結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2016年05月29日(日曜日)

【日曜版・猫の目博物誌 その4】アメリカの消防車

猫の目で見る博物誌――。
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ローマの大プリニウスの『博物誌』は、西暦77年。
中国の張華の『博物誌』は西暦300年ごろ。

そしてフランスでは、
ジョルジュ・ルイ・ド・ビュフォンが、
36巻『博物誌』を1749~89年に執筆。
これはまるで百科事典。
法律を学び、医学、植物学、数学を学んで、
王立植物園の園長となった博物学者、
そして啓蒙思想家。

博物的視点で研究を続けると、
啓蒙思想の本物の伝道師となる。

猫の目はくるくる変わる。
全体視野は230度。
人間は200度だから、
霊長類よりも視野が広い。

そんな『猫の目博物誌』は、
猫の目でいろいろなものを観察する――。
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アメリカ合衆国テキサス州ダラス市。
クローガーの店頭に、
消防車が停まっていた。DSCN7471-6

DFD44。
Dallas Fire-Rescue Department。
その44号車。
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車体の正面。
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車体の右横には計器類。
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後ろ側。
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車体の左横側。
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写真を撮っていると、
消防士のおじさんが出てきた。
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アメリカの消防士は、
Firefighterと呼ばれて、
最も尊敬される職業だ。
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車体に書いてある文字は、
“caring, serving, and protecting”
「注意、奉仕、そして保護」

この消防車はホース隊といって、
主に消火活動をする。
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車内はこんな散らかりよう。
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後ろ側を開けて見せてくれた。
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青いホースがぶら下がっている。
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そして後ろ側。
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ここにもホース。
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アメリカ合衆国連邦政府には、
国土安全保障省連邦消防局が設けられている。
大都市には常備消防組織があって、
ダラス・ファイヤー・レスキューもそれ。

アメリカの出火件数は年間約180万件、
消防職員は約26万人、
それに約75万人のボランティア消防隊員。

アメリカでの緊急通報ダイヤルは、
全米どこでも911番。

しかしこのダイヤルは、
警察・消防・救急が、
ワンセットになっている。

このおじさんは、
名誉ある消防隊員。
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2001年9月11日。
ニューヨーク世界貿易センタービルで、
同時多発テロが起こった。
このとき、343人の消防士が殉職。

アメリカの誇り「Firefighter」と一緒に写真。
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誇りを分けてもらった。

“caring, serving, and protecting”

この三つの考え方が、
人間の尊厳と仕事の誇りに、
結びついている。
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知識商人と同じだ。

〈『猫の目博物誌』(未刊)より by yuuki〉

2016年05月28日(土曜日)

湯河原カンツリーで@cosme吉松徹郎さんの発想に触れる

考えてみると、
先週の日曜日に、
アトランタから帰ってきたから、
まだ1週間経っていない。
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㈱万代会長の加藤徹さんと、
ヒルトンホテルでお別れしたのが、
先週の土曜日。
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帰国翌日の月曜日には、
商人舎エディターの面接をして、
経験のある、いい人が、
我々の仕事に加わってくれることになった。

ありがたい。
よろしく。

火曜日は朝から、
横浜市立白幡小学校へ。
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この小学校は今年、
80周年を迎える。
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私がこの学校のPTA会長を務めていたのが、
60周年記念のときだから、
あれからもう20年も経過する。
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児童数は減ったが、
その精神は引き継がれている。
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私自身の地域貢献ボランティア活動の一つが、
この小学校の文化スポーツ事業運営に、
参画すること。

そしてこの火曜日は、
午後中、コンサルティング。

一言でいえば、
企業風土を変えるプロジェクトの指導。

そして水曜日は、東京・芝の機械振興会館で、
一般社団法人流通問題研究協会の記念講演。
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会長の玉生弘昌さんのご挨拶。
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副会長の齋藤充弘さん、
全日本食品㈱会長。
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そして協会前会長の三浦功先生、
㈱プラネット社長の田上正勝さん、
黒岩昭雄さんとご一緒した。
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一転、木曜日は、大阪。

土曜日にアトランタで別れた加藤さんに、
また会って、万代の社長就任披露パーティ。
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上海研修会の事前講義をして、
そのあと、パーティでの来賓スピーチ。
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金曜日はまた東京・御成門で、
カスタマーコミュニケーションズ㈱の、
ミーティング。

実質的なオーナーの玉生さんに、
再びお会いして、交流した。

そして今日は神奈川県・湯河原。
舛添要一東京都知事の別荘があることで、
一躍全国的に名を馳せた。

湯河原カンツリー倶楽部。IMG_8316-6

穏やかな相模湾に、
初島だけがかすかに見えた。IMG_8315-6

先の流通問題研究協会のゴルフコンぺ。
題して「桜日和運動会2016」

またまた玉生さん、三浦先生、齋藤さん、
そして田上さんとご一緒。

今週は同じ人たちに、
何度も何度もお会いした。
不思議な1週間だった。

私のパーティは、このメンバー。
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右から脊山知教さん、
暁運送㈱社長。
内田宗司さん、
㈱ニップンインターナショナル社長。
そして左の吉松徹郎さん、
㈱アイスタイル代表取締役社長兼CEO。

一番若い吉松さんは、
ベンチャー企業家として名高い。

1972年、茨城県潮来生まれ。
私より20歳若い。

1999年、アイスタイルを設立。
共同経営者の山田メユミさんとともに、
化粧品クチコミサイト@cosme開設。

創業の1999年には、
ニュービジネスプランコンテスト優秀賞受賞、
さらに2002年、
日経インターネットアワード受賞、
2003年、Web人創業賞受賞、
2004年、創業ベンチャーフォーラム奨励賞、
2013年、企業家賞「ベンチャー賞」など、
連続受賞。

