結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2012年01月22日(日曜日)

ネコと猫、ジジと爺[日曜版2012vol4]

おうちのなかに、
もういっぴきのネコ。
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ボクもネコ。
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むこうは銀色のネコ。
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いつも、どこでも、
かわらないかお。

ボクは、あっちむいたり。
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ちょっと、なやんだり。
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かんがえたり。
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ネコと猫。
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なかよく、
しましょう。
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キミのなまえは、
なに?
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ボクはジジ。
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ちゃんと。
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なまえが・・・。
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・・・ある。

おとうさんは、
ユウキヨシハル。

きのうのばん、
おとうさんは、
ふるくからのおともだちと、
あった。

芋蔵というお店。
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みんな、ことし、
60歳。
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「ひこばえの会」
7人の爺。

ボクはジジ。
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ジジと爺たち。

こちらも・・・。
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なかよく、
おねがいします。

<『ジジの気分』(未刊)より>

2012年01月21日(土曜日)

「シニア消費100兆円超」とチェーン協パネルディスカッション

今週は疲れた。

充実した日々であることは間違いないが、
それでも肉体的、精神的に疲労感が残る。

日経新聞夕刊に、
「シニア消費100兆円、
昨年個人支出の44%」の記事。

見出しだけですべてを表している。
第一生命経済研究所・熊野英生首席エコノミストの推計。

シニア世代とは「60歳以上」。
2011年の60歳以上の消費支出額は、
約101兆2000億円。
前年比でプラス2.4%。
これは消費全体の44%。

総務省の家計調査によると、
高齢者世帯(世帯主が65歳以上)の1カ月の消費支出は、
直近ピークの2007年からマイナス5%。
しかしシニア人口は増加した。

団塊の世代がシニアになったから。
1947年生まれから始まる団塊の世代。
最初の47年組が65歳を迎える。

シニア世代はいつも得をしてきた。
もともと教育費や住居費の負担が少ない。
だから所得をストレートに消費支出に回す、その割合が高い。

今年、60歳を迎え、
シニア世代に入る大量退職者たちによって、
シニア市場はさらに拡大する。

今日の夕方から、
私は中学高校時代の友人7人で、
恒例の新年会を開いた。
「ひこばえの会」
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高校時代に文学同人誌をやっていた。
横浜の聖光学院。
あの小田和正が3期生の、
ちょっとした名門。
その8期生の仲間。

全員が、今年、もしくは来年の初めに、
60歳となる。
還暦でシニアに入る。

だからその消費の中身や、
ターゲッティング、マーケティング、
私には良くわかる。

さて、日経新聞『人こと』に、
日本チェーンストア協会清水信次会長登場。
「関東大震災の時は増税せずに、
現在の金額で40兆円を国が投じて、
5年で東京を復興させた」。

「いかに苦境を脱してきたのか、
歴史に学ぶべきだ」。
これが清水さんの持論。

オットー・ビスマルクの言葉。
「賢者は歴史に学び、
愚者は経験にしか学ばない」

昨日20日は、その清水さんと一緒だった。
日本チェーンストア協会賀詞交歓会が行われた。
会場は赤坂のホテルニューオータニ。
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東京も横浜も、この日初雪を観測し、
午後には氷雨に変わった。
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懇親会に先立ち、15時から
協会員向けの「新春パネルディスカッション」が行われ、
私はパネラー兼コーディネーターを務めた。

14時にはホテルに着き、控え室で資料の最終チェック。
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会場は本館1階の鳳凰の間。
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前列には協会理事の経営トップの面々が座り、
その後ろには、たくさんの聴講者。
850名を超える参加となった。
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テーマは
「アメリカ・ヨーロッパ・アジア・日本の流通業の
現状と今後の予測」

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テーマと人選は清水会長のご指名。

パネリストは『人こと』に登場した清水さんご自身。
㈱ライフコーポレーション会長・CEO。
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もうお一人は、小濵裕正㈱カスミ会長。
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はじめにコーディネーター役の私から
FORTUNE誌「グローバル500」をベースに
海外小売業ランキングを整理し、
5つのトレンドを問題提起。

これに対し、小濵さんがアメリカ小売業の動向と、
スーパーマーケットの注目される経営戦略を、
見事に整理。
1.小型化
2.ネットショッピング
3.サスティナブル
4.PB開発進化
5.ローカル(地産地消)
6.ESLP(正札販売)

この見解は、私と同じ。

小濵さんは指摘する。
「アメリカの小売業に学ぶものはないという人もいるが、
アメリカのイノベーション力、革新する魂には、
日本はかなわない」

その国内マーケットについては
1.コンビニエンスストアの革新性
2.価格の2極化
3.GMS出店のスローダウン

三点を挙げて見解を述べてくれた。

一方、清水さんは、
中内功ダイエー創業者の志と偉業や、
自らの経験と経営を振り返りつつ
「私は商品のことがわからないが、
時代の変化の匂いは感じてきた。

わからないということを知っているから、
できる人を選んで、任せた」
自らの経営哲学を語ってくれた。

清水さんの発言を受けて、
私はサム・ウォルトンの戦中・戦後の試練の話をした。
試練は商人を成長させる。

清水さんや小濵さんを見ていると、
それが本当によくわかる。

小濵さんが最後に私に質問。
「大規模化やM&Aは進むか。
そして中国など海外への進出はいかに」

私は答えた。
「欧米と同じとは言わないが、
日本でも寡占化が進み、大規模化が進む。
ただしそれは同一資本によるものだけではない。
ボランタリーチェーン、協業化などでも、寡占化は進む。
中国など海外への進出は、
国際競争力のある業態によって、
成し遂げられる。
それはコンビニであり、ユニクロである」

