結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2012年01月15日(日曜日)

ジジ、眠くなる[日曜版2012vol3]

ねむい。
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だから、
ねむる。
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まどのそとは、
うすあかり。
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きもち、いい。
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ベッドで、
ねむる。
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そとは、さむそうだけど、
うちのなかは、あったかい。
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だから、
いすのうえでも、
ねむります。
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パキラの木。
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木も、ねむくなるのかな。

ボクは、いつも、
ねむくなります。
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テーブルの花は、
さいています。
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おきているんだと、
おもう。

でもボクは、
うとうと。
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ふゆ空は、どんより。
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空も、ねむそう。
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サムくんは、
そとにいるからなのか、
ねむくはなさそう。
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ちょっとだけ、
草をかんで・・・・。
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ぺろぺろ、して。
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そうしたらまた、
ねむくなる。
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まつぼっくり、みたいに。
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ねむくなる。
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春はまだです。
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でも、ねるくなる。

ねむくなる。

<『ジジの気分』(未刊)より>

2012年01月14日(土曜日)

野田・岡田改造内閣と「身を削れ」大合唱の感情論を考察する

野田改造内閣が発足した。
岡田克也副総理との二人三脚。
というよりも、岡田総理の観すらある。

岡田克也という政治家。
いつもいつも損をしている。
しかし「損得より善悪」は、
商人だけではなく、
政治家にこそ当てはまる。

岡田は「原理主義」と表現されるが、
むしろ原則主義者だと思う。

党で決まったことを、
決まった通りに実行する。

ルール通りに事を成そうとする。

派閥解消といえば、
それらしき組織はつくらない。

原理主義とは、
「何らかの主義や命題を至上のものとすることにより、
他のそれを排他、駆逐しようとする姿勢、価値観」。

私は今、どんな場合にも、
どんな組織でも、
原則主義は必要だと思う。

まさに「実践躬行」(じっせんきゅうこう)。

今回の内閣の平均年齢58.3歳。
岡田克也58歳だから、内閣の平均。

私は一つ上だから、
「ああ、大臣の平均年齢が一つ下なのか」と、
感慨深いものがある。

「最善・最強」と野田佳彦総理は語る。
それを揶揄したり、茶化したりはやめたい。

とにかく、これが現時点の最強なのだろう。
「最悪を覚悟して、最善を尽くす」
それしかない。

日経新聞『大機小機』に、
コラムニスト隅田川氏が、
「身を削ることの意味」を書いているが、
これが面白い。

「誰もが『消費税増税を提案する前に、
身を削る努力をせよ』と言う」
新聞各紙の社説は、「身を削れ」論の大合唱。

コラムニストは言う。
「誰も異論をはさまない議論こそ
疑ってみる必要がある」

この姿勢、ほんとうに大事だ。

あなたの会社でも、
あなたの店でも、
あなたの組織でも、
「反論がないこと」に、
一番危険がある。

コラムニストは「身を削れ論」を「点検」する。
まず、「身を削れ論」とは何か。
「消費税という国民に痛みを強いる政策を取る時には、
提案する側の政治家や官僚がまず痛みを負うべきであり、
国会議員の定数削減や公務員の人件費削減が必要だ」

隅田川氏の点検は三つの視点から。
第1に、これは感情論であるという視点。
「自分の所得が減るのだから、
他人の所得も減らさないと気が済まない」
そんな感情論。

第2は、「消費税を通すための便法」とされている点。
「そうしないと国民の理解を得られない」と言うが、
それなら「国民の理解が得られれば、
身を削らなくてもいいということになる」

第3に、「なぜ同時ではいけないのか」という視点。
「身を削り終わるのを待つことなく、
身を削ることと消費税率の引き上げを
同時に行えばいい」

私も前職の社長時代、
会社の大改革を試みた時、
まず自分自身や役員の大幅減俸をしておいてから、
改革に取り組んだ。

しかし今になって考えてみると、
それは全く意味はなかったと思う。
もちろん社内外の人々の感情には訴えたかもしれないが、
そんな感情論は、あっという間に消えてなくなる。

