結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2012年04月05日(木曜日)

谷川俊太郎・まどみちお・杉山昭次郎、赤ちゃんの心持つおじいちゃん

糸井重里の『ほぼ日』。
「ほぼ日刊イトイ新聞」の連載。
「谷川俊太郎、詩人の命がけ。」
詩人・谷川俊太郎さんと糸井重里さんの対談。

今日は三日目。
「言葉」に関して、意見を交換するが、
谷川さんの言葉が重い。

「おぎゃーっ」と産まれてきたときには、
まわりは全部、他人の言葉ですよね。
お母さんでもお父さんでも、誰でもね。

赤ちゃんは、人の言葉を聞いて、
だんだん覚えていく。

つまりはじめは、
言葉は完全に他人のものだった。
では、いつ、自分のものになるんだろう。

それを自分のものにしていくことが、
人間が成長していく過程だと
ぼくは思っています。

谷川俊太郎、80歳。
まど・みちおさんもそうだけれど、
年をとっていくと、
少しずつ赤ちゃんにもどってゆく。

しかし、けっして、赤ちゃんじゃあない。
それが、大切なこと。
赤ちゃんの気持ちがわかるおじいちゃん。

最初の、言葉が他人から来たものだってことを
ちゃんと確認しとかないと、
へんにまちがうと思います。

人間というのは、
もう何千年もずっと
言語を使ってきてるわけだから、
そんなことはあたりまえなんですよ。

なんでも自分が最初だとか、
自分が考え出したとか、
僭越なことを言いだすこと自体、
間違いです。

ほら、吉本(隆明)さんが言ってた、
「ほんとに大事なことは、
とっくに書かれてる」

あとはみんな、
その時代に則したやり方で、
言い替えてるってだけ。

そうです。
その通りです。

そういうふうに考えると、
言語は、言語を超えたものを
めざしてるんじゃないかと
どうしても思います。

はじめに言葉あり。
言葉は神とともにあり。
言葉はすなわち神なりき。
<ヨハネの福音書>

これはキリスト教の神を語った部分だが、
谷川さんも、そんなふうなことを考える。
赤ちゃんがわかるおじいちゃん。

そういえば、流通仙人の杉山昭次郎先生。
今年85歳になって、谷川俊太郎よりも5つ上。
ちなみにまど・みちおさんは102歳だから、
仙人を突き抜けて、「大仙人」レベル。

その杉山先生が、
昨年のRMLC宇都宮クリニックの際に漏らした言葉。
「お客の支持を得る店は、
レベルが高い低いよりも、
そのレベルが高くなろうとしている店、
高くなりつつあるのがお客にわかる店なんだよ」

昨日、私の盟友・鈴木國朗さんと話していて、
突然、思い出した。

㈱セイブ社長の荻澤誠さんもご一緒していたが、
この話、しそこなった。
今度お会いしたら、じっくりと伝えよう。

現在のお店や社員のレベルが「高い・低い」よりも、
それが「高まっていること」が大事だ。
「高まっているのがわかること」が大事だ。

これなど、仙人の心でしか、
見通すことができない。

話は変わって、
ダイヤモンドフリードマン社発刊の『チェーンストアエイジ』。
2012年4月1日号で、1000号を数えた。

創刊は1970年4月10日。
タブロイド版の『チェーンストアエイジニュース』紙。

㈱商業界のチェーンストア経営専門誌『販売革新』は、
1963年5月にスタート、
スーパーマーケット経営専門誌『食品商業』は、
1972年10月創刊。

チェーンストアエイジが42年、
販売革新が49年、
食品商業が40年。

私が『販売革新』編集部に入ったのが、
1977年だから、
ずいぶん歳月が経過したものだ。
私は『食品商業』『販売革新』の編集長を務めた。

このチェーンストアエイジ1000号に、
第25回「STORE OF THE YEAR」が発表されている。

その第1位は、阪急オアシスえるむプラザ店。
第2位、サミットストア成城店、
第3位、ヤオコー立川若葉町店。
第4位、ヨークベニマル石巻中里店、
第5位、ジョイス北上アピア店。

まずは、受賞店舗、受賞企業に、
「おめでとう」の言葉をかけておこう。

実際に、どの店も、いい出来栄えです。

ただし、このランキングの集計方法。
「読者、小売業関係者、有識者、小誌編集部等の投票により、
獲得票数から総合順位を決定した」とあるが、
その母数や得点数が記されていない。

統計学でも、
根拠が明らかでないものには、
信頼がおかれない。

それでも、阪急オアシスえるむプラザ店をはじめ、
サミットストア成城店やヤオコー立川若葉町店、
ヨークベニマル石巻中里店、第5位、ジョイス北上アピア店などの価値が、
損なわれるものでは断じてない。