2012年3月、
東京証券取引所市場マザーズに上場。
同年11月東証一部へ市場変更。

アイスタイルが企画運営する@cosmeは、
月刊ページビュー数2億8000万、
月間ユニークユーザー1100万人。
日本最大の美容サイトとして、
マーケティング支援に絶大なる実績。
さらに現在、リアル店舗の@cosme store
新宿・渋谷・池袋など全国7箇所で展開。

ネットからリアルまで一気通貫の、
「Market Design Company」を目指す。

上海・香港、インドネシア・シンガポールと、
海外現地法人を設立し、
アジア最大のビューティプラットフォームを、
構想して、進出。
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1日、一緒にラウンドして、
私は、その抜群の人柄の良さを感じた。

化粧品クチコミサイトを開設するにあたって、
吉松さんらはアマゾン・コムに発想を得た。

アマゾンは初め、
再販商品の書籍・雑誌を対象とした。
化粧品も再販商品である。
今日、話をしたら、吉松さんはここに、
Innovationのシーズを見つけた。

湯河原カンツリー倶楽部の、
トリッキーなコースに難儀したが、
吉松徹郎さんに会って、
私は1日、いい気分だった。

「権力者になりたくて……
政治学者になった」
ビートたけしが形容した舛添要一と、
なにかと因縁が深いこの場所だったが、
相模湾はほんとうに穏やかだった。

あわただしい1週間。
お疲れさま。

〈結城義晴〉

2016年05月27日(金曜日)

清水信次、外山滋比古、バラク・オバマの覚悟・英知・決断

目的から外れようとする力が実は
目的にもっともよくかなうものである
〈外山滋比古〉

朝日新聞一面の『折々のことば』

外山滋比古さんは、
私のブログにもよく出てくる。
『知的創造のヒント』『思考の整理学』の著者。

「しるこに砂糖とともに
少量の塩を加えて味を締めるように、
相反する原理を交錯させることで
効果を高めることが、
人の営みにはよく見られる」

「破調や不調和を
あえて導き入れることで、
より高い統合を得る」

昨日の夜、
㈱万代社長就任披露パーティが、
全部終わってから、壇上で、
全役員とともに写真を撮った。IMG_1816
このゲマインシャフトの組織にも、
「しるこの塩」は必須だ。

「目的から外れようとする力」を、
押しとどめてはいけない。

それが実は、
「目的にもっともよくかなうもの」であることが、
往々にしてあるからだ。

さて伊勢志摩サミットが終了して、
バラク・オバマ米国大統領が、
広島を訪れた。

その姿は美しかった。

日本全体が、
歴史的瞬間に立ち会った。
日本人も、それにふさわしい態度だった。

バラク・フセイン・オバマのスピーチ。
朝日新聞digitalから、ちょっと手直しをして、
全文を紹介しよう。
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71年前の朝。
明るく、雲一つない、晴れ渡った空から、
死が降りてきて、
世界が変わってしまいました。

閃光と炎の壁が都市を破壊し、
人類が自らを破滅させる手段を
手にしたことを示したのです。

なぜ私たちはここ、広島を訪れるのか。
私たちはそう遠くない過去に解き放たれた
恐ろしい力に思いをはせるために
訪れるのです。

10万人を超す日本人の男女、
そして子どもたち、

何千人もの朝鮮人、
十数人の米国人捕虜を含む
死者を悼むために訪れるのです。

彼らの魂が私たちに語りかけます。
私たちに内省し、私たちが何者なのか、
これからどのような存在になりえるのかを
よく考えるように求めているのです。

広島を際立たせるのは
戦争の事実ではありません。

暴力を伴う紛争は太古の昔からあったことが
古代の遺物からわかります。
火打ち石から刃を作り、
木から槍をつくることを学んだ私たちの祖先は
これらの道具を狩猟だけでなく、
人間に対しても使ったのです。
食糧不足、富への渇望、
国家主義的な熱烈な思いや
宗教的熱情に突き動かされ、
世界のどの大陸でも
文明の歴史は戦争にあふれています。
いくつもの帝国の興亡があり、
人々は服従を強いられたり、
解放されたりしました。
それぞれの時期に罪なき人たちが犠牲になり、
その名は時がたつにつれて
忘れられていきました。

広島と長崎で
残酷な終結を迎えることになった世界大戦は、
最も豊かで、最も力の強い
国々の間で戦われました。

それらの国の文明は世界に
偉大な都市や素晴らしい芸術を
もたらしました。

思想家たちは正義や調和、
真実に関する考えを生み出してきました。

しかし戦争は、
最も単純な部族間の紛争の原因となった、
支配や征服をしたいという本能と
同じ本能から生まれてきたのです。
新たな能力によって
その古いパターンが増幅され、
ついには新たな制約が
なくなってしまったのです。

数年の間に、
6000万人もの人たちが亡くなりまし た。

男性、女性、子ども、
私たちと何ら変わりのない人たちが、
撃たれ、殴られ、行進させられ、
爆撃され、投獄され、
飢えやガス室で死んだのです。
この戦争を記録する場所が
世界に数多くあります。
勇気や英雄主義の物語を語る記念碑、
筆舌に尽くしがたい悪行を思い起こさせる
墓地や無人の収容所です。

しかし、この空に立ち上った
キノコ雲のイメージのなかで最も、
私たちは人間性の中にある
根本的な矛盾を突きつけられます。

私たちを人類たらしめているもの、
私たちの考えや想像力、
言語、道具をつくる能力、
自然を自らと区別して
自らの意思のために
変化させる能力といったものこそが、
とてつもない破壊能力を
私たち自身にもたらすのです。

物質的な進歩または社会的革新によって、
私たちは何度、
この真実が見えなくなるのでしょうか。

どれだけたやすく、私たちは、
何かより高い大義の名の下に、
暴力を正当化してきたでしょうか。
あらゆる偉大な宗教が、
愛、平和、公正への道を約束しています。
しかし、いかなる宗教も、
信仰が殺戮の許可証だと主張する信者から
免れていません。