自分たちの気持ちを奮い立たせることにはなる。
しかし他人はすぐに忘れる。

私はもちろん「便法」に使うつもりもまったくなかったが、
もしそれが構造的に便法のようなことになっていたら、
上手くはいかない。

改革そのものの意義や有効性、
やり方こそが、何よりも重要なのだ。

そして私は今でも、
あの改革は唯一のチャンスであったと、
信じている。

このあたり野田・岡田と、
同じかもしれない。

だからといって、私が、
国会議員の定数削減や公務員の人件費削減が、
必要ないと考えているわけではない。

コラムニストは最後に述懐する。
「誰もがそう言うからといって、
安易に『身を削れ』と主張するのは
考えものである」

さて、東京商工リサーチの調査。
2011年の全国企業倒産状況。
件数は前年比4.4%減の1万2734件。
これは3年連続の減少。

年間負債総額も3兆5929億円。
これは前年に比べて半減。

1990年以来、21年ぶりに5兆円を下回った。
何はともあれ、良かった。

倒産が起こると、
人々が仕事を失う。
これが一番つらい。
東日本大震災に絡んだ倒産は543件。
阪神大震災の1995年の約4倍。
この点では早く手を打たねばならない。
倒産は、赤字が続いても起らない。
資金繰りが回らなくなって、
企業は倒産する。
経営者が資金を繋ぎつづける限り、
企業は倒産しない。

中小企業では、
ある意味で、経営者の「あきらめない執念」こそが、
倒産を避ける唯一の理由となる。

昨年の傾向を日経新聞の記事は、
以下のように報告する。
「一時的に資金繰りが改善しても、
業績回復が伴わず、
新たな資金調達が難しくなって、
倒産に至るケースが目立ち始めた」

一方、セブン&アイ・ホールディングスは、
営業利益が過去最高の2900億円超。
3000億円に迫る勢い。
村田紀敏社長が日本経済新聞の取材に答えた。
「2012年2月期の連結営業利益は
(前期比19%増の)2900億円を突破」

セブン-イレブンとヨークベニマルが貢献。
前者は1800億円で前期比6%増。
東北地盤の後者は復興需要を受けて、
通期営業利益予想の125億円を20億円程度上回る。

総合スーパーのイトーヨーカ堂も、
「120億円の黒字は達成できる」

全国的に倒産は半減し、
セブン&アイは過去最高の利益。

しかし東日本大震災で受けた痛手、
失った人命、
社会的損失、

私たちは忘れてはならない。

「身を削れ」大合唱の感情論が高まるごとに、
「震災の忘却」が進んではいないかと危惧するものだ。

あっという間に1週間が過ぎた。
みなさん、良い週末を。

<結城義晴>

2012年01月13日(金曜日)

食品SM2011年9カ月好調決算とAJS新年経営研修会の話

すこしずつ日が長くなって、
あるときそれに気づいたりすると、
ずいぶん得をした気分になるし、
なんだかうれしくなる。

まだまだ、春は遠いけれど、
日没が徐々に遅くなって、
夕方でも世の中が明るい。

すこしずつすこしずつ、
春に近づいている。

これが、いいんだな、
ほんとに。

読売新聞の一面コラム『編集手帳』。
最近は、これが一番冴えているし、心に残る。

仏壇へアリガトマシタ彼岸の子
句集『野菊のうた』(ふらんす堂)は、
俳人の矢島渚男(なぎさお)さんが精選した句集。

舌足らずの子供の「アリガトマシタ」がかわいい。

コラムにはないが、『野菊のうた』のこれもいい。
一といふ簡潔がよし年新た
新たな年を迎えるたびに、
シンプルにスタートする。

「一」の簡潔さは、いい。

私もやっと年が明けた。
立教大学大学院ビジネスデザイン研究科結城ゼミ。
2011年度全員の修士論文・調査研究レポート提出が終わった。

今日の午後まで、私も必死で読んでいた。

肩の荷がすっと下りて、
軽くなった気がする。

みなさん、おめでとう。
良い論文ばかりでした。

箱根駅伝の選手や監督、
ラグビー大学選手権の選手や監督、
高校サッカーや高校ラグビーの選手・監督。

みな、決勝戦や本大会が終わって、
やっと、年が明ける。

私もだんだん、そんな感じになってきた。
しかしこの充実感は、
やり遂げた者にしかわからない。

日経新聞のワシントン特派員岩本昌子さんの報告。
アメリカ合衆国商務省の発表では、
2011年12月の米国小売業売上高は、
4006億1400万ドル(時価換算で約30兆8000億円)。
これは、前月比0.1%プラス(季節調整済み)。
プラスは7カ月連続だが、
伸び率は市場予想の平均値0.4%を下回った。