そして、現在のレベルが高い・低いよりも、
「そのレベルが高くなろうとしている店、
高くなりつつあるのがお客にわかる店」こそ、
顧客に支持されることを、
ランキングされた店々には自覚してほしい。

「レベルが高くなろうとしている店」のことは、
自分自身や自分の部下、自分の子供に置き換えてみれば、
だれでもおのずとわかるはずだ。

最後に、横浜商人舎オフィスの裏の遊歩道の桜。
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私のデスクの椅子をくるりと回すと、
この満開の桜を見ることができる。
このあたりでは一番早い桜。

元気が出てくる。
みなさんにも、元気を。

<結城義晴>

2012年04月04日(水曜日)

日経新聞と結城義晴&商人舎の小売流通サービス業への「ポジ出し」

元NHKアナウンサーの住吉美紀さん。
昨年末、12月2日の二人のビッグショーに、
ゲスト出演してくれた。
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その住吉さんも、毎日ブロガー。
その名も「すみきちブログ」。

すみきちさんも、
ネコ好き。

みなさんも、このブログを覗いて、
良かったら、住吉さんを応援してあげてください。

その住吉さん、このところ大活躍。
忙しい。

月曜日から金曜日まで、
毎日生放送の仕事がある。
それも二つ。

午前中はTOKYO FM『Blue 0cean』
8:30~11:00

午後は、フジテレビ系『知りたがり!』
14:00~15:52

さらに、BS朝日『おスミつき』(木曜日 22:00~)
これはエンタテインメントの収録番組。

そして、サンデー毎日『すみきちのぶっちゃけ堂』
毎週火発売の連載対談。

昨年の二人のビッグショーは、
大久保恒夫さんと私のショー。
大久保さんはご存知、㈱セブン・フードシステムズ社長。

それに住吉さんが司会兼コーラスで参加してくれた。
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人柄がざっくばらんで、
頭の回転が速くて、
歌もうまい。

私、いっぺんでファンになってしまった。
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彼女も愛猫家で、
私のブログ『ジジの気分』のファン。

住吉美紀がこれだけ頑張っていると、
私も精一杯、頑張る気になる。

さて、今朝の4大新聞一面コラム。
二派に分かれた。

読売新聞の『編集手帳』と毎日新聞『余禄』が、
昨日の春の嵐を取り上げた。

朝日新聞『天声人語』と日経新聞『春秋』は、
新入社員がらみの内容。

朝日、日経の巻頭コラムがよい。
『春秋』は、「ポジ出し」という造語を紹介。
「非難やあら探しなどダメ出しが幅を利かせる議論はやめ、
皆でポジティブ、つまり前向きな改善策に知恵を絞り、
行動する方が大事との発想だ」

「若手の『ポジ出し』に、
前例がないからとダメ出しで応ずるのは論外」

ダメ出し派とポジ出し派。
先輩のあなたはどっち派?

私はいつも、ずっと、
「ポジ出し派」。

㈱商業界の編集長や社長のときも、
立教大学院教授の今も、
少年ソフトボールチーム竹の子監督だったときも。

「ほめるとは人の価値を発見すること」。
そのとおり。

ピーター・ドラッカーの「マネジメント」を、
本当に絞り込んで一言でいえば、
「人の強みを発揮させて成果を上げること」

「ポジ出し」にはその姿勢があふれている。

一方の『天声人語』。
こちらは若者の酒を話題にする。
ウィンストン・チャーチルの言葉。
戦前戦後のイギリス首相。
「アルコールが私から取り出したものより、
私がアルコールから取り出したものの方が多い」

私もこの口。

コラムは「『浅酌(せんしゃく)』というゆかしい言葉」を引く。
「静かにほどよく酒をのむこと」

「百薬の長か、それとも災いと病の種か。
洋の東西を問わず、つまりは人次第となる」

結論はつまらないが、
チャーチルの言葉と「浅酌」は覚えておきたい。

4大新聞の巻頭コラム。
それぞれに毎日、特徴を出して書かれる。

しかし経済欄や小売流通・サービス業に関しては、
日経新聞が断然強い。

今日も、一面に、
「セブン&アイ、小売り初3000億円
今期営業益 イオンも最高を更新」

『企業総合』欄には、
「ユニクロ、3月5.1%増収
国内既存店、震災の反動で」

そして『マーケット総合』欄の「まちかど」では、
「牛丼戦争に新興勢力」の記事。

これは三光マーケティングフーズの記事。
「昨年6月から首都圏を中心に牛丼店『東京チカラめし』を展開」

この店の看板メニューは、「客が来店してから作る『焼き牛丼』」
「2012年6月期の単独経常益は2桁増益を見込む」

ゼンショー、松屋フーズ、吉野家の御三家に、
新興勢力として割って入る。

記事は「業界にとってさらなる消耗戦につながるのか」と結ぶが、
私は、業界の活性化につながり、
マーケットは拡大すると観る。

さらに『クローズアップ』では、
「流通系クレジットカード 高いポイント還元・割引率」の記事。
セブン&アイ・ホールディングスの「セブンカード」は、
店舗で買い物する際に1.5%のポイントが付く。
さらにイトーヨーカ堂では毎月8日、18日、28日が5%割引。

