結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2016年05月22日(日曜日)

帰国しました! 「Consumer Rights」と「四つの目」を学んで

帰国しました。
ハーツフィールド・ジャクソン・アトランタ空港。
デルタ航空の本拠地にして、
最大級の国際ハブ空港。IMG_8310-6
今回はJTB西日本の小阪裕介君と二人旅。

その前に、ヒルトンホテルで、
㈱万代会長の加藤徹さんとお別れ。IMG_8308-6
加藤さんは別便で、
関西国際空港へ。
私は成田国際空港へ。

研究のための視察旅行は、
加藤さんとの二人旅。

加藤さんのお世話係として、
万代MDD会事務局長の前田仁さん。

つまり、ミラクル前田とレジェンド小阪が、
丁寧なフォローをしてくれて、
贅沢な旅となりました。

ありがとう。

アトランタで店舗巡回に使ったバン。
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アトランティック社の車で、自動ドア。
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ドライバーは制服に帽子。
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12人乗りのバンに4人。
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快適でした。

ありがとう。

アトランタ都市圏の人口は、529万人。
(2010年国勢調査より)

アメリカでは9番目に大きな都市圏。

第1位は ニューヨーク都市圏の1957万人。
2位は ロサンゼルス都市圏の1283万人。
3位が シカゴ都市圏の946万人。

これがビッグ3。

今回の旅で訪れたシカゴは、
三番目の大都市。

以下、第4位がダラス都市圏の643万人。
5位、 フィラデルフィア都市圏597万人、
6位、ヒューストン都市圏、592万人、
7位、ワシントンDC都市圏の564万人、
8位、マイアミ都市圏の556万人。

そして9位にアトランタ都市圏が入ってくる。
アメリカはすごい国で、
500万人以上の都市圏が9地域。

そのあとに第10位、ボストン都市圏455万人、
11位にサンフランシスコ都市圏が、
434万人として入ってくる。

ちなみにラスベガスは31位の195万人。

そのアトランタ空港は雨。DSCN0750-6

飛び上がると、
厚い雲の下に市街が広がる。DSCN0751-6

緑の濃い街。
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アメリカ大陸は千切れ雲ばかり。DSCN0753-6

そして太平洋。
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13時間のフライトで、
日本の領土が見えてきた。
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千葉県犬吠埼。

そして成田空港付近の水田。DSCN0760-6
この時期の日本は、
水田が美しい。

帰国しました。
ほっと一安心。

前半は商人舎USAbasicコース。
ラスベガスで充実した研修。

後半はシカゴからアトランタ。
研究旅行。

いつも訪れるのが、
ニューヨーク、ワシントンDC、
そしてダラス、サンフランシスコ。

東海岸からウェストコースト、
そして南部。

もっともっと精力的に、
各地の商業を研究したいものだ。

そしてアメリカ流通業を、
極めてみたいところだ。

1962年3月。
第35代アメリカ合衆国大統領、
ジョン・フィッツジェラルド・ケネディは、

「コンシューマー・ドクトリン」を発する。
その中に「消費者の4つの権利」が謳われていた。
Consumer Rights、消費者の4つの権利。

第一に、安全である権利。
第二に、知らされる権利。
第三に、選択できる権利。
第四に、意見を聞き遂げられる権利。

これがアメリカの商業に、
脈々と受け継がれている。

それを見定めることも、
私の仕事の一つだ。

そして四つの目。
第一に「虫の目」
虫の目とは、現場を見る力。
細部まで丁寧に「見極める能力」

第二に「鳥の目」
鳥の目は、大局を見る力。
全体像を俯瞰しながら「見渡す能力」

第三に「魚の目」
これは、流れを見る力。
時間の経過の中で、現在と未来を「見通す能力」

これらの能力を自ら、高めつつ、
知識商人たちに教授する。

それが私の役割。

しかし最も大切なのは、第四の目。
謙虚で、真摯で、真っ正直な「心の目」である。

ラスベガスもシカゴも、
そしてアトランタも、
私たちにそのことを教えてくれた。

感謝に堪えない。
ありがとう。

帰国しました。
(旅行記はつづきます)

〈結城義晴〉

2016年05月21日(土曜日)

アトランタのホールフーズ、クローガーとピグリーウィグリー

「ぼくの楽屋は劇場の廊下なんです」
〈蜷川幸雄〉

朝日新聞『折々の言葉』
鷲田清一さんの編著。

5月12日に亡くなった舞台演出家。
80歳だった。

「異なった感受性をもつ俳優たちと
劇に取り組む演出家は、
彼らの様子を見、
気になればすぐに声をかけられるよう
廊下に陣取った」

この蜷川さんの姿勢を、
鷲田さんはたとえる。

「他の野手と逆方向を見つつも、
チームの一員として
ともにプレーするキャッチャーのように」

「そういえば私が知るある大手企業でも、
社長室は設けず、社員たちが働いている
そのどまん中で社長が執務している」

仲間とは逆方向を見つつ、
ともにプレーする。

どんな組織にも一人は、
こんな人がいなければならないし、
できうればリーダーがいつも、
逆方向を見ていなければならない。

さて、アメリカ小売業の4月の実績。
商務省の季節調整済み小売業売上高は、
4534億3800万ドル、前年同月比3%増。

ウォルマートの2016年第1四半期決算は、
米国内既存店売上高が前年同期比1%増。

アソシエーツの時給を2年連続で1ドルずつ上げた。
アップスキリング・プログラムを導入し、
サービス教育や売場改革に取り組んだ。
結果が出て、客数が1.5%増。

実際、ラスベガスでもシカゴでも、
そしてアトランタでも、
ウォルマートの店頭には、
確かに活気があった。

ホーム・デポの第1四半期既存店売上高は、
前年同期比7.4%増。
クレイグ・メニアCEO、
「米国全域で販売が伸びた」と強気。

しかし百貨店メイシーズは、
既存店売上高5.6%減。
テリー・ラングレンCEOは、
「衣料品とその関連商品で
弱い消費が続いている」
こちらは弱気。

ラングレンは2012年に、
「オムニチャネル宣言」を発して、
コンセプトでは世界をリードしたが、
現下の実績はその効果が出ていない。

そんなアメリカで、
私はシカゴからアトランタへ。

シカゴ・オヘア空港の恐竜化石模型。
ブラキオサウルス。
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そして長い長い滑走路。DSCN0258-6

