礎としている」

「モノを売ってお金を得るのは、
貨幣側から考えると
モノを人に渡してお金を買っている」

「お金自体は
紙切れや金属のかけら、電子情報などで
何の役にも立たない」

「貨幣は純粋な投機であり、
投機はバブルの生成と崩壊を起こしうる」

だから貨幣経済を、
「完全に自由放任にすると
必然的に不安定になる」

そこで、
「制御する公共機関や規制が
なければうまくいかない」

「所得格差は特に、
米英で広がっている」

その最大の要因は、
「経営者が高額報酬を得ていることだ。
株主利益を最大化するために、
経営者も株主にすればよい
ということになった」

「経営者は会社に
忠実義務を負うはずなのに、
自己利益を追求する機会を
与えてしまった」

「米国で株主至上主義に
歯止めがかかり始めたのは
いい傾向だが、まだ不十分だ」

「資本主義には
倫理と公共性が必要であると
確認しなければならない」

ここで、倉本長治。
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損得より先に善悪を考えよう。
これは倫理だ。

公正で公平な社会的活動を行え。
これは公共性を意味している。

岩井先生は警告する。
「民主主義も
危機に直面している」

しかし、
「資本主義は1人1票の民主主義に
常にチェックされる」

したがって、
「社会が硬直しないように
自由の余地を残し、
資本主義と民主主義がバランスすると、
自由民主主義がうまくいく」

資本主義と民主主義のバランス。

「大統領制の米国の民主主義は
ポピュリズムに陥る傾向がある」

さらに、
「米国には政治資金の問題もある」

「法人にも献金を許すシステムを作り、
本来1人1票であるべき政治に、
資本主義の論理を持ち込んだことが
米国の民主主義を大いにゆがめた」

そしてドナルド・トランプが登場した。
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一方、中国は、
「社会主義的要素が残ったまま
資本主義をうまく取り込んだ」

「米国で資本主義と民主主義が
ともに崩れ始める一方、
中国の国家資本主義は
急成長している」

だから、
「発展途上国は中国型の民主主義を
モデルにし始めている」

「こうした動きは資本主義の問題より、
さらに大きな危機だ」

わかりやすいし、
見事に本質を突いている。

「資本主義には、
倫理と公共性が
必要である」

資本主義をベースにした経営には、
だから倫理と公共性が必須である。

そして資本主義と民主主義の、
バランスをとれるよう、
自由の余地を残しておく。

だから企業にも、
資本主義と民主主義のバランスが、
是非とも必要になるのだ。

ここに21世紀の希望がある。

〈結城義晴〉

2019年12月27日(金曜日)

田中陽さん執筆の日経電子版「物足りぬ経産省改革案」に同感!

2019年のカウントダウン。
あと5日。

明日から9連休という会社も多い。
私たちは今日が最後の責了日。
そして今年最後の業務日。

(株)商人舎も9連休です。
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月刊商人舎2020年1月号。
書き納めの原稿を書いて、
責了しました。

インパクトのある特集となりました。
発刊は1月10日。

楽しみにしてください。

そして今年1年、
ありがとうございました。

女性陣は5人が5人、
オリンピックカラーのセーターを着用。
青、黄、黒、緑、赤。
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来年はオリンピックイヤー。
よろしくお願いします。DSCN00249

さて、今日の日経新聞電子版。
「コンビニオーナーは納得するか」
サブタイトルは、
「物足りぬ経産省改革案」
編集委員の田中陽さんの執筆。

素晴らしい。
プロフェッショナルの記事だ。

最近、日経の社説に文句をつけてきたが、
田中陽さんは別格だ。
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経済産業省主催で、
コンビニの経営課題を議論する、
有識者検討会が開催されている。

今年6月からスタートして、
4回の検討会が行われた。
そして第4回目の12月23日、
事務局の経済産業省が、
報告書骨子案を公表した。

田中さんはこの骨子案を評価した。

「今年、コンビニを巡っては、
深刻な人手不足や人件費高騰などで
ビジネスモデルの基幹である
24時間営業の維持に
不満を漏らすオーナーが続出。
消費期限切れの商品を廃棄する
食品ロスの多さも社会から批判を浴びた」

