結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2012年04月12日(木曜日)

「アウトレット曲がり角」に疑問を呈しつつ、USEI幹部に熱い講義

横浜商人舎の私のデスクのうしろの桜。
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もう完全な葉桜だが、
それがあっという間に、
緑色に染まってきた。

桜が散ろうが、
新緑が広がろうが、
今月2日、
結城義晴のフェイスブック
グランドオープン!

「facebookで友達になろう」
「知識商人の輪を広げよう」
よろしく。

さて日経新聞の調査。
定期的な「日経POSデータ」の宣伝くさいところもあるが、
食品40、日用品30品目の2月の平均価格は、
「4割にあたる28品目が
前年同月比で値上がり」

この調査は全国の310店から収集。
業態はスーパーマーケット・総合スーパー。

日用品は30品目中15品目で価格が上昇。
つまり値上がり確率5割。
シャンプーはプラスの18.1%、
ベビー用紙おむつ類はプラス5.1%。

食品は40品目中13品目が値上がり。
こちらはコモディティ化が進んでいる。
レギュラーコーヒー豆が4.2%増、
バターがプラス9.9%。
即席袋中華そばもプラス4.3%。

一方、値下がりは33品目。
ペットボトル入りウーロン茶飲料2リットルがマイナス3.5%、
缶入りビール350ミリリットル×6本がマイナス1.2%。
原料高の影響が少ない領域では、
価格競争とコモディティ化現象は続く。

ただし、この1年を振り返ると、
東日本大震災直後に品不足で価格上昇。
その後の供給回復で価格下落。
昨秋から再び価格上昇。

ウェーブを描いて、上がったり下がったり。
こういった時に効力を発揮するのが、
ウォルマート流のエブリデー・ロープライス。
何しろ「ほぼ1年間、売価を変えない政策」なのだから、
顧客に安心感を植え付けることができる。

3月末に発表された2月の消費者物価指数は、
20
10年を100として、
生鮮食品を除くベースで99.5。
これは前年同月比0.1%の上昇。

国会でも連日、
消費税論議が繰り広げられている。
国民は価格に、ひどく敏感だ。

このことは私たちが、日々、
肌で感じ取っておかねばならない。

もう一つの日経新聞ニュース。
「アウトレット曲がり角」

明日の13日、
「三井アウトレットパーク木更津」が開業。
場所は千葉県木更津市。
テナントは171店舗、
初年度売上高目標は320億~340億円。
国内最大級のアウトレットモール。
171店には、国内のアウトレット初出店の21店が含まれる。

三井不動産・菰田正信社長は
「今後さらに増床する」とコメント。
しかしそれは当たり前の常識。

ショッピングセンターも、アウトレットモールも、
グランドオープン後の拡張・増床計画は、
最低でも第1次、第2次、第3次くらいまで必要。

同社では「250店まで増やす方針」だそうだが、
テナントを増やし、あるいは入れ替え、
モールとしての魅力度を上げ続けねばいけない。

何しろディベロッパーは、
開発したらほかに大した仕事はないのだから。

2000年以降、日本でも、アウトレットモールは急成長。
記事には「デフレを背景に」と書かれているが、
そんなことは二次的な要因。

ショッピングセンター同士、業態間の競争の結果、
登場すべくして登場し、
成長すべくして成長したということ。

ただし、今年の開業はこの木更津だけ。
来年以降も、出店が決まっているのは、
「酒々井プレミアム・アウトレット」くらいだという。
こちらは三菱地所子会社のチェルシージャパンの開発。

一方、昨年6月、
「アウトレットモール・リズム」が閉鎖。
埼玉県ふじみ野市。
1993年、国内第1号としてオープンしたもの。

現在の国内のアウトレット施設数は39。
これは日本ショッピングセンター協会の発表。

全米には300強のアウトレットモールがある。
例えば私たちがよく訪れるカリフォルニア州だけでも31、
テキサス州では16。

人口比で考えると、
日本のアウトレットモールの開発余地は、
まだまだありそうにも思えるが、
記事の商業コンサルタントのコメントでは、
「アウトレットの出店余地はあと2~3カ所程度」

日本のアウトレットモール市場規模は6000億円で、
矢野経済研究所の推計では、
2011年度は前年度比3%増。

理由は「競合激化による市場の伸び悩み」。

その理由として、
インターネット通販の伸長と、
百貨店のシーズン商品のセール拡大があげられ、
「アウトレットの存在理由が希薄になりつつある」と総括されているが、
これはちょっと短絡にすぎると思う。

アウトレットモールは、
「二重価格の大義を背負った商業集積」だ。
これは私の見解。

ここでなら一流メーカーも、
プレステージストアも百貨店も、
常時、正々堂々と、
二重価格で販売し、在庫処分することができる。
そのうえ、アメリカでは今や、
アウトレットでの売り上げの方が断然、伸びている。
このメリットは計り知れない。

百貨店や専門店が、
シーズンの終わりにバーゲンを打つ。
これと常設のアウトレットとは、
まったく異なる。

顧客の気持ちになってみればわかる。
シーズンが終わるのを指をくわえて、待つのか。
それとも今すぐアウトレットに行って買うのか。
アウトレットモールの当事者たちが、
この「二重価格の大義」を意識せず、
「存在理由が希薄」だと考えたとしたら、
「ハイ、それま~でよ」

健闘を祈る。

日本の顧客たちは、
まだまだアウトレットモールの意義を、
知らない。

さて、昨日は入間市の㈱USEI。
立教大学大学院・結城ゼミ3期生の朝川康誠さんが、
社長を務めるパチンコホール企業。
その幹部会での講演。

GP(ゴープラ)を店名に4店を運営する。20120412145940.jpg

本部はGP入間店の2階。
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平日にもかかわらず、
550台の駐車場はほぼ満車状態。
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1円パチンコ5円スロットの専門店として、
日本有数の「稼働率」を誇る店。