飛び上がるとChicago市街。DSCN0259-6

南東へ向かうと、
雲が現れる。
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そして綿雲。
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2時間ほどで、雲の下に緑の大地。DSCN0263-6

そしてジョージア州アトランタ。DSCN0265-6
「風と共に去りぬ」の舞台。
小説はマーガレット・ミッチェル、
映画はビビアン・リー。

着いたらすぐに、レストラン。
メアリー・マクズ・ティールーム。DSCN0266-6

なんてことのない入口。
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店内に入ると、写真のオンパレード。DSCN0271-6

伝統的な南部の部屋。
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名物の骨付きショートリブと、
甘い紅茶・甘いレモネード。
それが似合う店。
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ママさんがやってきて、
お客たちの背中を丸くなでながら、
「料理はいかが?」
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私はもちろん、
「Very Good, ma’am!」

すぐにホールフーズへ。DSCN0310-6

パイナップルが出迎えてくれた。
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その青果部門は店の顔。
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改装中だが営業中。
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ぐるりと回りこんで、
サービスデリとセルフデリ。
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デリは充実する一方、
青果がちょっと弱含み。
それが心配だが、
この店はいい。

そしてクローガー。DSCN0375-6

全米ナンバー1スーパーマーケットは、
ジョージア州でも崩れない。DSCN0361-6

エブリデー・ロープライス。DSCN0367-6

面白い写真。
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ウォルマートのアソシエーツが、
制服姿でやってきて買物。
クローガーの店員と親しげに話している。

アトランタはそんな街。

それからリージョナルチェーン、
フレッシュ・マーケット。DSCN0389-6
アメリカ南東部の27州に183店の展開。

創業者のレイ・ベリーが、
ユニークなアップグレード店舗をつくった。DSCN0387-6

私もダラス近郊でこの店を訪れたが、
彼の地では激しい競争で今一歩。

それもあって、3月に買収された。
投資会社アポロ・グローバル・マネジメント。

このアポロGMは、
スプラウツ・ファーマーズマーケットを買収して、
上場させ、躍進させている。

真四角な店内、スケルトンの天井、
店内真ん中に島型のサービスデリ。DSCN0378-6

ワインも特徴的。
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アトランタ市内の高級住宅地では、
顧客の支持を得ている。

それから変わり種。
ファーマーズ・マーケット。DSCN0360-6

スプラウツのフォーマットとは全く違う。
まさに産地直送店舗。
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ただし、、メキシコ人&アジア人向け店舗。DSCN0348-6

アメリカのどの州にもあるタイプ。
鮮魚は広大な売り場で、
その売り場の前で魚をさばいている。DSCN0351-6

グロサリーも広い売り場に、
アジアンフードがズラリ。
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レジもご覧のとおり。
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アトランタ中のメキシコ人、アジア人が、
この店にやってくる感じ。
広域商圏型スーパーマーケット。

これも、あり。

最後に、無理を言って、訪れた。
ピグリー・ウィグリー。DSCN0331-6

1916年にクラレンス・サンダースが、
世界で初めてセルフサービスを実験した。

それがピグリー・ウィグリー。

サンダースはその発明を、
フランチャイズチェーンにした。

つまり、金儲けを企んだ。

しかし1930年代に入ると、
クローガーやセーフウェイ、ナショナルティに、
リージョン単位別に売却されてしまった。

金儲けは長続きしない。

現在は、Piggly Wiggly, LLC。
LLCはLimited Liability Companyで、
有限責任会社のこと。

それでも、南部中心の17州に、
600店以上の店を展開する、
フランチャイズチェーンだ。

しかし、訪れてみて、
がっかり。
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店がまず、汚い。
品切ればかりで、
鮮度感は全くない。
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この有り様。
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しかしアトランタの名士コカ・コーラは、
こんなエンドを独占。
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「歴史のお勉強」ということで、
まあ満足。

イノベーションは、
金儲けに使われてはならない。

人々の幸せをつくることこそ、
イノベーションの本質なのだ。

ピーター・ドラッカーの言葉。
〈イノベーションとは、
人的、物的、社会的資源に対して、
新しい、より大きな富を生む仕事である〉

ここでいう「富」とは、
「利益」ではない。

英語でwealth。
私は言っている。
いわば「幸せ」のようなもの。

どんな仕事も、
人々の幸せを
つくり出すことなのだ。

金儲けは長続きしない。
(ブログはつづきます)

〈結城義晴〉

2016年05月20日(金曜日)

EATALY・Mariano’s & Beyond in Chicago

アトランタに移動してきた。
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東海岸ジョージア州の州都。
アトランタ五輪は1996年。

晩年のカール・ルイスがこの五輪でもまだ、
走り幅跳びで金メダルを獲得。

あれからもう20年。

アメリカのギャップが、
オールドネイビーのフォーマットを、
日本から撤退させる。

全53店舗は来年1月までに閉鎖されるが、
ギャップとバナナリパブリックの約200店は存続。

オールドネイビーは、
ギャップの低価格路線フォーマット。

ギャップがレギュラー価格ゾーン、
バナナリパブリックが高価格ゾーン。

日本では低価格ゾーンの闘いで、
まずね音を上げた形。

アジアでの売上げは直近の四半期で、
16%の伸びを示しているが、
それだけに日本マーケットの難しさが示された。

ユニクロにおけるguの役割で、
そのguやしまむらには、
太刀打ちできなかったということだ。

さてシカゴの小売業研究。
ウォルマートやマイヤー、
ジュエル・オスコーとは、
別の次元のマーケットが切り開かれている。

まず、イータリー。DSCN9666-6

アメリカでは2010年のニューヨークに続いて、
2014年3月1日にオープン。
私は同年10月に訪れた。

そして、ニューヨーク以上になるだろうと思った。
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2フロアで、1階がドリンク、
2階が食品と酒。
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エスカレーターとエレベーターで、
1・2階を繋ぐが、その空間が素晴らしい。DSCN9632-6
日本のスーパーマーケットも、
このデザインやプレゼンテーションを、
学び取りたい。