「有識者検討会は
こうした問題の解決を導く施策を
見いだす狙いだったが、
骨子案ではいくつか、
抜け落ちた視点がある」

鋭い。

その第1は「オーナーの資質について」。
昭和の時代にスタートしたコンビニ。
初めは酒販店からの転換が多かった。
それから米穀店、青果店などの業種店。
もともと商売人だった人たち。

土地も建物も所有して、
セブン‐イレブンでは、
Aタイプと称されるフランチャイジー。

平成になると、
未経験者がオーナーになった。
脱サラ組など、
商売をしたことがない人たち。
Cタイプという。

現在の新規加盟店舗は、
ほとんどがCタイプだ。

この違いは大きい。

いわば素人が商売を始める。
今、起こっている問題点の、
本質のひとつがここにある。

田中さんはその点を指摘している。
現場を熟知した視点だ。

「有識者検討会の骨子案には残念ながら
コンビニオーナーに
なろうとしている人たちの
商人としての素養については
触れられていない。
本部のオーナー選びの
厳格化を求める指摘もない」

コンビニは商人が経営するものだ。
セブン&アイ創業者の伊藤雅俊さんの、
「商いの心」が大切だと思うし、
それをどう評価しておくかも重要だ。

第2の指摘は、
スーパーバイザーの問題。

「オーナーと
店舗運営を担当する店舗指導員との
コミュニケーションへの踏み込みも
骨子案では弱い」

これも現場に根差した指摘だし、
ずっと問題にされてきたことだ。

そして第3は、
会計システムの問題。

「骨子案の中で最も拍子抜けしたのが
コンビニ経営の基幹となる
会計システムに言及していない点だ」

「コンビニでは、
会計処理などの煩雑な業務を
本部が受け持ち、
オーナーは売りに専念できる
システムを構築している」

しかしこの仕組みが、
複雑でわかりにくい。

「特殊な会計システムを改め
誰からも分かりやすく、
透明性のある普通の会計システムに
移行すべきではないのか」

同感。

「有識者検討会を傍聴したり、
議事録などを読んだりすると、
コンビニ経営の窮状を訴えるオーナーの
切実な声に若干、
引きずられすぎているようにも思える」

「現場で取材をしていると
そうしたオーナーの気持ちはよくわかる。
ただ、骨子案は
オーナーが求める改善点を
対症療法として打ち出した施策が
目立つ気がする」

同感。

「あるコンビニの幹部は
“有識者検討会の一部の委員は
コンビニ本部を『悪』と決めつけている。
経産省が主催する会議なのに、
コンビニを産業としてみてくれていない。
悲しいことだ”と語る」

私も議事録を読んでみて、
強く同感した。

「日本でコンビニが誕生して50年近く」

「会計システムが
制度疲労を起こしているにもかかわらず
手を付けてこなかった。
業界自体が猛省すべきではある」

厳しい指摘だ。

「それができないがゆえの有識者検討会なら
持続可能な提言をすべきだ」

「一部の有識者検討会の委員が
コンビニ会計の”問題点”について言及した」

これは根本重之委員のことだ。
流通経済研究所理事。
前拓殖大学教授。

私もかつて、
農林水産省の委員会でご一緒した。

「1月にまとまる報告書にどれほど
抜け落ちた大切な視点が
盛り込まれるのか。
そうでなければ
令和のコンビニ像は描けない」

日経新聞電子版の田中陽さんの記事。
読んでみてください。

いっそのこと、
田中さんを委員に選べばよかったのに。

最後に朝日新聞「折々のことば」
今日は第1681回。

「もめごとが
避けられないとすれば、
わたしの時代に
それを片づけて、

子供には平和な暮らしを
させてやりたい」
(トーマス・ペイン)

