結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2016年06月05日(日曜日)

【日曜版・猫の目博物誌 その5】ルナールの『博物誌』

猫の目で見る博物誌――。
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ローマの大プリニウスの『博物誌』
中国の張華の『博物誌』
ビュフォン
『博物誌』
古典的な博物誌はみな、百科事典のようだ。

しかし、1896年、
博物誌のカテゴリーに全く新しい世界が生まれた。

ジュール・ルナール。Jules Renard。
『にんじん』で名高いフランスの作家。
新境地『ルナールの博物誌』〈翻訳は岸田国士〉

「蝶」

二つ折りの恋文が、花の番地を捜している。
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素晴らしい。
ルナールの『博物誌』

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猫の目は夜でも見える。
猫の目はわずかな光だけで、
白黒を見分けることができる。
しかし猫の目には、
色がない。
『博物誌』の挿絵のように。

今日は、青空文庫の、
そのルナールの『博物誌』から。
挿絵はピエール・ボナール。Pierre Bonnard。
フランスの後期印象派画家。

「蜻蛉」

彼女は眼病の養生をしている。
川べりを、あっちの岸へ行ったり、
こっちの岸へ来たり、
そしてれ上がった眼を
水で冷やしてばかりいる。

じいじい音を立てて、
まるで電気仕掛けで飛んでいるようだ。
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「蟻」

1

一匹一匹が、3という数字に似ている。
それも、いること、いること!
どれくらいかというと、
333333333333……ああ、きりがない。

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そして、ルナールは猫も描いてくれる。

「猫」
2014-04-29

私のは鼠を食わない。
そんなことをするのがいやなのだ。
つかまえても、それを玩具にするだけである。

遊び飽きると、命だけは助けてやる。
それからどこかへ行って、
尻尾で輪を作ってその中に坐り、
拳固のように恰好よく引き締まった頭で、
余念なく夢想に耽る。

しかし、爪傷がもとで、
鼠は死んでしまう。

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辛辣なお言葉、ありがとう。

〈『猫の目博物誌』(未刊)より by yuuki〉

2016年06月04日(土曜日)

モハメド・アリの「不可能」と学習院マネジメントスクール

モハメド・アリが死んだ。
74歳だった。

元世界ヘビー級チャンピオン、
もちろんプロボクサー。

蝶のように舞い、蜂のように刺す。
つまりヒット&アウェイがアリのスタイル。

ヘビー級ボクサーとしては異色の、
足を使った闘い方が、
魅力だったし、価値だった。

「差異が価値を生む」 
〈結城義晴〉

12歳でボクシングを始め、
1960年のローマオリンピックに出場。
ライトヘビー級で金メダル。

このころはヘビー級ではなかった。

プロ転向後、1964年にソニー・リストンを破って、
ヘビー級世界チャンピオン。
勝利の後、カシアス・クレイから、
モハメド・アリに改名。

ドラマティックな男だった。

3年後、ベトナム戦争への徴兵拒否。
それによってタイトル剥奪。

しかし、1974年、世界王座を奪還。
通算19回の防衛を果たした。

74年のジョー・フレイジャー、
ジョージ・フォアマン戦あたりが、
アリのピークだったと思う。

76年には来日し、
アントニオ猪木と異種格闘技戦を行った。

私は旅行先の海辺の食堂のテレビで観た。
がっかりした思いがある。

引退後はパーキンソン病を患った。
ボクサーの職業病のひとつ。
それが死因でもあるらしい。

ホラ吹きクレイともあだ名され、
名言を残している。

「リスクを取る勇気がなければ、
何も達成することがない人生になる」

「人間が困難に立ち向かう時、
恐怖を抱くのは信頼が欠如しているからだ。
私は私を信じる」

「あまりにも順調に
勝ちすぎているボクサーは、
実は弱い」

「不可能とは、自らの力で
世界を切り開くことを放棄した
臆病者の言葉だ。
不可能とは、
現状に甘んじるための
言い訳にすぎない。
不可能とは、
事実ですらなく、
単なる先入観だ。
不可能とは、
誰かに決めつけられることではない。
不可能とは、可能性だ。
不可能とは、通過点だ。
不可能なんて、ありえない」

冥福を祈りたい。

さて昨日は夕方から、学習院大学。IMG_8325-6

伝統の学習院マネジメントスクール。
故田島義博学習院院長が創設した名門スクール。
そのDSCM基礎コース2016が開講。
顧問の湯沢威名誉教授が、
開講のご挨拶。
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湯沢先生は皇太子殿下の先生。
驚くほどの博識で、
しかも素晴らしい人格の先生。