本部で出迎えてくれたのは、
朝川社長と、嶋内仁財務部長兼総務人事部長。
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私と嶋内さんは旧知の仲。
ある意味でチェーンストア研究者としての同志。

会議室会場では、
店長、副店長、本社幹部の精鋭17人が、
元気なあいさつで迎えてくれた。
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はじめに朝川さんのあいさつ。
「結城先生にとっての師が、倉本長治先生、渥美俊一先生であるなら、
私にとっての師は、これからずっと結城先生です」
うれしい言葉。
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そして嶋内さんが、私を紹介してくれた。
嶋内さんは、私が商業界社長のころ、
パチンコチェーンストア協会のアメリカ視察ツアーでご一緒した。
協会の人事部会リーダーで、精力的に活躍。

だから、5年ぶりの対面。
そんな、話を織り交ぜながら、
丁寧に紹介してくれた。
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そして、この日の私のテーマは、
「基幹産業化に貢献せよ!」
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USEIのための21世紀の考え方を、
倉本長治の「店は客のためにあり、店員とともに栄える」論、
渥美俊一の「チェーンストア二段階革命論」、
そして最後に、「ドラッカーのマネジメント論」という組立てで、
できるだけ分かりやすく講義した。
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朝川さんは、立教大学院で、
私のサービス・マーケティング講座を履修した。
その講義課題でクレドを作成。
それをUSEIのクレドとして掲げ、
組織を運営している。

インターネットでUSEIのクレドを知り、
入社を希望してくる若者がいるほどだという。
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学んだことを経営実務に活かしてくれる。
そしてそのクレドがこの会社の方向性を決めている。
本当にうれしいし、ありがたい。

最後に全員で記念撮影。
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その後、取締役営業本部長の上岡次郎さんも加わり、
近くの豆腐料理の店で会食。
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講演の後のビールはうまいし、話も大いに弾んだ。
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すっかり、夜も更けた。
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朝川さんと上岡さん(右)は、
5月の商人舎アメリカ視察Basic編に参加してくれる。
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結城ゼミ生の会社での講演、これもよし。
チェーンストア研究者の同志・嶋内さんとの再会も、よし。
若い経営陣が引っ張るベンチャー企業、これもまたよし。

立教での出会いが、
実を結びつつあることを実感して、
私の気分は高揚していた。

<結城義晴>

2012年04月11日(水曜日)

糸井重里・吉本隆明と谷川俊太郎『永遠の課題と緊急の課題』の解決

東京・横浜の桜の季節、
そろそろ終盤に入った。

「桜の散り際」というが、
私はこれも大好き。
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商人舎近くの新田間川縁の並んだ桜の木。

その新田間川で、
「花見を楽しむ鳩」
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[Photograph by Ayako Yamazaki Suzuki]

昨年はなぜか開催しなかったけれど、
昨日は商人舎「お花見御膳」。
桜の季節にすき焼きをいただく。

ところは横浜高島屋の人形町今半。
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まず、前菜。
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そしてすき焼き鍋。
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「本日は群馬の牛肉です」
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野菜も美しくカットされ、
豆腐や白滝と一緒に、
きれいに並べられている。
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あとは、卵と割り下。

まず鍋で割り下を煮立たせて、
そこに肉を入れる。
すき焼きは、最初に肉を焼いて食べる。
これが王道。
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次に、肉と野菜を同時に焼いて、
肉と割り下の味を充分に野菜にしみこませて、
いただく。
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「堪えられません」

合わせるのはもちろん、
エビスビール。

食べることに夢中で、
その間、写真を撮ることも忘れる。

食べ終わったら、
満足の笑顔。
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後ろの小手毬の花も、笑顔。

ごちそうさまでした。
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桜にはすき焼き。
これ、絶対の組み合わせ。
ほかには考えられない。

堪(たま)らない、堪(こた)えられない。

その後、私は、
立教大学へ。
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こちらもキャンパスは桜の季節。
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赤煉瓦の校舎と桜。

なかなかに、いい。
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キャンパスに、夕闇が迫る。
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私は自分の研究室で、
ひとり執筆。

いつの間にか午後9時を過ぎている。
正門前の夜桜も、美しい。
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「朝に希望、
昼にすき焼き、
夕に感謝」

ありがとうございました。

さて、糸井重里の『ほぼ日』。
その巻頭言「今日のダーリン」昨日版。
「さまざまなことがらには、
その場で解決する性質の『緊急の課題』と、
実は簡単には結論が出せない『永遠の課題』がある。

そのふたつの、両方に目が行ってないと、
問題をほんとうにとらえたことにならない」

素晴らしい。
『吉本隆明が語る親鸞』のなかにある。

「緊急の課題と永遠の課題」
概念を対比的にとらえることで、
物事の本質が見えてくる。

「タバコを吸うことは、百害あって一利なしと言われます。
やめたほうがいい理由は、いくらでもあります。
だから『やめればいい』というのは
『緊急の課題』としてのとらえ方です」

「気づき」という言葉が盛んに使われるが、
これは「問題発見」のことで、
これにも二つあります。

ひとつは「緊急の課題」のなかの問題発見。
もうひとつは「永遠の課題」のなかの気づき。

問題発見されていなかった緊急課題も、
気づきだけではまったく問題解決されない。
永遠の課題の気づきは、
それこそ問題解決の出発点に過ぎないし、
そんな問題発見は、たいていの場合、
誰かがどこかで、すでに行っている。