国家は人々を
犠牲と協力で結びつける物語を伝え、

顕著な業績を可能にしながら台頭します。
しかし、それらの同じ物語は、
幾度となく異なる人々を抑圧し、
その人間性を奪うために使われてきました。

科学によって、私たちは、
海を越えて通信を行い、
雲の上を飛び、病を治し、
宇宙を理解することが
できるようになりました。

しかし、これらの同じ発見は、
これまで以上に、
効率的な
殺戮の道具に、
転用することができるのです。

現代の戦争は私たちに、
この真実を教えてくれます。
広島が、この真実を教えてくれます。

科学技術の進歩は、
人間社会に同等の進歩が伴わなければ、
人類を破滅させる可能性があります。
原子の分裂を可能にした科学の革命には、
道徳上の革命も求めら れます。
だからこそ、私たちは、
この場所を訪れるのです。

私たちはここに、この街の中心に立ち、
原子爆弾が投下された瞬間を
想像しようと努めます。
目にしたものに、
混乱した子どもたちの恐怖を
感じようとします。

私たちは、声なき叫びに耳を傾けます。
私たちは、あの恐ろしい戦争で、
それ以前に起きた戦争で、
それ以後に起きた戦争で
殺されたすべての罪なき人々を、
思い起こします。

単なる言葉だけでは、
こうした苦しみに
声を与えることはできません。

しかし私たちは、
歴史を直視する責任を
分かち合っています。
そして、こうした苦しみの再発を防ぐために
どうやり方を変えるべきなのかを
問わねばなりません。

いつか、証言する被爆者の声が
聞けなくなる日がくるでしょう。
しかし、1945年8月6日の朝の
記憶を薄れさせてはなりません。
その記憶は、私たちが、
自己満足と戦うことを可能にします。
それは私たちの道徳的な想像力を刺激し、
変化を可能にします。

あの運命の日以来、
私たちは希望をもたらす選択をしてきました。
米国と日本は同盟だけでなく、
私たちの市民に戦争を通じて得られるよりも、
はるかに多くのものを
もたらす友情を築きました。

欧州諸国は、戦場を
通商と民主主義の絆に
置き換える連合を築きました。

抑圧された人々と国々は
解放を勝ち取りました。

国際社会は戦争を回避し、
核兵器の存在を制限し、縮小し、
最終的には廃絶するために
機能する組織と条約をつくりました。

それでもなお、世界で目の当たりにする
国家間のあらゆる攻撃的行動、
あらゆるテロ、腐敗、残虐性、抑圧は、
私たちの仕事に
終わりがないことを物語っています。

私たちは、人間の悪をなす能力を
なくすことはできないかもしれません。
だからこそ、
国家や私たちがつくり上げた同盟は、

自衛の手段を持たなければなりません。
しかし、私の国のように核を保有する国々は、
恐怖の論理にとらわれず、
核兵器なき世界を追求する勇気を
持たなければなりません。

私の生きている間に、
この目標は実現できないかもしれません。
しかし、たゆまぬ努力によって、
悲劇が起きる可能性は減らすことができます。
私たちは核の根絶につながる道筋を
示すことができます。
私たちは、ほかの国への核拡散を止め、
狂信者たちから、死をもたらす物質を
遠ざけることができます。

しかし、それでもまだ十分ではありません。
なぜなら、粗製のライフルや樽爆弾でさえ、
どれだけ恐ろしい規模の暴力を起こせるのか、
私たちは世界で
目の当たりにしているからです。

私たちは戦争そのものへの考え方を
変えなければいけません。
それによって、外交を通じて紛争を防ぎ、
すでに始まった紛争を、
終わらせる努力をしなければなりません。
相互依存の高まりが、
暴力的な競争の原因になるのではなく、
平和的な協力を生むものだと考えるのです。
そして、私たちの国家を、
破壊能力によってではなく、
何を築き上げるかで定義づけるのです。

おそらく何にもまして、
私たちは一つの人類の仲間とし て、
互いの関係をつくり直さなければいけません。
なぜなら、そのことも、
人類を
比類なき種にしているものだからです。

私たちは遺伝情報によって、
過去の間違いを繰り返す運命を
定められているわけではありません。

私たちは学び、選ぶことができます。
人類が共通の存在であることを描き、
戦争をより遠いものにし、
残虐な行為は受け入れられがたいような、
異なる物語を私たちは
子どもたちに伝えることができます。

私たちはこうした物語を、
被爆者の中にみることができます。

原爆を投下した爆撃機のパイロットを
許した女性がいます。
なぜなら、彼女は、
本当に憎いのは
戦争そのものだと
分かっていたからです。

ここで殺された米国人たちの家族を
捜し出した男性がいました。
なぜなら、彼は、彼らの喪失は
自分たちの喪失と等しいと
信じていたからです。

私の国の物語は、
シンプルな言葉から始まりました。

「すべての人は等しくつくられ、
生命、自由、幸福追求を含む、
奪われることのない権利を
創造者から授けられた」。

そうした理想を実現するのは、
たとえ私たちの国内であっても、
国民同士であっても、決して
簡単なことではありませんでした。
しかし、その物語へ忠実であり続けることは、
努力に値することです。
大陸を越え、海を越えて
追い求められるべき理想なのです。

すべての人の減らすことのできない価値。
すべての命は尊いという主張。
私たちはたった一つの人類の一員なのだ
という根本的で欠かせない考え。
これらが、私たち全員が
伝えていかなければならない物語なので す。

