結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2012年11月21日(水曜日)

「小さく、狭く、濃く、深く」と「セブンプレミアムMALT」のポピュリズム

今日は朝一番で、名古屋へ。

富士が美しい。
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雲の上に、浮き上がるような姿。
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まったく不思議な感覚になる。
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大きく、広く、高く、雄々しく。

今日の名古屋行は、
㈱折兼主催の「白熱教室」の講演が目的。
詳細は明日報告するが、
ここでは、ご清聴を感謝しておきたい。

富士を見ていて、思い出した。
㈱商業界発行の月刊『販売革新』。
「チェーンストアの経営専門誌」
その巻頭言「Editor’s Voice」。

今はもう、なくなってしまったが、
創刊以来、定評のあるコラムだった。

2001年10月号「Editor’s Voice」は、
当時取締役編集統括で編集長兼務の私が書いた。

そのタイトルは、
「小さく、狭く、濃く、深く。」

アメリカ・ブッシュ政権下で、
同時多発ハイジャックテロ。
日本の小泉首相のもとでは、
株価1万円割れとマイカル1兆7400億円の破綻。

世界恐慌には至らぬまでも、
世界同時不況の観はある。
このグローバルエコノミーを立て直す切り札が、
軍需景気と石油高騰では、悲しすぎる。

あちらを立てれば、こちらが立たず。
こちらを立てれば、あちらが立たず。
皿回し芸人と揶揄していた自分たちまでが、
揃いもそろって素人皿回し。

あちらを立てて、こちらも立てる。
こちらを立てて、あちらも立てる。
それにはネイバーフッドマーケティング。
それにはマス・カスタマイゼーション。

前者はネイバーフッド[近隣]という、
小さく狭いコミュニティを対象とする。
それは決して、従来の小商圏主義ではない。
小さく、狭いマーケットを揺り動かす経済行為は、
濃く、深く展開されねばならない。

後者はカスタマイズ[特注]という、
小さく狭いニーズ・ウォンツに対応する。
それがマス[固まり]に仕組み化されていく。
小さく、狭いカスタマイズが、
濃く、深くマスになっていく。

小さく、狭く、濃く、深く。
重厚長大を凌駕する。
小さく、狭く、濃く、深く。
軽薄短小を圧倒する。

ほんとうに懐かしい。

この「小さく、狭く、濃く、深く」のスローガンを、
2002年の商業界ゼミナールのメインテーマにした。
私は㈱商業界専務取締役だった。

その後、2007年8月に商業界社長を退任し、
2008年2月1日、㈱商人舎設立。
このとき私は、新しい会社によって、
「小さく、狭く、濃く、深く」の機能を、
果たしていきたいと書いた。

今また、このコンセプトの貴重さを認識しつつ、
商人舎最高顧問・杉山昭次郎先生の単行本制作に勤しむ。
タイトルは『マス・カスタマイゼ―ション』。

来春、発売予定。
㈱商人舎初の単行本の発刊です。

さて、今日の日経新聞経済コラム『大機小機』。
私の大好きなコラムニスト渾沌氏が断じる。
タイトルは「市場迎合のポピュリズム」。

「安倍晋三・自民党総裁の
金融政策での突出した発言が際立つ」
いま、円高を誘発している例の発言。
「インフレ目標を設定し
目標達成まで無制限の金融緩和を続ける、
マイナス金利もあり得る」

コラムニストは言う。
「政府と日銀がデフレ脱却で協力することに異論はない。
しかし、金融政策の中身に踏み込んで
中央銀行の独立性を侵す政治家の発言は自制を欠き、
市場の反応への自画自賛にも違和感を覚える」

「金融政策はデフレ脱却の決め手にならず、
自民党は財政出動を主張している。
すると、日銀批判に同調する安倍発言は、
自国通貨の信用の毀損を通じて
円安誘導を意図している
ように思える」

ここが需要なポイント。

「通貨戦争の現実は厳しくても、
経常収支が黒字基調の世界最大の債権国の経済政策は、
構造改革と内需振興による不均衡の是正が基本になる」

構造改革と内需振興。
それによる不均衡の是正。

内需振興の場面では、もちろん、
小売りサービス業が活躍せねばならない。

「金融危機後の世界は政治主導の時代に移行し、
政治は正当な民意の反映と大衆迎合のポピュリズムの間で揺れている」

今回の総選挙の特異性は、
まさしくこの「揺れ」が表面化している点だ。

そして「大衆迎合のポピュリズム」が横行している。

「経済のグローバル化、市場化、金融化の反省期の現在は
市場迎合のポピュリズムにも警戒が必要だ」

同感。

「政治家の発言は
歴史の検証に堪えるものでなければならない」

このコメントは、
安倍晋三はもとより、
野田佳彦、そして石原慎太郎、橋下徹、
全てに向けられている。

ところで、昨日のニュースで、
見落としてはならないことが一つ。
各紙が取り上げたが、
日経新聞の記事が一番詳しい。

「セブンプレミアム 100%MALT」
セブン&アイ・ホールディングスのプライベートブランド。

サッポロビールが製造する缶ビール。
11月27日発売。
350ミリリットルで198円、
500ミリリットルで258円。

メーカー品より約1割安い。
味は辛口仕上げ。

国内メーカーのPB受諾は初めてのこと。
サッポロも決断した。

初年度目標売上高は72万ケースで51億円。
1ケースは大瓶20本換算というところが酒類業界の古さを示しているが、
72万ケースはアサヒビール・スーパードライに次いで二番手になる。