編著者の鷲田清一さん。
「米国の独立運動に与(くみ)した思想家は
1776年、独立戦争のさなか」に、
「後退を強いられる自軍兵の
士気を高めんと草した」

独立反対派の一人が言った。
「ともかく、わたしが生きている間は
平和であって欲しいんです」

それに対してペイン。
「こういった物言いは誤りだ」
「真に子供を思うならこう言うべきだ」と、
冒頭の発言をした。
(有名な「コモン・センス」から)

コンビニも、
今、私たちの時代に、
もめごとを片付けておかねばならない。

そのためには、
商人と商売と現場の視点こそ、
不可欠である。

〈結城義晴〉

2019年12月26日(木曜日)

イオンの「原則的にマスクをしないで接客する」方針の問題について

今朝、堀内慎也さんが、
横浜商人舎オフィスにやって来てくれた。
㈱紀文食品事業企画室正月ユニット部長。
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毎年の気分正月フォーラムの責任者。

今日は紀文の特選蒲鉾を、
届けてくれた。

そして腰を落ち着ける間もなく、
大阪に向かって疾駆していった。

紀文にとって年末年始は、
それこそ休む間もない。

ありがたく頂戴した。
保芦將人会長の名前で、
丁寧な添え書きがあった。

ありがとうございました。DSCN97629

それから商人舎には、
マルトグループから、
蘭が贈られてきて、
狭いオフィスを飾っている。

これも毎年恒例で、
心から感謝したい。
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さて、この商人舎公式ホームページに、
投稿があった。

塚本博志さんから、ご要望。
「中国の小売市場についての記事も
お願い致します」

結城義晴の返事。
「ご投稿、感謝します。
了解しました」

「しかし過去の記事を見てください。
この公式ホームページのトップの空欄、
白いスペースの検索欄に、
中国とか上海とか北京とか、
そして”訪問”などと、
文字を打ち込むと
記事を閲覧できるようになっています」

「流通ブログとしては、
一番早くから中国に注目して、
中国を訪れ、その報道をしています。
昨年10月にも上海に行きました。
その記事をまず、読んでみてください。
よろしくお願いします」

商人舎ホームページのタイトルがある。
その下の白くて長いスペース。
右に「検索」とある。無題

ホームページのリニューアルのときに、
ここを大きくして使い勝手を良くした。

ここに知りたい単語を打ち込む。

「中国」「上海」「訪問」と打つと、
この画面になる。syannhai

そしてその項目をクリックすると、
そのページに飛ぶ。

2010年から中国に注目して、
本格的に研究を始めた。

2010年の外灘(バンド)での写真。
若いです。
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2016年1月には、
永輝超市の創業者の張さんに会った。
英語表記ではZhang Xuanningさん。
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加藤徹さんとご一緒した。
当時は万代社長だった。

張さんは今や、伝説中の人物。

2016年には、
「盒馬鮮生」の第1号店を訪れ、
昨2018年1月にもフーマの最新店を、
月刊商人舎11月号で紹介した。
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月刊商人舎Webコンテンツのページも、
同じように[検索]スペースを大きくして、
活用しやすくしてある。

「商人舎流通スーパーニュース」も。ryuutuuusu-pa-nyu-su9

右上の検索窓はちょっと大きくしてある。
ryuutuuusu-pa-nyu-su9
ぜひ、活用してください。

お願いします。

さて、イオンの「マスク問題」

昨日からネット上で、
様々な声が集められ、
様々な意見が発信されている。

持株会社のイオン㈱は12月中旬、
接客時におけるマスク着用は、
原則的に禁止するという内部通達を、
グループ企業に向けて発信したらしい。

ただし、惣菜部門やベーカリー部門、
あるいは飲食部門などで、
食品の製造加工を担当する者は、
マスクを着用するのが、
逆に義務付けられている。

ところが傘下企業の一部の従業員が、
「マスクなしでは、
風邪などの予防ができない」
と、反発したという。

それがSNSなどで広がった。

このあたりの真偽は、
直接確認したわけではないから、
定かではない。

ただし問題が広がったので、
この件に関して、
イオンの広報部がコメントしている。

「接客時におけるマスク着用は、
顔の半分を覆い隠してしまうため、
お客さまにとって表情がわかりにくく、
声も聞こえづらくなり、
お客さまとの
円滑なコミュニケーションの
妨げになります」

