結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2012年11月28日(水曜日)

ドゥ・ハウス稲垣佳伸との再会と故小野貴邦「怪獣を動かすもの」

12月4日公示、
12月16日投票。

衆議院議員選挙。

毎日のように、
あわただしく状況が変わる。

まず、日本維新の会太陽の党が合併して、
いわゆる「第三極」を形成。
だから、これが三極の第一極。
「会」が「党」を飲みこんで、
日本維新の会が存続。

みんなの党は、
「会」の傘下には入らず、
合流はとん挫。

一方の「第三極」に、
どういうわけか嘉田由紀子滋賀県知事が名乗りを上げ、
バタバタと合流する「党」が出てきた。

解散時衆院第3党は、
小沢一郎率いる「国民の生活が第一」。
ここには「党」も「会」もついていない。

その国民の生活が第一は、
解党して嘉田知事がつくる新党「日本未来の党」に合流。

「第三極の第二極に第一が合流」と、
話はややこしいが、
「脱原発」や「卒原発」を掲げる勢力が結集。

ただし、嘉田知事は「小沢色は消す」方向。
やはり強烈なイメージが、
第三極の第二極には、そぐわないらしい。

「減税日本・反TPP・脱原発を実現する党」も、
嘉田知事に接触。

嘉田滋賀県知事だけに、「びわこ宣言」を発表。
「原発から卒業できる道」を示すと「卒原発」を主張。

「びわこ宣言」には、
「経済性だけで原子力政策を推進することは許されない」と明記されている。
稲盛和夫、坂本龍一、菅原文太、
鳥越俊太郎、茂木健一郎の5氏が賛同。

「『いまのままでは選ぶ政党がない』との国民の声に応える」と、
今回の衆議院選のなかでのポジショニングを語る。

原発に関して分類すると、
「原発ゼロ」の言葉を使っているか否かで、
二つに分かれる。

一方が、既存の共産党、社民党、民主党、公明党と、
みんなの党、「日本未来の党」。

他方が、自民党と「日本維新の会」。

はからずも「日本」を名乗る「日本未来の党」と「日本維新の会」が、
今回の総選挙の鍵を握り始めた。

そしてどちらも、
知事や市長が中心となる政党という特徴を持つ。

さて、昨日は、朝から東京・大門。
カスタマー・コミュニケーションズ㈱の定例役員会。

その後、皮膚科に寄って、治療。
アメリカから帰ってきてずっと、
手足に湿疹が出ている。
それが日に日に増えてきた。
もう我慢できない。

おしゃべりの女医さんがひとこと。
「簡単に治ります」。
そして一気呵成に語りながら、
治療の考え方と方法を示してくれた。

夕方には、御成門へ。
㈱ドゥ・ハウス
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デジタル&ネットワークを活用したマーケティング会社として有名。
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このDHビルディングの1階から7階までを占めて、
従業員数162名。
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1980年、故小野貴邦さんと稲垣佳伸さんで創業。
1990年、小野さんが急逝。享年46。

その後、稲垣さんがDOさんネットワークにパソコンを導入。
画期的クチコミマーケティングを展開。

その代表取締役社長稲垣佳伸さんに、
立教ビジネスデザイン研究科結城ゼミの武藤麻代さんが、
インタビュー。

修士論文執筆のためのヒアリング。

私は、1977年4月1日(金曜日)に㈱商業界に入社。
翌土曜日の2日にいきなり休日出勤して、
横浜・三ツ沢で稲垣さんと初対面。

それ以来の付き合いで、
だからもう35年になる。

稲垣さんは小野さん亡きあとのドゥ・ハウスを、
小野さんの遺志をついで、
ユニークなマーケティング会社に育てた。

その小野貴邦さんの言葉。
「過去から押しても怪獣は動かない。
未来から今日を引っ張ってやれば、
怪獣は動いてくれる」

「怪獣」とは社会? 経済? 消費? 市場?

小野さんは「テーマ資源」という言葉の発明者。
私も、盛んに使わせてもらう。

その小野さんの遺志を稲垣さんは継いで、
今も新しい大きな怪獣を動かそうとしている。

私は、商業界の編集長から取締役、社長になり、
退任して、商人舎をつくり、社長に就任した。
立教大学大学院の教授になった。

私もどこかで、小野さんの遺志を継ぎ、
怪獣を動かそうとしている。

互いに忙しくて、
直接会ったのは7年ぶり。

懐かしくて、うれしくて、
でもやはり、私は、
小野さんのことを思い出していた。

武藤さんのインタビューが終り、
私が合流して、
ドゥ・ハウスの新サービス「タブレット・マネージャー」の説明を受けて、
それから懇親。
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稲垣さん行きつけの「和院」。
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美味しいワインと手づくり料理の店。
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稲垣さんと固い握手。
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ヒアリングした武藤さんと稲垣さん。
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「過去から押しても怪獣は動かない。
未来から今日を引っ張ってやれば、
怪獣は動いてくれる」

日本の政治。
未来から今日を引っ張るのは、
その名の通り「未来」の党?