セブン‐イレブン店頭では、12月商戦で、
このサッポロのPB以外にも、
キリンビール、アサヒビール、サントリー、
それぞれと取り組んだ独自商品が出そろう。

セブン&アイの年間ビール類売上高は約1200億円。
この売上げは小売業界最大。
もちろん単体最大小売企業のセブン‐イレブンが、
セブン&アイのビール類の75%を占める。

そのセブン‐イレブンのビール類売上げ、
PBと独自商品の割合は現在9%弱。

「今後、数年で15%に伸ばす」と記事にあるが、
これは確実だろう。

12月商戦に入ったら、
セブン‐イレブンのビール売り場のゴールデンラインに注目。
ズラリ、そんな商品が並ぶ。

しかし私は思う。
イオンも必ず、
このセブン&アイへの対抗策を、
打ち出してくるに違いない。

11月の終わりまでに、
イオンのインパクトある政策が発表されるだろう。
これは私の「当たらぬも八卦」。

しかし、プライベートブランドが、
ナショナルブランドを超えてしまう現象。

国家の経済政策違って、商売では、
「大衆に受けるポピュリズム」は、
必須なのだ。

<結城義晴>

2012年11月20日(火曜日)

ウェグマンズのデプス・アソートメントと東京オイリオ会講演の年末対策

11月17日の毎日新聞一面コラム『余禄』。

「スーパーで
6種類のジャムと24種類のジャムの売り場を作り、
売れ行きを調べた」

「訪れた客の割合は、
4対6で種類の多い売り場の方が人気があった。
だが客のうち実際に買った人の割合は6種類の方が30%、
24種類の方はわずか3%だった」

どうやって人気を調べたのかは、
このコラムからは分からないが、
「人間は選択肢が多すぎると決定できない」

小売業の人々にとっては、いわば常識。
「絞り込みの効用」

もうひとつ。
「チョコレートを並べた同様の実験で
客にチョコを一つ選んで試食してもらい、
味に点数をつけさせる」

「種類の少ない売り場の平均点数の方が、
多い売り場を大きく上回った」

「選択肢が多すぎると自分の選択に自信がもてず、
その満足度も低くなる」

友野典男著『行動経済学』(光文社新書)から、
「選択のパラドックス」と呼ばれる現象。

ここでいう「種類」とは、
品種、あるいは品目だろう。

専門的に言えば、
品揃えには「広さと深さ」がある。
そのなかから戦略を選ぶ。
Narrow and deep。

私がつくった言葉でいえば、
「小さく、狭く、濃く、深く」
これは私の専売特許。

この品揃えをつくることを、
「デプス・アソートメント」という。
英語でDepth Assortment。

アメリカのウェグマンズは、
同じ品目のなかに、
クラブパックを多用する。
つまり大容量商品。

通常の容量の商品と大容量商品とで、
ひとつの品目のなかに単品を増やす。
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写真は両サイドがオーガニック・グレープ・トマト。
左が大容量3ドル99セント、
右が小容量2個で5ドル、
つまり1個2ドル50セント。

こんな売り方が至る所で展開される。

そして大容量のクラブパックを集めてコーナーづくりする。
名づけて「クラブパック・セクション」。
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精肉では大々的にクラブパック展開。
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これもデプス・アソートメントの成果。

ウェグマンズは、
2011年度年商61億9900万ドル。
1ドル100円で換算すると6199億円。
その伸び率は前年比10.7%。
店舗数80店。

1店平均年商77億4875万円は、
こうして創り出される。

品目は英語でItem、
単品はStock Keeping Unit、
略してSKU。

鈴木哲男さんは定義する。
品目Itemは、
「顧客が識別できる商品の最小分類」
単品SKUは、
「これ以上分割できない商品の最小管理単位」
この定義、とてもいい。