問題発見⇒問題解決。
このプロセスの体内化。
これこそ、最も重要なマネジメント問題です。

「人類の長い歴史のなかで、
どうしてタバコというものが、存在し続けてきたのか。
なんでこれほど続いちゃってきたんだ、という疑問は、
『永遠の課題』に属することです」

「歴史が、『法律』だけでなく『哲学』や『道徳』という
ちょっとわかりにくいものを残してきた理由は、
『永遠の課題』への敬意と畏れがあったからでしょう」
企業経営も店舗運営も、必ず、
緊急課題と永遠課題を両方持っている。

糸井重里は言う。
「『永遠の課題』を抱えながら『緊急の課題』を解決する。
その両方を視野に入れていくことが、
ますます大事になってくると、いままた思っています」

これはピーター・ドラッカーのマネジメントそのもの。

小売りサービス業界は、
どうしても「緊急の課題」偏重になりがちだ。

しかし、しかし、「永遠の課題」も抱えつつ、
「緊急の課題」を解決することが、
「いま、ますます大事になっている」

その糸井重里さんと谷川俊太郎さんの対談。
詩をつくることに関心が及ぶ。

谷川俊太郎さんの言葉。
「何かをわかっても、
詩を上手く書ける方法はない」

そう、簡単に問題解決できる問題は少ない。
気づきだけで解決できるものは、
緊急ではあっても、
本腰を入れて解決しなければならないほどの問題ではない。
対処、手当てに過ぎない。
天才詩人・谷川は言う。
「歳取ってきて
いま、書くのがすごく楽なんです」

私も物書きの端くれだが、さすがに、
「書くのが楽」という境地には至っていない。。

「ぼくは(小声で)できるだけ苦労を
見せないように、見せないように
書いてるわけですよ」

これは結城義晴にも、良くわかる。

「やっぱり、自然に書けたんだね、というように
読んでもらえるのが、うれしいです」
店づくりも売り場づくりも、
「自然」につくったと感じてもらえるのが一番。

「苦労を見せないように、見せないように」つくる。
それが超一流の作法。

「批評家的な部分もきっと必要なんだけど、
ただの批評家になってちゃ、
ぜんぜんだめなんでねぇ」

「言葉を直していくための
自分の基準というものが、
ないとだめなわけでしょう?

自分の基準をある程度信じてないと
直せないわけです」

谷川俊太郎、恐るべし。
詩作を語りつつ、
マネジメントに示唆を与える。

ある種の経営者にも、
詩的要素を強みにする者は、
存在すると思う。

例えば西友を創業し、
セゾングループ代表となった堤清二さんのように。

しかし谷川俊太郎の考え方と態度と姿勢、
確かにマネジメントに通じる。

<結城義晴>

2012年04月10日(火曜日)

ダルビッシュのオセロ的初勝利と人間と企業の「ポジショニング・強み」

メジャーリーグのルーキー、
ダルビッシュ有。
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テキサス・レンジャーズ対シアトル・マリナーズ戦に先発。
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日本人もテキサス人も、
こぞって期待し、応援した。
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「We love YU long time」
嬉しい声援。

背番号11は、たくましく見えた。
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そして世紀の第一投。
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4球連続のボール。
フォアボール。

そして千両役者・3番打者イチロー登場。
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これも世紀の対決。

イチローが現役のときに、
ダルビッシュがメジャーになってよかった。
私はそう思った。
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ドキドキ、ワクワク。

結果は、
イチロー、サードうしろへ、
得意のポテンヒット。

ここからダルビッシュが崩れた。
結局、1回表4点の失点。
2回表にもイチローに2塁打を打たれ1失点。

5回と3分の2、つまり6回ツーアウトを取ったところで降板。

しかし味方打線はメジャー随一。
ホームラン攻勢で、4回までに8点を奪取。
結局11点の猛打線。
ダルビッシュには敗戦がつかず、
オセロのようにひっくりかえって勝利投手。

変な感じのメジャー初勝利を得た。

それにしても、
あれだけふてぶてしかったダルビッシュが、
おろおろする様は、
なんだか人間らしさを感じさせたし、
日本人なんだと共感した。

イチローはむしろ、
日本人離れしたアスリートなんだと、
こちらは妙に感心。
この日3安打の固め打ち。

終わってみれば、
「ヨカッタ、ヨカッタ」

「つぎ、頑張ろうぜ」。
少年野球のようで、
これは、気分がいい。

日本はと言えば、
東京・横浜、
桜満開。
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同じアングルの夜桜も、見事。
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商人舎オフィスの近くを流れる新田間川も花曇り。
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満開の桜。
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私のデスクのうしろの早桜は、
もう赤みを帯びた葉桜。
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こうして、時間が経過し、
ダルビッシュも一流のメジャーリーガーになるに違いない。

さて、毎日、呼びかける。
結城義晴facebook、
グランドオープン。

「友達になろう」
「知識商人の輪を広げよう」

よろしく。

今日のニュース。
やはり日経新聞から拾うこと多し。
「倒産、3年連続減少」
東京商工リサーチの毎年の調査。
「2011年度の企業倒産件数は、
前年度比2.7%減1万2707件、
負債総額は15.5%減の3兆9906億円」

どちらも3年連続減少。

倒産件数は20年ぶりの低水準。
いいことです。

倒産は規模が小さいから起こるのではない。
負債がかさみ、資金繰りがつかなくなるから倒産する。

その意味で、負債総額が、
21年ぶりに4兆円を下回ったのは、
これもよい傾向。

しかし記事は釘をさす。
「ただ中小企業を取り巻く環境が改善したわけではない」

「一時的に資金繰りをしのげても、
業績不振から抜け出せない企業は多い」

根本的な問題として、
経営の構造が改善改革されない限り、
倒産の危機を免れない企業は、
ずいぶんと多い。

それに比べて、
「中国小売り大手、競合激化に布石」

「中国の小売総額を表す2011年の社会消費品小売総額は
2010年に比べ17.1%増の約18兆元だった」
17%も伸びていて、
上場企業の2011年12月期業績は軒並み増収増益。