<結城義晴>

2012年11月27日(火曜日)

「ユニクロで買うべきランキング」とWalmart「JUST Basics」の一致

The Rolling Stones
活動50周年記念ライブ。

共同通信が報じる。

11月25日、ロンドン。
「O2アリーナ」で開催。

ミック・ジャガーは69歳。
キース・リチャーズも同年。

平均68歳。

パワフルな歌と演奏。
約2万人のファンが熱狂。

ローリング・ストーンズというバンド名なのに、
ずっと変わらない。
それがすごいし、
それが大いなる皮肉。

しかし私も元気を出さなくては、と思う。

衆議院総選挙。
近づいてきた。

今朝の日経新聞『経済教室』。
学習院大学教授の平野浩さんが説く。

「総選挙 混迷政治の打破なるか」の(中)、
「政権の事後評価で判断を」
これは全文をしっかり読んでおいてほしい。

結論は、総選挙後に、
「TPP賛否軸に再編」が進むというもの。
この視点は、とてもいい。

解説や要約はしない。
現在の日本の政治状況がわかる。
読んでほしい。
考えてほしい。

さて、ネットのマイナビニュース『ねたリカ』
面白い調査。

調査時期は2012年8月11日~2012年8月16日、
調査対象:マイナビニュース会員、
調査数:男性428名。

「ユニクロで買うべき」なものランキングの【男性編】。

質問は、
「ユニクロで買うべき」なものを教えてください(複数回答)

第1位 Tシャツ 40.0%
第2位 下着・靴下 33.4%
第3位 ヒートテック 25.0%
第4位 ジーパン 11.9%
第5位 シルキードライ 9.6%

その理由。
まずTシャツ。
・「いろんな柄があるので、
Tシャツのバリエーションを増やすならユニクロがおすすめ」
・「安くて素材がいい」
・「消耗品だからついつい買ってしまう」

次に下着・靴下。
・「実際、下着はユニクロ。質の良さに満足」
このコメントは26歳の小売業販売職の人のもの。
・「インナーは値段の割に機能が優れたものが多い印象」
・「見えないところは安く済ませたい」

ヒートテックも下着だが。
・「毎年冬になるとヒートテックは偉大だと感じる」
・「ヒートテックの暖かさはヤバイ」
・「着る物の幅を広げる革命的なアイテムだと思う」

そしてジーパン。
・「安くて長持ちする」
・「デザインに大差ないから」
・「価格が安いのに上質で履き心地がいいので、
一万円出してジーンズを買うのがばからしくなる」

最後にシルキードライ。
・「この夏、初めて使ってみたが、とても快適だった」
・「着心地がいい」
・「汗っかきなので」

番外編として、ポロシャツ、ワイシャツ・綿パンツ、
さらにルームウェア。

私も、Tシャツ以外は、
下着・靴下、ヒートテック、
そしてジーパン、ポロシャツなど、
ユニクロの愛用者。

Tシャツはそれ自体、
あまり着ないこともあるが、
お土産のTシャツがタンス在庫になっているから。

さて、この「ユニクロで買うべきランニング」、
ウォルマートの
JUST Basics(ジャスト・ベーシックスに、
それこそジャスト・ミートした。

今年の10月、テキサス州ダラスのウォルマート。
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副店長のキャシーさんが店内をくまなく案内してくれて、レクチャー。
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衣料品売り場に来たとき、
「JUST Basics」をスローガンにしている、とつぶやいた。

「ふ~ん、なるほど」

「最良のベーシック」に、
ジャストミートさせようということか。

しかしよく聞いてみると、
「JUST Basics」には、別の意味がある。

JはJeansのJ
UはUnderwearの
U
SはSocksの
S
TはTshirtの
T

「この4品種だけは、
絶対に品切れさせない!」

「なるほどなるほど」

で、今日の「ユニクロで買うべきランキング」。

第1位がTshirt。
第2位がUnderwareとSocks、
第3位のヒートテックもUnderwear、
そして第4位がJeans。
第5位のシルキードライもUnderwear。

まさにユニクロこそ、
「JUST Basics」。

しかもユニクロは、
アンダーウェアを冬向け・夏向けに、
それぞれ独自開発して、
世界ブランドにしてしまった。

日本の総合スーパー。
10月の衣料品は前年同月比でマイナス8%。

ウォルマートの「選択と集中」、
ユニクロの「マーチャンダイジング」。

そして両者の「JUST Basics」。

ここに解がある。

翻って、今年11月20日の「今日のダーリン」。
ご存知、『ほぼ日刊イトイ新聞』の巻頭言

糸井重里さんが、「ほぼ日の仕事のやり方」を披露。

「3つのことが循環しているイメージで、続いています」。

「1つが『動機(思う)』というものです。
これは、ビジョンと言っても、
アイディアと言ってもいいかもしれませんが、
『動機』がいちばんしっくりくるのです」

動機とは「どういうことがやりたいか」。
そしてこれが「起点」となる。

「2つめに、『実行(できる)』があります。
一般的に仕事をするというのは、ここの部分です」

「目に見えなかった『動機』を、かたちにしていく。
頭やこころのなかにあったものが、
現実になっていくのは、ここです」

これが「製品化・商品化」。

「でも、ここはスタートではなく、
引き継ぎの場面です」

「どうするか、どうできるか」の段階。

「3つめは、『集合(集まる)』と言っています」

これが「市場化」の場面。

「できたものが、人を引き寄せ、気持ちを引き寄せ、
さらに『できたもの』に価値や評価が乗っていく」

糸井さんは言う。
「仕事は、ここでやっと『かたち』になるわけです。
買われる、使われる、知らされる、ということです」

さらに続ける。
「この3番目の段階は、
1つめの『動機』の材料でもあります」

そしてこれらは、
「とにもかくにも、循環していくことが大事なのです」

最後にもっと大事なこと。

「3つのどの段階にも、必ず困難があります。
でも、どこが欠けても循環は成り立たないと思うのです」

循環しないものは、続かない。

ウォルマートの「ジャスト・ベーシックス」も、
ユニクロの「買うべきランキング」も、
この循環のなかの仕事だ。

< 結城義晴>

2012年11月26日(月曜日)

12月4日公示の衆議院選、商人よ、選挙に行こう! 投票しよう!

