結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2012年05月08日(火曜日)

ロピア小田原高田店1坪1000万円の「シンプルで易しい商売」

フランス大統領選第2回投票で、
現職のニコラ・サルコジが負けた。

勝ったのは社会党のフランソワ・オランド。

ともに57歳。

得票率は、
オランド51.68%。
サルコジ48.33%。

オランドは勝利宣言のメッセージ。
「仏国民は変革を選んだ。
私はすべてのフランス人の大統領になる」

サルコジは、この結果を、
「『民主と共和』に基づいたフランス国民の選択」
「全ての責任は私にある」
潔い。

そしてオランド新大統領への電話でのコメント。
「試練の中での幸運を祈る」

ともに、気分のいい発言で、
こちらも気分がよくなる。

一方、ギリシャ総選挙は、投票、即日開票。
暫定政権を担っている二大政党が後退。
政権はますます不安定になる。

さらに、ロシア・モスクワでは、
ウラジーミル・プーチン大統領の就任式。
民主化の遅れと対欧米強硬姿勢が懸念される。

フランスは社会党で左向き、
ロシアは保守化で右向き、
ギリシャは渾沌。

三者三様のヨーロッパ情勢。

「欧州では左翼、右翼という政治区分は時代遅れで、
『ローカリスト』と『グローバリスト』という分け方が
現実に近い」

日経新聞のコラム『一目均衡』。 
特別編集委員の末村篤さんが、
「経済成長のパラダイム転換」と題して、
大上段から語り下ろす。

「経済危機が社会不安に発展し、
財政と雇用のトレードオフが政治問題化した欧州で、
経済成長のパラダイム転換への動きが台頭している」

「危機の打開には成長が不可欠というロジックは、
『改革なくして成長なし』と似ているが、
成長の中身も改革の中身も異なる」
どう違うのか。

国際労働機関ソマビア事務局長の言葉を引用。
「労働を生産コストと捉え、競争力と利益を最大化するために、
できるだけ低く抑えねばならないと考え、
少数者への富の偏在を招いた現在のモデルから、
人々の福利増進と格差是正を主目的とし、
生み出された良質の仕事の量で成功が測られる
異なるタイプのモデルへの転換が必要とされている」

つまりは、「新自由主義的政策」に対して、
対照的な「新社会民主主義の思潮」の台頭。

そしてフランス大統領選挙を持ち出す。
「民主政治の振り子も揺り戻し始めた。
仏大統領選を制したオランド氏は『60の約束』で、
生産と雇用と成長を最優先課題に掲げた」

一方、「米国を筆頭に先進国の多くで
空前の企業利益と戦後最悪の失業率の併存現象が広がる」。

結びの言葉は、
「危機の深化とともに
『むき出しの資本主義』を『人間の顔をした資本主義』
軌道修正するパラダイム転換の可能性も高まる」
難解な言い回しのコラムニストだが、
おそらく社会民主主義者だろうということは、
わかる。

企業は太る。
人々は細る。

この10年の経済政策の結果、
深まった危機。

「人間の顔をした資本主義」が、
この危機を救うというのが、
コラムニストの主張。

そのアメリカの失業率が下がってきた。
これも日経新聞朝刊。
「米失業率改善は本物か」

4月の失業率は8.1%。
前月から0.1ポイント低下。
なんと3年3カ月ぶりの低水準。

小売りサービス業が貢献しているに違いない。

昨2011年8月には9.1%だったから、
8カ月で1.0ポイントも低下。

アメリカの中央銀行「連邦準備理事会イエレン副議長も、
「謎(puzzle)だ」と発言。

2011年の実質成長率は2%を下回る。
そんな中で失業率が急低下。

失業率と成長率の間には「オークンの法則」がある。
「一国の国内総生産(GDP)が
潜在産出量より1%小さくなる度に、
失業率が約0.55%上昇する」
という経験則。
今回はそれを大きく逸脱し、
「特殊事例」のように見られる。

不思議な現象が頻発する。
そんな時こそ、
パラダイムの転換が起こる。
良い方向にあると期待したい。

さて、先々週訪れた㈱ロピアの店舗。
素晴らしい。

ゴールデンウィークが終わって、
やっと紹介できる。

ロピア小田原高田店は、
昨年11月にオープンしたロピアモールの核店舗。
モールの総売り場面積は6081㎡。
県道717号線高田入口交差点そばの工業団地の中に位置する。
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モールには、ドラッグストアのクリエイトSDと、
ホームセンターのカインズホームがはいっている。
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ロピアのファサード。
新CIを導入し、
デザインを一新。
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壁面にはロピアの経営理念が掲げられている。
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ロープライスのユートピア。
楽しくて感動的な店づくりを目指す。

入り口には、ショッピング・バッグの説明。
大切なインフォメーションだ。
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入り口の両サイドには、今日のお奨め商品が、
什器に1アイテムずつ並べられて単品量販。
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左サイドでも単品量販。
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入ってすぐに青果売り場。
最初にバナナの木をプレゼンテーションしたプロモーション・コーナー。
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青果売り場は、果物のコーナーから入る。
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左壁面にはトマトのコーナー。
圧巻の陳列。
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野菜の導入部は、季節のお買い得野菜。
新玉ねぎ1個、19円。
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可動式の什器に投げ入れ陳列で量販する。
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さらに壁面には季節の野菜が続く。
ごらんの通りの、1什器1アイテムでの販売。
そしてこの価格。
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きのこ類は平台での展開。
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ロピアのPOPは大文字が多い。
遠くからでもおすすめ商品の価格が一目でわかる。
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青果売り場から精肉売り場への導入部には、
ハム・ソーセージがこのボリュームで並ぶ。
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その主通路の対面は、冷凍食品のリーチインコーナー。
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ロピアの強みは精肉部門。
もともと「ユータカラヤ」という精肉店から始まった。
まさしく核部門が食肉ということになる。
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お客はお買い得商品の平ケースに、
どんどん吸い寄せられる。
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広告の品の牛豚合挽肉100g50円。
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この日は雨。
雨の日サービスの若鶏手羽元は100g29円。
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対面売場では、牛肉を販売。
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この店はいたるところにぬいぐるみが置かれている。
ぬいぐるみがセシウム不検出の情報をながす。
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壁面にはロピアのマスコット「ロピタ」。
天井から大判のPOPが大量に掲示されている。
墨文字でデザイン性が高いため、うるささを感じさせない。
むしろ、お店の特徴になっている。
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タイル壁面には、フライパンなどの調理器具が
プレゼンテーションされていて、楽しい。