「風邪や体調不良のイメージを持たれ、
不安を抱かれる場合があります」

小売業の経営サイドからすれば、
違和感のない規定だろうと思うし、
そんな接客方針を出すのも悪くはない。

大抵の店では、
「明確な規定はない」かもしれない。
けれどそんな場合にも、
接客業として、
常識的に対応すればいい。

イオン同様、原則的に、
マスクをしてはならない企業もある。

「原則的に」ということは、
風邪をひいたりしているとき、
あるいは妥当な理由があるときは、
マスク着用の許可も出る。

ただし、風邪をひいていたら、
それこそ接客業務から、
外れなくてはならない。

イオンの側も、
風邪気味だったり、
花粉症にかかっていたり、
家族に受験生がいる場合などは、
上司が着用を許可するという。

この傘下企業従業員の反発に対して、
「十分に意図が伝わっていなかったので、
今一度説明をするようにしています」

そのとおり。

イオンとして問題があったとしたら、
コミュニケーションの齟齬があった点だろう。

私の考えは明解だ。

アメリカ研修などのときに、
時々マスクを着用してくる人がいる。

原則的に外してもらう。

かの地ではマスクをするのは、
重病人である。

もしくは「銀行強盗しかいない!」と、
言ったりする。

アメリカの店で、
店員がマスクをしているのを、
見たことがない。

ウォルマートでも、
クローガーでも、
トレーダー・ジョーでも、
ホールフーズでも、
コストコでも。

㈱商人舎の場合も、
取材に行ったり、
インタビューをしたりする場合は、
原則的にマスクは着用しない。

たとえ不特定多数の相手であっても、
人々と面談するときには、
マスクはしない。

そのほうが感じがいいからだ。

もちろんオフィスで、
編集作業などするときには、
それは自由にしてよろしいが。

原則的にマスクはしないで人と接する。
イオンのこの方針が問題になること自体、
どこかに違和感を感じるのだが、
みなさんはどうだろう。

〈結城義晴〉

2019年12月25日(水曜日)

川野幸夫会長の「無念!」とロピアの焼肉レストラン「eatopia山科」

Merry Christmas!

和洋折衷、典型的な日本人の結城義晴です。
今日は夕方4時から、
東京・日本橋。

一般社団法人日本スーパーマーケット協会。
その会議室。
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毎月恒例の記者発表。
スーパーマーケット販売統計調査。

専務理事の江口法生さんが、
11月の営業状況を的確に報告した。
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全国270社の総売上高は、
前年同月比で全店は100.9%、
既存店は99.6%。

健闘した。

前月の10月が全店99.9%、
既存店98.3%。

消費税が10%に増税されたが、
食品は軽減税率が導入されたため、
11月には戻ってきた。

ただし、統計の中で、
1~3店舗を保有する企業は、
10月の既存店前年比が94.1%だったが、
11月の場合には98.1%へと躍進した。

51店舗以上の企業では、
10月が98.6%で11月が99.7%だったから、
多分、キャッシュレス決算ポイント還元が、
効果を発揮していることを示す。

それでも還元の優遇措置を受けない企業も、
11月は既存店が99.7%まで回復しているから、
ポイント還元対策を講じていることがわかる。

まあ、想定通りだ。

続いて、日生協の伊藤治郎さん。
日本生活協同組合連合会の渉外広報本部長。DSCN98139
全国65生協の11月は前年比98.8%。
店舗販売は96.4%で8カ月連続前年割れ。