それが、私たちが広島を訪れる理由です。
私たちが愛する人のことを考えるためです。
朝起きて最初に見る
私たちの子どもたちの笑顔や、

食卓越しの伴侶からの優しい触れあい、
親からの心安らぐ抱擁のことを考えるためです。

私たちはそうしたことを思い浮かべ、
71年前、同じ大切な時間が
ここにあったということを
知ることができるのです。

亡くなった人たちは、
私たちと変わらないのです。

普通の人たちは、
このことを分かっていると私は思います。
普通の人はもう戦争を望んでいません。

科学の驚異は人の生活を奪うのでなく、
向上させることを目的にしてもらいたい。
国家や指導者が選択をするにあたり、
このシンプルな良識を反映させる時、
広島の教訓は生かされるのです。

世界はここ広島で、
永遠に変わってしまいまし た。
しかし今日、この街の子どもたちは、
平和に暮らしています。
なんて尊いことでしょうか。
それは守りつづけ、すべての子どもたちに
与えられる価値のあるものです。

それは私たちが選ぶことのできる未来です。

広島と長崎が「核戦争の夜明け」ではなく、
私たちが道徳的に
目覚めることの始まりとして、

知られるような未来なので す。
〈バラク・オバマ〉

抜き取って紹介するつもりが、
読み進めつつ、
全文を引用してしまった。

すばらしい。

さて、商人舎magazineの、
週刊特別企画には、
清水信次さんが登場。
日本チェーンストア協会会長、
日本小売業協会会長、
そして㈱ライフコーポレーション会長。
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「消費税増税とパート社員年金適用拡大」
に反論する!!

伊勢志摩サミットを経て、
消費増税は延期がはっきりしてきた。
しかしもうひとつ、
「短時間労働者厚生年金適用拡大」の問題。

10月に施行される法律で、
厚生年金の適用が拡大されると、
主婦パートタイマーにとって、
健康保険をめて、
ひと月1万数千円の負担になる。

清水さんは、指摘する。
「格差拡大になる」

まだまだ日本の政治家や行政には、
士農工商の序列意識が残っている。

それが今回の法律に現れてきた。

清水信次90歳。
その覚悟。

外山滋比古92歳。
その英知。

バラク・オバマ54歳。
その決断。

そして私たち。
その決意。

私たちが選ぶことのできる未来がある。

〈結城義晴〉

2016年05月26日(木曜日)

伊勢志摩サミットと万代社長就任披露パーティの二人のアべさん

主要7カ国首脳会議、開幕。
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通称G7、「Group of Seven」の略。
イギリス、フランス、ドイツ、イタリア。
アメリカ、カナダ、そして日本。

ヨーロッパ連合の主要国と、
北米の2国、そしてアジアの日本。

丹羽宇一郎さんは、
中国とロシアとインドを加えて、
G10を提案しているが、
私も同感。

もちろん丹羽さんは、
元伊藤忠商事会長で元中国大使。

今回は日本開催で、
「伊勢志摩サミット」と呼ばれる。

日本が、世界中から注目されている。

アメリカのバラク・オバマ大統領が、
明日、広島を訪れる。
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安倍晋三首相もオバマ大統領と、
世界の将来を語り合う。

一方、セブン&アイ・ホールディングス。
定時株主総会を開催。

井阪隆一さんが新社長に就任。
セブン‐イレブン・ジャパン前社長。

前会長兼CEOの鈴木敏文さんは、
名誉顧問に落ち着いた。

24年ぶりの交代。

総会の最後には、
井阪さんと鈴木さんが握手。
「ノーサイドの演出」と報じられた。
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株主総会出席者は1385人。
昨年は1984人だった。

株主の期待感は、
ちょっと薄れたのかもしれない。

さて、今日は朝から、
新幹線で大阪へ。
あいにくの天気で富士は見えず。
残念。

新大阪から堺市へ。
ホテル・アゴーラリージェンシー堺で、
㈱万代の2つの行事が開催される。

1つは上海視察の事前勉強会。
万代ドライデイリー会主催で、
6月に実施される第14回海外勉強会。

もう1つは、新社長就任披露会。

ホテルに着くとすぐに、
幹部の皆さんが迎えてくれた。
加藤徹新会長、阿部秀行新社長、
そして下岡太市新副社長。
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万代ドライデイリー会は、
取引先のメーカー・卸で構成される。
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この会の海外視察は今回で14回目。
アメリカ、欧州、アジアへ、
毎年2回ずつ訪問し、ともに研修する。
私はそのコーディネーターを務める。
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今日は、その事前勉強会で、
1時間ほどの講義。
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今回は、阿部社長をはじめ万代幹部と、
取引先の50名ほどが参加する。
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中国の最新経済概況と、
上海小売業の動向をガイダンスしつつ、
学ぶべきポイントを講義。
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最後列には、会長の加藤さん。
加藤さんとは、この日曜日まで、
シカゴ、アトランタの研究旅行をご一緒した。

今年1月には、今回の視察の下見で、
上海にも同行した。
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その時に出会ったのが、
永輝超市創業者の張さん。
その話題などを織り込みながら、
事前講義を終了。
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講義を終えるころには、
すでにホテルには続々と、
人が押し掛けてきた。

今日のメインイベント、
新社長就任披露パーティへの参列者たちだ。
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5月1日付で、
阿部秀行新社長が誕生し、
経営ボードが刷新された。

そのお披露目会に、
取引先のトップが参集。
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会場入り口では
阿部社長と下岡副社長が、
一人一人を出迎えた。
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長い長い列が続き、
1時間ほどかけて、
参列者の皆さんが会場入り。
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一人一人と名刺を交換し、
挨拶を交わす。
取引先とともに歩む小売業ならではの趣向。
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一方、会場前列には、
新役員がずらりと勢ぞろい。
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披露パーティは、
加藤徹会長のあいさつから始まった。
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新経営陣に寄せる期待の大きさは、
加藤さんのきっぱりした、短いあいさつに、
凝縮されていた。
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続いて、阿部秀行新社長のあいさつ。
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万代に入社してから現在まで、
学んだこと、守らなければならないこと、
何を実現していくかを、
20分ほどスピーチ。
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実に阿部さんらしい、
新社長としての決意表明だった。

