結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2015年08月03日(月曜日)

8月の商人舎標語は「食を制する者、流通を制す」

Everybody! Good Monday!
[2015vol31]

猛暑・酷暑の8月入り。
2015年第32週を迎えた。

8月前半の販促企画は、
商人舎magazineの、
weekly商人舎日替わり連載を読まれたし。
月曜朝一・2週間販促企画。

今日は「野外バーベキューの注意点」が、
4点で、端的にまとめられている。

そして今週のスケジュール。
7日は節分。
そして8日の土曜日は、
早くも「立秋」。

節分といえば恵方巻き。
ただし、夏の恵方巻き。
一工夫欲しい。

8月6日の木曜日は、
広島の平和記念日。
8月9日の日曜日は、
ながさき平和の日。

それから木曜の6日からは、
第97回夏の甲子園全国硬式野球大会。

開会式の後の第一試合は、
鹿児島実業と北海高校。
奇しくも九州と北海道の南北対決。

おおいに楽しみだが、
その間、夏休み真っ只中。

金魚掬ひの子の浴衣にも金魚かな
〈朝日俳壇より 青梅市・ 津田 洋行〉

楽しい。

朝顔を下げ地下鉄に乗りにけり
〈日経俳壇より 国分寺市・伊澤 敬介〉
これものんびりした、いい句だ。

このところ台風10号、12号が続いた。
吹きかへしつつ台風の遠ざかる
〈朝日俳壇 山口市・ 弘津 敦子〉

山雨来て里の涼しさ深めけり
〈朝日俳壇 西予市・ 上甲 澄子〉

都会の8月は酷暑だけれど、
山里はこんな感じだ。

夏がゆく。

さて8月の商人舎標語。
月刊『商人舎』8月号の巻頭言でもある。

今回は、
「食を制する者、流通を制す!」

あなたにとって、
生活の中心にあることは、
なんですか。

食べること、
着ること、
住まうこと。

働くこと、
学ぶこと、
遊ぶこと。

健康な肉体、
自分らしい能力、
健全な精神。

それらをすべて満たすために、
小売業とサービス業があり、
製造業と卸売業が存在する。

日本でも、
アメリカでも、
世界中で。

しかし、これらを突き詰めて、
国家レベル、産業レベルで、
いちばん大切なものはなんだろう、と考える。

日本のエンゲル係数は、
2014年度平均で24.3%に達し、
21年ぶりの高水準となった。

その係数が日本よりもはるかに低いはずの、
15%台の米国小売産業を俯瞰すると、
「食を制する者、流通を制す」現象が認められる。

ウォルマート・スーパーセンターは最強であるし、
アマゾン・コムは生鮮食品の宅配に精を出す。
ドラッグストアもダラーストアも、食を強化する。

これは大きな時代の転換を意味する。
食べることその行為自体が、
働くこと、学ぶこと、遊ぶことに繋がっている。

だからこそ「食を制する者、流通を制す」
新しいイノベーションはここから起こる。
想像を超えたイノベーターがここに生まれる。

〈結城義晴〉
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ファーストリテイリングが、
セブン&アイ・ホールディングスと、
業務提携。


様々な憶測が飛んでいる。

この件に関しては、
Weekly商人舎「今週の特別企画」で、
掲載予定。

しかし、この「強者連合」は、
明らかにユニクロが、
セブン‐イレブンを高く評価しているからこそ、
成立したものだ。

非食品小売業が、
「食を制する者」の強さを知り、
さらにその拠点性の強固さを認識して、
この業務提携が生まれた。

もちろんセブン&アイも、
ファーストリテイリングを圧倒的に認めている。

両者が互いに尊敬しあっている。
だから「強者同士」の結びつきが生まれた。

アメリカではウォルマート。
イギリスではテスコ。
そして日本では、
明らかにセブン-イレブン。

それぞれの国ごとに、
食を制した業態が異なるところが面白い。

なぜなのか。

その根本的な分析の一端は、
月刊『商人舎』8月号に。

8月号はアメリカ特集。

ご愛読をお願いしたい。

では、今週も元気を出して。
Good Monday!