二人の女性がずっと案内してくれた(右は日本人のガイド)。
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チーズ売り場はイタリア産ばかりで、
300アイテム。
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今、一押しの商品を、
テイスティングさせてくれる。
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説明に熱心で、
それだけで感動もの。
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ミート売り場もイタリアンカッティング。
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ベーカリーはインストアで、
焼き上げたばかりの商品を提供。
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オリーブオイルも、
このおじさんが熱心に説明。
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そのあとで、試飲させてくれる。
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パスタはイタリア産の超売れ筋から、
珍しいアイテムまで。
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米国三井物産のアテンドで、
この取材が実現した。
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左端が和田幸成さん、
三井物産㈱流通事業本部西日本食料部次長。
それから前原創さん、
米国三井物産取締役。
右端はミラクル前田。

感謝しておきたい。

レストランは500席。
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ニューヨーク店の狭さを反省して、
シカゴ店は存分のスペース。

外光が入って輝くばかりの、
ビールバーとワインバー。
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私たちも昼食はここ。
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ビールとパスタを堪能。

この醍醐味。

イータリーのコンセプトは、
必ず日本に入ってくる。

そのコンセプトこそ、
しっかりと学んでおくべきだ。

学んで、食べて、買う。

それを顧客に提供する。

出口ではかっこいいガードマンが、
送り出してくれた。
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それからマリアーノス。
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9万2000平方フィートの新店。
昨年6月オープン。
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こちらでも話題になっている。

ジョン・ナイランさんが丁寧に応対してくれた。
ストア・ディレクター。
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ジュエル・オスコーで20年勤務し、
マリアーノスにスカウトされた。

でかい店にはでかい店長。
必要条件(?)。

まず入り口を入ると、
青果部門。
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これはウェグマンズの常套手法。

凝ったプレゼンテーションも、
施されている。
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しかし1年経過して、
週末とウィークデーとに落差がある。
青果部門には平日、
その影響が現れやすく、
売場も乱れやすい。
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青果の左手のベーカリーショップから、
さまざまなイートイン・ショップが展開される。

野菜バーでも高い椅子でイートインができる。
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そしてガラス張りのチーズショップ。DSCN9990-6

天井からチーズがぶら下げられ、
素晴らしい香りが漂う。
この環境で様々なイベントも展開される。
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そして対面ミート売り場。
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何でも注文を聞いてくれる。

店舗左翼のフードサービス部門は、
そんなイートインもできるショップ群。
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これはオイスターバー。
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ワインバーやコーヒーバーがあって、
最後にイートインスペース。
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私たちもここでランチ。
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青果から店舗奥主通路を右手に折れると、
スパイス&ソルトのバルク売り場。
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そしてリカーショップ。
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3000坪の店の奥行。
グロサリーが店舗右手。
これもウェグマンズスタイル。
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その中の大容量安売り品通路。
ビッグ・バイ!
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ストリート・マーケットは、
シカゴ市内の市場の再現。
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奥主通路には島陳列で、
ディスカウントアイテムが並ぶ。
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水はマリアーノスの親会社ラウンディーズのPB。
そのラウンディーズも現在は、
クローガー傘下だけれど。DSCN9976-6
ただしラウンディーズのPBでは、
価格インパクトに欠ける。
早いところクローガーの商品を導入すべきだろう。

左翼には冷凍食品のコーナー。
ウェグマンズと同じ。
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レジ前は見通しがいい。
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そのレジ前エンドも、
ウェグマンズの斜め陳列。
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店が広いだけ、チェックスタンドも多い。DSCN9985-6

ウェグマンズの大型店は、
約2000坪だが、
マリアーノスのこの新店は、
3000坪で1.5倍に拡大した。

ウェグマンズの2000坪は、
最適の生産効率をはじき出しているが、
さて、マリアーノスの3000坪はいかがか。

フードサービス部門など、
素晴らしいけれど、
全体最適がちょっと気にかかる。

クローガーに買収されたラウンディーズ。
ウィスコンシン州、イリノイ州のローカルチェーン。
買収額は1億7800万ドル、
100円換算で178億円。

151店舗のラウンディーズに、
マリアーノス35店も含まれるが、
買収としてはいい案件だった。
ただし、負債を含めた総投資額は、
約8億ドル、800億円。

私は早いところ、
クローガーの強みを、
この店舗にも導入したほうがいいと思うが、
ジョン店長は、
「向こうが学びに来ている」

もともとジュエル・オスコーの人だから、
クローガーには敵対意識があるのか。

プライドの塊のような店長だった。

三番目の訪問はヘインズ。
この地のローカルチェーン。

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まず青果部門が素晴らしい。
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このクォリティ。
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もちろんオーガニックもコーナー化されている。
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青果の弱い店は、
アメリカでは生き残れない。
それだけでなく、
客数が減ってくると、
青果部門が弱体化する。
そしてますます弱くなる。
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精肉部門、デリ部門と、
この店の高いクォリティを表現しているが、
最後のワイン売り場がまた素晴らしい。
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店舗入り口には、
サービスデリの予約自動販売機。
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店に入ったらすぐに、
この機械で予約しておく。
そうすると買物している間に、
つくりたてのデリが用意される。

デリック・バーチェニーさんが、
案内して質問に答えてくれた。
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そして記念写真。
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左端が三井物産の和田幸成さん、

四番目はプラムマーケット。
支店経営の地元スーパーマーケット。
店舗数は5店。
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マンションの1階の店で、
狭いと思ったら意外に広くて、
2万平方フィートはある。
560坪。