イオングループの「イオンカードセレクト」は年会費無料。
ポイント付与率は通常0.5%。
毎月5日と15日、25日は、
ポイント2倍。
毎月20日と30日は5%割引。
65歳以上は毎月15日も5%割引。

高島屋の「タカシマヤカード」は、8%が付く。

三越伊勢丹ホールディングス、
「三越 M カード」と「伊勢丹アイカード」は、
「年間利用額が20万円以上で翌年から7%、
100万円以上で10%」。

この記事、一般消費者に、
小売業系カードをお勧めする趣向になっている。

日経新聞が小売流通・サービス業を、
重視している姿勢は今日の紙面を追うだけでもよくわかる。

これはすなわち、
日経の小売流通・サービス業への「ポジ出し」なのだと思う。

私自身と商人舎はこの産業に対して、
日経とは違った「ポジ出し」をするつもりだが、
それは「士農工商」のかつての序列を、
翻すものというスタンスを貫くつもりだ。

<結城義晴>

2012年04月03日(火曜日)

再報!結城義晴facebookグランドオープン! 「賢い店に賢い客が来る」

まさに春の嵐。
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今日4月3日は、
急速に発達した低気圧と前線の影響で、
西日本・東日本に最大風速25mの強風。

気象庁は外出を控えるよう呼びかけた。
企業は社員に帰宅を促し、
東京都は逆に「一斉帰宅の抑制」を要請。
一斉に帰宅が始まり、パニックが起こったり、
公共交通機関に混乱が生じるからだ。

商人舎も午後4時をもって、
帰宅指示を出した。

私自身は朝から千葉に出張中だが。

昨年の東日本大震災以後、
こういった異常事態に対して、
日本人全体、腰が据わってきた。

頼もしいかぎり。

自然の猛威に対しては、
もう、「畏れ入りました」という気分ではあるが、
「人事を尽くして天命を待つ」の心境。

しかしそれが、
人間が自然とともに生きていくということなのだと思う。

「自然に優しい」などと、
歯の浮くような言説が多いが、
私は自然に対して人間は、
いつも「畏れ入りました」なのだと思う。

東日本大震災のときも、
今日も。

さて昨日、
結城義晴のフェイスブック、
グランド・オープンを喧伝した。

「facebookで友達になろう!」

フェイスブックの本質は、
「リアルの人間関係を、
ソーシャルネットワークを活用して、
時空を超えて、補完するもの」

毎日のように、
結城義晴と交信し、
双方向でコミュニケーションしよう。

それが目的です。

1月にソフトオープンをして、
ごく親しい方々や立教大学大学院の人々と、
少しずつフェイスブック友達を増やしていました。

だから今でも、友達は100人弱。

一年生になったら
一年生になったら
ともだち100人できるかな

「一年生になったら」<詩 まど・みちお 曲 山本直純>

この気分です。

これまで名刺交換した方々、
講演会やセミナーなどで私の話を聞いてくださった方々、
私の本を読んでくださった方々、
㈱商業界の時代から雑誌をご愛読くださった方々、
そして毎日のブログを読んでくださる方々、
友達になりましょう。

ご連絡ください。

私は毎日更新宣言のブログは、
毎日、欠かさず書いています。

facebookにも、
ほぼ毎日、書きます。

それよりもfacebookでは、
みなさんが書いたものを読んで、
それに「いいね」を打ったり、
コメントをさしはさんだりします。

それもコミュニケーション。

結城義晴のフェイスブック、
グランドオープン。

友達になりましょう。

昨日は、もう一つ。
「商人舎ミドルマネジメント研修会」 を、
お知らせしました。
早速、今朝からも、お申し込みをいただきました。
お礼申し上げます。

5月29・30・31日、
2泊3日の合宿制セミナー。
小売業・サービス業のミドルマネジメントに、
原理原則・基礎基本を徹底的に叩き込み、
そのうえで新しいマネジメントを植え付ける。