小田原高田店では、特別に松阪牛コーナーを設け、
お客を誘引している。
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精肉売り場に面するエンドは、焼き肉のタレのエンド。
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精肉売り場から鮮魚売り場へ。
売り場のカラーは、精肉売り場の赤から、
ガラッと青へと変わる。
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ロピアは最近、特に鮮魚売り場に力を入れ、
その成果が表れ始めている。

天井からレールを吊り下げ、模型の電車が走っている。
アメリカのウェグマンズのような仕掛け。
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ガラスで仕切られているが、作業場が見える。
メバチマグロのぶつ切りにお客が群がる。
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鮮魚売り場の奥には、
惣菜売り場を示すオレンジのロピア・ロゴ。
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コンコースの平台では寿司の販売。
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サービス品の魚萬ランチ握りずしは10貫399円。
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視察をしたのは、雨の金曜日、
それも午前中。
よくお客が入っている。
平台では弁当の販売。
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ロピア自慢の肉の揚げ物コーナー。
大皿でのばら売り販売。
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墨文字のPOPで自家製キャベツ・メンチカツを訴求。
専任のPOP作成担当が手書きでつくる。
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平台で販売する自家製おにぎり。
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その壁面は日配コーナー。
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そして青果の反対側の壁面は牛乳、飲料などのデイリー売り場。
売り場カラーは黄色に変わる。
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果実ゼリー98円も、この通り1什器1アイテム。
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ベーカリー売場。
ぬいぐるみが空を飛ぶ。
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芳醇食パン98円は、これだけの量を並べるが、
補充に忙しい。
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冷凍食品売り場は、全品半額。
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そして主通路の最後は卵売り場。
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水の売り場。下段ではケース販売。
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そして売り場の真ん中に設けられた菓子売り場。

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ここでも、おすすめ品は、
1什器1アイテムの単品量販を貫く。
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「単品量販」がロピアの特徴。

お米のコーナー。
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そしてチェックスタンド。
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ほとんどのお客が二段カートに、かごを2つセットして店に入る。
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そしてお客は、かごいっぱいの買い物をする。
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小田原店に限らず、
ロピアは「1坪1000万円」のシンプルな目標を立てる。
そしてそれを実現させる。

だから500坪の店ならば、年商50億円。
小田原高田店のように、600坪ならば60億円。

高木勇輔専務は、語る。
「ロピアは分かりやすくてシンプルなんです」

しかし1坪1000万は、
並大抵のことでは実現しない。

精肉と青果を核部門にして、
鮮魚も強化する。

加工食品、菓子、日配品は低価格を徹底。

そうすると客数が増える。

客数が増えると、
商品回転が高まる。

商売が易しくなる。

シンプルで易しい商売。
それが実現される。
ロープライスのユートピア。
ロピアのネーミングの由来。

同じ商品ならより安く。
同じ価格ならより良いものを。

私はこの店を訪れて、
アメリカの1930年を思い出した。

ご存知、マイケル・カレンの「キング・カレンの店」。
スーパーマーケット最初の店舗。
『最新型高級車にお乗りの方も、うば車をお引きの方も、ご来店歓迎。
流行遅れのお召物でも、そのままお気軽に、さあ、さあ、どうぞ!
金曜午後九時、土曜午後十時まで営業』

『大衆に直結した廉価販売のチェーン方式で、
三〇〇品目は仕入原価、二〇〇品目は5%を、
三〇〇品目は15%を、三〇〇品目は20%を、
それぞれ仕入れ原価にかけた値で売ると、
世の人達は、わが店の入口を破って乱入するでありましょう』

ロピアにはこのキング・カレンのにおいがする。
革新的なスーパーマーケットは、
カレンの言う「大衆に直結した廉価販売」
その「チェーン方式」の原点を持つものなのだ。

<結城義晴>

2012年05月07日(月曜日)

「女性が活躍する会社」を目指して「生きよ、学べ。」

Everybody! Good Monday!
[2012vol19]

2012年の第19週。
そして5月第2週。

ゴールデンウィークが終了して、
普段の生活に戻る。

売る側も買う側も。
授ける側も受ける側も。

普段の生活こそが、
とても貴重で大切です。

普段、日常、平常、平時、凡事。
さらにエブリデー。

こういった条件こそ、
小売りサービスビジネスの根底を形成するもの。

5月に関しても、
これからの4週間が重要になる。

襟を正して、
「普段」のマーケティングを考え直し、
「普段」のマネジメント、オペレーションに臨みたい。

さて今月の商人舎標語の再確認。
「生きよ、学べ。」
故川崎進一先生の遺稿集のタイトル。

大抵の企業で、
新年度となって、
ゴールデンウィークを乗り越えたとき、
本格的な「学習」の季節となる。

新入社員は五月病が出たりする。
必死で学習していれば、
そんなものにはかからない。

35年前の今ごろ、
私は㈱商業界に入社して、
『販売革新』編集部に配属され、
必死の思いで仕事していた。

毎月、故渥美俊一先生のインタビューがあり、
私はすぐに「渥美番」になった。

先輩たちがみな、
渥美先生を敬遠していたからだ。

毎月の始めの週に、編集部うち揃って、
当時は東京・青山の紀ノ国屋の近くのペガサスクラブに出かけ、
2時間ほどテーマに関してインタビューし、
先生と雑談する。

編集長は緒方知行さんだった。

編集次長クラスに高橋栄松さん、五十嵐宅雄さん、
中堅に伊東清さん、私の一年先輩に高濱則行さん。
そして新入社員の結城義晴。

高橋さんは『販売革新』編集長となり、
五十嵐さんは『商業界』編集長、
伊東さんは『商業界』『販売革新』編集長を歴任し、
高濱さんは『2020AIM』の編集長となった。
私ものちに『食品商業』『販売革新』の編集長をやり、
㈱商業界編集統括から代表取締役社長となった。