入口の青果はクォリティ優先。
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ゴッサム・グリーンのブランドを入れている。
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ニューヨーク・ブルックリンの、
ホールフーズ環境対策店舗にも、
同じブランドが導入されている。

その青果部門は美しい。
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キッチンと名づけれらたサービスデリ。
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セルフサービス・デリも最新型。
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この惣菜アイテムに顧客がついている。
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そしてインストアベーカリー。
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最後に「シーズ・キャンディ」のショップ。
人気のショップを導入した。
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そして店舗右サイドは、
ワインバーとカフェ。
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規模は小さくとも、
いち早く最新のトレンドを取り込んでいる。

規模が小さいからこそ、
それをしなければ、
生き残ってはいけない。

アダム・ラッコウスキーさんを囲んで、
スマイル写真。
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店内を案内してくれたアダムさんに、
お土産を進呈したら大喜び。
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カフェスペースをもっと充実させるそうだ。
小さいからこそ、素早く変わらねばならない。

そして最後に隠れた実力者、
フレッシュファーム。
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この店も天井は高くて、
最新の店づくりのスタイルだ。
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そしてこの陳列。
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ダミーを使って、
最大限のボリューム感を出している。
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店名のFresh Farmは、
新鮮な農場。
まさにそれ。
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青果部門のコンセプトが、
それ以外の部門でも貫かれている。
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バラ菓子のバルク風販売。
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フレッシュファームも、
独自の個性を出していて、
昨日のジュエル・オスコーとは違う。

ポジショニング戦略は、
中小小売業のニッチ戦略展開上も、
基本の考え方となるのだ。

Chicagoの競争。

ウォルマートとマイヤー。
これはハイパーマーケット業態の闘い。

そして今回は訪れる時間がなかったが、
ホールフーズにトレーダー・ジョー。

それからEATALYとMariano’s。
マリアーノスがフューチャーストアに、
必死で近づこうとしている。

しかしこの企業も今は、
クローガー傘下。

もちろんインディペンデント企業も、
ヘインズ、プラムマーケット、
そしてフレッシュファーム。

イリノイ州シカゴ地区。
かつてはジュエル・オスコーと、
ドミニクスが2大ローカルチェーンだった。

ジュエルがアルバートソンに買収され、
ドミニクスはセーフウェイの傘下に入った。

そして今、両者は統合され、
サーベラス資本の下に集められた。

ドミニクスの創業メンバーが、
マリアーノ氏。
そのマリアーノさんが二度目に作ったのが、
ラウンディーズという会社で、
今回、マリアーノさんは、
クローガーにそれを売った。

人生で二度、会社を創業して売却。
それがセーフウェイとクローガー。

面白い人生だ。

その人生が表現された店が、
マリアーノス。

イータリーにしても、
マリアーノスにしても、
もちろんそれ以外の店にしても、
人の人生がかかった仕事だという気持ちで、
謙虚に向かい合わねばならない。
(つづきます)

〈結城義晴〉

2016年05月19日(木曜日)

シカゴのウォルマート・マイヤー・ジュエルオスコー訪問

シカゴに着いて、
㈱万代会長の加藤徹さんと合流。

今度は研究のための少人数視察。

シカゴはニューヨーク、ロサンゼルスに次いで、
アメリカ第三の都市だ。

しかしどのエリアに行っても、
まず、ウォルマート・スーパーセンター。DSCN9790-6

アメリカ小売業は、
ウォルマートを中心に回る、
メリーゴーランドだからだ。

2016年1月期決算で、
売上高4821億3000万ドル、
1ドル100円換算で48兆2130億円。
伸び率はマイナス0.7%で、
初めてだろう、マイナス成長。

しかし純利益は146億9400万ドル。
1兆4694億円の純利益で、
利益が1兆円を超える。
こちらも伸び率はマイナス9.2%だけれど。

世界総店舗数は1万1528店。
米国内総店舗数は5229店。

Market側の入り口を入ると、
ウォーターメロンが出迎えてくれる。DSCN9789-6
一丁目一番地は、
常に、季節の旬の商品。

それはもう徹底されている。

そして近年、充実著しい青果部門。DSCN9757-6

青果から精肉につながる。DSCN9760-6

その精肉部門は壁面の多段ケースと、
主通路沿いの平冷蔵ケースで構成。DSCN9770-6

グロサリーの主通路にも、
アクション・アレイと呼ばれる島陳列。DSCN9783-6
ウォルマートは成長鈍化していようとも、
オペレーションは変わらない。

カスタマーサービスマネジャーの
アンジェラさんがインタビューに答えてくれた。DSCN9753-6
「私たちのウォルマートは、
さまざまな人間が働いている。
どんな人でもしっかり仕事さえしてくれたら、
差別せずにアソシエーツになってもらえる。
それがいいところよ」

ウォルマートはゲマインシャフトの組織なのだ。

「この店は4年前にオープンした。
私も開店の時には、
ファーマシーの什器を組み立てて、
商品を並べたわ。
だからこの店は私の店なのよ」

素晴らしい。

加藤さんと三人で写真
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ウォルマートはアメリカの象徴そのものだ。
さまざまな人間がここで仕事をし、
誇りをもって生きている。

次に、このエリアのリージョナルチェーン、
マイヤー。
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2015年度全米チェーンストアランキング第26位。
非上場企業で、Hypermarketを展開する。

