結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2019年12月08日(日曜日)

「回遊魚女子」と「タレスの落とし穴」と「人間のちょぼちょぼ」

久しぶりに土日を家で過ごす。

月刊誌の締め切りや、
海外出張があると、
土日も何もなくなる。

そんな1年を過ごしてきて、
もう師走。

あっという間に1日の夕方。
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上弦の月。
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昨日の「大雪」(たいせつ)には、
文字通り横浜で雪が降った。

ゴルフに行く予定もなかった。

しかし、こんな時には、
何かをやりたくなる。

商人舎オフィスのメンバーからは、
「先生はマグロです」
と言われる。

マグロは「回遊魚」だ。
回遊魚はコトバンクで、
「定まった季節または時期に、
広い範囲のほぼ一定の経路を移動する魚」

サンマ・イワシ・サバ・アジ・サケ、
そしてマグロ・カツオなど。

このうちマグロやカツオは、
「眠っている間も泳ぎ続ける」

泳いでいないと息ができないからだ。
動きを止めたらエラ呼吸ができない。

最近はそんな「回遊魚女子」がいるという。

男は昔から、
回遊魚のように仕事し、
遊びまくる者が多い。

しかし女子にそれが出てきたらしい。
毎日息をつく暇もなく、
アクティブに飛び回っている女性。

その実態は、守備範囲が広いこと。
ゴルフ、テニスから、登山やサーフィン、
ダンスやフィットネスなどの体育会系から
フェスやアートなど文化系のイベントまで
何かとイベントに積極参加するらしい。

「誘われたらとりあえず行く」
「来るもの拒まず」

しかしひとつの趣味に
のめり込むことは少ない。
交際範囲が広くて人付き合いもマメ。

そんな女子だそうです。

私も昨日今日、
何度目か、何十度目かの決意で、
スクワットを始めた。

さて中日新聞と東京新聞。
巻頭コラムが同じ日がある。
「中日春秋」と「筆洗」

私は結構、好きだ。
昨日のそのコラム。

「古代ギリシャの賢人で、
哲学の祖ともされるタレスに、
失敗談がある」
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「空を見上げて、
星の運行を考えている最中に
穴に落ちた」

召使いが失笑した。
「あなたさまは熱心に
天のことを知ろうとなさいますが、
ご自分の面前のことや足元のことには
お気づきにならないのですね」

「高みにある理想を見上げるのはいいが、
身近で現実的な問題が
おろそかであれば危うい」

ソクラテスは、
「知を追い求める人への戒めのように、
この挿話を語る」

それを弟子のプラトンが、
著作に書き残した。

タレスも面白いが、
ソクラテスもプラトンも面白い。

私はそんな哲人ではないが、
タレスとおんなじだ。

日常生活に関しては、
「事務処理能力なし」と、
これも商人舎スタッフに、
決めつけられている。

実際、トイレの電気は消し忘れる。
しょっちゅう、モノを忘れる。
新しいことに対応できない。

まあ、アルツハイマーの気(け)が、
混じっているかもしれないが、
すこしは年も取った。

しかし「仕事」に関してはいまでも、
事実も数字も全部、
一度聞けば頭に入る。

偏りがあるのだろう。

「ほぼ日」の糸井重里さん。
「今日のダーリン」で書く。
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「そんなに”たいした人”とか
いないです」

「立派な人、たいした人、
大物、偉人、すごい人に、
思わせたいという人は、
けっこうたくさんいますよ」

「あと、そういう”たいした人”を中心に据えて、
そのありがたみで、
金や権力を集めようという人もいる」

「でも、ほんとに”たいした人”が
いるわけじゃない」

「語源は知りませんが、
昔のおやじとかがよく言う
“人間、みんなちょぼちょぼ”
という考え(思想)は、
見事だなぁと、ぼくは思います」

同感だ。

だから私もいつも言う。
「自分で考えろ」
「グライダー商人になるな」

糸井さん。
「ぼく自身にも、大好きな人、
尊敬する人はいますが、
“たいした人”と祭りあげるに
相応しい人はいません」

「たいしたことをしちゃったり、
すごいなぁという考えを
持っていたりはしたとしても、
“ちょぼちょぼ”の範囲の人に
ちがいないと思うのです」

「そういう範囲を超えてるかのように
振る舞うとしたら、それは、
そうするべき動機や事情が
あるんだろうなぁ」

「だれか、人のことを、
尊敬するまではいいけれど、
それを”たいした人”だと
思わないほうがいいよ、と。
なんとなく若い人には、
伝えておいたほうがいいな」

同感だなあ。

「いろんな意味で、
“畏怖(おそれ)”につながることは、
ないほうがいいと思うんです」

「どれだけすごそうな人を見ても、
“ちょぼちょぼ”から、
ここまで歩んできたのか、
と感じるほうがいいですよね」

ソクラテスもプラトンも、
もちろんタレスも。

安倍さんもトランプさんも、
習さんも金さんも、
ほんとうは、
「ちょぼちょぼ」なんでしょう。
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アフガンの中村哲さんも、
「ちょぼちょぼ」の医者が、
あそこまでやった。