「しかし、1~2月の社会消費品小売総額は、
前年同期比14.7%増」
伸び率において、2011年を下回るが、
現在の日本では信じられない成長。

日本の上場小売企業の決算。

ユニーは、
2012年2月期決算の営業収益は1兆570億円、マイナス2%。
営業利益が440億円で、これは25%プラス。
「減収増益」で頑張った。

何しろ1兆円企業で、
営業利益率4.16%、

前村哲路社長、ほんとうによく頑張っている。

サークルKサンクスからCVSベイエリアが脱退し、
その和解金で特別利益を計上。
純利益も38%プラスして、
83億円。

イオン、セブン&アイ・ホールディングスに次ぐ、
第3位のチェーンストア企業でありながら、
やや地味な存在のユニー。

私はこれこそ「ユニーの強み」だと言い続けている。

日経の「証券特集」に2社。
伊藤園は増収増益。
「単体の飲料販売は震災後の資材不足が響き売上高横ばい」
しかしタリーズコーヒーが好調、
乳業メーカーのチチヤスを買収し、増収。
そしてこの企業の体質で増益を果たした。

しかし茶葉から構築した「お茶屋」のブランド力。
これは他の追随を許さない。
一方、ロック・フィールドは大幅増益。
「RF1」が震災後の内食需要で好調、
駅ナカの新業態も伸びる。

RF1の既存店は、高単価惣菜の比率が高まり、客単価が上昇。
和風サラダ専門店「いとはん」のショッピングセンター出店を積極化し、
増収増益を見込む。

「惣菜専門チェーン」のマルチ・バナー戦略。

これもロック・フィールドの独壇場。
自社の強みを持つ企業が、
増収増益を果たす。

中国と異なり、
縮小均衡のマーケット日本では、
この「強み」が鮮明でなければ、
伸びることはできない。

多民族国家の新世界アメリカ。
ここで生き残り、超一流になるためにも、
自分の強みを明確にすることだ。

人間としての「ポジショニング」。
ダルビッシュ有にも、
そうあってほしい。

その意味で、
ふてぶてしさが消えた、おろおろの様。
日本人的ではあった。

謙虚で、ひたむきで、真摯。
そう、甲子園の東北高校のときのダルビッシュを取り戻し、
そこに日本プロ野球で培った投球テクノロジーを加味して、
ダルビッシュのポジショニングを確立してほしいものだ。

<結城義晴>

[追伸]
一部facebookで予告した内容と異なりました。
お詫びします。

2012年04月09日(月曜日)

facebookで知識商人の輪を広げよう! そしてGW旅行・3つの誘惑

Everybody! Good Monday!
[2012vol15]

2012年第15週、
4月の第2週。

桜の開花が遅かったせいもあって、
昨日一昨日が東京・横浜では花見日和。

ただし夜はちょっと寒かった。
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しかし逆に、夜桜は、
しみじみと美しかった。
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「去年の鬱憤をはらすかのように、
皆が桜の満開に酔いしれてますよね」
サミット㈱社長の田尻一さんのフェイスブックへの書き込み。
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「桜も去年の鬱憤を晴らすかのごとく、
人々を焦らしつつ、満開しました」
私のコメント。

従って、今日、明日あたりが、
絶好の夜桜日和。

宵闇のなかで、しかも野外で、
酒を飲み、ご馳走をいただく。

夕涼み よくぞ男に うまれける

これは芭蕉の弟子・宝井其角だが、
これをもじった、よくあるパクリ。
花見酒よくぞ日本に生まれけり
詠み人知らず。

さまざまの事おもひ出す桜かな
その師匠の〈松尾芭蕉〉

昨日の讀賣新聞『編集手帳』がとり上げた。

大川に吹き上げられし桜かな

〈小林一茶〉

これは私の大好きな句。
情景にダイナミズムがある。

ここにあるいつもの春の暮しかな
〈横浜・神尾幸子 日経俳壇より〉

いつもの春が、いとおしい。
いつもの春が、尊い。

その刻(とき)に何をなさつてゐましたか
永久(とは)に問はれるその時のあり

〈八王子・竹本賢治 日経歌壇より〉

大震災、近親の死、
問われるその時、人様々。

今週は各地の桜前線北上とともに、
「鬱憤を晴らすか」のごとき便りが寄せられるに違いない。

店も、店を運営する人々も、
この「鬱憤を晴らすか」のごとき日本人のマインドと、
一体化したい。

さて先週月曜日の4月2日。
結城義晴のフェイスブック、
グランド・オープン

http://www.facebook.com/yuuki.shoninsha

「facebookで友達になろう!」

フェイスブックの本質は、
「リアルの人間関係を、
ソーシャルネットワークを活用して、
時空を超えて、補完するもの」

双方向のコミュニケーションと、
小さなsocietyの形成。

それが目的です。

これまで名刺交換した方々、
講演会やセミナーなどで私の話を聞いてくださった方々、
私の本を読んでくださった方々、
㈱商業界の時代から雑誌をご愛読くださった方々、
そして毎日のブログを読んでくださる方々、
みんなみんな、友達になりましょう。