そう、ウォルマートのスーパーセンターと同業。
年商は156億8900万ドル、
1兆5689億円。
店舗数は213店。

だから1店平均年商73億6573万円。

スーパーマーケット側の入り口を入ると、
なかなか充実した青果部門。DSCN0123-6

青果とデリが顧客を迎える。
その左手奥がファーマシー。DSCN0133-6
ここがウォルマートと違う。
私はこのレイアウトの組み方を大評価。

何より顧客にとって便利だ。

そしてデリは壁面で対面方式。DSCN0139-6

平ケースに冷蔵食品が山盛り。DSCN0142-6

店舗右翼は非食品で総面積は25万平方フィート。
7000坪でウォルマートスーパーセンターと同じ。

非食品部門には熱帯魚売場がある。DSCN0174-6
ウォルマートにない商品だ。

そしてガーデニング。
これもウォルマート対抗策。DSCN0189-6

さらに衣料品がとてもいい。DSCN0209-6
キッズ、レディス、メンズ、服飾品。

回遊式の通路を配して、
ウォルマートよりも、
カテゴリー売場に入っていきやすいので、
商品が見やすく選びやすい。DSCN0216-6
ウォルマートがやらないやり方を、
丁寧に追及する。

しかしレジ部門など、
ウォルマートそっくり。
DSCN0124-6

カレンさんがお別れの声をかけてくれた。DSCN0155-6

アシスタントフード・チームリーダーの、
カールさんがインタビューに答えてくれた。DSCN0151-6
「目の前にウォルマートがあるけれど、
競合はしないよ。
競争しないように仕事している。
フードサービス業を15年やって、
それからマイヤーに来た。
すごくいい会社で、
もっと早く転職しておけばよかったよ」

このマイヤーも、
誇りを持って働く者ばかりだ。

さらにジュエル・オスコー。DSCN9952-6
もともと西友が提携していたのがジュエル。
スーパーマーケット。
そのジュエルがオスコードラッグと合併。
ジュエル・オスコーとなった。
その後、アメリカンストアーズに買収され、
さらに1992年、アルバートソンに売却される。
当時は74店だった。

その後、1999年に、
業界4位だったアメリカンストアーズそのものが、
アルバートソンに買収されてしまった。
当時、1500店。

アルバートソンの凋落は、
この時から始まった。
あまりよろしくない因縁の両者。

今、ジュエル・オスコーもアルバートソン傘下で、
2015年1月、投資会社サーベラスのもと、
セーフウェイと合併完了。

だからジュエル・オスコーは、
アルバートソン&セーフウェイグループ。

だから、店は、
典型的なコンベンショナルスタイル。DSCN9916-6

アルバートソン得意の、
バイ1ゲット1フリー。
DSCN9938-6

ああ、古い店だ。
DSCN9939-6

しかし牛乳はOオーガニックが入っている。
ご存知、セーフウェイのブランド。DSCN9946-6
ああ、ジュエル・オスコーよ。

そしてナショナルチェーンといえるだろう、
トレーダー・ジョー。
DSCN9824-6
こちらはドイツのアルディ傘下で、
我が道を行く小売業の代表選手。

どのエリアの店も、
壁面のイラストやレイアウト配置は、
若干違うが、しかし標準化はなされている。DSCN9798-6
それが現代のチェーンストア。

エンドとトップボードもこの店独自。DSCN9799-6

この店のアーティストは、
壁面に絵画を描く。
DSCN9804-6
それがすごくいい。

商品とサービスは、
もうトレーダー・ジョーそのもの。

いつでも、どこでも、
大人気のジョー君たち。

すばらしい。

そのほかに5店舗を巡ったが、
それは明日のブログ。

夕方、シカゴの三井物産を訪問。DSCN0220-6

このビルの53階。
DSCN0234-6

今回の研究にご協力いただいた。DSCN0230-6

見下ろせばミシガン湖。
DSCN0222-6

そしてシカゴの高層ビルと街並み。DSCN0225-6
お世話になりました。

ディナーはシカゴ一のレストラン。DSCN0235-6

リバ・クラブハウス。
DSCN0236-6

厨房も活気のあるシーフードレストラン。DSCN0237-6

窓辺の席からは、
ヨットが見える。
DSCN0238-6

加藤さんと並んで、
疲れをいやす。
DSCN0240-6

ミシガン湖に夕日が沈んでゆく。

この店のマネジャーがあいさつに来た。
ステファーノ・カサティさん。

「僕はマリアーノスで働いていた。
いま、このレストランのマネジャーです。
マリアーノさんとも親しいですよ」DSCN0250-6
「ありがとう」と記念写真。

充実した研究視察と夕食。
疲れをとって、明日も頑張る。

今日会ったスーパーマーケットマンは、
皆、例外なく、誇りを持っていた。
それがうれしい。

〈結城義晴〉

2016年05月18日(水曜日)

basicコース修了し、M・ジャクソン・ワンと「見分ける英知」

商人舎USA研修basicコース。
2010年5月からスタートして、
もう7回目になる。DSCN9528-6
帰国しました。

無事に。

アメリカのラスベガスの競争。
それを題材にして、
ナレッジマーチャントとして必須の内容を学ぶ。

もちろん知識と知恵が相まって、
knowledgeを形成する。
これは言うまでもない。

そのナレッジマーチャントが、
明日のイノベーションを生み出す。

私はそう、固く信じている。

調査研究発表会が終わると、
自由研修。

それぞれに自分の発想で、
ラスベガスを学ぶ。

私は暑い暑いストリップ大通りを散策。IMG_8241-6

レストランの柵から、
ミストが噴霧されている。
IMG_8242-6

それだけ暑い。
IMG_8243-7

その霧を浴びながら歩くと、
すこぶる、気分がいい。
IMG_8244-6

ストリップにできた新店。
IMG_8237-6

CVSヘルスのドラッグストアは、
CVSファーマシー。
IMG_8235-6
2015年12月期決算で、
年間売上高1532億9000万ドル。
1ドル100円換算で15兆3290億円。
その伸び率は10.0%。
純利益は52億3900万ドル、5239億円。
こちらの伸び率は12.8%。
期末店舗数 9681。