それに対して小濵さんは、
さらに自ら、回答を用意していた。
「小売企業の大規模化は、
バイイングパワーの獲得によって、
製造業から主導権を取り戻すといったことが目的ではない。
マーチャンダイジングをすることが目的なのだ」

まさに卓見。

最後に、小濵さんのお奨め本。
故上野光平先生著『流通産業の思想と戦略』(リブロポート刊)
上野先生先生の遺作集で、私も編集のお手伝いをした。
商業界の雑誌に掲載され、
この本に転載された論文はすべて、
私が選んだ。

小濵さんはこの本に、
「現在起こっている問題はすべて指摘されている」と発言。
「上野さんは流通業界唯一の思想家だった」と、
しみじみと語った。

私は突然のことで、驚いたが、
ほんとうに嬉しかった。

上野先生は商人舎最高顧問の杉山昭次郎先生の盟友。
30年前、私は、
その研究会の門前の小僧をやっていた。

そんなことを最後に思い浮かべるパネルディスカッション。
90分はあっという間に終了。
ご清聴に感謝したい。

そして会場を変えて新年賀詞交歓会。
入り口金屏風の前では会長、副会長がお出迎え。
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会場はごらんのとおり、超満員。
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開会のあいさつは清水信次協会長。
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「やっと生活者、消費者のための生団連が昨年11月に誕生した。
2年間頑張る。協力をお願いしたい」
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その後来賓の政治家たちの祝辞が続き、
乾杯は三菱食品㈱社長の井上彪さん。
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与野党の政治家が駆けつけて、乾杯!
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そのあと名刺交換で会場はごった返し。

その間隙をすり抜けながら、私も懇親。
㈱平和堂の夏原平和社長。
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日本スーパーマーケット協会長、㈱ヤオコー会長の川野幸夫さん。
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大創産業㈱社長の矢野博丈さん。
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㈱ライフコーポレーション社長の岩崎高治さんと、
三菱食品㈱専務の中嶋隆夫さん(右)。
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第一屋製パン㈱の面々と社長の細貝理栄さん。
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㈱伊藤園の本庄大介社長(隣)、
江島祥仁副社長(左)、本庄周介副社長。
右端は、商人舎エグゼクティブ・プロデューサーの松井康彦。
アドパイン代表。
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最後に清水さんと。
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清水さん85歳、大活躍の一日だった。
お疲れ様でした。
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「シニア世代100兆円」の話題にふれたが、
その上の世代が、
まだまだ頑張っている。

清水さん80代、小濵さん70代、
今年60代を迎える私など、
まだまだ門前の小僧。

しかしそう思うだけで、
エネルギーが湧きあがってくる。

「今週は疲れた」などと口に出してはいられない。

みなさんも、良い週末を、
「元気をだそうよ、
それがあなたの仕事です」

<結城義晴>

2012年01月20日(金曜日)

コダック破産と「イノベーターのジレンマ」そして結城義晴フェイスブック

このところ、不思議なことが続く。
金曜日に会おうとした人と、
会えない。

先週は13日の金曜日で、
伊藤軒専務の中井としお君に、
会えなかった。
コーネル大学ジャパン奇跡の二期生。

今日も、二人ほど。
そして横浜でも朝から雪。

こうなると心配になる。

来週の金曜日27日は、
「惣菜のわかる八百屋塾」で講演の予定。
タイトルは、
「2012商人讃歌! 雨ニモマケズ、風ニモマケズ」
心して、かからねばならない。

さて、コダックが
連邦破産法11条適用申請。

読売新聞の『編集手帳』、
日経新聞の『春秋』が取り上げた。

新聞記者はカメラを携えて取材する。
だから誰もが若いころ、
コダックにはお世話になっている。
一面コラムニストたちも記者だから、
コダックには特別の感慨を抱いているようだ。

私も編集記者時代、ずっと、
一眼レフのカメラとコダックのフィルムを持って、
歩き回っていた。

カメラはキャノンだった。
フィルムはコダックのASA400。
海外出張の時など、
30本から50本ほどのフィルムを、
重い重いカメラケースに入れて持って行った。
それが今はニコンのデジタルカメラ。
フィルムは1本もいらない。
カメラ自体もコンパクトになった。
この時代の変化に、
イーストマン・コダックは、
対応できなかった。

『編集手帳』は書く。
「創業者ジョージ・イーストマンは、
Kの字が好きだったらしい」

「『Kで始まり、Kで終わる名前を…』と、
あらゆる文字の組み合わせを考えた末に
生まれたのが『コダック』(Kodak)」

ブランドに対するこだわりが強かった。
これはすごくいい。

しかし、「かつて業界に君臨した王様(KING)も、
時流に乗り遅れればノックアウト(KO)の憂き目を見る。
二つの『K』が隣り合う、怖い時代である」

読売『編集手帳』はうまい。

ブランディングも、
ひとつのマーケティング・テクノロジーだが、
それだけでは、
企業のゴーイング・コンサーンはないということ
。

日経の『春秋』。
「写真フィルムの『コダクローム』が姿を消したのは2年前だ。
カメラ愛好家にとって、あの黄色い箱には特別の思いがある。
くっきり美しい色。プロが好んで使うという信頼感。
値段は他よりかなり高かった」
こちらの書き手もコダックへのノスタルジーを強く有する。
「破産法の適用申請に至ったのは、
デジタル化に乗り遅れたからだ」