今から考えると、すごいメンバーの編集部だった。

はるかより吹きくる風はわれの持つ
時間
(とき)
の磁石を強くふるはす
〈日経歌壇より 仙台・平野由美子〉

その中に入ったもんだから、
五月病などになる暇はなかった。

そして渥美先生、川崎先生をはじめ、
様々な先生方から学び続けた。
5月は新入社員の結城義晴にとっても、
「学習」の季節だった。

川崎先生は「一心不怠 成長無限」を、
座右の銘にしていた。

一心に怠けず学び続ければ、
成長は無限である。

すなわち学ぶことこそ、
生きることである。
なぜならば、
生きることとは、
自ら成長することだから。

今月は、そんな月にしたい。

学びと言えば、
今月末の5月29・30・31日開催の、
「商人舎ミドルマネジメント研修会」。
参加者数が100人を超えた。

まだまだ募集中。

派遣企業の皆さんには、
受講案内とサブテキストの講師単行本3冊を、
一両日に発送する。

まだまだ募集中。
よろしく。

さてゴールデンウィークが終わると、
すぐに母の日。
今度の日曜日。

5月5日が「こどもの日」で、
祝日法が示すその趣旨は、
「こどもの人格を重んじ、
こどもの幸福をはかるとともに、
母に感謝する」

こどもの日から母の日までは、
繋がっている。

それが今週。

「常盤勝美の2週間天気予報」が、
丁寧で、いい。

今週も天候には十分に注意したい。

『食品商業』誌の4月号。
「このまま使える販促企画書」で、
㈱アイダスグループ代表の鈴木國朗さんが指摘している。
私の親友、盟友。

「母の日の買い物では父と子の来店もあり、
売場に慣れていない人も多い。
母の日企画を行う売場が、
分かりやすくなるよう、
コーナーPOPや接客案内サービスを強化」

この1週間、
大型連休でちょっと乱れた売場を、
再チェックして、今一度、
分かりやすい店に仕立て直す必要がある。

買ふべきか買はざるべきか迷ひゐて
売れてしまひぬ買ふべかりけり

〈日経歌壇より 千葉・小田茂〉

そして「母の日」を迎える。
特にスーパーマーケットは、
「母の日」こそ、
最も重要な日に位置付けるべきだ。

昭和30年代初め、
日本のスーパーマーケットは、
「主婦の店」として始まった。

バローもベルクも、
「主婦の店多治見」「主婦の店秩父」だった。

埼玉のマミーマートは、
「お母さんの市場」を意味する。

母の日は、「第二の創業祭」くらいの重みをもつ。
そんな取組みを期待したい。

私の今週のスケジュール。
今日は夕方から、立教で、
フード&ベバレッジ・マーケティングの講義。
3時間。
聴講生の皆さんも、どうぞ。

明日は幕張でイオン・ビジネス・スクールの巻頭講義。
こちらも3時間。

10日の木曜日から、
アメリカ・ネバダ州ラスベガス。
商人舎USA研修会ベーシック・コース。
頑張ります。

だから11日金曜日の立教ビジネスデザイン研究科委員会は欠席。
社会人大学院の教授会ですね。

さらに12日土曜日の結城ゼミも欠席。
しかし先輩たちが私の代わりに指導してくれて、
ゼミは開催されます。

ほんとうに、ありがたい。

35年前の私の新入社員時代の、
あの編集部のようなゼミになってきた。

さて今日の朝刊が休刊。
昨日の日経新聞に、
『女性が活躍する会社』の記事。

月刊誌「日経ウーマン」がまとめた「企業の女性活用度調査」。
今年1~2月に、国内企業4316社を対象に実施、
450社から得た回答から、4部門ごとに順位を付け、
総合点を算出。

4つの部門とは、
(1)女性の管理職登用度
(2)ワークライフバランス(仕事と生活の調和)度
(3)女性社員向け研修制度の有無など女性活用度
(4)女性社員比率など男女均等度

日本IBMが第1位。
2年連続。
女性管理職比率が12.0%。
これは全体の平均6.9%の2倍近い高水準。

第2位はP&Gグループ。
P&Gも連続2位。
ワークライフバランス向上の取り組みが評価された。
これは多様な働き方を推奨する制度。

第3位は第一生命保険、
4位から1ランクアップ。

第4位は日本生命保険。
日本生命保険は、前年の13位から急浮上。
「女性部下の育成を話し合う男性上司向けのランチミーティング」を開催。
斬新な試みを展開している。

そして第5位に髙島屋。
10位からの躍進。
嬉しいことだ。
さすが髙島屋。

ちなみに第6位パソナグループ、
第7位大和証券グループ、
第8位ソニー、
第9位パナソニック、
第10位野村証券。

証券会社、家電メーカーの大手企業が並ぶ。

小売業には女性が働く場が多い。
その女性が活躍せずして、
会社の繁栄はない。

『日経ウーマン』へも、
どんどん協力して、回答を寄せてもらいたい。
そしてランク内の小売サービス企業を増やしたい。

今週末は「母の日」。
ワーキング・マザーの日でもある。
女性が活躍する会社を目指す。
それを忘れてはいけない。

では、みなさん。
学びの5月本番。
Good Monday!