〈結城義晴〉

2015年08月02日(日曜日)

8月の暑いジジ[日曜版2015vol31]

ジジです。
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8月にはいりましたが、
そとは、あいかわらず、
あつい。
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へやのなかは・・・・・。
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すずしいけれど。
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ボクはひるま、
よく、ねむります。
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夏はねむるにかぎる。
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からだも、すっきりしたし。
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おとうさんは、そとが、
だいすきだけれど。
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ゴルフです。
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だからボクも、
そとにでてみたくなる。
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あつそうだけれど。
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すこし、げんきをだして。
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でも、ボクがでられるのは、
ベランダくらい。
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ジョーロ。
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お水をあげると、
みんなげんきになる。
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草も。
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こんなにあついのに。
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お花はきれいに、
さいている。
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光がかわると、
お花もかわる。
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お花はあつくないのでしょうか。
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となりのジャスミンは、
いつも、げんきです。
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イチョウももちろん、
げんきです。
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お水をもらって、
日ざしをあびて、
みんな、げんきをだす。

ボクは、ねむって、
げんきをだす。
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それぞれの8月です。

〈『ジジの気分』(未刊)より〉

2015年08月01日(土曜日)

「変化への対応」ができなければ4分の1に縮小する?

葉月ついたち。
英語でAugust。

もちろんローマ皇帝Augustusに由来する。
アウグストゥスはカエサルの養子で、
ローマ帝国初代皇帝。

暑い8月になりそうだ。

まず、流通のニュース。
「千葉パルコ、来年11月閉鎖」

開業は1976年。
千葉市内中心部の千葉銀座通りに立地。
売場面積は約4万㎡。
若者向けファッションを中心に、
テナント約110店舗が入居。

ピークは1991年度。
バブル崩壊直後。

その時点の年間売上高は約230億円。
直近の2015年2月期は約57億円。

4分の1。

理由の第一は、業態の陳腐化。
第二は、立地の衰退。
第三は、競争の激化。
第四は、商業集積としての増床のなさ。

日経新聞の記事には、
今年、増床開業した商業集積が列挙される。
三井アウトレットパーク幕張、
酒々井プレミアム・アウトレット。

どちらもアウトレットモール。

アメリカでも、
新しいショッピングセンターが次々に登場し、
古い商業集積を駆逐して、繁盛する。

パワーセンター、
ライフスタイルセンター、
アウトレットセンター、
そしてテーマ・フェスティバルセンター。

リージョナルショッピングセンターや、
スーパーリージョナルショッピングセンターは、
うんざりするほど古い。

コミュニティ型ショッピングセンターも、
パワーセンターやライフスタイルセンターに、
リニューアルしなければ、
やっていけない。

社会構造が変容し、
競争構造が変貌し、
商圏は縮小し、
何よりも消費者の生活が変化する。商業はその変化に対応せねばならない。
対応しなければ売上げが4分の1。そのあと閉鎖するか否かは自分の判断。