2011年通年の小売売上高は、
4兆6913億3900万ドル。
前年比7.7%プラス。

さて昨日の日経新聞の記事。
「食品スーパー、10社中9社が経常増益に」

年商1000億円超で、しかも2月期決算の企業が10社ある。
あとは3月期決算が多い。
その10社の昨2011年の第3四半期までの連結決算、
極めて好調。

トップ企業のライフコーポレーションは売上高4%増、
経常利益は前年同期比14%増の74億円。

好調組の筆頭。

それ以外の8社も売り上げは前年プラス。
アークスが売上高2395億円(+7%)経常利益77億円(+9%)
オークワ2219億円(+4%)45億円(+15%)
マックスバリュ西日本1889億円(+5%)39億円(̠▲8%)
カスミ1642億円(+1%)61億円(+20%)
マックスバリュ東海1216億円(+4%)30億円(+12%)
サンエー1083億円(+2%)79億円(+6%)
タイヨー969億円(+3%)17億円(+15%)
ベルク917億円(+11%)49億円(27%)

これは9か月分の売上高と経常利益だから、
誤解のないように。

売上げが前年を割ったのは、マルエツだけ。
同社は売上高2%マイナスの2428億円だが、
「値引きを減らした効果で粗利益率は30%と1.6ポイント改善」。
販売費も13億円圧縮し、
経常利益52億円で24%プラス。

3月決算の上場企業も、
食品スーパーマーケットは、
3~11月期の業績がほぼ計画通り、
あるいは計画をやや上回ったようだ。

非上場企業も上場企業並みの成績を収めるところが多い。

12月も年明けも、総じて好調。
昨年の前半に稼いで、
その後は落ち着いたという傾向が強い。

アメリカ小売業の2011年のように7.7%プラスとはいかないが、
好調を維持してほしいもの。

昨日12日は、
AJS新年トップ経営研修会。

オール日本スーパーマーケット協会。

場所は横浜のパンパシフィック横浜ベイホテル東急。
AJS正会員企業57社の経営トップ・幹部が集い、
食品スーパーマーケットが好調だからだろうか、
取引先の賛助会員、報道などが多数参加して、
630名ほどが懇親を深めた。

第一部は講演会。
それに先立ち、荒井伸也協会長が新年のご挨拶。
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この日の講演は、御厨貴さん。
東京大学先端科学技術研究センター教授だが、
日曜朝6時からのTBS「時事放談」の司会で知られる。
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「2012年 日本再生のゆくえ」と題し、
混迷する政治の背景と経済の再生を、
90分間話してくれた。

政治家と接する機会が多いためか、
学者というよりも、ジャーナリストの感じ。

大震災後の原発学者や原発ジャーナリストの言説を見ても、
最近、学者やジャーナリストの弁舌には、迫力や鋭さが欠ける。

確信を持って発言する。
それが何よりも求められている。

以って自戒とすべし。

ただし、大ぼらは、
御免こうむりたい。

そして、17:30からは怒涛の夕食懇親会。
荒井会長の挨拶に続き、
乾杯のご挨拶は安藤宏基さん。
日清食品ホールディングス㈱社長・CEO。
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翌日の研修では、横浜にあるカップヌードルミュージアムを見学する予定。
「生活良好と合わせてNBを!」
パチパチ!!

AJSの夕食懇親会は、数十分間、全員が着座しての会食。
円卓の私の隣は、紅谷商事㈱社長の秦勝重さん。
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ところが、前菜を食したとたん、
次々に参加者が立ち上がり、
どんどん前列に押し寄せてきた。
会場はご覧の通り。
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食事をするどころではなくなる。
みなが押し合いへし合い、
お目当ての小売業トップに挨拶にまわる。
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わたしは壇上にかけ上がり、思わず、写真を撮ってしまった。
海外では見かけない、一種異様でパワフルな光景。
それにしても、女性が少ない。

もちろん、 わたしも皆さんにご挨拶。
一番最初に挨拶したのは、
㈱キョーエイ社長の埴渕一夫さん。
昨年夏、阿波踊りでお世話になった。
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今年2012年の年賀状は、
阿波踊りの写真を使わせてもらった。
なんといっても、元気が出た。
それが東日本大震災の年の私の思い出。

㈱セイミヤの加藤勝正社長。
商業経営問題研究会、通称RMLCのコア・メンバーのお1人。
業界きっての勉強家。
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㈱関西スーパーマーケット社長の井上保さん。
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井上さんとは、
二人だけの秘密のお話で盛り上がった。
ことしも、よろしく。

サミット㈱社長の田尻一さん。
翌日の店舗研修は、サミット横浜岡野店を訪問する。
昨11月30日にオープンしたばかりの店。
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成城店をはじめ、昨年後半の話題をさらったサミット。
田尻さんも元気いっぱいで、
ちょっと古いが「グー」。