だからわたしたちも、
自分なりに中村哲の遺志を継げるし、
自分らしく継がなければいけない。
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もちろん回遊魚おじさんも、
回遊魚おじいさんも、
回遊魚女子も、
「ちょぼちょぼ」です。

ちょぼちょぼだから、
時には休んだほうがいい。

ありがとう。

〈結城義晴〉

2019年12月07日(土曜日)

アフガン中村哲医師のメッセージと谷川俊太郎の「平和」

横浜に初雪。

「初雪」と言う言葉は、
ふたつの意味を持つ。

第1は「その冬に初めて降る雪」。
だから今日は横浜の初雪。

第2は「新年になってから初めて降る雪」。

日本語はボキャブラリーが豊富だから、
異なる表現があってもいいところだが、
「初雪」はひとつでいい。

美しい言葉だ。

初雪や水仙の葉のたわむまで
〈松尾芭蕉〉

貞享3年(1966年)、43歳の句。
芭蕉はこのころ文京区関口に住んでいた。
のちに「芭蕉庵」と呼んだ。
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その芭蕉庵に暮らしていた旧暦12月8日。
待ちに待った初雪が降ってきた。

この初雪は第1の意味。

雪の重みにたわむように、
水仙の葉が折れ曲がっている。

「初雪」と「水仙」。
ふたつの季語が使われているが、
細かで正確な観察が、
初雪の嬉しさを静かに表している。

秀句。

中日新聞と東京新聞の巻頭コラム。
一昨日の「中日春秋」と「筆洗」

谷川俊太郎さんの詩「うそとほんと」を引用。

うそはほんとによく似てる
ほんとはうそによく似てる
うそとほんとは
双生児
うそはほんととよくまざる
ほんとはうそとよくまざる
うそとほんとは
化合物

うその中にうそを探すな
ほんとの中にうそを探せ
ほんとの中にほんとを探すな
うその中にほんとを探せ

五十年以上前の作品。
「情報社会の金言に思える一節もある」

ほんとの中にうそを探せ
うその中にほんとを探せ

本当のなかの嘘を見抜け。
嘘のなかの本当を見出せ。

これも正鵠を射た観察だ。
素晴らしい。

谷川俊太郎の詩集、
「地球へのピクニック」。
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この中にいい詩がある。

平和

平和
それは空気のように
あたりまえなものだ
それを願う必要はない
ただそれを呼吸していればいい

平和
それは今日のように
退屈なものだ
それを歌う必要はない
ただそれに耐えればいい

平和
それは散文のように
素っ気ないものだ
それを祈ることはできない
祈るべき神がいないから

平和
それは花ではなく
花を育てる土
平和
それは歌ではなく
生きた唇

平和
それは旗ではなく
汚れた下着
平和
それは絵ではなく
古い額縁

平和を踏んずけ
平和を使いこなし
手に入れねばならない希望がある
平和と戦い
平和にうち勝って
手に入れねばならなぬ喜びがある――

アフガニスタンで、
中村哲さんが亡くなった。

西日本新聞は、
中村さんの活動を支援し続けた。
定期的に連載で中村さんの文章を掲載した。
中村さんが福岡生まれだったことも、
もちろんある。

一昨日のその西日本新聞の社説。

「中村哲氏死去 
その志は暴力に屈しない」

「あまりに突然で痛ましい知らせに、
悲憤と悔しさがこみ上げて仕方がない。
その活動は、世界にも類例のない
草の根の国際貢献だった」

「戦火と干ばつによって荒廃した
アフガニスタンの大地で、
人々の暮らしを支え続けた
福岡市の非政府組織”ペシャワール会”
現地代表、中村哲医師がきのう、
現地で凶弾に倒れた」
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「車で移動中に武装した男らに襲われ、
中村さんを含む計6人が死亡した。
事件が起きたのは
イスラム過激派組織などが活動し、
治安が悪化している
東部のナンガルハル州である」

心から哀悼の意を表したい。

「困っている人を見捨てられない。
“義”と”情”に突き動かされた活動だった。
かつて北九州・若松で
港湾荷役を取り仕切った
玉井金五郎を祖父に持つ人らしい、
気概であろう」

中村哲は九州男児だった。
川筋気質の福岡県人だった。

「1984年、アフガン国境に近い
パキスタンのペシャワルを拠点に
ハンセン病患者らの治療活動を始めた。
そこで知ったアフガン難民の窮状が、
地域を再建していく壮大な支援へと
中村さんを駆り立てた」

「ペシャワール会の支援で、
アフガンの無医地区に
診療所を開設する一方、
干ばつに苦しみ、
水の確保もままならない人々のために
自ら井戸を掘り、農作物の作り方を教え、
現地の人々と手を携えて、
幾多の水路を完成させた」

中村さんは、
江戸時代に福岡の筑後川で構築された、
山田堰(やまだぜき)の技術を復活させて、
アフガニスタンに水をもたらした。
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「すると、
大干ばつで無人となった村々に
住民が戻り始めた。
赤茶けた荒れ地が
緑の農地としてよみがえった」