しかし、4分の1というところが、
象徴的で面白い。

さてTPP交渉は最後の詰め。

ハワイのラハイナで行われている。

環太平洋経済連携協定。
参加は12カ国。

医薬品に関する知的財産のルール、
乳製品の輸出入の枠で、
対立は表面化。

甘利明経済財政・再生相。
「知的財産で各国の利害がぶつかり
調整できなかった」

しかし、必ず交渉は成立し、
一歩も二歩も前進する。

「知的財産権」で論議されるのは、
極めて21世紀的だ。

新しい課題だからこそ、揉める。

古い課題は、だれが見てもわかりやすい。
それも揉めるには違いないが、
落ちるところに落ち着く。

新しい課題は、
従来と揉め方が異なる。

全体最適に向かって、
「神の手」が働く。
私はそう思っている。

その心積りで、
変化を見つめておきたい。

変化に対応できなければ、
4分の1に縮小してしまう。

日経新聞『大機小機』
コラムニストのカトー氏の見識には、
いつも感心している。

ローマ人のカトーにちなんだペンネーム。

タイトルは、
「やはり影響大きい消費増税」

「国内の消費が伸び悩んでいる。
総務省の消費水準指数によれば、
2013年の平均が100前後だったのに対し、
今年5月は96.5だった」

カトー氏は増税の影響が続く理由を考察する。
まず今回の増税は純粋な増税であるため、
家計の実質所得が減っている。

「加えて1997年の消費増税と比べて
日本経済に変化が生じている」

また、変化だ。

第1は、高齢者世帯の増加。
65歳以上人口の割合である高齢化率は、
97年が16%弱、14年は26%。

第2は非正規労働者の比率上昇。

高齢者や非正規労働者の平均所得は、
一般に低い。

消費は停滞する。

第3に、家計の貯蓄率の低下。
国民経済計算ベースの家計貯蓄率は、
1997年は9%、
2013年は何とマイナス1%。

要するに我が国の家計は、
貧しくなった。

だから消費増税による実質所得の変動に、
家計が対応できなくなっている。

ここでも変化への対応が出てくる。

消費は「現在の可処分所得に
敏感に反応する」

「ケインズ経済学的な状況が、
最もあてはまりやすいのが、
現在の日本経済である」

変化への対応ができなければ、
4分の1に縮小する。

千葉パルコの教訓は、
日本経済にも当てはまるか。

暑い8月になりそうだ。

〈結城義晴〉

2015年07月31日(金曜日)

「セブン・ファストリ提携」の互いのメリットと「人生と生命と生活」

2015年7月最後の日、
日経新聞一面記事。
「セブン・ファストリ提携」
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例によって日経のスクープ。

しかし一面トップは、
「出光・昭シェル統合へ」
このニュースは昨日の夕方から、
日経オンラインで露出されていた。

石油元売りの出光興産と昭和シェル石油の統合。
出光は業界2位、昭和シェルは5位。
両社を単純合計すると約7兆6000億円。
トップのJXホールディングスは10兆8825億円。