Everybody! Good Monday!
[2012vol48]

2012年第48週です。
11月最終週。
あと4週間で今年が終る。

泣いても笑っても4週間。

勤労感謝の日からの三連休、
12月年末商戦の前哨戦。

いかがだっただろう。

どの店も全力を挙げて、
健闘しただろうと想像しつつ、
その健闘をたたえたい。

そして、今週末から、
もう12月。

11月は新店のオープン、
店舗リニューアルなど、
ずいぶん多かった。

そんな店店も健闘をたたえたい。

しかしこんな歌がある。

改装に華やぐ店舗
客寄せの苦肉の策と知りて寂しも

〈日経歌壇より 山口・宮田ノブ子〉

顧客に見透かされてしまってはいけない。

この12月商戦こそ、
顧客と正面から向き合いたい。

それにしても忘れてはいけない。
寒い冬が来る。

津波なき港はよけれ秋の潮
〈日経俳壇 石巻・石の森市朗〉

図書館の柱のひびは
昨年の三月十一日の悲しみ

〈同 仙台・岩間啓二〉

東日本大震災
5段階のステップがあったはず。
第1に救助、
第2に救済、

ここまでは済んでいるはず。
第3の復旧も所によってはいまだなされていない。
復旧とは元に戻すこと。

第4の復興や、
第5の振興は、
はるか先のこと。

町によっては市によっては、
企業によっては、
復興段階が着々と進んでいる場合もある。
しかし全体としては、まだまだ。

その前に総選挙になってしまった。

こんどの衆議院総選挙

「政党・政策・人物」で選ぶ。
政党を見切り、政策を知りつくし、
人物を読み切って、
私も必ず、選挙権を行使する。

小売りサービス業に従事する人々にとっても、
今回の選挙はとりわけ大事だ。

選挙に行こう!
投票しよう!

年末商戦の忙しい時でも、
公示日翌日から選挙期日の前日までの期間に、
選挙人名簿に登録されている市区町村と同じ市区町村で、
期日前投票することができる。

公示は12月4日(火曜日)

店で働く人たちは、
12月16日の日曜日の投票日に、
選挙に出かけてゆくことができないかもしれない。

しかし期日前は11日間ある。

是非とも、
選挙に行こう!
投票しよう!

会社も店も、
従業員の期日前投票には、
積極的に協力してほしい。

私は政治と宗教は、語らない。
個人の問題だから。

これは倉本長治先生、渥美俊一先生の教え。

しかし選挙権の行使は、
国民の権利であり、義務である。

国民としてしっかりした商人であってほしい。

良き商人である前に、
良き人間であれ。

〈倉本長治〉

そのために投票してほしい。
そして自分が投票した政党、人間が、
どんな言動、どんな活動をするかを、
見定めてほしい。

投票しなければ、
見定めることも、
曖昧になる。

それが大事なこと。

ただし、私が、現在の日本の政治に対して、
一番強く感じていることは、
長期政権が、腰の据わった、
一貫した政治をしてほしいということ。

だから今回の国民の選択を、
最重視する。

そして決まったからには、
その政権を、
どんな政党であっても、
責任をもって支援し続けねばならないと思う。

必ず、国民の選択は正しいと信じたいし、
国民に選択された政治家たちは、
正しい政治をしてくれると信じたい。

だからこそ一人でも多くの商人が、
選挙権を行使してほしい。

これまで投票しなかった層が、
キリリとした姿勢で投票すれば、
世の中は変わると思う。

政治への無関心、無接触が、
国をここまで弱らせたのだと思う。

選挙に行こう!
投票しよう!

さて昨日の日曜日は、
立教大学で、
ビジネスデザインフォーラム2012が開催された。
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キャンパスに行ってみたら、
立教学院諸聖徒礼拝堂(チャペル)で、
ちょうど結婚式をやっていた。
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チャプレンを囲んで、
聖歌隊。
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花嫁のウェディングドレスはいつも清楚。
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私はビジネスデザインフォーラムへ。
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主催は、立教大学ビジネスデザイン研究科と、
立教大学ビジネスデザイン研究会、
およびビジネスデザイン立教会(OB・OG会)の共催。

会場は、立教大学池袋キャンパス8号館8101教室。
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第一部は、「MBA修了後のキャリアと活動」
ビジネスデザイン研究科修了生による講演。
タイトルは「チャレンジングを楽しむ生き方」
千葉豊さん
Shamrock Partners Pte Ltd
Managing Director。
寺内 理恵さん
森永製菓㈱冷菓事業本部冷菓企画部
マーケティンググループ。
青浩司さん
㈱NEXDG代表取締役社長。

第二部は、経済産業省の三原龍太郎さん。
「日本のクリエイティブ産業とクール・ジャパン政策」

慶應義塾大学SFC研究所上席所員でもある。
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この講義、とてもよかった。

英国トニー・ブレア首相が始めた「クール・ブリタニア」に発想を求め、
ポップカルチャーから日本テクノロジー製品、
さらに伝統文化などまでを対象として、
世界進出促進、国内外への発信などの政策を、
経済産業省が企画・立案・推進している。

経済産業省には「クール・ジャパン室」が設置され、
「クール・ジャパン戦略」を策定。

文化産業の海外展開支援、輸出の拡大など、
官民一体の事業も展開されている。

図はその「新しい連携」のコンセプト。
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三原さんは最後に質問にも答えてくれた。
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「おまえたちはビジネスセンスがない、と毎日言われている。
経済産業省にも、このプロジェクトにも、
センスあるコンサルタントが協力してくれている」
三原さんは謙虚に語った。

セミナー終了後は、
懇親会。

会場は第一食堂。
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乾杯の音頭とあいさつは私。

その後、懇親。
結城ゼミのOB・OGと現役。
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内田憲一郎君、児玉桜代里さん、猪股信吾さん。

内田君は、現役で、
今回のフォーラムの裏方を一手に引き受けて奮闘。
ご苦労様。

児玉さんは、明星大学経営学部准教授、
猪股さんは理論家のITコンサルタント。

ありがとう。

最後は、例によって、
立教校歌斉唱。
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第一食堂の宴は愉しかった。
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クール・ジャパン政策も、
日本の良さをクローズアップするという発想に基づいている。

われわれはもっと自信を持たねばいけない。

総選挙も、
われわれが投票して決めた政党・政治家に、
自信と誇りを持ちたい。

そんな人物を選びたい。

きっぱりと。

それが私たちの生きる道だ。

では、みなさん。
今週も。

Good Monday!