私が㈱商業界の社長をしていたころ、
神田の㈱カメラのきむらに通っていた。
会長の木村迪夫さんが、
商業界のエルダーで、
㈱商業界会館社長だったからだ。

㈱商業界会館は、㈱商業界の親会社。
つまりは大株主のところに、
いろいろと報告にうかがっていたわけだ。

ちょうど日韓ワールドカップのころ。
木村さんは横浜の決勝戦を見に行った。
その頃、92歳。

そして木村さんは、
肝っ玉が飛び出るほど、
驚いた。

フィールド・サイドにカメラマンがずらっと並んで、
決定的な瞬間を撮影しようと待ち構えている。

カメラ屋だから、そこに目が行く。

かつてはカメラマンのうしろに、
数人のアシスタントが控えていて、
カメラマンが連写して素早くフィルムを抜き取ると、
それを手渡しで収めて、
すぐさま現像に回すために走り去るという光景があった。

日韓ワールドカップでは、
この光景が全くなかった。

木村さんの会社は主にフィルムを小売りして、
売上げと利益をつくっていた。

その売上げと利益の源泉が、
なくなることを直感した。

その直後、富士フィルムは、
傘下の4つの問屋を解散した。

フィルムに決別をつけることにしたのだ。

カメラのきむらはその後、
カメラのキタムラの傘下に入った。

木村さんは、引退して悠々自適。

しかし私は、
92歳の経営者の観察眼と決断力に、
舌を巻いていた。
『春秋』は続ける。
「37年前に
世界初のデジカメを開発したのが
同社だったのは、
歴史の皮肉というべきか
」

「技術にこだわった名門企業がいつの間にか、
自ら築いたブランドにあぐらをかくようになり、
時代に取り残されてしまった」

「名門企業」の内側にいると、
それがわからない。

名門ですらそれなのだから、
「亜流の名門企業」が、
内向きになったら、
目も当てられない。

日経は総合欄で「激変期、米名門の明暗」と題して、
GMとコダックを比較した。

コダックに対して、ゼネラル・モーターズ(GM)は、
2011年の自動車世界販売で首位に返り咲いた。
2009年に経営破綻していた。
コダックのアントニオ・ペレス最高経営責任者(CEO)。
「デジタルイメージングと素材において、
筋肉質かつ世界クラスの企業を目指す」

「同社の破綻は、
特定の製品や事業モデルで成功しすぎたゆえに、
次の波をつかみ損ねる
『イノベーター(先駆者)のジレンマ』の典型」
クレイトン・クリステンセン。

「90年代後半から急速に普及し始めたデジカメを
世界で初めて開発したのもコダック。
だが、高収益のフィルム事業に固執し、
商品化ではソニーやカシオ計算機など日本勢の先行を許した」

「デジタル化の波にいち早く対応した富士フイルムは、
デジカメに加え、事務機や高機能材料、
医療などの幅広い事業を擁する精密化学メーカーへの転身に成功した」

「液晶パネルの主要部材である偏光板向けの保護フィルムでは、
世界シェア8割を押さえる」

「コダックも80年代に米製薬大手を買収するなど多角化を進めたが、
その後、『フィルム事業への集中』にかじを切り、
多角化部門を次々に売却。
成長の芽を自ら摘み取っていった」

考えさせられる教訓だ。
西暦2000年段階のコダックの売上高は
約140億ドル(約1兆700億円)。
富士フイルムは約1兆4400億円で、
両者はほぼ同水準だった。
しかし10年後、「富士フイルムの約4分の1まで減少」。

小売業や外食産業など有店舗ビジネスでは、
ビジネスモデルとしての「業態」や「フォーマット」がある。
いかに現在、そのフォーマットが高収益でも、
それに頼り切っていると、
時代の変化に対応できない場合、
コダックの二の舞になる。

「イン―ベータ―のジレンマ」。

現在のフォーマットが完璧であればあるほど、
そのイノベーションが画期的であればあるほど、
このジレンマに陥るリスクを抱えている。

ということで、
私もフェイスブックを始めた。
まだ試験段階。

ブログやホームページの上に、
フェイスブックのソーシャルネットワーキングテクノロジーを載せる。

決して早いというわけではないが、
商人舎が5年目に入る2月1日、
グランドオープン予定。

お知らせとお誘いをします。
2月1日です。

今はソフトオープンの期間。
毎日、自分の時間が減っています。
しかし、これは言える。

「なにごとも、
ひとつの手段に頼ろうとする誘惑は、
これを退けねばならない
」
<結城義晴>

[お詫とお断り]
今日のブログで、
サッポロドラッグストアーの店舗紹介をすると予告しましたが、
諸般の事情でそれができませんでした。
申し訳ありません。

2012年01月19日(木曜日)

「農場を持たない農業」と「はとの会」講演&セルコ新年会二元中継

日経新聞最終面 の『私の履歴書』。
元旦から元イギリス首相のトニー・ブレアが書いているが、
今朝のタイトルは「9・11」。
同時多発テロのときのこと。

ブレアは、2001年9月11日午後1時45分、
テロ直後、すぐに思う。
「これは世界を変える出来事だ」。

そして、「政府見解」を官邸から放送。

「これは米国とテロの戦いではない。
自由で民主的な世界とテロの戦いだ。
英国は、この悲劇のときに
米国の友人たちと肩を並べて立ち上がり、
我々も彼らと同じように、
この悪が世界から放逐されるまで
休んではならないのだ」

ブレアは、述懐する。
「肩を並べてという言葉を慎重に選んだ」。

なぜか。
「言葉ではなく、行動で測られるようになることを
意識していた」から。

さらに9月20日に、ニューヨークで発言。
「私たちは今、皆さんのそばにいます。
皆さんが失ったものは私たちが失ったものです。
皆さんの戦いは私たちの戦いです」

このブレアの発言を読んでいて、
東日本大震災のことを強く思った。

さてその日経新聞の一面トップ記事。
「小売りが低コスト農業」

セブン&アイ・ホールディングスと、
イオン、ローソンの取り組み。

まず、セブン&アイは1月下旬、
北海道中央部の東川町に、
子会社「セブンファーム北海道(仮称)」を設立予定。
出資はセブン&アイ同社が85%、
地元農家などが15%。