次いで、阿部社長を支える新経営陣の紹介。
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さらに来賓を代表して、
私が祝辞を述べた。
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ただし私に与えられた時間は30分。
祝辞にしては長くて恐縮したが、
万代という企業の特長と強みを、
改めて分析し、披露する、いい機会になった。
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私は5つのことを話した。
万代のミッション、万代のDNA、
万代の組織風土、そして最新の競争環境。
最後にドラッカーの事業の定義。

自分でもいい話だったと思ったので、
その詳細は月刊商人舎7月号に書く。

乾杯の発声は、
ドライデイリー会会長の今津龍三さん。
㈱今津社長。
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万代は今期、3000億円を達成し、
4000億円企業を目指す。
そのために新体制に移行する。
今津さんはこの決断に感銘を受けたという。
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そして乾杯!
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全員着席形式の披露パーティ。
600人ほどが参列。
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私の隣は阿部社長。
いいあいさつだったと握手。
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ヨークベニマル社長の真船幸夫さんも、
郡山から駆け付けた。
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真船さんと加藤さん。
今日のセブン&アイの株主総会について、
私も意見を言った。
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万代はセブン&アイとの業務提携を進める。
その中核には、
東北の王者ヨークベニマルと、
関西ダントツの万代との、
コラボレーションがある。

真船さんと加藤さんの固い握手が、
それを物語っている。
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万代ユニオン中央執行委員長の西條俊幸さん。
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㈱日本アクセスの佐々木淳一さん。
6月1日付で新社長に就任する。
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㈱なとり会長兼社長の名取三郎さん。
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いつも商人舎の研修会に、
腕利きの社員を派遣してくれる。

エバラ食品工業㈱社長の宮崎遵さん。
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宮崎さんとはフェイスブック仲間。

㈱伊藤園副社長の本庄周介さん。
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万代との取り組みで、
日本一の販売商品づくりを約束。

オフィス・フジイ代表の藤井俊雄さん。
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万代子会社㈱アドバンス社長の磯田雅人さん。
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磯田さんも元気にやってほしい。

中締めはMDD会副会長の重田暁夫さん。
㈱宇治森徳社長。
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最後は万代の経営陣が壇上に揃い、
恒例の「大阪締め」

阿部新社長の音頭で、
「うーちまひょ」パンパン!
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「もひとつせ!」 パンパン!!
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「祝うて三度」 パパン パン!!!
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おめでとう。

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今日の主役は、
安倍さんと阿部さんだった。

〈結城義晴〉

2016年05月25日(水曜日)

流通問題研究協会記念講演の「流通革命論の軛を絶つ」

「世の中には3種類の人がいる。
『話せば分かる人』
『話しても分からない人』
『話さなくても分かる人』だ」
毎日新聞巻頭コラム『余禄』

「政治家は『話しても分からない人』にも
分かってもらう努力を続けねばならない」
元首相の小泉純一郎さん。

商人も同じ。

話してもわからない人にも、
わかってもらう努力を続ける。

それが商売だ。

15年前にイタリアで、
主要国首脳会議が開催された。
いわゆるジェノバ・サミット。

その時に小泉さんが、
各国首脳に対話の努力を訴えた。

日本でも明日から、
伊勢志摩サミットが開催される。

そのときに、
アメリカのバラク・オバマ大統領が、
広島を訪れる。

朝日新聞は作家の塩野七生さんに、
イタリアに電話して話を聞いた。

「久方ぶりに日本外交にとっての
うれしいニュースだと思いました」

「特に、日本側が
『謝罪を求めない』といっているのが、
大変に良い」

なぜか。

「謝罪を求めず、無言で静かに迎える方が、
謝罪を声高に求めるよりも、
断じて品位の高さを
強く印象づけることになるのです」

「しかも、それは日本政府、マスコミ、
日本人全体、そして誰よりも、
広島の市民全員にかかっているんですよ」

ここからが塩野流。

「歴史を一望すれば、
善意のみで突っ走った人よりも、
悪賢く立ちまわった人物のほうが、
結局は人間世界にとって
良い結果をもたらしたという例は
枚挙にいとまがありません」

塩野さんは、悪賢く振舞えと説く。

「ただ静かに、無言のうちに迎えることです。
大統領には、頭を下げることさえも求めず。
そしてその後も、静かに
無言で送り出すことです」

「原爆を投下した国の大統領が、
70年後とはいえ、広島に来ると決めたのですよ。
当日はデモや集会などはいっさいやめて、
静かに大人のやり方で迎えてほしい」

大人のやり方。

「われわれ日本人は、
深い哀しみで胸はいっぱいでも、
それは抑えて客人に対するのを
知っているはずではないですか。
泣き叫ぶよりも無言で静かにふるまう方が、
その人の品格を示すことになるのです」

品格。

「伝わる人には伝わります」

塩野さんは、
「話さなくともわかる人」に訴えよ、という。

「『謝罪は求めない』は、
『訪れて自分の目で見ることは求めない』
ではありません」

むしろ、自分の目で見てもらう。

「米国大統領オバマの広島訪問は、
アメリカで心を痛めている人たちに、
まず、自分たちが抱いていた
心の痛みは正当だった、
と思わせる効果がある。
そうなれば、感受性の豊かな人びとの足も、
自然に広島や長崎に向かうようになるでしょう」

「広島の夏の行事の灯籠流しに
多くの外国人が参加するのも、
見慣れた光景になるかもしれないのです。
そうなれば、原爆死没者慰霊碑の
『過ちは繰返しませぬから』という碑文も、
日本人の間だけの『誓い』ではなくなり、
世界中の人びとの『誓い』に
昇華していくことも夢ではなくなる。
それが日本が獲得できる得点です」