私も35年前、伝説の「中堅育成セミナー」に参加しました。
ペガサスクラブの故渥美俊一先生が主催された2泊3日。

鬼気迫る講演。

渥美先生は、まさに「鬼」でした。
「チェーンストア産業」を創生しようという執念の鬼。

結城義晴はその伝説に挑み、
「商業現代化」の鬼となりましょう。。

さて、日経新聞に、
「大手百貨店5社、3月軒並み好調」の記事。

三越伊勢丹の前年対比伸び率は38.2%、
そごう・西武は16.9%、
高島屋が16.8%、
大丸松坂屋百貨店が10.3%。

阪急阪神百貨店も2.7%増。
こちらは西日本に出店していて、
東日本大震災の反動がないのに。

ただし、2年前の2010年同月比は、
三越伊勢丹の約4%プラスと大丸松坂屋の0.4%プラス。
高島屋はマイナス2.9%だった。

それでも、2年前と比べても伸びたというのは、
意外に感じられもする。

百貨店は消費の水先案内人。
全体の売上げや購買が活発になることを期待させる。

日経の経済コラムから二つ。

梶原誠編集委員が書く『一目均衡』。
このコラムの最後に出てくる言葉。
「米国で学ぶ前に、
日本の文化の繊細さを学ぶべきだ」。

これは1990年代の韓国サムスングループ李健熙(イ・ゴンヒ)さんの言葉。
イさんは後継候補の長男を慶応義塾大学に留学させて、
その言葉を裏付けた。

「日本文化の繊細さ」

ヤマダ電機は中国進出に際して、
「日本流の接客」を前面に押し出す。
もちろん日本製家電製品は大人気。
ヤマダ電機・山田昇会長は、
「日本式徹底」に自信満々。

ユニクロもニューヨーク・マンハッタン五番街の店で、
アメリカ人店員が法被を着て、
日本流ホスピタリティを提供した。

店頭には「ジャパン・テクノロジー」の大きな文字。

「日本文化の繊細さ」
「日本技術の高さ・確かさ」

その貴重さ、ありがたさを、
日本の顧客たちに思い出させたい。

もうひとつのコラム『大機小機』。
コラムニスト一直氏が問題提起。
消費税増税関連法案の国会提出を評価したうえで、
「民意」ということを俎上に挙げる。

「民意は国会論戦を経て、これから形成されていく性質のものだ。
増税という苦い薬を国民が納得して飲めるように、
国会審議を通じて国民の理解を促し、
民意を喚起してゆくことが野田政権の使命なのである」

しかし「政府は、この点を国民に理解してもらう努力が
まだ足りない」。
コラムニストは政府に説教。

「民意は与えられるのではない。
できる限りの判断材料を国民に与え、
考えてもらう。

そうして初めて民意は喚起するのだと思う」

私はこの政府と民意の関係は、
店と顧客に通ずると思う。

できる限りの判断材料を顧客に与え、考えてもらう。
そうして初めて顧客の意志が喚起される。

放射性物質の新基準が4月1日から適用された。
新しい商材も国外から国内から、
どんどん入ってくる。

その時の店の姿勢は、
顧客の判断力を信じることだ。

店や企業が賢ければ、
顧客は賢くなる。

賢い店に、
賢い客が来る。

店や企業が愚かならば、
顧客も愚かになる。

愚かな店には、
愚かな客が集まる。

私は賢い客と賢い店を増やしたい。

そして彼らは「日本文化の繊細さ・日本技術の高さ」を、
十二分に理解しているに違いない。

私は賢いブログと賢いfacebookのネットワークをつくりたい。
賢い商人の舎(とねり)を組織したい。

<結城義晴>

2012年04月02日(月曜日)

4月萎まず!結城義晴フェイスブック、グランドオープン「友達になろう!」

Everybody! Good Monday!
[2012vol14]

2012年第14週、
4月に入りました。
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「1月行く、
2月逃げる、
3月去る」

本当に早かった。
この3カ月。

「4月萎む(しがつ、しぼむ)にならぬよう。

今年の商人舎標語は、
朝に希望、
昼に努力、
夕に感謝。

毎朝、毎昼、毎夕、
希望を抱き、努力を重ね、感謝を繰り返す。

すると驚くほどの速さで、
時間は過ぎてゆく。

そんな91日間でした。

そしてこれから飛躍の時。
今日から新入社員は社会人第一歩。
(私ごとですが、私の長女は今日からいわゆるOL。
「頑張れ!」)

児童も生徒も学生も、
進学、新学年。

おめでとう、がんばろう。
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<㈱万代の入社式。震災地・東北から新入社員を採用した。左は加藤徹社長>