凄いチェーンなんです。

入口は吹き抜けの高い天井。
IMG_8230-6

レジはワンラインの繁盛店スタイル。
IMG_8229-6

そしてそのレジ周辺のコーナーは、
完ぺきな米国コンビニエンスストア。
IMG_8226-6

もちろんビール&ワインも充実。
IMG_8232-6

マグカップは、ラスベガス土産。
IMG_8227-6

そして店舗奥に調剤薬局のファーマシー。
IMG_8231-6

もちろんビューティ・ケアも、
ドラッグストアの必須アイテム。
IMG_8233-6

そしてミニット・クリニック。
約1000カ所ある。
IMG_8234-6
看護士が常駐していて、
軽い病気の診断や治療をしてくれるし、
処方箋も書いてくれる。
Nurse Practitionerと呼ばれる。

ワクチン接種から健康診断もできる。
つまり病気対策、健康対策の、
コンビニエンス機能。

診療項目は7つに絞られている。
咽頭炎、中耳炎、副鼻腔炎、
血液検査、インフルエンザ、
膀胱炎、妊娠検査。

アメリカのドラッグストアは、
コンビニエンスストアでもある。

そのCVSヘルスのライバルは、
ウォルグリーン。IMG_8245-6
売上高1034億4400万ドル、
10兆3444億円。
伸び率35.4%。
純利益47億2900万ドル、4729億円。
伸び率132.8%。
期末総店舗数1万2755店、米国8173店。

ヨーローッパのアライアンス・ブーツと統合し、
さらに米国ドラッグストア3位のライトエイドを、
傘下に収める算段をしていて、
そうなればCVSヘルスの規模に迫る。

この産業も私の言う「複占」。

これまで私が見透してきたことのなかでは、
「複占」現象が今、著しく顕在化している。

ダラーストアもオフィスサプライストアも、
オフプライスストアもドラッグストアも。

スーパーマーケットのナショナルチェーンも。

もちろんリージョナルチェーンや、
ローカルチェーンで強い会社もある。

それが産業構造となっている。

さて、夜は、
シルクドソレイユ。
IMG_8247-6

今回は、マイケル・ジャクソン・ワン。
マンダレイベイ・ホテルの専用シアター。
IMG_8248-6
ラスベガスのシルクドソレイユ常設ショーとして、
第9作目。

ミスティア、オウ、ズーマニティ、
KA、LOVE、
クリスエンジェル・ビリーブ、
ビバ・エルビス、ザーカナ。
LOVEはビートルズ、
ビバ・エルビスはエルビス・プレスリー。
そしてONEはマイケル・ジャクソン。
IMG_8249-67

この感動、感激は、
辞書にある言葉では、
伝えられない。

すばらしい。

展示されているのは、
マイケルが実際にはいていた靴とソックス。
IMG_8250-6

そのマイケルのムーンウォーク。IMG_8251-6
ラスベガスのシルクドソレイユ。
是非、一度、観てください。

一夜明けて、朝の4時。
ホテルフロントに集合して、
リムジンバスでマッカラン空港へ。

いつものように、バスの中で最後の講義。

変わるものを変えられる勇気を、
変わらぬものを受け入れる心の静けさを、
それらを見分ける英知を、
お与えください。DSCN9528-6
全員が試練を乗り越え、
心と頭を充実させて、
帰国の途に着いた。

健闘を祈る。

私はラスベガス空港から国内便。DSCN9530-6

ストリップのホテル群が見える。
金色に輝くのは、
昨夜のショーのマンダレイベイ。DSCN9531-6

飛び上がるとラスベガス渓谷。DSCN9534-6

アメリカ合衆国の広さを思い知らされる。
DSCN9536-6

そしてロッキー山脈。
DSCN9538-6

大平原に千切れ雲。
DSCN9539-6

中部地帯は厚い雲に覆われ、
その雲の下に緑の市街。
DSCN9542-6
シカゴに到着。

これから研究旅行。

団員を連れて、
勉強させるばかりではない。
少人数での研究視察も必要。
それがこれからの5日間。

楽しみです。

変えられる勇気、
受け入れる心の静けさ、
それらを見分ける英知。

英知こそ、私が、
知識商人に望むものだ。

〈結城義晴〉

2016年05月17日(火曜日)

ラスベガス最終日の調査研究プレゼンテーション大会の成果

ラスベガスの気温は30度以上。

それでも朝方は涼しい。
DSCN9440-6

窓の外に広がる空と雲。DSCN9439-6
夜が明ける。

ラスベガス5日目は、
総仕上げの日。

朝8時から全員集合で、
調査分析チーム・プレゼンテーション。
DSCN9442-6

ラスベガスに着いて、2日目、3日目は、
店を訪れるたびに、
商品と価格の調査をする。
5人1チーム。

それをプライス・フェーシング・グラフに描く。
そしてその内容を分析し、発表する。
DSCN3498-6

これが、よくできたPFグラフ。
DSCN3503-6

まずAチームは、
グロサリー部門でケチャップを調査。
DSCN3496-6
よくできた調査とグラフ、
日本の競争に照らした分析。

優れた発表だった。

最後に、私が前に出て、
補足したり、解説したり、
総括したり。
DSCN9449-6

Bチームは、日用雑貨班。
トイレットペーパーにチャレンジ。
DSCN3519-6
新しい商品開発の芽が出ている。
それが判明した。

プレゼンが終わると、
質疑応答。
DSCN3539-6
鋭い質問に的確に答える。
これも研修の重要な内容。

CチームはHBC班。
日焼け止めを調査して発表した。
DSCN3542-6

Dチームは、青果部門。
オレンジを調査したが、
その品種分析も試みて、
なかなか良かった。
DSCN9459-6

青果部門は経験者が多くて、
その経験に基づいた質問が出て、
活発な議論が展開された。
DSCN3561-6

Eチームは、精肉部門。
ひき肉を調べた。
DSCN3580-6
アメリカのひき肉は、
日本に比べて意外にシンプルな品揃えだ。
ハンバーガー用がほとんどだからだろう。