つづいて第一講座は流通概論。DSCN7508-6

毎年、結城義晴が、
相勤めます。DSCN7511-6
私も現在、この学習院マネジメントスクール顧問。

今年から9月に、
ショッピングセンターの視察講座も実施。
コーディネーター役を務める。

潮目が変わる。
パラダイムの転換。

そんな時代に流通も変わる。DSCN7524-6

流通の基本的な概念や業態論、
そして最後に商品論。DSCN7517-6

毎講座、力が入って、
2時間半くらいの講義になる。DSCN7540-6

講義のあとは、
ロビーでポットラック。DSCN7545-6

ここでもいくつかの質問を受けて、
それに答えた。
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時間は9時45分になったが、
全員で写真を撮った。DSCN7552-6
今年1年よろしく。

不可能とは、可能性だ。
不可能とは、通過点だ。
不可能なんて、ありえない。

合掌ではなくて、
ファイティングポーズを、
モハメド・アリの魂に贈ろう。

〈結城義晴〉

2016年06月03日(金曜日)

教育の実験室化問題とボランタリーチェーン協会50周年

教育はもつとも実験室化しては
ならぬものでありながら、
もつとも実験室化しやすいもの
〈福田恆存〉

いつものように朝日新聞『折々のことば』
ただし昨日の連載。

福田恆存は大正元年生まれの、
評論家、翻訳家、劇作家、演出家。
「教育・その本質」(1957年)からの引用。

福田は「人は造り変えられる
という『妄想』を強く警める」

編著者の鷲田清一さん。
「人を造り変えるどころか
育てることすら
十分にはできないもの」

「それより、子どもが
そこにいれば勝手に育つ、
そのような場所をどう用意しておくかが、
大人の責務ではないのか」

まったくその通り。

私の教育に対する信条は、
「邪魔をしないこと」

一人ひとりに、大人として接する。
親のエゴをこどもに押し付けてはならない。

教育は実験ではない。
しかし実験のように教育してしまう。

恐ろしい。

これは大人の教育も同じ。

来週火曜日から、
商人舎ミドルマネジメント研修会。
第9回になる。

育つための「場所」を用意して、
そのための知識を教授する。

そして、応援する。
すると、自ら育つ。

それが一番いいし、
一番早い。

今日は一日中、
月刊商人舎6月号の原稿書きと責了仕事。

夕方、学習院マネジメントスクール講義。
その報告はまた、明日。

今日は昨日の報告。
日本ボランタリーチェーン協会
創立50周年記念大会
会場は虎ノ門ヒルズフォーラム。

第一部は記念式典。
まず日本ボランタリーチェーン協会会長、
井上毅さんのあいさつ。
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「サービス業の分野では
生産性向上の有力な手段として、
ボランタリーチェーンの推進があげられます。
最近ではサービス業にも
ボランタリーチェーンが適応可能だ
ということが認められつつあります」

有形財の領域から無形財の世界へ。

すべてのビジネスが転換し、進化する。
ボランタリーチェーンも同じだ。

そして表彰式。

経済産業大臣賞は、
全日本食品㈱代表取締役会長
齋藤充弘さん。

中小企業長官賞は、
オールジャパンドラッグ㈱取締役
泉田幸雄さん。

西川産業㈱代表取締役社長
西川八一行さん。

そして農林水産大臣賞は
協同組合セルコチェーン理事長
佐伯行彦さん。

代理受賞の方もいたが、
おめでとうございました。DSCN7400-6

それから功労賞のみなさん。DSCN7414-6

続いて功労者表彰が行われ、
最後に受賞者の皆さんが一堂に会す。
1

第1部の最後に、
協会50年の歴史をスライド上映。
2
私もちょっと登場しました。
流通詩人の「元気を出そうよ」

第2部は記念講演。
中小企業庁長官の豊永厚志さん。
3
テーマは、
「稼ぐ力のある中小企業に向かって」
中小・小規模企業白書をもとに、
それを読み解くことで、
見えてくる現実と課題点を整理・解説。

勉強になった。

第3部は懇親会。
会長あいさつの後、
祝辞は経済産業省の星野剛士さん。
経済産業大臣政務官。
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「全国津々浦々の
サービス業をはじめとする、
中小企業者等の生産性の向上のため、
中小企業等経営強化法が
成立をいたしました」

次に農林産業省の丸山雅章さん。
食料産業局審議官。
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「少子高齢化の時代を迎え、
地方都市部を問わず、
人口が減少しています。
とくに地方では
小売業の後継不足や廃業など、
買物弱者対策が大きな問題となっています。
こうした課題に対応するには、
地域に密着する小売業の力が重要です」

乾杯の音頭は、末澤壽一さん。
日本ハム㈱代表取締役社長。
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「我々の業界にはこれから、
もっともっと大きな変化が待ち受けています。
消費者ニーズも変わってきました。
その変化を先取りし、対応し、楽しむ。
そういう変化をチャンスにしていくぐらいの
気持ちが大事だと思います」

私は昨日も懇親会からの参加。

全日食チェーン会長の田中彰さん。
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そして全日本食品㈱社長の平野実さん。12

それから村内健一郎さん。
協会の副会長。
㈱村内ファニチャーアクセス社長。
11

協会前会長の小川修司さん(中)と、
㈱プラネット会長の玉生弘昌さん。
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小川さんとは久々にお会いしたが、
ゴルフは年間100ラウンドだとか。
うらやましい。