「知識商人の輪」を広げましょう。
ご連絡ください。

私は毎日更新宣言のブログは、
毎日、欠かさず書きます。
もうそろそろ、5年になります。

facebookにも、
毎日、何回か、書きます。

そしてfacebookでは、
みなさんが書いたものを読んで、
情報をいただきます。
それに「いいね」を打ったり、
コメントしたり。

ブログは一方的に読むメディアになりつつあります。

facebookは一人ひとりの素性を明らかにした小さな社会をつくり、
その中で互いにコミュニケーションを図る。

結城義晴のフェイスブック、
グランドオープン。

友達になりましょう。
知識商人の輪を広げましょう。

毎週月曜日に呼びかけ続けます。
よろしく。

さて月曜日のお知らせ、その2。
「商人舎ミドルマネジメント研修会」
今朝も、お申し込みをいただきました。
お礼申し上げます。

5月29・30・31日、
2泊3日の合宿制セミナー。

おもに小売業・サービス業、
もちろん卸売業や製造業でも、
その中堅幹部とその候補生に、
マネジメントの本質を植え付け、
原理原則・基礎基本を徹底的に教授する。

コーネル大学RMPジャパンでは、
1年間にわたってトップマネジメントの養成をしてきました。
3年間を終了し、私は退きました。

この1年80カリキュラムのトップマネジメント講座のエッセンスを、
2泊3日完全合宿制の15カリキュラムとし、
ミドルマネジメント向けにわかりやすく組み直しました。

講師はもちろん結城義晴、
そしてドラッカー学会代表の上田惇生先生。
さらに52週マーチャンダイジングの鈴木哲男先生、
レイバー・スケジューリングの第一人者・高野保男先生、
そして計数管理の白部和孝先生。

ミドルマネジメントとして必須の科目、
マネジメントとリーダーシップ、
商品と販売促進、ストアコンパリゾン、
作業改善とオペレーション改革、
そして経営数値と計数能力。

これらをレクチャーし、
理解度テストやレポートを課する。
そして最後にSABCDの成績評価。
企業や店舗は組織です。
組織を運営するには、
ルールが必要です。

この組織ルールを体系化したものがマネジメントです。

もちろんミドルマネジメントには、
現場の知識、知恵や能力は必要です。
商品やサービス、営業や販売促進。
何を、いくらで、どう仕入れ、どう売るか。
これも大切なことです。

しかし同時に、マネジメント能力開発は、
店長をはじめとする現場の主役には、
必須課題でもあります。

野球選手が野球が上手なだけでは、
試合に勝つことができません。
マネジメントとリーダーシップ、
teamworkが不可欠です。

いま、大ヒットしている映画「マネーボール」。
ブラッド・ピット主演。

私は「単行本」で読んで、感動しましたが、
「マネーボール」もマネジメントを、
基本テーマにしています。

ミドルマネジメントには、
現場の力もマネジメントの力も、
両方求められるということです。

そのマネジメントの力を、
超一流の講師陣が力を合わせて教授しようというのが、
この「商人舎ミドルマネジメント研修会」
ふるって、ご参加を。

さて、4月の終わりに始まるゴールデンウィーク。
もうすでにこの時期の予想が出ている。
日経新聞は先週の金曜日6日と土曜日7日に、
連続で報道した。
まず「GW旅行、3つの誘惑」

第1の誘惑は、
今年の「連休をとりやすい日並び」。
まず3連休。
28日(土曜)29日(日曜・昭和の日)30日(月曜・振り替え休日)。
2日空けて、4連休。
3日(木曜・憲法記念日)4日(金曜・みどりの日)
5日(土曜・こどもの日)6日(日曜)。

1日(火曜)と2日(水曜)に休暇をとれば、
なんと9連休。

第2の誘惑は、海外旅行の「円高」。
ちょっとだけ安くなったといっても、
まだ1ドル81円40銭、1ユーロ106円40銭あたり。

購買力平価でみると1ドル120円くらいだから、
米ドル圏でも3分の2くらいの物価水準。
海外旅行を楽しむのも買い物するのも、ご利益は高い。

第3の誘惑は、国内旅行の新名所。 
注目スポットはなんと東京。
5月22日に開業を控える東京スカイツリー、
渋谷の再開発ビル「渋谷ヒカリエ」(昔、東急プラネタリウムがあったビル)
お台場の大型商業施設「ダイバーシティ東京」。

私は、九州新幹線にも乗ってみたいし、
NHKドラマ「平清盛」の京都、中・四国も人気スポット。

JTBの「今年のGWの旅行市場の見通し」。
海外旅行者は前年比4.8%増の56万3000人。
過去最高の2000年に次ぐ水準。

海外旅行の行き先。
韓国や中国などアジアが4.9%増、
ヨーロッパも5.2%増、
ハワイは5.6%増の予想。

国内旅行者数は4.2%増の2064万5000人。

海外、国内、これだけの人口移動が起こる。
店の売上げも、大きく変わる。

出発のピーク。
海外旅行が4月28日と5月3日、
国内旅行は、5月3、4日。
国内は、もちろん4月28日と5月3日。

1人当たりの平均費用。
海外旅行は、0.8%減の20万8000円と推計。
国内旅行は、3.8%増の3万5100円。

海外にしろ国内にしろ、
旅行すれば、家庭消費支出における日常生活費は減る。
それが店の売上げを変える。

かくて、GW期間中の総旅行消費額は、
7.6%増の8417億円。

これらはご丁寧にも、
すべてJTBの今年度予想。

そのJTBの国内旅行予約件数は、
4月1日時点で昨2011年比52%増、
2010年比でも3%増。

ただし、東日本大震災の影響が残る東北への旅行は、
マイナス傾向。

JTBの東北方面への予約件数は2010年比で2割の減。
ホテルメトロポリタン仙台は2010年並みの予約だが、
いわきワシントンホテルは2010年比で半分。

震災の傷跡は深い。

もしGWに旅行できる人ならば、
私は東北方面への旅行をお勧めしたい。

4月は近場の花見。
5月は遠くの旅行。


「よくぞ日本に生まれけり」

日々の生活を満喫しつつ、
自分の仕事に邁進したい。

では皆さん、今週も。
Good Monday!