「そしてこれこそが、
原爆の犠牲者たちを
真の意味で弔うことではないでしょうか」

広島や長崎は、
見てもらうだけ、その場に来てもらうだけで、
話さなくともわかる人を増やす。

さて、今日は、
東京タワー向かいの機械振興会館へ。
一般社団法人流通問題研究協会、
その定時総会の記念講演。

初めに協会会長の玉生弘昌さんのあいさつ。
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㈱プラネット代表取締役会長。

「流通は安売りをやめよう。
流通で働く人たちの給料を上げよう」
いま、玉生さんはそう言っている。
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私のこの日の講演テーマは、
「流通革命と超チェーンストア」
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月刊『商人舎』、昨2015年12月号で特集した。
その時のタイトルは、
「流通革命論」の軛(くびき)を断つ
―2015脱チェーンストア経営の弁証法
gekkan201512

1962年、林周二著『流通革命』が発刊された。
若き東京大学助教授だった。
それは、卸売業、小売業に、
多大な影響を与えた。
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小売業、とりわけチェーンストア産業に、
及ぼしたインパクトは、その後もずっと続いた。

倉本長治の商業近代化の目覚めから始めて、
もちろん林周二「流通革命論」をたっぷり、
それから渥美俊一のチェーンストア理論、
アンリ・ファヨールの管理過程論と、
P・ドラッカー、ヘンリー・ミンツバーグの反論。

マネジメントとマーケティングを論じつつ、
ポストモダンのチェーンストア戦略を提示した。
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セブン&アイの鈴木敏文さんが掲げた
「脱チェーンストア宣言」
ファーストリテイリングの柳井正さんが語る
「超チェーンストア」
そして流通科学大学の石井淳蔵教授が整理する
「流通3.0」
いずれもが新しいチェーンストア像を示している。

そうした主張を整理し、
ポストモダンの流通産業を論じた。
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多くの先輩の前での講演は、
いつになく緊張したし、
投影スライドのトラブルがあって、
大いに冷や汗をかいた。
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それでも、ありがたいことに、
多くの皆さんから評価をいただいた。
ご清聴に、心より感謝したい。

その後、場所を移して懇親会。
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副会長の齋藤充弘さんが乾杯のあいさつ。
全日本食品㈱会長。
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廣田正さんにも久々にお会いした。
三菱食品特別顧問を辞し、
現在は廣田オフィスの代表。
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斉藤さん、玉生さんと4人で、
楽しく語らった。
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細川玲理さんと写真。
細川さんはカスタマーコミュニケーションズ㈱で、
私のいわば同僚。
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締めのあいさつは、
田上正勝さん。
㈱プラネット代表取締役社長。DSCN0850-1

そして、三本締め。
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最後は、協会の重鎮・三浦功先生を囲んで。
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左からプラネット常勤監査役の黒岩昭雄さん、
三浦先生、玉生さん、田上さん。

お疲れさまでした。

機械振興会館から徒歩1分。
私の古巣の㈱商業界がある。
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道路に面した倉本長治主幹の碑。
「店は客のためにある」
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今日の講演も、この言葉から始めた。

だからいつも「気を付け!」の姿勢になる。

ありがたいことだ。

〈結城義晴〉

2016年05月24日(火曜日)

ジョージア州アトランタ、Publixが加わったコンテスト型競争

日曜日にアトランタから帰ってきて、
休む間もない。

昨日の夜は、横浜商人舎オフィスを、
當仲寛哲さんと荒川未帆さんが、
訪ねてくれた。
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當仲さんは㈱USP研究所所長、
未帆さんは6月から、
商人舎にアルバイトとして参加してくれる。
19歳の大学2年生。

それから今日は、
商人舎顧問の社会保険労務士の先生方。DSCN0779-6
石澤清貴先生と長﨑明子先生。

今日は午後からずっと、
ある上場サービス業のコンサルティング。
プロジェクトチームのディスカッションをまとめ、
アドバイスしつつ風土改革を試みる。

それから商人舎basicコースの帰国報告。

先週火曜日の17日にラスベガスで別れ、
帰国の途についた団員たち。DSCN3779-1

皆、充実感にあふれて
笑顔の帰国。
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㈱マツモトのチームだけは、
リーダーの八田茂徳さんの前で
なぜか、膝まづいて反省のポーズ。
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空港でのお茶目な演技。
マツモトのみんなは最後まで元気。
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理解度テストの成果も上がったし。

そして最後は、この二人。
JTBのカリスマ添乗員・佐藤公彦さん、
現地でサポートしてくれた上松磨代さん。
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カリスマ佐藤は来月の上海で、
キューティ上松は来年も、
まだまだ、よろしく。

さて私のアメリカ研究旅行。
最後の報告は、
ジョージア州アトランタ。

マーケットシェアは、
第1位クローガーが約26%、
第2位パブリックスが約24%。

そのパブリックス。
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全米第3位のスーパーマーケット企業。
非上場のリージョナルチェーンながら、
2015年年商305億6000万ドル。
3兆560億円。

フロリダを中心にこのジョージア周辺の州で、
ドミナント展開する。

そして、この店が素晴らしく、いい。
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㈱万代会長の加藤徹さんも、
どんどん質問。
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副店長のウィリーさんと、
広報担当のブレンさん。
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すごく感動したので、
月刊商人舎6月号の特集で、
詳しく紹介。

ご期待ください。

さらにパブリックスの都心型店舗。
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英国テスコならば、
さしずめメトロ・フォーマット。

1階の入り口を入ると、
地階が見下ろせる。
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縦長の店舗。

一番奥に青果部門。
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調剤薬局も併設して、
ここがピック・アップのコーナー。
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入口からビール、ワイン、ドリンク。
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その奥はデリ。