玉生さんは流通問題研究協会会長。
このところ、本当によくお会いします。

そして中締めは、
副会長の村内健一郎さん。
8
「21世紀はたったひとりであっても、
とても小さな企業であっても、
新しいアイデアや
ユニークなビジネスモデルがあれば
お客様の支持がいただける。
そういう時代になっていると思います」

月刊商人舎は2013年12月号で、
【特集】を組んだ。
ポスト・モダニズムVC
全日食チェーンと商業現代化現象を追う

その[CoverMessage]
2013年最大のショックは
「小売店舗数の激減」である。
11月末発表の最新経済センサスの報告で、
それは100万件を割り込み、
99万店に減少。
最大で172万軒もあった小売店舗は、
ピーク時に比して72万店、
42%も減った。
卸売業も機能喪失して、
流通の毛細血管に血が通わず、
「買い物難民」の消費者ならぬ
「仕入れ難民」の小売業者が
出現している。

かつての通商産業省、
現在の経済産業省の
「流通近代化」の目玉の一つが
ボランタリーチェーンの構築だったが、
低迷するこの業態に
脱近代化の兆候がほの見えている。

「近代化主義」のモダニズムに
行き詰まりが見えて、
だから「脱近代化=現代化」の
「ポスト・モダニズム」現象が現れる。
日本の小売業にも、まさに、
「現代化」が必須となってきている。

全日食チェーンを筆頭に
コスモス・ベリーズなど
ポスト・モダニズムの
ボランタリーチェーンを追うことで、
商業現代化の大きな図柄を描こう。

田中彰さんにも、
齋藤充弘さん、平野実さんにも、
インタビューをして、
いい特集でした。
http://magazine.shoninsha.co.jp/wp-content/uploads/2013/12/2013_12cover-pic.jpg
そしてこの時の[Message of December]
小さく、狭く、濃く、深く。

サム・ウォルトンは言った。
“Think small!”
「小さく考えよ」

「私たちが巨大な会社になったのは、
巨大な会社のようには
振る舞わなかったからだ」

アメリカのユークロップス。
いまやアホールドUSAの傘下だが、
そのトライ&エラーのコンセプト。

小さく始める。
ゆっくりと進める。
つねに改善する。

ピーター・ドラッカー先生も、
イノベーションのために、
含蓄のある言葉を贈ってくれる。

小さく始める。
シンプルさを貫く。
ケース・バイ・ケース。

近代化から現代化へ。
モダニズムから、
ポスト・モダニズムへ。

ボランタリーチェーンも、
フランチャイズチェーンも、
レギュラーチェーンも。

Deep & Narrow!
小さく、狭く、濃く、深く。
あくまでも顧客のために。

日本のボランタリーチェーンの奮闘を
こころより祈念したい。

〈結城義晴〉

2016年06月02日(木曜日)

消費増税延期と「消費低迷」、全国セルコグループトップ懇親会

第190通常国会が昨日、閉会し、
安倍晋三首相は、
消費税税率10%への引き上げを、
2半先延ばしすることを表明。
東京オリンピック前年の2019年10月に、
引き上げする。

増税再延期については、
7月の参院選で「国民の信」を問う。

日経新聞連載『大機小機』
タイトルは「『政治化』する経済政策」
この指摘、鋭い。

経済は数字、政治はレトリック。
これを前提に話は進む。

レトリックとは、
修辞法、また、修辞学。
あるいは美辞麗句、巧言。

統計学の始祖ウィリアム・ペティは、
1690年刊行の「政治算術」で宣言した。
「人間の営みである経済も
自然と同じように
数字で表さなければならない」

このペティの宣言によって、
「経済学は政治学から独立した」

独立して経済の生命は数字となり、
政治ではレトリックが
役割を果たすこととなった。

しかし日本の政策決定はこのところ、
経済政策も財政も金融も、
「政治化」の度合いを強めている。

つまり安倍首相によって日本経済が、
レトリックで処理されつつある。

伊勢志摩サミットで安倍晋三首相は、
独自の考えを開陳した。
いわく、世界経済の現状は、
「リーマン危機前に似た、
大きなリスクに直面している」

しかし、これは「根拠薄弱」

「国際通貨基金は、
2016年の世界経済成長率を、
3.2%と予測」

「米連邦準備理事会は、
近々の利上げを検討している」

「何より驚き」なのは、
日本政府自身が発表した「5月月例経済報告」

「世界の景気は弱さがみられるものの、
全体としては緩やかな
回復が続くことが期待される」

「リーマン直前の危機」との発言は、
政府の現状分析とまったく整合性がない。

ただし、これが、
「政治のレトリックとしてならば
理解できる」と、コラムニスト。

何よりも出発点は、
「消費増税の先送り」にある。

しかし「日本経済がそこまで悪い」と言えば、
「アベノミクスが失敗した」との批判が出る。

そこで「リーマン危機」を登場させ、
「世界経済が直面する
『リーマン危機』ほどのリスクを解消すべく
『世界に懇請され』、
日本も応分の役割を果たす」

これが安倍政権のレトリック。

コラムニストは断じる。
「見え透いたレトリックで
消費増税を先延ばしすれば、
『社会保障と財政の将来が危うくなる』という
真のリスクを国民がしょいこむことになる」