今朝の日経MJの連載コラム『底流を読む』。
日本経済新聞消費産業局次長の白鳥和夫さんが、
「ようこそ新社会人」と題して1編の詩を贈る。

「商売というもの」
商売というものは――
私はこう思う。
商人とお客が友人になるところから始まると。
あなたには希望がある。
店が小さいということは希望である。
未見のお客の一人を、
今日、現実に、
あなたのお客にしようよ。

(『岡田徹詩集』より)

岡田徹は商業界の指導者。
岡田の詩を引用しつつ、
白鳥さんが訴えたのは、
「志」を持つということ。

私も賛成。

しかし新入社員や新社会人が入社してくるとき、
最も成長するのは、
彼らを迎える先輩社員たち。

だから私はエールを贈ろう。
先輩社員、頑張れ。
志を示せ。

さて初めに、今月の商人舎標語。
「シンプルに。」

物事を、
単純に考え、
単純に行う。

ピーター・ドラッカーの〈イノベーションの原理〉。
第一は、機会を徹底して分析する。
第二は、自分の目と耳で確認する。
第三は、焦点を絞り、単純なものにする。
第四は、小さくスタートする。
第五は、最初からトップの座をねらう。

この3番目が今月の標語。

新入社員が入るとき、
先輩社員が模範を示すとき、
「シンプルに。」

そのために問題や課題を絞り込む。
フォーカスする。

問題や課題をわかりやすくする。
シンプルに。

前にも書いた。
ゼネラル・モーターズ研究所のチャールズ・ケタリング。
研究所の壁に言葉を掲げていた。
「解決されてしまえば、
どんな問題もシンプルだ」

だから問題を「シンプルに。」捉える。
その習慣をつける必要がある。

4月は新しいことが起こる。
だからこそ「シンプルに。」

4月から新年度。
だから「シンプルに。」

もちろん複雑なテーマに挑戦する心意気を、
忘れてはならない。

しかし複雑な課題だからこそ、
「シンプルに。」

シンプルは、ビューティフル。
Simple is Beautiful.
シンプルは、ユースフル。
Simple is Useful.
シンプルは、パーフェクト。
Simple is Perfect.

もう一度、言おう。
「解決されてしまえば、
どんな問題もシンプルだ」

さて4月。
新年度、新学期、新居、転居、
一言でいえば、顧客のほとんどが、
「新生活」に臨む。

これ、一番のテーマ。
「新生活」。

新生活で一気呵成に4月を走り、
月末の28日(土曜日)、
29日の昭和の日、
30日(月曜日)の振り替え休日。

つまり三連休。

そして5月に入って、
また連休。
5月1日(火曜日)は祭日ではないけれどメーデー(労働者の日)、
3日(木曜日)は憲法記念日、
4日(金曜日)はみどりの日、
5日(土曜日)はこどもの日、
6日は日曜日。

大型連休。

小売業・サービス業は、
こんな時にも仕事する。

警察官や消防署員、
医師や看護師、
そういった公僕と同じ。

尊い仕事。

尊い仕事は、休めない。
なぜか。
必要だから。
欠かせないから。

尊いから。

そんな4月をイメージしつつ、
「シンプルに。」

最後に私から、提案。

私は今年1月から、
フェイスブックを始めた。

http://www.facebook.com/yuuki.shoninsha

ただし、これはごく内輪の「ソフトオープン」でした。

このフェイスブックへの書き込みは、
[ほぼ毎日更新]だし、
[ときどき毎日何度も更新]になる。
もちろんブログ[毎日更新宣言]と重なることも書く。
しかしこちらはリアルタイム。

「友達」の書き込みやつぶやきに、
私も書き込む、つぶやく。

どうも、ブログは一方通行の「読み物」になってきた。
私は、双方通行がしたい。
コミュニケーションがしたい。

だから4月2日をもって、
フェイスブックをやっている人に呼び掛けたい。
「友達になろう!」

結城義晴のフェイスブック、
「グランドオープン」です。

フェイスブックの本質は、
リアルの人間関係を、
時空を超えて、補完するものです。

直接、お会いしたことのある方、
是非、フェイスブックで友達になりましょう。

講演会やセミナーなどで、
私と同じ場を共有してくださった方も、
仲間になってください。

もちろん私の著書を読んでくださった方も、
ブログを愛読してくださっている方も、
友達になりましょう。

この場合、少しだけ、お願いがあります。

今まで、講演会などで、直接、お話を聞いていただいた方は、
場所、日時を覚えていれば、ぜひ、日時を教えてください。
そして「講演会名」も記入してもらえるとありがたい。
さらに一言で良いので、「感想」も聞きたい。