㈱ヤマナカ社長の中野義久さんと、
日経MJ編集デスクの白鳥和生さん(右)。
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私の両隣は、㈱マツモトの松本隆文社長と松本健司専務。
そして、右が㈱伊藤園の江島祥仁副社長。
左は、商人舎エグゼクティブ・プロデューサーの松井康彦。
アドパイン代表。
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コーネル・ジャパン二期生の柄谷康夫さん。
関西スーパーマーケット取締役商品本部長。
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三菱食品㈱専務の中嶋隆夫さん。
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昨年末には日本チェーンストア協会のパネルディスカッションで、
すばらしい発表をしてくれた。
国分㈱専務の國分晃さん。
今年国分は創業300年。
胸元に記念の亀甲の社章。
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最後に荒井伸也会長と松本光雄専務理事。
今年AJSは50周年を迎える。
お二人とも頑張ってください。
微力ながらご支援させていただきます。
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さて、この日は、
コーネル・ジャパン第1期生から第3期生が、
多数参加。

まず、3期生の3人と。
右から国分関東支社第一営業部長の千木良治さん、
キョーエイ専務の森雅之さん、
昭和産業㈱食品部次長の藤原勇一さん。
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さらに、荒井首席講師、1、2期生も加わって記念撮影。
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左から2期生の国分第一営業部長野山崎桂介さんと、柄谷康夫さん、
1期生の関西スーパーマーケット店舗運営本部長の福谷耕治さん。
遠巻きに見ていたAJS事務局の皆さんから
撮影後になぜか、拍手が起こった。

でも、うれしかった。感謝。

懇親会の後は、
松本隆文さんの部屋に有志が集まり、
ビールで情報交換。

㈱小倉屋柳本社長の柳本一郎さん(私の隣)も加わり、
大いに語った。
この時間が本当に楽しい。
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私の「ゼロ戦化現象論」等々。
覚えている人がいるだろうか。

加藤さんはこんな席でも、
気づいたことをせっせと、
メモしていたけれど。

松本専務理事も駆け付けてくれて、
最後に皆で写真。
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この日、月が海面に反射して、美しかった。
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横浜の夜景も捨てたものではない。
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私はこの後、ブログを書いて、
さらに最後の論文を読み込んだ。

最近はいくら酒を飲んでも、
全く問題なく仕事ができる。

これも、4年間ブログを書き続けているおかげ。

ああ、ありがたや。

結城義晴の年が明けた。

<結城義晴>

2012年01月12日(木曜日)

「そこまでやるか」の上方大工の仕事ぶりとイノベーション

このところ、仮眠ばかり。
立教大学大学院結城ゼミのメンバーの卒論提出が、
明日午後8時と迫っていて、
私はかつての雑誌編集長の心構えで、
記事に赤字を入れるがごとく、
読みふけっているからだ。

いずれも力作で、
手を抜くことができない。

ギリギリまで、粘って、
少しでも良い論文にしようと、
頑張る。

すると時間は、
あっという間に過ぎていく。

この時間、
楽しいんだか、
苦しんだか、
辛いんだか、

よくわからない。

そういった境地になる。

しかしそれでも、
手は抜かない。

私はそうやって生きてきた。

さて、日経新聞の一面コラム『春秋』。
今日は、JR福知山線脱線事故の話。

しかしそのイントロダクションに使われたエピソードが面白い。
「江戸と上方の大工仕事」の古いたとえ話の比較。
それが仕事に対する気質を表しているという。

「江戸は100人の手間がかかっているようでいて、
じっと見ると80人の手間しかかけていない」

「上方は100人のようでいて、
実は150人の手間がかかっている」

この上方の仕事ぶりを「ねつい」というそうだ、。

「ねつい」とは、
「粘り強い、綿密でねちこい」といった意味。

「人の目の届かぬところも手を抜かず、
そこまでやるか、というほど念を入れる」

いい気質だ。

「ねつい」。
私の編集仕事は、
これを志していた。

さて昨日は、滋賀県彦根を訪れた。
平和堂の研修会。

昨年2回、アメリカ視察セミナーをコーディネートした。
その総括報告会。

平和堂社長の夏原平和さんが、
最初に講義。
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夏原さんは故渥美俊一先生のもとで、
徹底してアメリカのチェーンストアを学んだ。
だから一本、芯が通っている。

渥美門下生ということでは、
私の兄弟弟子。

だからなにを、どう、アメリカに学ぶかが、
良くわかっている。

夏原さんの講義の後、
昨年秋にアメリカ研修を受けた60人9班のリーダーが、
それぞれに報告をした。

とてもよかった。

私はすべてに講評をした。
ちょっと辛口だったけれど。

そして春に同じくアメリカ研修を受けたメンバーが、
やはり同席していて、
鋭い質問を投げかけたり、
自分のイノベーションを披露しつつ、
報告者と共有できる考え方を述べたり。