<結城義晴>

2012年05月06日(日曜日)

ジジの大型連休[日曜版2012vol19]

ジジです。
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きのうは、
こどもの日でした。

ボクはいちにち、
ねていたけれど。
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大型連休も、ボクは、
ねてばかり。

きのうは、
菖蒲の節句。

だからユウキヨシハルのおとうさんは、
ショウブ湯にはいりました。
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ボクはおふろ、
はいれませんが。
それからおとうさん、
でかけました。
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ヨコハマのミナトの、
大さんばし。
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ウッド・デッキになっています。
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大型の客船がとまっていて、
そのむこうに、みなとみらいがみえる。
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船にPEACEとかいてありました。
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おとうさんは、
大さんばしがだいすきです。
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きのうの晩は、
満月でした。
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大さんばしの満月。
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海のうえの満月。
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マリンタワーとヒカワ丸。
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とてもマンゾクして、
かえってきました。
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そして、きょうは、
雨がふって、
それがあがった。
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草木が雨にぬれた。
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そこに、うつくしいもの。
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雨のしずく。
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雨あがりには、
花も、すごく、
きれいになります。
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つつじ。
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これも、つつじ。
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これも。
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ひとつずつのつつじも、いい。
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でも、ボクは、
こんなのも、すきです。
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道ばたの草。
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コンクリートや石のところから、
はえだしてくる草。
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ねてばかりのボクでも、
なんだか「チカラ」を、
かんじるんです。

<『ジジの気分』(未刊)より>

2012年05月05日(土曜日)

こどもの日と原発ゼロの日が重なる奇跡、育て方は「邪魔をしないこと」

5月5日、ゾロ目の、
こどもの日。

祝日法の趣旨。
「こどもの人格を重んじ、
こどもの幸福をはかるとともに、
母に感謝する」

最後に「母に感謝する」とあるのが、
何よりよい。

そして1週間後の5月13日、
第2日曜日が母の日。

厳密に言えば、
今日からの8日間は、
こどもと母の週間。
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これ以上ないほどの強いコンセプト。

小売業もサービス業も、
応えてほしい。

ただし今日はそれだけではない。
日経新聞の『春秋』と朝日新聞の『天声人語』が、
同じようにそれに触れた。

「はからずも日本では、こどもの日が
『原発ゼロの日』に重なった」

『春秋』は語る。

「事故や汚染は二度と起こしてはならないが、
電力不足も恐ろしい……。
そんな国内のジレンマ に苦悩する日本の姿」

日経はどちらかと言えば、
原発推進派か。

一方の『天声人語』。
「御(ぎょ)しがたいロウソクは福島でまとめて倒れ、
浜岡では折られ、ついに本日、
残る一本の泊(とまり)3号機が定期検査で消える」

「『原発ゼロ』は商業運転の初期、1970年以来という」

「こどもの日に歴史が刻まれる因縁を、
偶然で終わらすまい」

こちらはどちらかと言えば、
否定派。

「利にこだわらず情に流されず、
社会の総合判断が必要だ」

堺屋太一さんの言葉。

マザー・テレサの言葉。
人は不合理、非論理、利己的です。
気にすることなく、人を愛しなさい。

あなたが善を行うと、
利己的な目的でそれをしたと言われるでしょう。
気にすることなく、善を行いなさい。

目的を達しようとするとき、
邪魔立てする人に出会うでしょう。
気にすることなく、やり遂げなさい。

善い行いをしても、
おそらく次の日には忘れられるでしょう。
気にすることなく、善を行い続けなさい。

あなたの正直さと誠実さとが、
あなたを傷つけるでしょう。
気にすることなく正直で誠実であり続けないさい。

助けた相手から恩知らずの仕打ちを受けるでしょう。
気にすることなく助け続けなさい。
あなたの中の最良のものを世に与え続けなさい。

けり返されるかもしれません。
気にすることなく、最良のものを与え続けなさい。
気にすることなく、最良のものを与え続けなさい…

あなたは、
あなたであればいい。

これは紛れもなく母の気持ち。

こどもの日と原発ゼロの日、
重なる奇跡を思うならば、迷わず、
電力不足に耐える心構えをもちたい。

さて私は東京・池袋の立教大学。
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蔦の絡まる校舎。
その蔦の緑も、
ずいぶん濃くなってきた。

今日は、祭日にもかかわらず、
キャンパスに学生が多い。

ここだけ見ると、
とても大型連休とは思えない。

立教はよく学ぶ大学です。

私の研究室にも、
強烈な西日が当たり、
窓の外にはさわやかな風が、
木々を揺らす。

今日の私は結城ゼミ。
みんな少しずつ、自分のテーマが固まり、
それがフォーカスされてきた。

ほんとうに嬉しいことだ。
これから一人ひとりのテーマごとに、
私も一緒に勉強できる。

昨夜は、鬼島一司さんと飲んだ。
うまい酒だった。

鬼島さんは、
元慶応義塾体育会野球部監督。
2004年秋季東京六大学リーグ戦では、
31回目の優勝を果たし、
現在、NHKの高校野球解説者として活躍。
もちろん会社を持っていて、代表取締役社長。

その鬼島さんとの話で、
「育て方」 のことが出てきた。

鬼島さんはとても熱い人で、
熱血指導。

NHKの解説も、
ずば抜けて分かりやすく、
選手に深い愛情を持っていることがよくわかる。

一方、私の育て方の精神は、たったひとつ。
「邪魔をしないこと」。

会社の部下でも、
大学院のゼミ生でも、
小学校のジュニアソフトボールの子供たちでも、
もちろん自分の息子や娘でも、
本人が持っている力を伸ばすことを、
第一に考える。