顧客が識別できる最小分類を、
さらに分割して管理単位として提案する。

顧客側から見ると、
アイテムがわかればいい。
そのアイテムの中から、
自分の好きな容量のSKUを選ぶ。

店側はSKU管理して、
顧客の利便性を創出する。

ウェグマンズは小容量と大容量、
あるいは通常容量とクラブパック大容量。

さまざまな顧客が、
便利な方を選んで買ってくれる。

面倒だけれど、顧客には極めて便利。
そして大容量を集めれば、
ウォルマートやコストコに負けないコーナーが出来上がる。

つまり全部ウェグマンズで揃う。

これを「コンプリートストア」という。
完璧な店。

関西スーパーが考え出した「2・3の原則」。
例えば「鮭の2切れ入りと3切れ入り」を品揃えする。

そうすると二人家族は2切れ入りを、
三人家族は3切れ入りを買う。
これは便利だ。

四人家族は2切れ入りを2パック、
五人家族は2切れ入りと3切れ入りを、
六人家族は3切れ入りを2パック。
このようにすべての家族構成に対応できる。

ただし単身者世帯には、これは通用しないので、
そんな人が多い商圏の店やコンビニなどでは、
1切れ入りを売る。

アメリカではコストコやサムズ・クラブが、
ほとんどの地区に出店している。
だからアメリカ人は大容量の購買に慣れていて、
それを上手に消費しつくすし、使いこなす。

だからウェグマンズは、
クラブパック大容量と通常容量を、
青果、精肉などほとんどの部門でつくり、
デプス・アソートメントしている。

品揃えの深さが、
ウェグマンズの特長なのだ。

さて毎日新聞のコラムは、
ジャムとチョコレートの「選択のパラドックス」を、
衆議院総選挙の政党乱立に当てはめる。

なんと14政党。

「政党の組み合わせ次第では
ジャムを買おうとしたら
チョコを売りつけられることになりかねない」
品種が多すぎて混乱している売場のようだ。

デプス・アソートメントならば、
その心配はない。

さて昨日、午後に東京・台場へ。

ゆりかもめから見る東京湾は、
薄日が差す程度のあいにくの曇り空。
この秋一番の冷え込み。
12月中旬並みだった。
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それでも、台場の景色はなかなかのもの。
海面に高層ビルが反射している。
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私は、15時30分から、
日清オイリオグループ㈱の政策発表会での講演。
「東京オイリオ会」。
10月18日に大阪で、
西日本地区対象に講演したが、
今回は東日本地区向け。

会場は、グランパシフィック LE DAIBA。
クリスマスツリーが出迎えてくれた。
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到着してすぐに、
代表取締役専務の芋川文男さんと懇談。
来年の主力商品の展示コーナーの前でツーショット。
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講演会場には、
総合スーパー、スーパーマーケットの商品部が参集。
その数、150名ほど。
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テーマは、「2013への商品と価格の行方」
「コモディティ化と価格透明化現象が招くもの」が副題。

初めは日本流通業の5つのTide of Time。
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東日本大震災の影響、
消費税税導入論議と価格意識の問題、
M&Aの新たなうねり、
小型店舗開発とノンストアリテイリング、
食品分野の多業態間競争激化。
そんなテーマをダイジェスト。

そして、米欧のチェーンストア動向。
数表とスライドを見せながら解説。
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さらに商品問題の持論を展開。
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コモディティ&ノンコモディティの現象、
プライベートブランドの最新動向。
10月にアメリカで発見した最新情報も提供。

これは今、どこにも出ていない内容。

全体として、年末から来年に向けて、
商品戦略のカギを握る重要な考え方を語った。

90分間のご清聴を感謝。

講演後には、社内報のために再び、
芋川さんと記念撮影。
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そして、急ぎ、タクシーで池袋へ。
立教大学大学院のサービスマーケティングの授業。
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初めにレポートや論文を書くための、
「結城義晴の文章法」を伝授。
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その後は、履修生個々の「私のクレド」の発表。

それぞれに熟考したクレド。
丁寧なパワーポイントで、
ユニークなクレドをつくり、
プレゼンしてくれた。

本当に面白い授業だった。

寒い一日だったが、
充実感にあふれていた。

心から感謝したくなった。

<結城義晴>

2012年11月19日(月曜日)

日本の「勤労感謝の日」をアメリカの「ブラック・フライデー」にしよう!

Everybody! Good Monday!
[2012vol47]

2012年第47週。
あと5週

11月第4週。

アメリカでは今週の木曜日が、
感謝祭、Thanksgiving Day。

通常はThanksgivingと略して使われる。

Turkey Dayと呼んだりする。
つまり七面鳥の日。

その由来は、1621年、
イギリスからアメリカに移住した人々の、
最初の収穫を祈念する日。

それをアブラハム・リンカーンが、
南北戦争終結後、復活させた。
第16代アメリカ合衆国大統領。

南北戦争の対立から、
国内の融和を図り、
国家としての団結を取り戻すために、
連邦休日と定めた。

つまり感謝祭は、
極めてアメリカ的な、
アメリカ固有の祝日ということになる。

ほとんどの州は、第4金曜日を祝日扱いとして、
4連休のDay After Thanksgivingとする。

感謝祭の前日の水曜日からの5 連休とする州もあれば、
ニューヨーク州のように感謝祭当日のみを祭日とする場合もある。

しかし感謝祭前日の水曜日と、
感謝祭休日最後の日曜日は、
高速道路をはじめとして空港、鉄道などの交通機関が、
1年で最も混雑・渋滞をきたす。

日本のお正月がアメリカの感謝祭と考えると、
いくぶんかぴたりとくる。

この感謝祭はクリスマス商戦の前哨戦。
したがって、第4金曜日から特別セールが展開される。

この日を「ブラック・フライデー」と呼ぶ。
小売業の店舗が「黒字になる金曜日」

そして感謝祭連休の翌日は、
週明けの月曜日にオフィスのインターネットを使って、
クリスマス・プレゼントを購入する人が圧倒的に多い。
そこでこの日を「サイバー・マンデー」と呼ぶ。