本を読んでくださった方、
ブログの読者の方、
それも一言でいいから、
感想などお願いします。

それによって、私が「元気」になります。

フェイスブックは実名登録が、基本とされています。
けれど一部、ロボットによるスパムもないとは言えません。

そのため、上記のようなコメントをいただけることで、
同じ場を、共有したことのある方だ、
同じ志を持つ方、同志だと心得ることができます。
そして私、精一杯、双方向のコミュニケーションを図ります。

もちろん、ブログの愛読者の数から想像すると、
友達も増えていくでしょから、
だんだん双方向ができなくなるかもしれません。

その時はその時で、
また考えることにしたいと思います。

フェイスブックに関する私のアドバイザーは、
立教大学大学院・結城ゼミ第2期生の猪股信吾さん。

いつも猪股さんや商人舎スタッフと相談しながら、
ブログとフェイスブックで、
さらなるコミュニケーションのイノベーションを、
図りたいと思います。

4月に萎まないためにも。

それからもう一つ。
「商人舎ミドルマネジメント研修会」
5月29・30・31日
2泊3日の合宿制セミナー。

故渥美俊一先生の伝説の「中堅育成セミナー」。
結城義晴がその伝説に挑む。

トップ・マネジメントの皆さんに、
お手紙を送りました。

是非とも、ご参集のご検討を、
お願いします。

では、みなさん、今週も。
Good Monday!

<結城義晴>

2012年04月01日(日曜日)

ジジのApril has come![日曜版2012vol14]

4月1日、ジジです。
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「いちがつ、いく。
にがつ、にげる。
さんがつ、さる」

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三月も、いってしまいました。
そして四月、
April has come.
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新緑の季節もおとずれる。
あとは、サクラがまちどおしい。
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おもしろいからだの木。
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空の色も、
陽ざしも、
かわってきました。
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4月にはボクも、
そとにでたい。
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でも、ボクは、
家ネコ。
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サザンカは、
冬の花だけれど、
まだがんばっている。
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木々は、
どんどん、
色づいてくる。
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ボクにも、
それがよくわかります。
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そとには、
でないけれど、
それがわかる。
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チョウチョのような花。
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むらさき色の花。
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ボクの目には、
うつっている。
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そして主役がまっています。
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これまで、じっと、
がまんしていた。
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芽吹いてきました。
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ほんとに、もうすぐ。
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ほら、ちいさな花が、
枝のさきに。
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でも、ほんとうの4月は、
これです。
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水あそびの女のこ。
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元気がでてきます。

4月には、
いろいろなことが、
はじまる。

すべては、
元気からはじまる。
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ユウキヨシハルのおとうさんのことば。
「元気を出そうよ、
それがあなたの仕事です」

<『ジジの気分』(未刊)より>

2012年03月31日(土曜日)

斎藤佑樹「背負ってます」と日本SM協会の「シナリオ2020」

今日は2012年3月最後の日。
「1月行く、2月逃げる、3月去る」
その通り。

昨日、日本プロ野球開幕。
春の高校野球センバツは準々決勝。まさに「球春」。

ダルビッシュ有が、
テキサス・レンジャーズに移籍した後の、
北海道日本ハムファイターズ。
斎藤佑樹が開幕試合で完投勝利。

お立ち台のインタビュー。
「(運を?)持っているんじゃなくて、
背負ってます」

もし、斎藤が「運を背負った男」だとしても、
『平均の法則』が働くはずだから、
野球以外ではどれだけ「運がない」のだろうかと想像して、
心配になるくらいだ。

ただし斎藤は、こうもコメントしている。
「自分だけの生活だけでなくて、
選手、裏方さんたちの生活がかかっている」

この謙虚さがあれば、
万が一の「不運」の方も、
きちんと自分で整理できるだろう。

早稲田の後輩だから、
ここは褒めておこう。

その斎藤佑樹、
2006年の第78回選抜大会に出場している。
そして準々決勝に進出、
ここでは横浜高校に敗れて、
ベスト8に終わる。

この年の夏の甲子園大会では斎藤は決勝まで進み、
現東北楽天ゴールデンイーグルスの田中将大と投げ合って、
駒大苫小牧高校と延長15回引き分け再試合。
翌日は完投勝利して、
早稲田実業学校を優勝に導く。

これが王貞治、荒木大輔もできなかった、
早実にとっての初の夏の甲子園制覇だった。

ちなみに今年のセンバツの準々決勝には、
横浜高校が進出している。

そんな因縁を思い起こさせた昨日の日本の「球春」。

昨日、私は午後から、
商業経営問題研究会の3月例会。
Retail Management Learning Circleの頭文字をとって、
通称RMLC。

場所は、東京・日本橋の日本スーパーマーケット協会会議室。
協会は「日本橋二丁目ビル」に入居している。
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協会は10階フロア。
8階には、あのAIJ投資顧問㈱。
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だから1枚前の写真には、
「立ち入り、撮影はご遠慮ください」の張り紙がある。
私は撮影してしまったけれど。