従って、
社長や編集長や教授や監督や父親として、
「邪魔をしない」。

これは故上野光平先生の教え。
堤清二さんに請われて西武百貨店に入り、
実質的に西友を創業し、
「西のダイエー東の西友」と言われるまでに会社を育て、
流通産業研究所理事長・所長を務めた。

商人舎最高顧問の杉山昭次郎先生は、
その上野光平さんの盟友。

私は駆け出しの頃、
お二人が主催した研究会で、
長らく門前の小僧をやっていた。

その上野先生の育て方が、
「邪魔をしないこと」

私は自分の性格にも向いていることもあって、
生涯、この考え方を貫いている。
「邪魔をしないこと」

もちろん自分の生き方、仕事の仕方に関しては、
ぐいぐいと前に進む。

回りはそれを見ている。
見ていてどうするかは、
本人に任せる。
脱グライダーを期待する。

そして、私なりに、この考え方は、
ある一定の成果を上げていると自覚し、
上野先生に心から感謝している。

再び、マザー・テレサ。
どんな人にあっても、
まずその人のなかにある、
美しいものを見るようにしています。
この人のなかで、
いちばん素晴らしいものは
なんだろう?

そこから始めようとしております。

そうしますと、
かならず
美しいところが見つかって、
そうすると私はその人を、
愛することができるようになって、
それが愛のはじまりとなります。

このゴールデンウィークは、
facebookで㈱マナ・ティー社長の山本学さんから刺激を受けて、
マザー・テレサに終始した。

それはとてもよかった気がする。

山本さんとテレサさんに、
心から感謝。

<結城義晴>

2012年05月04日(金曜日)

みどりの日のテキスト作り直しと「仕事すること・生きること」

みどりの日。
今年七番目の日本の祝日。
20120504154712.jpg
2007年から、
昭和天応の誕生日で、
かつて「天皇誕生日」の祝日だった「みどりの日」の4月29日が、
「昭和の日」となり、
同時にややご都合主義的にスライドされて、
5月4日が「みどりの日」となった。

それでも、
憲法記念日、
みどりの日、
子供の日と、
三連休になる5月初旬は、
日本人にとって安らぎの日々。

充分に安らいでほしいし、
その時にサービスを提供する側は、
十二分にそれを提供してほしい。

新聞の巻頭コラム。
毎日新聞の『余禄』だけが、
みどりの日をテーマにした。

朝日新聞『天声人語』は「毛髪」を題材にし、
読売新聞『編集手帳』は映画『昭和枯れすすき』を取り上げ、
日経新聞『春秋』は関越のバス事故にコメントした。

みどりの日は毎日新聞だけ。
そのくらいみどりの日は、
「つなぎ」と言った感じが強い。

その毎日『余禄』。
「日本には至る所に素晴らしい森林があり、
木を育成したり保持するために、
多大の労が払われていることは特筆に値する。

……伐採された木のあとには必ず再び植林される。
森はそれ自体で、国土の景観を美しくしている」
幕末のドイツ人リュードルフの手記。
(「グレタ号日本通商記」雄松堂書店)

「今度は私たちが緑の未来を植える番である」
まあ、ひねりも何もない結びの言葉だが、
とても重要なことだ。
私は昨夜から、レジュメづくり。
来週開催されるイオン・ビジネス・スクールのテキスト。
AEON Business Schoolの頭文字をとって、
ABSと略す。

イオンは「木を植えています」の活動をしている。
みどりの日に「木を植える」イオンの、
若い人たち向けのテキストづくり。

ところが、昼前にA4版36ページのテキストが完成して、
メールで送って、そのメールを確認したら、
どこかに消えた。
「ああ、データが消えた」

そう思い込んで、
またまた、残っていたテキストデータを頼りに作り直して、
やっと完成。

ブログでもなんでも、
デジタル上で仕事すると、
よくこういった事故が起こる。

大抵、自分が悪いもんだから、
どこに怒りをぶつけたらいいかわからない。

私は、もう一度、気を取り直して、
最初から、やり直す。

そしてさっき消えたものよりも、
必ず、少しでもいいから、
より良い内容に改めようと考える。

そうしなければ、
再び同じようなことをやる意味が、
見いだせない。

考えてみると、
小売業やサービス業に限らず、
あらゆる仕事と、
この行為は似ている。

いや、仕事というだけでなく、
生きることそのものかもしれない。
毎日毎日、
同じようなことの繰り返し。

しかしそれでも、
ちょっとでも、
より良くしようと考える。

そのほんの少しのイノベーションが、
その仕事の意味である。

ピーター・ドラッカーは言う。
〈イノベーションの必要性を最も強調すべきは、
技術変化が劇的でない事業においてである〉

マザー・テレサは語る。
「私たちは、この世で大きいことはできません。
小さなことを大きな愛をもって行うだけです」

倉本長治『商売十訓』第4訓。
「愛と真実で適正利潤を確保せよ」
今日のみどりの日も、
そうして、生きたい。

「生きよ、学べ。」
今月の商人舎標語。
これは川崎進一。

倉本長治1899年生まれ、
ドラッカー1909年生まれ、
マザー・テレサと川崎進一は、
どちらも1910年生まれ。

みんな故人になってしまったけれど。

みどりの日に、
学びつつ、
生きることを考える。

<結城義晴>

2012年05月03日(木曜日)

日本国憲法前文・第9条とリーダーシップ3要件、セブンミール無料配送

大型連休後半。
これから4連休。

その初日は憲法記念日。
祝日法に定められた趣旨。
「日本国憲法の施行を記念し、
国の成長を期する」

太平洋戦争後の1947年5月3日、
日本国憲法施行。

その日を記念し、
われわれの国の在り方を、
毎年毎年、確認・自覚し、発展・深化させるために、
今日という祝日がある。

だから毎年、「改憲論議」が俎上に上がる。

護憲派の朝日新聞は、
一面トップ記事で、
「一票の格差、違憲状態のままなら
総選挙『反対』53%」と、
独自世論調査を載せ、
同じ一面の『座標軸』で、
「憲法記念日に思う」と題して、
「投票ボイコットさせる気か」と迫る。