小売業、外食企業が運営する農場として、
国内最大規模。

生産量はブロッコリーやカボチャなど年間約1000トン。
夏場には「ほぼ毎日販売」可能となり、
「価格は市場経由に比べ1割ほど安くなる見込み」

私は一昨日から札幌にいたから、
雪景色を眺めながらも、
小売業の農業経営を思った。

一方、ローソンは「ローソンファーム」で、
「クラウドコンピューティングを使って、
農作業の即時管理を始める」。

クラウドとは「ネット経由でシステムを利用する」システム。
「農作業に当たる人がタブレット端末を持ち歩き、
農薬の使用量や収穫計画を入力する」。

システム開発はNEC。

イオンは富士通のクラウドシステムを導入して、
これまた子会社が運営する全国の農場で、
「気温、降水量や土の状態を把握」したり、
将来的には「需給予測」を目論む。

これは、野菜の「安定調達」、
そして「食の安心・安全」のため。

記事では、「『チェーンストア流』の農業」という表現をして、
「収益力を上げていく」とする。

日経新聞は『きょうのことば』でも、
「農業の大規模化」を取り上げて、
一面記事のフォローをしている。

「農業大規模化」の意味は、
「農地や経営体を集約して規模を大きくし、
農業の生産性を向上させること」

現在、日本の農家1戸当たりの平均農地面積は2ヘクタール。
アメリカは約200ヘクタール、フランスは50ヘクタール超。
小売業の店舗規模と同じで、小さいほど生産性は低い。
日本はアメリカの100分の1。

そこで、「政府は今後5年をめど」に、
「平地では20~30ヘクタール、
中山間地域では10~20ヘクタール規模に
集積させる計画」を打ち出す。

これにチェーンストアが乗った形。
「生産段階から品質を管理」できる。
さらに「農協や市場を通さないから、
「流通経費を省ける」。

かつて盛んに使われた言葉がある。
「工場を持たないメーカー」

実際に製造業であって、
自社工場を所有しないメーカーもある。
「ファブレスfabless」という。
「fab」は「fabrication facility」のこと。
それを「less」すること。
そのままの意味。

ファブレスのことを考えるならば、
本来、小売業は「農場を持たない農業」をこそ、
目指すべきだろうし、
セブン&アイやイオン、ローソンが、
所有と厳密な採算性を考慮に入れていないはずがないので、
これはポジティブなアクションと見てよいだろう。

しかし「工場を持たないメーカー」、
「農場を持たない生産者」の考え方は、
いまでも重要だと、私は思う。

さて昨日は、札幌で午前中、店回り。
サッポロドラッグストアーの2店舗を訪れた。
どちらもすばらしい店で、ちょっと驚いた。
このブログでの紹介は明日の予定。

午後は、講演。
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サッポロドラッグストアー「はとの会」新春セミナーでの講演。
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600人の予定が、それを大幅に超えて、
私自身、本当に盛り上がった。
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テーマは、
「2012年リテール産業におけるメガトレンド」
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熱心なご清聴、感謝したい。
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日本の小売業とドラッグストアの現状認識をしたうえで、
日本と欧米の、それぞれのトレンドを5つ説明した。
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トレンドといっても、
瞬間湯沸かしのようなものではない。
「操作的マーケティング」の提案ではなく、
「構造的マーケティング」の視点。

だからこの問題解決に当たっては、
腰を据えてかからねばならない。

ご理解いただけただろうか。

講演会が終わって、
ほんとうに意外な人に会った。
ユースキン製薬代表取締役社長の野渡和義さん。
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44年ぶりくらいの再会。
互いに、ずいぶん頭が薄くなった。
私が中学3年生、野渡さんが高校3年生の時に、
お別れして以来の再会。

私は中学高校と、横浜の一貫教育の私立学校に通った。
その器械体操部の3年先輩が野渡さんだった。

中学1年で入部して、
高校生と一緒に練習した。

野渡さんは私の一番のあこがれの先輩だった。
卒業したまま、互いに連絡もせず、
44年ぶりに、講演のあとでお会いした。

わざわざ川崎から駆けつけてくださったとのこと。
もちろんサッポロドラッグストアーの重要なお取引先。

この40年以上のことが、
走馬灯のように甦った。

講演が終わって、4人で写真。
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サッポロドラッグストアー社長の富山睦浩さん、
副社長の富山光恵さん(右)、
そして取締役営業本部長の富山浩樹さん(左)。

オーナーシップ経営の強みを十二分に生かして、
良い会社をつくってほしい。
後継者の浩樹さんとかたい握手。
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浩樹さんは4年前に、
私のアメリカ視察研修会に参加してくれて、
それ以来のお付き合い。

気分の良い講演会だった。

さて同じく昨日は、
横浜で会合が開かれていた。
2012年新春全国セルコグループトップ会。
所は恒例の新横浜国際ホテル。
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懇親会に先立って行われた特別講演会では、
手嶋龍一さんが「今後の日本外交」をテーマに講演。

手嶋さんは、NHKの報道畑を歩み、
現在は外交ジャーナリスト、作家として活躍する。
NHKワシントン支局長時代に9.11同時多発テロが起こり、
連日のように米国からリポートし続けた。
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2011年の世界動向を丁寧に追いながら、
2012年の共通課題をレクチャー。
さらに日本外交の稚拙さを鋭く指摘。