結論は私たちにとって、
あまり喜ばしいものではない。
「消費の低迷は続くだろう」

「これが『政治化』した経済政策運営の帰結」

今朝の日経新聞で、
小売業サービス業のトップが、
見解を明らかにしている。

イオン岡田元也さん。
「増税延期は景気悪化を防ぐだけで、
良くするわけではない。
消費に結びつきにくい流れは変えられない」

ファーストリテイリング柳井正さん。
「消費は萎縮しているのが現状だ。
客観的に見て、消費増税をすると本当に
(経済が)成長しなくなる可能性がある。
(政府は)税金を有効に使ってほしい。
中小企業や零細企業が活性化するよう、
保護策ではなく、企業を育成するようなことを
していかなければならない」

セブン&アイ井阪隆一さん。
「国内消費は大変厳しい状況が続いている。
予定通りに増税が実施されれば、
消費者の購買心理を一層冷え込ませる」

すかいらーく谷真さん。
「現在の経済状況や消費動向をみると、
再延期はやむを得ない」

吉野家ホールディングス河村泰貴さん。
「短期的には景気に
ポジティブな影響があるかもしれないが、
延期は中止とは違う。
これでどこまで消費が
盛り上がるかは分からない」

ライフコーポレーション岩崎高治さん。
「現場は対応に準備があるので、
早く方向を明確にしてほしかった」

やはり大機小機コラムニストと同じ。
「消費の低迷は続くだろう」

私も消費増税延期は、
今、これしかないと思う。

しかし、レトリックとしてではなく、
数字で認識し、確認できる第三の矢を、
本気で弓につがえるときでもある。

さて、昨日の夕方は、
全国セルコグループトップ会の懇親会。
場所は新横浜国際ホテル。
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懇親会に先立ち、
清宮克幸さんの特別講演会があった。
ヤマハ発動機ジュビロ監督。

良い内容だったと、
皆さんが口々に言っていた。

私は、残念ながら所用で、聞けず。
懇親会から参加。

いつものように、
佐伯行彦さんのあいさつから始まった。
協同組合セルコチェーン理事長、
㈱さえきセルバホールディングス社長。
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「わがセルコはジュビロ同様、チームです。
今年のセルコは
力の結集をテーマにしています」と、
清宮さんの講演を引き合いに出した。
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「情報をしっかりと収集することが重要です。
そして知識を知恵に変換していく。
同業他社、異業種とのコラボレーションにも
可能性がある限り、挑戦していきたい」

祝辞ははじめに、
経済産業省の野村栄悟さん。
商務情報政策局政策課長。
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「ビッグデータ、AI、ITは流通界に限らず、
日本全体において重要な課題です。
データの標準化などの課題を
十分認識したうえで
経産省としても対応をしていきたい」

農林水産省から齋藤さん。
食料産業局食品流通課課長補佐。
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「これからは少子高齢化という時代よりも、
食の大切さを説きながら
人口を少しでも
増やしていくような政策が必要です」

商工中金の青木剛さん。
東京支店長。
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「個人消費のベースになる雇用や個人所得は、
高い水準で推移している。
けれどもなかなか消費に結びつかない。
所得と販売の間に、
大きな“関”のようなものがあるのではないか。
情報やITを活用することで
消費マインドを少しでもあたためていくことが
できるのではないかと考えている」

おなじみ國分勘兵衛さん。
国分グループ本社㈱会長兼社長。DSCN7320.0605
「全国一律の政策ではなく、
個々の施策に予算がつく状況ができている。
地域密着のセルコならではの施策というものが
打ち出せるのではないかと思います」

㈱日本アクセス社長の田中茂治さん。DSCN7334.0606
「経営計画は長期戦なので
その基本となる健康を
おろそかにしてはいけない。
まずは健康第一です」

三井食品㈱社長の藤吉泰晴さん。
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「well-beingという新しい考え方がある。
助け合う暮らし、賢い暮らし、健康な暮らし、
そして集まる暮らし。
この4つの暮らし方を
社会に実現させるために貢献したい」

三菱食品㈱は、
常務執行役員の杉山吉彦さん。
加食事業本部長。
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「消費税増税は延期となったが、
軽減税率はもう一度
考え直していただきたい。
軽減税率導入によって、
制度を大幅に見直さなければならない。
実施が2年半
延期になったことはありがたいが、
その間に、導入とその対応も
考えていく必要がある」

祝辞の後は、理事長、副理事長、理事の
セルコグループ全役員が登壇。
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セルコグループの
2016年度の組合活動基本方針は、
「力の結集 逆襲する
スーパーマーケット連合元年」