さて今回のRMLCの講師は、
協会専務理事の大塚明さん。
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㈱ヤオコーの常務取締役を務め、
社長と店舗開発以外はすべて経験。

日本のスーパーマーケット協会随一の理論家。

その大塚さんから「シナリオ2020」の解説をしてもらう。
協会が主催した「10年後のスーパーマーケットのあり方研究会」が、
昨年まとめて発表したもの。
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2020年の社会環境の変化、消費の変化を予測したうえで、
食品スーパーマーケットがどのような姿になっていくか。
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人口構成や価値観といったお客の変化、
法律、そしてITが10年後のスーパーマーケットに与える影響。
それらをベースにした近未来の店舗像、企業戦略を、
2時間にわたって語ってくれた。
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この日は、ゲスト参加が3名。
㈱ミディーの深谷由紀貞社長、
㈱電通プロモーション事業局局次長の駒込雅史さん(写真左)、
同じくショッパーズ・マーケティング部の三浦啓子さん(その隣)
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この日の日経MJ一面に、
「売り逃し あぶり出せ」の特集が組まれた。

㈱ミディ-は「買い物中の『迷い』を可視化」の記事で、
紹介されている。
店頭に設置したカメラで客の購買行動を撮影し、
それらのデータを自動的に解析し、
定量化して活用するというシステムを開発した。

このツールを店頭で活かせないか。

電通の二人にプレゼンしてもらった。
メンバーからは、さまざまな意見、感想が出た。
駒込さん、三浦さん、ご苦労様。
RMLCメンバーは率直、辛辣な意見を吐く。
しかしそこから真の活用法が生まれる。

その後、5時過ぎまで、
大塚さんのレクチャーに対しても、
ディスカッション。

最後に、大塚さんを囲んで、写真撮影。
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AIJの空間ではないので、
誰に遠慮することもなく、
チーズ。

USP研究所所長の當仲寛哲さん(後ろの列左端)や、
㈱ケノス代表の小林清泰先生(後ろの列右から2人目)も参加して、
二次会は、この日本橋二丁目ビル地階の「いけ増」。
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AIJの浅川和彦社長も、
ここで一杯やったに違いないが、
それは全く、我々と関係ない。

今週は、ちょっと飲み疲れたが、
気力は充実、元気いっぱい。

横浜DeNAベイスターズ監督の中畑清ではないが、
「絶好調!」。

季節の変わり目。
みなさんも、体調にはくれぐれも、
気を付けてください。

緊張感を持ち続ける「知識商人」は、
そうやすやすと風邪を引いたりしてはいけない。

今週も「結城義晴のブログ[毎日更新宣言]」、
ご愛読くださって、ありがとうございます。
心から、感謝します。

良い週末を。

明日は、『ジジの気分』です。

<結城義晴>

2012年03月30日(金曜日)

「日本経済閉塞感の元凶は人口減ではなく、 イノベーション不足である」

関東地方に今年、
春一番は吹かなかったが、
今日は遅ればせながら、
「春一番」もどき。

「立春から春分の間」に、
「その年に初めて吹く」、
「東南東から西南西まで」の、
「風速8m/s以上の強い風」。

だから今日の強い南風は、
「春一番」ではない。
「春二番」くらいか。

まず、今週うれしかった出会いのご報告。
名古屋の折兼セミナーの私の講演に、
豊橋市の㈱デライトの白井正樹社長が聴講に来てくれた。
白井さんは2009年の第5回USA研修会の団長。
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この日は、息子さん二人を伴っての参加。
私の隣は次男の白井孝典店長。
USA研修会にも参加してくれた
その横が長男の取締役経営企画部長・白井健太郎さん。

昨年、コーネル大学のビル・ドレイク教授が、
インディペンデント・カンパニーの優位性を主張し始めた。
デライトはそれを実現させているし、
さらに、この優位性を証明してほしい。

久々にお会いして、
講演を聞いてもらって、
本当にうれしかった。

そして昨日は、午後から、
商人舎にご訪問者あり。

まず、宮田昇税理士事務所長の宮田昇先生。
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東京・赤坂に事務所を設け、
年間250回も講演する超売れっ子の税理士。
商人舎発足の2008年2月から、
顧問税理士になってもらって、
さらに今年4月から、
商人舎Special Memberに加わっていただく。