「政治的な背景を伴いがちな
国際社会のアフガン支援とは距離を取り、
独立独歩を貫いた」

「国家に頼らない。
あくまで人と人の
“泥くさい義理人情や素朴な共感”」

この義理人情や共感に支えられて、
中村哲はアフガンの大地に立ってきた。

「その志を30年以上にわたり持続した」

「中村さんが最初に現地に入ったのは、
旧ソ連の介入で深刻化した
アフガニスタン紛争のまっただ中だった」

「2001年に米中枢同時テロが起きると、
米軍はアフガンの首都カブールへの
空爆を開始した」

「長期にわたる政情不安の始まりだった」

「中村さんの活動は、
戦争や内戦がもたらす恐怖と悲惨の
すぐ傍らで続けられてきた。
文字通り命懸けの
“丸腰の途上国支援”だった」

「アフガニスタンの人々は
日本に親密な感情を抱いている。
“戦争をしない平和な国”のイメージが、
友好関係の下地にある」

「それだけに、
安倍晋三首相による
安全保障政策の転換には
強い懸念を示してきた」

「中村さんは、武力や軍事力で
自分を守ることができるという考えを
“迷信だ”と一蹴していた」

「暴力に対して
暴力で報復するのではなく、
人が餓死するような状態を
解消しなければテロは根絶できない」
中村
「平和の維持には戦争より
勇気と忍耐がいる」

「非業の死を前に、
私たちは中村さんから託された、
このメッセージを決して
手放してはならない」

ふたたび谷川俊太郎。

平和を踏んずけ
平和を使いこなし
手に入れねばならない希望がある
平和と戦い
平和にうち勝って
手に入れねばならなぬ喜びがある――

合掌。

〈結城義晴〉

2019年12月06日(金曜日)

米国Holiday Seasonに異変! Black Fridayのon-line激増現象

アメリカはいま、
ホリデーシーズン。
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サンクスギビングデーから、
クリスマスまでの1カ月間。

一年で一番の書き入れ時。
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宝石店や玩具店、
ステータスブランドも、
観光客の購買を除けば、
ホリデーシーズンで利益を出している。

そのホリデーシーズンに、
大異変が起こっている。

商人舎流通スーパーニュース。

ブラックフライデーnews|
米国オンライン販売が前年比43%増の74億ドル

もちろん「ブラックフライデー」は、
サンクスギビングデーの翌日の金曜日。
11月第4木曜日の「1年で一番売れる日」
今年は11月29日だった。

その今年のブラックフライデーで、
オンライン販売が激増した。

前年比43%増の74億ドル。
1ドル100円換算で7400億円。

1日のオンライン販売額として、
これまでの過去最高は、
昨年のサイバーマンデーだった。

サンクスギビング週間の翌日の月曜日。
1年で一番、オンライン販売が多い日。

昨年は79億ドル(7900億円)。

今年のブラックフライデーのeコマースは、
昨年のサイバーマンデーに次ぐ規模だった。

しかもeコマースの39%が、
スマートフォンでの買物だった。

アドビ・アナリティックス社の予測では、
今年のサイバーマンデーは、
94億ドル(9400億円)に達する。

つまりアメリカでは、
オンライン販売自体が激増する。

リアル店舗での最高販売日まで、
オンラインが増えている。

流通スーパーニュースは言い切る。
「アメリカではますます、
人々が店にやってこなくなる」

一方、
全米小売業協会news|
感謝祭の週末に1億8960万人が買物/平均361.9ドル

感謝祭当日からサイバーマンデーまでの5日間、
ショッピング客数は1億8960万人。
昨年の1億6580万人から14%増。

その平均客単価は361.90ドル(3万6190円)。
昨年比で16%増。

この5日間の購買客数順位。
面白い。

⑴ブラックフライデーで、
購買客数8420万人。

⑵スモールビジネスサタデーの5990万人。
ブラックフライデーの翌日の土曜日。

⑶サンクスギビングデー(感謝祭当日)3780万人。

⑷感謝祭の週の日曜日の2920万人

⑸サイバーマンデーの2180万人。

そして問題のオンライン販売。
⑴ブラックフライデーの購買客9320人。
⑵サイバーマンデーは8330万人。

初めて、ブラックフライデーが、
サイバーマンデーを超えた。

⑶スモールビジネスサタデー5820万人
⑷感謝祭当日4970万人
⑸日曜日4310万人

このオンラインの購入動機。
当然と言えば当然だが、
49%の顧客が「無料配達」を、
その理由として挙げている。

オンライン注文&店舗受け取りは20%。
ウォルマートのサイト・ツー・ストア型は、
昨年比で15%増。
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平均すると、消費者はこの5日間で、
ホリデーシーズンの買物の52%をする。

クリスマスよりも、
圧倒的にサンクスギビング週間の方が多い。
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この傾向は高まる。

そしてオンライン販売も激増を続ける。
店舗販売はその分、減っていく。

中国や韓国も同じ傾向にある。
日本はどうか。

ここでよく考えなくてはいけない。

ピーター・ドラッカーは言った。
予測や予言はしてはならない。
真実を見誤ることがある。

そのかわりにモニタリングせよ。
つまり継続的に観察せよ。
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そうすれば「すでに起こった未来」がわかる。