宅配は100.0%、個配は101.4%と健闘。
生鮮食品と酒、住関連が苦戦した。
生鮮は相場の影響、
酒と住関連は消費増税駆け込み需要の反動。

つづいて、川野幸夫さんが登場。
日本スーパーマーケット協会会長、
㈱ヤオコー会長。
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「2019年の振り返り」と題して、
1年間の総括をしてくれた。
(詳細は商人舎流通スーパーニュースで報告)
DSCN98219
「スーパーマーケットの役割は、
年々、大きくなっていく。
その思いが実現できるように、
政治・行政に向けても、
モノを言ったり、
政策提言をしたりしてきた」

「全般的に言えば、
スーパーマーケットの業績は低迷を続けた。
11月まで連続前年割れだった」
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「今年、インパクトが大きかったのは、
やはり消費増税だ。
キャッシュレスによるポイント還元も、
懸念したとおりのことが起こった。
業界における競争環境が破壊され、
未曽有のポイント合戦と安売り競争が、
全国各地で繰り返された」

「これほど無念だと感じたことはない」DSCN98249

同感だ。

「しかし来年はオリンピックがある。
前半は明るい年になるだろう」
DSCN98279

川野さんはこの産業に対して、
大いに貢献した。
僭越ながら、本当にそう思う。

だが「無念」な結果に終わった。
私は「敗北感」という言葉を使った。

それでもスーパーマーケットの将来は、
その現在の重い役割が、
さらに重要になることは変わりない。
DSCN98309
1年間、ありがとうございました。

外に出ると髙島屋SCが、
美しくライトアップされていた。
「今日はクリスマスだった」
そう思った。
IMG_33469

タクシーで銀座6丁目へ。
IMG_33559

GICROS GINZA GEMS。
IMG_33549

肉のレストランがずらりと揃う。
その7階が山科。
IMG_33479

㈱eatopiaが11月に、
オープンさせたばかりの焼肉レストラン。
eatopiaは㈱ロピアの子会社。
IMG_33509

急遽、思い立って、
Christmasの焼肉。
IMG_33519

支配人の石井謙司さんが、
特別に給仕までしてくれた。
あの「うかい亭」でキャリアを積んだ腕利き。
DSCN98369

白鳥和生さんと「いただきます」。
日本経済新聞社編集局調査部次長。
DSCN98389

キムチとナムルなどから始まって、
次々に様々な部位の焼き肉が、
塩味とたれ味交互に出てくる。

さすがに肉のロピアだ。

この店はお任せのワンメニュー。

今日は但馬の田村牛。
はじめにウチモモの真ん中のシンシンを、
刺身で食べる。

つぎにタンナカの開きとミスジを塩で、
そして薄切りのヒレとランボソをタレで、
軽くあぶっていただいた。
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その間に、カラフルで新鮮なサラダ。
DSCN98429

厚切りのハラミ。
DSCN98569

薄切りのタンモト(左)とサーロイン(上)と、
肩ロースの厚切り(右)。
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これほどうまい肩ロースもあまりない。
DSCN98609

せっせと食べる。
DSCN98639

石井さんが丁寧に焼いてくれる。
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これは私たちだけの特別メニュー。
厚切りのタンとサーロイン。
DSCN98699

これも美味。
DSCN98709

最後はすき焼きだが、
しゃぶしゃぶとの中間のような調理。
IMG_33499

そこに黒トリュフ。
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惜しげもなくたっぷりと、
削り取って添える。
DSCN98899

卵とサーロインと、
トリュフ。
DSCN98929

箸で肉をつまんで、
外側からよくかき回すと、
たれと卵とトリュフが混ざってきて、
得も言われぬ味を出す。
DSCN98939
肉を堪能したあとは、
これを卵かけご飯にする。