ともにイノベーションを果たそうという
気概にあふれた報告会だった。

最後に1時間、私の総括講義。
今年最初の講義でもあり、
いつも以上に気合が入って、
声がかれた。

夏原さんと写真。
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そして研修終了後には、
春の団長、副団長、
秋の団長、副団長と、
写真。
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右から秋の副団長・販売促進部部長の杉崎邦彦さん、
団長の経営企画本部本部長の平松正嗣さん、
専務取締役営業統括本部長の中田俊数さん、
春の団長・取締役教育人事部長の村上茂人さん、
副団長の経営企画部長の谷口昇さん。

私はこういった研修を、
イノベーションの現出のためにやっている。

ピーター・ドラッカーの言葉。
イノベーションの三つの「成功条件」。
(1)イノベーションは、
集中でなければならない。

(2)イノベーションは、
強みを基礎としなければならない。

(3)イノベーションは、つまるところ、
経済や社会を変えなければならない。

そう、イノベーションは、つまるところ、
地域経済や地域社会を変革しなければいけない。

小売業のイノベーションは、
即、地域のお客様の生活を変革する。

それを志すかぎり、
成功条件の第3はクリアできる。

それがイノベーションである。
イノベーションを起こすためには、
「人の目の届かぬところも手を抜かず、
そこまでやるか、というほど念を入れる」

そしてイノベーションが果たされたら、
飛躍的に大きなご利益がもたらされる。

それが組織や会社に戻ってくる。

上方大工は、知っていた。
この「戻ってくる利益」の確かさを。

そうでなければ、
あの上方人が、
「そこまでやるか」を、
やるはずがない。
だから「100人のようでいて、
実は150人の手間」がかかっていた。

何度もいうが、
100人の手間に見えるところに、
150人の手間をかけて、
イノベーションを起こせば、
1万人、10万人、100万人の人々の生活を変えることができ、
それが組織に膨大な利益をもたらす。

「そこまでやるか」
この繰り返し、
積み重ねが、
ほんとうの仕事である。

<結城義晴>

2012年01月11日(水曜日)

なでしこジャパン澤穂希の「いい女」っぷりと石田梅岩の商人道哲学

1月11日、ゾロ目の日の富士二景。
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頂のあたり、雪が少ないか。

富士市あたりの製紙会社の煙突と煙。
なぜか、雄大な富士の裾野の景観によく似合う。
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さて、なでしこジャパンの澤穂希。
「さわほまれ」とキーボードに打ち込むと、
「澤穂希」と表れる。

そのくらい、有名になった。

FIFA年間最優秀選手の栄誉を獲得。
男子のメッシと並んだ振り袖姿は、
ほんとうに「いい女」っぷり。

読売新聞の一面コラム『編集手帳』。
〈衆に媚びず、
孤独を恐れず、
自己の力によって自ら立ち、
驕らず卑下せず、
霜雪の寒にも自若として、
己自身に微笑みかくる、
揺ぎなき気魄である〉

小説家の故・豊島与志雄の随筆だが、
梅の花を描写したもの。
これを澤穂希となでしこジャパンにかぶせる。

さらに 『三百六十五歩のマーチ』。
ご存知、水前寺清子。
「あなたのつけた足あとにゃ
きれいな花が咲くでしょう…」

これも澤穂希となでしこジャパンに捧げる。

「国民栄誉賞や菊池寛賞などに続いて、
足跡にまた大輪の花が咲いた」

そして、決めの言葉。
「ひとの“足あと”ほど美しい花器はない」

モノを書くときの常道だが、
材料をふたつみっつ出しておいて、
それらを関連づけて結語とする。
その典型のような文章。

最近は、読売の『編集手帳』がいい。

一方、おなじみの日経新聞『春秋』。
こちらは何かというとビジネス社会に結び付ける。

「沢穂希選手はガラスの天井を突き破った人である」

「ガラスの天井 glass ceiling」
「女性が越えられない、目に見えない限界」。
アメリカでは女性のマネジャーが多いが、
それでも「会社の役職や昇格などの話題で、よく使われる言葉」。