フクシマ原発事故のトップの対応をあげながら、
「『フクシマにブラックスワンが舞い降りた』と海外メディアが報じたが、
ブラックスワンとはあり得ないことが現実となること。
しかし、リーダーは『想像すらできない事態を想定し備えておけ』と、
核の語り部であるアルバート・ウォルステッター博士は言う。
リーダーにこそ、インテリジェンスが必要」
インテリジェンスとは、知能・知性や重要な事項に属する知識・情報。
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そして賀詞交歓懇親会。
はじめに協同組合セルコチェーン佐伯行彦理事長がごあいさつ。
㈱さえきホールディングス社長。
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「セルコグループは今年、前に打って出たい。
ナショナルブランド製品の単品に絞り込んだ共同仕入れ・共同販売、
女性の教育強化と女性パワー活用、
セルコライブネットにおける食品コンテンツの充実と
店頭デジタルサイネージによる情報発信を、積極的に進めていく」
私案の計画も発表し、会場を沸かせた。

そしてセルコチェーン役員が壇上に上がって、
一人ひとりの紹介。
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続いて、来賓祝辞。
はじめに経済産業省中小企業庁から岡本勇二商業課長補佐。
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「日本は99.7%が中小企業。
中小企業が頑張ってもらえる補助を行っていく」

農林水産省食料産業局からは、池渕雅和食品小売サービス課長。
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「鹿野農水大臣から現場主義で行け、と指示を受けている。
農林水産業の発展で日本の復興を果たしたい」

チェーンストア協会会長の清水信次さん。
このブログに連日、ご登場。
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「日本は建国以来の豊かさを享受している。
こんな時代に優れたリーダーは出ない。
消費税アップは時期が悪い。
国民によく相談しろといいたい」

㈱商工組合中央金庫の中川祐一東京支店長。
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「良いことなのかそうでないのか、
復興貸付けが1兆2000億円を超えた」

企業再生に活用されるなら、良いことです。

そしてセルコ恒例の卸売業トップからの祝辞。
三菱食品㈱井上彪社長。
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「『足るを知り分かち合う』という、
日本人のDNA・倫理観をひろげていきたい」

国分㈱國分勘兵衛社長。
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「セルコの枠組みの中で、
力を結集すればできないことはないと信じる」

㈱日本アクセス田中茂治社長。
20120119133156.jpg
「してもらう、する、してあげるという3つの幸せがあるが、
してあげる幸せを求めていきたいと小学3年生の少女が書いている。
流通も儲けさせてあげる幸せを追求しよう」

伊藤忠食品㈱濱口泰三社長。
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「マーケットはいくらでもある。
bigよりgoodな企業に。包み紙より中身が大事」

三井食品㈱長原光男社長。
「現場が強ければ問題は解決する。
創造的イノベーションに取り組んでいきたい」
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そして乾杯は協会理事相談役の平富郎さん。
㈱エコス会長。
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「セルコは学校。セルコで学び共に成長しよう」

懇親に次ぐ懇親のあとの、
中締めは井原實副理事長。
㈱与野フードセンター社長。
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「会社の価値は社長で決まると平さんに教わった。
社長はもっと勉強をしよう」

3本締め、決まった(そうだ)。

今日のブログは札幌・横浜の二元中継。

44年ぶりに野渡先輩に合うことができて、
感激ひとしお。

その面でも富山さんに感謝。

<結城義晴>

2012年01月18日(水曜日)

今からバレンタインデー価格対策と日本VC協会新春賀詞交歓会

昨日の午後、羽田を発って、
札幌に来ている。
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羽田は快晴。
新千歳は雪明け。

札幌に着くと、
北海道新聞夕刊に記事。
「公取、ラルズに立ち入り」

記事はこうある。
「北海道内に店舗を展開する『ラルズ』が、
取引業者に従業員の無償派遣を強要し、
商品の陳列などをさせていた疑いが強まり、
公正取引委員会は17日、
独禁法違反(優越的地位の乱用)の疑いで
札幌市中央区のラルズ本社を立ち入り検査した」

読売新聞はアークスのコメントを載せている。
「ラルズに関して独禁法違反の疑いで
立ち入り検査を受けているのは確か。
詳しい事実関係を承知していないが、
全社を挙げて公取委の調査に協力していく」

公正取引委員会の摘発は、
一種の「見せしめ」。

会社の規模が大きくなると、
業界で半ば常識的に行われている慣習が、
代表責任のかたちで取り締まられる。

そのリスクを負うことになる。

もちろん優越的地位の乱用は、
独占禁止法違反。

「全社を挙げて公取の調査に協力」は、
適切なコメントだ。

さて、2月14日バレンタインデーまではや約1カ月。
あらゆる業態にとって、バレンタインデーは、
商機であり、プロモーションのテーマ資源だ。

日経新聞が消費欄で取り上げた。
「バレンタイン、感謝の気持ち
チョコっと多く?」

今週末から、百貨店のチョコレート商戦がスタート。
金曜日が大寒だから、それを過ぎた土曜くらいから。

記事の想定する今年のトレンドは、
「家族や身近にいる友人・知人にチョコを贈る人」の増加、
それから「職場の同僚などに渡す義理チョコ」の回復。

だから「幅広い価格帯」がポイント。

伊勢丹新宿本店の予測。
「今年は消費者1人あたりの購入個数が増え、
客単価が上がる」

そこで、価格帯を広げ、
800~1万円以上。

一方、三越日本橋本店の想定。
「割安な義理チョコと
高額な本命チョコとの二極化が進む」

売場を二カ所に分割。
地下1階の食品売り場では500~1000円の43ブランド、
7階の催事場では2500円前後を中心に約90の高級ブランド。

面白いところでは、
東武百貨店船橋店では、
バレンタインデー向け1時間コースのツアーを開催。
顧客は館内の菓子店を回り、全10品のチョコを試食することができる。
19日と23日の2回、行われる。