その宮田先生の商人舎決算へのコメント。
「教科書のような決算書で、
素晴らしい」

私は売上げにこだわらない。
もちろん利益に対しても商人舎では、
目くじら立てるほどにストイックにはならない。

ただし、「良い会社」であることには、
真摯でありたい。

「小さくて良い会社」

だから例えば、
労働基準監督署に入られるような事態は、
商人舎では絶対に起こらない。
そんな事件が起こりようのない仕組みになっている。
いわば労務に関する安全保障の「保障」の体制が、
会社の構造の中に出来上がっている。

この構造や仕組みが大切で、
だから欲張らない、急がない、突っ張らない。
それが決算に表れて、
私、幸せ。
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私が宮田先生著作の「The 税制改正」のパンフレットを持ち、
宮田先生が商人舎税務申告書をもって、
幸せそうに記念写真。

夕方の5時には、
沖本美幸(よしゆき)先生来社。
立教大学大学院ビジネスデザイン研究科教授。
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私と同年生まれで、
2009年4月、立教大学院教授就任。
これも私と「同期の桜」。

現在、みなとみらいの高層マンション29階がお住まい。
阿蘇に山荘をもって、年間に3分の1くらいは、
そちらで悠々自適。

立教では、ベーシック・マネジメント、
コンサルティング・メソッド、
さらにビジネスシミュレーションと、
調査研究・演習指導
(ゼミ)を担当。

小売業・サービス業のコンサルタント諸氏、
沖本先生に学ぶことは多いはず。

早稲田大学政経学部4年のときに、
公認会計士資格を取得した俊英。

その後、東京銀行に入行し、大活躍。
三菱銀行との合併のとき、監査法人に転職し、
現在、一般社団法人俯瞰工学研究所首席研究員をも兼ねる。

沖本先生と話していると、
触発されることが、とにかく多い。

商人舎オフィスで熱談した後、
近くの料理屋「柳せ」で一献。

もちろん意気投合。
一緒に研究会を開いたり、
仕事したりすることになると思う。

その沖本先生、
5月に単行本を出版の予定。
『本を因数分解する』(SIC刊)。
楽しみな本だ。

さて、日経新聞のコラム『大機小機』。
コラムニスト与次郎氏が、
「人口と経済成長」と題して、書く。

「世界経済の先行きに薄明かりが差しても、
株価が少々上がっても、
日本の経済社会を取り巻く閉塞感が
払拭される気配はない」
これがコラムニストの問題意識。

そして、その閉塞感の原因をここに求める。
「悲観論の根拠の代表格は人口減少である」

今年1月、新しい将来推計人口が公表された。
日本の人口は2060年までの50年間で、
「8674万人にまで減少」という推計。

「人口が減っていくのだから、
経済成長などできるはずがない。
せいぜいよいところゼロ成長だろう」
こんな気分が蔓延している。

ここまでがこのコラムの前半のトーン。

「しかし」と反論して、断言する。
「先進国の経済成長と人口の間には、
短期的にも長期的にもまったく関係はない」

「過去100年間のデータを一見すれば直ちに明らか」

「先進国では一般に経済の成長率は
人口増加率よりはるかに高い」
ドイツは欧州連合経済の機関車だが、
「その人口減少は、
年平均マイナス0.09%(2005~2010年)。
これは日本の人口減少率を上回る」

韓国の人口増加率も0.39%(05~15年)」。
人口成長率の世界ランキングは下から40位ほど。
しかし韓国経済の好調さも人口増に牽引されたものではない。

さらに「世界全体を見渡せば、
フロンティアはいくらでも存在する」

そこで最後にコラムニストの提案。
「頭数に頼るモノやサービスは
『コモディティ化』しやすく、
付加価値は低くなりがちだ」

私は人口がじわじわと減少するトレンドの中では、
コモディティ化現象を逆手に取ったビジネスモデルも、
おおいにあり、だと思う。

コラムニストの視点はオーソドックス。
「人口減少といい高齢化といい、
社会が大きく変わると きには
潜在的なニーズも変わる」

「それこそがイノベーションの基なのだ。
言葉の生みの親であるシュンペーターはそう言っている」

ピーター・ドラッカーは、指摘している。
イノベーションのタブーのひとつとして、
「未来のために行われることは
避けねばならない」。

コラムニストの結論。
「日本経済の閉塞感の元凶は
人口減ではなく、
イノベーション不足なのである」

私も、そう思う。

人口減を嘆いたり悲観したり、
それを口実にあおったり脅したり、
それは避けねばならない。

人口がじわじわと減っていく。
しかしこれは政策によって、
回避することができる可能性がないわけではない。

ただし高齢化は止めようがない。
この変化をとらえるイノベーションは、
高齢化対応店舗づくりだけではない。

何かとてつもなく大きな可能性が匂う。
今年の「春二番」を超えるほどの。
<結城義晴>

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