FORTUNEのGlobal500では、
出光興産が世界第231位、日本26位、
昭和シェル石油は476位、日本53位。

一方、JXは世界で51位、日本で第4位の企業。

新会社は、今度、日本産業界で、
日立製作所に次ぐ8位あたりにランクされる。

新聞社の整理部は、
どっちをトップに持ってくるか、
悩んだのだろうが、
やはり石油メジャーの資本統合は、
大きなニュース。

しかもロイヤルダッチシェルが絡む。
同社はウォルマートに次ぐ世界第2位企業。

超巨大企業同士のM&Aは、
スピードアップして進む。

しかし我々にとって衝撃的なニュースは、
「セブンとファストリ」の方だ。

その内容は資本提携ではなく業務提携。
「商品企画から製造・販売、物流まで、
幅広い分野で業務 提携する方針」だとか。

まず、年内にも、
ユニクロのSPAのノウハウを活用して、
衣料品の新ブランドを立ち上げる。
何よりもイトーヨーカ堂のテコ入れとして、
この上ない朗報だ。

これはセブン側にとってのメリット。

さらにユニクロのネット通販商品を、
セブン-イレブンの店頭で引き渡しする。

るこれはユニクロのメリット。
日本で「オムニチャネル」といえば、
セブン-イレブン店頭活用が、
最も有力な販路だからだ。

三番目は両者がメリットを共有するが、
海外協力展開。

もっと深い読みは、
商人舎Magazineの、
Weekly特別企画で書き下ろす。

来週初めになるだろう。

さて、日経新聞『私の履歴書』
今月は浅丘ルリ子さん。

しかしちょっとつまらなかった。
浅丘さんがつまらないというのでなく、
書き方がつまらない。

たいてい、日経の担当記者が書くが、
遠慮の固まりのような表現で、
しかも浅い。

せっかくなのだから、
もっと浅丘ルリ子の、
人間の本質に迫ってほしかった。

今月2日に75歳。

連載の最後の言葉は「生涯現役――」。

「女優として人生を
最後まで全うできたら
これ以上の幸せはない」

厚生労働省調査。
「平成26年簡易生命表」
2014年の日本人の平均寿命は、
女性86.83歳、男性80.50歳。
ともに過去最高を更新。

女性は3年連続世界一、
男性は4位から3位に上昇。

浅丘さんもまだまだ、
10年以上は生きられる。

厚労省が分析する要因は、
「がんや心臓病、肺炎、脳卒中などによる
死亡率が改善したこと」

「今後も平均寿命は延びる余地がある」

2014年は前年比で、
女性が0.22歳、男性は0.29歳延びた。

昨年生まれの赤ん坊が将来、
がん、心臓病、脳卒中の
いずれかで死亡する確率は、
女性47.80%、男性52.20%。

しかしこれらが克服されれば、
さらに日本人の寿命は延びる。

「平均寿命」とは別に『健康寿命』がある。
「健康上の問題で日常生活が制限されない期間」
2013年は女性が74.21歳、男性が71.19歳。

個人としては、それぞれに、
この健康寿命を意識して生きていきたい。

『ほぼ日刊イトイ新聞』
糸井重里が今日、
「人生」を語っている。

「人生は一度しかないんだから、
やろうと思ったらやんなきゃだめだよ」
よく言われるし、よく言う。

「人生」は英語では「LIFE」。

そのLIFEは、「生活」の訳語もある。

そこで糸井は思う。
「『人生』と『生活』は、
同じことばで表されるんですね」

さらに最近、
LIFEのもうひとつの意味に気づく。
――「生命」。
「心臓をどくんどくんさせているようなイメージ。
全身に血液を循環させている生身(なまみ)」

「じぶんの身体に手で触れたら、
それはもう、
いのちという意味でのLIFEが
そこにあるわけです」

浅丘ルリ子の履歴書には、
この生身の「生命」が欠けていた。

「生きているいのちとしてのLIFEを重ね合わせて、
『人生は一度しかない』ということを、
『人生(いのち)は、ひとつしかない』と
読みとることもできるんですよね」

その通り。

「やれるときに、やろうよ。
いのちはひとつしかない」

「ものの見え方や、時間との関わり方が
ずいぶんちがってくるような気もします」

「人生=生活(暮らし)=生命(いのち)」

「人生(つまり、生活、つまり、いのち)は、
生き生きした実体そのものとして、
ここにあるんだぞ」

世界最長寿を誇っても、
生き生きとしたいのちと暮らしが、
貫かれていなければ、
意味はない。

女優の仕事も映画も演劇も、
そして記事や文章も、
人間の人生と生命を表現しなければ、
意味はない。

オムニチャネルも巨大石油メジャーも、
この人間の生命と生活に貢献できなければ、
なんの意味もない。

〈結城義晴〉

2015年07月30日(木曜日)

月刊「宝島」廃刊とセブン-イレブン、マツキヨの東南アジア進出

「第二院は第一院と
意見が一致するなら無用だし、
相反するなら有害だ――」
朝日新聞『天声人語』が、
有名な警句を引いて、
「参院不要論」を紹介し、
その有用論を展開する。

しかし相反することは、
必ずしも有害ではない。

企業組織の意思決定においても、
「対立軸」は必須である。

ピーター・ドラッカーは語る。
「マネジメントの意思決定は
全会一致でなされるようなものではない」

そして強調する。
「意見の対立を見ない時には
決定を行ってはならない」

意見の対立を見ないままの意思決定を、
「集団思考」と呼ぶ。

東芝の粉飾は、
集団思考の挙句に行われた。

組織にとって、
最も危険な兆候である。

だから意見の対立を促すことは有用だ。
そのうえで十二分に、
かみ合った議論を尽くしたい。

さて今日のニュースから、
まず「宝島社の月刊誌休刊」
評論家の植草甚一が創刊した月刊『宝島』と、
ファッション誌『CUTiE』を休刊。

「休刊」とは見栄を張っているだけで、
「廃刊」と同義。
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最新の2015年9月号。
こんな雑誌では発刊を続ける価値もないが。