来年5月、セルコチェーンは
設立55周年を迎える。
地域密着のスーパーマーケット連合体として、
ボランタリーチェーンの役割を担う。

乾杯あいさつは、副理事長の川崎博道さん。
㈱サンシャインチェーン本部社長。
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「今年はさらに飛躍のために
各社の個性を打ち出し、
チェーン全体での成果を上げたい。
チーム一丸となって取り組んでいく」
と決意表明。

そして懇親。
ごらんのとおりの盛会。
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私も懇親。

並木利昭さん、
㈱ライフコーポレーション専務。DSCN7362.0608

國分勘兵衛さんは、
いつも流通の新しい情報を聞いてくれる。
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副社長の國分晃さん。
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川崎博道さん。
今度、サンシャインチェーン会長に就任。DSCN7305-1

日本チェーンストア協会専務理事の
井上淳さん。DSCN4017-1

藤吉泰晴さんは、
先日の万代新社長就任パーティでの、
私の祝辞をしきりにほめてくれた。DSCN4024-2

ブルーチップ㈱の皆さんと。
私の隣は社長の宮本洋一さん、
取締役の中野茂さんと土橋和人さん。
左隣は松井康彦さん、
商人舎エグゼクティブ・プロデューサー。DSCN7367.0610

そしてこの人・平富郎さん。
㈱エコス会長。
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中締めは、副理事長の井原賓さん。
㈱与野フードセンター社長。
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最後は理事長の佐伯行彦さん、
副理事長の井原實さん、桑原孝正さん。
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桑原さんは㈱セルバ社長。

スーパーマーケットも、
ボランタリーチェーンも、
数字でモノをいう経済の世界。

卸売業も製造業も、
レトリックの世界にはない。

それがこの会の熱気を生んでいる。

消費の低迷は続くかもしれない。
けれど、それを吹き飛ばす数字を、
レトリック野郎たちに、
見せつけてやろう。

〈結城義晴〉

2016年06月01日(水曜日)

「別品」の国の「変わらないための永遠の微調整」

2016年も6月に入った。

毎年6月1日に書いている気がするが、
日本語では水無月。
「水の月」説が有力。

英語では「June」、フランス語では「juin」、
ドイツ語は「Juni」、ロシア語は「июнь」。

ローマ帝国の公用語のラテン語では、
Juneで、これが語源。

現代の暦は、
ローマのユリウス暦を元祖としているから、
ラテン語が語源となって当たり前。

ローマ神話の主神はユピテルだが、
その妻ユノ(Juno)の名が、
6月のネーミングに採用された。
実はユピテルの妻であり、姉でもある。

女性を守護する女神。
だから結婚や出産を司る。

そこで6月に結婚式を挙げる花嫁は、
June bride「6月の花嫁」と呼ばれる。

いい月ですね。

しかし6月は、
国民の祝日がない月。

その代り、
6月は、
食育月間であり、
環境月間だ。

2005年に食育基本法が制定され、
これに基づいて、国は、
2006年から食育推進基本計画を作成。

この計画のなかで、
毎月19日が「食育の日」、
6月が「食育月間」と位置づけられた。

一方、1972年、
ストックホルムで国連人間環境会議が開催され、
6月5日が「世界環境デー」と定められた。

日本はその前年の1971年に、
正式に環境庁を発足させ、
この世界環境デー制定を主導した。
もちろん日本でも、
6月5日は「環境の日」として、
環境運動が活発化した。

その後、1973年から、
6月5日を初日とする「環境週間」が始まり、
1991年から6月が「環境月間」と定められた。

最後に1993年「環境基本法」が、
後追いのように制定され、
環境の日、環境月間が再認されている。

さらに2001年、環境庁は、
環境省に格上げされて今日に至る。

しかし祭日のない6月は、
食育と環境の月間。

米国ホールフーズのコンセプトが、
この日本の6月に重なると考えて、
産業を挙げて運動すべきだと、
私は思っている。
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6月の私のスケジュールは、
この商人舎ホームページの右上。
「行動予定カレンダー」にある。
協会や団体の総会と懇親会が、
目白押し。

学習院マネジメントスクールや、
イオンビジネススクール、
万代知識商人大学の、
開校講座や講義が、
これも目白押し。

第2週の来週は、
商人舎ミドルマネジメント研修会、
再来週は上海で、
万代ドライデイリー会勉強会。

私にとって、業界にとっては、
6月は会合の月。

商人舎オフィスの裏の遊歩道。
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いい天気の6月だからか、
中学生のグループが、
輪になって、座る。
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みんな、スマホをいじっている。