一方、国際面では、
米国の法学者の188カ国の憲法分析で、
「日本国憲法 今も最先端」と護憲を主張。

読売新聞は社説で、
「国家のあり方が問われているからこそ、
基本に戻りたい。
与野党は憲法改正の論議を深め、
あるべき国家像を追求すべきだ」
改憲論を展開する。

日経新聞は比較的客観的な報道に徹する。
「憲法特集」の各記事のタイトルは、
民主党に関しては「改憲論議は濃淡」、
つまり民主党には護憲派と改憲派が混在する。

「自民、政権奪還へ保守色強調」
こちらは改憲派の政党。
そして「みんな・たちあがれも改憲案」
共産党と社会党はずっと護憲派だから、
あらためて問うべきことでもない。

昨年の今日、
このブログで日本国憲法前文を掲載した。

私は中学校の頃、暗記した。
今年も掲載しよう。

日本国民は、
正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、
われらとわれらの子孫のために、
諸国民との協和による成果と、
わが国全土にわたって自由のもたらす恵沢を確保し、
政府の行為によって再び
戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、
ここに主権が国民に存することを宣言し、
この憲法を確定する。

そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであって、
その権威は国民に由来し、
その権力は国民の代表者がこれを行使し、
その福利は国民がこれを享受する。

これは人類普遍の原理であり、
この憲法は、かかる原理に基くものである。
われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。

日本国民は、恒久の平和を念願し、
人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであって、
平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、
われらの安全と生存を保持しようと決意した。

われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を
地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、
名誉ある地位を占めたいと思ふ。
われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、
平和のうちに生存する権利を有することを確認する。

われらは、いづれの国家も、
自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであって、
政治道徳の法則は、普遍的なものであり、
この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、
他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。

日本国民は、国家の名誉にかけ、
全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。

ゴシックの部分が重要。

そして日本国憲法第9条。
その条文は短い。

護憲・改憲論議の焦点の一つは、
この条文にある。

1.日本国民は、
正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、
国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、
国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。

2.前項の目的を達するため、
陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。
国の交戦権は、これを認めない。

まったくの個人的なことだが、私自身に関して、
暴力と武力の行使は、「永久に放棄」している。

その点は、クリント・イーストウッド演じるダーティハリーとは、
思想を異にする。

不思議なことに、
今日のWOWWOWシネマで、
午前11時50分から午後9時まで、
ダーティハリー・シリーズ5本、一挙放映。

これがアメリカ合衆国のヒーロー像。
映画は痛快で楽しめる。
私も大好きな作品だが。

さて日経新聞のコラム『大機小機』は、
コラムニスト桃李氏が、
「リーダーシップの3要件」を書く。

リーダーシップを発揮する人は、
次の3つの要件を同時に満たす必要がある。

「第1に、将来の明確なビジョン、
つまり『どこに行くのか』を分かりやすく示すこと」

「第2に、そこへの移行過程についての基本的な詳細、
つまり『どのようにしてそこに行き着くか』を熟知しており、
それらを示すこと」

「第3に、国民の積極的関与がなければ
進むべき未来への移行過程は動かないので、
そのアイデアを明確に説明して
『売り込む』能力を持っていること」

この3つの要件。
「同等に重要であり、
同時に満たさなければならない」

コラムニストは歴史上の例を挙げる。
明治維新の坂本龍馬、
1980年代のレーガン米元大統領、
サッチャー英元首相。

アップルの故スティーブ・ジョブズ。

①どこに行くのか
②どのようにして行き着くか
③それらを説明し、売り込む能力

ビジネス・リーダーも、
トップマネジメントも、
まったく同じ。

さて報告が遅れたが、
5月1日に私の自宅直近に、
ローソンがオープン。
20120502165441.jpg
これまでは、私鉄の駅から自宅までの間に、
セブン-イレブンが2軒あって、
もっぱらそのどちらかを利用していた。

なんといってもセブンの立地戦略は一番上手いし、
品揃え、オペレーション、サービスなどもこれまた不満はない。

それでもローソンを利用することは多くなりそうだ。

小売業・サービス業は、
「一に立地、二に立地、
三四がなくて五に立地」

そのローソン、
「野菜・くだもの」の売り込みに懸命。
店頭入口の脇にも、テントを張って青果物を並べ、
積極展開。
20120502165452.jpg
それからポイントカード「ポンタ」の加入募集。

セブン-イレブンとは違った政策を展開。
それが何よりもいい。

昨日の日経新聞。
「コンビニ店舗、海外が国内超す」

2011年度末時点でセブン、ローソン、ファミリーマート、
そしてミニストップの4社は、
16カ国・地域に合計約4万4600店を展開。
もちろんこの8割近くが韓国、中国などアジア圏。

一方、国内店舗数は、
2011年度末で4万8000店弱。

2月末時点で約3万1000店のセブン-イレブンは、
今期、2750~3250店の純増計画。
ローソンは中国を中心に500店増計画。
ファミリーマートは積極的で約2000店増の予定、
そしてミニストップは韓国を軸に560~570店増。

その結果、大手コンビニチェーンの海外店舗数は5万店を超え、
「国内の総店舗数を逆転する」。

それでも国内サービスは充実させる。
「セブン-イレブン食事宅配
無料配送1万店に拡大」 の記事。

食事配達サービス「セブンミール」で、
500円以上の注文をした顧客は配達料無料となる。
これまでは「1000円以上の注文から受け付け、手数料は200円」
今後は「500円以上なら手数料無料、
500円未満でも手数料120円」