おっと忘れた今月の商人舎標語。
「シンプルに。」

チャールズ・ケタリング。
「解決されてしまえば、どんな問題もシンプルだ」

<結城義晴>

2012年04月08日(日曜日)

ジジと平成24の桜[日曜版2012vol15]

ジジです。
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「ねむい~」

でも、世の中は、
サクラ。
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これは、おとうさんのオフィスから、
みえるサクラ。
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ねむいけど、
サクラがさいたら、
おきましょう。
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rikkyoでも、サクラ。
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サクラのしたで、
なにがおこる?
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ボクには、
わかりません。
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おうちのちかくのサクラ。
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いろいろなサクラが、
あります。
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これも、ちかくのサクラ。
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サクラは、
みあげるものなんでしょうか。
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そして、つつまれるように、
サクラのなかに身をおく。。
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でも、まだまだ、
満開ではありません。
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ほらね?
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つつまれるように、
サクラをたのしむのがいいけれど、
ひとつ、ふたつ、
みつめるのもいい。
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これです。
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ちいさなサクラのはなびら。
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ボクは、こちらもすきです。
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えだのかげのサクラ。
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凛としたサクラ。
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上ばかりみていては、
いけません。
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サクラの木のしたには、
こんな花も。
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サクラは、こころを、
なぐさめてくれます。
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それがサクラの役目?
サクラのシゴト?
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きっと、そうにちがいありません。

サクラがじぶんで、
そうおもっているかどうかは、
わかりませんが。

<『ジジの気分』(未刊)より>

2012年04月07日(土曜日)

「百貨店業界5年後イオン1社に及ばず」と医薬品提供有識者会議報告

東京・横浜では、
今日・明日が花見日和。
しかし「厳しい花冷え」。
私は、桜咲く立教大学池袋キャンパスへ。
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新入生を狙ったサークルやクラブの勧誘がうるさいほど。

「少しは桜を楽しめ!」
言いたくなる。

私は静かなマキムホールへ。
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今日は2012年度第1回結城ゼミ。
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とは言っても、もう既に、
キックオフ・ミーティングを2回もやっていて、
みんな方向性が少しずつ見えてきている。

日経新聞に、
「花見商戦パッと咲く」の見出しが躍る。

昨年は、東日本大震災直後の自粛で、
おおっぴらな花見も花見商戦も鳴りを潜めた。

しかし今年は、開花自体は遅れたが、
花見商戦は爆発しそうだ。

東京は、
上野恩賜公園はこの土日は45万人の人出予想。
新宿御苑は一昨日までに10万2000人、
大阪では、
有名な造幣局の「桜の通り抜け」が約60万人の見込み。

花見だけなら、金はかからない。
一方、花見商戦の方は、
西武池袋本店が、
「花見向けの弁当や総菜類を100種類」、
昨年の2倍のアイテム数。
1800円前後高価格弁当が売れ筋。

高島屋東京店でも花見関連商品は、
「一昨年比5%増」。

コンビニのセブン-イレブンでも、
800~1500円の予約弁当が前年の1.5倍。

花見スポット近くの店舗では、
ビールやレジャーシートなどが1.5~2倍の売れ行き。

オリジン弁当は、宅配用の洋風惣菜(5~7人分3500円)が、
「例年に比べて4割増える」。

少しくらい高額弁当を買っても、
花見は、割安なレジャーだ。
「酒が飲める、飲めるぞ、酒が飲めるぞ♪」
さらに「弁当食える、食えるぞ、弁当食えるぞ♪」
歌声が聞こえてきそうだ。

さてこれも日経新聞に、
百貨店業界の二人のリーダーの発言。
まず高島屋の鈴木弘治社長。
こちらは厳しい見通し。

百貨店の業界売上げ規模が、
「5年間で1兆円減り、
2016年には5兆2000億円まで縮む」

私も同意見。

そうすると、百貨店業界を総合しても、
イオンの売上高を下回る。
イオンは2014年2月期に6兆円を見定めている。

ただしこのことによって、
百貨店の業態としての価値が下がるものではない。
むしろ良い百貨店の店舗は、
ますます貴重になる。

それが百貨店業態の本質。
まるで「花見日和の厳しい花冷え」のよう。
「通」には堪えられない。
高島屋の今後の戦略は、この見通しに沿って、
国内百貨店の減収分を海外店舗とショッピングセンターの増収分で補填。

高島屋の2012年2月期連結決算は、
売上高マイナス1.3%の8581億円、
経常利益は前期比プラス8%増の243億円、
純利益は21%減の108億円。

一方、この2月就任、
三越伊勢丹ホールディングス大西洋社長。
こちらは業績好調。
理由は主に二つ。
第1は三越銀座店の改装効果。
第2は、衣料や靴などプライベートブランドの成果。

結果として、2012年3月期連結営業利益は、
「前期比2倍の220億円からさらに10億~20億円程度上振れ」。

大西社長の言。
「日本を元気にしようという消費者が多いのではないか。
価格に見合う価値があれば多少高くても買おうという人は大勢いる」
威勢がいい。

「当社のPB商品はデザイン性を重視しており、
一般的なアパレルメーカーの商品より
価格が高くても販売は伸びている」

「基幹3店舗の売上高に占めるPB商品の比率は、
現在7~8%だが、3年間で2割に引き上げる」

さらにプライベートブランドは利益にも貢献する。
「年間20億円程度の営業利益押し上げ効果を見込んでいる」

さて、昨日夕方5時から、
日本チェーンドラッグストア協会の緊急記者会見。
「医薬品の安全で円滑な提供方法を考える有識者会議」からの報告。
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メディアの関心は高く、参加人数が増えたため、
急きょ、グランドパレスホテルのチェリールームに、
会場が変わった。
20120407120853.jpg