さて、朝日新聞『折々のことば』
毎日のことだが、
鷲田清一さんの編著が実にいい。

このところ日本は
一位とか二位とかを争う
野暮(やぼ)な国じゃなくていい。
「別品」の国でありたいと思うのです。
〈天野祐吉〉

「この国は、成長という
過去の夢を再び追うべきでなく、
成熟を旨とする国として再生すべきだ」

雑誌『広告批評』を主宰したコラムニスト。

「別品」とは、
「普通の物差しでは測れない優れもの」

主流ではないけれど、
時間が経過すると、
どちらが一位であるかわからない状況に
なってしまう可能性があるもの」

天野祐吉著『成長から成熟へ』より。

これは私がよく使う
レース型競争とコンテスト型競争と、
同じ意味だと思う。

成長のプロセスでは、
レース型競争は必須だ。
しかし成熟社会では、
コンテスト型競争となる。

そこで「別品」がクローズアップされる。

別品はノンコモディティであり、
マーケットニッチャーの商品だろう。
「どちらが一位であるか
わからないような状況」が、
「生じる可能性がある」というのは、
ニッチャーがマーケットチャレンジャー、
またはマーケットリーダーになるということ。

アメリカのホールフーズは、
オーガニックというニッチ市場で、
まさしく「別品」となったが、
やがてそのマーケットが急速に巨大化して、
オーガニックのマーケットリーダーとなった。

このことを天野さんは指摘したのだと思う。

鋭い人だ。

さてさて、古舘伊知郎。
テレビ朝日系の「報道ステーション」で、
12年間、キャスターを経験した。
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結論は「敗北だった」

昨日の朝日新聞に、
3時間喋りまくった。

「外交、政治、経済にくわしくもない、
ど素人が、重い任を背負ってしまった。
負い目や不安はいっぱいある。
僕は筑紫哲也さんでも、
岸井成格さんでもない。
ジャーナルな目線はあまりなかったと、
正直に認めます」

「ただ、テレビという情動のメディアで、
反権力、反暴力、反戦争という姿勢は
持ち続けようとやってきた。
その自負は、あります」

けれど「敗北」を認める。

「ニュース番組が抱えている
放送コード、報道用語。
予定調和をやめて、
もっと平易でカジュアルな
ニュースショーができないかと
12年やってきたけど、
壁を打破できなかった」

「負け犬の遠ぼえなんで、
そこはしっかと自覚しようと。
敗北を抱きしめて」

今後は?

「報道ではなくバラエティーのコードで、
わかりやすい言葉や感受性に
ヒットする言葉を選んで、
半自由にしゃべらせてもらいたい。
わがままがうずいたんです」

「報道は知識、情報。
あと、自分の視点、言葉に
『智慧(ちえ)』を入れたかった。
でも、ちょっとひねった言い方をすると、
『お前の意見なんてどうでもいい』と
めった打ちにされた」

変革は難しい。
古館もどんどん普通になっていった。

「テレ朝への電話やメールは
1日100本を超えることもあり、
僕が失言すると300本。
大きな事件や朝日新聞の
従軍慰安婦報道謝罪のときは、
さらに多くなった」

「その1人の後ろに何百人がいる。
毎日意見に目を通していると、
言いたいことはどんどん言えなくなった。
報道番組を見る人のスタンスにも、
僕はある意味、負けた」

東京工業大学中島岳志教授。
番組のコメンテーターだった。
その言葉は、「保守とは永遠の微調整」

「変わらないためには、
変わり続けないといけない。
全面的には変えないけれど、
少し位相をずらしましょう、と」

「いまの安倍政権も、
20年前の保守政権と違う形で
国民にアピールすることが大事なのでは。
この永遠の微調整をしていくことが、
いまの政権に欠けている
本当の保守本流の政治ではないか」

「テレビのニュースも保守の極みですから、
アナーキー(無秩序)なことはやれない。
けれど、若い人たちは保守、リベラルと
分けない無垢(むく)の柔軟性がある。
だったらさじ加減は難しいですが、
永遠の微調整をやっていく」

そう、さじ加減はひどくむつかしい。

「俺はガチガチに考えすぎて
自然発火みたいになっちゃったけど、
もっとスマートなやり口があるはず」

その極意は、
「永遠の微調整」

「変わらないために
変わり続けること」

〈結城義晴〉

2016年05月31日(火曜日)

将棋名人戦・羽生善治の「投了」と魯迅『故郷』の「希望という道」

2016年5月最後の日。

いい季節です。

さて、山形県天童市。
第74期将棋名人戦七番勝負第5局が、
天童ホテルで指されていた。
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18時44分、夕食休憩直後、
羽生善治名人が投了。
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挑戦者の佐藤天彦(あまひこ)八段が、
通算4勝1敗で名人位を奪取。
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佐藤は28歳。
羽生はもう45歳。

投了した後、感想戦が行われ、
この一局を互いに振り返る。
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このとき羽生は、
佐藤の指摘に対して、
「へーっ!」「へーっ!!」を連発。
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時代が変わったかもしれない。
そんな感慨を抱かせた。