パブリックスのレギュラー店舗から、
エッセンスを抜き出して、
都心型中型店に仕立て上げた。
その割り切りが、うまい。
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近隣に大学があって、
カフェスペースも広い。
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マーケットシェア2割を超えるには、
マルチフォーマット戦略は必須だ。

このエリアでもトップをとるのが、
全米第1位のスーパーマーケット、
クローガー。
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副店長のカルビン・ルーカスさんにインタビュー。
通訳はJTSプレジデントの安田幸雄さん。
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三人でグー。
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クローガーはどんな店も、
入口の生花とそれに続く青果を強化する。
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バナナの売り場も感動的。
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昨年リニューアルして、
チーズショップを導入。
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ニューヨークのマーレイズ。
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創業70年の老舗チーズ専門店が、
インショップで入居。

オーガニック&ナチュラルのコーナーも、
3倍の伸びを示す。
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もちろんクローガーも、
フード&ファーマシー。
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クローガーとパブリックスが、
がっぷり四つに組み合う中、
ウォルマートは三番店で17%のシェア。
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雨に濡れて、
ウォルマートが泣いているか。
DSCN0625-6

しかしそのウォルマートも充実。
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7000坪ワンフロアのスーパーセンター。
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牛肉は、フレッシュ、テンダー、ジューシー。
DSCN0605-6
新鮮で、柔らかくて、ジューシー。

青果部門のクレートの色が変わった。
DSCN0600-6

そして全部、可変式の滑車付き。
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アトランタ高級住宅街立地のこの店には、
ワインコーナーに高額品が並ぶ。
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モエ・エ・シャンドン58ドル77セント、
ヴーヴ・クリコ63ドル97セント。
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ウォルマートもどんどん客層を広げている。

そしてオーガニック御三家。

ホールフーズ。
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青果部門のキャッチフレーズは、
「Better Produce Lower Price」
DSCN0684-6

バナナ売り場もユニーク。
DSCN0667-6

これです。
DSCN0670-6

バルク売り場が青果に続いて、
野菜果物から穀類へとコンセプトを繋ぐ。
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グロサリーエンドも、
輝くようだ。
DSCN0676-6

そして湾曲したレイアウトのシーフード。
DSCN0662-6

ミート部門から乳製品部門へ。
DSCN0658-6
変形レイアウトで、
個店ごとに異なる特徴を持つが、
それでもまぎれもないホールフーズ。
それが現代化された標準化の本質である。

ワイン売り場の天井には赤いレールが敷かれ、
専門店性を強調する。
DSCN0654-6

店舗奥の乳製品売り場は、ここも、
長い陳列線を湾曲させて飽きさせない。
DSCN0652-6

そして最後がベーカリー。
DSCN0632-6

セルフデリとサービスデリ。
DSCN0640-6
この後、イートインコーナーに続く。

私はホールフーズのデリは、
全く心配していない。
世界最高峰。
しかし肝心の青果部門に、
迷いが見られる。

それはちょっと気にかかる。

そのホールフーズの天敵、
トレーダー・ジョー。
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こちらはホールフーズの売れ筋を、
絞り込んでプライベートラベルにする。
DSCN0700-6
しかも安い。

「良い品をどんどん安く」
それがトレーダー・ジョーだ。

最後にジョージア州でも、
スプラウツ・ファーマーズマーケット。
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店舗中央に青果部門が、
デンと構える。
DSCN0704-6

その前面、レジ側がバルク売り場。
DSCN0711-6

チアシードも、バルク売り。
1ポンド4ドル49セント。
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レジの上に赤・青・白の風船。
DSCN0713-6
そして72時間プロモーション。

スプラウツもいまや、
ホールフーズの目の上のたん瘤。

アメリカ南部の豊かなアトランタ。
クローガーとパブリックスの競争、
それにウォルマートが絡む。

三者のマーケットシェア争奪戦。

その一方で、ホールフーズと、
トレーダー・ジョー、スプラウツの激闘。
こちらはマインドシェアの獲得合戦。

それらすべてが、
コンテスト型競争を展開する。

一方で、フレッシュマーケットは、
スプラウツと同じ資本グループに編入された。

このジョージア州アトランタも、
アメリカの競争の典型を見せてくれる。

ある一定以上の規模がなければ、
どんどん大手資本に取り込まれる。

果たして日本でも、
こんな現象が起こるのか。
ここに焦点が集まる。

ただし、拙著『Message』より。
「はじめから競争に参画しない者、
すなわち競争を楽しめない者には
進歩も革新も与えられず、
能力開発の余地もないことをこそ
認識すべきだ」

〈結城義晴〉

2016年05月23日(月曜日)

「俺は聞いてない」とコカ・コーラ社ウッドラフの言葉

Everybody! Good Monday!
[2016vol21]

2016年第22週、
5月は第4週。

もうすでに沖縄は梅雨入り。
先週月曜日の16日午前、
沖縄気象台と鹿児島地方気象台が、
それぞれ梅雨入り宣言。

しかし、歯切れは悪い。
「梅雨入りしたとみられる」との発表。

平年に比べると遅い。
沖縄は1週間、奄美は5日。

しかし、昨年に比べると、
3日前後早かった。

関東甲信越の梅雨入りは、
昨年が6月3日、平年が6月8日ごろ。
近畿も昨年は6月3日、平年は7日ごろ。

あと2週間くらいで、
梅雨入り。

してみると、
今が一番いい季節。

跳箱の上で泣く子や夏の雲  
〈朝日俳壇より 東京都・ 岡村一道〉

身の内に活火山あり夏来る
〈同 横浜市・神尾幸子〉

全山が怒涛となりぬ青嵐  
〈同 いわき市・馬目空〉

三句とも佐賀県出身の俳人・大串章の選。

夏です。

さて昨日の夕方、帰国し、帰宅すると、
日本テレビに「笑点」が映っていた。
桂歌丸さん、最後の司会。
芸歴65年、落語芸術協会会長。

その歌丸さんは横浜・黄金町の出身。
コメントがいい。
「人間、人を泣かせることと
人を怒らせること、
これはすごく簡単ですよ。
人を笑わせること、
これはいっちばん難しいや」