サンクスギビングからクリスマスまでの1カ月間。
日常的な商品を扱う業種業態以外は、
年間売上高の5割がこの1カ月に集中する。

ショッピングセンターに入っているファッション・服飾店、
宝石貴金属店などなど、この1カ月が書き入れ時。

ちなみに感謝祭の朝、
大統領がTurkey Pardonという行事を行う。
今年はバラク・オバマ大統領。
二羽の七面鳥を屠殺される運命から恩赦する。
感謝をこめて。

このアメリカの感謝祭にあたるのが、
日本では「勤労感謝の日」。
まったく偶然にも今年の11月23日は、
「アメリカのブラック・フライデ―」に重なる。

日本の「勤労感謝の日」は、
新嘗祭(にいなめさい、しんじょうさい)の日に由来する。

農業国家日本には、
神々に五穀の収穫を祝う風習があった。
それが新嘗祭で飛鳥時代・皇極天皇のときに始まった。

それが第二次大戦中まで続いた。
GHQは占領政策として、
天皇行事・国事行為を切り離し、
その代りに「勤労感謝の日」が定められた。

趣旨は、
「勤労をたつとび、生産を祝い、
国民たがいに感謝しあう」こと。

私は小売り・サービス業の人々にとって、
「勤労に感謝する日」に勤労するのだから、
とりわけて大事な日だと思っている。

そしてこの日が、
アメリカの「ブラック・フライデー」に重なる。

日本でも年末商戦はクリスマスからスタートする。
クリスマス商戦が年末年始の前哨戦と言われたり、
年末年始商戦は一年の集大成と位置付けられたりする。

それはそれで正しい。

しかし勤労感謝の日の三連休にはもう、
年末年始商戦に突入している。

そして「この1カ月が1年の半分を占める」というほどに、
ここに集中すべきであると思う。

それが偶然にも今年、
アメリカと重なった。

勤労感謝の日を
ブランク・マンデーにしよう。

それが私の提案。

その勤労感謝の日、
今週の金曜日。

目いっぱい盛り上げたい。

早仕掛け・早仕舞い・際の勝負。
今年の大潮流。

心して取り組みたい。

顧客の心境。
松茸の値札試しに覗きけり

〈日経俳壇 亀山・岡田良子〉

松茸の値札。
覗きつつ気になるものだ。

バッテラのうまい秋なる大阪よ
〈同 豊橋・河合清〉

バッテラの旨い季節。
日本の冬も、いい。

さて今週の私のスケジュール

月曜日はいつものように立教。
サービス・マーケティングの講義。
各自がつくってきたクレドの発表。
これ、ほんとうにおもしろい。

夕方は日清オイリオグループでの講演。
東日本のお取引先向けの政策発表会。
「2013年への商品と価格の行方」をテーマに、
コモディティ化と価格透明化現象について語る。

明日は終日エキスパート研修会。
水曜は名古屋のミッドランドホール。
フードぐるむ公開合セミナー
白熱教室で講演。
折兼が主催。
テーマは、「お客様のために一番大切なこと」
内容は、ロイヤルカスターマーづくりのすすめ。
午前10時から。

午後は、岩田松雄さんが講演。
スターバックス元CEO

現在、リーダシップコンサルティング代表。

250名の参加があるという。
中部エリアの皆さんに会うのが楽しみだ。

木曜22日は、終日、
横浜商人舎で原稿執筆。
久しぶりに、オフィスでの仕事になる。

23日金曜は「勤労感謝の日」の祝日。
そして週末は、立教大学大学院でのゼミ指導。

あわただしさのなかで、秋が過ぎ、
初冬を迎える。

11月の商人舎標語。
朝に希望、昼に努力、夕に感謝。
「勤労感謝の日」がある11月、
いつもと変わらぬ感謝を。
いつも以上の感謝を。

では、みなさん。
Good Monday! 

<結城義晴>

2012年11月18日(日曜日)

ジジとお父さんのゴルフ行[日曜版2012vol47]

ジジです。
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ずいぶん秋がふかまってきて、
トーキョーに木枯し一号がふきました。
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それでも、きょうは、
いい天気。

ユウキヨシハルのおとうさん、
朝早く、でかけました。
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これです。
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でも、ほんとうに、
ひさしぶり。
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ずっとずっと、シゴトばかり。

朝日がのぼる。
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なんだか、からだが、
ムズムズしてくるみてたいです。
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ゴルフにいく日は。

ヨコハマ・ベイブリッジ。
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ヨコハマからチバまで。
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みなとみらいとミナトがみえる。
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アクアラインをはしって、
つきました。
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立野クラシック。