<結城義晴>

2012年11月25日(日曜日)

ジジが眠ったあと[日曜版2012vol48]

ボクは、ねむっていました。
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ベッドのうえ。
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ユウキヨシハルのおとうさん、
おうちで、おシゴト。
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ボクは、熟睡。
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おとうさんに、
おこされた。
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ねむいのに。
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えっ、なんですか?
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まだまだ、うとうとしたい。
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しかたないなぁ。
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おきましょうか?

おきたら、こっそり、
おふろばへ。
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ボクは、おふろ、
だいすき。
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おふろというより、
おふろばが、
すきなんです。
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さて、どうしようかな?
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ちょっと、なやみます。
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ねむっていて、
のど、かわいた。
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ん~、どうしよう。
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きめました。
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「・・・・・・・・」
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よいしょ。
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「ゴクゴク・・・」
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あれっ、みつかっちゃった?
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やっぱり、だめですか?

ねむったあとのせんめんきの水。
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だいすきなんだけどなぁ~。
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ぎょうぎ、わるいかなぁ~。

<『ジジの気分』(未刊)より>

2012年11月24日(土曜日)

勤労感謝日の「ユニクロ創業感謝祭」とマルチフォーマット「吉野家 極」

ユニクロは勤労感謝の日から、
創業感謝祭を展開している。

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11月23日(金)から26日(月)まで。

アメリカのブラック・フライデーから、
サイバー・マンデーに重なる。

それも初日の23日は、
午前6時オープン。

これもウォルマートなど、
アメリカのチェーンストアと重なる。

だからあちらの顧客は、
夜中から店頭に行列する。

ユニクロでは、恒例のことだが、
各店の先着100名の顧客には、
あんパンとお茶をプレゼント。

これ「感謝祭名物」。

創業者・柳井正さんの意思が込められている。
「初心忘るべからず」。

期間中は、200アイテム以上が特売される。
もちろん「オンラインストア」と完全連動。
あんパンとお茶以外は。

私が今年、提唱している米国サンクスギビングデーの応用。

勤労感謝の日に創業感謝祭をひっかけて、
クリスマス・歳末商戦の前哨戦で圧勝する。

するとこれからの1カ月間、
マーケットをリードすることができる。

このユニクロの創業感謝祭、
2010年には、11月20日(土)から23日(月)の4日間。
初日20日は朝6時から開店し、
ユニクロ史上初めて100億円を超え、
約101億5368万円。
1日売上高過去最高。

この時点で、ユニクロの1日平均売上高16億円、
創業感謝祭初日は6倍強の売上げだった。

昨2011年は11月19日(土)から21日(月)の3日間。

今年は23日金曜が「勤労感謝の日」で、
土曜・日曜・月曜と続く絶好の日程。

10月の日本チェーンストア協会の衣料品売上げが、
前年同月比マイナス8%という現在、
ユニクロ創業感謝祭は過去最高を記録するのか。

しかしそんな単日の売上高記録が問題なのではない。

これから1カ月の年末商戦をリードする取り組みを、
勤労感謝の日の朝6時からスタートさせた。

それも恒例の創業感謝祭として。

この視点の鋭さには、
感服するしかないが、
その創業感謝祭の中身は、
スーパーマーケットの「日替わり特売」そのもの。

柳井さんは私の盟友・佐藤勝人の本にも目を通しているというが、
スーパーマーケットの販促を研究していることは確か。

ニトリの似鳥昭雄さんも、
社内アメリカ視察ツアーでは、
主にスーパーマーケットを訪問するという。

他業態からも貪欲に学ぶ姿勢は、
ファーストリテイリング、ニトリに共通している。

さて、吉野家が新フォーマット出店を始めた。
バナーは「築地吉野家 極(きわみ)
コンセプトは「250円牛丼店」。

日経新聞一面記事。

メニューは限定2SKU。
リミテッド・アソートメントストア。
牛丼並盛り250円と大盛り400円。
通常の店では並盛380円、大盛り480円。

牛肉・ごはんの量、味付けはレギュラー店と同等。
だから極は吉野家よりも、
並盛りで130円、大盛りで80円安い。

ゼンショーの「すき家」、
松屋フーズの「松屋」は280円。
この2社よりも30円安い。

吉野家も一時的な特売で、
250円の売価を出したことがある。
しかしそれを定番にするのは、
1990年の上場後初の試み。

私が提唱するフォーマットの時代がやって来ていて、
吉野家が牛丼においても、
「マルチ・フォーマット戦略」に踏み切ったことを示した。

ローコスト経営のために、
出店費用は4割ダウン。

床はコンクリート打ちっ放し、
従来フォーマットでは出せない狭小物件への出店、
競合激戦地域への出店など、
マルチ・フォーマット戦略の根幹「高占拠率」を志向する。
目標は3年で100店。