百貨店が先導するバレンタインデー商戦。
価格帯の広がり、二極化、節約志向。
スタートは大寒明けの今週末。

スーパーマーケット、コンビニはもちろん、
ドラッグストアもホームセンターも、
あらゆる業態でバレンタインデー・プロモーションが、
華々しく展開される。

さて昨日あたりから新春賀詞交歓会が盛況。
まず日本ボランタリーチェーン協会。
会場はホテルインターコンチネンタル東京ベイ。
会員、賛助会員が多数参集した。

はじめに、小川修司会長が新年のあいさつ。
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第一部は新春記念講演会。
講師は(財)日本エネルギー経済研究所理事長の豊田正和さん。
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テーマは、
「大震災後のエネルギー政策の課題」。

福島第一原発の安定化、電力不足のへの対応、
石油・ガスの需給対策といった短期的課題から、
エネルギー基本計画の見直しへの考慮点、
電直事業の体制についての論点、
エネルギー政策と温暖化問題への対応などの中長期的課題までを、
50ページに及ぶ資料をもとに整理し、講義した。
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フクシマ原発事故に端を発したエネルギー問題への関心は高い。
ほぼ満席に近い参加者となった。
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講演会閉会の辞は、
協会名誉会長の田中彰さん。
全日食チェーン商業協同組合連合会会長。
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田中名誉会長のまとめの話は、
参加者全員の心に響いた。
「阪神・淡路大震災も中越地震も大変だったが、
東日本大震災は地震と津波の災害。
岩手、宮城の被災地はいまだ苦しんでいる。
東京は、政府も行政も政治家も、放射線の話ばかり。
まだまだ現地は復旧していない。それを忘れてはならない」
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「国は4月1日から食品の放射線ベクレルの新基準を設ける。
たとえば国産大豆は500ベクレルから100ベクレルに下げられる。
そうすると今、流通しているほとんどの大豆は商品価値を失う。
だから現在、そういった商品がどんどん納入されている。
しかし、4月になればその大豆は破棄するしかない。
その時、どうするか」

「農水省の会議で聞いたところ『東電が保障する』という。
では、いつかと質せば『しかるべき時に』と答える。
経済は日々の問題。
『しかるべき時に』とは、なんという回答か」

「商業者として聞くことと、
国民として聞くことは違う。
原発の安全神話は崩れている。
経済産業省、政治家の言うことを国民は信用していない。
まして、エネルギーのコストと安全性を秤にかけた議論はない。
安全性はコストよりも大事。
たとえ、一時期にコストが上がろうと、
日本の技術力でコスト問題を解決することは可能だ。
だから、国民の安全を守るための、
本当の意味での原子力政策が必要」

ご本人曰く、「思った通りのことしか言わない男」。
田中彰さんの言葉に会場は拍手喝さいだった。

そして、会場を移して第二部の懇親会。
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小川修司会長が、あらためてあいさつ。
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来賓のあいさつは、経済産業大臣政務官の北神圭朗さん。
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自民党衆議院議員の甘利明さん。
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そして農水省食料産業局食品小売サービス課長の池渕雅和さん。
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乾杯の音頭は清水信次さん。
日本チェーンストア協会会長にして、
㈱ライフコーポレーション会長。
そして「生団連」こと、国民生活産業・消費者団体連合会会長。
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清水さんの話はいつも、戦後の話から始まるが、
数字、首相の名前と、その変遷などなど、
その記憶力には本当に舌を巻く。

これもご本人曰く「念仏のようなもの」らしいが。

「戦後、政官民一体となって日本を復興させた。
日本は昭和43年に世界第二位の経済大国となり、
いまや世界一の長寿国となった。
なのに、政府が悪い、政治家が悪い、行政が悪いと、
マスコミが国民の不満をあおるが、果たしてそうか。
世界を旅してきたが、日本ほどいい国はない」

「いまこそ、政治家が与野党を超えて国家百年の計を立て、
世界一優秀な官僚を使って、日本を立ち直らせるときだ」
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どこにいても、いくつになっても清水節は健在。
そしてお元気。いつまでも頑張ってほしい。

懇親の後は、
副会長の安井隆豊さんの一本締め。
安井家具㈱社長。
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窓から東京・台場の1月の夜景が見えた。

その頃、私は札幌。
㈱サッポロドラッグストアー社長の富山睦浩さん(右から2人目)、
取締役営業本部長の富山浩樹さん(左)と、
「ハーモニー」へ。
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ビリー・キングの歌を堪能した。
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この店、東京にもない臨場感。
それは生演奏を背景に、
声のハーモニーを聴かせるから。

演奏と歌唱が、
本当に自分たちで楽しみつつ、
顧客を楽しませている。

私ももちろん、心から楽しんだ。
楽しませる楽しみを知る者として。

バレンタインデー対策も、
価格だけではなく、
これこそ「夢を与える」「楽しませる」ものだと思うが、
いかが。

<結城義晴>

2012年01月17日(火曜日)