空がすんでいる。
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空気をいっぱいに、
すいこんで。
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ずっと、あるいて。
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おとうさんにとって、
とてもいいこと。
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風がつよくて、
雲はうつろう。
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ずっと、空をみている。
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木々もかわってきた。
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イチョウは葉をおとす。
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うつくしい。
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葉がおちた木。
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冬じたく。
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ゴルフコースも、
日々、かわっている。
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冬の花サザンカ。
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赤いサザンカ。
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白いサザンカ。
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空をみて、雲をかんじて、
木々や花をたのしんで、
もちろん、プレーにもうちこんで。
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おとうさんは、
リフレッシュしました。

すぐに夕方。
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もう、すぐにかえってきます。
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トーキョー・ベイに日がしずむ。
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アクアラインの海ほたる。
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ちょっとジュータイ。
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ちかづいてきた。
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でもそれもクリアして。
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もうすぐ、かえってきます。

ベイブリッジに夕日がはえる。
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もうすぐでしょうか。
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かえってきたかな?
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おかえりなさい。
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おつかれさま。
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ところで、
スコアは?

「・・・・・・」

<『ジジの気分』(未刊)より>

2012年11月17日(土曜日)

「人間」の如き会社の「信用」とアマゾン・キンドル「ショールーミング」

10月から11月初旬にかけて、
23日間アメリカにいた。

帰国してから今度は、
第2回商人舎ミドルマネジメント研修会。
ご参加に心より、感謝したい。

上田惇生先生をはじめ、
鈴木哲男講師、
高野保男講師、
白部和孝講師、
そして結城義晴。

鈴木さん、高野さん、白部さんは、
もちろん私を含めて、
それぞれ互いによく知り、
互いに信頼が深い。

社会的にも信用され、
互いに信用し合っている。

だから全体の論理にブレがない。

自分で言うのもなんだが、
素晴らしい研修会だったと思う。

さて、『ほぼ日刊イトイ新聞』。
糸井重里さんが書く巻頭言「今日のダーリン」。

今日は「信用」について考察する。

信用されることは、
とてもよいことだと思うのだけれど、
「信用されよう」としちゃぁいけな
い。

実に、糸井さんらしい切り出し。

つまり、自然にあなたが(わたしが)やっていることが、
人に信用されているということなのだから、
「信用されよう」としてやっていることは、
ただの、「中身のないカタチ」になっちゃうからだよね。

「信用されよう」としてきたことが積み重なって、
信用されるしかないというくらいまでに
信用が貯ったら、信用されてもいいのかもしれない
‥‥のだけれど、かっこよくはないなぁ

糸井さんは「かっこよくない」と表現する。
私は「美しくない」と思う。

「信用されよう」としてじゃなくて、
「たがいに気分よくいたい」くらいの気持ちで、
当たり前のようにやっていたことが、
あんまり好感度の得点を上げられなかったとしても、
そっちのほうが、美しいような気がする。

やはり「かっこいい」と「美しい」は同じ意味だった。

たぶん、人間は、無意識でそういうことを思ってて、
「信用されよう」としている人の集めた「信用」と、
「信用されよう」としてない人の得ている「信用」とを、
なんかちがうんだよなぁ、と嗅ぎ分けているのだろう

鋭いなぁ、糸井さん。

企業とか組織っていうのは、
「機械」というか「道具」だから、
「信用」だとか「かっこよさ」だとかについて、
意識的、戦略的に増やそうとする。


「機械」なんだから、これも自然なことだよな。

ピーター・ドラッカーは、
その組織や企業や産業を徹底的に突き詰め、
「美しいか、美しくないか」というレベルに至った。

なのに、それでも、
「信用されよう」と目的にするんじゃなく、
「信用」されている企業だってあるように思
う。

「店の暖簾」だとか「会社の信用」だとか、
本物は、結果として「信用」されている。
糸井重里、こんな結論に到達する。

「機械」じゃなく、それより
不完全な「人間」に似せた
会社なんじゃないだろうか

人間はみな、不完全。
機会のような「完全」な存在ではない。

しかしかっこいいし、美しい人がいる。

「不完全な人間」のような会社、
人間のような「組織」。
それが美しくて、かっこいい。

ながらく美しくあれば、
それが自然な「信用」となり、
「暖簾」となる。

不完全でも、
人間らしい美しさ。
それが店や会社に、
にじみ出てくる。

ここで岡田徹詩集より。

小さな店であることを
恥じることはないよ。
その小さなあなたのお店に、
人の心の美しさを
いっぱいに満たそうよ。

岡田先生、ありがとう。

さて日経新聞一面の記事。
「アマゾンのキンドル、
ヤマダなど販売見送り」

ヤマダ電機とエディオン、ヨドバシカ メラの3社。
アマゾン・ドット・コムの携帯端末「キンドル」シリーズを販売しない。

アマゾンは来週月曜日の19日から、
日本国内でまず電子書籍端末「キンドル・ペーパーホワイト」を売り出し、
12月には小型タブレット「キンドル・ファイア」を発売する。
さらに高精細液晶搭載の「キンドル・ファイアHD」が続く。