「近年は部数が伸び悩み、
今後も大きな成長は見込めないと判断」。

今後の生き方。
「ブランドやコンテンツを生かして、
ムック本を発行」
紙のメディアを廃刊するのは、まあ分かる。
網のメディアに転換できない経営こそが問題だ。

MookはMagazineとbookの中間メディア。
つまりは紙に変わりない。
紙媒体の中でコストが低くて、
比較的リスクが少ないメディア。

そこに移行するだけの話。
悪いけれど、情けない。

植草も草葉の陰で泣いている。

小売業でいえば、
オムニチャネル。
リアルとバーチャル。
有店舗と無店舗。

そのコラボレーション。

出版業も同じ視点を持たねば、
生き残りはできない。

それでも次の最終廃刊号。
買ってあげよう。

次は「セブン-イレブン、ベトナム進出」

現地のアイエフビーホールディングスと、
米国セブン-イレブン・インクが契約。

アイエフビーは「サブウェイ」をFC展開。
マルチ・フランチャイズ企業。

1号店を2017年にホーチミン市内に出店。
3年で100店、10年で1000店体制をめざす。

日経の記事には「日本流で」とあるが、
契約は米国子会社。

日本からは4人の社員が派遣され、
独自企画商品の開発手法、
出店用地の確保、
オペレーションなどを指導する。

セブン-イレブンは海外で約3万8000店を展開。
東南アジアではタイ、マレーシア、フィリピン、
さらにシンガポール、インドネシアに、
強力な店舗網を持つ。

しかしこれは旧サウスランド社が、
エリアフランチャイズで展開したもので、
日本流コンビニの経営は浸透しにくかった。

私もタイやマレーシアで、
セブン-イレブンの店舗を訪れたが、
最新の実験店を除いて、
まだまだの観はぬぐえない。

しか日本国内は時々刻々と飽和が近づく。
もちろんそれは肯定しないだろうが、
10年後を見ると、
海外進出しか成長の道はない。

その布石がベトナム進出だ。

それでも米国子会社に契約させるところが、
セブン&アイ方式ではある。

一方、「マツキヨ、タイに出店」の記事。
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こちらは現地大手セントラル・グループと組む。
その中核会社セントラル・フード・リテールと、
8月に合弁会社を設立。

資本金は約1億7750万円。
セントラル・フードが51%、
マツキヨHDが49%出資。

来2016年3月期に3店舗を開業し、
都市部中心に顧客を開拓。

マツキヨは2013年から、
セントラル・フードと商品供給で提携。

日本同様、
高品質の化粧品や日用品販売が好調。
タイの国民1人当たりGDPは、
2015年段階で5612ドル。

十二分に勝算がある。
そこで共同での店舗展開をスタート。

マツキヨも将来を見据えて、
初の海外進出先を、
東南アジアに設定した。

セブン-イレブンとマツキヨ。
東南アジア進出は、
新しい世界への挑戦。

ネットビジネスの四次元世界と、
ワールドワイドな三次元世界。

新しい領域へのチャレンジなくして、
どんな企業にもサバイバルはない。

〈結城義晴〉

2015年07月29日(水曜日)