吉永小百合「水が流れるように生きる」と巣鴨信金の「ホスピタリティ」

阪神・淡路大震災から17年。
そして東日本大震災から10カ月。

「生」の尊さ、重さを感じるとともに、
誰にも必ずやってくる「死」への心構えを、
漠然と考える。

私、この年になっても、
まだまだです。

広告ページだけれど、
朝日新聞に吉永小百合さん登場。
「5年先、10年先も
水が流れるように、
自然に生きていきたい」

吉永さんは、「生」を、
「水の流れ」のようにとらえている。
「自然に生きる」
これがいい。

ちなみに広告スポンサーは、
カゴメ。
「あの人の健康法」というテーマで、
「健康の秘訣は野菜と運動」と、
タイトル付けされている。

吉永さんは、
「朝は6~7種類の野菜を使って野菜サラダ、
夜は体を冷やさないように温野菜」

運動は「日々のストレッチや水泳」

それで「水の流れのように、
自然に生きる」

いいですね。
気負いがなくて。

日経新聞のスポーツ欄。
私は意外に評価している。
その連載コラム「クールダウン」
タイトルは「『気持ち』だけで勝てる?」

年末年始の高校スポーツが題材。
その高校生たちのコメント。
「気持ちで負けなかったから勝てた」
「スパイクは気持ちで打ちました」

このコメントを集めて歩く記者の大量のメモ。
「気がつけばサッカーにバレーボール、どの競技の原稿も
『気持ち』だらけになっていた」

ところが「ひと味違った」のがいた。
高校サッカー・ベスト8の市立西宮のFW後藤寛太選手。

「優勝候補を破っても、
『たまたま。10回やって1回も勝てへん』と冷静」

「気持ちという単語も出てこない」
記者は述懐する。
「気持ちや気合いだけで得点できますか、
と問い返されたようにも思えた」

「高校生のスポーツには汗と涙の青春ドラマを期待しがちだし、
記事を書いても『気持ち』で締めれば格好がついた気になる」

テレビのコメンテーターなど、
「気持ちと感動」で安易にまとめたがる。

小売流通業界のジャーナリストやコンサルタントにも、
困ったことに、こういった類は実に多い。

「だが、現実には精神論を離れ、
技、腕力、賢さで戦う選手がいる」

もちろん「気持ち」も大切で、
これを否定するものではない。
しかし「気持ち頼み」では、いけない。

記者も反省する。
「こちらも『気持ち頼み』の記事にならないようにしなくては」

以って自戒とすべし。

さて、昨日は、商人舎オフィスに、
PCSAの中島基之専務理事が来社。
PCSAは一般社団法人パチンコチェーンストア協会の略称。

今年、PCSAは設立10周年を迎える。
その記念式典での記念講演者のご相談。
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私は設立当初からPCSAのアドバイザーとして支援をしてきた。
亡き渥美俊一先生がこの協会をバックアップし、
小売業やフードサービス業に続くサービス業、
その一つのジャンルにチェーンストア産業をつくろうと企図していた。

私もその渥美先生の名代のような形で、
この協会を応援してきた。
だから、10周年を迎えることは、とてもうれしい。
何とか意義のある記念講演会になってもらいたい。

夕方からは、立教大学院ビジネスデザイン研究科の講座。
サービス・マーケティングの講義。

毎週月曜日の夕方から行う。

田中実さんにゲスト講師をお願いした。
田中さんは、巣鴨信用金庫元常務理事で
現在はCS・ホスピタリティ実践研究所代表として大活躍中。
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コーネル大学RMPジャパンでも講座を持っていただいて、
機関からサービス業へ、
そしてホスピタリティ業へ
の転換の考え方や方法を、
巣鴨信用金庫のケーススタディをもとに、
柳原新聞店、モーハウスなど、
ふんだんに事例を加えて、講義していただく。
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コーネル・ジャパンは90分だが、
立教では180分。

サービスマーケティングは、
ビジネスデザイン研究科随一の履修者数で、
人気の講座だが、みんな真剣に受講してくれた。

巣鴨信用金庫は、
東京都北部と埼玉県南部を営業地域にする信用金庫。
店舗数は、44店。業界第14位。
しかしそのホスピタリティは、群を抜く。

しかも、合併の経験なしに、
1兆円を超える預金残高となった。

その巣鴨信用金庫が、
「金融機関」から「金融サービス業」へ、
体質の変換を遂げて、
さらに「金融ホスピタリティ業」へ踏み出た。

モットーは「喜ばれることに喜びを」。
お客様を起点とした「非効率なサービス」の拡充。

「金融機関にとって面倒なことは、
裏を返せば、お客様にとっては、
楽なこと、便利なことに通じる」

「非効率を切り捨てるのではなく、
あえて手間のかかる非効率に着目し、
そこにヒントを求めて活動すれば、
お客様の期待に応えられる」

根本にあるのは、
顧客満足と従業員満足を両立させること。
価値観の共有を図ること。

田中さんの最後のまとめ。
「創業の精神 企業文化」
そして「徹底できるか できないか」
「サービスからホスピタリティへ」

おもてなしやホスピタリティは、
「気持ち」の問題だ。

しかし「気持ち頼み」では、
断じてない。

水が流れるような自然さを持ったホスピタリティが、
田中さんのまわりの企業群にあふれている。

最後に講師控室の前で田中さんと写真。
20120117112646.jpg
田中さんも人気のブログを公開中。
タイトルは「ホスピタリティおやじの独り言」
商人舎の「知識商人の輪」にもリンクさせていただいているが、
早速、昨日の講義について書いてくれた。

心から感謝。

<結城義晴>

2012年01月16日(月曜日)

明日は「阪神淡路大震災の日」ボランティアよ、ふたたび

Everybody! Good Monday!
[vol3]

2012年もはや第3週。

今年の、そして今月の商人舎標語。
朝に希望、
昼に努力、
夕に感謝。

よろしく。

私自身、目覚めたら、
「一日の計は朝にあり」を実践する。
つまり、
「今日一日、どんな行動計画か」を、
確認し、自覚し、
そしてその成就を願う。

私はさらに体重計に乗って、
体重と脂肪を測る。

その場で記録したりしない。
面倒だから。
覚えておいて、
あとでパソコンに打ち込む。
それだけ。
記録式ダイエット法。

「朝に希望」とは、
具体的にどうするかを、
明らかにしておく。
これがないと、
実践することはできない。

「朝に希望」と、
「一日の計は朝にあり」を、
結びつける。

いかが?