新しいものに飛びついてはならない。
しかもアメリカで起こったことが、
そのまますぐに日本で起こるとは限らない。
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月刊商人舎11月号特集。
「波の下にある潮流」
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「波は短期的に動揺と混乱を引き起こすが、
長期的には波の下にある潮流のほうが
ずっと重要である――」
アル・ライズ&ジャック・トラウト。

毎日のように書いているし、
語っている。

このフレーズは気に入った。
何を見ても、何を読んでも、
「波の下」を考える。

「すぐ役立つことはすぐに役立たなくなる」
(橋本武先生の言葉)
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これも頭に残ってはなれなくなったが、
同じ現象が私のなかで起こっている。

波の上の動揺や混乱を、
云々かんぬんする輩がいるが、
それを聞いてはならない。

わかる人にはわかるだろうが。

テレビを見ても、
本や新聞や雑誌を読んでも、
ネットの発言を覗いても、
波の下の潮流を見透す心構えをもちたい。

さて日本で、
オンライン販売は増えるのか。

よく観察し、
深く考察すれば、
間違いなく増える。

しかしアメリカでは、
アマゾンもウォルマートも、
他の有力小売業も、
オンライン販売のシステムや、
その「無料化」に、
大きな投資をしてきた。
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それがベースにあって、
現象が起こっている。

すなわち因果関係がある。
だから伸びている。

さて日本では、
どこがどう投資をしているのか。
それが問題だ。

その意味で、
イオンのオカドとの提携を、
軽く見てはいけない。

〈結城義晴〉

2019年12月05日(木曜日)

大阪高島屋からライフまで「ごきげんさん」の店舗巡り

朝日新聞「折々のことば」
今日は第1660回。

ごきげんさん
(関西人の挨拶〈あいさつ〉)

編著者の鷲田清一さん。
「”おはようさん”もそうだが、
関西人は”お疲れさん”と
人をねぎらう時にかぎらず、
挨拶にも”さん”をつける」

大阪のおばちゃんは「ちゃん」をつける。
「アメちゃん、食べる?」

「そういえば京都の人は
“お揚げさん””お芋さん”と
食べ物にも”お”や”さん”をつけるし、
家族のことも、いや飼い犬のことだって、
“今、寝たはる”というふうに敬語で語る」

なるほど。

私は福岡の生まれであるからか、
関西や西日本の人たちと、
親しくなることが多い気がする。

だからだろうか、
このニュアンス、よくわかる。

「ひたむきに生きる者どうしの共感からか、
意外に〈個〉の意識が強いからか」

鷲田清一さんは1947年、京都生まれ。
臨床哲学・倫理学を専門にして、
関西大学文学部教授、大阪大学総長、
京都市立芸術大学理事長学長など歴任。

だから今日の言葉に関しては、
ずっと思い続けてきたに違いない。

納得。

今日はアゴーラリージェンシー大阪堺。
目覚めたら眼下に堺の港。
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タクシーをチャーターしてもらって、
このところ話題になった店を巡った。

まず、花園のイズミヤ。
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商人舎流通スーパーニュース。
イズミヤnews|
創業1号店GMS「イズミヤ花園店」スーパーマーケットに刷新

イズミヤ創業の総合スーパーを、
スーパーマーケットに改造。

デイリーカナート花園店。IMG_32019

H2Oリテイリングの傘下に入って、
阪急オアシスの指導を仰ぐ。

だから手堅くハイセンスな店となっている。IMG_32029
阪急ベーカリーの100円パンも売られていた。

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2階にはダイソー。
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そしてココカラファイン。IMG_31989
そしてイズミヤカフェ。

イトーヨーカ堂と同じ考え方の改造だ。

創業のころはSSDDSと呼ばれていたが、
総合スーパーはどんな店も、
必ず大繁盛した。

Self-Service Discount Department Store。

イズミヤのこの店も同様SSDDSだった。
しかし現在は、食品スーパー。

時代の要請に合わせねばならないのか。

立地は変わる。
業態競争も変わる。
店も変わらねばならない。

この創業店の近くに、
イズミヤ本部がある。

もう40年も前になるが、
故和田萬治イズミヤ社長と、
故村田昭治慶応義塾大学名誉教授と、
この本部で対談してもらった。

私は駆け出しの記者だった。
懐かしい。

次になんばへ。

髙島屋大阪店。
こちらも本店。
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高島屋news|
高島屋大阪店秋の改装、デジタル技術活用で顧客対応

髙島屋大阪店も9月1日から、
順次、改装に入っている。IMG_32119

こちらは外国人顧客も視野に入れて、
世界レベルの改装となる。

ウィンドーには彫刻の「ファミリー」。IMG_32269

そして大阪梅田へ。DSCN97549

ヨドバシカメラnews|
梅田タワー「LINKS UMEDA」11/16グランドオープン

こちらは11月16日にオープン。
ヨドバシカメラ梅田タワーに、
「RINKS」ができた。

2階のユニクロ。
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1980年代の昔々の、
百貨店ボンマルシェのような、
横長の構造。