「IBMやヒューレット・パッカードなど、
米国で次々誕生した女性経営者の写真を眺めてみる」

「男社会への媚びや計算に無関心そうな顔つきが、
沢選手とどこか似ている」
と、書いているコラムニストも、
男に違いない。

そのあたりが、
政治や経済に物申しつつ、
対岸を覗き見ているマスコミの姿そのものであるところが、
いかにも皮肉ではある。

さてさていいニュースばかりではない。
「自殺、14年連続で3万人超」の記事。
日経新聞社会面から拾った。

「2011年の全国の自殺者数は3万513人」
警察庁の速報値。

それでも、2010年より1177人少ない。
警察も記事も、「3.7%減少」と表現するが、
「1177人減った」と言いたい。

人の死をパーセントで言い表すのは、
なんとなく、いやだ。
もちろん「14年連続」など、
スポーツの記録のようで、
これにも嫌悪感を覚える。

「2年連続の減少となったが、
依然として高い水準にある」。
これも経済指標を言っているようだ。

日経だからこうなるのだろうと思っても、
商売にも同じことがある。

お客様に対して使う言葉、
店の中に掲示されているポスターやPOP、

「手前勝手」が横行している。
以って自戒とすべし、だ。

2011年の自殺者を男女別にみると、
「男性が前年比6.4%減の2万867人、
女性が同2.5%増の9646人」。
これもパーセンテージ表現で申し訳ないが、
記事にこうある。

「発見場所の都道府県別では、
東京が3100人で最も多く、
大阪が1899人、神奈川が1824人で続いた。
少なかったのは徳島150人、鳥取165人など」。

気になるのは震災がらみの自殺。
こちらは内閣府のまとめで、6月から11月末現在まで。
49人。

「6月の16人が最も多く、
年齢別では60代が16人で最も多かった」

ご愁傷様、合掌。

さてさて昨日の続き。
日経の『経済教室』欄の「時事解析」。
「日本流 企業存続の条件(2)」で、
「石田梅岩の商人道」を取り上げてくれた。
安西巧編集委員が、
平田雅彦の著作『企業倫理とは何か』から引用しつつ論じる。

「日本で最初に商人道を唱えたのは石田梅岩(1685~1744年)」

生まれは「丹波東懸村」。
現在の京都府亀岡市。
スーパーマーケットのマツモトの本拠地。

梅岩はこの地の農家に生まれ、
「11歳で京都の呉服店に丁稚奉公に出た」。

「梅岩は独学で神道、仏教、儒教の思想を学んだ」。

さらに「43歳で奉公を辞め、
翌年京都車屋町の自宅で聴講無料、
紹介者不要の自由な講義を始めた」。

梅岩は士農工商の身分制度下で商人の職分論に着目。
商業活動の営利追求を積極的に肯定し、
『勤勉』『倹約』『正直』を勧めて
『人の人たる道』をわかりやすく説いた
」。

「梅岩の思想哲学は「石門心学」と名づけられ、
18世紀末には後継者たちによって全国に普及」

記事では「2000年代に入って欧州連合を中心に
企業の社会的責任(CSR)が盛んに唱えられ、
日本でも企業や経済団体が取り組みを始めた」とあるが、
私の古巣・商業界では、
ずっと石田梅岩を学んでいた。

何しろ商業界の創始者・倉本長治は、
「昭和の梅岩」
といわれたほど。

「日本のCSR論の源流は『石門心学』にある」というが、
それは商業界精神にもあり、
さらにピーター・ドラッカー先生ともつながっている。

「石田梅岩の発想の新鮮さは、彼の哲学が、
机上の思索を積み重ねただけのものではなく、
商家での奉公という実践体験に裏付けられていること」

神は現場にあり。

梅岩の哲学は、
そこから生まれたインテグリティである。

<結城義晴>

2012年01月10日(火曜日)

髙島屋創業記念広告と「若いときは力・年をとったら技術・最後は頭」

今朝の朝刊の二面ぶち抜き広告。

20120110123103.jpg
朝日新聞、日経新聞などに掲載された。

「誰が想像しただろうか。
きょう1月10日は、髙島屋の創業記念日です。」
とある。

写真は大正5年、今から96年前。
京都・烏丸の髙島屋呉服店の前に、
蝶ネクタイをした大番頭はんから、
正座した丁稚どんまで、
305名の商人が勢揃いして、
こちらを見ている。

大正時代の商人たちの「インテグリティ」が、
全員の視線から感じられる。

なんとなく、いい気分。
髙島屋は「本日、181周年をスタート」

日経新聞の『時事解析』。
「日本流 企業存続の条件(1)」に、
「近江商人の倫理」が出てくる。
「創業200年超の日本企業は約3100社」。
髙島屋はあと20年で200年企業の仲間入りをする。

「国際比較で2位ドイツ(1500社超)を大きく引き離す」。

記事はこう結ばれている。
「サステナビリティー(持続可能性)は世界屈指。
企業統治の修復には欧米の制度輸入よりも
近江商人流の倫理の回復が先決かもしれない」

その近江商人は、
「厳しい倫理と奉仕の精神で
自己を律した」。

その中の豪商・中井源左衛門が書き残したもの。
『金持商人一枚起請文(いちまいきしょうもん)』
「金持に成らむと思はば、
酒宴遊興奢(おご)りを禁じ、
長寿を心掛け、
始末第一に商売を励むより外に
仔細(しさい)は候はず」