AJS会長・田尻一の「変化」と大丸アウトレットストアの「既未来」

ちょっと疲れ気味。
しかし少し体が疲労しているときの方が、
頭は断然、活性化する。

AJSネットワークが届いた。DSCN6812-5
オール日本スーパーマーケット協会の機関誌。
毎月1日発行、通巻298号。

私は連載を92回、書いている。
『スーパーマーケット応援団長の
辛口時評』

いろいろなメディアに書いてきたし、
今も書いているが、
これがいちばん長い。

ご愛読、お願いします。

今回はこの機関誌の巻頭で、
新会長の田尻一さんが語っている。
サミット㈱社長。

とても、いい。

「お客様の求める商品は日々変わります。
それがちゃんと売場にある状態をつくる、
スーパーマーケットはかくあるべき」
田尻さんは持論を展開する。

強調するのは、
「変化にすかさず対応すること」

そのために「知恵の共同仕入れ」に、
斬新な変革を提案する。

惣菜に関する考え方は、
私の連載と一致していて、
両方を読んでいただくと、
よくわかると思う。

詳細は機関誌を読んでください。

加盟企業以外の人たちは、
残念ながら、ここまでだけれど、
言いっ放しにしない活字の強さを、
AJSネットワークはもっている。

それは前会長の荒井伸也さんの功績だ。

荒井さんも巻末で、
新連載『知行合一』を書き始めた。

これも必読の連載となるだろう。

今日は夕方、商人舎オフィスに、
来訪者あり。
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奥はブヤンジャルガル・シルネンさん。
手前は當仲寛哲さん。

ブヤンさんは31歳のモンゴル人。
シン・モンゴル・アカデミーの、
工科技術大学学長。

當仲さんは、USP研究代表取締役所長。
ユニバーサル・シェル・プログラミング研究所。

商人舎MagazineのMonthly連載
「リテール・インフォメーション・システム論」を、
29回も書いてくれている。

情報システムのイノベーターで、
引く手数多。

それなのに、
モンゴルの商業活性化に、
ずっと力を注いでいる。

私も及ばずながら、
手助けをしたいと考えている。

ブヤンさん、頑張って。

さて、日経新聞に興味ある記事。
「大丸松坂屋、アウトレットに
常設の店舗開業」

大丸松坂屋百貨店が7月31日、
三井アウトレットパーク滋賀竜王に、
常設の店舗を開店する。

バナーは「大丸アウトレットストア」
売り場面積は約110㎡で、
婦人服や紳士服の
プライベートブランド中心の店。

本来はアメリカの百貨店の
オフプライスストアのように、
シーズンの売れ残り品を、
3割~7割引きで販売したいところだが、
それができないからPBとなる。

それでも今年1月、期間限定で、
神戸市のアウトレットに出店した店が、
好調だった。

そこで常設店にして、
各地の主要なアウトレットモールに
出店していく。

アメリカでは、もう、常識。
ノードストローム・ラック。
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ニーマンマーカス・ラストコール、
サックス·フィフス·オフ・フィフス、
そしてブルーミングデールズ・アウトレット。

この6月には、
オフアイル・バイ・コールズ。
今秋には、メイシーズ・バックステージ。

私はこの現象こそ、
非食品分野最大のインパクトを持つと考えて、
商人舎Magazineでも特筆大書している。

Daily商人舎では、
5月26日付け記事で報告した。
コールズの「Off-Aisle by Kohl’s」

昨年9月号の月刊『商人舎』では、
アメリカ小売業特集を編んで、
Department Store編
で、
百貨店のオフプライスストア戦略を強調した。

それが大丸アウトレットストアとして、
日本でもお目見えする。

ネーミングでいえば、
ブルーミングデール方式。

そしてたった110㎡の小型店。
まだおっかなびっくりの実験段階。

本来のコンセプトならば、
売れ残り品のディスカウント。
これが実現できれば、
不思議なことに、
ノーマル百貨店の売価も下がってくる。

よく、考えればわかる。

ただしそれには、
日本の百貨店の在り方そのものに、
破壊的イノベーションが求められる。

しかしそれがなくとも、今後、
百貨店はこのフォーマットに、
続々と、参入するだろう。

これは「すでに起こった未来」である。

〈結城義晴〉

2015年07月28日(火曜日)

中軽井沢CCでのベストスコアからイオン記者懇談会まで

軽井沢で目覚めたら、雨。

朝、6時。
涼しい。

すぐに中軽井沢カントリークラブへ。
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木立に囲まれたシックなゴルフコース。