「キンドルペーパーホワイト」が8480円と1万2980円。
「キンドル・ファイア」は1万2800円、
「キンドル・ファイアHD」は1万5800円。

破格の値段。

「キンドル・ペーパーホワイト」は、
Wi-Fiでネット接続する機種が8480円。
NTTドコモの3G携帯電話回線も使える機種が1万2980円。

3Gの通信料金はアマゾンが負担。
利用者は無料でアマゾンの電子書店「キンドルストア」に接続、
もちろん購入には金がかかる。
電子書籍は約5万冊。

キンドル・ファイアとファイアHDは、
電子書籍の他、音楽やゲームの購入、
もちろんインターネット接続は可能。
楽曲数は2000万曲。

アマゾンCEOのジェフ・ベゾスの発言。

「日本語を美しく表示できるよう特別なフォントを開発した。
世界最高の端末とサービスを用意した」

「ショールーミング」と呼ばれる現象がある。
リアル店舗が「ショールーム」化してしまうこと。

実際の店舗で見て触って、
ネットで買う。

土地を手当てし、
建物を建て、
什器・備品を準備し、
人を配置して、
商品を販売する。

それが有店舗。

対して無店舗販売は、
ネット上で見せて、
ネット上で決済し、
しかも安い。

唯一の弱点は、
顧客が商品に触れられないこと。

その商品との接触をリアル店舗でやって、
購買はバーチャル店舗。

これでは有店舗販売はたまったものではない。

そのうえネット王者のアマゾンが、
プライベートブランドを開発し始めた。

そしてキンドルそのものが、
アマゾンの通販サイトなどへの顧客流入につなげる機能。
だからリアル側は、それを販売しない。

日本では、ビックカメラ、ケーズホールディングス、
上新電機などが販売。

アメリカでは、
ウォルマートが初めは売っていたが、
販売中止。

リアルで販売していても、
最終的にはアマゾンで購入する人が多い。

はてさてこのヤマダ、エディオン、ヨドバシカメラの政策、
さらにアマゾン・ドット・コムの戦略。

かっこいいのはどっちか、
美しいのはどっちか。

アマゾンの方が、頭はいいし、
かっこいい。

リアルの側には、
リアルとネットの融合で、
ネット・オンリーを打ち破るアイデアが求められる。

週末。

自分くらいは、
美しくありたい。

<結城義晴>

2012年11月16日(金曜日)

昨日は月刊マーチャンダイジング15周年を祝い今日はPCSAで講演

2012年11月16日15時49分、
衆院本会議開始。

そして15時50分、
衆議院解散

野田佳彦首相は、15時53分、
横路、平田衆参両院議長に挨拶回りし、
衆議院議員は全員一斉に、
選挙モードに突入。

太陽の党と日本維新の会は、
合流を合意。
みんなの党を含めて、
第三極を形成する。

上田惇生先生の言い方を借りれば、
ポスト・モダンは、
「美しいか、美しくないか。
その判断しかない」

果たしてこの第三極、
美しいか、美しくないか。

昨日は、夕方まで、
第2回商人舎ミドルマネジメント研修会だった。
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最後の講義をして、
無事に受講生を送り出した後、
『月刊マーチャンダイジング設立15周年』記念の、
パーティに向かった。
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場所は東京・目黒の雅叙園。
正面玄関前に設えられた假屋崎省吾の生け花。
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『月刊マーチャンダイジング』は、
ドラッグストア経営専門誌。
15年前、日野真克君が立ち上げた。
日野君は、商業界『販売革新』編集部出身。

私は当時、取締役編集担当。
彼の独立を大いに、頼もしく思ったものだ。

その日野君は、現在、主幹。
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そして現在、月刊誌の編集長を務めるのが宮崎文隆君。
となりはその夫人。
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彼もまた、『販売革新』の編集長からの転身。
私が社長の時に、
最後に編集長に任命したのが彼だ。

その二人がいま、ドラッグストア業界に貢献している。
私は、とてもうれしい。

そして、昨日、スタッフとして活躍していたのが、
鹿野恵子さん。
これまた商業界出身。

私が社長の時に採用した才女。
今、フリーのライターとして、活躍中。
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月刊『マーチャンダイジング』では、
私の担当編集者。
お世話になっている。
商業界取締役営業統括だった松井康彦さんも出席していて、
なんだか商業界の同窓会のよう。

パーティでは㈱大木の松井秀夫会長兼社長と懇談。
70歳を迎えた松井さん。
「70のランドセル」の話をしてくれた。
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「人間70歳はみな老人だと思っている。
しかし70歳の人は初めて70歳になる。
だから小学1年生が新しいランドセルを背負うように、
70歳のランドセルがあるはずだ」。

「しかしこのランドセルに入れるものは、
はじめて70歳を迎える人間にはわからない。
だから例えばドラッグストアが、
『70歳のランドセル』といった企画を出して、
70歳の人間に必要な商品群を提案するくらいのことをしてほしい」