会場は定例記者会見以上の参加者。
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小田兵馬協会副会長・㈱小田薬局社長(中央)、
根津孝一常任理事・㈱パパス社長(右)、
宗像守協会事務総長の3名が記者会見に臨んだ。
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有識者会議は、改正薬事法によって、
購入が困難となった消費者救済の視点から議論された。

昨年10月から9名の委員によって、5回行われている。

議論は主に、
「販売方法の必要性」と「それを満たす許容性」について。

その議論の結果、今回報告された内容は以下の通り。
電話による通信販売、ネット販売ともに条件として、
①営業する店舗を有し、
②その店舗に陳列、備蓄する医薬品に限定し、
③初回の販売は対面を原則とし、
④販売数量の上限を決め、
⑤ホームページ上で医薬品の添付文書を閲覧できるようにし、
⑥販売記録や相談カードを指定期間保存し、
⑦購入は消費者の自己責任を伴うことを明らかにし、
⑧しかし苦情相談窓口を設け、
⑨副作用被害救済制度の周知とその対応体制を整備すること。

消費者の安全性を担保しながら、
提供方法を増やし、購入者の利便性を高めるために、
以上の9つの条件が必要になる。

いわば、店頭販売業を補完するものとして、
郵便・ネット等通信販売を行うことをよしとする。
これが「有識者会議」の結論だ。
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宗像事務総長は、
「この報告書から議論をしていただけないかという投げかけ」と発言。
この報告書は、厚労省をはじめ関係団体に配布される。

改正薬事法施行から丸3年。
「良い制度、便利な制度に作り上げるのはこれから」

「業界の内輪の発想から、
真に生活者の求める『安全で円滑な医薬品提供』について、
議論し実現してほしい」

高齢化社会の日本。
セルフメディケーションの実現を目指す日本。
「業界発想から生活者発想へ」
さらに「ソーシャル発想へ」。
有識者会議が関係者に要望する言葉は、
マーケティングのセオリーそのものだ。

4月に入った今週、
「facebookで友達になろう」と呼びかけた。

「友達になろう」は、
今月の商人舎標語「シンプルに。」そのままだ。

来週も、再来週も、
まだまだ、続けよう。

そしてこのブログにも、
わざわざやってきて読んでくださった皆さんに、
心から感謝したい。

良い週末を。
良い花見を。

<結城義晴>

2012年04月06日(金曜日)

若年労働者から搾取する会社と『流通ニュース&日経新聞』決算記事

今朝、横浜駅西口裏手で、小火騒ぎ。
20120406110746.jpg
ビルが密集して、
飲食店、サービス業、小売業が集積している辺り。

写真の右下が新田間川。
その左岸に屋台群。

救急車も出動して消し止め、
大事には至らず。
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一安心。

新田間川縁を歩くと、
桜が七分咲きか。
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こちらはのどかな風景。

遊歩道と対岸の桜。
毎年、一番先に美しく咲き乱れる。
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今週末くらいが満開で、
まさに花見頃。
20120406110121.jpg
しかしそのウィークエンドにかけて、
「花冷え」らしい。

きれいな日本語です。
この感覚を味わえるだけで、
日本に生まれて良かったと思う。

あと何回、満開の桜と花冷えを堪能することができるのか。
私も今年、還暦です。

さて、今朝、ふと考えた。
小売流通業・サービス業の社員・従業員のこと。
社員は正社員、
従業員はパートタイマーやアルバイトを含めた人々のこと。
明治・大正・昭和の時代も、
もちろん商売は存在した。

しかし戦後間もないころまで、
ほとんどの小売りサービス企業・事業の従業員は、
若年層に絞られていた。

若年労働者を丁稚として採用し、
こき使って働かせ、
年月を経て給料が高くなると、
ほんの一握りの番頭候補だけ残して、
退職させてしまう。
首を切る。
あるいは辞めていく。