格段にサービスが安くなる。

実験が行われていた。
「500円以上の利用者の配達料を無料にした地域では、
注文件数が3.8倍、売上高が2.7倍に増えた」

それでも「1日1店あたりの平均注文件数は約10件」
1万店ならば10万件の受注となる。

国内ではサービス向上に、
チェーン・メリットを活かす。

セブンミール事業は、
2011年度で100億円。
2012年度250億円、
2013年度350億円
と、
2.5倍、1.4倍の伸び。

ローソンの青果物販売やポンタも、
顧客囲い込み戦略の一端。

しかし他の業態も負けてはいない。
日経新聞の今朝の一面囲み記事。
「朝型シニアにお店開けます
イオンやマツキヨ、顧客掘り起こし」

総合スーパー「イオン」の約100店の開店が1時間早まる。
食品スーパー「マックスバリュ」でも同様の対応を検討。

マツモトキヨシホールディングスも
首都圏の約100店の開店を1時間
程度繰り上げる。

「高齢化社会を見据えて恒常的に開店を早める」
「有望市場とみるシニアの顧客を掘り起こすため、
午前の早い時間帯に来店する傾向が強い生活スタイルに合わせる」

もちろんそれもあろうが、
いわばコンビニ独占の時間帯を、
他の業態が狙い始めたということでもある。

私はこの時、
「ニーズ」があるからというマーケティング視点よりも、
「カスタマー」がいるという動機の方が、
強くて確かだと考えている。

セブンミールの実験は。
そのことを物語っている。

同じ意味で、今のところ、
改憲論を護憲論が上回っている。

<結城義晴>

2012年05月02日(水曜日)

マザー・テレサの「思考・行動・習慣・性格・運命」は法人にも通じる

大型連休ゴールデンウィークの真ん中。
せっかくの行楽シーズンに、
東京・横浜は雨。

今朝から「商人舎ミドルマネジメント研修会」への
お問い合わせが続く。

まだまだ募集中。
大丈夫です。

㈱商人舎は連休中、暦通りの営業ですので、
来週月曜日7日朝10時から、
再び、お申し込み受け付けします。

ご検討ください。

さて今日、フェイスブックを見ていたら、
山本学さんの投稿にマザー・テレサの言葉があった。
山本さんは㈱マナ・ティー代表取締役社長。
広島でバラエティストアを15店経営。
1994年にベンチャー企業として創業。

マナ・ティーの経営原則は、
「お客様は常に正しい」

山本さんのフェイスブックからインスピレーションがわいて、
このマザー・テレサの言葉を掲載させていただく。

Be careful of your thoughts,
for your thoughts become your words;

思考に気をつけなさい、
それはいつか言葉になるから。

Be careful of your words,
for your words become your deeds;
言葉に気をつけなさい、
それはいつか行動になるから。

Be careful of your deeds,
for your deeds become your habits;
行動に気をつけなさい、
それはいつか習慣になるから。

Be careful of your habits,
for your habits become your character;
習慣に気をつけなさい、
それはいつか性格になるから。

Be careful of your character,
for your character becomes your destiny.

性格に気をつけなさい、
それはいつか運命になるから。

thoughts「思いや考え方」つまり「思考」がwords「ことば」になり、
ことばがdeeds「行い」、「行動」になる。
コーネル大学ではbehaviorという用語を使う。

さらに行動はhabits「習慣」になり、
そして習慣はやがてcharacter「性格」となり、
destiny「運命」になる。

人間の考え方や思いが、プロセスを経て、
自分の運命をつくる。

これは生身の人間だけでなく、
「法人」にも当てはまる。

つまり企業にも。

企業の理念が、その企業の命運を握る。
もちろん企業のthoughtsは、wordsとなり、
wordsはdeedsとなり、
deedsはcharacterとなり、
characterはdestinyとなる。

characterは企業の場合、「組織文化」であり、
それが企業の運命を決定づける。

大型連休中、
マザー・テレサに思いを巡らせることは、
なんとなくふさわしい気がする。

さて、5月に入ったので、
4月のブログタイトルを列挙してみた。

4月1日    ジジのApril has come![日曜版2012vol14]
4月2日    4月萎まず!結城義晴フェイスブック、グランドオープン「友達になろう!」
4月3日    再報!結城義晴facebookグランドオープン! 「賢い店に賢い客が来る」
4月4日    日経新聞と結城義晴&商人舎の小売流通サービス業への「ポジ出し」
4月5日    谷川俊太郎・まどみちお・杉山昭次郎、赤ちゃんの心持つおじいちゃん
4月6日    若年労働者から搾取する会社と『流通ニュース&日経新聞』決算記事
4月7日    「百貨店業界5年後イオン1社に及ばず」と医薬品提供有識者会議報告
4月8日    ジジと平成24の桜[日曜版2012vol15]
4月9日    facebookで知識商人の輪を広げよう! そしてGW旅行・3つの誘惑
4月10日    ダルビッシュのオセロ的初勝利と人間と企業の「ポジショニング・強み
4月11日    糸井重里・吉本隆明と谷川俊太郎『永遠の課題と緊急の課題』の解決
4月12日    「アウトレット曲がり角」に疑問を呈しつつ、USEI幹部に熱い講義
4月13日    ユニクロ郊外店売場2倍化と居酒屋新フォーマットのライフサイクル革新
4月14日    司馬遼太郎語る吉田松陰「底抜けに明るい」「恐ろしいばかりに優しい」
4月15日    ジジのクイズ[日曜版2012vol16]
4月16日    「商人の品格」と続「たった一人の朝礼」・ニチイの「夕べのあいさつ」
4月17日    東急ストア・木下雄治さんのお別れの会と「アークス&ジョイス統合」
4月18日    そごう水島広雄元会長の「百寿」と日本総人口「最大の25.9万人減」
4月19日    「商人の本籍地と現住所」そして「不安とワクワク」の一瞬の積み重ね
4月20日    「正規軍は勝たなければ負けである・ゲリラは負けなければ勝ちになる」
4月21日    立教ビジネスデザイン研究科・結城ゼミの脱グライダー人間養成の役割
4月22日    ジジと魔法のランプ[日曜版2012vol17]
4月23日    「戸籍を持たない産業」と「教育はコストか投資か?」への解
4月24日    「異常値販売ブームの本質」と大久保恒夫の「イチニッパを売り込め」
4月25日    百貨店・総合スーパー・SM・コンビニ3月実績と「価格競争の千日手」
4月26日    ヤオコー23期連続増益とワオン・ナナコでFSP・CRMブームの予感
4月27日    「元気が湧く数字」と「みんな知ってるロピア」をハローデイ一行と店巡り
4月28日    黄金週間の西行「山家集」と結城義晴『メッセージ』の「私の好きな人」
4月29日    ジジと色とりどり[日曜版2012vol18]
4月30日    大型連休真っただ中の「消費は本当に堅調か?」と「顧客に近づけ!」