絶品。

さらに最後の最後に、
肉のお茶漬け。
DSCN98969
ワサビとネギを混ぜて、
これまた絶品の締め。

終わりはアイスクリーム。
あっさりしていて、
焼肉のあと口に最適。
DSCN99029
これでロピアらしく、
ロープライスユートピア。
それがイートピアの山科。

食事が終わったころ、
高木勇輔さんが登場。
㈱ロピア代表取締役。
連れはフジパン㈱の安田憲正さん。
営業本部営業副本部長。

Lopiaのeatopia。
その1号店が銀座の「山科」。

断然、お奨めの店。
まだオープンしたばかりで、
まったく宣伝していない。

年末は29日まで。

一度、食べてみてください。

良いクリスマスだった。
雑誌原稿は全然、進まなかった。

〈結城義晴〉

2019年12月24日(火曜日)

2019クリスマスイブに「祈ろう」

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この出逢ひこそクリスマスプレゼント
〈稲畑汀子〉
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毎日、ブログを書いてきて12年。
今日、ブログにやって来てくれた人、
読んでくれてありがとう。

出会いこそ、プレゼントです。

祈りても終る一日冬の星
〈長島和子〉
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祈りは祈り。
現実にならなくとも、
一日は終わる。

冬の星が瞬く。

ドイツのアルディ
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クリスマスイブの日に、
売れ残った商品を寄付する。

恵まれない人たちへのプレゼント。

ドイツでもフランスでも、
イギリスでもアメリカでも。
世界14カ国で。

アルディは、
クリスマスと翌日を休業とする。
従業員にも休んでもらうためだ。

そこでクリスマスイブの午後4時に、
店舗で売れ残っている食品を、
地域の慈善団体に寄付する。
arudhi 3
1店舗あたり20から30のクレートが、
ドネートされる。

今年で3年目。

アルディ全体では、
昨年のクリスマスに、
50万食ほどの寄付が行われた。
20131009132616
米国のクローガーも地域ごとに、
同じようなプログラムを展開する。

もちろんフードバンクなどの、
ソーシャルシステムがベースにある。
各地の教会が連動している。

日本にもこんな充実した社会組織が、
あったらいいなあ。

しかし日本の場合は、
クリスマスではないだろう。

正月元日や二日、あるいは三が日に、
休業する小売業。

増えてきた。

大晦日に売れ残りそうな商品は、
みな、寄付してしまおう。

まだフードバンクなど未整備だから、
最後には顧客に全部無料で、
差し上げてしまう。

そんな店がすでに、
あるかもしれない。

これは今年末、
すぐにでもできそうだ。

すぐに変われそうだ。

コンビニだって、
正月元日にストライキをする店があれば、
元日休業実験をする店がある。
top_rotation_01
そんな店々は、
大晦日の最後には、
惣菜や弁当、おでんを、
顧客にプレゼントしたらいい。

廃棄するのはもったいない。

クリスマスイブの今日。
そんな社会が来るよう、
そんな店が増えるよう、
祈りたい。

商売以外でも、
世の中のお役に立つ店が、
増えますように。

そして最後に、
月刊商人舎12月号から。
201912_coverpage
[Message of December]
変わろう! 祈ろう!
2019120501
変わるものを
変えられる勇気を、
変わらぬものを
受けいれる心の静けさを、
それらを見わける英知を、
お与えください。

世界中に広がった短い言葉。
ラインホールド・ニーバーの「祈り」。
朝に、夕に、人々は祈る。
変える勇気を振り絞った挙句、
変わらぬものを悟ったあとで、
しずかに自分に言い聞かせる。

2020年からの10年。
ため息が出るほどのNext Decade。
予想もつかない展開。
驚くほどのスピード。
途方もない変化。
それらへの恐怖。

しかし、自ら変わるしか、
ほかに道はない。
自分が変わらねば仲間は変わらない。
自分が変わらねば職場は変わらない。
自分が変わらねば店は変わらない。
自分が変わらねば会社は変わらない。

朝に、夕に、
しずかに祈ろう。
勇気を振り絞って、
変わる努力をしたうえで、
変わらぬものを受けいれる。
その英知が与えられるまで。

変わるものを
変えられる勇気を、
変わらぬものを
受けいれる心の静けさを、
それらを見わける英知を、
お与えください。

Merry Christmas!

〈結城義晴〉

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