それが会社や店の収益を確保する手段だった。
経営者や店主だけは太っていった。

つまり収益性が低いうえに、
経営者のモラルも低い。
それが大半の小売商業・サービス業だった。

商業界の倉本長治、
ペガサスクラブの渥美俊一、

多くの経営指導家は、
この状態からの脱出を提唱した。
商業の近代化はそれを志向した。

大卒を採用し、教育・訓練を施し、
高齢者にもポストを用意し、
キャリアを積ませ、
そんな高齢者が定年を迎えると、
退職金を支払う。

団塊の世代が定年を迎え、
しかも彼らの自らのスキルで、
定年後も働くことができるようになった。

これは商業近代化の成果である。

だから現在の企業群を見渡して、
若年層の社員・従業員しかいない会社があるとしたら、
それはいまだ、前近代的なものだと考えてよい。

経営者一族だけが、
懐にため込んで、
若年労働者たちから搾取している。
サービス残業も当たり前。

労働基準法をはじめとする法律や労働組合の存在の意義は、
この悪徳資本家然とした経営者を駆逐することにある。

私は「商業・サービス業の現代化」を標榜している。
近代化を「モダン」といい、
現代化は「ポスト・モダン」と称する。

現代化はしたがって、
近代化が果たされた後の、
いわば理想郷の世界を目指す。

私の中学高校の友人たちも、
今年、還暦を迎える。
一流企業の役職員や公務員として、
60歳まで働いた。

しかし彼らの多くは、
いま、新しいことを一から始めて、
わずかな収入を得ようとしている。

小売り・サービス業のスキルを持つ人たちの方が、
定年後の仕事の範囲は格段に広い。

かつての番頭さんと丁稚どんの時代と比べると、
隔世の観あり。

倉本長治先生、岡田徹先生、新保民八先生、
川崎進一先生、渥美俊一先生、
さらに多くの先生たちに、
心から感謝しつつ、
あらためて商業現代化への志を固めたい。

桜の季節。
還暦を迎える結城義晴、
物思いにふける。

さて、商人舎ホームページ巻頭テロップの『流通ニュース』
アクセス数は絶好調の伸びで、
小売流通・サービス業界トップ。

その流通ニュースの昨日の年度末決算発表の見出し。
まず、セブン&アイホールディングス。
セブン&アイ/2月期は売上高6.5%減、営業利益2割増の2920億円
イトーヨーカ堂/2月期は売上高0.9%減、営業利益5.8倍
セブン-イレブン/2月期は売上高4.9%増、営業利益8.3%増
そごう・西武/2月期は売上高1.9%減、営業利益51.1%増
イオンモール/2月期は売上高4.0%増、営業利益2.5%増
ヨークベニマル/2月期は売上高1.5%増、営業利益68.5%増
セブン&アイ・フード/2月期は売上高1.8%減、営業利益2200万円

イオンのグループ企業の2月期決算。
マックスバリュ西日本/2月期は売上高4.4%増、営業利益4.9%減
イオン九州/2月期は売上高2.2%減、営業利益2.4%増
マックスバリュ九州/2月期は売上高6.1%増、営業利益7.9%増
CFS/2月期は売上高12.2%減、営業利益3.5%減
イオンクレジット/2月期は売上高0.4%増、営業利益17.2%増
マックスバリュ東北/2月期は売上高1.2%増、営業利益25.8%増
サンデー/2月期は売上高8.2%増、営業利益4.8倍

そして、ファッション専門店の雄。
しまむら/2月期は売上高6.0%増、営業利益10.3%増

見出しだけでも、有益だ。
是非とも『流通ニュース』を、
ご愛読いただきたい。

先日、㈱伊藤園副社長の本庄周介さんと話した。
本庄さんは『流通ニュース』を絶賛してくれていて、
社員にも愛読を薦めているとか。

今朝の日経新聞にも決算情報。
『決算 深読み』の見出し。
「セブン&アイ、5期ぶり
経常益最高前期2931億円

スーパー・百貨店が復調 構造改革の成果じわり」

事業別業態別の営業利益は、
「スーパーと百貨店の復調が鮮明」。

もういい加減に、日経にも業態を理解してもらいたいところだ。
「スーパー」と表現されているが、
ここには「総合スーパー」と「食料品スーパー」が包含されている。

「総合スーパー」「食料品スーパー」は経済産業省の業態用語。
国際的な専門用語は前者を「ハイパーマーケット」、
後者を「スーパーマーケット」と区別し、
荒井伸也さんが指摘した社会的機能の違いが、
明確に認識されている。

「スーパー」が良かったといっても、
食品が好調だったのか、
衣料品・住関連品が復調したのかは、
全く分からない。

「スーパーマーケットが好調」ならば、
「ああ、食生活関連分野が堅調なんだ」とわかる。
「ハイパーマーケットが復調」ならば、
「生活全般に大衆品が伸びつつあるんだ」と理解できる。

食品は好調なのに、衣料品が絶不調で、
全体で低調だった場合、
「スーパー」は不調となってしまう。
例えば、数年前のように、
ヨークベニマルやヨークマートがまあまあ、
イトーヨーカ堂が落ち込んだ結果として、
セブン&アイの「スーパーは不調」と、
一括されてしまうことがある。
これはおかしい。
業態概念でものを書いてほしいものだ。

さて記事にもどって、
「コンビニの10%増(2146億円)に対して、
スーパーは2.1倍の324億円、
百貨店は77%増の99億円
と伸びが目立った」

「イトーヨーカ堂の営業利益は5倍の105億円」。
だからヨークベニマルとヨークマートを合わせると、
営業利益219億円ということになる。

イトーヨーカ堂は「キャッシュバックセール」などを止めた。
これで年間50億円以上が浮いた。
粗利益率が29.7%になった。
0.6ポイントの改善。

「そごう・西武」は営業利益111億円、51%増。

結果、フリーキャッシュフローは1200億円。
これは新規出店や改装に投資される。

日経の決算関連記事の二つ目は、
「イオンモール、経常益最高
前期390億円 既存SC堅調」

さらに「ABCマート、
経常益最高前期8期連続」

売上高は11%増の約1410億円。
前期末の店舗数は13%増の650。
売上高総利益率は微減の57%台半ば。

そして「しまむら、前期3期連続で
純利益最高 PB商品伸びる」

前期の売上高(営業収入を含む)は6%増の4673億円。
営業利益は10%増の439億円。
純利益が前期比7%増の252億円。
全店舗数は2月末時点で1742。
新規出店数は台湾の4店を含めて73店。

しまむらの最近の大変身は、
プライベートブランドの売上高比率が、
45%
まで高まっていること。
これは前期比約4ポイントの上昇。

ユニクロは100%プライベートブランドで、
しまむらは仕入れ商品。
この対比が鮮明だったが、
しまむらも45%に伸びてきて、
今年度には5割を超えそうだ。

セブン&アイ、イオン、しまむら、ABCマート。
その過去最高の決算。

そして社員・従業員の採用・教育・待遇改善と、
収益性の上昇。

どれも商業近代化から現代化への必須条件だ。
いまだ前近代の会社もあるけれど、
そんな会社に我が物顔させて、
のさばらせておいてはいけない。

そして万一、そんな会社を継いだり、
そんな会社に入ってしまった人は、
まず謙虚に、近代化を志向してほしい。

桜の季節の、
私の思い。

<結城義晴>

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