ローコスト店舗、ローコスト・オペレーション、
リミテッド・アソートメントの超ディスカウント。
これもドイツのアルディやリドルと同じ考え方。

フードサービスにも、
小売チェーンストアの考え方は、
有効だと見る。

10月開店の東京都板橋区と江戸川区の実験店が、
鍵を握る。

さて今日の私は、
朝から東京・池袋の立教大学。
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校門の上には、
「Merry Christmas」のボード。
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大学院独立研究科の進学相談会も開催される。
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キャンパス・ツアーの受け付けも。
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そしてセミナーのお知らせ。
「3・11を超えて」
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本館の前庭の木々も色づいてきた。
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名物の銀杏の木は、
金色に変わった。
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立教キャンパスは美しい。
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マキム・ホール5階、
私の研究室に上がる。
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そして10時から結城ゼミ。

ゼミ生全員が、
修士論文と調査研究レポートに
打ち込んでいる。

その研究も佳境に入ってきた。

私は、インタビューやヒアリング、
店頭実験やアンケート調査の経過を聞く。
そしてアドバイスする。

専門書を読んだり、
先行研究の論文や雑誌を検索したり、
資料を探索したりといった研究もいいが、
現場での調査や取材、実験ほど面白いものはない。

その面白さを堪能し、満喫して、
おおきな、しっかりとした成果をあげてほしいものだ。

特に今週は、ゼミ生の武藤麻代さんが、
大阪・枚方市の「いいねいいね!ドットコム」を訪れた。
武藤さんは「能動的消費者とコミュニティ」を研究している。
いいねいいねドットコムの皆さんの活動は、
まさにそのケーススタディとしてうってつけ。

衣笠真佐美さん、戸田祐子さんには、
特にお世話になった。

指導教授としてお礼申し上げたい。

衣笠さんも戸田さんも、そして武藤さんも、
良い週末を。

私は明日も立教キャンパス。
立教ビジネスデザインフォーラム2012に参加する。

私も立教で、いい週末を過ごしたい。

<結城義晴>

2012年11月23日(金曜日)

「勤労感謝の日」は小売りサービス業で働く人々が主役となる日だ! 

今日は「勤労感謝の日」。
私が一年で一番大切にしている日。
「勤労をたつとび、生産を祝い、
国民たがいに感謝しあう」

それが勤労感謝の日の趣旨。

小売業・サービス業に携わるものは、
その勤労感謝の日に仕事する。
経営者はもとより、
社員、パートタイマー、アルバイトまで。

一般の顧客は、国民の祝日。

だから勤労感謝の日は、
小売業者・サービス業者にとって、
際だって尊い。

アメリカでは昨日の11月第4木曜日が「感謝祭」。
そして今日は「ブラック・フライデー」。
一年で一番売る日、売れる日。

クリスマス・イブよりも売れる。

今日からクリスマスまでの1カ月間が、
最大の「書き入れ時」。

日本でも、勤労感謝の日から、
大晦日までが、アメリカほどでないにしても、
最大の「書き入れ時」だ。

そのスタートとなるのが今日。
そしてその日は、
国民こぞって「たがいに感謝しあう」日。

大新聞の一面看板コラムは、
どこを見渡しても「勤労感謝」に触れていないが、
[毎日更新宣言]は、
声高らかに宣言しよう。

今日こそ、
小売業・サービス業に従事する人たちが、
主役となる日だ。

「今日も一日、優しく、強く」
「今日も一日、元気と勇気」
「今日も一日、慌てず、急げ」

朝に希望、
昼に努力、
夕に感謝。

ちなみに日本の国民の祝日は年間に15回。
1月1日 元日
1月第2月曜日 成人の日
2月11日 建国記念の日
春分日〈今年は3月20日〉 春分の日
4月29日 昭和の日
5月3日 憲法記念日
5月4日 みどりの日
5月5日 こどもの日
7月第3月曜日 海の日
9月第3月曜日 敬老の日
秋分日〈9月23日〉 秋分の日
10月第2月曜日 体育の日
11月3日 文化の日
11月23日 勤労感謝の日
12月23日 天皇誕生日

一方、アメリカの連邦祝日は基本的に10回。
1月1日   New Year’s Day 元旦
1月16日  Martin Luther King Day キング牧師記念日(振り替え休日)
2月20日  Presidents Day  大統領の日(振り替え休日)
5月28日  Memorial Day  メモリアルデー
7月4日    Independence Day  独立記念日
9月2日    Labor Day  勤労感謝の日(振り替え休日)
10月8日  Columbus Day  コロンバス記念日
11月12日 Veterans’ Day  ベテランズ記念日(振り替え休日)
11月22日 Thanksgiving Day  感謝祭
12月25日 Christmas Day  クリスマス

日本の方がアメリカよりも祝祭日は多い。
小売りサービス業にとって、
これは好条件と言える。

商売の節目をつくることができるからだ。

ただし最後の勤労感謝の日と天皇誕生日からのクリスマスは、
アメリカと一緒。

何度も繰り返すが、
この1カ月間が最大のピーク。

今年は特に「無呼吸泳法」となります。

ちなみに、これも繰り返しになるが、
メンバーシップ・ホールセールクラブのコストコは、
年間7回の休業日を設けて、
アソシエーツを休ませる。
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この中で、第2のイースターは、復活祭。
春分の日の次の満月の週の日曜日。
特別に祝日とはなっていないが、
コストコはこの日曜日にも休業する。