この中のアクセス数ベスト10はいかに?
発表します!

第1位  「商人の本籍地と現住所」そして「不安とワクワク」の一瞬の積み重ね
第2位   「戸籍を持たない産業」と「教育はコストか投資か?」への解
第3位   そごう水島広雄元会長の「百寿」と日本総人口「最大の25.9万人減」
第4位   「異常値販売ブームの本質」と大久保恒夫の「イチニッパを売り込め」
第5位   ヤオコー23期連続増益とワオン・ナナコでFSP・CRMブームの予感
第6位   百貨店・総合スーパー・SM・コンビニ3月実績と「価格競争の千日手」
第7位   「商人の品格」と続「たった一人の朝礼」・ニチイの「夕べのあいさつ」
第8位   「正規軍は勝たなければ負けである・ゲリラは負けなければ勝ちになる」
第9位   東急ストア・木下雄治さんのお別れの会と「アークス&ジョイス統合」
第10位  4月萎まず!結城義晴フェイスブック、グランドオープン「友達になろう!」

企業名や名前など、
固有名詞が入ったタイトルが上位に入った。

一方、ワースト5は?

30位   ジジのApril has come![日曜版2012vol14]
29位   ジジと平成24の桜[日曜版2012vol15]
28位   ジジのクイズ[日曜版2012vol16]
27位   「百貨店業界5年後イオン1社に及ばず」と医薬品提供有識者会議報告
26位   ジジと色とりどり[日曜版2012vol18]

やはり日曜版のジジのブログが、多数を占めた。
「百貨店業界」の記事も土曜日。

もともと私のブログ及び商人舎のホームページは、
ビジネス向けで、土日祭日のアクセス数は低い。

だから仕方がない。

ジジ自身は全く傷つくはずもないけれど、
それでも、ジジには、
熱烈なファンがたくさん、います。

よろしく。

最後に、ニュース。
共同通信が報じる。
「カナダ西部ブリティッシュコロンビア州の島に
4月中旬、バイクが流れ着いた」
ナンバープレートは「宮城 そ 428」
と読めるらしい。

1年以上も漂流して、
今ごろ北アメリカ大陸に着いたのか。

「よくぞ、頑張った」
バイクに対して、そう、声をかけたくなる。

4月の景況感。
日本商工会議所の「早期景気観測」。
調査期間はこの4月13日~19日、
調査対象は全国415商工会議所の2887社。
内訳は建設業435社、製造業690社、
卸売業310社、小売業724社、サービス業728社。

日経新聞は、こう報じる。
「中小企業の景気に対する見方が改善を示した」
全産業の業況判断DI(Diffusion Index)がマイナス16.8。
指標はマイナスを示すけれど、
これは1996年6月以来、
約16年ぶりの小幅のマイナス。

前月の3月と比べても7.1ポイント改善。
「持ち直しが目立ったのは
製造とサービス」

製造業は3月から5ポイント以上、
サービス業も8ポ イント以上の改善。

小売業、卸売業も負けてはいられないし、
製造業、サービス業の好況感が、
商業に影響を与えて、希望は持てる。

実際、「4月、百貨店3社が売上高増加」
これは今日の日経新聞の記事。

三越伊勢丹が既存店ベースで、
前年比プラス5.5%、
大丸松坂屋百貨店は2.5%、
高島屋が1.8%。

そごう・西武がマイナス0.9%、
阪急阪神百貨店もマイナス4.8%。
ただし後者は梅田阪急百貨店が改装中。
リニューアルオープンしたら、大ブレイクするに違いない。

さらに「4月の新車販売台数」。
こちらはなんと前年同月比93.7%増。
35万9631台。

2年前の2010年4月をも2%、上回った。

排気量660cc超の登録車販売台数は、
プラス92.0%の20万8977台。

排気量660cc以下の軽自動車は、
プラス96.0%で15万654台。
軽自動車には「エコカー補助金による割安感」があった。

「割安感」がやはり大事な条件であるけれど、
高額品の車もこれだけ売れ始めた。

希望が持てる。

ただし、メーカー別にみると、
トヨタ自動車が2.9倍の10万4197台。
ハイブリッド「プリウス」「アクア」などが伸びた。

一方、ホンダは約2倍の5万5508台。
軽自動車「N BOX」が良かった。

半面、主要13ブランドでは、
三菱自動車のみ前年を割り込んだ。

強いブランドが売れる。
これも、現在のトレンド。

ゴールデンウィーク後半戦に入る。

仕事は学びの場。
「生きよ、学べ。」で、
乗り切りたい。

<結城義晴>

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