「シルバーだとか高齢者だとか言いながら、
『70歳のランドセル』を提案してくれる店はない」

さすが松井さん。

「60歳のランドセル」もお願いします。

そして日本リテイリングセンターの渥美六雄さん
左は商人舎エグゼクティブプロデューサーの松井康彦さん
アドパイン代表。
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そのあと、松井さんと、
目黒の「ビッグシェフ」。
解禁のボジョレヌーボーで乾杯。
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おいしかったが、
疲れ切っていた。

日野君、宮崎君、
おめでとう。

そして今日は、午後から品川へ。
第42回パチンコチェーンストア協会公開経営勉強会での講演。
今週はミドルマネジメント研修会での講義を合わせて、
4日間、連続で講演したことになる。

今日の私は第一部を担当し、そのテーマは、
「チェーンストアにおける株式上場の是と非」
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今日は株式上場の話。

ダイナム・ジャパン・ホールディングスが、
香港証券取引所メインボードに上場した。
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ダイナムの上場は奇跡的快挙に違いないし、
産業化を推進するための大きな布石となった。

そこで上場を考えてみようという趣旨。

上場は、企業経営にとって、
メリットもあればデメリットもある。
それが私の考え方。

アメリカや日本の事例、
コーネル大学ビル・ドレイク教授の提案などを紹介しながら、
1時間きっかりで講演。

ピーター・ドラッカー先生の言葉。
「理想を求め、
手持ちの道具で、
ケース・バイ・ケース、
一歩一歩」

株式上場への行動も、
非上場のままでいることも、
ケース・バイ・ケース。
一歩一歩。

それしかない。

ただし、理想を求めねばならない。
それなくしては「美しくはない」。
ポスト・モダンではない。

第二部の講師は、
三堀法律事務所所長の三堀清さん
「三店(点)方式の違法性とそのための条件について」
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三堀さんの解説は、実に具体的で明快だった。
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この業界の「グレー」と言われる換金の問題点が、
法律的に見事に整理され、盲点が解明され、
その合法性が証明された。

三堀さんは、私と同じ、
第三者機関パチンコトラスティボードの専門委員。
今、最も輝いている弁護士の一人。

第三部の講師は、諸江幸祐さん
「株式公開は企業進化の重要ステップ」

諸江さんは㈱YUMEキャピタル代表。
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ゴールドマンサックス証券元マネージングディレクターで、
リテール部門のアナリストとして何度もナンバー1に輝いた。
現在は、コンサルタントとして大活躍。
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ダイナムの上場後の課題を整理し、
上場後の活動こそが、大事であることを主張。
とりわけ「エクイティ・ストーリーの提案」が大事であることを強調。
素晴しい内容だった。

諸江さんにも、心から感謝。

それにしても今週は、疲れた。
明日の立教・結城ゼミで終わる。

もう一息。

お疲れ様。

<結城義晴>

2012年11月15日(木曜日)

商人舎ミドルマネジメント研修会の成功と「美しいか美しくないか」

中国では新体制が始動。
59歳の習近平国家副主席が、
共産党総書記と党軍事委員会主席を兼務。

一方日本は明日、
衆議院解散。
年末の12月16日まで、
一挙に選挙モードに突入。

しかし湯河原は、
今日も美しい快晴。
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あの山並みの向こうに富士が見える。

商人舎ミドルマネジメント研修会最終日。

13日火曜日から15日木曜日までの、
2泊3日の完全合宿制研修会。
いよいよ最後の日を迎えることとなった。

8時前には受講生たちが集まってくる。
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今日も朝から理解度判定テストが行われる。

昨日学んだことをどれだけ、
自分ものにしているのか。
自分の理解度を自分で知るためのテスト。

「知る」
「分かる」
「できる」

その「知る」のレベルを知るためのテスト。

昨夜は、夜の11時半過ぎまで、
自習室にこもる受講生たちがいた。
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その成果がためされる30分間の小試験。
いよいよスタート。
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ペンが走る音が鳴る。
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誰もが30分間に集中する。
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昨日学んだ白部和孝先生の計数問題も出題される。
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電卓の音も会場に響く。
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皆が集中する朝の30分間。
これが商人舎ミドルマネジメント研修会の特徴。

第1回テストではなんと、
100点満点が一人出た。
完璧な回答に事務局全員脱帽。

90点以上も5人。

難しい問題。
しかし誰もが一所懸命。

テストから解放された後の笑顔。
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晴れやかな笑顔。
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お疲れさま。
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しかしそれもつかの間。

最終日の講義は、
はじめに高野保男講師。
作業問題とオペレーションシステム。
高野さんはレイバースケジューリングに関する、
紛れもない日本の第一人者。
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レイバースケジューリング構築のための
作業改善の考え方と具体的な取り組みを、
豊富な資料映像とスライドを駆使して、
2時間にわたって講義してくれた。
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最後は、エクセルを使った作成システムを紹介。
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受講生たちは食い入るよう見て、学んだ、

次の指導先に移動する高野さんと、
ホテルの前で記念撮影。
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1年に350日、全国を指導して回る。
指導依頼は引きも切らない。
日本でいちばん忙しいコンサルタント。