国民が休んでいるときに働くことは貴重だが、
その国民と同じに休む。

それができる小売サービス業は、
幸せである。
さて、一昨日の11月21日、
阪急百貨店うめだ本店が全面開業。
日経新聞が記事にした。

2005年から改装を続けていて、
売場面積8万㎡に拡大。
従来比3割増。

10月25日に部分開業していて、
その後約1カ月間の来場者は前年同期比2.2倍、
なんと400万人。
1日換算13万人強。

売上高は前期比6割増。

初年度売上高計画は2130億円で、
伊勢丹本店、三越日本橋店と並んで、
2000億円超を果たす。

これは前年度比7割プラス。

凄い計画だし、すごい店だが、
ほかの店はそうでもない。

昨春改装開業の高島屋大阪店は、
上半期の増収効果が想定の3割にしかならない。

梅田に期待の新店をオープンさせた三越伊勢丹、
1年半で188億円の減損損失を計上。

今春に一部改装した松坂屋名古屋店、
13年2月期の予想売上高を下方修正した。
東武百貨店池袋本店も一部改装したが計画未達。

日本百貨店協会によると、
2011年の全国の百貨店年間売上高は、
6兆1525億円で15年連続前年割れ。
ピークの91年比では37%減った。

百貨店は日米ともに衰退業態だ。
衰退業態の特徴は、
全体の営業状況が悪くなるのではなく、
絶好調のほんの一握りの店と、
ほとんどの大不振の店とに、
明確に分かれること。

百貨店の機能自体は、
必須のものだ。
「大都市の良いもの何でも屋」。

しかし良いものが、小さなコンビニでも売られることになると、
「何でも屋」の機能は、あっちにもこっちにもある必要がなくなる。

だから百貨店は、
絶好の立地の、
最大面積の店舗しか、
集客できず、売上げも利益も、
上げられなくなる。

その10月の「全国百貨店売上高概況」。
全国総売上高は4955億9612万円で
既存店前年比はマイナス2.4%。
これで6カ月連続のマイナス。

都市別に見ると、
プラスは札幌の+1.3%と、
神戸の+0.8%のみ。

札幌はもちろん、
日本ハムファイターズの優勝セールで、
大きく売上げを伸ばした。

今年は前年に比べ、
土日がそれぞれ1日ずつ少なかった。
また10月中旬まで気温の高い日が続いたことで、
主力の冬物衣料が売れなかった。

高級宝飾品やブランド品は変わらず堅調で、
クリスマスケーキやお節の早期受注も順調ではあるが、
全体としてみると、まだまだ商況は厳しい。

他の業態も10月の営業成績が発表されている。
「コンビニエンスストア統計調査月報」
日本フランチャイズチェーン協会の発表。

既存店の店舗売上高は
6992億4300万円、前年同月比マイナス2.1%。
コンビニは5カ月連続でマイナス。

それでも、全店ベースで見れば、
前年同月比プラス2.4%と好調。
店舗数は46224店で昨年より5%増えている。

既存店の来客数が11億9845万人でマイナス0.9%、
平均客単価は584円のマイナス1.2%。

商品別では、
日配がプラス3.7%、
加工食品が7.4%。
食品は好調に推移していることが分かる。

ただし、非食品がマイナス2.0%。
タバコの購入者が減少しているが、
それがコンビニに大きな打撃を与えている。

一昨日発表されたのは、
「スーパーマーケット販売統計調査」
日本スーパーマーケット協会、
オール日本スーパーマーケット協会、
新日本スーパーマーケット協会からの合同発表。
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10月の総売上高は7881億5366万円、
既存店前年同月比はマイナス2.8%。
スーパーマーケットは8カ月連続マイナス。

部門別の詳細は、
以下のような結果となった。

食品合計 6847億0196万円(マイナス2.8%)
生鮮3部門合計 2508億7451万円(マイナス3.8%)
青果 1018億8786万円(マイナス4.5%)
水産 682億5893万円(マイナス4.3%)
畜産 807億2771万円(マイナス2.4%)
惣菜 696億6349万円(マイナス2.1%)
日配 1494億6152万円(マイナス2.4%)
一般食品 2147億0244万円(マイナス2.0%)
非食品 687億6480万円(マイナス2.8%)
その他 346億8690万円(マイナス2.1%)

全部門マイナス。

今月の発表は、増井徳太郎さん。
新日本スーパーマーケット協会副会長。
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「発表するのに、心痛い」

そして、
「新店を含めた全店ベースでも、
今年の7月以来初めて100%を割れてしまった」

「青果は果物がよく動いたものの、
野菜の相場安の影響で売上げにつながらなかった」

「水産も不調。
今月は不漁が続いたため、
築地での動きに変化がみられた。
以前は、午前2~3時に仕入れをしていた人たちが
今は前日の夜11時頃に出勤してきている。
そうしないと、良いものが買えないからだ」

「今までずっと好調だった惣菜も、
ここにきて商品のマンネリ化がみられる。
コンビニとの差別化が非常に厳しい。
今後、品揃えの見直しが必要だろう」

厳しいコメントばかり。

今月のゲストスピーカーは市森曉さん。
㈱三越伊勢丹フードサービス代表取締役社長。
20121122114611.jpg
昨年4月、Queen’s Isetanと、三越の子会社・二幸が統合。
株式会社三越伊勢丹フードサービスが生まれた。
売上高は540億、店舗数は20店。

「10月の売上げは前年比98.8%。
客数は99.4%でそれほど変わっていないが、
客単価が96.5%で下がっている。
6月に実施したナショナルブランドのEDLPが要因。
飲料を中心に600~1000アイテム値下げした」

「顧客のライフスタイルを見直してみようと考えて、
顧客1600名にアンケートを行った。
三越伊勢丹フードサービスの重点顧客は、
40代前後の小学生が2人いる4人家族。
しかしこのターゲット層の離反率が高まり、
買いまわりが増加しているという状況が見えた」