しかしマネキンを多用して、
素晴らしい売場。
もちろん他を圧する商品力。DSCN97439

インバウンド対応の売場は、
まるでドン・キホーテ。
凄い。
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地下1階は食のフロア。
近鉄グループの近商ストアが、
都市中心部型フードストアをつくった。
「食品専門館ハーベス」

梅田地区で最大級。
テーマは“賑やかマルシェ”。
グロサラントの大展開。

阪急オアシスのキッチン&マーケットを、
多分に意識した店づくり。
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高級商材も並べた。
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セルフレジも導入。
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明治屋ストアーを誘致。
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アマノのフリーズドライの店。
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そしてカウンター方式の外食店を入れた。
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しかしスーパーマーケット本来の、
量販の考え方が皆無で、
これでは売上げはとれない。

2階にはクリスマス売場。
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サンタクロース。
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これもサンタ。
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シロクマ。
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都心型の店と言えども、
スーパーマーケットは一定程度量販型だ。
もう一度考え直さねばならないだろう。

最後に、
セントラルスクエア西宮原。IMG_32649

新大阪駅のそばの2フロア店舗。
先日の日本スーパーマーケット協会の、
パネルディスカッションで、
岩崎高治社長が発言した。
「年間に70億円を売る」
だから改めて確認にやってきた。
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なるほど、生鮮から惣菜まで、
ライフの実力をすべて出し切っている。IMG_32659
そのうえ、
このマンション人口急増地域で、
ほぼ独占状態。

ライフは一般のトレンドに反して、
中型総合スーパーの展開を止めず、
しかも利益を出せるフォーマットにする。

凄い店だ。

店を回ると元気が出る。

大阪の店は百貨店から、
総合スーパー、スーパーマーケットまで、

出来不出来はあっても、
「ごきげんさん」の店ばかりで、
大満足。

ありがとう。

〈結城義晴〉

2019年12月04日(水曜日)

万代ドライデイリー会総会の「玉の如き小春日和を授かりし」

今日も「 小春日和」。

晩秋から初冬にかけて、
暖かくて穏やかな晴天の日がある。
それが小春日和。

玉の如き小春日和を授かりし
〈松本たかし〉

今日は朝から新幹線のぞみ。
新横浜から乗り込むと、
すぐに丹沢山系。
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その後ろには富士の山。
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頂きに白い雪。
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カメラをズームしてみると、
例年よりも白いところが少ない。DSCN93279

頂上だけが見えているが、
それが姿を消してしまう。DSCN933199

そしてくっきりと富士の姿。DSCN93329

稜線に浮かび上がる。DSCN93339

雄大だ。
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三島を過ぎ、新富士へ。DSCN93389

そして富士川に差し掛かる。DSCN93479

今日は鉄橋も見事に見えた。DSCN93529

玉のごとき小春日和には、
富士の山も一段と美しい。

ずいぶん得をした気がする。
一日中、幸せな気分だ。
ありがたい。

名古屋を過ぎ、京都を越え、
あっという間に新大阪。

そこからタクシーで堺へ。
アゴーラリージェンシー大阪堺。

その4階ロイヤルホール。

万代ドライデイリー会定例総会。

会長挨拶や業績報告が終わって、
次の海外勉強会の案内と説明。
前田仁事務局長。
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それから10月の上海勉強会の報告。DSCN93639

班ごとに勉強の成果を報告する。DSCN93549

上海や中国の進化のスピードは、
驚かされることばかり。DSCN93839

見て、聞いて、買って、食べて。
その成果を班ごとに話し合って、
提案にまとめる。
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万代の取引先がチームとなって、
チームマーケティングする。

良い報告ばかりだった。

最後に中筋浩二さんが総括。
㈱万代取締役ドライデイリー担当。DSCN94319

中筋さんも「度肝抜かれました!」と、
驚きを率直に表してから、
現在の中国の社会や流通を整理した。DSCN94299

上海報告会が終わると、
結城義晴の記念講演。DSCN96789

上海勉強会の報告を聞いたうえで、
中国の見方をちょっとレクチャーした。DSCN96769

それからPrologueは、
このところ強調していること。
つまり「波の下にある潮流」
アル・ライズ&ジャック・トラウト。
「波は短期的に
動揺と混乱を引き起こすが、
長期的には波の下にある
潮流のほうがずっと重要である」

そして今日はあらためて、
マーケティング4.0を解説。
万代にとっても、
ドライデイリー会にとっても、
必須の知見であると考えるから。
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さらにビッグデータの本質。DSCN97009

ビッグデータマーケティングは、
どんな企業も避けて通れない。DSCN94779
最後はデータドリブン経営。
これまでの日本小売業で、
データドリブン経営を実践していたのは、
セブン‐イレブンである。
今後はどうなるかわからないが。

しかしこれも、
どんな企業にも欠かせないテーマだ。

60分の駆け足講演。
ご清聴を感謝したい。

講演が終わると、
部門ごとの分科会。

一番の大所帯は、
グロサリー部会。
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私がのぞいたら、
中筋さんが力を込めて、
万代の方針を訴えていた。DSCN97029