これにも質問が出る。
DSCN3588-6
だんだん盛り上がってきた。

Fチームは、デリ部門。
サンドイッチを調査し、
面白い結論を見つけ出した。
DSCN3606-6

Gチームは、ベイクドグッズ。
ハンバーガーバンズを調べた。
DSCN3625-6
アメリカ人は驚くほど、
ハンバーガーバンズを購入する。

そして家庭でも、ハンバーガーを作る。

ここにはチェーンごとの典型的な、
品揃えコンセプトが現れた。

Hチームはデアリー(乳製品)部門。
オーガニックミルクを調査して、
ノンコモディティグッズが、
コモディティ化し始めた事実を突き止めた。
DSCN9472-6

Iチームは、 冷凍食品班。
三つの冷凍野菜を調べて、
それぞれを分析。
DSCN3670-6
ウォルマートやスミス(クローガー)、
さらにウィンコやコストコ、トレーダー・ジョーは、
三つの品種のグラフの形が同じで、
価格政策の統一感が出ていた。

私が前に出て、
そのことを指摘した。
DSCN9477-6

最後に、Jチームは菓子部門で、
ポップコーンを調べた。
グラフからは鮮明に出なかった企業に、
おもしろい取り組みが見られ、
それを読み取って解説。
いいプレゼンテーションだった。
DSCN3687-6
今年はレベルが高かった。
調査のやり方も内容も、
そして分析も素晴らしかった。

優劣つけがたいプレゼンテーションだった。

その後、休憩時間に、
事務局で優勝、準優勝、三位を決定。
議論百出、なかなか決まらず。
白熱したプレゼンテーションであったことが、
判明した。

それでも、三賞を決定。

休憩後は、表彰式。

まず一昨日の大試食会の表彰から。
敢闘賞はグループ3、
通称じいさんチーム。
代表のヨシズヤ坂東洋一さんに賞品を授与。
DSCN3709-6

料理大会の優勝は、グループ1。
何よりもうまい料理を提供。
代表はなとりの田中則之さん。
DSCN3711-6]

次に、昨日の朝の理解度テスト表彰。
SABCDの成績をつけるが、
そのS獲得者を表彰。

盛大な拍手をもらって、
10人の名前が呼び上げられた。
DSCN3712-6

今年のS獲得者は全体の2割。
例年に比べて2倍くらいだった。

毎年、絶対評価をする。
その2割10人のS級は、
凄い結果だった。
DSCN3725-6
名前を列挙して、表彰しよう。
高橋功さん、
アイディック㈱商品部日配グロサリー課。
笠原あすかさん、
㈱イシダ商品企画課。
瀧原康夫さん、
㈱関西スーパーマーケット経営企画室
広報秘書チームチームリーダー。
八田茂徳さん、
㈱マツモト店舗運営部マネージャー。
小嶋大晶さん、同店舗運営部店長。
松本純さん、同開発総務部マネージャー。
灰野弘一さん、同商品部バイヤー。
小山孝史さん、
㈱ユニバース堅田店副店長。
伊藤嘉信さん、㈱ヨシヅヤ人事総務部係長。
上小路聖さん、同青果部スーパーバイザー。
DSCN9487-6
おめでとう。

マツモトから4人も出たし、
ヨシズヤも頑張って2人が表彰された。

Aの成績も23人が獲得。
今回は驚くべき成果だった。

ラスベガスに到着する途中、
シアトルでトラブルに巻き込まれた。
しかしその試練を乗り越えて、
今年のbasicチームは、
大きな収穫を得た。

私もうれしかった。
DSCN9489-6

そのことを話して、
全員を祝福した。
DSCN9492-6

みんな神妙な顔つきで聞いてくれたが、
うれしそうだった。
DSCN9493-6

続いて、調査研究表彰。

まず3位に2チームが選ばれた。
DSCN9497-6
Dチームの青果部門オレンジ、
Gチームのベイクドグッズ・ハンバーガーバンズ。

おめでとう。
DSCN3749-6

そして準優勝は、Jチーム。
菓子部門でポップコーンを調査分析。
DSCN9503-6
トレーダー・ジョーのPBは、
ユーモアにあふれたムービー・シアター調。
つまり「映画を見ながら食べてください」と、
パッケージに表現されている。

価格と味や品質だけでなく、
楽しい提案がある。

それがTJ社のポジショニングとなる。

鋭い観察と分析。
当然の準優勝だった。

そして第1位は、
みんなから盛大な拍手をもらった。
DSCN3765-6

Aチーム、加工食品部門トマトケチャップ。
DSCN3762-6
一番最初のプレゼンテーションで、
しかも映像が消えるという事故が起こった。
それにもかかわらず、
プレゼン大会全体のレベルを高める、
素晴らしい研究発表だった。

ポジショニング戦略の有無を、
企業ごとに鮮明にして、
この研修の目的を体現したような内容だった。

そして結城義晴の最後の講義。
DSCN9516-6

メンバー二人から、
4つの質問が寄せられた。
それに答えつつ、
商品問題ではオーガニック分野の総括をし、
チェーンストア理論の整理をし、
最後にロイヤルカスタマー論と、
サービスのマネジメント。

400ページのテキストを、
ほとんど語りきった。
DSCN9521-6
全員が真剣に聞いてくれた。
私も満足した。

試練を乗り越えて、
成果を挙げた。

それが何よりうれしかったし、
誇らしかった。

ありがとう。
(つづきます)

〈結城義晴〉

2016年05月16日(月曜日)

暑い暑いラスベガスで熱い熱い調査研究研修は続く

Everybody! Good Monday!
[2016vol20]