金持ちになろうと思ったら、
「奢りを禁じ、長寿を心がけ、始末第一」

96年前の髙島屋の皆さんの視線と、
近江商人の倫理と精神。
インテグリティ(真摯さ)そのものだ。

さて、朝日新聞一面トップ記事。
「被災地人口6万5千人減」

東日本大震災後の岩手、宮城、福島3県の、
沿岸部と原発事故の避難が続く計45市町村の人口。

なんと6万5000人の減少。
このうちの8割に近い30代以下が、
4万9000人減。

この減少には震災による死者も含まれるが、
震災後10カ月経過したにもかかわらず、
雇用の回復が遅れているため。

人口減は流出によるものだ。
まだまだ被災地は復旧の段階であることを、
私たち全員が、強く認識しなければならない。

政党間での揚げ足取りや内閣改造など、
やっている時ではない。

政治も行政もマスコミも、
もちろん私たち自身も、
インテグリティを強く自覚するときだ。

もうひとつ日経新聞から、
『コラムの気持ち』。
登場するのは、野球評論家・豊田泰光。
「チェンジアップ」のタイトルで連載コラムを書いている。
私もファンのひとり。

豊田はスタン・ミュージアルの話をする。
通算3630安打の古き良き時代の大リーガー。

ミュージアルが来日した時に、
豊田は打撃の秘訣を尋ねた。

「『若いときは力が、
年をとったら技術が、
最後は頭が打たせてくれる』

と話してくれた」

「そうか、年齢相応の打撃があるのだから
焦らなくていいのだと、当時23歳の私は思い、
人生そのものにあてはめた」

異能のプロフェッショナルとして大活躍し、
現役を引退し、監督になり、評論家となった。
「不遇のときもあったけれど、
年齢相応の生き方が見つかると信じて、
しのいできた」

その豊田泰光。
恩師は元西鉄ライオンズ監督の知将・三原脩。
三原の言葉を豊田は「知恵の宝庫」という。

その三原語録のひとつ。
「一生懸命やったあげくに負けたら
ダメージが残って最悪。
だからプロではピッチャーゴロなんかで、
一生懸命走ったらいかんよ」

「高校野球の指導者なら
青筋を立てて怒りそうな言葉だけれど、
読者の反応は悪くなかった」

プロフェッショナルの「真摯さ」と、
元オウム真理教・平田信容疑者らが、
教祖・麻原彰晃を慕っていたころの「盲信」とは違う。

いつもいつも、
「ステージを上げろ!
ステージを上げろ!」
これではいけない。

豊田はぽつりと言う。
「手抜きを認めない“監督”がいて、
働く人たちも疲れているのかな……」

「若いときは力が、
年をとったら技術が、
最後は頭が」

稼がせてくれる。

髙島屋の305人も、
全員がそう物語っているようだ。

<結城義晴>

2012年01月09日(月曜日)

「成人の日」の「もう一人の自分をもて」と「貯蓄と消費」のオクシモロン

Everybody! Good Monday!
[2012 vol2]