そのとおり。

笑わせるのが難しいから、
ブログなどでも、
自分で書いて、自分で笑ったりする。

「(笑)」というのを、
文章の最後に入れる、あれ。

私は大嫌いで、
絶対にやらない。

笑ってもらえないことのほうが、
圧倒的に多いし、
読者のほうはむしろ、
不愉快になることも少なくない。

そして歌丸さん。
「人間にとって一番肝心な
笑いがないのが、

戦争をしている所」

この、硬骨漢ぶり。

笑いの本質を真摯に追求しているから、
戦争の本質に行き当たる。

そしてそれを語る。
本物の落語家なんだろう。

一方、朝日新聞『折々の言葉』
いまや『天声人語』より、いい。
鷲田清一さんの編著。

「俺は聞いていない」
(だめな上司は、つい)

「会社でも役所でも、
がちっとした組織で何か事が起こると、
決まってこう口走る上司がいる」

ピーター・ドラッカーに言わせれば、
「悪い組織の兆候」

アンリ・ファヨールの管理過程論によって、
硬直的な組織が出来上がると、
こういう言葉が吐き出される。

「聞いていないのではなく、
聞こうともしなかったのに」

「状況を俯瞰して
異様な気配を人より先に察知し、
きちんとした指示を出さなかったことの
弁明のはずが、
部下への叱責にすり替わる」

現京都市立芸術大学理事長・学長で、
元大阪大学総長の鷲田さん。
会社や官庁の組織に属したことがない。
にもかかわらず、わかっている。

「こういう上司はそのまた上司の
顔色をうかがうばかり」

そして手厳しい。
「聞くことも判断することも
放棄している」

この考え方に沿って商人舎では、
ミドルマネジメント研修会を、
年に2回開催している。

もう、第9回目を迎えるのが、
6月7・8・9日(火・水・木曜)
湯河原で缶詰め合宿2泊3日。

毎朝、理解度テストを行って、
自分の学習効果を自分で確認する。

今回の商人舎USAbasicコースは、
既報のように出発便が遅れ、
シアトルでトラブルに遭った。

そのため初日の日程は狂ってしまったし、
5人の参加者は2日目の午後から合流。

講義や視察は、
その人たちに理解が行くよう変更したが、
それでもハンディキャップがあった。

そこで、ご褒美も含めて、
理解度テストを免除しようかと、
事務局で審議した。

参加者のなかのリーダーにも、
そのことを打診・相談した。

そうしたら返答は、
予想に反して、
「テスト、やってください。
勉強になります」

私は、少なからず感動した。

自分のための理解度テスト。
参加者たちがそれを望んでいてくれる。

その理解度テストのもっと濃い内容を、
ミドルマネジメント研修会では実施する。

参加してください。
派遣を検討してください。

よろしくお願いします。

さて、一昨日のアトランタ。
その高級住宅街バックヘッド地区を見学。

これがボビー・ジョーンズ邸。DSCN0393-6
四大ゴルフトーナメント「マスターズ」創始者。
年間グランドスラム達成者で、「球聖」と呼ばれる。
生涯、栄誉あるアマチュアだった。
その著『Down the Fairway』には、
有名な「Old Man Par」の考え方が示されていて、
私も愛読している。

それからジョージア州知事邸。
DSCN0395-6
現在は、共和党のネイサン・ディール知事が、
ここに住んでいる。

今年の3月28日、ディール知事は、
「反同性愛法案」に拒否権を発動した硬骨漢。

LGBT(性的少数者)差別に当たるとして、
ディズニーなど大企業が批判していた法案だが、
その批判を支持した形。

この法案は、宗教関係者が、
信教の自由を守るため、
「同性カップルの結婚式などLGBTへの
サービスを拒否できる」と規定したもの。

州議会で可決され、
知事の署名で成立するはずだった。

ディールの発言。
「宗教に基づく社会を守るために
誰かを差別しなければならないとは
思わない」

そのうえで、きっぱり。
「宗教界の圧力に屈したわけでも、
もし法案が成立すれば
州から撤退すると通告していた経済界の
要求に応じたわけでもない」

「ジョージア州は
愛と誠意と寛容に満ちた開かれた州であり、
その姿を保ちたい」

拍手、拍手。
あの、ドナルド・トランプの共和党だけれど。

さらにロバート・ウッドラフ邸。
地元コカ・コーラ社で、
1923年から60年間CEOを務めた、
伝説の経営者。
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コカ・コーラを世界企業に育てたのが、
ロバート・ウィンシップ・ウッドラフ。
もちろん彼も硬骨漢。

いまでもコカ・コーラの本社社長室に、
ウッドラフの言葉が掲げられている。
「自分よりできるやつに
任せられるときには、
迷わず任せることだ」

「俺は聞いてない」の上司とは、
まったく反対。

そしてウッドラフの「最も重要な言葉」
6words(6単語)から1word(1単語)まで、
6つのフレーズでできている。

6words――
“I admit I made a mistake”
「私は自分が間違ったことを認めるよ」

5words――
“You did a good job”
「君はいい仕事をしたね」

4words――
“What is your opinion?”
「君の意見は何?」

3words――
“If you please ”
「どうぞ」「よろしければ」

2words――
“Thank you ”
「ありがとう」

And 1word――
“We”
「われわれ」

実によくできている。

「俺は聞いてない」との違い。
味わってほしい。

では、みなさん、
今週も、どうぞ、よろしければ、
Good Monday!

〈結城義晴〉

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