山なりにカーブを切れど
三陸の見なれた町の
どこにも着かない

<宮城県岩沼市・山田洋子>
第28回朝日歌壇賞、佐佐木幸綱選。

地震と津波のせいで、
見なれた町の光景が消えうせた。

手足荒る心荒れてはをらざるや
<大阪市・柴田良子 朝日俳壇・金子兜太選>

手足は荒れても、
心が荒れてはいけない。
いや、手足が荒れるほどに、
心は温かく豊かでありたい。

さて今週金曜日の1月20日は、
大寒。

一年で、最も寒さが厳しくなるころ。

こう説明されている。
「冷ゆることの至りて
甚だしきときなれば也」

そして大寒を過ぎて来週からは、
2月3日の節分やその翌日の立春を心待ちにする。
つなぎの週。
だから今週土曜日くらいから、
早仕掛けで、春を待つ時としたい。

昨年31日のNHK紅白歌合戦。
通しでは見なかったが、
ちょっと覗いたら、
松任谷由美が、
「春よ、来い」を歌っていた。

春よ 遠き春よ
瞼閉じればそこに
愛をくれし君の
なつかしき声がする

良かった。
心にしみた。

今週末から来週、再来週は、
そんな気分。

私が店長なら、
店内のバックグラウンドミュージックに、
この歌を小さく流し続けたい。

今週火曜日、明日の1月17日は、
「阪神・淡路大震災の日」、
そして「防災とボランティアの日」。

忘れてはならない。
会社でも、店でも。

朝日新聞の社説も、
「ふたつの震災――ボランティア年を再び」と取り上げた。

阪神大震災は1995年。
あれから17年。

1995年は「ボランティア元年」と呼ばれた。

「1年で137万人の市民らが被災地に足を運び、
支援の力になった。
活動の広がりがNPO法の制定にもつながった」

しかし、今回の東日本大震災。
「震災後の2カ月間に東北を訪れた人数は、
阪神の半数にも届かなかった。
10カ月後のいまでも総数で下回る」

「厳しい冬を過ごす東北の被災地では、
ボランティアの姿がめっきりと少なくなり、
ピーク時の10分の1にまで減っている」

どんなことでもいい。
自分ができることを。

社説は訴える。
「『あなたを忘れていない』。
そんなメッセージを伝えることが大切なのだ」

私もそう思うし、
そう行動したい。

その私の今週、結構忙しい。

今日は夕方から、立教大学大学院の授業。
サービス・マーケティングにゲストの田中実さんを招く。
「ホスピタリティ」を講義してもらう。

明日から、札幌出張。
一年で一番寒い時期の札幌。
これがまた、いい。

今週も協会・団体の新年会が続く。
明日火曜日は日本ボランタリーチェーン協会新春賀詞交歓会。
明後日水曜日は新春全国セルコグループトップ会。

私はサッポロドラッグストアー「はとの会」新年会で講演。

金曜日は日本チェーンストア協会新年賀詞交歓会。
午後3時からパネルディスカッション、5時から懇親会。
私はパネルディスカッションのコーディネーター。

講演でもパネルディスカッションでも、
東日本大震災のことは、
訴え続けたい。

今週土曜日は、立教大学大学院結城ゼミ。
夜は高校時代の友人たちと「ひこばえ会」。

さて、朝日新聞一面にすごい記事。
「物理の根幹 新たな数式」
量子力学の「不確定性原理」に関して、
名古屋大学の小澤正直教授が、
2003年に「より精密な不等式」を発表。

そして今回、
ウィーン工科大学の長谷川祐司博士らが、
原子炉から中性子を観測する手法を開発し、
その観測実験から、
「小澤の不等式」が肯定される結論を導き出した。

ちょうど今、私が読んでいる本のひとつが、
『理性の限界』(高橋昌一郎著・講談社現代新書)。
小澤・長谷川教授の連携の凄さは、
新年から本当に嬉しいニュース。

さてさて日経MJの『底流を読む』に、
デスクの白鳥和生さんが、書く。
「2012年は『価格』が最大の注目点だ」
大いに賛成。

「原材料価格の上昇が続き、
数年内の消費税率の引き上げが
現実味を帯びてきたからだ」
これも、的確な認識。

「同時に消費者の価格に対する目は、
一段と厳しさを増している」

ここで、「ハイ&ローと呼ばれる価格政策を、
エブリデーロープライス(EDLP)へ移行しよう」
この動きが、目立ち始めた。

従来の特売を中心とした粗利リミックス手法の見直し。
今年の大きな政策転換の視点となるに違いない。

ウォルマート傘下の西友、
バローやオーケー、
マミーマート、マルエツ、ダイエー。
白鳥さんは企業名を上げる。

そしてEDLP実現のためには、
「財務体質の強化と、
エブリデーローコストが必要」と説く。

白鳥さんの結論は、
「持続可能なデフレ対策」である。

私はアメリカのEDLPを、
「現代の正札販売」と位置付けている。
顧客が価格に敏感になる年には、
それが重要な課題となる。

さらにアメリカでも日本でも、
今年最大の現象は、
「価格の透明性」である。

誰にでも、店頭価格がわかるようになる。
インターネットを通じて。

だからこそEDLPは重要検討課題になる。

理論的には明確だが、
それを実務で証明するのが、
今年の小売流通業界だと思う。

小澤・長谷川の連携のように。

では、みなさん、今週も。
Good Monday!

<結城義晴>

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