2012年の第2週、
そして今日は成人の日の祝日。

毎年、成人の日を過ぎると、
正月明けという感じがする。

2000年から、ハッピーマンデー制度が採用され、
成人の日は、1月の第2月曜日となり、
必然的に三連休となった。

私が自分の成人の日を迎えたのは、
1973年1月15日で、
この日は雪が降った。

国立競技場では、
ラグビー日本選手権が行われた。
学生1位の早稲田vs社会人1位リコー。
25対3のスコアで、早稲田が負けた。

私自身は一日中、横浜の自宅にこもっていた。
思い出すと、ちょっと悲しい、甘酸っぱい感じ。

1999年までは1月15日が成人の日。
小正月(こしょうがつ)に「元服の儀」が行われていたから。

その成人の日は、祝日法で、趣旨が定められている。
「おとなになったことを自覚し、
みずから生き抜こうとする青年を祝いはげます」

私は「みずから生き抜こうとする」というところが好きだ。

そのために、言い続けている。
「もう一人の自分を、
自分の中にもて」

もう一人の自分は、
主体としての自分の言い訳や取り繕いが、
実にむなしいことを知っている。

私自身、今でも、
もう一人の自分が必要だし、
常にもう一人の自分と話し合っている。

主体となる自分の駄目さ加減と付き合いながら、
もう一人の自分から慰められたりする。

そんなことを思い起こさせてくれる成人の日。

みなさんの商売や仕事は、
この三連休、いかがだろうか。

朝日俳壇から、
白息のきれいなお辞儀する子かな
<新潟市 岩田桂>

私はこの三連休、
結城ゼミ生の論文の赤入れに終始している。
一昨夜は徹夜だったし、
昨夜も3時間の仮眠をしようと思ったら、
少し寝込んでしまった。

いま、大急ぎで、論文の読み込みをしている。

結城ゼミのメンバー数は、
一昨年に5人、
昨年に6人と増え、
今年は7人。

一人ずつ漸増。
しかし私の負担も漸増。
論文はいずれも、
1年かけて勉強し研究した力作で、
従って私は、丁寧に丁寧に読み、手直しする。
必然的に時間がかかる。

今夜も完全徹夜のつもり。
明日朝までに5人分目まで仕上げる。

気合十分、
運動不足。

そんな感じ。

今週は、水曜日の11日に彦根の平和堂に行く。
木曜日・金曜日は、横浜みなとみらい。
AJS新年トップ経営研修会。
AJSとはオール日本スーパーマーケット協会のこと。

ここから月末まで、
賀詞交歓会や新年会が目白押し。
忙しい日々が待つ。

しかし今週前半は、
論文仕事一筋。

さて、日経新聞一面に、
「ローソン、上海に上場」の記事。

といっても、「2~3年後を目途」に、
上海証券取引所に上場する「方針」を固め、
「準備作業」に入ったというニュース。

上海証券取引所は、2012年のうちに、
海外企業向け市場「国際板」を開設する。

ここへの上場を狙う。

日本の東京証券取引所だけではなく、
アジアの主要国にも証券取引所がある。

中国は深圳証券取引所と上海証券取引所、
インドはムンバイ証券取引所、
さらにシンガポール証券取引所や香港証券取引所。
日本が上場企業数を8%減少させた昨年までの3年間に、
香港は約14%も増加させた。

特に中国の政府が、香港市場を重視している。
「元の国際化」を意図してのこと。

この香港市場には中国企業だけではなく、
アメリカ、ロシア、最近ではモンゴルの企業まで。

その代り、「上海市場に中国系以外の上場はない」
だから上海の「国際版」には大きな狙いがある。

ローソンはそこに乗って、
「日本企業第1号の上場」を目指す。

中国での店舗展開に有利となる「現地での知名度向上」と、
「元建て」での資金調達を両睨みした政策。

ローソンは、中国でのコンビニ店舗数323店。
「10年後1万店の計画」。

上海や香港での株式公開。
ちょっとしたブームになりそうだ。

一方、日経新聞の『景気指標』。
祝日の月曜日はニュースが少ないし、コラムもない。
そこで海外ネタが中心となる。
記事は「米貯蓄率低下と消費の行方」の見出し。

アメリカの貯蓄率の「適正」は4%超といわれる。
それが、「昨夏ごろまで5%前後で推移」し、
「一時は6%を超えた」。

これは小売サービス業にとっては、
芳しい傾向ではない。

「景気悪化で個人が一斉に
借金返済や老後の生活資金確保に動いた」から。

しかし「昨夏を境に再び下げ、
昨年9月以降は3.5%前後で推移」。

アメリカの失業率はずっと9%半ばを超えていた。
それが現在、8.5%に下がった。
それでも「労働市場の本格回復にはほど遠い」。
だから貯蓄率の低減の理由は失業率だけでは説明できない。

収入や所得が減って、「貯蓄に回す余裕」がなくなった。
あるいは「節約疲れ説」もある。
しかし「今のような低い貯蓄率は持続可能でない」との指摘が主流。
そこでこの記事を書いたワシントン支局の矢沢俊樹記者は結論する。
「2012年前半は再び消費が鈍化するだろう」

この基調トレンドの中で、
アメリカ小売業はいかに消費を刺激するのか。

日本の家計貯蓄率
は、
いまから20年前の1992年段階で14.7%、
2007年は2.4%、2008年2.3%、2009年2.3%と、
2%台前半まで下がって2010年2.4%、
さらに昨2011年には3.2%と回復。

アメリカの3.5%と似通ってきた。

それでも、低いことに変わりない。
こちらは所得の減少が最大の理由か。

貯蓄と消費。

顧客にとっては、
将来に備えて貯蓄もし、
現在を楽しむために消費もしたい。

まさにオクシモロンの状態。

小売サービス商売は、
この顧客のジレンマの中にある。

私たちは「貯蓄率」にも、
常に目を配っておきたい。

1月の第2週。
消費マインドは「節約・倹約・もったいない」。

だから今週も、
「朝に希望・昼に努力・夕に感謝」

ではみなさん、
Good Monday!

<結城義晴>

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