パソコンで原稿を書きながら、
ネットで投了の瞬間まで、
見ていたのでした。

しかし私は、この福岡出身の棋士が、
羽生世代をひっくり返すかもしれないと、
期待している。

あだ名は、なぜか「貴族」。
NHK将棋講座テキストの連載エッセイも
タイトルは「貴族天彦がゆく」

それでも、将棋は、
礼に始まり、礼に終わる。
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将棋の世界に、新しい風が吹いた。
それが2016年5月の最後の日。

一方、日経新聞『私の履歴書』も、
中原誠の巻が、今日で終了。

ご存知、将棋十六世名人。
永世十段・永世棋聖・永世王位・名誉王座。

将棋の世界は、
その時代の第一人者が支配する。

第十五世名人大山康晴の時代、
十六世の中原誠の時代、
十七世の谷川浩司の時代。
それから羽生善治、森内俊之など、
いわゆる羽生世代。

その中原誠が、
5月の1カ月間、『私の履歴書』を連載して、
この第74回名人戦の対局を、
盛り上げる趣向だった。

しかしここまでうまくはまるとは、
誰も考えなかった。

名人戦は七番勝負。
第五局で決着がつけば、
中原の連載最終回と重なるが、
第六局、第七局ともつれると、
それはズレてしまう。

日経新聞はしてやったりだろう。

しかしその中原の連載。
意外に低調だった。

中原は1947年9月2日生まれ。
私よりもぴったり5歳上。

宮城県塩釜市出身で、
「自然流」といわれるスケールの大きな棋風。

誕生日が同じということで、
私は自分の高校時代から応援していた。

けれどこの『私の履歴書』には、
はっきり言ってがっかりした。

中原が自分で書いてはいないだろう。
日経の記者が代筆したはずだが、
その筆が中原のスケールを描けなかった。

もちろん1998年の個人的スキャンダルが、
歯切れの悪さを生み出したかもしれない。
2008年に中原を襲った脳出血・大腸がんが、
語りをあっさりさせてしまったのかもしれない。

中原は中川一政画伯のことを述懐する。
神奈川・真鶴の港を約20年、
毎日のように描いた画家。
「よほど天候が悪くない限り、毎日である。
仕事とはいえ、世の中には
すごい人がいると思ったものである」

中原は決意する。
「できることをする。それを積み重ねる。
そして新たな人生を生きる」

「病気に打ちかつことは難しい。
しかし、共存して生きていくことは
決してむずかしくない、と思っている」

中原誠の存在が、
羽生善治と佐藤天彦の名人戦の背景に、
クラシック音楽のように流れていた。

さて今日は午前中に来客2件。

まずは午前10時から、
商人舎主催セミナーの打ち合わせ。
第9回ミドルマネジメント研修会。
来週の7日・8日・9日。
火曜・水曜・木曜。

神奈川県湯河原市の、
ニューウェルシティ湯河原。

受講者のみなさん、
待ってます。

今日の来客の二番目は、
UAゼンセン流通部門のお二人。
そう、世界最大の労働組合の、
その最大の部門。

木暮弘さんと久保田龍輔さん。DSCN7280-6
木暮さんは流通部門事務局長、
マイカル(旧ニチイ)出身。
久保田さんは流通部門総合政策部長、
高島屋出身。

8月26日(金曜日)に、
東京ドームホテルで、
第4回UAゼンセン労使懇談会が、
開催される。

UAゼンセンは、
2012年11月6日に発足。
旧UIゼンセン同盟とサービス・流通連合が、
統合して誕生。
「原点を見つめ、未来を拓こう!」がスローガン。

この世界では「産別」と略すが、
産業別労働組合組織。

当時は組合員141万人の組織だったが、
現在は2449組合、157万2921名。

組織は主に三つに分かれる。
第1が製造産業部門、
第2が流通部門、
そして第3が総合サービス部門。

第1の製造業は1056組合、22万6295名、
第2の流通業は534組合、91万2311名、
第3のサービス業は817組合、43万4291名。

91万人が流通部門。
もうすぐ100万人。

そのUAゼンセン労使懇談会。
基調講演とパネルディスカッション。
第1回は私がコーディネーターを務めたが、
今回も私がその役目を担う。

その企画内容の相談と打ち合わせ。

タイムリーで、
なおかつ大きなトレンドをつかんでいて、
労働者と経営者が共有できるテーマを、
突っ込んでディスカッションします。

自信がある。

ご期待ください。

最後に朝日新聞一面『折々のことば』
希望とは
本来あるとも言えないし、

ないとも言えない。
これはちょうど
地上の道のようなもの
〈魯迅〉

中国の小説家、翻訳家、思想家。
その8000字ほどの短編『故郷』。

青空文庫で、井上紅梅訳が公開されている。
『故郷』

編著者の鷲田清一さんが要約。
「20年ぶりの故郷で、かつて
兄弟のように遊んだ友と再会する。
が、友はかたくなに
元使用人の息子の立場を崩さず、
それぞれの願いも遠く隔たっていた。
が、希望を絶やさずにいれば、
歴史が切り分けた二つの希望も
いつか交わるやも」