「今後も厳しい状況が続くだろう。
独自性のある商品を提供し、
顧客の価値観に見合った価格を、
見直していく必要がある」

市森さんも厳しいコメント。

そして最後に、
総合スーパーの商況。
昨日発表の「チェーンストア販売統計」
日本チェーストア協会のまとめ。

総販売額は1兆0036億2273万円、
既存店前年比はマイナス4.0%。
チェーンストアも8カ月連続マイナス。

食料品 6202億円(マイナス3.4%)
衣料品 1087億円(マイナス8.0%)
住関品 2059億円(マイナス3.4%)
サービス 33億円(プラス0.7%)
その他 652億円(マイナス4.2%)

サービスだけプラス。
総合スーパーの店舗の広さが、
サービス機能に貢献している。

この中で特に低迷したのは衣料部門。
マイナス8%。
10月下旬にようやく気温が下がってきたことで、
冬物衣料に動きが見られたが、
前半の不調をカバーできず。

売上げの前月比だけは、
3.8%増加している。

厳しい10月商戦だった。
11月12月も環境は、
全く変わらない。

そのうえ、衆議院総選挙がある。
残念ながら12月16日まで、
国民不在の政党主義が闊歩する。

消費は白け、冷え込む。

しかし、小売りサービス業は、
なんとか国民に「元気」を提供し続けたいものだ。

スポーツや芸術と同様に、
国民の暮らしに明るい灯を供したい。

朝に希望、昼に努力、夕に感謝。

<結城義晴>

2012年11月22日(木曜日)

折兼セミナー「白熱教室」の「お客様のために大切なこと」

昨日のブログで書いた。
イオンも必ず、
このセブン&アイへの対抗策を、
打ち出してくるに違いない。

そうしたら今朝の日経新聞の一面記事。
「イオン、100円の第三のビール
製造はサッポロ」

350ミリリットル税込み100円の第三のビール。
サッポロビールの製造、
イオンの専売商品。

新商品名は「サッポロ みがき麦」

従来のメーカー品より約1割安い。
年間4000万本の販売計画。
「セブンプレミアム 100%MALT」は、
サッポロビールが製造する通常の缶ビールで、
350ミリリットル198円、
500ミリリットル258円。

国内メーカーの通常ビールに関して、
PB受諾は初めてのこと。
こちらの方がインパクトは強いが、
セブン&アイが仕掛けたら、
イオンも応じる。
イオンが取り組めば、
セブンが追随する。

この関係はしばらく続きそうだ。

さて、毎日新聞の巻頭コラム『余禄』。
このところ私が引用する頻度が高い。

「インフレは歯磨きペーストのようなものだ」

元ドイツ連邦銀行総裁カール・オットー・ペールの言葉。

そのココロは、
「チューブを絞ればすぐ出てくるが
元に戻すのはとても難しい」

ペール総裁と対峙していたヘルムート・コール首相。
「政治家として連銀の金融政策を好ましく思ったことはあまりない。
だが、一市民としての自分は連銀の存在を喜ばしく思う」

コラムニストは言う。
「政治家と中央銀行の関係を示す至言だ」

ポール・クルーグマンらが説く「インフレ・ターゲット論」。
ペーストをしっかりコントロールして、
すこしずつチューブから出すのが、
最大のポイント。

さらに中央銀行は政府に対して、
インディペンデントな存在でなければいけない。

さて昨日は、名古屋。

㈱折兼主催のフードくるむセミナー。
「白熱教室」での講演。
場所は、名古屋駅前のミッドランドスクエア。
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トヨタが所有する高層ビル。

その5階のミッドランドホールが会場。
開始時刻10時前には、
続々と参加者がやってきた。
20121121165146.jpg

折兼は中部エリアを地盤にする包装資材の総合商社。
この日は、取引先のスーパーマーケット、フードサービスなど、
取引先関係者250名が参集し、会場は満席。
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はじめに折兼社長の伊藤崇雄さんが、近況報告。
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折兼は、近年、支援体制を強化。
PB商品開発をはじめ、
ipadを使ったオーダーシステムの構築、
物流の効率化などが、
伊藤社長の下で、進められている。

そうした報告の後で、私の講演がスタート。
テーマは「お客様のためにいちばん大切なこと」
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はじめに、秋のアメリカ視察で気づいたことの報告。
ウォルマートの「早仕掛け、早仕舞い」を紹介しつつ、
年末年始の取り組みは、
今週末の3連休が大事であることを強調した。

そして本題。

まず、皆さんに問いかけた。
お客様のためにいちばん大切なこととは何か?
一人ひとりが頭のなかでイメージしてほしい。

ハーバード大学マイケル・サンデル教授の白熱教室。
ちょっとそれを意識してみた。
20121121165323.jpg

そして、顧客とは何か、
ロイヤルカスタマーの効能と維持、
CS(顧客満足)とES(従業員満足)の合致などを語った。
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もちろん最近、欠かさず紹介していることにも触れた。
スチュー・レオナードとイータリーの、
「アワー・ポリシー」の差異。
この差異こそが、「お客様のために大切なこと」。
これでなければいけないということはない。

最後は、中越地震後の往復メールを紹介。
十日町市在住の松村ひろみさんと私の交換書簡。
そして、感謝、元気、人間力経営。

最後の最後は、
「お客様のために一番大切なこと」は何か。
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冒頭で約束した私なりの「意外な回答」を提示した。

理解し、納得していただけただろうか。
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90分間のご清聴に、心から感謝。

講演が終わると、
すぐにやってきて質問してくれたのが、
杉浦大西洋さん。
豊橋の一期家一笑の名物バイヤー。
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毎月欠かさず、
ユニークで温かい手作りの販促カレンダーを、
商人舎宛に送ってきてくれる。

勉強熱心な優秀な青年。
商人舎ファミリーの一人だ。

杉浦さんもほぼ毎日、ブログを書いている。
商人舎ホームページの、
「なんでもリンク集・知識商人の輪」にも、
一番新しいボタンでリンクさせてもらっている。
タイトルは「一期家一笑 ヒロシのブログ」