ありがとうございました。

そして、ミドルマネジメント研修会の特別記念講演。
上田惇生先生登場。
もちろんテーマは「ドラッカーの神髄」
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ドラッカー翻訳の第一人者、
そしてドラッカーの分身ともいわれる上田先生。
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「ドラッカー以上にドラッカーを知る」

上田先生の第一声。
「世の中を変えるのは日々の仕事だ」

「偉大な人物や有名な経営者が社会を変えるのではない。
ミドルマネジャーを中心とした毎日の仕事が、
人々の生活を変え、世の中を変える」

執筆中の最新著書は、
『ドラッカーのケーススタディ50選』。

その本を書くなかで上田先生自身、
一番感心したことがある。
「小売業で成功するのは簡単である。
二つのことをやればいい。
第一に、お客がにこりとする店をつくればいい。
第二に、働いている人がにこにこする店をつくればいい」

ほんとうに、それをすればいい。

ドラッカーはマネジメントをどのように考え、
どのように理論体系をつくったのか。
ミドルマネジメントにとって、何が大事なのか。
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ホワイトボードいっぱいにポイントを書き出し、
丁寧に丁寧に、語ってくださった。
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写真は「目標による管理」の8つの領域の説明。
(1)マーケティングの目標
(2)イノベーションの目標
(3)生産性の目標

ここには、肉体労働の生産性、
サービス労働の生産性、
そして知的労働の生産性があって、
ドラッカーはそれぞれを、
全く異なる視点から解明している。

この後に続くのは、
(4)人、労働資源の目標
(5)土地、つまり物的資源の目標
(6)資金「たちのいいお金」の目標
(7)社会的責任の目標

そして最後に、
(8)「必要条件」としての利益の目標

上田先生の講義のなかで、
私自身、大いに学んだことがある。

それはモダンとポスト・モダンの違い。
モダンとは「近代化」、
ポスト・モダンは「現代化」。
私は商業の現代化を標榜している。

「美しいか、美しくないか。
その判断しかない」

大きいこと、強いこと、速いこと。
みな、モダンの考え方だった。
そして近代化の上に現代化は果たされる。
だからモダンの考え方も重要だ。

しかしポスト・モダンの特徴は、
美しいこと。

店も美しい。
売場も美しい。
商品も美しい。

仕事も美しい。
数字も美しい。
会社も美しい。

人間として美しい。

美しいことが最優先される。

私は思いだした。
故上野光平先生の著書に、
『美しい商人・醜い商人』があった。
西友の創業者にして、
優れた流通業研究者。

そして上野先生は、
ポスト・モダンを訴えていた。

私はまた一つ、
「現代化」のキーワードが見つかった気がした。

最後に「事業に成功する三つのこと」
第一は現状を把握する、
第二は使命感を持つ、
第三は自分の強みを知る。

現状把握し、強みを知っていても
使命感がなかったら破滅する。

上田先生とドラッカーの厳しい指摘。

最後は質問タイム。
手を挙げ質問する東尾里江さん。
紅一点の㈱万代の教育マネジャー。
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それに対しても、丁寧に答えてくださった上田先生。
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最後はスタンディングオベーション。
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上田先生、ありがとうございました。
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右は、商人舎エグゼクティブディレクター川勝利一さん。
いつも上田先生のエスコート役。

3日間の締めくくりは私の総括講義。
「ミドルマネジメントが社会と会社を救う」
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まず最新の経営戦略論のガイダンス。
それは現状把握のために必須である。
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「フォーマットとポジショニングの戦略」。

時代はレース型競争から、
コンテスト型競争へと転換している。

上田先生の言う「美しさの競争」時代。

そのなかでいかに自らをポジショニングするか。
アウトスタンディングにポジショニングするか。

さらに「寡占から複占への現象」と、
「コモディティ化現象」。

これらも現状把握と脱コモディティのために必要だ。
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現状把握したうえで、
自らの「強みを知る」。
「使命感」に燃えて。
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最後は「ミドルマネジメント・イノベーション」
自ら、変われ!
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自分が変わらねば、
仲間を変えることは出来ない。

自分が変わらねば、
店を変えることは出来ない。

自分が変わらねば、
会社を変えることは出来ない。

自分が変わらねば、
社会を変えることは出来ない。

お客さまがにこりとする店をつくるために、
働く人たちがにこにこする店をつくるために

自ら、変われ!

3日間のご清聴に、
こころから感謝したい。

熱海駅、湯河原駅へ向かう受講生たちを乗せたバス。
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バスの窓に笑顔がのぞく。
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そのバスを見送った。
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お疲れ様、ありがとう。
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課題レポート、忘れずに。

次回、第3回商人舎ミドルマネジメント研修会は
来年の5月28日・29日・30日に実施。
場所は西新宿。

さらに来秋9月には、再び湯河原で
第4回ミドルマネジメント研修会を開催する。

「美しいか、美しくないか」
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それがポスト・モダンの鍵を握る。

そのことがずしんと心に残った。
湯河原は美しかった。

<結城義晴>

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