デイリー部会は、
メーカーの若手が提案をしていた。IMG_31939

住関連部門は、
部長の日下幸生さん。IMG_31949

具体的方針を出しつつ、
この冬の取り組みに関して話していた。DSCN94809

最後に惣菜部門。
バイヤーが次々にマイクをもって、
自分のカテゴリーの方針を語った。
惣菜部門が一番、元気だった。IMG_31959
分科会が終わって、
一度、自分の部屋に入る。

堺の港が美しい。
DSCN97019

6時過ぎに、
懇談会が始まった。

乾杯の挨拶と発生は、
ドライデイリー会副会長。
加藤産業㈱専務取締役の木村敏弘さん。DSCN97149

木村さんは40年間を勤めあげて、
今月で見事、役員定年。
今後は長寿のご両親と奥様孝行だとか。
DSCN97159

木村さんの音頭で乾杯。DSCN97199

そして固い握手。
DSCN97229

食事と懇談は2時間近く続いた。
講演の後は喉が渇くし、
空腹になる。

私はよく食べ、よく飲み、
よく懇談した。

そしてあっという間に中締め。

そのお役は福田雅弘さん。
ドライデイリー会副会長で、
㈱日本アクセス取締役常務執行役員。DSCN97249

福田さんのスピーチの後で、
芝純さんと中筋さんが登壇。
芝さんは万代常務取締役で営業のトップ。DSCN97269

そして恒例の大阪締め。DSCN97279

うーちまひょ! シャンシャン、
もひとつせ! シャンシャン。DSCN97289

祝おうて三度、シャシャンがシャン。DSCN97299
決まりました。

最後はその芝さんと、
万代社長の阿部秀行さん。
ありがとうございました。DSCN97369
阿部さんの言葉。
「よそに合わせてどうすんねん!」

最近ではなくて、
いつも言っているとか。

若いバイヤーはともすると、
よそに合わせようとする。

しかしよそに合わせると、
売上げは下がってきて、
それを止めたとたん、
売上げは戻ってくる。

万代の商品、万代の価格があるからだ。
阿部さんは言う。
「お客さんはよく知っている」

同感。

横浜も静岡も大阪堺も、
小春日和だった。

玉の如き小春日和を授かった日だった。

〈結城義晴〉

2019年12月03日(火曜日)

10月税収の「消費増税効果」とソフトバンクGの「租税回避」

朝から横浜の上空に、
ヘリコプター。
DSCN93089

拡声器のようなもので何かをアピールしながら、
南の空から北の空へ飛び去って行った。
DSCN93079

その真っ青な空の下は、
12月3日だというのに暖かい日だ。

まさに「小春日和」。

光が満ち溢れた坂道を、
保育園の子どもたちが、
保母さんに連れられて歩いてきた。DSCN9313
自衛隊や県警のヘリコプターと、
保育園の園児。

この対比がおかしかった。

ヘリコプターの拡声器は、
無視することにした。

さて、財務省が昨日、発表した、
10月の一般会計税収。

前年同月比で1.5%増の3兆8826億円。
このなかで一番多いのが、
問題の消費税で、
全体の39.5%を占める1兆5318億円。
前年同月比で3.1%増だった。

ただし10%に税率が上がった2%分は、
10月分の税収には反映されていない。

軽減税率導入の差額分の税収は増えないし、
ポイント還元投資にも金は使われる。

今月、消費税収が3%以上も増えた理由は、
今年に入って輸出が急減して、
輸出取引に絡む企業への還付金が減ったから。

ああ、消費増税。

税収のうちの二番目は、
源泉徴収分の所得税だ。

あなたや私が毎月払っている税金。

1兆279億円で全体の26.5%だが、
これが前年より7.6%増。

税収に占める構成比では、
所得税は消費税より13.0ポイント少ない。

三番目は法人税収で、
4274億円の11.0%。
これが前年比2.9%増。

法人税は企業国家の日本としては、
ちょっと少ない気がする。

この消費税・所得税・法人税の関係性の中で
消費増税するのでは消費は喚起されない。

ちなみに四番目は揮発油税
これはガソリン税のことで1974億円、
前年比6.5%減。

五番目が相続税。
1947億円で8.4%減。

そして六番目が酒税。
1107億円で0.9%減。

七番目がたばこ税。
893億円で17.0%の激減。

この国は個人とその消費から、
税金を取りまくっている。

消費税、所得税、相続税、
ガソリン、酒、たばこ。

ああ。

日経新聞の「大機小機」
硬骨漢のミスト氏が書く。
「いつまでイタチごっこを続けるのか」

「ソフトバンクグループの
租税回避が
問題になっている」

「海外子会社の株式を
グループ内で移転させて
人為的な損失を作りだし、
本業の利益と相殺することにより
法人税の負担を減少させた」

ソフトバンクグループ(SBG)は、
2018年度日本企業売上高ランキングで第8位だ。

1  トヨタ自動車 29兆3795億円
2  本田技研工業 15兆3611億円
3  日本郵政 12兆9204億円
4  日産自動車 11兆9512億円
5  日本電信電話 11兆7821億円
6  JXTGホールディングス 10兆3011億円
7  日立製作所 9兆3686億円
8  ソフトバンクグループ 9兆1588億円
9  ソニー 8兆5440億円
10  イオン 8兆3900億円