私の講演の「アワー・ポリシー」について、
考え方を披露してくれた。

㈱デライト社長の白井正樹さんとも久しぶりに懇親。
商人舎第5回USA研修会の団長を務めてもらった。
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この日午前中に、京都の㈱マツモトの松本隆文社長一行が、
デライトの新店視察に訪れたらしい。
松本さんも白井さんも、本当に勉強熱心。
しかも、両社ともに業績がいい。

講演後に伊藤社長と記念撮影。
20121121165444.jpg

控室に戻って、モニターを見ていると、
最後まで会場に残って、
熱心にアンケートに記入している女性がいた。
20121121174735.jpg
どんなことを感じて、
何を書いてくれたのだろう。

講演会を終えるといつも、
充実感とともにそんな気分が湧き上がる。

講演の感想と言えば、
ウォルナットこと森川祐紀生さんから、
すぐにメールをいただいた。

森川さんは、
「胡桃の三流句」というブログを書いていて、
昨日の欄には早速、
「結城さんから元気を!」と題して紹介してくれた。
こちらも商人舎「知識商人の輪」に、
リンクさせてもらっている。

森川さんからのメール。

「結城さま

ボクは、スチュー・レオナードのほうですね」

あなたは、
スチュー・レオナード派か、
イータリー派か。

私が講義の際、
参加者に投げかけた言葉に対する森川さんの答え。

スチュー・レオナードの「Our Policy」。

Rule1 The Customer is Always Right!
原則1 顧客はいつも正しい。
Rule2 If the Customer is Ever Wrong, Reread Rule1.
原則2 たとえ、顧客が間違っていると思っても、原則1を読み返せ。

一方、イータリーの「Our Policy」。
1 The customer is not always right
顧客はいつも正しいわけではない。
2 Eataly is not always right
イータリーもいつも正しいわけではない。
3 Through our differences, we create harmony
顧客とイータリーの差異が調和を創り出す。

森川さんはスチュー派。

「久しぶりに結城さんの講演を聞かせて頂き、
元気をもらいましたよぉ~!
お声を掛けることができなくて、
申し訳ありませんでした。

『売る』店作り・商品でなく、
『売れる』店作り・商品を目指していかなければと思っておりますが、
やっぱ結城さんの言う、人間力経営が、
日に日に重要度を上げてきていますね。

ちょっと気になったことを言ってもいいですか?

人間力経営のところなんですが、
『心の力』を3番目に持って行ってはどうでしょうか?
能力があって、努力があって、
頭の力と技の力が高得点であっても、
キチンとした姿勢をお客様からお墨付きをもらえなければ、、、

と書きながら、まずは心がなければ、と思い悩んでますけど、、、

それと、『武装』という表現もちょっとだけ気になるかなぁ~

結城さんのご活躍とご健康を祈ってます」

私はすぐに答えた。

「森川さん

会いたかったです。
声かけてほしかった。

スチュー派。
いいですね。

王道です。

心の力。
やはり一番だと思います。

東日本大震災で、店も家も、
全部流されてしまった気仙沼の、
熊谷電気㈱の熊谷光良さん。

『建物も商品もみんな流されてしまいました。
しかしお陰様で、家族も社員も全員無事でした。
多くのものをなくしたけれど、
商売で大切なものはひとつも失っていない』

やはり心の力は、一番初めに必要だと思います。

頭の力、技の力は、
テクノクラートやスペシャリストを雇用したり、
パートナーになってもらったり、
場合によっては他力を活用できます。

理念武装、理論武装、技術武装。
『武装』は森川さんの言う通りかもしれません。

これはびっくりドンキー社長だった故庄司昭夫さんの概念です。

それが偶然にも私の心の力、頭の力、技の力と一緒だったので、
ずっと使っています。

庄司さんは、
商業界で理念武装し、
ペガサスクラブで理論武装し、
ペリカンクラブで技術武装した、
そう語っていました。

成長志向の経営者ならば、
『武装』と言ってもいいかもしれません。

御助言ありがとうござます」

私は「人間力経営」は、
三つの力によって成り立っていると考える。
1.心の力<理念武装>
2.頭の力<理論武装>
3.技の力<技術武装>

そして「人間力経営」とは、
三つの力の「掛け算の積」である。

森川さんの指摘は、
心の力を3番目にもって来てはどうか、とういうもの。
それと「武装」という言葉のニュアンスについて。

私の解は、メールの通り。

しかしこういった対話や対論が、
とても必要なこと。

森川さんに感謝したい。

さて講演の後は、
折兼の伊藤進康会長と伊藤社長、
そして午後の講演を担当する岩田松雄さんと、
昼食をご一緒した。
20121121165558.jpg
岩田松雄さんはスターバックスジャパンの元CEO。
現在は、リーダーシップ コンサルティング代表で、
執筆、講演で大活躍中。

岩田さんもほぼ毎日更新のブロガー。
「岩田松雄’s Official Message Blog」

来年1月9日に東北シジシーの新春講演会でもご一緒する。
今から、楽しみだ。

そして今回の「白熱教室」を担当してくれたのが、
秋田豊晴さん。
㈱折兼営業企画グループマネジャー。
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秋田さんは、今秋の商人舎USA視察研修会specialコースに、
参加してくれた。

お世話になりました。

ミッドランドスクエア正面に飾られたクリスマスツリー。
20121121165630.jpg
最近、クリスマスツリーとのツーショットが多いような気がするが、
それでも力いっぱい講演して、
自分で講演しながら、元気と勇気が湧いてきた。

心から感謝。

<結城義晴>

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