2016年も第21週。
5月第3週となって、
気分はもう夏でしょうか。

遠山の流るるままに夏来る  
〈朝日俳壇より 藤沢市・細井華人〉

しかしそれでもちょっと、
春を惜しんでおきたい。

春の宵酔えば酔うほど涙ぐみ
〈日経俳壇より 東京・小宮山千鶴〉

百色の若葉を渡り風無色
〈朝日俳壇 東大阪市・東野太美子〉

さてこちらはアメリカ、
ネバダ州ラスベガスの日曜日。

真夏並みの暑さ。
DSCN3423-6

朝一番で、理解度テスト。
商人舎Basicコース恒例。
DSCN9342-6

昨日までの講義内容を、
どこまで理解したか。
それを確認するための記述式テスト。
DSCN9344-6
30分間の熟考。
そして執筆。

自分の頭の中にある情報の数々を、
集中的に整理し直して、体系化する。

それには記述テストが一番いい。

理解度テストが終わると、
結城義晴の第3回講義。
DSCN9361-6

理解度テストの解答を再確認した後で、
コモディティ化現象を明らかにする。
DSCN9358-6

そしてプライベートブランドの成立要件と、
その体系を総整理し、
商品問題の最新トレンドを解説する。
DSCN9360-6

講義が終わると、
調査班10チームごとに、
その調査データの整理分析タイム。
DSCN3411-6

1時間半を提供。
DSCN3413-6

それぞれのデータを表にして、
その内容を分析する。
DSCN3417-6

もちろん互いに意見を言い合って、
ディスカッションする。
DSCN3418-6

ウォルマートはどういう価格戦略か、
スミスはどうウォルマートに対抗しているか、
ホールフーズはどんな体系を持っているか。
DSCN3419-6

全10チームが、
10のカテゴリーごとに、
臨店して店舗の商品政策を調査分析する。
DSCN3421-6

チームごとにデータを整理し、
ディスカッションして、仮説を立てる。
DSCN3422-6
それをグラフ化して、提出。

調査分析タイムが終わると、
最後の視察研修へ。
バスの中でもずっと講義は続く。
DSCN3424-6

まずはフライトトラブルで、
訪れることができなかった店。
クローガー系のスミス。
DSCN9366-6

この店はコンベンショナルタイプ。
つまり最新のフォーマットにはなっていない。
しかし最新のトレンドが導入されている。
それが寿司売場。
DSCN9367-6

そしてこのチーズコーナー。
DSCN9404-6

さらにドーナツ売場。
DSCN9369-6

クローガーは古い店も、
どんどんリニューアルして、
最新マーチャンダイジングを導入する。
それが既存店48期連続増収をなさしめている。

一方でアルバートソンは、
コンベンショナル型しかない。
なおかつ最新MDの導入もなされていない。

これがクローガーとアルバートソンに、
段違いの成果の格差を生む。

青果部門の鮮度と品揃えも、
クローガーの実力満載。
DSCN9403-6

ミート&シーフード売場も、
対面コーナーが高レベル。
DSCN9402-6

奥主通路はすっきりしているが、
随所に核商品が配置されている。
DSCN9400-6

そして最後にファーマシー売場。
DSCN9388-6
何度も繰り返すが、
古い店でも最新MDを入れて、
リニューアルを図る。
それがクローガーの現代化作戦である。

次にサマリンショッピングセンター。
そのノードストロームラック。
DSCN9408-6

ノードストローム百貨店の
オフプライスフォーマット。
だからこんな斬新なマネキンを使う。
DSCN9409-6

百貨店の売れ残り品を集めて、
それを常設の店舗で売るフォーマットだから
宝探し的な楽しみがある。
DSCN9411-6

ノードストロームの最強の靴売場は、
ラックでも最強のカテゴリー。
DSCN9412-6

ノードストロームラックの反対側に、
トレーダー・ジョーの新店。
DSCN9428-6

いつも花売場が顧客を迎えてくれる。
DSCN9427-6

入口はバナナから入る青果部門。
DSCN9426-6

壁面にはサマリンの情景が、
手書きのイラストで描かれている。
DSCN9425-6

ケチャップのエンド陳列。
DSCN9423-6

そして核売場のワインコーナー。
DSCN9414-6
視察最後のスーパーマーケットに、
大いに満足した買物ツアーとなった。

その後、シェイクシャック。
DSCN9430-6
ニューヨークの超人気ハンバーガーショップ。

ライフスタイルセンターの核店舗でもある。
DSCN9433-6

ドキドキワクワクしながら、
店に入る。
DSCN3459-6

メニューボードを見ていると、
ワクワクしてくる。
DSCN3460-6

カウンターで各自、
自分で注文する。
それも楽しい。
DSCN3461-6

屋外派は快適な空気の中で、
グルメハンバーガーを楽しむ。
DSCN3465-6

インストア派もニコニコしながら、
シャックバーガー。
DSCN3468-6

私はこれ。
シェイクスタック。
DSCN3472-6
ハンバーガーとマッシュルームバーガーを、
一緒に堪能できる。

うまかった。

最後の視察は、
ラスベガスアウトレットモール。
DSCN9438-6

アメリカのショッピングセンターは、
古典的な4つのパターンが少しずつ消え失せて、
新しい4つのパターンに転換している。

アウトレットセンターは、
その一つで日本でも人気だ。

オープンエアー方式で、
メーカー直送商品や、
オフプライスストアが並ぶ。
DSCN9437-6

サックスフィフスoffフィフス。
サックス百貨店のラック・フォーマット。
DSCN9436-6

パワーセンターとライフスタイルセンター。
そしてこのアウトレットセンターと、
テーマ・フェスティバルセンター。

小売店舗が、
業態からフォーマットに移行したように、
ショッピングセンターも現代化する。

それを身をもって理解するのが、
商人舎の研修会。

成果は大きかった。

そしてラスベガスの中心地区に戻る。
暑い暑いストリップ。
DSCN3480-6

ホテルに戻ってから、
私たちはホテル・アリアへ。
DSCN3481-6

その中のシーフードレストラン、
マストロス・オーシャンクラブへ。
DSCN3489-6

ゴージャスな超人気レストラン。
DSCN3484-6

前菜はシーフードタワー。
これが美味。
DSCN3487-6

ワインとシーフードを堪能し、
じっくり議論して大満足。

ヨシヅヤのメンバーと記念写真。
DSCN3491-6

これでBasic研修は、
最後の調査発表が残されるのみ。

創意を尊びつつ良いことは真似ろ。
そして、
基本と原則を補助線にせよ。

では、皆さんも、
Good Monday!

ありがとう。
(つづきます)

〈結城義晴〉

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