今日時点の時価総額ランキング。
1 トヨタ自動車 25兆1838億円
2 NTT 10兆8364億円
3 NTTドコモ 10兆0390億円
4  キーエンス 9兆2516億円
5 ソニー 9兆0359億円
6 ソフトバンクグループ8兆7459億円
7 三菱UFJ 7兆9410億円
8 KDDI 7兆4712億円
9 ファーストリテイリング 7兆1281億円
10 ソフトバンク 7兆0850億円

ソフトバンクグループとソフトバンク。
時価総額順位で6位と10位。
合計すると15兆8309億円となる。

もちろんNTTとNTTドコモも合わせれば、
こちらも20兆8754億円となるから、
ソフトバンクは日本第3位だが。

この会社が「租税回避」をしている。

「租税回避」とは、
合法な租税負担の軽減・排除のこと。

「一連の取引にはどこにも違法性はない。
しかし複雑に組み合わせて税負担を逃れる」

SBGは一部だけ修正申告に応じたらしい。
だが「やったもん勝ち」の状態は、
放置されたままだ。

こうした事例は急増している。
そして「税制当局とのイタチごっこ」。

ここから脱却するために必要なのは、
「一般的否認規定(GAAR)」
この規定の導入が有効である。
「General Anti-Avoidance Rule」

日本以外のG7諸国が導入している。

これらの国でも、
「租税回避」は頻発している。

しかし日本はこれまで、
「租税回避」行為が少なかった。
だからそれへの対応が遅れた。

GAARとは、
「税法の本来の趣旨・目的に反した
使い方をした場合や、
もっぱら税負担の軽減のみを
目的とした取引について、
税効果を否認する」規定だ。

ここでいう「税効果」とは、
「企業会計」と「税務会計」のズレを調整し、
税金費用を期間配分する手続きのこと。

だが「租税回避」のための「税効果」もある。
その場合、この配分を否認する。
つまり認めない。

それが「税効果の否認」だ。

つまりGAARの規定導入は、
「租税回避」をけん制する効果を持つ。

GAARの規則がない我が国では、
裁判で個別事例ごとに判断されている。
しかし裁判所によって、
解釈や判断が異なる。

一方、学会はこれらを、
論理的に立証する立場にあるが、
この「租税回避」の問題に対して、
正面から向き合っていない。

コラムニストによれば、
「当局が企業の知恵に
追いつけない現状を見ず、
机上の空論を繰り返している」

このような状況のなか、
経済協力開発機構(OECD)は、
租税回避スキームの「義務的開示制度」を、
導入するよう日本に勧告している。
義務的開示制度は「MDR」という。
Mandatory Disclosure Rule

MDRは、
租税回避スキーム利用者(納税者)や、
それを提供する会計士・税理士などに、
国税当局への報告を義務付ける制度だ。

アメリカやイギリスでは、
租税回避のけん制に役立っている。

我が国でも、
平成29年度の与党税制改正大綱に
「今後の検討」と書かれている。

しかし遅々として進まない。

消費増税や軽減税率導入で、
国民から吸い上げたり、
その違和感を緩和したりする前に、
「租税回避」スキームのいたちごっこを、
一刻も早く脱する必要がある。

「法令で否認要件を明確」にし、
GAARやMDRを導入すべきだろう。

ちょっと表現が、
専門的過ぎてわかりにくいが、
良いコラムだった。

もちろん租税回避といっても、
中小零細企業のささやかな回避と、
リーディングカンパニーの回避とは、
わけが違う。

このときにも重要なのは、倉本長治。
「損得より先に善悪を考えよ」
BK-4785502800_3L

自衛隊のヘリコプターも、
税金で賄われているし、
幼児教育・保育の無償化も、
税金によって進められている。

そして首相主催の「桜を見る会」も、
税金のうちから支出されている。

税金は集め方と使い方。
どちらにも関心を持ち、
注意を払っておかねばならない。

〈結城義晴〉

2019年12月02日(月曜日)

サイバーマンデーの日の流行語大賞「ONE TEAM」

Everybody! Good Monday!
[2019vol48]

2019年第49週、12月第1週。
昨日の日曜日に、
12月のスタートが切られた。

その12月の商人舎標語。
月刊商人舎12月号[Message of December]
変わろう! 祈ろう!!
流通詩人・結城義晴の韻文詩は、
商人舎12月号を読んでください。

今月は五言絶句ならぬ、
六行詩です。

今日はアメリカでは、
サイバーマンデー。
“Cyber Monday”

感謝祭翌日の28日(金)が、
ブラックフライデー。
“Black Friday”