そして短編小説の最後の有名なフレーズ。
「地上に本来、道はないが、
歩く人が多くなると、道ができる」

中原誠も、羽生善治も佐藤天彦も、
自分で歩いて、切り拓いて、
道をつくってきた。

そうしてそれぞれに、
希望という新しい道がつくられた。

UAゼンセン流通部会も、
「歩く人が多くなると、
希望という道ができる」

〈結城義晴〉

2016年05月30日(月曜日)

流通科学大学での石井淳蔵先生対談とドラッカーの問い

Everybody! Good Monday!
[2016vol22]

2016年も第23週。
5月の終わりにして、
今週水曜日から6月。

新緑の万緑となりゆく疾さ  
〈朝日俳壇より 香取市・関沼男〉

「疾さ」は「はやさ」と読む。
新緑はあっという間に万緑に変わる。
季節の力、自然の力を感じさせられる。

足取りも軽くなりけり更衣  
〈同 西宮市・吉田邦男〉
暦の上では、今週から衣替え。
俳句では「更衣」と書いて「ころもがえ」
しかし東京・横浜は雨模様でちょっと寒い。
だから私は明るい色の合服。
しかし足取りは、やはり軽い。
ささやかに自由楽しむ更衣  
〈同 長崎県波佐見町・増田竹廣〉
現在はもう5月から10月まで、
クールビズという会社や団体もある。
衣替えして、クールビズ。
こちらもささやかな自由。

例によって商人舎magazineの、
Weekly商人舎日替わり連載。

月曜・朝一「2週間販促企画」は、

食育月間と環境月間の6月を強調。
まるでホールフーズのスローガンのようだ。
それが、今年の6月ということになる。

今週の私は、月刊商人舎6月号の締め切り。
原稿を3本書いて、入稿と責了をする。
その間も、アポイントが目白押し。
どうやって乗り切るんだろう。

今日は昼に、東京駅のサピアタワーへ。
DSCN3899-6

8・9・10階フロアには、
大学のサテライトオフィスが並ぶ。
DSCN3900-6

9階に流通科学大学・東京オフィス。DSCN3901-6

ここで石井淳蔵先生と対談。DSCN3937-6

3月まで流通科学大学学長、
現在は、その流通科学研究所長特別教授。
そして㈱碩学舎代表取締役社長、
学術本・教材などの出版社を経営する。
つまり私の同業。DSCN3952-6
石井先生は今日の話の中で、
ピーター・ドラッカーを引用した。
「あなたはどのような存在として、
人々に記憶されたいか?」

ドラッカーの有名な問い。

石井先生の場合、
学長・教授としてか、
研究者・著述家としてか、
出版社経営者としてか。
それとも長野県東御市の菜園家としてか。

などという話が出て、とてもよかった。
目が開かれるところもあった。DSCN3962-6

ありがとうございました。DSCN3964-6
雑誌を楽しみにしてください。

横浜商人舎オフィスに戻ると、
AJSネットワーク6月号が届いていた。DSCN7277-6
スーパーマーケット応援団長の辛口時評。
私が書く連載はもう102回目。

こちらも手に入る皆さんは、
ご愛読、よろしく。

明日の火曜日は、来客が2件。
明後日の水曜日は、
全国セルコグループトップ会。
木曜日は、
日本ボランタリー・チェーン協会。
その設立50周年記念大会。

そして金曜日は夕方から、
学習院マネジメントスクール講義。
私は現在、このスクールの顧問で、
DSCM基礎コースの第1回講座。
私は「流通概論」ほかを担当する。

こんな日々のなかで、
商人舎6月号を仕上げるが、
絶対に手を抜かない。

私はこれまで、
原稿執筆と雑誌・書籍制作、
そして講演や講義には、
一度も手を抜いたことがない。

結果として失敗したことは、
まま、あるけれど。

今週も、そんな1週間。

なぜ、手を抜かないか。

それが私の仕事であり、
楽しみでもあるからだ。

昔々、二人の司会者がいた。
巨泉とマエタケ。

大橋巨泉は、
趣味を仕事にした。
前田武彦は、
仕事を趣味にした。

どちらかに決めろといわれると私は、
マエタケ派かもしれないが、
私にとって仕事は趣味ではない。

一生懸命やり続ければ、
仕事は楽しみになる。

私はどのような存在として、
人々に記憶されたいのか?

出版人か、著述家か、
講演者・講義者か、
知識商人教育者か、
商業現代化の啓蒙者か、その運動家か。
はたまたアマチュアゴルファーか。

いずれにしても、
どれにも手は抜かない。

ゴルファーのところは、
明らかにちょっと足りないけれど。

私にとって、
どれが一番楽しみとなるのか。
それによって、ドラッカー先生の問いへの、
解答を出すことができる。
それだけは間違いない。

そして、
一番の楽しみとなることは、
一番の苦しみを伴う。

これも確かなことだ。

では、みなさん、今週も、
苦しみましょう、楽しみましょう。
Good Monday!

〈結城義晴〉

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