ここでトリマス会。
毎年、夏に、軽井沢で開催される。
㈱とりせん会長の前原章宏さんの主催。

ゆっくりとラウンドして、
私は記念すべき、
ベストスコアを出した。

ファサードで、写真。

とりせん社長の前原宏之さん(左)と、
フジッコ㈱社長の福井正一さんIMG_6245-5
心から満足。

夕方、東京に戻って、
ホームに降り立つと、
体をむっとした空気が包んだ。

そのまま、パレスホテル東京へ。

イオン記者懇談会。

ちょうど商人舎magazineのDaily商人舎は、
イオン6月はSMとドラッグストアが牽引し
営業収益6548億円、119.6%」

冒頭、社長の岡田元也さんが、
あいさつのスピーチ。

ドラッグストアとスーパーマーケットを、
中核とした小売業グループとなること。

そのためにイオンは、
「ヘルス・ウェルネス」を標榜する。

Healthは文字通り、「健康」。
Wellnessは1980年代後半に生まれた新語だが、
「人々が病気をしないで過ごせるように、
積極的なライフスタイルを追求すること」

岡田さんは、語った。
「ヘルス・ウェルネスを追求して、
顧客をハッピネスにしたい」

Health & Wellnessはいま、
世界中の先進消費産業の合い言葉。

ザ・コンシューマー・グッズ・フォーラムは、
2011年6月にパリで、
「ヘルス&ウェルネス決義」を発表した。
略して「CGF」。

この決議は、
消費者、従業員とその家族、
そしてコミュニティの、
ヘルス&ウェルネスの向上に、
小売業やメーカーが重要な役割を担うことを、
宣言している。

2009年に発足したCGFには、
世界の消費産業約400社が加盟、
その総売上高は合計約345兆円。
ウォルマート、テスコ、カルフール、
もちろんイオンも加盟している。

岡田さんは、
ダイエーのことにも触れた。
「ダイエーが、
食品スーパーマーケットとして、
企業を再建させ、イオンの中枢を担う」

私は懇親の会場で、
カスミ会長の小濵裕正さんと話した。

小濵さんはダイエー出身で、
いま、ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス会長。
今年の3月2日、
マルエツ、カスミ、マックスバリュ関東が経営統合、
それぞれを事業会社とする共同持株会社として、
東京証券取引所市場第一部に上場。

略称はU.S.M.H.。

結城「名前が長いし、略称は分かりにくい」
小濵「僕は『ユースマホ』と言っている」(笑)

考えてください。

岡田さんが触れたダイエーの件。
小濵さんもずっと証言している。
「中内功さんは、
スーパーマーケットを
やりたかったはずだ」

「あの人はダイエーの店を回っても、
1時間半は食品売場にいて、
30分くらいあとの部門を
ぐるっと見て帰った」

その意味でダイエーは、
原点回帰して再建を目指す。

これもよし。

上田真さんとは、
ローカルチェーンと惣菜の話をした。
マルエツ社長でU.S.M.H.社長。

それからイオン取締役会議長の横尾博さん、
イオン執行役SM改革担当の村井正平さん、
イオンリテール社長の岡崎双一さん。
もちろんイオンリテール副社長の久木邦彦さん。

みんな、顔色が明るい。

㈱ジーフット社長に就任した堀江泰文さんも、
「靴屋は面白いし、若い企業です」と元気そう。

最後に、いつもお土産は、
イオンのプライベートブランド。
DSCN6802-5
この姿勢は実にいい。

マスコミの人間は意外に、
商品音痴が多い。

彼らに勉強してもらう。
この姿勢は全小売業が、
貫いてほしいものだ。

そのポジショニング確立のために。

パーティが終って、
松井康彦さんと銀座7丁目へ。
商人舎エグゼクティブプロデューサー。
アド・パイン代表。

すると、まったく偶然にも、
㈱伊藤園社長の本庄大介さんと遭遇。
DSCN6806ー5
第50回定時株主総会を終えて、
たった一人、銀座のバーで、
1日の最後のバーボン。

伊藤園の株主総会は、
原案どおり承認可決された。
期末配当金は普通株式1株につき20円、
第1種優先株式1株につき25円と決定。

ご苦労様。

上場企業の代表取締役にとって、
「一年で一番長い日」かもしれない。

このバーは、
バーテンダーだけの粋な店。

私は沼田一成店長に、一言。
「絶対に女性をおいてはいけない。
それがこの店のポジショニングです」

軽井沢から銀座までの、
長い長い一日。

おつかれさま。

〈結城義晴〉

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