リアル店舗では年間最大の稼ぎ時。

そして感謝祭ホリデー明けの今日が、
ネット通販の最大需要日。
eコマースの売上げが爆発する。

ブラックフライデーは、
どこの店も大安売りの大奮発。

その時には家族と一緒に、
あるいはパートナーとともに、
店に行って、盛大に買物する。

しかし家族や恋人への、
クリスマスプレゼントは、
家族と一緒ではまずい。
見つかってしまう。
わかってしまう。

そこでオフィスや職場に出る今日、
オンラインショッピングする。

それがサイバーマンデー。
アメリカでは昨年のこの日の売上げが、
約8600億円で過去最高だった。

さて12月のスケジュールは、
商人舎Webコンテンツ、
月曜朝一の2週間販促企画。

このサイバーマンデーにひっかけて、
アマゾン・ジャパンは、
Cyber Mondayセールを展開。

ただしこのセールの期間は、
12月6日(金)午前9時、スタート。
12月9日(月)23時59分、ジ・エンド。

昨年より7時間延長して、
87時間にわたって展開される。
Amazon_CyberMonday2019

アマゾン・ジャパンは、
2012年から12月の第2月曜日を、
「日本版サイバーマンデー」として、
記念日登録している。

そして独自のセールを展開する。

日本では国家公務員をはじめ、
多くの企業が、
12月10日に冬のボーナスを支給する。

そのボーナスをターゲットとした、
日本独自のサイバーマンデーだ。

実際に12月第2週月曜日には、
Amazon Japanのサイトに、
年間で最も多くのユーザーが訪問する。

ブラックフライデーセールの次は、
なんといってもボーナス商戦。

ネット上だけでなく、店舗でも、
再びプロモーションが仕掛けられる。

また13日(金)は年金支給日に当たる。

ボーナスや年金が支給されると、
週末の消費は活発になる。

だから12月もセールセールの嵐。
さらにポイント付与合戦。

2019年の歳末商戦は従来にも増して、
価格訴求が強まる。

もちろん、
「よそに合わせてどうすんねん」
㈱万代社長の阿部秀行さん。
201911_mandai_01

独自のポジショニングを発揮して、
他がやらないことを考え、実行する。

それがなければ面白くない。
商売をやっている意味がない。

さて今日、
新語・流行語大賞発表。
自由国民社刊「現代用語の基礎知識」選。

今年の年間大賞は、
「ONE TEAM」
ラグビーワールドカップ日本代表のスローガン。
まあ、予想通り。だが素晴らしい。
IMG_09889

ジェイミー・ジョセフが掲げたテーマ。
ヘッドコーチとしてベスト8に導いた。

7カ国15人の海外出身選手を含む31人。
彼らがリーチマイケル主将を中心に、
「桜の戦士ONE TEAM」の快進撃を見せた。

選定理由。
「日本代表の快進撃と
1個のボールを取り合う面白さは
多くの人々を虜にした。
テレビの視聴率はうなぎ上り、
日本代表のレプリカジャージは完売し、
ラグビーを始める子どもたちも急増した」
IMG_09939

これに加えられたメッセージがいい。
「ONE TEAMは世界に広がりつつある、
排外的な空気に対する明確な
カウンターメッセージであるとともに、
近い将来、移民を受け入れざるを得ない
日本の在り方を示唆するものとなった。
それは安倍総理にもしっかりと
伝わったと信じたい」

商売や仕事にも、
ONE TEAMは必須だ。

チーム・マネジメントの講義でも、
リーチマイケルや”ONE TEAM”は、
説得力を持った。

ありがとう。
文句なしの2019年流行語大賞だ。

今年は30の言葉がノミネートされた。
その中からの大賞以外のトップ10。

「計画運休」
台風の接近に伴って列車の運転を順次運休した。
良かったと思う。

「軽減税率」
消費税率10%への引き上げに伴って導入。
これには反対。

「スマイリングシンデレラ/しぶこ」
全英女子オープン優勝の渋野日向子。
応援します。
IMG_97999

「タピる」
タピオカドリンクを飲むこと。
この言葉がそんなに流行っているとは、
知らなかった。お爺。

「#KuToo」
職場や就職活動で、
女性がヒールのある靴の着用を
強制されることに異議を唱える。
これもあまり見なかった。お爺。

「○○ペイ」
現金を使わないキャッシュレス決済。
もちろん知ってるが面倒だからやらない。
これもお爺か。

「免許返納」
高齢者が運転免許証を自主的に返納すること。
身につまされる。

「闇営業」
芸人が事務所を通さずに仕事を受けること。
「反社」でなければこんなに糾弾されなかった。
安倍首相主催の「桜を見る会」も同じ。

「令和」
新しい元号。
これが大賞かとも思ったが、
当たり前すぎるか。

これら以外に「選考委員特別賞」はイチロー。
「後悔などあろうはずがありません」
今年3月の引退会見の発言。 itiro-69-448x282

フォアボールを選んだ時、
イチローは黒いバットを、
大切そうに、そっと地面に置く。
itiro-14-448x377
見事な人生だ。

しかしこれからのほうが長い。
イチローには願わくば、
最後の最後にもこう言ってほしいものだ。

では、みなさん、今週も。
そう、ONE TEAMで。

Good Monday!

〈結城義晴〉

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